JPH1031327A - 静電荷像現像用キャリア、現像剤及び画像形成方法 - Google Patents

静電荷像現像用キャリア、現像剤及び画像形成方法

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JPH1031327A
JPH1031327A JP18477996A JP18477996A JPH1031327A JP H1031327 A JPH1031327 A JP H1031327A JP 18477996 A JP18477996 A JP 18477996A JP 18477996 A JP18477996 A JP 18477996A JP H1031327 A JPH1031327 A JP H1031327A
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carrier
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resin
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JP18477996A
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Michiaki Ishikawa
美知昭 石川
Masanori Kouno
誠式 河野
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリアの帯電の立ち上がりが早く、近時要
請されている高速機に対して十分な帯電量安定性を有
し、かつ繰り返しての画像形成の過程で、トナーのスペ
ント化、トナー飛散、画像かぶり等の発生がなく高耐久
性であり、高温、高湿下でも長期に亘り高画質の画像を
安定して得られる静電荷像現像用キャリア、現像剤及び
画像形成方法の提供。 【解決手段】 強磁性体微粒子と、硬化したフェノール
樹脂とを含有する複合体粒子を芯材とし、該芯材の表面
に脂環式メタクリル酸エステル単量体成分及び鎖式メタ
クリル酸エステル単量体成分を含有する重合体の被覆層
を有し、数平均粒子径が1〜1000μmであることを
特徴とする静電荷像現像用キャリア。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は繰り返して画像形成
を行う過程で疲労劣化が無く、耐久性に優れた静電荷像
現像用キャリア、現像剤及び該現像剤を用いた画像形成
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カールソン法に基づく電子写真法
においてはセレン、アモルファスシリコン等の無機光導
電性物質を含有する感光体又は有機光導電性物質を含有
する感光体が用いられ、これらの感光体上に帯電及び像
露光を施して静電荷像を形成し、得られた静電荷像を磁
気ブラシ現像装置を用いて接触現像方式又は、非接触現
像方式で現像して画像形成が行われる。
【0003】他方、感光体上の静電荷像を現像する現像
剤としては、磁性トナーを主成分とする一成分系現像剤
又は、非磁性トナーと磁性キャリアとを含有する二成分
系現像剤が用いられるが、現像剤の流動性及び摩擦帯電
性に優れていて良質の画像形成(白黒又はカラー)が可
能な二成分系現像剤が多く用いられる。
【0004】ところで近年、複写機又は、プリンター等
の高速化及び高耐久性が要請され、更にデジタル化に伴
い、画像の高画質化が要請されるようになり、感光体と
共に現像剤の改良が必要不可欠となった。特に二成分系
現像剤に用いられる磁性キャリアの改良が重要課題とな
っている。
【0005】又、上記デジタル化された複写機又は、プ
リンター等では、非接触現像方式で現像して画像形成を
行うことが多く、この場合接触現像方式に比べ、現像に
より感光体上に形成されたトナー像を乱すことがないた
め、高精細な画像を得ることができるという利点がある
が、反面、現像剤担体(現像スリーブ)により搬送され
る現像剤の層厚を薄層化する必要があるため、現像剤、
特にキャリアに多大のストレスを与え易いという問題が
ある。
【0006】従来、磁性キャリアとしては、鉄粉キャリ
ア、フェライトキャリア或いはバインダー型キャリア
(磁性体微粒子を樹脂中に分散させた複合体粒子)等が
開発され、実用化されている。
【0007】鉄粉キャリアには、形状がフレーク状、ス
ポンジ状、球状のものがあるが、真比重が7〜8であっ
て、嵩密度も3g/cm3〜4g/cm3と大きいため
に、現像装置内での撹拌に大きな駆動力を必要とし、機
械的な損耗が多く、トナーのスペント化、キャリア自体
の帯電性劣化や感光体の損傷を招き易いという問題があ
る。
【0008】又、フェライトキャリアは球状であって真
比重は4.5〜5.5であり、嵩密度は2g/cm3
3g/cm3であるため、鉄粉キャリアの欠点を或る程
度解消出来るが、いまだ十分とはいえない。
【0009】更に、バインダー型キャリアは、嵩密度が
2.5g/cm3以下と小さいため、粒子の機械的損耗
や、トナーによるスペント化が少ないなどの利点があ
り、かつ粒子の球形化が容易であるため優れた流動性を
付与することができ、さらには粒子サイズを広範囲に制
御できる等の利点を有する。
【0010】そこで、現像スリーブや磁石ロール等を高
速で回転させる高速複写機或いは汎用コンピュータの高
