JPH10314329A - 耐火スクリーン装置 - Google Patents

耐火スクリーン装置

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JPH10314329A
JPH10314329A JP9127606A JP12760697A JPH10314329A JP H10314329 A JPH10314329 A JP H10314329A JP 9127606 A JP9127606 A JP 9127606A JP 12760697 A JP12760697 A JP 12760697A JP H10314329 A JPH10314329 A JP H10314329A
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emergency
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Koichi Shibata
康一 柴田
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Bunka Shutter Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非常脱出口10から簡単に脱出でき、この脱出
時につまずいたり、転倒する危険性が少なく、非常脱出
口10から車椅子に乗ったまま容易に脱出でき、非常脱出
口の気密性を向上できる耐火スクリーン装置を提供す
る。 【解決手段】 両側部に相対して固定したガイドレール
1と、両側部のガイドレール1の挿入口3に幅方向の両
側端部を挿入し被遮蔽部2を遮蔽する昇降自在の難燃性
の耐火シート体8と、を具備する。耐火シート体8は、
耐火シート材9と、耐火シート材9に下端部を開放して
形成した非常脱出口10と、非常脱出口10を残して耐火シ
ート材9の下端部に取り付け被遮蔽部2の床面11に着床
する重錘体12と、非常脱出口10の上端縁部に固着し側端
部に非常脱出口10の側縁部25に重ね合わす重ね代26を形
成し下端部に床面11に弛ませた状態に着床する着床部28
を形成し非常脱出口10を常時閉塞する開閉可能な難燃性
の耐火シート扉13と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐火スクリーン装置
に係り、火災時に煙の拡散と延焼を防止するものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の耐火スクリーン装置とし
ては、たとえば、特開平8−164218号公報に記載
されているように、巻取軸に相互に幅方向の両側端部が
隣り合うように一端部が巻き付けられて下方に垂れ下が
る多数の帯状シート片を設け、この各帯状シート片の下
端部にこの帯状シート片の幅と略同じ長さの棒状錘をそ
れぞれ取り付け、この各棒状錘の両端部に隣接する棒状
錘の両端部を吸着する磁石を取り付けるとともに、この
各棒状錘の下面に床面に設置された金属プレートを吸着
する磁石を取り付ける構成が知られている。
【0003】また、巻取軸に上端部が巻き付けられて下
方に垂れ下がる1枚の耐火シートを設け、この耐火シー
トの下端部にそれぞれの幅方向の両側端部を重ね代とし
て互いに重なり合う状態に上下方向の複数枚の短冊状の
耐火シート片を並設固定し、この各耐火シート片の下端
部に前記耐火シートの巻き戻し下降時に床面に着床させ
る棒状錘を取り付ける構成が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載の構成
では、各帯状シート片の下端部の各棒状錘の両端部がそ
れぞれ吸着され、かつ、この各棒状錘に床面の金属プレ
ートが吸着され、全体的には各棒状錘が一連に固定状態
になるため、脱出時または救助活動時には各棒状錘の相
互及び棒状錘と床面の金属プレートとの相互を簡単に分
離できず、脱出または救助活動等に手間取り、不測の事
態が発生する原因にもなり兼ねない、という問題があ
る。
【0005】また、前記耐火シートの下端部に複数枚の
短冊状の耐火シート片を並設固定し、この各耐火シート
片の下端部に棒状錘を取り付ける構成では、脱出時また
は救助活動時等には所定位置の棒状錘を有する耐火シー
ト片をめくり上げて脱出または救助活動を行なう必要が
あり、脱出または救助活動等に際し耐火シート片をめく
り上げる時間を要し迅速性に欠ける、という問題があ
る。
【0006】そこで、被遮蔽部を遮蔽する1枚の耐火シ
