JPH10312457A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH10312457A
JPH10312457A JP9135863A JP13586397A JPH10312457A JP H10312457 A JPH10312457 A JP H10312457A JP 9135863 A JP9135863 A JP 9135863A JP 13586397 A JP13586397 A JP 13586397A JP H10312457 A JPH10312457 A JP H10312457A
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Kesatoshi Takeuchi
啓佐敏 竹内
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformations in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
    • G06T3/4023Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting based on decimating pixels or lines of pixels; based on inserting pixels or lines of pixels
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/222Studio circuitry; Studio devices; Studio equipment
    • H04N5/262Studio circuits, e.g. for mixing, switching-over, change of character of image, other special effects ; Cameras specially adapted for the electronic generation of special effects
    • H04N5/2628Alteration of picture size, shape, position or orientation, e.g. zooming, rotation, rolling, perspective, translation

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  • Studio Circuits (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 縮小時の画像部分の欠落や拡大時の画像部分
の太りを緩和する。また、小数部を含みうる任意の倍率
で画像を拡大する。 【解決手段】 フレームメモリに画像を書き込む際に縮
小する場合には、縮小によって欠落する第1の画像部分
を、これと隣接する第2の画像部分と加重平均すること
によって第2の画像部分を修正する。また、フレームメ
モリから読み出された画像を拡大する場合には、拡大に
よって追加される第1の画像部分を、そのの前後に存在
する2つの画像部分を加重平均することによって生成す
る。また、画像の拡大の際には、1から2の範囲の第1
の拡大率に従って画像を拡大し、整数である第2の拡大
率に従って画像を拡大することによって、第1と第2の
拡大率の積である第3の拡大率で拡大された画像を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像の縮小・拡
大機能を有する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理装置では、画像を所望のサイズ
に調整するために、画像の縮小処理や拡大処理が行われ
ることがある。図16は、従来の垂直方向の画像縮小処
理の内容を示す説明図である。図16(A)に示す元画
像は、ライン番号が1,4,7のラインが黒で塗りつぶ
されており、他のラインは白である。図16(B)に示
す縮小画像は、この元画像を0.8倍に縮小したもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図16(B)に示す縮
小画像では、元画像のライン番号1,6のラインが欠落
しており、この結果、黒い水平線が1本消失している。
この例から解るように、従来の垂直方向の縮小処理で
は、いくつかのラインが単に欠落してしまい、この結
果、細い線分が消失してしまう場合があった。例えば図
16(C)に示すような、1ライン幅の線分L1〜L3
を有する元画像を縮小すると、図16(D)に示すよう
に、もとの線分L3が欠落して完全に消失してしまう場
合があった。このような画像部分の欠落による問題は、
水平方向の縮小時にも発生していた。
【0004】図17は、従来の垂直方向の画像拡大処理
の内容を示す説明図である。図17(A)に示す元画像
は、前述した図16(A)と同じものである。図17
(B)に示す拡大画像は、この元画像を1.25倍に拡
大したものである。図17(B)では、元画像のライン
番号0,4のラインが追加されており、この結果、これ
らのラインの幅が2倍に太っている。この例から解るよ
うに、従来の垂直方向の拡大処理では、いくつかのライ
ンが単純に追加されるので、画像内の線の幅が過度に太
ってしまうという問題があった。このような画像部分の
追加による問題は、水平方向の拡大時にも発生してい
た。
【0005】さらに、従来の拡大処理では、画像を整数
倍に拡大することは容易であるが、小数部を含む任意の
倍率で画像を拡大することは困難であった。
【0006】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、縮小時の画像部
分の欠落や拡大時の画像部分の太りを緩和することので
きる技術を提供することを第1の目的とする。
【0007】また、小数部を含みうる任意の倍率で画像
を拡大することのできる技術を提供することを第2の目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第
1の画像処理装置は、画像データを記憶するためのフレ
ームメモリと、前記フレームメモリに前記画像データを
書き込む際に前記画像データで表される画像を垂直方向
に縮小し、縮小によって欠落する第1のラインを検出す
るとともに、前記第1のラインと前記第1のラインに隣
接する第2のラインとを含む複数のラインの画像データ
を補間することによって前記第2のラインの画像を修正
する垂直縮小部と、前記画像データで表される画像を水
平方向に縮小し、縮小によって欠落する第1の画素を検
出するとともに、前記第1の画素と前記第1の画素に隣
接する第2の画素とを含む複数の画素の画像データを補
間することによって前記第2の画素の画像を修正する水
平縮小部と、を備える。
【0009】上記第1の画像処理装置における垂直縮小
部は、縮小によって第1のラインが欠落することを検出