速レーザビームプリンタ等にも用いることができるの
で、近年重視されるようになった。
【0011】ところで、バインダー型キャリアに用いら
れる樹脂としては、大別して、ビニル系、スチレン系又
はアクリル系樹脂などの熱可塑性樹脂と、フェノール系
樹脂、メラミン系樹脂又はエポキシ系樹脂等の熱硬化性
樹脂とが知られているが、一般的には粒状化が容易な熱
可塑性樹脂が用いられており、熱硬化性樹脂は球状化が
困難であるため実用上問題があるとされていた。
【0012】一方、熱硬化性樹脂は、熱可塑性樹脂に比
べ、耐久性、耐衝撃性、耐熱性に優れているので、これ
らの利点を生かした強磁性体粒子と熱硬化性樹脂とから
なるバインダ型キャリア(複合体粒子)が強く要請され
た。
【0013】そこで、特開平2−220068号公報
(公報1)には、熱硬化性樹脂であるフェノール樹脂に
強磁性体微粒子を分散含有させたバインダ型キャリア
(複合体粒子)が提案された。
【0014】その後、特開平4−86749号公報(公
報2)には公報1のキャリア(複合体粒子)の電気的特
性及び摩擦帯電性を改良するため、公報1の複合体粒子
を芯材とし、その表面にエポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、スチレン樹脂、ケイ素樹脂及びフッ素樹脂から選ば
れる樹脂の1種又は2種以上の樹脂を被覆して成るキャ
リアが提案された。
【0015】さらに又特開平8−6303号公報(公報
3)には公報1のキャリア(複合体粒子)の磁化特性を
改良するため、公報1の複合体粒子を芯材とし、その表
面にフェノール樹脂に非磁性体微粒子を分散含有させた
被覆層を設けて成るキャリアが提案された。
【0016】なお、前記各号公報では、キャリアの物
性、磁化特性、電気抵抗、流動性等に優れていて、高耐
久性であり、高画質が安定して得られることが記載され
ている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記各
号公報記載のキャリアは、未だ帯電の立ち上がりが悪
く、高速機への対応が不十分であり、又例えばデジタル
画像信号に基づいて形成された静電荷像を非接触現像法
により現像して画像形成を行う場合、トナー飛散やトナ
ーによるキャリアのスペント化を生じ、特に高温、高湿
下、繰り返し画像形成を行った時のキャリアの疲労劣化
が大であるという問題があった。
【0018】本発明は前記実情に鑑みて提案されたもの
であり、その目的とするところは、キャリアの帯電の立
ち上がりが早く、近時要請されている高速機に対して十
分な帯電量安定性を有し、かつ繰り返しての画像形成の
過程で、トナーのスペント化、トナー飛散、画像かぶり
等の発生がなく高耐久性であり、高温、高湿下でも長期
に亘り高画質の画像が安定して得られる静電荷像現像用
キャリア、現像剤及び画像形成方法を提供することにあ
る。
【0019】さらには、非接触現像法を用いて画像形成
を行う場合にも疲労劣化がなく、高画質の画像が安定し
て得られる静電荷像現像用キャリア、現像剤及び画像形
成方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の前記の目的は以
下の構成により達成される。
【0021】(1)強磁性体微粒子と、硬化したフェノ
ール樹脂とを含有する複合体粒子を芯材とし、該芯材の
表面に脂環式メタクリル酸エステル単量体成分及び鎖式
メタクリル酸エステル単量体成分を含有する重合体の被
覆層を有し、数平均粒子径が1〜1000μmであるこ
とを特徴とする静電荷像現像用キャリア。
【0022】(2)前記芯材に非磁性体微粒子を含有す
ることを特徴とする前記(1)に記載の静電荷像現像用
キャリア。
【0023】(3)前記(1)又は(2)に記載の静電
荷像現像用キャリアと、着色粒子及び無機微粒子を含有
し、数平均粒径が4.0〜9.0μmのトナーとから成
ることを特徴とする静電荷像現像用現像剤。
【0024】(4)前記(3)に記載の現像剤を用い
て、非接触で現像を行う工程を有することを特徴とする
画像形成方法。
【0025】以下本発明の静電荷像現像用キャリア(以
下単にキャリアともいう)について詳細に説明する。
【0026】本発明のキャリアは、強磁性体微粒子と必
要に応じて非磁性体微粒子とを含有する複合体粒子を芯
材としその表面に特定のアクリル系樹脂の被覆層を設け
て成り、数平均粒径が1〜1000μm、好ましくは1
0〜100μm、より好ましくは10〜50μmの複合
体粒子であり、キャリアの粒径が1μm未満では二次凝
集を起こし易く、1000μmを越えると機械的強度が
弱く、かつ鮮明な画像が得られない。
【0027】なお、本発明のキャリアの数平均粒径は光
学顕微鏡写真から200個の粒子について計測した値の
平均値である。
【0028】又、本発明のキャリアに対する、芯材中の
磁性体微粒子及び非磁性体微粒子の含有量は80〜99
重量%であることが好ましく、80重量%未満では十分
に高い飽和磁化値が得られず、99重量%を越えると樹
脂が不足して十分な強度を有するキャリアが得られない
ことが多い。
【0029】又、強磁性体微粒子に対する非磁性体微粒
子の重量比は0〜80重量%であることが好ましく、8
0重量%を越えると、十分に高い飽和磁化値が得られな
いことが多い。
【0030】次に本発明のキャリアの嵩密度は1.0〜
