JP3599302B2 - 耐火スクリーン装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は耐火スクリーン装置に係り、火災時に煙の拡散と延焼を防止するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の耐火スクリーン装置としては、たとえば、特開平8−164218号公報に記載されているように、巻取軸に相互に幅方向の両側端部が隣り合うように一端部が巻き付けられて下方に垂れ下がる多数の帯状シートをそれぞれ設け、この各帯状シートの下端部にこの帯状シートの幅と略同じ長さの棒状錘を取り付け、この各棒状錘の両端部に隣接する棒状錘の両端部を吸着する磁石を取り付けるとともに、この各棒状錘の下面に床面に設置された金属プレートを吸着する磁石を取り付ける構成が知られている。
【0003】
また、巻取軸に上端部が巻き付けられて下方に垂れ下がる1枚の耐火シートを設け、この耐火シートの下端部にそれぞれの幅方向の両側端部を重ね代として互いに重なり合う状態に上下方向の複数枚の短冊状の耐火シート片を並設固定し、この各耐火シート片の下端部に前記耐火シートの巻き戻し下降時に床面に着床させる棒状錘を取り付ける構成が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報に記載の構成では、各帯状シートの下端部の各棒状錘の両端部がそれぞれ吸着され、かつ、この各棒状錘に床面の金属プレートが吸着され、全体的には各棒状錘が一連に固定状態になるため、脱出時または救助活動時には各棒状錘の相互及び棒状錘と床面の金属プレートとの相互を簡単に分離できず、脱出または救助活動等に手間取り、不測の事態が発生する原因にもなり兼ねない、という問題がある。
【0005】
また、前記耐火シートの下端部に複数枚の短冊状の耐火シート片を並設固定し、この各耐火シート片の下端部に棒状錘を取り付ける構成では、脱出時または救助活動時等には所定位置の棒状錘を有する耐火シート片をめくり上げて脱出または救助活動を行なう必要があり、脱出または救助活動等に際し耐火シート片をめくり上げる時間を要し迅速性に欠ける、とう問題がある。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、非常脱出口を閉塞した耐火シート扉を脱出方向に向かって押動することにより非常脱出口が手間取ることなく簡単に開放され、脱出または救助活動等を迅速にかつスムーズに行なうことができる耐火スクリーン装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の耐火スクリーン装置は、被遮蔽部の両側部に相対して固定され互いに対向して上下方向の挿入口を開口したガイドレールと、この両側部のガイドレールの挿入口に幅方向の両側端部を挿入して昇降自在に設けられ被遮蔽部を遮蔽する難燃性の耐火シート体と、この耐火シート体の下端部に取り付けられこの耐火シート体にて前記被遮蔽部を遮蔽する際にこの被遮蔽部の床面に着床する難燃性の重錘体と、を具備し、前記耐火シート体は、この耐火シート体の上下方向の略中間部に位置して設けられ両側端部を前記両側部のガイドレールの挿入口にそれぞれ挿入した耐火シート体の幅方向の難燃性の耐火中桟部材と、この耐火中桟部材と前記重錘体との間に位置して開口された非常脱出口と、前記耐火中桟部材に回動自在に軸支され前記非常脱出口を開閉する難燃性の耐火シート扉と、前記耐火中桟部材に設けられ前記耐火シート扉を常時前記非常脱出口を閉じる閉位置に保持しかつ耐火シート扉の押動時に前記耐火シート扉を開回動可能とした扉閉塞手段と、を有する、ものである。
【0008】
そして、耐火シート体を下降するとともに重錘体にて耐火シート体及びこの耐火シート体の中間部の耐火中桟部材が両側部のガイドレールに沿ってそれぞれ案内されて下降される。また、この重錘体が被遮蔽部の床面に着床することにより、この耐火シート体にて被遮蔽部が全面的に遮蔽される。
【0009】
この際、扉閉塞手段にて耐火シート扉が非常脱出口を閉じる閉位置に保持されていることにより、この耐火シート扉にて非常脱出口を閉じた状態で耐火シート体が下降される。したがって、重錘体が被遮蔽部の床面に着床することにより、この耐火シート体にて被遮蔽部が全面的に遮蔽される。
【0010】
したがって、火災時には耐火シート体にて煙り等が被遮蔽部の手前側から手前側と反対側にすなわち、耐火シート体の一面側から耐火シート体の他面側にまたは耐火シート体の他面側から一面側に向かって流出することが防止され、かつ、この煙り等の拡散と延焼が防止される。
【0011】
つぎに、火災の発生により脱出等を行なう際には、耐火シート扉が脱出方向に向かって押動されることにより、この耐火シート扉が支軸を中心として脱出方向に向かって開回動されるとともに、この耐火シート扉にて非常脱出口が簡単に開放される。したがって、この非常脱出口から容易にかつ迅速に脱出して避難したり、救助活動等を行なうことができる。