して、縮小の際にラインの情報が完全に欠落してしまう
ことを防止することができる。また、欠落するラインに
隣接しないラインに対しては補間処理を行わないので、
画像の鮮鋭度を余り劣化させること無く、ラインの欠落
による画質の低下を緩和することができる。水平縮小部
も、同様に、縮小の際に単に画素が欠落してしまうこと
を防止することができ、また、画像の鮮鋭度を余り劣化
させること無く、画素の欠落による画質低下を緩和する
ことができる。
【0010】上記第1の画像処理装置において、前記垂
直縮小部と前記水平縮小部のそれぞれは、与えられた画
像データを所定量記憶するバッファと、前記バッファか
ら読み出された第1の画像データと、前記第1の画像デ
ータの後に続く画像部分を表す第2の画像データとを加
重平均することによって第3の画像データを作成する加
重平均部と、与えられた前記第2の画像データと、前記
加重平均部から出力された前記第3の画像データとを含
む複数の画像データの中から1つを選択して出力する選
択部と、画像の縮小率に応じて、前記縮小に伴って欠落
する画像部分を示す選択信号を生成し、前記選択信号を
前記選択部に供給する選択信号生成部と、を備えること
が好ましい。
【0011】これらの各縮小部では、与えられた第2の
画像データと、加重平均部で生成された第3の画像デー
タとを含む複数の画像データの中から選択部が1つの画
像データを選択して出力するので、縮小時の欠落が緩和
された画像データをリアルタイムに生成することができ
る。
【0012】上記第1の画像処理装置は、さらに、前記
選択信号に応じて、前記フレームメモリに与える書込ア
ドレスの増加を制御する書込アドレス制御部、を備える
ことが好ましい。
【0013】こうすれば、縮小時の欠落が緩和された画
像データを、フレームメモリの適切なアドレスに書き込
むことができる。
【0014】また、上記第1の画像処理装置において、
前記垂直縮小部と前記水平縮小部における縮小率は、そ
れぞれ0.5から1の範囲内の値であり、従って、前記
垂直縮小部における縮小に伴って欠落する画像部分は1
ヶ所について1ライン分であり、前記水平縮小部におけ
る縮小に伴って欠落する画像部分は1ヶ所について1画
素分であることが好ましい。
【0015】本発明の第2の画像処理装置は、画像デー
タを記憶するためのフレームメモリと、前記フレームメ
モリから読み出された画像データで表される画像を垂直
方向に拡大し、拡大によって追加される第1のラインを
検出するととともに、前記第1のラインに隣接する複数
のラインの画像データを補間することによって前記第1
のラインの画像データを生成する垂直拡大部と、前記画
像データで表される画像を水平方向に拡大し、拡大によ
って追加される第1の画素を検出するとともに、前記第
1の画素と前記第1の画素に隣接する複数の画素の画像
データを補間することによって前記第1の画素の画像デ
ータを生成する水平拡大部と、を備える。
【0016】第2の画像処理装置における垂直拡大部
は、拡大によって第1のラインが追加されるときに、第
1のラインと、第1のラインに隣接する第2のラインと
を含む複数のラインの画像データを補間することによっ
て、第1のラインを生成することができる。従って、拡
大の際に単にラインが追加されて線分が太ってしまうこ
とを防止することができる。また、元の画像に存在して
いたラインに対しては補間処理を行わないので、画像の
鮮鋭度を余り劣化させること無く、ラインの拡大による
画質の劣化を緩和することができる。水平拡大部も、同
様に、拡大の際に単に画素が太ってしまうことを防止す
ることができ、また、画像の鮮鋭度を余り劣化させるこ
と無く、画素の追加による画質の劣化を緩和することが
できる。
【0017】上記第2の画像処理装置において、前記垂
直拡大部と前記水平拡大部のそれぞれは、与えられた画
像データを所定量記憶するバッファと、前記バッファか
ら読み出された第1の画像データと、前記第1の画像デ
ータの後に続く画像部分を表す第2の画像データとを加
重平均することによって第3の画像データを作成する加
重平均部と、与えられた前記第2の画像データと、前記
加重平均部から出力された前記第3の画像データとを含
む複数の画像データの中から1つを選択して出力する選
択部と、画像の拡大率に応じて、前記拡大に伴って追加
される画像部分を示す選択信号を生成し、前記選択信号
を前記選択部に供給する選択信号生成部と、を備える。
【0018】各拡大部では、与えられた第2の画像デー
タと、加重平均部で生成された第3の画像データとを含
む複数の画像データの中から選択部が1つの画像データ
を選択して出力するので、拡大時の太りが緩和された画
像データをリアルタイムに生成することができる。
【0019】上記第2の画像処理装置は、さらに、前記
選択信号に応じて、前記フレームメモリに与える読出ア
ドレスの増加を制御する読出アドレス制御部と、を備え
ることが好ましい。
【0020】こうすれば、拡大の対象となる画像データ
を、フレームメモリの適切なアドレスから読み出すこと
ができる。
【0021】上記第2の画像処理装置において、前記垂
直拡大部と前記水平拡大部における拡大率は、それぞれ
1から2の範囲内の値であり、従って、前記垂直拡大部
における拡大に伴って追加される画像部分は1ヶ所につ
いて1ライン分であり、前記水平拡大部における拡大に
伴って追加される画像部分は1ヶ所について1画素分で
あることが好ましい。
【0022】本発明の第3の画像処理装置は、1から2
の範囲内の第1の拡大率に従って画像を拡大する第1の
拡大部と、整数である第2の拡大率に従って画像を拡大
する第2の拡大部と、を備え、前記第1と第2の拡大部
で直列的に画像を拡大することによって、前記第1と第
2の拡大率の積で与えられる第3の拡大率で画像を拡大
することを特徴とする。なお、第1と第2の拡大部にお
ける画像の拡大の順序は任意であり、第1の拡大部によ
る拡大の後に第2の拡大部による拡大が行われても良
く、逆に、第2の拡大部による拡大の後に第1の拡大部
による拡大が行われても良い。
【0023】小数部を含みうる第1の拡大率による画像
の拡大と、整数である第2の拡大率による画像の拡大と
が直列的に行われるので、小数部を含みうる任意の倍率
で画像を拡大することができる。
【0024】上記第3の画像処理装置において、前記第
1と第2の拡大部はこの順に直列的に画像の拡大処理を
実行し、前記第2の拡大部は、前記第1の拡大部の第1
の出力速度に前記第2の拡大率を乗じた第2の出力速度
で画像データを出力するように前記拡大処理を実行する
ことが好ましい。
【0025】こうすれば、第2の拡大部は、第1の拡大
部から出力された画像データをそのまま順次拡大処理し
ていくことができるので、全体として高速に拡大処理を
実行することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
A.画像処理装置の全体構成:次に、本発明の実施の形
態を実施例に基づき説明する。図1は、この発明の実施
例としての画像処理装置の全体構成を示すブロック図で
ある。この画像処理装置は、第1のビデオセレクタ30