2.0g/cm3が好ましく、1.0g/cm未満で
はキャリア飛散を生じ易く、2.0g/cm3を越える
と画質が低下することがある。
【0031】なお、本発明のキャリアの嵩密度は、JI
S K 5101に記載される方法に従って測定され
る。
【0032】又、本発明のキャリアの真比重は3.0〜
4.0が好ましく、3.0未満では現像剤の流動性が不
十分となり易く、4.0を越えると小径トナーを用いた
場合キャリアへのトナースペントを生じ易い。
【0033】ところで本発明のキャリアでは、フェノー
ル樹脂中に主として鉄化合物から成る強磁性体微粒子及
び必要に応じて非磁性体微粒子を分散含有させて複合体
粒子から成る芯材を形成させているが、それらの微粒子
総体の含有量は、前記したようにキャリアに対して80
〜99重量%とされるのが好ましく、キャリアの飽和磁
化値は15〜150emu/gとするのが好ましい。こ
こで15emu/g未満の場合、いわゆる「穂立ち」を
形成する磁気力が弱く、キャリア飛散やキャリア付着が
生じやすくなる。又、150emu/gを越える磁化値
は通常の強磁性鉄化合物粒子粉末を用いては得難く、ま
た、画像が荒くなり易いので好ましくない。
【0034】なお、本発明のキャリアの飽和磁化の値
は、「振動試料型磁力計VSM−3S−15」(東英工
業(株)製)を用いて、外部磁場10kOeのもとで測
定される。
【0035】又、本発明のキャリアでは硬化されたフェ
ノール樹脂中に強磁性体微粒子及び必要に応じて添加さ
れる非磁性体微粒子を高密度に分散含有させて芯材を形
成すると共に、その場合に生ずる粒子表面の過度の薄層
化、機械的強度の低下、電気抵抗の低下、耐湿性の低下
等の改良及び帯電特性の適正化を図るため特定のアクリ
ル系樹脂の被覆層が形成される。
【0036】本発明においてキャリアの芯材に用いるフ
ェノール樹脂を硬化させるには、フェノール類とアルデ
ヒド類とを塩基性触媒の存在下に、強磁性体微粒子、必
要により非磁性体微粒子を共存させて反応させることに
より達成される。
【0037】なお、本発明のキャリアの芯材の平均半径
aと被覆層の平均厚みrbとの比ra/rbは、10〜3
00であることが好ましい。10未満の場合、被覆層の
厚みが大き過ぎるためキャリアの磁気特性が低下し現像
性が悪く、特に非接触現像特性が低下する。又、300
を越えると、キャリアの表層部が極端に薄くなり、被覆
層の機能が失われる。
【0038】次に、本発明のキャリアの体積固有抵抗値
は、好ましくは1010〜1015Ωcmの範囲が好まし
い。1010Ωcm未満の場合、静電荷像上の電荷がキャ
リアを介して流れてしまい画像が乱れるとか、又は画像
が欠けたりすることがあり好ましくない。又、1015Ω
cmを越える場合、キャリア電荷のリークが生じにくく
なり、トナーの帯電量も高くなって、黒ベタ部の中央で
画像濃度が非常に薄くなるなどの問題が生じる。
【0039】以下本発明のキャリアの製造方法を説明す
るが、その前にキャリアの芯材の製造方法について説明
する。
【0040】先ず、水性媒体中でフェノール類とアルデ
ヒド類とを塩基性触媒の存在下に、強磁性体微粒子、必
要により非磁性体微粒子及び懸濁安定剤を共存させて反
応させる。
【0041】上記強磁性体微粒子としては、例えばマグ
ネタイト、マグヘマイト等の強磁性酸化鉄微粒子、鉄以
外の金属(Mn,Ni,Zn,Mg,Cu等)を一種又
は二種以上含有するスピネル型フェライト微粒子、バリ
ウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライト
微粒子、表面に酸化被膜を有する鉄や鉄合金の微粒子を
用いることができる。好ましくは、マグネタイトや各種
フェライト微粒子等の強磁性鉄化合物微粒子である。前
記強磁性体微粒子の粒径は、0.02〜10μmである
ことが望ましく、水性媒体中における分散と生成する芯
材の強度を考慮すれば、0.05〜5μmであることが
好ましい。その形状は、粒状、球状、針状の何れであっ
てもよい。
【0042】又、非磁性体微粒子としては、例えばヘマ
タイト、ゲーサイト及びイルメナイト等の微粒子を好ま
しく用いることができ、特に好ましくはヘマタイトであ
る。前記非磁性体微粒子の粒径は0.02〜10μmで
あることが好ましく、水性媒体中における分散と生成す
る芯材の強度を考慮すれば、0.05〜5μmであるこ
とが好ましく、その形状は粒状、球状、針状の何れであ
ってもよい。
【0043】次に本発明の芯材の製造に用いられるフェ
ノール類としては、フェノール自体の他、m−クレゾー
ル、p−tert−ブチルフェノール、o−プロピルフ
ェノール、レゾルシノール、ビスフェノールA等のアル
キルフェノール類、及びベンゼン核又はアルキル基の一
部又は全部が塩素原子、臭素原子で置換されたハロゲン
化フェノール類等のフェノール性水酸基を有する化合物
が挙げられるが、この中でフェノールが最も好ましい。
フェノール類以外のものを用いた場合には、粒子が生成
し難かったり、粒子が生成したとしても不定形状であっ
たりすることがある。
【0044】本発明の芯材の製造に用いるアルデヒド類
としては、ホルマリン又はパラアルデヒドのいずれかの
形態のホルムアルデヒド及びフルフラール等が挙げられ
るが、ホルムアルデヒドが特に好ましい。
【0045】アルデヒド類のフェノール類に対するモル
比は、1〜2が好ましく、特に好ましくは1.1〜1.
