JPH10234877A - 防災シャッター装置 - Google Patents

防災シャッター装置

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JPH10234877A
JPH10234877A JP4261097A JP4261097A JPH10234877A JP H10234877 A JPH10234877 A JP H10234877A JP 4261097 A JP4261097 A JP 4261097A JP 4261097 A JP4261097 A JP 4261097A JP H10234877 A JPH10234877 A JP H10234877A
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成強 松山
Koji Nakajima
厚二 中島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災時に被遮蔽部2を全閉しても被遮蔽部2
から避難することや救助活動を行なうことが容易で、被
遮蔽部2の全閉時に被遮蔽部2の床面15上に障害物が散
在しても確実に全閉することが可能な防災シャッター装
置を提供する。 【解決手段】 下面に落下口25を開口した耐火シート収
容体17と、耐火シート収容体17の落下口25を開閉する蓋
体27と、耐火シート収容体17に収容し落下口25の開口時
に落下口25から被遮蔽部2の床面15上に落下し被遮蔽部
2を遮蔽する難燃性耐火シート体29と、非火災時は蓋体
25を落下口25を閉塞した状態に保持し火災時の火災熱に
より溶断し落下口25を開口可能にする熱溶融材料28と、
を具備する。難燃性耐火シート体29は、両側端部の重ね
代31を互いに重なり合う状態に並設した複数枚の難燃性
耐火シート30を有し、各難燃性耐火シート30は耐火シー
ト収容体17内に折り畳んで収容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は防災シャッター装置
に係り、火災時に煙りの拡散と延焼を防止するものに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の防災シャッター装置とし
ては、たとえば、被遮蔽部の左右部に相対して上下方向
のガイドレールがそれぞれ立設され、この左右のガイド
レールの上端部間に巻取ドラムが回転自在に設けられ、
この巻取ドラムに前記左右のガイドレールに案内されて
下降される鋼製シャッターが巻き戻し自在に巻き回さ
れ、前記鋼製シャッターはそれぞれの両側端部の相互を
回動自在に係合して上下方向に連設した多数のスラット
及びこの最下端部のスラットに取付けられ下降時に前記
被遮蔽部の床面に着床する着床体を備えた構成が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の防災シャッ
ター装置では鋼製シャッターが用いられているため、火
災時にこの鋼製シャッターを下降して被遮蔽部を全閉す
ると、この鋼製シャッターにて被遮蔽部が確実に遮断さ
れ、この鋼製シャッターの手前側から反対側にあるいは
鋼製シャッターの反対側から手前側に向かって避難する
ことや救助活動を行なうことが困難になり、また、鋼製
シャッターの下降時にこの鋼製シャッターの着床体と被
遮蔽部の床面との間に挟まれた際には怪我をするおそれ
があり、また、火災時は鋼製シャッターが下降する被遮
蔽部の床面上に障害物が散在することが少なくなく、そ
の障害物によって鋼製シャッターの下降が疎外され被遮
蔽部の全閉が困難になり易い、という問題がある。
【0004】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、火災時に被遮蔽部を全閉して被遮蔽部を遮断し
ても被遮蔽部の手前側から反対側にあるいは反対側から
手前側に向かって避難することや救助活動を行なうこと
が容易で、被遮蔽部の全閉時に遮蔽部材によって怪我を
することもなく、被遮蔽部の床面上に障害物が散在して
も被遮蔽部を確実に全閉することが可能な防災シャッタ
ー装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の防災シャ
ッター装置は、下面に落下口を開口した耐火シート収容
体と、この耐火シート収容体に設けられこの耐火シート
収容体の落下口を開閉する蓋体と、前記耐火シート収容
体内に収容され前記落下口の開口時にこの落下口から被
遮蔽部の床面上に落下して被遮蔽部を遮蔽する難燃性耐
火シート体と、非火災時は前記蓋体を前記落下口を閉塞
した状態に保持し火災時はこの火災熱により溶断され前
記落下口を開口可能にする熱溶融材料と、を具備したも
のである。
【0006】そして、非火災時は難燃性耐火シート体を
収容した耐火シート収容体の落下口が蓋体にて閉塞さ
れ、この落下口から落下しないように難燃性耐火シート
体が耐火シート収容体内に収容されている。したがっ
て、非火災時は被遮蔽部を手前側から反対側にあるいは
反対側から手前側に向かって容易に通り抜けることがで
きる。
【0007】また、火災時はこの火災熱により熱溶融材
料が溶断されるとともに、蓋体が開いて耐火シート収容
体の落下口が開口され、この落下口から被遮蔽部の床面
上に難燃性耐火シート体が落下し、この難燃性耐火シー
ト体にて被遮蔽部が遮蔽されて全閉される。
【0008】そして、被遮蔽部を遮蔽した難燃性耐火シ
ート体の手前側から反対側にあるいは反対側から手前側
に向かって避難したり、救助活動を行なう場合には、難
燃性耐火シート体の所定の位置を押したり持ち上げるこ
とにより、被遮蔽部の床面上が非常口として簡単に開口
され、この非常口から容易に避難したり、救助活動を行
なうことができる。
【0009】また、難燃性耐火シート体の落下時にこの
難燃性耐火シート体の下端部が当接しても、この難燃性
耐火シート体はシート体からなるため、この難燃性耐火
シート体の下端部と被遮蔽部の床面との間に挟まれた際
も難燃性耐火シート体により怪我をするようなことが防
止される。
【0010】さらに、被遮蔽部の遮蔽時に難燃性耐火シ
ート体が下降する被遮蔽部の床面上に障害物が散在して
も、難燃性耐火シート体の下端部分が障害物を被覆する
状態で被遮蔽部の床面上に落下され、したがって、障害
物に疎外されることなく難燃性耐火シート体にて被遮蔽
部が確実に全閉される。
【0011】請求項2記載の防災シャッター装置は、請
求項1記載の防災シャッター装置において、難燃性耐火
シート体は、それぞれの幅方向の両側端部を重ね代とし
て互いに重なり合う状態に並設されそれぞれの上端部を
耐火シート収容体に固着した複数枚の難燃性耐火シート
を有し、この複数枚の難燃性耐火シートは前記耐火シー
ト収容体内に折り畳んで収容するものである。
【0012】そして、複数枚の難燃性耐火シートにて被
遮蔽部を全閉した状態において、この複数枚の難燃性耐
火シートの手前側から反対側にあるいは反対側から手前
側に向かって避難したり、救助活動を行なう場合には、
所定の位置の難燃性耐火シートを押動することにより、
この押動した難燃性耐火シートの両側端部の重ね代が隣
接する難燃性耐火シートの重ね代から簡単に分離され、
この押動した難燃性耐火シートが非常口として簡単に開
口され、この非常口から容易に避難したり、救助活動を
行なうことができる。
【0013】また、耐火シート収容体内に複数枚の難燃