ートの一部に非常脱出口を形成し、この非常脱出口を常
時は耐火シート片にて閉塞することが考えられるが、こ
の構成では、火災時には耐火シート片にて非常脱出口を
比較的容易に開口することが可能となるが、この非常脱
出口に耐火シートの下端部に取り付けた棒状錘が突出し
ていると、この非常脱出口からの脱出時に棒状錘につま
ずいて怪我をしたり、転倒する危険性があり、非常脱出
口から車椅子に乗ったまま棒状錘を乗り越えて脱出する
ことが容易でなく、また、非常脱出口と耐火シート片と
の間及び耐火シート片の下端部と床面との間の気密性に
問題がある。
【0007】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たもので、非常脱出口から手間取ることなく簡単に脱出
することができるが、この非常脱出口からの脱出時につ
まずいたり、転倒する危険性が少なく、非常脱出口から
車椅子に乗ったまま容易に脱出することができ、非常脱
出口の気密性を向上することができ、したがって、簡単
な構成により脱出または救助活動等を迅速にかつスムー
ズに行なうことができる耐火スクリーン装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の耐火スク
リーン装置は、被遮蔽部の両側部に相対して固定され互
いに対向して上下方向の挿入口を開口したガイドレール
と、この両側部のガイドレールの挿入口に幅方向の両側
端部を挿入して昇降自在に設けられ前記両側部のガイド
レール間の被遮蔽部を遮蔽する難燃性の耐火シート体
と、を具備し、前記耐火シート体は、一枚仕立ての耐火
シート材と、この耐火シート材に下端部を開放して形成
された非常脱出口と、この非常脱出口を残して前記耐火
シート材の下端部に取り付けられ前記被遮蔽部の遮蔽時
にこの被遮蔽部の床面に着床する難燃性の重錘体と、前
記非常脱出口の上端縁部に固着され側端部に前記非常脱
出口の側縁部に重ね合わせる重ね代を形成するとともに
下端部に前記床面に弛ませた状態に着床させる着床部を
形成し前記非常脱出口を常時閉塞する開閉可能な難燃性
の耐火シート扉と、を有する、ものである。
【0009】そして、耐火シート体を下降するとともに
重錘体にて耐火シート材が両側部のガイドレールに沿っ
てそれぞれ案内されて下降される。また、この重錘体が
被遮蔽部の床面に着床されるとともに、非常脱出口を閉
じた耐火シート扉の下端部の着床部が床面に弛ませた状
態に着床されることにより、この耐火シート材及び耐火
シート扉にて被遮蔽部が全面的に遮蔽される。
【0010】この際、耐火シート扉は、上端部が非常脱
出口の上端縁部に固着され側端部の重ね代が非常脱出口
の開口側縁部に重ね合わされ、かつ、その下端部の着床
部が床面に弛ませた状態に着床されることにより、耐火
シート扉の重ね代が非常脱出口の開口側縁部に重なり合
う方向からの非常脱出口の気密性が向上される。
【0011】したがって、火災時には耐火シート体及び
非常脱出口の耐火シート扉にて耐火シート扉の重ね代が
非常脱出口の開口側縁部に重なり合う方向から煙り等が
被遮蔽部の反対側に向かって流出することが防止され、
かつ、この煙り等の拡散と延焼が防止される。
【0012】つぎに、火災の発生により脱出等を行なう
際には、耐火シート扉が押動されることにより、この耐
火シート扉にて非常脱出口が簡単に開放される。したが
って、この非常脱出口から容易にかつ迅速に脱出して避
難したり、救助活動等を行なうことができる。
【0013】この際、非常脱出口の床面上には耐火シー
ト材の下端部に取り付けた重錘体が存在しないため、こ
の重錘体につまずいたり、重錘体によって転倒する危険
性が少なく、非常脱出口から車椅子に乗ったまま容易に
脱出することができる。
【0014】したがって、非常脱出口から躊躇なく脱出
して避難したり、救助活動等が迅速に行なわれる。
【0015】請求項2記載の耐火スクリーン装置は、請
求項1記載の耐火スクリーン装置において、床面は、耐
火シート扉の着床部が着床する位置に上面部を重錘体の
高さより低い水平状面とし幅方向の両側部を下方に向か
って拡開傾斜した案内面として形成した偏平座板を有す
る、ものである。
【0016】そして、耐火シート体にて被遮蔽部が全面
的に遮蔽された際には、耐火シート扉の下端部の着床部
が偏平座板の水平状面から案内面に沿って接合して弛ま
せた状態に着座される。したがって、耐火シート扉の下
端部の着床部及び偏平座板にて非常脱出口の気密性が向
上される。