と、同期分離回路32と、n個のA−D変換器34と、
フレームメモリ36と、ビデオプロセッサ38と、第2
のビデオセレクタ40と、液晶ディスプレイ駆動回路4
2と、液晶ディスプレイパネル44と、メニュー生成回
路46と、フォントROM48と、CPU50とを備え
るコンピュータシステムである。
【0027】この画像処理装置の全体は、液晶プロジェ
クタ内に設けられており、液晶ディスプレイパネル44
に表示する画像を処理するための装置である。液晶ディ
スプレイパネル44に表示された画像は、図示しない光
学系を用いて投写スクリーン上に投写される。第1のビ
デオセレクタ30には、複数のアナログ画像信号V1,
V2が与えられており、ビデオプロセッサ38から与え
られる選択信号SEL1に応じてその中の1つが選択的
に出力される。複数のアナログ画像信号V1,V2とし
ては、例えばパーソナルコンピュータから出力されたコ
ンピュータ画面を表す画像信号や、ビデオレコーダやテ
レビから出力された動画映像信号等が供給される。同期
分離回路32は、第1のビデオセレクタ30から与えら
れたアナログ画像信号から垂直同期信号VSYNC1と
水平同期信号HSYNC1を分離し、また、コンポーネ
ント画像信号(同期信号を含まない画像信号)を出力す
る。
【0028】同期分離回路32から出力されたコンポー
ネント画像信号は、n個のA−D変換器34によってデ
ジタル画像信号に変換される。すなわち、n個のA−D
変換器34は、順次1つずつ切り換えながら使用され、
各A−D変換器34は、元の画像信号の周波数の1/n
の周波数を有するサンプリングクロックに従ってアナロ
グ信号をデジタル信号に変換する。
【0029】ビデオプロセッサ38は、フレームメモリ
36への画像の書込みや読出しを行うためのプロセッサ
であり、画像の拡大・縮小を行う機能を有している。ビ
デオプロセッサ38の内部構成と機能の詳細については
後述する。ビデオプロセッサ38には、A−D変換器3
4から与えられるデジタル画像信号の他に、他のデジタ
ル画像出力装置から出力されたデジタル画像信号DV3
も供給可能である。
【0030】フレームメモリ36から読み出されてビデ
オプロセッサ38で処理されたデジタル画像信号は、第
2のビデオセレクタ40に入力される。第2のビデオセ
レクタ40には、メニュー生成回路46から出力された
もう1つのデジタル画像信号も供給されている。メニュ
ー生成回路46は、液晶ディスプレイパネル44におけ
る表示状態(輝度、コントラスト、同期、トラッキング、色の
濃さ、色合い)等を使用者が調整するためのメニューを
表すデジタル画像信号を生成している。フォントROM
48は、このメニューに用いられる文字のフォントデー
タを格納している。第2のビデオセレクタ40は、ビデ
オプロセッサ38から与えられる選択信号SEL2に応
じて、入力された2つのデジタル画像信号を切り換えつ
つ出力する。この結果、フレームメモリ36から読み出
された画像内に、メニュー画面が重畳された合成画像を
表すデジタル画像信号DV4がビデオセレクタ40から
出力される。
【0031】ビデオセレクタ40から出力されたデジタ
ル画像信号DV4は、液晶ディスプレイ駆動回路42に
供給される。液晶ディスプレイ駆動回路42は、この画
像信号DV4に応じて、液晶ディスプレイ44に画像を
表示する。また、液晶ディスプレイ駆動回路42は、画
像表示のための垂直同期信号VSYNC2と水平同期信
号HSYNC2とを生成して他の回路に出力している。
【0032】フレームメモリ36からの画像信号の読み
出しと、読み出された画像信号の処理とは、液晶ディス
プレイ駆動回路42から出力された同期信号VSYNC
2,HSYNC2に同期して行われる。一方、前述した
A−D変換器34におけるサンプリングや、フレームメ
モリ36に画像信号を書き込むための処理は、同期分離
回路32で分離された同期信号VSYNC1,HSYN
C1に同期して行われる。これらの第1の同期信号VS
YNC1,HSYNC1と、第2の同期信号VSYNC
2,HSYNC2とは互いに非同期である。もちろん、
第1の同期信号VSYNC1,HSYNC1と、第2の
同期信号VSYNC2,HSYNC2として、互いに同
期する信号を使用することも可能である。
【0033】このように、画像信号を外部から受け取っ
てフレームメモリ36に書き込むまでの処理を第1の同
期信号VSYC1,HSYNC1で行い、フレームメモ
リ36から画像信号を読み出して画像を表示するまでの
処理を、第1の同期信号とは同期または非同期の第2の
同期信号VSYNC2,HSYNC2で行っているの
で、入力される画像信号の周波数の値として、表示用の
画像信号の周波数とは無関係に、比較的広い範囲の値を
許容することができる。すなわち、表示用の出力画像信
号の周波数を一定に保ちつつ、入力される画像信号の同
期信号VSYC1,HSYNC1の周波数に応じて、入
力画像信号をフレームメモリ36に書き込む処理を行う
ことができる。このような利点は、入力画像信号の周波
数の取りうる範囲が極めて広い場合に特に有益である。
【0034】B.ビデオプロセッサ38の内部構成:図
2は、ビデオプロセッサ38内の画像書込制御部の構成
を示すブロック図である。画像書込制御部は、色変換回
路60と、データセレクタ62と、n個のラインバッフ
ァ64と、縮小/フィルタ回路66と、書込画像調整回
路68と、CPU書込制御回路70と、書込制御信号生
成回路72と、画像書込条件レジスタ74と、書込クロ
ック生成回路76と、フレームメモリ制御回路80とを
備えている。
【0035】色変換回路60には、n個のA−D変換器
34から出力されたn個のコンポーネント画像信号が入
力される。このコンポーネント画像信号としては、YU
V信号やRGB信号等の種々のタイプの信号が入力可能
である。色変換回路60は、YUV信号が入力されたと
きに、これらをRGB信号に変換する機能を有する。色
変換回路60にRGB信号が入力されている場合には、
色変換回路60、そのRGB信号をそのまま出力する。
【0036】データセレクタ62は、色変換回路60か
ら出力されたRGB信号と、バスを介して与えられた他
のRGB信号DV3(図1)とのうちの一方を選択して
出力する。なお、データセレクタ62に与えられる選択
信号は、CPU50から供給される。
【0037】ラインバッファ64は、A−D変換器34
の個数と同じn個のバッファ要素を有している。カラー
画像はRGBの3色の画像信号で表されるので、RGB
の各色に関してn個のラインバッファ64がそれぞれ設
けられている。ラインバッファ64は、A−D変換器3
4で生成されたn個のパラレルな画像信号を一時的に記
憶するためのメモリである。
【0038】縮小/フィルタ回路66は、フレームメモ
リ36に書き込まれる画像を垂直および水平方向に縮小
するとともに、縮小の際に欠落するラインや欠落する画
素に関するフィルタリング処理を行う。縮小/フィルタ
回路66の内部構成と動作についてさらに後述する。
【0039】書込制御信号生成回路72は、画像信号を