性耐火シートを折り畳んで収容することにより、火災時
には複数枚の難燃性耐火シートが順序よく整然と落下さ
れる。また、複数枚の難燃性耐火シート片の納まり具合
がよく耐火シート収容体の小形化が可能になる。
【0014】請求項3記載の防災シャッター装置は、請
求項1記載の防災シャッター装置において、蓋体は、一
端部をヒンジにて耐火シート収容体に開閉自在に取付
け、他端部を熱溶融材料にて耐火シート収容体に取付け
るものである。
【0015】そして、火災熱により熱溶融材料が溶断さ
れると、蓋体はヒンジを中心として下降回動され、耐火
シート収容体の落下口が簡単に開口される。
【0016】請求項4記載の防災シャッター装置は、請
求項1記載の防災シャッター装置において、耐火シート
収容体は、被遮蔽部を開閉する昇降自在の鋼製シャッタ
ーの下端部に取り付けるものである。
【0017】そして、鋼製シャッターと耐火シート収容
体内から落下される難燃性耐火シート体にて被遮蔽部が
確実に全閉され、火災時に煙りの拡散と延焼が確実に防
止される。
【0018】また、被遮蔽部を全閉した状態において、
この難燃性耐火シート体の手前側から反対側にあるいは
反対側から手前側に向かって避難したり、救助活動を行
なう場合には、難燃性耐火シート体の所定の位置を押し
たり持ち上げることにより、被遮蔽部の床面上が非常口
として簡単に開口され、この非常口から容易に避難した
り、救助活動を行なうことができる。
【0019】請求項5記載の防災シャッター装置は、請
求項1または4記載の防災シャッター装置において、耐
火シート収容体は、火災時に被遮蔽部の床面上の所定の
位置に停止される鋼製シャッターの下端部に設けるもの
である。
【0020】そして、火災時は鋼製シャッターがたとえ
ば下降され、この鋼製シャッターの下端部の耐火シート
収容体が被遮蔽部の床面上の所定の位置に下降されると
ともにこの鋼製シャッターの下降が停止され、かつ、こ
の耐火シート収容体が被遮蔽部の床面上の所定の位置に
停止される。
【0021】また、火災熱により熱溶融材料が溶断され
るとともに、蓋体が開いて耐火シート収容体の落下口が
開口され、この落下口から被遮蔽部の床面上に難燃性耐
火シート体が落下し、この難燃性耐火シート体にて被遮
蔽部が全閉される。
【0022】この際、難燃性耐火シート体が下降する被
遮蔽部の床面上に障害物が散在しても、難燃性耐火シー
ト体の下端部分が障害物を被覆する状態で被遮蔽部の床
面上に落下され、したがって、障害物に疎外されること
なく難燃性耐火シート体にて被遮蔽部が確実に全閉され
る。
【0023】そして、被遮蔽部を遮蔽した難燃性耐火シ
ート体の手前側から反対側にあるいは反対側から手前側
に向かって避難したり、救助活動を行なう場合には、難
燃性耐火シート体の所定の位置を押したり持ち上げるこ
とにより、被遮蔽部の床面上が非常口として簡単に開口
され、この非常口から容易に避難したり、救助活動を行
なうことができる。
【0024】請求項6記載の防災シャッター装置は、請
求項1乃至3のいずれかに記載の防災シャッター装置に
おいて、耐火シート収容体は、蓋体を床面に対向させた
状態で被遮蔽部の天井に設けるものである。
【0025】そして、被遮蔽部の天井に難燃性耐火シー
ト体を収容した耐火シート収容体を設けることにより、
被遮蔽部の天井に防災シャッター装置がコンパクトに納
められ、その施工も簡単で難燃性耐火シート体の蓋体を
被遮蔽部の天井面に合わせることにより整然と設けられ
る。そして、非火災時は被遮蔽部を通常の通路として十
分に活用される。
【0026】また、火災時はこの火災熱により熱溶融材
料が溶断されるとともに、蓋体が開いて耐火シート収容
体の落下口が開口され、この落下口から被遮蔽部の床面
上に難燃性耐火シート体が落下し、この難燃性耐火シー
ト体にて被遮蔽部が全閉される。
【0027】そして、被遮蔽部を遮蔽した難燃性耐火シ
ート体の手前側から反対側にあるいは反対側から手前側
に向かって避難したり、救助活動を行なう場合には、難
燃性耐火シート体の所定の位置を押したり持ち上げるこ
とにより、被遮蔽部の床面上が非常口として簡単に開口
され、この非常口から容易に避難したり、救助活動を行
なうことができる。
【0028】請求項7記載の防災シャッター装置は、請
求項1乃至3及び6のいずれかに記載の防災シャッター
装置において、熱溶融材料は、火災熱により溶断する溶
断温度の異なる複数の熱溶融材料を有し、この複数の熱
溶融材料の中で溶断温度の低い熱溶融材料にて蓋体を取
付け、耐火シート収容体内に折り畳んで並設した難燃性
耐火シート体の複数の折畳部を、この難燃性耐火シート
体の上端固着部に向かって溶断温度が順次高くなる他の
熱溶融材料にて支持するものである。
【0029】そして、火災時はこの火災熱により複数の
熱溶融材料は低い溶断温度から順次高くなる溶断温度の
順に順次溶断される。すなわち、複数の熱溶融材料の中
で蓋体を取付けた溶断温度の低い熱溶融材料が先ず溶断
され、この蓋体にて耐火シート収容体の落下口が開口さ
れると、難燃性耐火シート体の複数の折畳部の中で難燃
性耐火シート体の下端側の最初の折畳部を支持した熱溶
融材料が溶断され、この最初の折畳部が折り返されなが
ら難燃性耐火シート体が耐火シート収容体の落下口から
落下され、この難燃性耐火シート体の下端部が耐火シー
ト収容体の下方途中に垂れ下がる。
【0030】ついで、最初の折畳部に続く二番目の折畳
部を支持した熱溶融材料が溶断され、この二番目の折畳
部が折り返されながら難燃性耐火シート体が耐火シート
収容体の落下口から落下され、この難燃性耐火シート体
の下端部が耐火シート収容体の下方途中に更に垂れ下が
る。
【0031】このようにして、三番目以降の各折畳部を
支持した各熱溶融材料が順次溶断され、この難燃性耐火
シート体が耐火シート収容体の落下口から順次段階的に
落下され、この難燃性耐火シート体の下端部が耐火シー
ト収容体の下方途中に順次段階的に低く垂れ下がる。
【0032】したがって、火災初期段階では難燃性耐火
シート体は防煙スクリーンとしての機能を発揮すると同
時に、被遮蔽部の途中に垂れ下がった難燃性耐火シート
体の下端部と被遮蔽部の床面上との間が避難や救助活動
の通路として確保される。そして、最終的には難燃性耐
火シート体の下端部分が被遮蔽部の床面上に落下され、
この難燃性耐火シート体にて被遮蔽部が全閉される。
【0033】請求項8記載の防災シャッター装置は、請
求項6または7記載の防災シャッター装置において、被
遮蔽部の天井に設けた耐火シート収容体は、床面上に落
下して被遮蔽部を遮蔽した難燃性耐火シート体の下端部
を前記床面上の所定の位置に引き上げて非常口として開
口する非常口開口手段を有するものである。
【0034】そして、火災時に難燃性耐火シート体にて
被遮蔽部が全閉された状態において、非常口開口手段を
操作することにより、難燃性耐火シート体の下端部が前
記床面上の所定の位置に引き上げられ、この難燃性耐火
シート体の下端部を非常口として簡単にかつ迅速に開口
される。したがって、多くの人数の避難や多くの人数で
の救助活動が容易になる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0036】図1乃至図3に示す第1の実施の形態にお
いて、1は被遮蔽部2の相対する両側壁部にそれぞれ相
対して垂直状に固定された上下方向の左右のガイドレー