6である。アルデヒド類のフェノール類に対するモル比
が1より小さいと、樹脂粒子が生成し難かったり、生成
したとしても樹脂の硬化が進行し難いために、生成する
フェノール樹脂粒子の強度が弱かったりする傾向があ
り、又、アルデヒド類のフェノール類に対するモル比が
2よりも大きい場合は、硬化したフェノール樹脂の外に
多量の未反応のアルデヒド類が残留し、その除去工程が
複雑になり、かつ作業環境を悪化させる。
【0046】本発明の芯材の製造に用いる塩基性触媒と
しては、通常のレゾール樹脂製造に使用されているも
の、例えば、アンモニア水、ヘキサメチレンテトラミン
及びジメチルアミン、ジエチルトリアミン、ポリエチレ
ンイミン等のアルキルアミンが挙げられる。これら塩基
性触媒のフェノール類に対するモル比は、0.02〜
0.3が好ましい。
【0047】前記フェノール類とアルデヒド類を塩基性
触媒の存在下で反応させるに際し、共存させる強磁性体
微粒子の量は、フェノール類に対して重量で0.5〜2
00倍が好ましい。さらに、生成する芯材の強度を考慮
すると、4〜100倍であることがより好ましい。
【0048】さらに、本発明の芯材の製造に用いる懸濁
安定剤としては、カルボキシメチルセルロース、ポリビ
ニルアルコールのような親水性有機化合物及びフッ化カ
ルシウムのようなフッ素化合物、硫酸カルシウム等の実
質的に水に不溶性の無機塩類等が挙げられるが、フェノ
ール樹脂マトリックス内部への強磁性体微粒子の分散を
考慮すれば、フッ化カルシウムが好ましい。フッ化カル
シウム以外の懸濁安定剤を使用した場合には、条件によ
っては前述した強磁性体微粒子がフェノール樹脂マトリ
ックス内部へ分散し難いこともあり、また、不定形状の
粒子が生成する傾向がある。
【0049】かかる懸濁安定剤の添加量は、フェノール
類に対して、0.2〜10重量%であることが好まし
く、より好ましくは0.5〜3.5重量%である。懸濁
安定剤のフェノール類に対する添加量が0.2重量%未
満の場合には、不定形の粒子が生成する傾向があり、一
方、添加量が10重量%を越える場合には、複合体粒子
表面に残留するフッ化カルシウム等の懸濁安定剤の量が
増加する傾向がある。
【0050】本発明の芯材の製造法における反応は、水
性媒体中で行われるが、この場合の水仕込み量は、例え
ばキャリアの固形分濃度が30〜95重量%になるよう
にすることが好ましく、特に、60〜90重量%となる
ようにすることが望ましい。
【0051】反応は、撹拌下で昇温速度0.5〜1.5
℃/min、好ましくは0.8〜1.2℃/minで温
度を徐々に上昇させ、反応温度70〜90℃、好ましく
は83〜87℃で60〜150分間、好ましくは80〜
110分間反応させる。かかる反応において、反応と同
時にゲル化反応が進行し、ゲル化したフェノール樹脂の
マトリックスが形成される。このようにして反応・ゲル
化させた後、反応物を40℃以下に冷却すると、硬化し
たフェノール樹脂マトリックス中に、強磁性体微粒子及
び必要により添加される非磁性体微粒子が均一に分散し
た球状芯材用粒子の水分散液が得られる。
【0052】次に、この水分散液を濾過、遠心分離等の
常法に従って固液を分離した後、洗浄して乾燥すると、
フェノール樹脂マトリックス中に強磁性体微粒子及び必
要により添加される非磁性体微粒子が均一に分散し、粒
子表面が曲面形状を有する芯材が得られる。
【0053】本発明のキャリアを得るため、芯材に被覆
層を形成するための樹脂としては、脂環式メタクリル酸
エステル単量体及び鎖式メタクリル酸エステル単量体を
好ましくは1:9〜9:1、より好ましくは3:7〜
7:3のモル比で共重合させた重合体を50重量%以上
含有する樹脂とされる。
【0054】なお、前記共重合体は脂環式メタクリル酸
エステル単量体及び鎖式メタクリル酸エステル単量体と
共にスチレン、α−メチルスチレン、パラクロルスチレ
ン等のスチレン系単量体を共重合させたものであっても
よく、その場合、鎖式及び脂環式メタクリル酸エステル
単量体に対してスチレン系単量体は50モル%未満とさ
れる。
【0055】前記脂環式メタクリル酸エステル単量体と
しては、炭素原子数3〜7個のシクロアルキル環を有す
るものとされ、例えばメタクリル酸シクロプロピル、メ
タクリル酸シクロブチル、メタクリル酸シクロペンチ
ル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロ
ヘプチル等が挙げられる。
【0056】しかし、キャリア表面のリフレッシュ効果
を発揮する上で炭素原子数6のシクロアルキル環を有す
るメタクリル酸シクロヘキシルとするのが好ましい。