【0012】
また、非常脱出口から脱出したり、救助活動等のために非常脱出口を通過した後は、扉閉塞手段にて耐火シート扉が支軸を中心として非常脱出口を閉じる方向に向かって閉回動され、この耐火シート扉にて再び非常脱出口が閉じられ、この耐火シート扉が閉位置に保持される。
【0013】
したがって、非常脱出口から脱出したり、救助活動等のために非常脱出口を通過した後は、耐火シート扉にて非常脱出口を閉じた状態で耐火シート体にて煙り等が被遮蔽部の手前側から手前側と反対側にまたは反対側から手前側に向かって流出することが防止され、かつ、この煙り等の拡散と延焼が防止される。
【0014】
請求項2記載の耐火スクリーン装置は、請求項1記載の耐火スクリーン装置において、耐火シート扉は、耐火中桟部材に上下方向の支軸を中心として回動自在に軸支され前記支軸を中心とした幅方向の一側端部を非常脱出口の一側縁部に耐火シート体の一面側から重ね合わせる一側端重ね代とし、前記支軸を中心とした幅方向の他側端部を非常脱出口の他側縁部に前記耐火シート体の他面側から重ね合わせる他側端重ね代として非常脱出口を閉じる、ものである。
【0015】
そして、耐火シート扉にて非常脱出口を閉じた状態では支軸を中心とした耐火シート扉の幅方向の一側端部の一側端重ね代が非常脱出口の一側縁部に耐火シート体の一面側から重ね合わされるとともに、支軸を中心とした耐火シート扉の幅方向の他側端部の他側端重ね代が非常脱出口の他側縁部に耐火シート体の他面側から重ね合わされる。したがって、耐火シート扉にて非常脱出口を閉じた状態では非常脱出口の気密性が確保され、この耐火シート扉にて非常脱出口から煙り等が流出することが防止され、かつ、この煙り等の拡散と延焼が防止される。
【0016】
請求項3記載の耐火スクリーン装置は、請求項1記載の耐火スクリーン装置において、耐火シート扉は、非常脱出口を閉じた際にこの耐火シート扉の上端部と耐火中桟部材の下端部との間を閉塞する閉塞片を上端部に有する、ものである。
【0017】
そして、耐火シート扉にて非常脱出口を閉じた際には閉塞片にて耐火シート扉の上端部と耐火中桟部材の下端部との間が確実に閉塞され、この耐火シート扉の上端部と耐火中桟部材の下端部との間の気密性が確保される。したがって、この耐火シート扉の上端部と耐火中桟部材の下端部との間から煙り等が流出することが防止され、かつ、この煙り等の拡散と延焼が防止される。
【0018】
請求項4記載の耐火スクリーン装置は、請求項1記載の耐火スクリーン装置において、耐火シート扉は、上端部にこの耐火シート扉の幅方向のシート保持枠体を有し、このシート保持枠体は、このシート保持枠体の中間部に位置して上方に向かって一体に突出され耐火中桟部材に回動自在に軸支された上下方向の支軸と、このシート保持枠体に沿って上方に向かって一体に突出され前記耐火中桟部材の下端部との間を閉塞する閉塞片と、を有する、ものである。
【0019】
そして、耐火シート扉は支軸を中心として脱出方向に向かって開回動されるが、この際、耐火シート扉は上端部に支軸を設けたシート保持枠体を有するので、このシート保持枠体にて耐火シート扉が支軸を中心として脱出方向に向かってスムーズに開回動される。
【0020】
また、耐火シート扉にて非常脱出口を閉じた際にはシート保持枠体に設けた閉塞片にて耐火シート扉の上端部と耐火中桟部材の下端部との間が確実に閉塞される。
【0021】
請求項5記載の耐火スクリーン装置は、請求項1記載の耐火スクリーン装置において、扉閉塞手段は、一端部を耐火中桟部材に固定し他端部を耐火シート扉に固定しこの耐火シート扉を常時非常脱出口を閉じる閉位置に付勢保持するスプリングを有する、ものである。
【0022】
そして、スプリングにて耐火シート扉が常時非常脱出口を閉じる閉位置に確実に付勢保持される。また、非常脱出口を開放する際にはスプリングに抗して耐火シート扉が開回動されるが、この非常脱出口から脱出するとともに、この耐火シート扉がスプリングの復帰力により支軸を中心としてスムーズに閉回動され、この耐火シート扉にて非常脱出口が迅速に閉塞される。
【0023】
請求項6記載の耐火スクリーン装置は、請求項1記載の耐火スクリーン装置において、扉閉塞手段は、耐火中桟部材内に固定され上下方向に貫通した軸挿通孔及び上端部に傾斜したカム面を有する固定カムと、耐火シート扉の上端部に一体に突出され前記固定カムの軸挿通孔内に回動自在に挿通された上下方向の支軸と、この支軸の上端部に固定され非常脱出口閉塞時に前記固定カムのカム面に係合され非常脱出口開口時に前記固定カムのカム面にて押し上げられる係合面を下端部に形成した可動カムと、を有する、ものである。
【0024】