フレームメモリ36に書き込む際のアドレスや制御信号
を生成してフレームメモリ制御回路80に供給する機能
を有する。フレームメモリ制御回路80は、フレームメ
モリ36への画像信号の書き込みと読み出しとを調停す
る機能を有する。すなわち、フレームメモリ制御回路8
0は、書込制御信号生成回路72から与えられる書込み
のためのアドレスおよび制御信号と、後述する画像読出
制御部の読出制御信号生成回路から与えられる読出しの
ためのアドレスおよび制御信号とを受けて、フレームメ
モリ36にこれらを供給する。
【0040】書込画像調整回路68は、フレームメモリ
36に書き込まれる画像の垂直方向および水平方向のサ
イズと、フレームメモリ36のメモリ空間内における書
込対象領域の位置とを調整する機能を有する。画像のサ
イズの調整は、画像の垂直方向と水平方向の縮小率を縮
小/フィルタ回路66に供給して、縮小/フィルタ回路
66に画像を縮小させることによって実現される。ま
た、フレームメモリ36内の書込対象領域の位置は、書
込開始アドレスを書込画像調整回路68から書込制御信
号生成回路72に供給することによって実現される。書
込制御信号生成回路72は、この書込開始アドレスを始
点として、書込対象領域内の書込アドレスを順次生成す
る。書込画像調整回路68は、さらに、ラインバッファ
64に供給するアドレスを生成している。
【0041】CPU書込制御回路70は、バスを介して
与えられるデジタル画像信号DV3をフレームメモリ3
6に書き込むためのアドレスと制御信号とを生成するた
めの回路である。画像書込条件レジスタ74は、画像信
号をフレームメモリ36に書き込む際の種々の条件を記
憶するレジスタである。これらの条件は、バスを介して
CPU50によって設定される。図2において、「*」
が付されているブロックは、画像書込条件レジスタ74
に設定された条件に従って、それぞれの処理を実行す
る。すなわち、画像書込条件レジスタ74に登録される
書込条件としては、色変換回路60における色変換の有
無や色変換のタイプ、データセレクタ62における選
択、縮小/フィルタ回路66における縮小率、フレーム
メモリ36の書込開始位置、等がある。
【0042】書込クロック生成回路76は、同期分離回
路32(図1)から供給される水平同期信号HSYNC
1に従ってドットクロック信号DCLK1を生成する。
書込クロック生成回路76は、図示しないPLL回路を
有している。このPLL回路における分周比は、画像書
込条件レジスタ74から与えられる。なお、図2に示す
画像書込制御部における処理は、このドットクロック信
号DCLK1と、同期信号VSYNC1,HSYNC1
とに同期して実行される。
【0043】図3は、ビデオプロセッサ38内の画像読
出制御部の構成を示すブロック図である。画像読出制御
部は、フレームメモリ制御回路80と、読出制御信号生
成回路90と、拡大/フィルタ回路94と、輝度/コン
トラスト調整回路96と、階調補正回路98と、CPU
読出用ラインバッファ100と、CPU読出制御回路1
02と、読出画像調整回路104と、画像読出条件レジ
スタ106と、読出クロック生成回路108とを備えて
いる。
【0044】図3に示すフレームメモリ制御回路80
は、前述した図2に示すものと同じである。読出制御信
号生成回路90は、画像信号をフレームメモリ36から
読み出す際のアドレスや制御信号を生成してフレームメ
モリ制御回路80に供給する機能を有する。拡大/フィ
ルタ回路94は、フレームメモリ36から読み出された
画像を垂直および水平方向に拡大するとともに、拡大の
際に追加されるラインや追加される画素に関するフィル
タリング処理を行う。拡大/フィルタ回路94の内部構
成と動作についてさらに後述する。なお、画像の読み出
しの際には、読み出しアドレスを間引くことによって、
画像を縮小することも可能である。このような画像の縮
小処理は、読出制御信号生成回路90によって実行され
る。
【0045】輝度/コントラスト調整回路96は、表示
される画像の輝度やコントラストを調整する機能を有す
る。また、階調補正回路98は、ルックアップテーブル
を用いてガンマ補正などの階調補正を行う。
【0046】CPU読出用ラインバッファ100は、フ
レームメモリ36からバス上に画像信号を読み出す際に
使用されるバッファである。バス上に画像信号を読み出
す際には、CPU読出制御回路102がアドレスや制御
信号を生成する。
【0047】読出画像調整回路104は、フレームメモ
リ36から読み出される画像の垂直方向および水平方向
のサイズと、フレームメモリ36のメモリ空間内におけ
る読出対象領域の位置とを調整する機能を有する。画像
のサイズの調整は、画像の垂直方向と水平方向の拡大率
を拡大/フィルタ回路94に供給して、拡大/フィルタ
回路94に画像を拡大させることによって実現される。
また、フレームメモリ36内の読出対象領域の位置は、
読出開始アドレスを読出画像調整回路104から読出制
御信号生成回路90に供給することによって実現され
る。読出制御信号生成回路90は、この読出開始アドレ
スを始点として、読出対象領域内の読出アドレスを順次
生成する。
【0048】画像読出条件レジスタ106は、画像信号
をフレームメモリ36から読み出す際の種々の条件を記
憶するレジスタである。これらの条件は、バスを介して
CPU50によって設定される。図3において、「*
*」が付されているブロックは、画像読出条件レジスタ
106に設定された条件に従って、それぞれの処理を実
行する。すなわち、画像読出条件レジスタ106に登録
される読出条件としては、フレームメモリ36の読出開
始位置、拡大/フィルタ回路94における拡大率、輝度
/コントラスト調整回路96における調整パラメータ、
階調補正回路98における補正パラメータ、等がある。
【0049】読出クロック生成回路108は、液晶ディ
スプレイ駆動回路42(図1)から供給される水平同期
信号HSYNC2に従ってドットクロック信号DCLK
2を生成する。読出クロック生成回路108は、内部に
図示しないPLL回路を有している。このPLL回路に
おける分周比は、画像読出条件レジスタ106から与え
られる。なお、図3に示す画像読出制御部における処理
は、このドットクロック信号DCLK2と、同期信号V
SYNC2,HSYNC2とに同期して実行される。
【0050】C.縮小/フィルタ回路66の内部構成と
動作:図4は、縮小/フィルタ回路66によって行われ
る画像書込時の垂直方向の縮小/フィルタリング処理の
概要を示す説明図である。図4(A)は元画像を示し、
図4(B)は従来の方法で縮小された縮小画像を、ま
た、図4(C)は実施例の縮小/フィルタ回路66によ
って縮小された縮小画像を示している。
【0051】各画像の左側には、元画像のラインアドレ
スLADがそれぞれ記されている。図4(B)に示す縮
小画像は、従来技術において説明した図16(B)の縮
小画像と同じである。前述したように、従来の縮小処理
では、元のラインアドレスが1,6のラインが欠落して
いた。このため、図16(C),(D)で説明したよう
に、画像内の重要な線が消失してしまうことがあった。