ルで、この左右のガイドレール1は互いに対向する対向
面に上下方向の挿入口3を開口して断面略コ字形状に形
成されている。前記被遮蔽部2は出入口、非常口及び通
路等の開口部を意味している。
【0037】また、前記被遮蔽部2の上框体等の上側壁
部4に前記左右のガイドレール1の上端部をそれぞれ挿
入したシャッターボックス5が固定され、このシャッタ
ーボックス5は下端部に前記左右のガイドレール1の挿
入口3にそれぞれ連通して開口した左右方向の案内口6
が形成されている。
【0038】また、前記シャッターボックス5内に左右
方向の巻取ドラム7を有する巻取軸8が回転自在に軸架
され、この巻取軸8の一端部にこの巻取軸8を回転駆動
する回転輪9が固着されている。また、前記回転輪9の
下方に位置して前記シャッターボックス5内に正逆転可
能なモータ10が固定され、このモータ10の出力軸11に前
記回転輪9に対向する位置に駆動輪12が固着され、この
駆動輪12と前記回転輪9との間に無端回行体13が回行自
在に懸架されている。
【0039】さらに、前記シャッターボックス5内に前
記モータ10の動作を制御する制御手段14が設けられてい
る。この制御手段14は、火災発生時に火災を検知して前
記モータ10に後述する鋼製シャッターを降下させる正転
用の動作信号を出力する出力手段と、後述する耐火シー
ト収容体が前記被遮蔽部2の床面15上の所定の位置に、
たとえば、耐火シート収容体が床面15上に1m程度まで
下降された時点を検知して前記モータ10に停止信号を出
力する検知手段と、前記モータ10に鋼製シャッターを上
昇させる逆転用の動作信号を出力する検知手段と、を有
している。
【0040】つぎに、前記巻取ドラム7に前記被遮蔽部
2を開閉する昇降自在の鋼製シャッター16の上端部が固
着されて巻き付けられ、この鋼製シャッター16の下端部
に左右方向の難燃性の耐火シート収容体17が連結されて
いる。この耐火シート収容体17は前記鋼製シャッター16
の幅と略同じ長さで形成されている。そして、前記耐火
シート収容体17を下端部に有する鋼製シャッター16は前
記巻取ドラム7の巻き戻しにより前記左右のガイドレー
ル1の挿入口3に幅方向の両端部を挿入した状態で昇降
されるようになっている。
【0041】前記鋼製シャッター16は、所定の幅で両端
部を前記左右のガイドレール1の挿入口3に挿入した左
右方向の多数のスラット19を有し、この多数のスラット
19は幅方向の両側縁部に互いに反対方向に向かって略半
円状に湾曲して形成した係合縁部20をそれぞれ有して略
波形状に形成されている。そして、各隣接するスラット
19の上下に対向する係合縁部20の相互を係合して多数の
スラット19は上下方向に連設されている。
【0042】また、前記耐火シート収容体17は、所定の
間隔をおいて離間した相対する前後の側板部21と、この
前後の側板部21の上端部間に一体に形成された天板部22
と、この天板部22上に固着され前記最下端部のスラット
19の下側の係合縁部20に係合して取り付けた略半円状の
取付部23を形成した取付板部24と、を有し、下面に落下
口25を開口した偏平箱形状に形成されている。また、前
記耐火シート収容体17は、両端部に前記左右のガイドレ
ール1の挿入口3に挿入した挿入突部(図示せず)を有
している。
【0043】また、前記前後の側板部21の中でその一方
の側板部21の下端部にヒンジ26にて前記落下口25を開閉
する蓋体27の一端部が回動自在に取り付けられ、この蓋
体27の他端部が熱溶融材料28にて前記他方の側板部21の
下端部に取り付け保持されている。前記熱溶融材料28
は、非火災時は前記蓋体27を前記落下口25を閉塞した状
態に保持し火災時はこの火災時の初期段階の火災、熱風
等により雰囲気温度が所定の高さに上昇した火災熱によ
り溶断されるように構成されている。そして、前記熱溶
融材料28が火災熱により溶断されると、この蓋体27が前
記ヒンジ26を中心として下降回動され、前記落下口25を
開口するようになっている。前記熱溶融材料28は、たと
えば鉛等の低融点金属にて偏平板状に形成されている。
【0044】つぎに、前記耐火シート収容体17内に前記
落下口25の開口時にこの落下口25から前記被遮蔽部2の
床面15上に落下して被遮蔽部2を遮蔽する難燃性耐火シ
ート体29が収容されている。
【0045】前記難燃性耐火シート体29は、ガラスクロ
ス、ガラスシリカ等からなる柔軟な材料の難燃性布地等
にて所定の幅にて形成された上下方向の複数枚の難燃性
耐火シート30からなり、この複数枚の難燃性耐火シート
30はそれぞれの幅方向の両側端部を重ね代31として互い
に重なり合う状態に並設され、このそれぞれの上端部が
前記耐火シート収容体17の一方の側板部21の内側上端部
に複数の取付具32にて一体に取り付けられている。
【0046】また、前記複数枚の難燃性耐火シート30の
下端部に前記被遮蔽部2の床面15上に着床する比較的柔
軟な丸棒状の重錘を兼ねた着床体33がそれぞれ一体に固
着されている。この各着床体33はそれぞれの難燃性耐火
シート30の下端部の幅と略同じ長さに形成されている。
そして、前記複数枚の難燃性耐火シート30は隣接して対
向する重ね代31の相互を重ね合わせた状態のままで折り
畳んで上下方向に重ね合わせた状態で前記耐火シート収
容体17内に収容されている。
【0047】また、前記複数枚の難燃性耐火シート30は
前記落下口25から被遮蔽部2の床面15上に落下された際
には隣接する難燃性耐火シート30の重ね代31の相互を重
ね合わせた状態でそれぞれの着床体33が被遮蔽部2の床
面15上に着床され、全体的には略のれん状に配置される
ようになっている。
【0048】したがって、この複数枚の難燃性耐火シー
ト30及び前記鋼製シャッター16にて被遮蔽部2を遮蔽し
て全閉するようになっている。そして、複数枚の難燃性
耐火シート30の中で選択された難燃性耐火シート30を、
たとえば押動したり引き上げることにより、これに隣接
する難燃性耐火シート30から簡単に分離され、この難燃
性耐火シート30が非常口として開口されるようになって
いる。
【0049】前記難燃性耐火シート体29の複数枚の難燃
性耐火シート30及び複数の着床体33は火災時の火災熱に
強く燃えにくい材料で構成されている。
【0050】つぎに、前記実施の形態の作用を説明す
る。
【0051】非火災時は難燃性耐火シート体29を収容し
た耐火シート収容体17の落下口25が蓋体27にて閉塞さ
れ、この落下口25から落下しないように難燃性耐火シー
ト体29が耐火シート収容体17内に収容されている。した
がって、非火災時は被遮蔽部2を手前側から反対側にあ
るいは反対側から手前側に向かって容易に通り抜けるこ
とができる。
【0052】また、火災による停電時は出力手段からの
動作信号によりモータ10のブレーキが開放され、巻取軸
8がフリーになり、鋼製シャッター16の自重によりこの
鋼製シャッター16が巻取ドラム7から順次巻き戻されな
がら左右のガイドレール1に案内されて下降される。
【0053】この際、鋼製シャッター16の両側端部及び
耐火シート収容体17の両側端部の挿入突部がそれぞれ両
側部のガイドレール1の挿入口3に沿って下降されるこ
とにより、この鋼製シャッター16及びこの鋼製シャッタ
ー16の下端部の耐火シート収容体17はスムーズに下降さ
れる。
【0054】また、火災時の火災熱を検知した出力手段
からモータ10に動作信号が出力されると、このモータ10