【0017】また、偏平座板は重錘体の高さより低い水
平状面と下方に向かって拡開傾斜した案内面とにより形
成されていることにより、非常脱出口からの脱出時に偏
平座板につまずいたり、偏平座板によって転倒する危険
性が少なく容易に脱出することができる。
【0018】また、車椅子の車輪は拡開傾斜した一方側
の案内面から水平状面にスムーズに乗り上げられるとと
もに、拡開傾斜した他方側の案内面から床面上にスムー
ズに乗り降りされ、したがって、非常脱出口から車椅子
に乗ったまま容易に脱出することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0020】図1乃至図4において、1は被遮蔽部2の
相対する両側壁部にそれぞれ相対して垂直状に固定され
た上下方向の左右のガイドレールで、この左右のガイド
レール1は互いに対向する対向面に上下方向の挿入口3
を開口して断面略コ字形状にそれぞれ形成されいる。
【0021】また、前記被遮蔽部2の上框体等の上側壁
部4には前記左右のガイドレール1の上端部をそれぞれ
挿入したスクリーンボックス5が固定され、このスクリ
ーンボックス5は下端部に前記左右のガイドレール1の
挿入口3にそれぞれ連通して開口した左右方向の案内口
6が開口されている。
【0022】また、前記スクリーンボックス5内には左
右方向の巻取りドラム7が回転自在に軸架され、この巻
取りドラム7は図示しない正逆転可能なモータに連動連
結され、このモータは図示しない制御手段からの火災信
号により作動されるようになっている。
【0023】つぎに、前記巻取りドラム7には前記左右
のガイドレール1間の前記被遮蔽部2を遮蔽する昇降自
在の難燃性の耐火シート体8の上端部が固着されて巻き
付けられ、この耐火シート体8は前記巻取りドラム7の
巻き戻しにより前記左右のガイドレール1の挿入口3に
幅方向の両側端部を挿入した状態で下降され、前記被遮
蔽部2を遮蔽するようになっている。
【0024】前記耐火シート体8は、一枚仕立ての難燃
性生地等にて形成された耐火シート材9と、この耐火シ
ート材9の幅方向の一側部に下端部を開放して形成され
た非常脱出口10と、この非常脱出口10を残して前記耐火
シート材9の下端部に取り付けられ前記被遮蔽部2の遮
蔽時にこの被遮蔽部2の床面11に着床する難燃性の重錘
体12と、前記非常脱出口10を開閉する耐火シート扉13
と、を有している。
【0025】そして、前記耐火シート材9は、その上端
部が前記巻取りドラム7に固着されて巻き付けられ、そ
の幅方向の両側端部14が前記左右のガイドレール1の挿
入口3に昇降自在に挿入され、前記非常脱出口10を残し
てこの耐火シート材9の下端部にこの下端部の幅方向の
抜け止め用の丸棒15が一体に取り付けられている。
【0026】また、前記重錘体12は、上端部に挟持片16
を有する第1の連結枠17と、この第1の連結枠17の挟持
片16に対向する挟持片18を上端部に有するとともに下端
部に着床片19及び前記第1の連結枠17の下端部に当接す
る取付片20を有する第2の連結枠21と、固定ねじ22と、
を有している。
【0027】そして、前記第1の連結枠17の挟持片16と
前記第2の連結枠21の挟持片18とにより前記丸棒15の上
端部に位置して前記耐火シート材9を挟持した状態で、
前記第1の連結枠17の下端部から前記第2の連結枠21の
取付片20に前記固定ねじ22を捩じ込んで締め付けること
により、相互に連結された第1の連結枠17及び第2の連
結枠21にて重錘体12が構成され、かつ、この重錘体12は
丸棒15を介して耐火シート材9の下端部に取り付けられ
ている。
【0028】また、前記耐火シート扉13は、一枚仕立て
の難燃性生地等にて上下方向に長い矩形状に形成され、
その上端部が前記非常脱出口10の上端縁部23に縫着等の
固着手段24にて一体に固着され、その一方側の側端部に
前記非常脱出口10の側縁部25に重ね合わせる重ね代26が
形成され、その他方側の側端部に前記耐火シート材9の
他方側の側端部14に連続しかつ他方側のガイドレール1
の挿入口3に挿入した案内側端部27が形成され、さら
に、その下端部に前記床面11に弛ませた状態に着床させ
る着床部28が形成されている。
【0029】また、前記耐火シート扉13の一方側の側端
部の重ね代26の下端近傍部の端縁部が前記非常脱出口10
の側縁部25に臨ませた前記重錘体12の内端部に当接され
るようになっている。
【0030】そして、前記耐火シート扉13にて前記非常
脱出口10を常時閉塞するようになっている。しかして、