【0052】一方、図4(C)に示すように、実施例の
縮小/フィルタ回路66による縮小/フィルタリング処
理では、欠落するラインアドレス1,6のラインが、そ
れぞれ隣接するラインと加重平均される。例えば、ライ
ンアドレス1のラインは、その直前のライン(ラインア
ドレス0のライン)と加重平均される。従って、ライン
アドレス1のライン完全には消失せず、元の線分よりも
やや薄い色の線分が縮小画像内に残される。すなわち、
実施例の縮小/フィルタ回路66は、1画素の幅の線分
が縮小画像から完全に消失していまうことを防止するこ
とができる。なお、縮小/フィルタ回路66において実
行されるフィルタリング処理は、隣接する2ライン分の
画像信号を加重平均する処理を意味している。
【0053】図5は、縮小/フィルタ回路66の内部構
成を示すブロック図である。縮小/フィルタ回路66
は、垂直縮小/フィルタ回路110と、水平縮小/フィ
ルタ回路112とを備えている。なお、図5に示されて
いるラインアドレス発生回路140と画素アドレス発生
回路142は、図2に示した書込制御信号生成回路72
内に含まれる回路である。
【0054】垂直縮小/フィルタ回路110は、垂直デ
シメーションフラグ生成回路120と、FIFOバッフ
ァ122と、加算器124と、乗算器126と、マルチ
プレクサ128とを有している。なお、この明細書にお
いて、「デシメーション」とは、画像の縮小処理や間引
き処理を意味している。水平縮小/フィルタ回路112
も、垂直縮小/フィルタ回路110とほぼ同様な構成を
有しており、水平デシメーションフラグ生成回路130
と、バッファ132と、加算器134と、乗算器136
と、マルチプレクサ138とを有している。但し、垂直
縮小/フィルタ回路110のFIFOバッファ122は
1ライン分の画像信号を格納する容量を有しているのに
対して、水平縮小/フィルタ回路112のバッファ13
2は1画素分の画像信号を格納する容量を有している。
【0055】垂直デシメーションフラグ生成回路120
には、ラインアドレスLADと、書込時の垂直方向の縮
小率Rwvとが書込画像調整回路68(図2)から入力さ
れている。ラインアドレスLADは、図2に示すライン
バッファ64から画像信号を読み出すために書込画像調
整回路68からラインバッファ64に与えられるライン
アドレスと同じものである。垂直デシメーションフラグ
生成回路120は、このラインアドレスLADと垂直縮
小率Rwvとに応じて、後述する演算を行って垂直デシメ
ーションフラグFwvを生成する。垂直デシメーションフ
ラグFwvは、FIFOバッファ122とマルチプレクサ
128とラインアドレス発生回路140とに供給され
る。
【0056】ラインバッファ64(図2)から供給され
た1ライン分の画像信号VaはFIFOバッファ122
に格納される。FIFOバッファ122に格納された画
像信号は、次のラインの画像信号がラインバッファ64
から供給される時にFIFOバッファ122から読み出
される。従って、FIFOバッファ122から読み出さ
れる画像信号Vbは、ラインバッファ64から与えられ
ている画像信号Vaよりも1ライン手前の画像信号であ
る。加算器124は、ラインバッファ64から供給され
た画像信号Vaと、FIFOバッファ122から読み出
された画像信号Vbとを加算し、加算された画像信号に
は、乗算器126において1/2が乗じられる。乗算器
126から出力される画像信号Vabは、ラインバッファ
64から与えられた画像信号Vaと、その1ライン手前
の画像信号Vbとを平均したものである。この平均化さ
れた画像信号Vabは、マルチプレクサ128のB入力端
子に入力される。マルチプレクサ128のA入力端子に
は、ラインバッファ64から与えられた画像信号Vaが
そのまま入力されている。マルチプレクサ128は、垂
直デシメーションフラグFwvのレベルに従って、入力さ
れた2つの画像信号Va,Vabの一方を選択して出力す
る。
【0057】図6は、垂直縮小/フィルタ回路110の
動作に関連する各種のパラメータの算出方法を示す説明
図である。ここで、Rwvは垂直縮小率を示し、また、L
ADは元のラインアドレスを、WLADはフレームメモ
リ36に与えられる書込ラインアドレスを、Fwvは垂直
デシメーションフラグ生成回路120で生成される垂直
デシメーションフラグを、MPXはマルチプレクサ12
8の入力端子A/Bの選択状態を、そして、Vout1はマ
ルチプレクサ128から出力される画像データが元のど
のラインに対応しているかをそれぞれ示している。
【0058】書込ラインアドレスWLADは、垂直縮小
率Rwvと、元のラインアドレスLADとの乗算結果を整
数化した値で与えられる。図6の例では、垂直縮小率R
wvが0.8なので、書込ラインアドレスWLADは0,
0,1,2…となる。垂直デシメーションフラグFwv
は、書込ラインアドレスWLADの値が2回以上繰り返
されたときにHレベルとなり、それ以外のときにはLレ
ベルとなる。すなわち、垂直デシメーションフラグ生成
回路120は、ラインアドレスLADが更新される度
に、ラインアドレスLADと垂直縮小率Rwvとを乗算し
て、その乗算結果WLADが前回の乗算結果と同じ場合
には、垂直デシメーションフラグFwvをHレベルに立ち
上げる。一方、乗算結果WLADが前回の乗算結果と異
なる場合には、垂直デシメーションフラグFwvをLレベ
ルに立ち下げる。図6の例では、元のラインアドレスL
ADが1と6の場合に垂直デシメーションフラグFwvが
Hレベルになっていることが解る。図4(B)に示した
ように、ラインアドレスLADが1と6のラインは、従
来の単純な縮小処理において欠落するラインである。従
って、垂直デシメーションフラグFwvは、縮小に伴って
欠落するラインを示す信号である。
【0059】マルチプレクサ128(図5)の選択状態
は、垂直デシメーションフラグFwvのレベルに応じて切
り換えられる。すなわち、図6の「MPX」の欄に示す
ように、垂直デシメーションフラグFwvがLレベルの場
合には、マルチプレクサ128のA端子から入力された
画像信号Vaが選択されて出力される。一方、垂直デシ
メーションフラグFwvがHレベルの場合には、マルチプ
レクサ128のB端子に入力された画像信号Vabが選択
されて出力される。前述したように、A端子に入力され
た画像信号Vaは、ラインバッファ64から供給されて
いる画像信号であり、B端子に入力される画像信号Vab
は、この画像信号Vaと、その1ライン手前の画像信号
Vbとを平均した信号である。従って、垂直デシメーシ
ョンフラグFwvがHレベルの場合には、欠落するライン
の画像信号Vaと、その1つ手前のラインの画像信号V
bとを平均した信号Vabがマルチプレクサ128で選択
されて出力される。例えば、図6の例において、元のラ
インアドレスLADが1のラインの画像信号Vaが入力
されたときには、出力画像信号Vout1として、ラインア
ドレスLADが0と1である2つのラインL1,L2を
平均した画像信号Vabが出力される。なお、垂直デシメ
ーションフラグFwvがLレベルの場合には、ラインバッ