【0057】上記リフレッシュ効果に関して、現像工程
の進行過程で現像剤中のキャリア表面には、トナーのフ
イルミング層の形成と、キャリア同士、又現像剤中の無
機微粒子等との摩擦によりキャリア表面からトナーのフ
イルミング層が除去される現象(リフレッシュ効果)と
が共に発生する。ここで、キャリア表面の樹脂被覆層の
特性によるリフレッシュ効果がトナーのフイルミング層
の形成に勝っていれば、現像剤の寿命が長く、長期に亘
り優れた画像を安定して形成することができる。
【0058】なお、脂環式メタクリル酸エステル単量体
と共重合する鎖式メタクリル酸エステル単量体として
は、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル
酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸2−
エチルヘキシル等の単量体が挙げられる。
【0059】しかしキャリア表面のリフレッシュ効果の
点から炭素原子数1〜6のメチル基〜ヘキシル基を有す
るものが好ましい。
【0060】又、キャリア芯材に被覆層を形成するため
の樹脂としては、脂環式メタクリル酸エステル単量体を
単独で重合して成る重合体及び鎖式メタクリル酸エステ
ル単量体を単独で重合して成る重合体を好ましくは1:
9〜9:1、より好ましくは3:7〜7:3の重量比で
混合された混合体を50重量%以上含有する樹脂であっ
てもよい。
【0061】更に又、前記のように本発明のキャリアの
被覆層を形成する樹脂中には前記特定の樹脂の外に他の
樹脂を50重量%未満含有してもよく、他の樹脂として
は例えば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン
−アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、エチレン系樹脂、ロ
ジン変成樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、等
の樹脂を用いることができる。また、これらの樹脂を組
み合わせて用いてもよい。
【0062】本発明のキャリアを製造するため、芯材に
樹脂被覆層を形成する方法としては、特に限定はない
が、大別して湿式法と乾式法とがあり、湿式法において
は、懸濁重合法又は乳化重合法等により得られた樹脂分
散液を浸漬塗布法、スプレー塗布法、流動化ベット塗布
法等によりキャリア芯材に塗布し、樹脂のガラス転移点
以上に加熱、乾燥して被覆層を形成する。又は、市販の
樹脂を有機溶剤に溶解した樹脂溶液を前記と同様の塗布
法により芯材に塗布し、加熱、乾燥して被覆層を形成す
る。
【0063】前記乾式法としては、例えば乳化重合法又
は懸濁重合法等により撹拌下に重合し、キャリア芯材の
1/10以下の粒径(通常0.01〜2.0μm)の樹
脂微粒子を合成するか、又は合成後の樹脂を粉砕分級し
て得た樹脂微粒子を芯材と混合して機械的衝撃力により
該芯材表面に固着せしめ、必要により樹脂のガラス転移
点以上に加熱、乾燥して被覆層を形成する。前記乾式法
においては芯材100重量部に対して樹脂微粒子を好ま
しくは0.1〜10重量部、より好ましくは0.3〜5
重量部混合し、例えば「ターボミル」(ターボ工業社
製)、ピンミル、「クリプトン」(川崎重工社製)等の
ローターとライナーを有する摩砕機又は好ましくは図1
に示す撹拌羽根付高速撹拌混合機により、撹拌混合下、
機械的衝撃力により芯材粒子表面に樹脂微粒子を固着し
て被覆層を形成する。
【0064】なお図1の撹拌羽根付高速撹拌混合機の概
略の構成は以下のようである。
【0065】図中11は本体上蓋で、該上蓋11には原
料投入口12、投入弁13、フィルター14、点検口1
5が設けられている。原料投入口12より所定量のキャ
リア芯材粒子及び樹脂微粒子が投入され、投入された前
記原料はモーター22により駆動される水平方向回転体
18により撹拌される。該回転体18はその中心部18
dに互いに120°の角度間隔で配置された撹拌羽根1
8a、18b及び18cが結合されていて、これらの羽
根は底部10aの面に対して約35°傾けて取り付けら
れている。このため前記撹拌羽根18a、18b及び1
8cを高速回転させると、前記原料は上方へ掻き上げら
れ、本体容器10の上部内壁に衝突して落下するが途中
垂直方向回転体19に衝突し、原料の撹拌の促進及び凝
集の解砕が行われる。なお17は調温用ジャケット、1
6は温度計、20は製品取出口、21及び24は排出
弁、23は容器内排気口である。
【0066】ところで前記樹脂微粒子の粒径は前記した
ように、好ましくは0.01〜2.0μmとされ、0.