が作動され、このモータ10からの出力により巻取軸8が
鋼製シャッター16を巻き戻す方向に回転駆動され、この
巻取軸8の巻取ドラム7にて鋼製シャッター16が順次巻
き戻されながら左右のガイドレール1に案内されて下降
される。
【0055】そして、この鋼製シャッター16の下端部の
耐火シート収容体17が被遮蔽部2の床面15上の所定の位
置に、たとえば、耐火シート収容体17が床面15上に1m
程度まで下降されると、この耐火シート収容体17が検知
手段にて検知され、この検知手段からモータ10に停止信
号が出力され、このモータ10のブレーキが作動しモータ
10が停止され、この鋼製シャッター16の下降が停止さ
れ、かつ、この耐火シート収容体17が被遮蔽部2の床面
15上の1m程度の位置に停止される。
【0056】また、火災時の火災熱により熱溶融材料28
が溶断されるとともに、この蓋体27がヒンジ26を中心と
して下降回動され、この蓋体27にて耐火シート収容体17
の落下口25が開口され、この落下口25から被遮蔽部2の
床面15上に向かって難燃性耐火シート体29が自重により
落下する。そして、この難燃性耐火シート体29の下端部
の着床体33が被遮蔽部2の床面15上に着床することによ
りこの難燃性耐火シート体29及びこの難燃性耐火シート
体29を下端部に有する鋼製シャッター16にて被遮蔽部2
が遮蔽されて全閉される。
【0057】この際、難燃性耐火シート体29すなわち複
数枚の難燃性耐火シート30は耐火シート収容体17内に折
り畳んで収容されていることにより、火災時には複数枚
の難燃性耐火シート30が自重により順序よく整然と落下
する。
【0058】また、難燃性耐火シート体29の落下時にこ
の複数枚の難燃性耐火シート30の下端部に当接しても、
この複数枚の難燃性耐火シート30は柔軟な材料のシート
体からなるため、この各難燃性耐火シート30の下端部と
被遮蔽部2の床面15との間に挟まれた際もこの各難燃性
耐火シート30により怪我をするような不測な事態が防止
される。
【0059】また、被遮蔽部2の遮蔽時に難燃性耐火シ
ート体29が下降する被遮蔽部2の床面15上に障害物が散
在しても、この各難燃性耐火シート30の下端部分が障害
物を被覆する状態で被遮蔽部2の床面15上に落下され、
したがって、障害物に疎外されることなく各難燃性耐火
シート30にて被遮蔽部2が確実に全閉される。
【0060】そして、被遮蔽部2を遮蔽した難燃性耐火
シート体29の各難燃性耐火シート30の中の選択した一つ
の難燃性耐火シート30を手前側から反対側にあるいは反
対側から手前側に向かって避難したり、救助活動を行な
う場合には、一つの難燃性耐火シート30を押したり持ち
上げることにより、この一つの難燃性耐火シート30にて
被遮蔽部2の床面15上が非常口として簡単に開口され、
この非常口から容易に避難したり、救助活動を行なうこ
とができる。
【0061】すなわち、難燃性耐火シート体29の複数枚
の難燃性耐火シート30はそれぞれの幅方向の両側端部を
重ね代31として互いに重なり合う状態に並設され、この
各難燃性耐火シート30にて被遮蔽部2を遮蔽して全閉し
ているため、この各難燃性耐火シート30の中の選択した
一つの難燃性耐火シート30を手前側から反対側にあるい
は反対側から手前側に向かって押動したり持ち上げるこ
とにより、この一つの難燃性耐火シート30の両側端部の
重ね代31が隣接する難燃性耐火シート30の重ね代31から
簡単に分離され、この一つの難燃性耐火シート30が非常
口として簡単に開口され、この非常口を潜り抜けて容易
に避難したり、救助活動を行なうことができ、これらの
活動に寄与できるようになる。
【0062】つぎに、前記第1実施の形態において、火
災時に鋼製シャッター16が下降され、この鋼製シャッタ
ー16の下端部の耐火シート収容体17が被遮蔽部2の床面
15上の1m程度の位置に下降した時点で鋼製シャッター
16及び耐火シート収容体17の下降を停止させる場合につ
いて説明したが、これに限らず、被火災時は耐火シート
収容体17が被遮蔽部2の床面15に着床した時点で鋼製シ
ャッター16の下降を停止させ、この耐火シート収容体17
及び鋼製シャッター16にて被遮蔽部2を遮蔽して全閉す
るようにしてもよい。
【0063】また、火災時は鋼製シャッター16を上昇さ
せ耐火シート収容体17が被遮蔽部2の床面15上の1m程
度の位置に上昇された時点で鋼製シャッター16の上昇を
停止させ、かつ、この耐火シート収容体17を停止させる
ようにしてもよい。
【0064】そして、前記実施の形態の場合と同様に火
災熱により耐火シート収容体17の熱溶融材料28が溶断さ
れることにより、蓋体27がヒンジ26を中心として下降回
動され、その落下口25が開口されるとともに、この落下
口25から耐火シート収容体17内の難燃性耐火シート体29
が自重により落下され、この難燃性耐火シート体29にて
被遮蔽部2が遮蔽されて全閉される。
【0065】また、前記実施の形態では、難燃性耐火シ
ート体29は複数枚の難燃性耐火シート30にて構成する場
合について説明したが、これに限らず、難燃性耐火シー
ト体29は一枚の難燃性耐火シート体29からなるものであ
ってもよい。
【0066】つぎに、図4及び図5に示す第2の実施の
形態は、耐火シート収容体17を、この耐火シート収容体
17の蓋体27を被遮蔽部2の床面15に対向させた状態でこ
の被遮蔽部2の天井34に設けたものである。
【0067】この場合、耐火シート収容体17は下面に落
下口25を開口した矩形状で偏平状のボックス型に形成さ
れ、この前後の側板部21の下端部に互いに反対方向に向
かって取付片35がそれぞれ水平状に一体に突設されてい
る。また、前記被遮蔽部2の天井34の所定の位置に前記
耐火シート収容体17を下方から挿入する矩形状の取付口
36が開口され、この取付口36の対向する開口縁部37に前
記耐火シート収容体17の取付片35が下方からそれぞれ当
接されるようになっている。
【0068】そして、前記天井34の取付口36内に耐火シ
ート収容体17が下方から挿入され、この耐火シート収容
体17の両側の取付片35が取付口36の両側の開口縁部37に
当接した状態で、この両側の取付片35から両側の開口縁
部37に複数のボルト38をそれぞれ捩じ込んで螺着するこ
とにより、天井34内に耐火シート収容体17が埋設された
状態で天井34に耐火シート収容体17が固着される。
【0069】また、前記耐火シート収容体17の天板部22
に難燃性耐火シート体29の上端部を複数の取付具32にて
固着し、この難燃性耐火シート体29を前記第1の実施の
形態の場合と同様に順次折り畳んで耐火シート収容体17
内に収容した状態で落下口25を蓋体27にて閉じ、この蓋
体27の他端部を耐火シート収容体17の一側下端部に熱溶
融材料28にて取り付ける。
【0070】その他の構成は前記第1の実施の形態の場
合と同様であるから第1の実施の形態と同一構成につい
ては第1の実施の形態に用いた符号を記入してその説明
を省略する。
【0071】このように構成することにより、被遮蔽部
2の天井34に難燃性耐火シート体29を収容した耐火シー
ト収容体17を設けることにより、被遮蔽部2の天井34に
防災シャッター装置がコンパクトに納められ、その施工
も簡単で難燃性耐火シート体29の落下口25を閉塞した蓋
体27を天井34面に合わせることにより防災シャッター装
置が天井34に整然と設けられる。そして、非火災時は被