ファ64から与えられた画像信号Vaがそのまま出力さ
れる。
【0060】図5に示されているように、垂直デシメー
ションフラグFwvはラインアドレス発生回路140にも
供給されている。このラインアドレス発生回路140
は、書込制御信号生成回路72(図2)に含まれる回路
であり、フレームメモリ36に与える書込ラインアドレ
スWLADを実際に生成している。垂直デシメーション
フラグFwvがLレベルの場合には、書込ラインアドレス
は、ラインバッファ64におけるラインアドレスLAD
の更新に同期して更新される。一方、垂直デシメーショ
ンフラグFwvがHレベルの場合には、書込ラインアドレ
スWLADの更新が禁止され、書込ラインアドレスWL
ADは同じ値に保たれる。従って、垂直デシメーション
フラグFwvがHレベルの場合には、書込ラインアドレス
WLADが直前のラインと同じに保たれるので、フレー
ムメモリ36には、直前のラインの画像信号の上に次の
ラインの画像信号が書き込まれる。例えば、図6におい
て、ラインアドレスLADが0と1である2つのライン
L0,L1を平均した画像信号が、ラインアドレスLA
Dが0であるラインL0の画像信号に上書きされる。
【0061】なお、ラインアドレス発生回路140にお
ける書込ラインアドレスWLADの更新を、上述のよう
に垂直デシメーションフラグFwvのレベルに応じて制御
する代わりに、ラインアドレス発生回路140内におい
て独自に書込ラインアドレスWLADの更新を制御する
ことも可能である。この場合には、ラインアドレス発生
回路140内に、垂直デシメーションフラグ生成回路1
20とほぼ同様の回路を設けて、垂直デシメーションフ
ラグFwvと等価な信号を生成するようにすればよい。
【0062】図7は、垂直縮小/フィルタ回路110の
動作を示すタイミングチャートである。図7(a)はラ
インバッファ64におけるラインアドレスを示し、図7
(b)は書込ラインアドレスLADを、また、図7
(c)は垂直デシメーションフラグFwvを示している。
図7(d)に示す書込制御信号FW#と図7(e)に示
す読出制御信号FR#は、FIFOバッファ122にお
ける書込みと読み出しを許可する信号であり、図示しな
いFIFO制御回路から供給されている。これらの信号
FW#、FR#は負論理であり、Lレベルの時にのみ画
像信号の書込みや読み出しが許可される。図7(c)〜
(e)を見れば解るように、垂直デシメーションフラグ
FwvがLレベルのラインでは、FIFOバッファ122
への画像信号の書込みが許可されるとともに、FIFO
バッファ122からの読み出しが禁止される。一方、垂
直デシメーションフラグFwvがHレベルのラインでは、
FIFOバッファ122への画像信号の書込みが禁止さ
れるとともに、FIFOバッファ122からの読み出し
が許可される。
【0063】図7(a)、(f)に示すように、ライン
バッファ64から垂直縮小/フィルタ回路110に与え
られる画像信号VaのラインアドレスLADは1つずつ
順次増加する。また、図7(g)に示すように、FIF
Oバッファ122からは、垂直デシメーションフラグF
wvがHレベルのときにのみ、画像信号Vbが読み出され
る。元のラインアドレスLADが1の時には、図7
(f)に示す画像信号Vaと、図7(g)に示す画像信
号Vbとが加算平均されて、図7(h)に示す画像信号
Vabが作成される。そして、この画像信号Vabがマルチ
プレクサ128から出力される(図7(i))。
【0064】このように、図5に示す垂直縮小/フィル
タ回路110では、従来の単純な縮小処理において欠落
していたラインを、その直前のラインと加算平均するこ
とによって、これらの2つのラインとの情報を含む1つ
のラインを生成する。この結果、1ラインが完全に欠落
することが無いので、水平1ラインの重要な線分が縮小
画像で消失してしまうことを防止することができる。ま
た、縮小によって欠落するラインに隣接しないラインに
関しては、フィルタリング処理(加算平均処理)を行わ
ないので、フィルタリング処理によって画像の鮮鋭度を
余り劣化させることが無い。
【0065】また、この垂直縮小/フィルタ回路110
では、画像信号を一時的に格納するためのバッファメモ
リとして、1ライン分のFIFOバッファ122を使用
するだけなので、バッファメモリの容量が比較的少なく
て済むという利点がある。さらに、垂直縮小/フィルタ
回路110では、1ライン毎に順次供給される画像信号
をリアルタイムにフィルタリングしつつ出力できるの
で、動画画像信号を高速に処理して出力することができ
る。
【0066】図5に示す水平縮小/フィルタ回路112
は、垂直縮小/フィルタ回路110とほぼ同様な構成を
有しており、垂直縮小/フィルタ回路110のFIFO
バッファ122は1ラインの記憶容量を有しているのに
対して、水平縮小/フィルタ回路112のバッファ13
2は1画素分の記憶容量を有している点が異なるだけで
ある。従って、その縮小/フィルタリング処理の内容も
ほぼ同じであり、上述の垂直縮小/フィルタ回路110
の説明において、「1ライン」を「1画素」に置き換え
ればその動作は容易に理解できる。すなわち、水平縮小
/フィルタ回路112は、垂直縮小/フィルタ回路11
0から出力された画像信号Vout1に対して、水平方向の
縮小処理とフィルタリング処理とを並行して実行する。
この処理は、水平デシメーションフラグ生成回路130
において生成される水平デシメーションフラグRwhのレ
ベルに従って実行される。また、画素アドレス発生回路
142は、この水平デシメーションフラグRwhのレベル
に応じてフレームメモリ36の書込画素アドレスMPA
Dの更新の制御を行う。この結果、従来の単純な縮小処
理において欠落していた画素を、その直前の画素と加算
平均することによって、これらの2つの画素の情報を含
む1つの画素を生成する。この結果、1画素が完全に欠
落することが無いので、1画素幅の重要な線分が縮小画
像で消失してしまうことを防止することができる。ま
た、縮小によって欠落する画素に隣接しない画素に関し
ては、フィルタリング処理(加算平均処理)を行わない
ので、フィルタリング処理によって画像の鮮鋭度を余り
劣化させることが無い。
【0067】垂直縮小/フィルタ回路110における垂
直縮小率Rwvと、水平縮小/フィルタ回路112におけ
る水平縮小率Rwhは、独立に設定することが可能であ
る。また、縮小によるラインや画素の欠落を防止する効
果は、これらの縮小率が、それぞれ0.5から1の範囲
内にあるときが顕著である。これは、この範囲では、1
ヶ所に1ラインまたは1画素の欠落が生じるだけだから
である。もちろん、縮小率は、これ以下の任意の値に設
定することが可能である。
【0068】なお、図5に示す垂直縮小/フィルタ回路
110と水平縮小/フィルタ回路112では、2つの画
像データの単純な加算平均を行う回路(加算器124,
134と乗算器126,136)をそれぞれ用いていた
が、重み付き加算平均(すなわち加重平均)を行う回路
を利用するようにしてもよい。
【0069】また、垂直縮小/フィルタ回路110と水