そして、耐火シート扉にて非常脱出口を閉塞した際には、耐火シート扉の自重により固定カムの傾斜したカム面に可動カムの傾斜した係合面がテーパー係合して耐火シート扉が非常脱出口を閉塞した状態に保持される。
【0025】
また、耐火シート扉が固定カムの軸挿通孔内に挿通した支軸を中心として脱出方向に向かって開可動されるとともに、この耐火シート扉の支軸に固定した可動カムの係合面が固定カムの傾斜したカム面にて押し上げ回動される。そして、この耐火シート扉が脱出可能に大きく開可動されると、この耐火シート扉の可動カムの係合面が固定カムの傾斜したカム面の上端部に係合される。
【0026】
また、非常脱出口から脱出後は、耐火シート扉の自重によりこの耐火シート扉の可動カムの係合面が固定カムのカム面の傾斜面に沿って回動下降されるとともに、この固定カムの傾斜したカム面にて可動カムの係合面を介して耐火シート扉が自動的に閉回動される。
【0027】
そして、耐火シート扉にて非常脱出口を閉塞した際には、耐火シート扉の自重により固定カムの傾斜したカム面に可動カムの傾斜した係合面がテーパー係合して耐火シート扉が非常脱出口を閉塞した状態に保持される。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0029】
1は被遮蔽部2の相対する両側壁部にそれぞれ相対して垂直状に固定された上下方向の左右のガイドレールで、この左右のガイドレール1は互いに対向する対向面に上下方向の挿入口3を開口して断面略コ字形状にそれぞれ形成され、この対向する挿入口3は相対して外側方に向かって平行に折り返された前後の上下方向の案内片4にて形成されている。
【0030】
また、前記被遮蔽部2の上框体等の上側壁部5には前記左右のガイドレール1の上端部をそれぞれ挿入したスクリーンボックス6が固定され、このスクリーンボックス6は下端部に前記左右のガイドレール1の挿入口3にそれぞれ連通して開口した左右方向の案内口7が開口されている。
【0031】
また、前記スクリーンボックス6内には左右方向の巻取りドラム8が回転自在の軸架され、この巻取りドラム8は図示しない正逆転可能なモータに連動連結され、このモータは図示しない制御手段からの火災信号により作動されるようになっている。
【0032】
つぎに、前記巻取りドラム8には前記被遮蔽部2を遮蔽する昇降自在の難燃性の耐火シート体9の上端部が固着されて巻き付けられ、この耐火シート体9は前記巻取りドラム8の巻き戻しにより前記左右のガイドレール1の挿入口3に幅方向の両側端部を挿入した状態で下降され、前記被遮蔽部2を遮蔽するようになっている。
【0033】
前記耐火シート体9は、一枚仕立ての難燃性生地等にて形成された耐火シート10と、この耐火シート10にこの耐火シート10の両側部に連設される難燃性生地等にて所定の幅に形成された上下方向の複数の耐火シート片11と、前記耐火シート体9の上下方向の略中間部に位置して設けられ前記耐火シート10の下端部に前記複数の耐火シート片11の上端部を連結する耐火中桟部材12と、前記複数の耐火シート片11の下端部に取り付けられ前記被遮蔽部2の床面13に着床する左右方向の難燃性の重錘体14と、を有している。
【0034】
そして、前記一枚仕立ての耐火シート10は、その上端部が前記巻取りドラム8に固着されて巻き付けられ、その幅方向の両側端部15が前記左右のガイドレール1の挿入口3に昇降自在に挿入され、その下端部にこの耐火シート10の幅方向の全長に亘って抜け止め用の丸棒16が一体に取り付けられている。
【0035】
また、前記複数の耐火シート片11は、その上端部にこの耐火シート片11の幅方向の全長に亘って抜け止め用の丸棒17がそれぞれ一体に取り付けられ、その幅方向の両外側端部18がそれぞれ前記左右のガイドレール1の挿入口3に昇降自在に挿入され、その下端部が前記重錘体14にそれぞれ一体に取り付けられている。
【0036】
また、前記耐火中桟部材12は、金属にて所定の幅で形成された左右方向の第1の連結板19と、幅方向の両側端部に前記第1の連結板19の幅方向の両側端部に対向する係合片20をそれぞれ有する断面略コ字形状の第2の連結板21と、前記第1の連結板19に前記第2の連結板21をスペーサ22を介して取り付ける皿ねじ等の固定ねじ23と、を有して構成されている。
【0037】
そして、前記第1の連結板19の幅方向の一側端部と前記第2の連結板21の幅方向の一側端部の係合片20との間に前記耐火シート10の下端部の丸棒16を介してこの耐火シート10の下端部を挟持し、かつ、前記第1の連結板19の幅方向の他側端部と前記第2の連結板21の幅方向の他側端部の係合片20との間に前記複数の耐火シート片11の上端部の丸棒17を介してこの複数の耐火シート片11の上端部を挟持した状態で、この第1の連結板19と第2の連結板21との間に介在したスペーサ22の両端部に第1の連結板19及び第2の連結板21から前記固定ねじ23をそれぞれ螺着することにより、この第1の連結板19に第2の連結板21が固着され、この第1の連結板19と第2の連結板21とにより、耐火シート10の下端部に複数の耐火シート片11の上端部がそれぞれ連結されている。