前記耐火シート体8の耐火シート材9及び前記耐火シー
ト扉13は、たとえば、ガラスクロス、シリカクロス等の
難燃性布地等にて形成されている。
【0031】つぎに、前記実施の形態の作用を説明す
る。
【0032】被遮蔽部2を遮蔽する火災時に制御手段か
らの火災信号によりモータが作動されると、このモータ
からの出力により巻取りドラム7が耐火シート体8を巻
き戻す方向に向かって駆動回転され、この巻取りドラム
7にて耐火シート体8が順次巻き戻されるとともに、こ
の耐火シート体8が重錘体12の重量により左右のガイド
レール1の挿入口3に案内されて迅速に下降される。
【0033】そして、この重錘体12の着床片19が被遮蔽
部2の床面11に着床されることにより、この重錘体12の
着床が検知され、この検知信号が制御手段に出力され、
この検知信号により制御手段が作動され、この制御手段
からの停止信号によりモータの作動が停止される。
【0034】また、重錘体12が被遮蔽部2の床面11に着
床されるとともに、耐火シート扉13の下端部の着床部28
が床面11に弛ませた状態に着床される。したがって、耐
火シート体8にて被遮蔽部2が全面的に遮蔽される。
【0035】この際、耐火シート扉13は、上端部が非常
脱出口10の上端縁部23に固着され一方の側端部の重ね代
26が非常脱出口10の側縁部25に重ね合わされ、その下端
部の着床部28が床面11に弛ませた状態に着床され、か
つ、耐火シート扉13の重ね代26の下端近傍部の端縁部が
非常脱出口10の側縁部25に臨ませた重錘体12の内端部に
当接されることにより、耐火シート扉13の側端部の重ね
代26が非常脱出口10の側縁部25に重なり合う方向からの
煙り等によって耐火シート扉13が煽られても、この耐火
シート扉13の重ね代26が非常脱出口10の側縁部25に十分
に重ね合わされ、その着床部28が床面11との接触抵抗で
簡単にめくれ上がることがなく、この耐火シート扉13に
て非常脱出口10の気密性が向上される。
【0036】したがって、火災時には耐火シート体8及
び非常脱出口10を閉塞した耐火シート扉13にて耐火シー
ト扉13の重ね代26が非常脱出口10の側縁部25に重なり合
う方向から煙り等が被遮蔽部2の反対側に向かって流出
することが防止され、かつ、この煙り等の拡散と延焼が
防止される。
【0037】つぎに、火災の発生により脱出等を行なう
際には、耐火シート扉13が押動されることにより、この
耐火シート扉13にて非常脱出口10が簡単に開放される。
したがって、この非常脱出口10から容易にかつ迅速に脱
出して避難したり、救助活動等を行なうことができる。
【0038】この際、非常脱出口10の床面11上には耐火
シート材9の下端部に取り付けた重錘体12が存在しない
ため、この重錘体12につまずいたり、重錘体12によって
転倒する危険性が少なく、非常脱出口10から車椅子に乗
ったまま容易に脱出することができる。
【0039】したがって、非常脱出口10から躊躇なく脱
出して避難したり、救助活動等が迅速に行なわれる。
【0040】つぎに、前記実施の形態では、非常脱出口
10は耐火シート材9の一側部に形成する場合について説
明したが、これに限らず、非常脱出口10は耐火シート材
9の中間部に形成するようにしてもよい。
【0041】この場合には、たとえば、図5及び図6に
示すように、耐火シート材9の中間部に下端部を開放し
た非常脱出口10が形成され、この耐火シート材9の下端
部に前記非常脱出口10を残してこの非常脱出口10の両側
に位置して耐火シート材9の下端部に沿った長さの重錘
体12がそれぞれ取り付けられている。
【0042】また、前記非常脱出口10の上端縁部23にこ
の非常脱出口10を開閉する耐火シート扉13の上端部が縫
着等の固着手段24にて固着されている。前記耐火シート
扉13は、両側部に前記非常脱出口10の両側縁部25に重ね
合わせる重ね代26がそれぞれ形成され、その下端部に前
記床面11に後述する偏平座板を介して弛ませた状態に着
床させる着床部28が形成されている。
【0043】さらに、前記耐火シート扉13の着床部28が
着床する位置の床面11上に前記非常脱出口10の幅と略同
長で前記重錘体12の高さより低い形状の偏平座板29が固
定されている。
【0044】前記偏平座板29は、床面11上に設置され幅
方向の両側端部に互いに相手側に向かって低く傾斜した
支持片30をそれぞれ有する第1の座板31と、この第1の
座板31に嵌合された第2の座板32と、これらを固着した