平縮小/フィルタ回路112の配列は、図5とは逆にす
ることも可能である。すなわち、まず、水平縮小/フィ
ルタ回路112で水平方向に縮小した後に、垂直縮小/
フィルタ回路110で垂直方向に縮小するようにしても
よい。
【0070】D.拡大/フィルタ回路94の構成と動作
の概要:図8は、フレームメモリ36から読み出された
画像を拡大するための拡大/フィルタ回路94の内部構
成とその処理内容の概要を示す説明図である。拡大/フ
ィルタ回路94は、直列に接続された2つの拡大/イン
ターポレーション回路150,152を備えている。第
1の拡大/インターポレーション回路150は、入力さ
れた画像信号V1をM1倍に拡大するとともに、拡大に
よって追加される画像部分を、その前後の画像部分から
補間して生成する処理を行う。この第1の拡大率M1
は、1から2の範囲内の値である。第2の拡大/インタ
ーポレーション回路152は、第1の拡大/インターポ
レーション回路150から与えられた画像信号V2をM
2倍に拡大するとともに、拡大によって追加される画像
部分をその前後の画像部分から補間して生成する処理を
行う。この第2の拡大率M2は整数である。図8(D)
に示すように、第2の拡大/インターポレーション回路
152から出力される画像の拡大率は、2つの拡大率M
1,M2の積に等しい。
【0071】このように、1から2の範囲の第1の拡大
率M1で画像を拡大する第1の拡大/インターポレーシ
ョン回路150と、整数である第2の拡大率M2で画像
を拡大する第2の拡大/インターポレーション回路15
2を直列に設けるようにすれば、以下に詳述するよう
に、それぞれの拡大率の範囲に応じた適切な処理を行う
ことができる。この結果、小数部を含む任意の拡大率
(M1×M2)で、あまり画質を落とすことなく画像を
拡大することが可能である。
【0072】E.第1の拡大/インターポレーション回
路150の構成と動作:図9は、第1の拡大/インター
ポレーション回路150によって行われる垂直方向の拡
大/インターポレーション処理の概要を示す説明図であ
る。図9(A)は元画像を示し、図9(B)は従来の方
法で拡大された拡大画像を、また、図9(C)は実施例
の第1の拡大/インターポレーション回路150によっ
て拡大された拡大画像を示している。
【0073】各画像の左側には、フレームメモリ36か
ら画像を読み出す際の読出ラインアドレスRLADがそ
れぞれ記されている。図9(B)の縮小画像は、従来技
術において説明した図17(B)の縮小画像と同じであ
る。前述したように、従来の拡大処理では、元のライン
アドレスが0,4のラインが単純に追加されていた。こ
のため、画像内に含まれる線の幅が過度に太ってしまう
という問題があった。
【0074】一方、図9(C)に示すように、実施例の
第1の拡大/インターポレーション回路150による拡
大/インターポレーション処理では、追加されるライン
が、追加されるラインの前後に存在する元画像の2本の
ラインの加重平均によって生成される。例えば、ライン
アドレス4と5の間に追加されるラインは、これらのラ
インの加重平均によって生成される。従って、ラインア
ドレス4のラインが単に太くならずに、やや濃度の薄い
ラインが追加されるだけである。すなわち、実施例の第
1の拡大/インターポレーション回路150では、拡大
によって画像内の線分が単純に太くなっていまうことを
防止することができる。なお、第1の拡大/インターポ
レーション回路150において実行されるインターポレ
ーション処理とは、追加されるラインの前後に存在する
2ライン分の画像信号を加重平均する処理を意味してい
る。
【0075】図10は、第1の拡大/インターポレーシ
ョン回路150の内部構成を示すブロック図である。第
1の拡大/インターポレーション回路150は、垂直拡
大/インターポレーション回路160と、水平拡大/イ
ンターポレーション回路162とを備えている。なお、
図10に示されているラインアドレス発生回路190と
画素アドレス発生回路192は、図3に示した読出制御
信号生成回路90に含まれている回路である。
【0076】垂直拡大/インターポレーション回路16
0は、垂直インターポレーションフラグ生成回路170
と、FIFOバッファ172と、加算器174と、乗算
器176と、マルチプレクサ178とを有している。水
平拡大/インターポレーション回路162も、垂直拡大
/インターポレーション回路160とほぼ同様な構成を
有しており、水平インターポレーションフラグ生成回路
180と、バッファ182と、加算器184と、乗算器
186と、マルチプレクサ188とを有している。但
し、垂直拡大/インターポレーション回路160のFI
FOバッファ172は1ライン分の画像信号を格納する
容量を有しているのに対して、水平拡大/インターポレ
ーション回路162のバッファ182は1画素分の画像
信号を格納する容量を有している。
【0077】図10を図5と比較すれば解るように、図
10に示す垂直拡大/インターポレーション回路160
は、図5に示す垂直縮小/フィルタ回路110の垂直デ
シメーションフラグ生成回路120を垂直インターポレ
ーションフラグ生成回路170で置き換えた構成を有し
ている。また、図10に示す水平拡大/インターポレー
ション回路162は、図5に示す水平縮小/フィルタ回
路112の水平デシメーションフラグ生成回路130を
水平インターポレーションフラグ生成回路180で置き
換えた構成を有している。
【0078】垂直インターポレーションフラグ生成回路
170には、ラインアドレスLADと、読出時の垂直方
向の第1の拡大率Rrvとが読出画像調整回路104(図
3)から入力される。ラインアドレスLADは、垂直拡
大/インターポレーション回路160で1ライン処理さ
れる度に1つずつ順次増加される。このラインアドレス
LADは、図5に示すものとは異なるアドレスである
が、図示の便宜上、同じ符号を使用している。垂直イン
ターポレーションフラグ生成回路170は、このライン
アドレスLADと垂直拡大率Rrvとに応じて、後述する
演算を行って垂直インターポレーションフラグFrvを生
成する。垂直インターポレーションフラグFrvは、FI
FOバッファ172とマルチプレクサ178とラインア
ドレス発生回路190とに供給されている。
【0079】フレームメモリ36から読み出された1ラ
イン分の画像信号Uaは、FIFOバッファ172に格
納される。FIFOバッファ172に格納された画像信
号は、次のラインの画像信号がフレームメモリ36から
供給される時にFIFOバッファ172から読み出され
る。従って、FIFOバッファ172から読み出される
画像信号Ubは、フレームメモリ36から読み出されて
いる画像信号Uaよりも1ライン手前の画像信号であ
る。加算器174は、フレームメモリ36から読み出さ
れた画像信号Uaと、FIFOバッファ172から読み
出された画像信号Ubとを加算する。加算された画像信
号には、乗算器176において1/2が乗じられる。す
なわち、乗算器176から出力される画像信号Uabは、
フレームメモリ36から読み出された画像信号Uaと、