遮蔽部2を通常の通路として十分に活用される。
【0072】また、火災時はこの火災熱により熱溶融材
料28が溶断されるとともに、蓋体27がヒンジ26を中心と
して下降回動され、この蓋体27にて落下口25が開口され
るとともに、この落下口25から難燃性耐火シート体29が
自重により被遮蔽部2の床面15に向かって落下される。
そして、この難燃性耐火シート体29の下端部の着床体33
が床面15に着床されることにより、この難燃性耐火シー
ト体29にて被遮蔽部2が遮蔽されて全閉される。
【0073】そして、被遮蔽部2を遮蔽した難燃性耐火
シート体29の手前側から反対側にあるいは反対側から手
前側に向かって避難したり、救助活動を行なう場合に
は、難燃性耐火シート体29の所定の位置を押したり持ち
上げることにより、被遮蔽部2の床面15上が非常口とし
て簡単に開口され、この非常口から容易に避難したり、
救助活動を行なうことができる。
【0074】この第2の実施の形態では、非火災時は難
燃性耐火シート体29を耐火シート収容体17内に収容し、
火災時は難燃性耐火シート体29を耐火シート収容体17か
ら落下するため、耐火シート収容体17内に難燃性耐火シ
ート体29を巻き込んだり、耐火シート収容体17から難燃
性耐火シート体29を巻き戻す難燃性耐火シート体29の巻
回機構を耐火シート収容体17内に設ける必要がなく、難
燃性耐火シート体29は耐火シート収容体17内に折り畳ん
で収容することによって納まりがよくコンパクトに収容
され、全体的に構成が簡単で、自重により落下する難燃
性耐火シート体29にて迅速に被遮蔽部2が遮蔽される。
【0075】つぎに、図6及び図7に示す第3の実施の
形態は、耐火シート収容体17内に折り畳んで並設した難
燃性耐火シート体29の複数の折畳部39及び蓋体27を火災
熱により溶断される溶断温度の異なる複数の熱溶融材料
28にてそれぞれ支持するものである。
【0076】この場合、難燃性耐火シート体29の一端部
(上端部)を耐火シート収容体17の天板部22の一端部に
取付具32にて固着し、この難燃性耐火シート体29を前記
天板部22の他端部に向かって順次上下方向に折り返して
折り畳んだ複数の折畳部39を並設し、この難燃性耐火シ
ート体29の下端部分を蓋体27上に沿って折り返し、この
難燃性耐火シート体29の下端部の着床体33を蓋体27上の
他端部に載置する。
【0077】そして、溶断温度の異なる複数の熱溶融材
料28の中で、溶断温度の最も低い熱溶融材料28a にて蓋
体27を耐火シート収容体17に取付け、二番目に溶断温度
が低い熱溶融材料28b にて着床体33に続く最初の折畳部
39a を天板部22に取り付けて支持し、三番目に溶断温度
が低い熱溶融材料28c にて最初の折畳部39a に続く二番
目の折畳部39b を天板部22に取り付けて支持し、四番目
に溶断温度が低い熱溶融材料28d にて二番目の折畳部39
b に続く三番目の折畳部39c を天板部22に取り付けて支
持し、以降溶断温度が順次高くなる熱溶融材料28n にて
四番目以降の各折畳部39n を天板部22に取り付けて支持
する。
【0078】その他の構成は前記各実施の形態の場合と
同様であるから同一構成については前記各実施の形態に
用いた符号を記入して説明を省略する。
【0079】このように構成することにより、被遮蔽部
2の天井34に難燃性耐火シート体29を収容した耐火シー
ト収容体17を設けることにより、被遮蔽部2の天井34に
防災シャッター装置がコンパクトに納められ、その施工
も簡単で難燃性耐火シート体29の落下口25を閉塞した蓋
体27を天井34面に合わせることにより防災シャッター装
置が天井34に整然と設けられる。そして、非火災時は被
遮蔽部2を通常の通路として十分に活用される。
【0080】そして、火災時はこの火災熱により複数の
熱溶融材料28は低い溶断温度から順次高くなる溶断温度
の順に順次溶断される。すなわち、複数の熱溶融材料28
の中で蓋体27を取付けた溶断温度の低い熱溶融材料28a
が先ず溶断され、この蓋体27にて耐火シート収容体17の
落下口25が開口され、この落下口25から難燃性耐火シー
ト体29の下端部分が落下される。
【0081】ついで、難燃性耐火シート体29の下端部側
の最初の折畳部39a を支持した熱溶融材料28b が溶断さ
れ、この最初の折畳部39a が折り返されながら難燃性耐
火シート体29が耐火シート収容体17の落下口25から落下
され、この難燃性耐火シート体29の下端部が耐火シート
収容体17の下方途中に垂れ下がる。
【0082】ついで、最初の折畳部39a に続く二番目の
折畳部39b を支持した熱溶融材料28c が溶断され、この
二番目の折畳部39b が折り返されながら難燃性耐火シー
ト体29が耐火シート収容体17の落下口25から落下され、
この難燃性耐火シート体29の下端部が耐火シート収容体
17の下方途中に更に垂れ下がる。
【0083】このようにして、三番目以降の各折畳部39
c ,39n を支持した各熱溶融材料28d ,28n が順次溶断
され、この難燃性耐火シート体29が耐火シート収容体17
の落下口25から順次段階的に落下され、この難燃性耐火
シート体29の下端部が耐火シート収容体17の下方途中に
順次段階的に低く垂れ下がる。
【0084】したがって、火災初期段階では難燃性耐火
シート体29は防煙スクリーンとしての機能を発揮すると
同時に、被遮蔽部2の途中に垂れ下がった難燃性耐火シ
ート体29の下端部と被遮蔽部2の床面15上との間が避難
や救助活動の通路として確保される。そして、最終的に
は難燃性耐火シート体29の下端部の着床体33が被遮蔽部
2の床面15上に落下され、この難燃性耐火シート体29に
て被遮蔽部2が遮蔽されて全閉される。
【0085】つぎに、図8に示す第4の実施の形態は、
耐火シート収容体17内に難燃性耐火シート体29を巻き戻
し自在に巻き取る回転自在の巻取ドラム40を有する巻取
機構41を設け、前記耐火シート収容体17に火災熱により
順次溶断される溶断温度の異なる複数の熱溶融材料28を
それぞれ設け、この各熱溶融材料28が順次溶断される毎
に前記巻取機構41を作動して巻取ドラム40を順次巻き戻
し方向に回転させかつこの難燃性耐火シート体29を巻き
戻して落下口25から所定の長さ落下した後に停止させる
制御手段42を設けたものである。
【0086】この場合、溶断温度の異なる複数の熱溶融
材料28の中で、溶断温度の最も低い熱溶融材料28a にて
蓋体27を耐火シート収容体17に取付け、二番目に溶断温
度が低い熱溶融材料28b にて着床体33に続く上方の所定
位置を最初の取付部43として前記巻取ドラム40の周縁部
に取り付けて支持し、三番目に溶断温度が低い熱溶融材
料28c にて前記最初の取付部43に続く上方の所定位置を
二番目の取付部44として前記巻取ドラム40の周縁部に取
り付けて支持し、四番目に溶断温度が低い熱溶融材料28
d にて二番目の取付部44に続く上方の所定位置を三番目
の取付部45として前記巻取ドラム40の周縁部に取り付け
て支持する。
【0087】その他の構成は前記各実施の形態の場合と
同様であるから同一構成については前記各実施の形態に
用いた符号を記入して説明を省略する。
【0088】このように構成することにより、被遮蔽部
2の天井34に難燃性耐火シート体29を収容した耐火シー
ト収容体17を設けることにより、被遮蔽部2の天井34に
防災シャッター装置がコンパクトに納められ、その施工