皿ねじ等の固定ねじ33と、を有して構成されている。ま
た、前記第2の座板32は上面部に前記重錘体12の高さよ
り低い水平状面34と、この水平状面34の幅方向の両側部
に前記支持片30に支持され下方に向かって拡開傾斜した
案内面35と、を有して形成されている。
【0045】そして、前記耐火シート扉13の着床部28は
前記第2の座板32の水平状面34から一方側の案内面35に
接合して床面11に弛ませた状態に着床されるようになっ
ている。
【0046】その他の構成は前記実施の形態の場合と同
様であるから前記実施の形態と同一構成については前記
実施の形態に用いた符号を記入して説明を省略する。
【0047】このように構成することにより、耐火シー
ト体8にて被遮蔽部2が全面的に遮蔽された際には、耐
火シート扉13の下端部の着床部28が偏平座板29の水平状
面34から一方側の案内面35に沿って接合して床面11に弛
ませた状態に着座される。
【0048】そして、耐火シート扉13の両側端部の重ね
代26が非常脱出口10の両側縁部25にそれぞれ重なり合う
方向からの煙り等によって耐火シート扉13が煽られて
も、この耐火シート扉13の両重ね代26が非常脱出口10の
両側縁部25に十分に重ね合わされ、その着床部28が床面
11上の偏平座板29に圧接される接触抵抗により簡単にめ
くれ上がることがなく、この耐火シート扉13にて非常脱
出口10の気密性が更に向上される。
【0049】また、偏平座板29は重錘体12の高さより低
い水平状面34と下方に向かって拡開傾斜した両案内面35
とにより形成されていることにより、非常脱出口10から
の脱出時に偏平座板29につまずいたり、偏平座板29によ
って転倒する危険性が少なく容易に脱出することができ
る。
【0050】また、車椅子の車輪は拡開傾斜した一方側
の案内面35から水平状面34にスムーズに乗り上げられる
とともに、拡開傾斜した他方側の案内面35から床面11上
にスムーズに乗り降りされ、したがって、非常脱出口10
から車椅子に乗ったまま容易に脱出することができる。
【0051】つぎに、前記床面11に偏平座板29を設けた
実施の形態では、偏平座板29は第1の座板31と第2の座
板32とにより構成する場合について説明したが、これに
限らず、偏平座板29は、たとえば、図7に示すように、
上面部に重錘体12の高さより低い水平状面34を有すると
ともに、この水平状面34の幅方向の両側部に下方に向か
って拡開傾斜した両案内面35を有する難燃性の偏平板状
の中実部材36にて形成するようにしてもよい。
【0052】その他の構成は前記実施の形態の場合と同
様であるから前記実施の形態と同一構成については前記
実施の形態に用いた符号を記入して説明を省略する。
【0053】このように構成することにより、前記各実
施の形態の場合と同様な作用が得られる。また、偏平座
板29は偏平板状の中実部材36にて形成することにより、
偏平座板29を床面11上に簡単に設置することができる。
【0054】なお、前記第1の座板31と第2の座板32と
により構成される偏平座板29及び中実部材36にて形成さ
れる偏平座板29は接着剤等を用いることにより床面11上
に簡単に設置することができる。
【0055】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、耐火シート材
に下端部を開放した非常脱出口を形成し、非常脱出口を
残して耐火シート材の下端部に被遮蔽部の床面に着床す
る難燃性の重錘体を取り付けたので、非常脱出口の床面
上に耐火シート材の下端部に取り付けた重錘体が存在し
ないため、非常脱出口から手間取ることなく簡単に脱出
することができるが、この際、重錘体につまずいたり、
重錘体によって転倒する危険性が少なく、非常脱出口か
ら車椅子に乗ったまま容易に脱出することができる。し
たがって、非常脱出口から躊躇なく脱出して迅速に避難
したり、救助活動等を迅速に行なうことができる。
【0056】また、非常脱出口を開閉する耐火シート扉
は、上端部が非常脱出口の上端縁部に固着され側端部の
重ね代が非常脱出口の側縁部に重ね合わされ、かつ、そ
の下端部の着床部が床面に弛ませた状態に着床されるこ
とにより、この耐火シート扉にて非常脱出口を常時確実
に閉塞することができ、この耐火シート扉の側端部の重
ね代が非常脱出口の側縁部に重なり合う方向からの煙り
等によって耐火シート扉が煽られてもこの耐火シート扉
にて非常脱出口の気密性を向上することができる。
【0057】したがって、火災時には耐火シート体及び