【0038】
また、前記耐火シート体9は、前記複数の耐火シート片11すなわち両側部の耐火シート片11の対向する内側端部及び前記耐火中桟部材12と前記重錘体14との間に位置して、これらにより開口形成された非常脱出口24を有している。この非常脱出口24は所定の幅で上下方向に長い矩形状に形成されている。
【0039】
さらに、前記耐火シート体9は、前記耐火中桟部材12に上下方向の支軸25にて回動自在に軸支され前記非常脱出口24を開閉する難燃性の耐火シート扉26を有している。
【0040】
前記耐火シート扉26は、前記非常脱出口24を開閉する大きさで矩形状に形成されたシート片26a を有し、このシート片26a の上端部にこのシート片26a の幅方向の全長に亘って抜け止め用の丸棒27が一体に取り付けられ、この丸棒27を介して前記シート片26a の幅方向の全長に亘ってこのシート片26a を保持するシート保持枠体28が取り付けられている。
【0041】
そして、前記耐火シート扉26のシート片26a は、前記支軸25を中心として幅方向の一側端部を前記非常脱出口24の一側縁部に前記耐火シート体9の一面側から重ね合わせる一側端重ね代29とし、前記支軸25を中心として幅方向の他側端部を前記非常脱出口24の他側縁部に前記耐火シート体9の他面側から重ね合わせる他側端重ね代30としてそれぞれ形成されている。
【0042】
前記シート保持枠体28は、金属にて所定の幅で形成された左右方向の第1の保持板31と、幅方向の両側端部に前記第1の保持板31の幅方向の両側端部に対向する保持片32をそれぞれ有する断面略コ字形状の第2の保持板33と、前記第1の保持板31に前記第2の保持板33をスペーサ34を介して取り付ける皿ねじ等の固定ねじ35と、前記第2の保持板33の上部の保持片32の左右方向の中間部上に上方に向かって一体に突設された前記支軸25と、を有して構成されている。
【0043】
そして、前記第1の保持板31の幅方向の一側端部に前記第2の保持板33の幅方向の一側端部の上部の保持片32を当接し、前記第1の保持板31の幅方向の他側端部と前記第2の保持板33の幅方向の他側端部の保持片32との間に前記シート片26a の上端部の丸棒27を介してこのシート片26a の上端部を挟持した状態で、この第1の保持板31と第2の保持板33との間に介在したスペーサ34の両端部に第1の保持板31及び第2の保持板33から前記固定ねじ35をそれぞれ螺着することにより、この第1の保持板31に第2の保持板33が固着され、この第1の保持板31と第2の保持板33とにより、シート片26a の上端部にシート保持枠体28が一体に連結されている。
【0044】
また、前記シート保持枠体28の支軸25が前記第2の連結板21の下部の係合片20に形成された挿通孔36に回動自在に挿通され、この支軸25の上端部に前記挿通孔36より大径の抜け止め用の大径頭部37が一体に形成されている。そして、この大径頭部37を有する前記支軸25を中心としてこの支軸25を突設した前記耐火シート扉26が開閉自在にかつ脱出方向に向かって開回動自在に前記耐火中桟部材12に取り付けられている。
【0045】
さらに、前記支軸25を中心として前記第1の保持板31の一方側には、前記耐火シート扉26にて前記非常脱出口24を閉じた際にこの第1の保持板31の上端部と前記耐火中桟部材12の第1の連結板19の下端部との間を閉塞する閉塞片38が上方に向かって一体に突設されている。また、前記支軸25を中心として前記第2の保持板33の他方側には、前記耐火シート扉26にて前記非常脱出口24を閉じた際にこの第2の保持板33上端部と前記耐火中桟部材12の第2の連結板21の下端部との間を閉塞する閉塞片39が上方に向かって一体に突設されている。
【0046】
また、前記耐火シート扉26のシート片26a の下端部には前記閉塞片38に対向して前記非常脱出口24を閉じた際に前記重錘体14の一側面に当接する当接突片40及び前記閉塞片39に対向して前記非常脱出口24を閉じた際に前記重錘体14の他側面に当接する当接突片41がそれぞれ一体に突設されている。
【0047】
さらに、前記耐火シート体9は、前記耐火中桟部材12に前記耐火シート扉26を常時前記非常脱出口24を閉じる閉位置に保持しかつ非常脱出時に前記耐火シート扉26を脱出方向に向かって開回動可能とした扉閉塞手段42が設けられている。
【0048】
前記扉閉塞手段42はスプリング43を有し、このスプリング43は引張りスプリングすなわちコイルスプリング44にて形成されている。そして、このコイルスプリング44は一端部に前記耐火中桟部材12に固定した一方の伸長線部45を有し、その他端部に前記支軸25に係合し前記第2の連結板21の下部の係合片20から前記第2の保持板33の上部の保持片32に固定された他方の伸長線部46を有している。