01μmより小さいと芯材への強固な打込みができなく
なり、2.0μmを超えると均一な被覆層ができにくく
なる。また樹脂被覆層を形成する樹脂の重量平均分子量
Mwは10,000〜500,000とするのが好まし
く、その場合樹脂被覆層の耐摩耗性が大となると共にリ
フレッシュ効果も増大して高耐久性となり、長期に亘り
高画質が安定して得られる。なお前記芯材粒子及び樹脂
微粒子の粒径はいづれも体積平均粒径を表し、芯材粒子
の粒径はレーザー回折式粒度分布測定装置「HELO
S」(日本電子工業社製)により測定され、樹脂微粒子
の粒径はレーザー散乱式粒度分布測定装置「LPA−3
100」(大塚電子社製)によって測定されたものであ
る。
【0067】又、本発明の樹脂被覆キャリアの被覆層を
形成する樹脂のガラス転移温度(Tg)は好ましくは6
0〜180℃、より好ましくは80〜150℃とされ
る。Tgが60℃未満であるとトナースペント化が激し
く、リフレッシュ効果が有効に作用せず、Tgが180
℃を越えると製膜性が悪く、キャリア被覆層表面が少し
づつ取れて行かず、大きなユニットで取れて行くため、
高耐久性が達成されにくくなる。
【0068】本発明のキャリアと共に現像剤を構成する
トナーの数平均粒径は、4.0〜9.0μmの範囲であ
り、4.0μm未満の場合は、現像中トナー飛散、トナ
ーのスペント化を生じ易く、9.0を越えると画質が悪
く、解像力が低下する。
【0069】本発明の現像剤に用いられるトナーは樹脂
中に着色剤を分散せしめて成り、該樹脂としては種々の
熱可塑性樹脂が用いられるが、中でも負帯電性の強いポ
リエステルが好ましく、キャリア被覆層中のアクリル成
分の正帯電性を引き出し易いという点で好ましい。また
前記ポリエステルは、特にトナーに外添剤を添加した系
において、長期に亘り安定した帯電性を示す特徴があ
る。即ちトナー表面の負帯電性を有する外添剤がトナー
中に埋没又は脱離したような場合でも前記ポリエステル
の特性から負帯電性が確保されるので現像剤が現像器内
に長く滞留するコピーモード(原稿の黒化度が低いモー
ドなど)のときに有利である。
【0070】なお前記トナー用樹脂としてのポリエステ
ルは、特に酸価が30〜80mgKOH/gのものが好
ましく、その場合キャリア被覆層中のアクリル成分の正
帯電性を引き出し易く、帯電速度が早いので好ましい。
【0071】ここで前記酸価は以下のように定義され
る。
【0072】即ち、酸価とは、試料1g中に含まれる酸
(分子末端に存在するカルボキシル基)を中和するため
に必要な水酸化カリウムのミリグラム数をいう。なお、
酸価は、それぞれ、JIS K 0070に準拠して測
定したものである。
【0073】本発明のトナーに含有される着色剤の具体
例としては、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染
料、アニリンブルー、カルコオイルブルー、クロームイ
エロー、ウルトラマリンブルー、メチレンブルー、ロー
ズベンガル、フタロシアニンブルー、又はこれらの混合
物を挙げることができる。
【0074】又、トナー中には無機微粒子が外添される
が、該外添剤は現像剤の流動化剤としての作用の外にキ
ャリアのリフレッシュ効果に寄与することができ、該無
機微粒子として疎水性シリカ、疎水性チタニア、疎水性
アルミナ等が用いらる。
【0075】又、本発明のキャリアのリフレッシュ効果
をより一層発揮させるためには、これらの外添剤の1次
粒径を好ましくは5〜100nmとし、トナーに対する
添加量を0.1〜5wt%とするのが好ましい。
【0076】本発明の現像剤は前記キャリアとトナーと
を主成分とし、更に流動化剤、オフセット防止剤等が含
有される。
【0077】現像剤中のトナーの含有量は、好ましくは
1〜20重量%であり、流動化剤の含有量は、好ましく
は0.1〜10重量%である。又、現像剤中には低分子
量のポリプロピレン、ポリエチレン等のオフセット防止
剤を含有させることができ、その含有量はトナー中1〜
10重量%が好ましい。
【0078】以下本発明の現像剤を用いた画像形成方法
を説明する。
【0079】図2は本発明の画像形成方法の一例を説明
する図であり、図3は本発明の画像形成方法の他の例を
説明する図である。
【0080】図2は感光体ドラム上に形成された各色ト
ナー像を逐次転写ドラム上の転写紙に重ね合わせて転写
してカラートナー像を形成し、該カラートナー像を担持
した転写紙を分離後、定着してカラー画像を形成する接
触型画像形成装置を表し、図3は感光体ドラム上に重ね
合わせて形成された各色トナー像を転写紙上に一括転写
し、該転写紙を分離後定着してカラー画像を形成する非
接触型画像形成装置を表す。
【0081】図2の画像形成装置では外周に帯電器3
1、像露光器34、接触現像方式のイエロー現像器32
Y、マゼンタ現像器32M、シアン現像器32C及びブ
ラック現像器32Bが配置された有機感光体ドラム30