も簡単で難燃性耐火シート体29の落下口25を閉塞した蓋
体27を天井34面に合わせることにより防災シャッター装
置が天井34に整然と設けられる。そして、非火災時は被
遮蔽部2を通常の通路として十分に活用される。
【0089】そして、火災時はこの火災熱により複数の
熱溶融材料28は低い溶断温度から順次高くなる溶断温度
の順に順次溶断される。すなわち、複数の熱溶融材料28
の中で蓋体27を取付けた溶断温度の低い熱溶融材料28a
が先ず溶断され、この蓋体27にて耐火シート収容体17の
落下口25が開口され、この落下口25から難燃性耐火シー
ト体29の下端部分が落下される。
【0090】ついで、難燃性耐火シート体29の最初の取
付部43を巻取ドラム40の周縁部に取り付けた熱溶融材料
28b が溶断されると、制御手段42が作動され、この制御
手段42にて巻取機構41が作動されて巻取ドラム40が巻き
戻し回動され、この巻取ドラム40にて巻き戻された難燃
性耐火シート体29が落下口25から更に落下され、この難
燃性耐火シート体29の下端部が耐火シート収容体17の下
方途中に垂れ下がった時点で制御手段42にて巻取ドラム
40の巻き戻し回動が停止される。
【0091】ついで、二番目の取付部44を巻取ドラム40
の周縁部に取り付けた熱溶融材料28c が溶断されると、
再び制御手段42が作動され、この制御手段42にて巻取機
構41が作動されて巻取ドラム40が更に巻き戻し回動さ
れ、この巻取ドラム40にて巻き戻された難燃性耐火シー
ト体29が落下口25から更に落下され、この難燃性耐火シ
ート体29の下端部が耐火シート収容体17の下方に垂れ下
がった時点で制御手段42にて巻取ドラム40の巻き戻し回
動が停止される。
【0092】ついで、三番目の取付部45を巻取ドラム40
の周縁部に取り付けた熱溶融材料28d が溶断されると、
再び制御手段42が作動され、この制御手段42にて巻取機
構41が作動されて巻取ドラム40が更に巻き戻し回動さ
れ、この巻取ドラム40にて巻き戻された難燃性耐火シー
ト体29が落下口25から更に落下され、この難燃性耐火シ
ート体29の下端部の着床体33が被遮蔽部2の床面15上に
着床した時点で制御手段42にて巻取ドラム40の巻き戻し
回動が停止される。
【0093】したがって、火災初期段階では難燃性耐火
シート体29は防煙スクリーンとしての機能を発揮すると
同時に、被遮蔽部2の途中に垂れ下がった難燃性耐火シ
ート体29の下端部と被遮蔽部2の床面15上との間が避難
や救助活動の通路として確保される。そして、最終的に
は難燃性耐火シート体29の下端部の着床体33が被遮蔽部
2の床面15上に着床され、この難燃性耐火シート体29に
て被遮蔽部2が遮蔽されて全閉される。
【0094】つぎに、図9及び図10図に示す第5の実
施の形態は、天井34から床面15上に落下して被遮蔽部2
を遮蔽した難燃性耐火シート体29の下端部を前記床面15
上の所定の位置に引き上げて非常口46として開口する非
常口開口手段47を設けたものである。
【0095】この場合、耐火シート収容体17内に難燃性
耐火シート体29を巻き戻し自在に巻き取る回転自在の巻
取ドラム40を有する巻取機構41を設け、この巻取機構41
を作動させて巻取ドラム40を巻き戻し方向に回転させこ
の難燃性耐火シート体29の下端部の着床体33が被遮蔽部
2の床面15上に着床した時点で巻取機構41の作動を停止
させる制御手段42を設け、前記巻取ドラム40の回動部48
に前記非常口開口手段47を設けたものである。
【0096】また、前記制御手段42は巻取機構41の作動
を停止させた時点で開成されるようになっている。そし
て、この制御手段42の開成で前記被遮蔽部2を遮蔽した
難燃性耐火シート体29は前記非常口開口手段47にて手動
により前記巻取ドラム40の回動部48を回動してこの巻取
ドラム40を回動させ、前記難燃性耐火シート体29を巻き
取ることが可能になっている。また、前記非常口開口手
段47は前記巻取ドラム40の回動部48に懸架した難燃性無
端チェーン、難燃性無端ベルト、難燃性無端紐状体等の
無端回動体49からなっている。
【0097】また、前記無端回動体49は、前記巻取ドラ
ム40に巻き取られた前記難燃性耐火シート体29と同様に
前記耐火シート収容体17の落下口25を閉じた蓋体27にて
常時は耐火シート収容体17内に収容されている。
【0098】その他の構成は前記各実施の形態の場合と
同様であるから同一構成については前記各実施の形態に
用いた符号を記入して説明を省略する。
【0099】このように構成することにより、被遮蔽部
2の天井34に難燃性耐火シート体29及び無端回動体49を
収容した耐火シート収容体17を設けることにより、被遮
蔽部2の天井34に防災シャッター装置がコンパクトに納
められ、その施工も簡単で難燃性耐火シート体29の落下
口25を閉塞した蓋体27を天井34面に合わせることにより
防災シャッター装置が天井34に整然と設けられる。そし
て、非火災時は被遮蔽部2を通常の通路として十分に活
用される。
【0100】そして、火災時はこの火災熱により蓋体27
を取付けた熱溶融材料28が溶断されると、この蓋体27が
ヒンジ26を中心として下降回動され、この蓋体27にて耐
火シート収容体17の落下口25が開口される。
【0101】ついで、制御手段42にて巻取機構41が作動
されて巻取ドラム40が巻き戻し回動され、この巻取ドラ
ム40にて難燃性耐火シート体29が順次巻き戻され、この
難燃性耐火シート体29の下端部の着床体33が被遮蔽部2
の床面15上に着床した時点で制御手段42にて巻取機構41
の作動が停止される。したがって、火災時は難燃性耐火
シート体29が迅速に巻き戻し落下され、この難燃性耐火
シート体29にて被遮蔽部2が遮蔽されて全閉される。
【0102】また、蓋体27が下降回動されると、この蓋
体27上の無端回動体49が落下口25から落下される。
【0103】そして、難燃性耐火シート体29にて被遮蔽
部2が全閉された状態において、無端回動体49を回動操
作すると、この無端回動体49にて巻取機構41の回動部48
が回動され、この回動部48にて巻取ドラム40が巻き取り
方向に回動されるとともに、巻取ドラム40に難燃性耐火
シート体29が巻き取られ、この難燃性耐火シート体29の
下端部の着床体33が床面15上の所定の位置に引き上げら
れ、この難燃性耐火シート体29の下端部の下方が非常口
46として簡単にかつ迅速に開口される。
【0104】したがって、火災時に難燃性耐火シート体
29にて被遮蔽部2が遮蔽されて全閉されても、無端回動
体49を回動操作することにより、難燃性耐火シート体29
を任意の高さ位置に簡単に引き上げられて非常口46とし
て開口され、この非常口46から多くの人数の避難や多く
の人数での救助活動が容易に行われる。
【0105】つぎに、図11に示す第6の実施の形態
は、前記図9及び図10に示す第5の実施の形態におい
て、非常口開口手段47として巻取ドラム40の回動部48に
懸架した難燃性チェーン、難燃性ベルト、難燃性ロー
プ、難燃性紐状体等の両端部を有する操作体50を用いた
ものである。
【0106】この場合、回動部48に懸架した操作体50の
一端部は難燃性耐火シート体29の下端部の着床体33に取
り付け、その他端部を操作部51としている。
【0107】その他の構成は前記第5の実施の形態(図
9及び図10)の場合と同様であるから同一構成につい