【0049】
しかして、前記耐火シート体9の耐火シート10及び複数の耐火シート片11並びに前記耐火シート扉26のシート片26a は、たとえば、ガラスクロス、シリカクロス等の難燃性布地等にて形成されている。
【0050】
つぎに、前記実施の形態の作用を説明する。
【0051】
被遮蔽部2を遮蔽する火災時に制御手段からの火災信号によりモータが作動されると、このモータからの出力により巻取りドラム8が耐火シート体9を巻き戻す方向に向かって駆動回転され、この巻取りドラム8にて耐火シート体9が順次巻き戻されるとともに、この耐火シート体9が重錘体14の重量により左右のガイドレール1の挿入口3に案内されて迅速に下降される。
【0052】
そして、この重錘体14が被遮蔽部2の床面13に着床することにより、この重錘体14の着床が検知され、この検知信号が制御手段に出力され、この検知信号により制御手段が作動され、この制御手段からの停止信号によりモータの作動が停止される。したがって、重錘体14が被遮蔽部2の床面13に着床することにより、この耐火シート体9にて被遮蔽部2が全面的に遮蔽される。
【0053】
この際、扉閉塞手段42のコイルスプリング44にて耐火シート扉26が非常脱出口24を閉じる閉位置に保持されていることにより、この耐火シート扉26にて非常脱出口24を閉じた状態で耐火シート体9が下降される。
【0054】
そして、耐火シート扉26にて非常脱出口24を閉じた状態では、この耐火シート扉26の幅方向の一側端部の一側端重ね代29が非常脱出口24の一側縁部に耐火シート体9の一面側から重ね合わされるとともに、この耐火シート扉26の幅方向の他側端部の他側端重ね代30が非常脱出口24の他側縁部に耐火シート体9の他面側から重ね合わされている。
【0055】
したがって、耐火シート体9にて被遮蔽部2を全面的に遮蔽した際には、この耐火シート10の両側端部15が左右のガイドレール1の挿入口3内に挿入され、両側部の耐火シート片11の両外側端部18が左右のガイドレール1の挿入口3内に挿入されていることにより、火災時には耐火シート体9にて煙り等が耐火シート体9の一面側から耐火シート体9の他面側にまたは耐火シート体9の他面側から耐火シート体9の一面側に向かって流出することが防止され、かつ、この煙り等の拡散と延焼が防止される。
【0056】
また、耐火シート扉26にて非常脱出口24を閉じた状態では、一側端重ね代29が非常脱出口24の一側縁部に耐火シート体9の一面側から重ね合わされているとともに、他側端重ね代30が非常脱出口24の他側縁部に耐火シート体9の他面側から重ね合わされ、かつ、その下端部の一方の当接突片40が重錘体14の一側面に当接されているとともに、他方の当接突片41が重錘体14の他側面に当接され、さらに、一方の閉塞片38が第1の連結板19に当接されているとともに、他方の閉塞片39が第2の連結板21に当接されていることにより、この耐火シート扉26にて非常脱出口24の気密性が確保され、この耐火シート扉26にて非常脱出口24から煙り等が流出することが防止され、かつ、この煙り等の拡散と延焼が防止される。
【0057】
つぎに、火災の発生により脱出等を行なう際には、耐火シート扉26が脱出方向に向かって押動されることにより、この耐火シート扉26が扉閉塞手段42のコイルスプリング44に抗して支軸25を中心として脱出方向に向かって開回動され、この耐火シート扉26にて非常脱出口24が簡単に開放される。
【0058】
この際、両側端部の重ね代29,30、両側部の閉塞片38,39及び両側部の当接突片40,41がそれぞれ耐火シート扉26の開回動方向に向かってそれぞれの当接相手から離間することにより、耐火シート扉26がこれらの抵抗を受けることなく支軸25を中心として脱出方向に向かって円滑に開回動される。
【0059】
したがって、耐火シート扉26が脱出方向に向かって押動されることにより、非常脱出口24がスムーズに開放され、この非常脱出口24から容易にかつ迅速に脱出して避難したり、救助活動等を行なうことができる。
【0060】
また、非常脱出口24から脱出したり、救助活動等のために非常脱出口24を通過した後は、扉閉塞手段42のコイルスプリング44の復帰力により耐火シート扉26が支軸25を中心としてスムーズに非常脱出口24を閉じる方向に向かって自動的に閉回動され、この耐火シート扉26にて再び非常脱出口24が迅速に閉塞され、この耐火シート扉26が閉位置に保持される。
【0061】
したがって、非常脱出口24から脱出したり、救助活動等のために非常脱出口24を通過した後は、耐火シート扉26にて非常脱出口24を閉じた状態で耐火シート体9にて煙り等が耐火シート体9の一面側から耐火シート体9の他面側にまたは耐火シート体9の他面側から一面側に向かって流出することが防止され、かつ、この煙り等の拡散と延焼が防止される。