を4回転し、該感光体ドラムの回転毎に形成されるY,
M,C及びBの色トナー像を、供給ロール36により供
給され転写ドラム35に巻き付け固定された転写紙P上
に転写極38の作用で順次重ね合わせて転写してカラー
トナー像を形成し、該カラートナー像が転写された転写
紙を転写ドラム35から剥離電極39及び剥離ガイド部
材41の作用で剥離ガイドし、定着してカラー画像が形
成される。
【0082】又、図3の画像形成装置では、有機感光体
ドラム30の外周に帯電器31、像露光器34、非接触
現像方式のイエロー現像器32Y、マゼンタ現像器32
M、シアン現像器32C及びブラック現像器32Bが配
置されるが、有機感光体ドラム30の4回転により該有
機感光体ドラム30上にY,M,C及びBの4色の色ト
ナー像が重ね合わされてカラートナー像が形成され、こ
のカラートナー像は供給ロール36及び搬送ベルト42
により転写領域に搬送された転写紙P上に転写極38の
作用で一括転写され、引き続き搬送ベルト42により分
離搬送され、定着されてカラー画像が形成される。
【0083】ここで、図2及び図3の33はクリーニン
グ装置であり、図2の37は吸着極、40は除電極であ
る。
【0084】なお、前記図3のカラー画像形成装置では
非接触現像方式としているため、特にカラートナー像の
乱れがなく、高解像力のカラー画像が安定して得られ
る。
【0085】
【実施例】以下本発明を実施例により具体的に説明する
が本発明の実施の態様がこれにより限定されるものでは
ない。
【0086】〈キャリアA1〜A5用及びB1〜B6用
の芯材の作成〉1lの三つ口フラスコにフェノール50
g、37%ホルマリン6.5g、表1の如く添加量が変
化された平均粒子径0.24μmの球状マグネタイト及
び平均粒子径0.26μmの球状ヘマタイト、28%ア
ンモニア水7.8g、フッ化カルシウム1g、水50g
を攪拌しながら投入し、40分間で85℃に上昇させ、
同温度で180分間反応硬化させて、芯材用の11種類
の複合粒子を得た。
【0087】次に、フラスコ内の内容物を30℃に冷却
し、0.5lの水を添加した後、上澄み液を除去し、さ
らに下層の球状粒子を水洗し、風乾した。次いでこれを
減圧下(5mmHg以下)に50〜60℃で乾燥して表
1に記載されるキャリアA1〜A5用及びB1〜B6用
の11種類の芯材粒子を得た。
【0088】〈キャリアB7用及びB8用の芯材の作
成〉それぞれ所定の物性をもつ電子写真用キャリア芯材
Cu−Znフェライト粒子及びFe粉粒子を用意し、こ
れらを表1のキャリアB7及びB8用の2種類の芯材と
した。
【0089】
【表1】
【0090】〈キャリアA1〜A5及びB1〜B8の作
成〉以下の説明ではシクロヘキシルメタクリレートをC
HMA、メチルメタクリレートをMMA、ポリシクロヘ
キシルメタクリレートをPCHMA、ポリメチルメタク
リレートをPMMA、スチレンをSt、ブチルメタクリ
レートをBMAと略称する。
【0091】まず、乳化重合法により表2の各組成の共
重合体を合成し体積平均粒径0.1μm、重量平均分子
量200,000、Tg=110℃の表2の9種類の樹
脂微粒子を得た。これら9種類の樹脂微粒子を用いて前
記13種類の芯材のそれぞれに樹脂被覆を施して13種
類のキャリアを作成した。即ち、該樹脂微粒子の2重量
部と前記13種類の芯材100重量部とをそれぞれ攪拌
羽付き高速攪拌混合機(図1)に投入し、120℃で3
0分間混合し、表2の13種類の樹脂被覆キャリア(本
発明用キャリアA1〜A5及び比較用キャリアB1〜B
8)を作成した。
【0092】
【表2】
【0093】〈トナーT1〜T4の作成〉ネオペンチル
グリコール33mol%エチレングリコール17mol
%、テレフタル酸37mol%、無水トリメリット酸1
3mol%の各モノマーから合成された酸化が49のポ
リエステル100重量部に対してカーボンブラック8重
量部、カルナウバワックス2重量部を混合、練肉、冷
却、粉砕、分級して平均粒径の異なる4種類の着色粒子
を得た。
【0094】これらの着色粒子のそれぞれに疎水性シリ
カ(一次平均粒径12nm)0.6重量%及び疎水性チ
タニア(一次平均粒径25nm)0.8重量%を外添し
て表3のT1〜T4の4種類のトナー粒子を得た。
【0095】〈現像剤D1〜D20の作成〉前記13種
類のキャリアと前記4種類のトナーとを20℃RH50
%の環境下、表3の如く組み合わせて混合しD1〜D2
0(本発明用の現像剤D1〜D12及び比較用の現像剤
D13〜D20)の20種類の現像剤を得た。
【0096】〈画像評価〉画像形成装置として複写機
「U−BIX7728」(コニカ(株)製)を用い、該
装置のブラック現像器に表3の20種類の現像剤を順次
投入して実写評価テストを行った。実写評価テストは2
0℃RH50%の環境下からスタートし、5万回の複写
を行った後、さらに40℃RH90%の環境下で5万