ては前記第5の実施の形態に用いた符号を記入して説明
を省略する。
【0108】このように構成することにより、難燃性耐
火シート体29にて被遮蔽部2が全閉された状態におい
て、操作体50の操作部51を把持して操作体50を引っ張る
と、この操作体50が回動部48を介して引き寄せられ、こ
の操作体50の一端部にて難燃性耐火シート体29の下端部
の着床体33が床面15上の所定の位置に引き上げられ、こ
の難燃性耐火シート体29の下端部の下方が非常口46とし
て簡単にかつ迅速に開口される。
【0109】したがって、火災時に難燃性耐火シート体
29にて被遮蔽部2が遮蔽されて全閉されても、操作体50
を引き寄せ操作することにより、難燃性耐火シート体29
を任意の高さ位置に簡単に引き上げられて非常口46とし
て開口され、この非常口46から多くの人数の避難や多く
の人数での救助活動が容易に行われる。
【0110】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、耐火シート収
容体にこの耐火シート収容体の落下口を開閉する蓋体を
設け、前記耐火シート収容体内に前記落下口の開口時に
この落下口から被遮蔽部の床面上に落下して被遮蔽部を
遮蔽する難燃性耐火シート体を収容し、非火災時は前記
蓋体を前記落下口を閉塞した状態に保持し火災時はこの
火災熱により溶断され前記落下口を開口可能にする熱溶
融材料を設けたので、この熱溶融材料が火災熱により溶
断されるとともに、落下口が開口してこの落下口から難
燃性耐火シート体を自動的に落下させることができ、こ
の難燃性耐火シート体にて被遮蔽部を迅速に遮蔽して確
実に全閉することができる。
【0111】また、火災時に難燃性耐火シート体にて被
遮蔽部を全閉して被遮蔽部を遮断してもこの難燃性耐火
シート体を手前側から反対側にあるいは反対側から手前
側に向かって簡単に開くことができ、したがって、被遮
蔽部を全閉した状態でも避難することや救助活動を容易
に行なうことができる。
【0112】また、難燃性耐火シート体の柔軟性により
被遮蔽部を全閉する難燃性耐火シート体の落下時にこの
難燃性耐火シート体にて怪我をすることもなく、被遮蔽
部の床面上に障害物が散在しても被遮蔽部を確実に全閉
することができる。
【0113】したがって、熱溶融材料の溶断で難燃性耐
火シート体を落下させる簡単な構成により火災時は難燃
性耐火シート体にて被遮蔽部を迅速に確実に全閉してこ
の難燃性耐火シート体にて煙りの拡散と延焼を確実に防
止できる防災シャッター装置を提供することができる。
【0114】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、難燃性耐火シート体は、それぞれの幅方
向の両側端部を重ね代として互いに重なり合う状態に並
設されそれぞれの上端部を耐火シート収容体に固着した
複数枚の難燃性耐火シートを有するので、複数枚の難燃
性耐火シートにて被遮蔽部を全閉した状態において、所
定の位置の難燃性耐火シートを押動することにより、こ
の押動した難燃性耐火シートの両側端部の重ね代が隣接
する難燃性耐火シートの重ね代から簡単に分離され、こ
の押動した難燃性耐火シートを非常口として簡単に開口
でき、この非常口から容易に避難したり、救助活動を行
なうことができる。
【0115】また、耐火シート収容体内に複数枚の難燃
性耐火シートを折り畳んで収容することにより、火災時
には複数枚の難燃性耐火シートが順序よく整然と落下で
き、また、複数枚の難燃性耐火シート片の納まり具合が
よく耐火シート収容体を小形化することができる。
【0116】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、蓋体は、一端部をヒンジにて耐火シート
収容体に開閉自在に取付け、他端部を熱溶融材料にて耐
火シート収容体に取付けたので、火災熱により熱溶融材
料が溶断されると、蓋体はヒンジを中心として下降回動
され、耐火シート収容体の落下口を簡単に開口させるこ
とができる。
【0117】請求項4の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、耐火シート収容体は、被遮蔽部を開閉す
る昇降自在の鋼製シャッターの下端部に取り付けたの
で、鋼製シャッターと耐火シート収容体内から落下され
る難燃性耐火シート体にて被遮蔽部を確実に全閉でき、
火災時に煙りの拡散と延焼を確実に防止できる。
【0118】また、被遮蔽部を全閉した状態では、避難
時等の非常口となる床面上は難燃性耐火シート体にて遮
蔽するので、この難燃性耐火シート体の所定の位置を押
したり持ち上げることにより、被遮蔽部の床面上を非常
口として簡単に開口でき、この非常口から容易に避難し
たり、救助活動を行なうことができる。
【0119】請求項5の発明によれば、請求項1または
4の発明の効果に加え、耐火シート収容体は、火災時に
被遮蔽部の床面上の所定の位置に停止される鋼製シャッ
ターの下端部に設けたので、火災時は鋼製シャッターの
下端部の耐火シート収容体が被遮蔽部の床面上の所定の
位置に停止され、火災熱により熱溶融材料が溶断される
とともに、蓋体が開いて耐火シート収容体の落下口が開
口され、この落下口から被遮蔽部の床面上に難燃性耐火
シート体が落下してこの難燃性耐火シート体にて被遮蔽
部を確実に全閉できる。
【0120】この際、難燃性耐火シート体が下降する被
遮蔽部の床面上に障害物が散在しても、難燃性耐火シー
ト体の下端部分が障害物を被覆する状態で被遮蔽部の床
面上に落下し、したがって、障害物に疎外されることな
く難燃性耐火シート体にて被遮蔽部を確実に全閉でき
る。
【0121】また、床面上の所定の位置に停止される鋼
製シャッターの下端部に耐火シート収容体を設けたの
で、この鋼製シャッターの下降時にこの鋼製シャッター
の下端部に挟まれることがなく、避難時等の非常口とな
る床面上は難燃性耐火シート体にて遮蔽するので、この
難燃性耐火シート体の所定の位置を押したり持ち上げる
ことにより、被遮蔽部の床面上を非常口として簡単に開
口でき、この非常口から容易に避難したり、救助活動を
行なうことができる。
【0122】請求項6の発明によれば、請求項1乃至3
のいずれかの発明の効果に加え、耐火シート収容体は、
蓋体を床面に対向させた状態で被遮蔽部の天井に設けた
ので、被遮蔽部の天井に防災シャッター装置をコンパク
トに納めることができ、その施工も簡単で難燃性耐火シ
ート体の蓋体を被遮蔽部の天井面に合わせることにより
整然と設けることができ、非火災時は被遮蔽部を通常の
通路として十分に活用できる。
【0123】また、火災時はこの火災熱により熱溶融材
料が溶断されるとともに、蓋体が開いて耐火シート収容
体の落下口が開口され、この落下口から被遮蔽部の床面
上に難燃性耐火シート体が一挙に落下し、この難燃性耐
火シート体にて被遮蔽部を迅速に全閉した被遮蔽部を確
実に遮断することができる。
【0124】請求項7の発明によれば、請求項1乃至3
及び6のいずれかの発明の効果に加え、熱溶融材料は、
火災熱により溶断する溶断温度の異なる複数の熱溶融材
料を有し、この複数の熱溶融材料の中で溶断温度の低い
熱溶融材料にて蓋体を取付け、耐火シート収容体内に折
り畳んで並設した難燃性耐火シート体の複数の折畳部
を、この難燃性耐火シート体の上端固着部に向かって溶
断温度が順次高くなる他の熱溶融材料にて支持したの
で、火災時はこの火災熱により複数の熱溶融材料は低い