【0062】
つぎに、前記実施の形態では、扉閉塞手段42は引張りスプリングのようなコイルスプリング44にて形成し、このコイルスプリング44の一端部の伸長線部45を耐火中桟部材12に固定し、このコイルスプリング44の他端部の伸長線部46を支軸25に係合し第2の連結板21の下部の係合片20から第2の保持板33の上部の保持片32に固定する場合について説明したが、これに限らず、コイルスプリング44は、たとえば、図8に示すように、耐火中桟部材12内においてシート保持枠体28の支軸25に巻回し、その一端部を耐火中桟部材12の固定し、その他端部を支軸25に固定するようにしてもよい。
【0063】
その他の構成は前記実施の形態の場合と同様であるから、前記実施の形態と同一構成の部分については前記実施の形態に用いた符号を記入してその説明を省略する。
【0064】
このように構成することにより、コイルスプリング44は支軸25を介して耐火中桟部材12内に納めた状態で設けられ、このコイルスプリング44にて支軸25を介して耐火シート扉26が常時非常脱出口24を閉じる閉位置に付勢保持され、非常脱出時に耐火シート扉26がコイルスプリング44に抗して支軸25を中心として脱出方向に向かって開回動される。
【0065】
つぎに、前記各実施の形態では、扉閉塞手段42は引張りスプリングのようなコイルスプリング44にて形成する場合について説明したが、これに限らず、扉閉塞手段42は、たとえば、コイルスプリング47を有するカム機構48にて構成するようにしてもよい。
【0066】
この場合には、図9乃至図12に示すように、耐火中桟部材12内すなわち、第2の連結板21の下部の係合片20上に固定カム49が固定され、この固定カム49の中心部に支軸25を回動自在に挿通する軸挿通孔50が上下方向に貫通して形成され、この固定カム49の上端部に前記軸挿通孔50の開口縁部に位置して一端部から他端部に向かって所定の傾斜角度で下降傾斜したテーパー状のカム面51が形成されている。
【0067】
また、前記固定カム49のカム面51の上方に突出した前記支軸25の上端部に可動カム52が固定され、この可動カム52の下端部に非常脱出口閉塞時に前記固定カム49のカム面51に係合され非常脱出口開口時に前記固定カム49のカム面51にて押し上げられる係合面53が形成され、この係合面53は前記固定カム49のカム面51と同様に一端部から他端部に向かって所定の傾斜角度で下降傾斜したテーパー状に形成されている。
【0068】
さらに、前記固定カム49の軸挿通孔50内に位置して前記支軸25に前記コイルスプリング47が巻回され、その一端部が支軸25に固定され、その他端部が前記可動カム52に固定されている。
【0069】
そして、前記コイルスプリング47にて前記固定カム49のカム面51に前記可動カム52の係合面53がテーパー係合する状態に可動カム52が常時付勢され、かつ、この可動カム52を有する耐火シート扉26が非常脱出口24を閉塞状態に保持するようになっている。
【0070】
その他の構成は前記各実施の形態の場合と同様であるから、前記各実施の形態と同一構成の部分については前記可実施の形態に用いた符号を記入してその説明を省略する。
【0071】
このように構成することにより、耐火シート扉26にて非常脱出口24を閉塞した際には、耐火シート扉26の自重及びコイルスプリング47の付勢力により固定カム49の傾斜したカム面51に可動カム52の傾斜した係合面53がテーパー係合して耐火シート扉26が非常脱出口24を閉塞した状態に保持される。
【0072】
また、耐火シート扉26が固定カム49の軸挿通孔50内に挿通した支軸25を中心として脱出方向に向かって開回動されるとともに、この耐火シート扉26の支軸25に固定した可動カム52がコイルスプリング47に抗して回動され、この可動カム52の係合面53が固定カム49の傾斜したカム面51にて押し上げ回動される。そして、この耐火シート扉26が脱出可能に大きく開回動されると、この耐火シート扉26の可動カム52の係合面53が固定カム49の傾斜したカム面51の上端部に係合される。
【0073】
また、非常脱出口24から脱出後は、耐火シート扉26の自重及びコイルスプリング47の復帰力によりこの耐火シート扉26の可動カム52の係合面53が固定カム49のカム面51の傾斜面に沿って回動下降されるとともに、この固定カム49の傾斜したカム面51にて可動カム52の係合面53を介して耐火シート扉26が自動的に閉回動される。
【0074】
そして、耐火シート扉26にて非常脱出口24を閉塞した際には、耐火シート扉26の自重及びコイルスプリング47により固定カム49の傾斜したカム面51に可動カム52の傾斜した係合面53がテーパー係合して耐火シート扉26が非常脱出口24を閉塞した状態に保持される。