回、合計10万回のコピーテストを行い、スタート時、
またそれぞれの環境での複写終了時にトナーの帯電量
(μc/g)をブローオフ帯電量測定法により測定し、
その結果を表3に示した。
【0097】又、10万回の複写終了時にはキャリアへ
のトナーの融着状態(トナースペント)を顕微鏡により
観察し、その結果を表3に示した。
【0098】更に又、実写評価テストの20℃RH50
%の環境下でのスタート時に、下記測定法により解像力
テストを行い、その結果を表3に示した。
【0099】解像力テスト:線幅及び間隔の等しい5本
の細線より成るパターンで、1mmの間に2.8、3.
2、3.6、4.0、4.5、5.0、5.6、6.
3、7.1及び8.0本の10種類の細線パターンを有
するオリジナル画像をコピーし、得られた画像を拡大鏡
にて10倍で観察し、細線間が明確に分離している画像
の本数(本/mm)をもって解像力とした。
【0100】
【表3】
【0101】表3から本発明のキャリアを含む現像剤
は、いずれも繰り返しての画像形成の過程で高温高湿に
おいても帯電量の低下がなく、かつトナースペントの発
生がなく、高濃度、高解像力の画像が安定して得られる
が、比較用の現像剤は繰り返しての画像形成の過程で帯
電量の低下が大きく、かつトナースペントの発生が多
く、良質の画像が得られず実用性に乏しいことがわか
る。
【0102】
【発明の効果】実施例で実証された如く、本発明のキャ
リア、現像剤及び画像形成方法によれば、該キャリア及
び現像剤の帯電の立ち上がりが早く、近時要請されてい
る高速機に対して十分な帯電量安定性を有し、かつ繰り
返しての画像形成の過程で、トナーのスペント化、トナ
ー飛散、画像かぶり等の発生がなく高耐久性であり、高
温、高湿下でも長期に亘り高画質の画像が安定して得ら
れ、かつ非接触現像方式においても良質の画像が得られ
る等の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】撹拌羽根付き高速撹拌混合機の断面図。
【図2】本発明の画像形成方法の一例を説明する図。
【図3】本発明の画像形成方法の他の例を説明する図。
【符号の説明】
11 本体上蓋 12 原料投入口 16 温度計 17 調温用ジャケット 18 水平方向回転体 18a,18b,18c 撹拌羽根 19 垂直方向回転体 20 製品取出口 30 有機感光体ドラム 31 帯電器 32Y イエロー現像器 32M マゼンタ現像器 32C シアン現像器 32B ブラック現像器 33 クリーニング装置 35 転写ドラム 36 供給ロール 38 転写極 42 搬送ベルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強磁性体微粒子と、硬化したフェノール
    樹脂とを含有する複合体粒子を芯材とし、該芯材の表面
    に脂環式メタクリル酸エステル単量体成分及び鎖式メタ
    クリル酸エステル単量体成分を含有する重合体の被覆層
    を有し、数平均粒子径が1〜1000μmであることを
    特徴とする静電荷像現像用キャリア。
  2. 【請求項2】 前記芯材に非磁性体微粒子を含有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像用キャリ
    ア。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の静電荷像現像用
    キャリアと、着色粒子及び無機微粒子を含有し、数平均
    粒径が4.0〜9.0μmのトナーとから成ることを特
    徴とする静電荷像現像用現像剤。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の現像剤を用いて、非接
    触で現像を行う工程を有することを特徴とする画像形成
    方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011065162A (ja) * 2009-09-21 2011-03-31 Xerox Corp キャリア、現像剤、およびプロセス
CN102608886A (zh) * 2012-03-02 2012-07-25 湖北鼎龙化学股份有限公司 静电图像显影剂用低密度载体芯材及其制备方法和载体及其应用
JP2013064854A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像現像剤、現像剤カートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法、
JP2019219642A (ja) * 2018-06-13 2019-12-26 キヤノン株式会社 二成分系現像剤

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