溶断温度から順次高くなる溶断温度の順に順次溶断さ
れ、すなわち、複数の熱溶融材料の中で蓋体を取付けた
溶断温度の低い熱溶融材料が先ず溶断されて耐火シート
収容体の落下口が開口され、ついで、難燃性耐火シート
体の最初の折畳部を支持した熱溶融材料が溶断されて難
燃性耐火シート体の最初部分が落下され、ついで、難燃
性耐火シート体の二番目の折畳部を支持した熱溶融材料
が溶断されて難燃性耐火シート体が更に落下され、つい
で、難燃性耐火シート体の三番目以降の各折畳部を支持
した各熱溶融材料が順次溶断されて難燃性耐火シート体
が更に落下される。
【0125】したがって、この難燃性耐火シート体が耐
火シート収容体の落下口から順次段階的に落下され、こ
の難燃性耐火シート体の下端部が耐火シート収容体の下
方に順次段階的に低く垂れ下がり、このため、火災初期
段階では難燃性耐火シート体は防煙スクリーンとしての
機能を発揮すると同時に、被遮蔽部の途中に垂れ下がっ
た難燃性耐火シート体の下端部と被遮蔽部の床面上との
間が避難や救助活動の通路として確保でき、最終的には
難燃性耐火シート体の下端部分が被遮蔽部の床面上に落
下してこの難燃性耐火シート体にて被遮蔽部を全閉でき
る。
【0126】請求項8の発明によれば、請求項6または
7の発明の効果に加え、被遮蔽部の天井に設けた耐火シ
ート収容体は、床面上に落下して被遮蔽部を遮蔽した難
燃性耐火シート体の下端部を前記床面上の所定の位置に
引き上げて非常口として開口する非常口開口手段を有す
るので、火災時に難燃性耐火シート体にて被遮蔽部を全
閉した状態において、非常口開口手段を操作することに
より、難燃性耐火シート体の下端部が床面上の所定の位
置に引き上げられ、この難燃性耐火シート体の下端部を
非常口として簡単にかつ迅速に開口でき、したがって、
多くの人数の避難や多くの人数での救助活動を容易に行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す防災シャッタ
ー装置の断面図である。
【図2】同上正面図である。
【図3】同上縦断側面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す防災シャッタ
ー装置の断面図である。
【図5】同上耐火シート収容体の蓋体を開いた状態の斜
視図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す防災シャッタ
ー装置の断面図である。
【図7】同上難燃性耐火シート体の落下状態を示す説明
図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態を示す防災シャッタ
ー装置の断面図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態を示す防災シャッタ
ー装置の断面図である。
【図10】同上難燃性耐火シート体の引上げ状態を示す
説明図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態を示す防災シャッ
ター装置の断面図である。
【符号の説明】
2 被遮蔽部 15 床面 16 鋼製シャッター 17 耐火シート収容体 25 落下口 26 ヒンジ 27 蓋体 28,28a ,28b ,28c ,28d ,28n 熱溶融材料 29 難燃性耐火シート体 30 難燃性耐火シート 31 重ね代 34 天井 39,39a ,39b ,39c ,39n 折畳部 46 非常口 47 非常口開口手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面に落下口を開口した耐火シート収容
    体と、この耐火シート収容体に設けられこの耐火シート
    収容体の落下口を開閉する蓋体と、前記耐火シート収容
    体内に収容され前記落下口の開口時にこの落下口から被
    遮蔽部の床面上に落下して被遮蔽部を遮蔽する難燃性耐
    火シート体と、非火災時は前記蓋体を前記落下口を閉塞
    した状態に保持し火災時はこの火災熱により溶断され前
    記落下口を開口可能にする熱溶融材料と、を具備したこ
    とを特徴とする防災シャッター装置。
  2. 【請求項2】 難燃性耐火シート体は、それぞれの幅方
    向の両側端部を重ね代として互いに重なり合う状態に並
    設されそれぞれの上端部を耐火シート収容体に固着した
    複数枚の難燃性耐火シートを有し、この複数枚の難燃性
    耐火シートは前記耐火シート収容体内に折り畳んで収容
    することを特徴とする請求項1記載の防災シャッター装
    置。
  3. 【請求項3】 蓋体は、一端部をヒンジにて耐火シート
    収容体に開閉自在に取付け、他端部を熱溶融材料にて耐
    火シート収容体に取付けることを特徴とする請求項1記
    載の防災シャッター装置。
  4. 【請求項4】 耐火シート収容体は、被遮蔽部を開閉す
    る昇降自在の鋼製シャッターの下端部に取り付けること
    を特徴とする請求項1記載の防災シャッター装置。
  5. 【請求項5】 耐火シート収容体は、火災時に被遮蔽部
    の床面上の所定の位置に停止される鋼製シャッターの下
    端部に設けることを特徴とする請求項1または4記載の
    防災シャッター装置。
  6. 【請求項6】 耐火シート収容体は、蓋体を床面に対向
    させた状態で被遮蔽部の天井に設けることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の防災シャッター装
    置。
  7. 【請求項7】 熱溶融材料は、火災熱により溶断する溶
    断温度の異なる複数の熱溶融材料を有し、この複数の熱
    溶融材料の中で溶断温度の低い熱溶融材料にて蓋体を取
    付け、耐火シート収容体内に折り畳んで並設した難燃性
    耐火シート体の複数の折畳部を、この難燃性耐火シート
    体の上端固着部に向かって溶断温度が順次高くなる他の
    熱溶融材料にて支持することを特徴とする請求項1乃至
    3及び6のいずれかに記載の防災シャッター装置。
  8. 【請求項8】 被遮蔽部の天井に設けた耐火シート収容
    体は、床面上に落下して被遮蔽部を遮蔽した難燃性耐火
    シート体の下端部を前記床面上の所定の位置に引き上げ
    て非常口として開口する非常口開口手段を有することを
    特徴とする請求項6または7記載の防災シャッター装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005342464A (ja) * 2004-06-02 2005-12-15 Masaaki Sato 地下構造物の火災発生時の脱出装置
CN102606047A (zh) * 2011-12-27 2012-07-25 姜灵志 自动隐形防火帘
KR101243062B1 (ko) 2012-12-13 2013-03-13 이세일 구획형 스크린 셔터장치
KR101243061B1 (ko) 2012-10-30 2013-03-13 이세일 밀폐형 스크린 셔터장치
JP2016014580A (ja) * 2014-07-02 2016-01-28 株式会社ダイセル 防護シートの展開装置

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