【0075】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、扉閉塞手段にて非常脱出口を閉じる閉位置に耐火シート扉を保持することにより、この耐火シート扉を有する耐火シート体にて被遮蔽部を全面的に遮蔽した際にはこの耐火シート体にて火災時の煙り等が耐火シート体の一面側から耐火シート体の他面側にまたは耐火シート体の他面側から耐火シート体の一面側に向かって流出することを確実に防止できる。
【0076】
また、脱出等を行なう際には、非常脱出口を閉塞した耐火シート扉を脱出方向に向かって押動することによりこの耐火シート扉を支軸を中心として脱出方向に向かって開回動できるとともに、この耐火シート扉にて非常脱出口を簡単に開放でき、したがって、非常脱出口を手間取ることなく簡単に開放でき、この非常脱出口から容易にかつ迅速に脱出して避難したり、救助活動等をスムーズに行なうことができる。
【0077】
また、非常脱出口から脱出したり、救助活動等のために非常脱出口を通過した後は、扉閉塞手段にて耐火シート扉を支軸を中心として非常脱出口を閉じる方向に向かって閉回動でき、この耐火シート扉にて再び非常脱出口を閉じてこの耐火シート扉を閉位置に確実に保持できる。
【0078】
したがって、火災時に非常脱出口から簡便に脱出したり、救助活動等を行なうことができるとともに、非常脱出口を通過した後は、耐火シート扉にて非常脱出口を迅速に確実に閉じることができ、耐火シート体にて煙り等が被遮蔽部から流出することを確実に防止でき、かつ、この煙り等の拡散と延焼を防止できる。
【0079】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、耐火シート扉にて非常脱出口を閉じた状態ではこの耐火シート扉の幅方向の一側端重ね代が非常脱出口の一側縁部に耐火シート体の一面側から重ね合わされるとともに、この耐火シート扉の幅方向の他側端重ね代が非常脱出口の他側縁部に耐火シート体の他面側から重ね合わされることにより、耐火シート扉にて非常脱出口を閉じた状態では非常脱出口の気密性を確保でき、この耐火シート扉にて非常脱出口から煙り等が流出することを確実に防止でき、かつ、この非常脱出口から煙り等が拡散したり延焼することを確実に防止できる。
【0080】
請求項3の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、耐火シート扉にて非常脱出口を閉じた際には閉塞片にて耐火シート扉の上端部と耐火中桟部材の下端部との間を確実に閉塞でき、この耐火シート扉の上端部と耐火中桟部材の下端部との間の気密性を確保でき、したがって、この耐火シート扉の上端部と耐火中桟部材の下端部との間から煙り等が流出することを防止でき、かつ、これらの間から煙り等が拡散したり延焼することを確実に防止できる。
【0081】
請求項4の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、耐火シート扉は支軸を中心として脱出方向に向かって開回動されるが、この際、耐火シート扉は上端部に支軸を設けたシート保持枠体を有するので、このシート保持枠体にて耐火シート扉を支軸を中心として脱出方向に向かってスムーズに開回動でき、耐火シート扉の上端部が撓んで耐火シート扉の開回動が損なわれることを確実に防止できる。また、耐火シート扉にて非常脱出口を閉じた際にはシート保持枠体に設けた閉塞片にて耐火シート扉の上端部と耐火中桟部材の下端部との間を確実に閉塞できる。
【0082】
請求項5の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、スプリングにて耐火シート扉を常時非常脱出口を閉じる閉位置に確実に付勢保持でき、非常脱出口を開放する際にはスプリングに抗して耐火シート扉を開回動されるが、この非常脱出口から脱出するとともに、この耐火シート扉をスプリングの復帰力により支軸を中心としてスムーズに閉回動でき、この耐火シート扉にて非常脱出口を迅速に閉塞でき、煙り等の流出を確実に防止できる。
【0083】
請求項6の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、耐火シート扉にて非常脱出口を閉塞した際には、耐火シート扉の自重により固定カムの傾斜したカム面に可動カムの傾斜した係合面がテーパー係合して耐火シート扉を非常脱出口を閉塞した状態に確実に保持できる。
【0084】
また、耐火シート扉を固定カムの軸挿通孔内に挿通した支軸を中心として脱出方向に向かってスムーズに開可動できるとともに、この耐火シート扉の支軸に固定した可動カムの係合面が固定カムの傾斜したカム面にて押し上げ回動されながら耐火シート扉を脱出可能に大きく開可動できる。
【0085】