非常脱出口を閉塞した耐火シート扉にて被遮蔽部を確実
に遮蔽でき、この耐火シート扉の重ね代が非常脱出口の
側縁部に重なり合う方向からの煙り等が非常脱出口から
流出することを防止でき、かつ、この煙り等の拡散と延
焼を防止できる。
【0058】さらに、耐火シート扉は上端部を非常脱出
口の上端縁部に固着し側端部の重ね代を非常脱出口の側
縁部に重ね合わせ、その下端部の着床部を床面に弛ませ
た状態に着床する構成のため、非常時には耐火シート扉
を簡単に開移動することができ、非常脱出口から迅速に
脱出することができる。
【0059】したがって、簡単な構成により脱出または
救助活動等を迅速にかつスムーズに行なうことができる
耐火スクリーン装置を提供することができる。
【0060】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、床面は、耐火シート扉の着床部が着床す
る位置に上面部を重錘体の高さより低い水平状面とし幅
方向の両側部を下方に向かって拡開傾斜した案内面とし
て形成した偏平座板を有するので、耐火シート体にて被
遮蔽部が全面的に遮蔽された際には、耐火シート扉の下
端部の着床部が偏平座板の水平状面から案内面に沿って
接合して弛ませた状態に着座でき、したがって、耐火シ
ート扉の下端部の着床部及び偏平座板にて非常脱出口の
気密性を向上することができる。
【0061】また、偏平座板は重錘体の高さより低い水
平状面と下方に向かって拡開傾斜した案内面とにより形
成したので、非常脱出口からの脱出時に偏平座板につま
ずいたり、偏平座板によって転倒する危険性が少なく容
易に脱出することができ、車椅子の車輪は拡開傾斜した
一方側の案内面から水平状面にスムーズに乗り上げられ
るとともに、拡開傾斜した他方側の案内面から床面上に
スムーズに乗り降りされ、したがって、非常脱出口から
車椅子に乗ったまま容易に脱出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す耐火スクリーン装
置の正面図である。
【図2】同上側面図である。
【図3】同上耐火シート扉の着床部の着床状態を示す側
面図である。
【図4】同上重錘体の取り付け状態を示す側面図であ
る。
【図5】他の実施の形態を示す耐火スクリーン装置の正
面図である。
【図6】同上耐火シート扉の着床部の着床状態を示す断
面図である。
【図7】更に他の実施の形態を示す耐火シート扉の着床
部の着床状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール 2 被遮蔽部 3 挿入口 8 耐火シート体 9 耐火シート材 10 非常脱出口 11 床面 12 重錘体 13 耐火シート扉 25 側縁部 26 重ね代 28 着床部 29 偏平座板 34 水平状面 35 案内面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E06B 9/17 E06B 9/17 E H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被遮蔽部の両側部に相対して固定され互
    いに対向して上下方向の挿入口を開口したガイドレール
    と、この両側部のガイドレールの挿入口に幅方向の両側
    端部を挿入して昇降自在に設けられ前記両側部のガイド
    レール間の被遮蔽部を遮蔽する難燃性の耐火シート体
    と、を具備し、 前記耐火シート体は、一枚仕立ての耐火シート材と、こ
    の耐火シート材に下端部を開放して形成された非常脱出
    口と、この非常脱出口を残して前記耐火シート材の下端
    部に取り付けられ前記被遮蔽部の遮蔽時にこの被遮蔽部
    の床面に着床する難燃性の重錘体と、前記非常脱出口の
    上端縁部に固着され側端部に前記非常脱出口の側縁部に
    重ね合わせる重ね代を形成するとともに下端部に前記床
    面に弛ませた状態に着床させる着床部を形成し前記非常
    脱出口を常時閉塞する開閉可能な難燃性の耐火シート扉
    と、を有する、 ことを特徴とする耐火スクリーン装置。
  2. 【請求項2】 床面は、耐火シート扉の着床部が着床す
    る位置に上面部を重錘体の高さより低い水平状面とし幅
    方向の両側部を下方に向かって拡開傾斜した案内面とし
    て形成した偏平座板を有する、 ことを特徴とする請求項1記載の耐火スクリーン装置。
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