また、非常脱出口から脱出後は、耐火シート扉の自重によりこの耐火シート扉の可動カムの係合面が固定カムのカム面の傾斜面に沿って回動下降されるとともに、この固定カムの傾斜したカム面にて可動カムの係合面を介して耐火シート扉を自動的に閉回動できる。そして、耐火シート扉にて非常脱出口を閉塞した際には、耐火シート扉の自重により固定カムの傾斜したカム面に可動カムの傾斜した係合面がテーパー係合して耐火シート扉を非常脱出口を閉塞した状態に確実に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す耐火スクリーン装置の正面図である。
【図2】同上側面図である。
【図3】同上耐火シート扉を開回動した状態を示す斜視図である。
【図4】同上耐火シート扉の取り付け状態の断面図である。
【図5】同上耐火シート体の取り付け状態の断面図である。
【図6】同上耐火シート扉を開回動した状態を示す説明平面図である。
【図7】同上斜視図である。
【図8】他の実施の形態を示す耐火シート扉の取り付け状態の断面図である。
【図9】更に他の実施の形態を示す耐火シート扉の取り付け状態の側面図である。
【図10】同上耐火シート扉を開回動した状態を示す側面図である。
【図11】同上カム機構の拡大側面図である。
【図12】同上耐火シート扉を開回動した状態を示す拡大側面図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール
2 被遮蔽部
3 挿入口
9 耐火シート体
12 耐火中桟部材
13 床面
14 重錘体
15,18 両側端部
24 非常脱出口
25 支軸
26 耐火シート扉
28 シート保持枠体
29 一側端重ね代
30 他側端重ね代
38,39 閉塞片
42 扉閉塞手段
43 スプリング
49 固定カム
50 軸挿通孔
51 カム面
52 可動カム
53 係合面
Claims (6)
- 被遮蔽部の両側部に相対して固定され互いに対向して上下方向の挿入口を開口したガイドレールと、この両側部のガイドレールの挿入口に幅方向の両側端部を挿入して昇降自在に設けられ被遮蔽部を遮蔽する難燃性の耐火シート体と、この耐火シート体の下端部に取り付けられこの耐火シート体にて前記被遮蔽部を遮蔽する際にこの被遮蔽部の床面に着床する難燃性の重錘体と、を具備し、
前記耐火シート体は、
この耐火シート体の上下方向の略中間部に位置して設けられ両側端部を前記両側部のガイドレールの挿入口にそれぞれ挿入した耐火シート体の幅方向の難燃性の耐火中桟部材と、
この耐火中桟部材と前記重錘体との間に位置して開口された非常脱出口と、
前記耐火中桟部材に回動自在に軸支され前記非常脱出口を開閉する難燃性の耐火シート扉と、
前記耐火中桟部材に設けられ前記耐火シート扉を常時前記非常脱出口を閉じる閉位置に保持しかつ耐火シート扉の押動時に前記耐火シート扉を開回動可能とした扉閉塞手段と、を有する、
ことを特徴とする耐火スクリーン装置。 - 耐火シート扉は、耐火中桟部材に上下方向の支軸を中心として回動自在に軸支され前記支軸を中心とした幅方向の一側端部を非常脱出口の一側縁部に耐火シート体の一面側から重ね合わせる一側端重ね代とし、前記支軸を中心とした幅方向の他側端部を非常脱出口の他側縁部に前記耐火シート体の他面側から重ね合わせる他側端重ね代として非常脱出口を閉じる、
ことを特徴とする請求項1記載の耐火スクリーン装置。 - 耐火シート扉は、非常脱出口を閉じた際にこの耐火シート扉の上端部と耐火中桟部材の下端部との間を閉塞する閉塞片を上端部に有する、
ことを特徴とする請求項1記載の耐火スクリーン装置。 - 耐火シート扉は、上端部にこの耐火シート扉の幅方向のシート保持枠体を有し、このシート保持枠体は、このシート保持枠体の中間部に位置して上方に向かって一体に突出され耐火中桟部材に回動自在に軸支された上下方向の支軸と、このシート保持枠体に沿って上方に向かって一体に突出され前記耐火中桟部材の下端部との間を閉塞する閉塞片と、を有する、
ことを特徴とする請求項1記載の耐火スクリーン装置。 - 扉閉塞手段は、一端部を耐火中桟部材に固定し他端部を耐火シート扉に固定しこの耐火シート扉を常時非常脱出口を閉じる閉位置に付勢保持するスプリングを有する、
ことを特徴とする請求項1記載の耐火スクリーン装置。 - 扉閉塞手段は、耐火中桟部材内に固定され上下方向に貫通した軸挿通孔及び上端部に傾斜したカム面を有する固定カムと、耐火シート扉の上端部に一体に突出され前記固定カムの軸挿通孔内に回動自在に挿通された上下方向の支軸と、この支軸の上端部に固定され非常脱出口閉塞時に前記固定カムのカム面に係合され非常脱出口開口時に前記固定カムのカム面にて押し上げられる係合面を下端部に形成した可動カムと、を有する、
ことを特徴とする請求項1記載の耐火スクリーン装置。
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