その1ライン手前の画像信号Ubとを平均したものであ
る。この平均化された画像信号Uabは、マルチプレクサ
178のB入力端子に入力される。マルチプレクサ17
8のA入力端子には、フレームメモリ36から読み出さ
れた画像信号Uaがそのまま入力されている。マルチプ
レクサ178は、垂直インターポレーションフラグFrv
のレベルに従って、入力された2つの画像信号Ua,U
abの一方を選択して出力する。
【0080】図11は、垂直拡大/インターポレーショ
ン回路160における動作に関連する各種のパラメータ
の算出方法を示す説明図である。ここで、Rrvは垂直拡
大率を示し、また、LADは順次に更新されるラインア
ドレスを、LAD/RrvはラインアドレスLADを垂直
拡大率Rrvで除算した結果を、RLADはフレームメモ
リ36に与えられる読出ラインアドレスを、LFIFO
はFIFOバッファ172に記憶されている画像信号の
元のラインを、Frvは垂直インターポレーションフラグ
生成回路170で生成される垂直インターポレーション
フラグを、MPXはマルチプレクサ178の入力端子A
/Bの選択状態を、そして、Uout1はマルチプレクサ1
78から出力される画像データの元のラインアドレスを
それぞれ示している。なお、順次1ずつ更新されるライ
ンアドレスLADは、垂直拡大/インターポレーション
回路160から出力される画像のライン番号を示してい
るものと考えることができる。
【0081】図11の左から3番目の欄の値「LAD/
Rrv」は、ラインアドレスLADを垂直拡大率Rrvで除
した結果を整数化した値である。図11の例では、垂直
拡大率Rrvが1.25なので、この除算結果LAD/R
rvは0,0,1,2…となる。図11に矢印で示すよう
に、垂直インターポレーションフラグFrvは、この除算
結果LAD/Rrvの値が2回以上繰り返されたときにH
レベルとなり、それ以外のときにはLレベルとなる。す
なわち、垂直インターポレーションフラグ生成回路17
0は、ラインアドレスLADが更新される度に、ライン
アドレスLADと垂直拡大率Rrvとを除算して、除算結
果(LAD/Rrv)が前回の除算結果と同じ場合には、
垂直インターポレーションフラグFrvをHレベルに立ち
上げる。一方、除算結果が前回の結果と異なる場合に
は、垂直インターポレーションフラグFrvをLレベルに
立ち下げる。図11の例では、元のラインアドレスLA
Dが1と6の場合に垂直インターポレーションフラグF
rvがHレベルになっていることが解る。前述した図9
(B)に示したように、ラインアドレスLADが1と6
のラインは、従来の単純な拡大処理で追加されるライン
である。従って、垂直インターポレーションフラグFrv
は、拡大に伴って追加されるラインを示す信号である。
【0082】マルチプレクサ178(図10)の選択状
態は、垂直インターポレーションフラグFrvのレベルに
応じて切り換えられる。すなわち、図11の「MPX」
の欄に示すように、垂直インターポレーションフラグF
rvがLレベルの場合には、マルチプレクサ178のA端
子から入力された画像信号Uaが選択されて出力され
る。一方、垂直インターポレーションフラグFrvがHレ
ベルの場合には、マルチプレクサ178のB端子に入力
された画像信号Uabが選択されて出力される。前述した
ように、A端子に入力された画像信号Uaは、フレーム
メモリ36から読み出されつつある画像信号であり、B
端子に入力される画像信号Uabは、この画像信号Uaと
その1ライン手前の画像信号Ubとを平均した信号であ
る。従って、垂直インターポレーションフラグFrvがH
レベルの場合には、フレームメモリ36から読み出され
ているラインの画像信号Uaと、その1ライン手前の画
像信号Ubとを平均した信号Uabがマルチプレクサ17
8で選択されて出力される。例えば、図11の例におい
て、元のラインアドレスLADが1のラインの画像信号
Uaが入力されているときには、出力画像信号Uout1と
して、ラインアドレスLADが0と1である2つのライ
ンを平均した画像信号Uabが出力される。一方、垂直イ
ンターポレーションフラグFrvがLレベルの場合には、
フレームメモリ36から読み出されている画像信号Ua
がそのまま出力される。
【0083】図10に示されているように、垂直インタ
ーポレーションフラグFrvはラインアドレス発生回路1
90にも供給されている。このラインアドレス発生回路
190は、読出制御信号生成回路90(図3)に含まれ
ている回路であり、フレームメモリ36に与える読出ラ
インアドレスRLADを実際に生成している。図11に
示されているように、垂直インターポレーションフラグ
FrvがLレベルの場合には、その次のラインにおいて、
読出ラインアドレスRLADは、元のラインアドレスL
ADの更新に同期して更新される。一方、垂直インター
ポレーションフラグFrvがHレベルの場合には、図11
に矢印で示されるように、その次のラインにおいて読出
ラインアドレスRLADの更新が禁止され、読出ライン
アドレスRLADが同じ値に保たれる。従って、垂直イ
ンターポレーションフラグFrvがHレベルの場合には、
読出ラインアドレスRLADが直前のラインと同じに保
たれるので、フレームメモリ36から、前回と同じライ
ンの画像信号が読み出される。例えば、図11におい
て、ラインアドレスLADが1と2のときに、読出ライ
ンアドレスRLADが1であるラインの画像信号が2回
続けて読み出される。
【0084】図11の「LFIFO」の欄に示すよう
に、FIFOバッファ172からは、現在フレームメモ
リ36から読み出されているラインの1つ手前のライン
の画像信号が読み出されている。
【0085】なお、ラインアドレス発生回路190にお
ける読出ラインアドレスRLADの更新を、上述のよう
に垂直インターポレーションフラグFrvのレベルに応じ
て制御する代わりに、ラインアドレス発生回路190内
において読出ラインアドレスRLADの更新を独自に制
御することも可能である。
【0086】図12は、垂直拡大/インターポレーショ
ン回路160の動作を示すタイミングチャートである。
図12(a)は出力される画像信号のラインアドレスL
ADを示し、また、図12(b)は読出ラインアドレス
RLADを、図12(c)は垂直インターポレーション
フラグFrvを示している。図12(d)に示す書込制御
信号FW#と図12(e)に示す読出制御信号FR#
は、FIFOバッファ172における書込みと読み出し
を許可する信号であり、図示しないFIFO制御回路か
ら供給されている。これらの信号FR#,FW#は負論
理であり、Lレベルの時にのみ画像信号の書込みや読み
出しが許可される。図12(c)〜(e)を見れば解る
ように、垂直インターポレーションフラグFrvがLレベ
ルのラインでは、FIFOバッファ172への画像信号
の書込みが許可されるとともに、FIFOバッファ17
2からの読み出しが禁止される。一方、垂直インターポ
レーションフラグFrvがHレベルのラインでは、FIF
Oバッファ172への画像信号の書込みが禁止されると
ともに、FIFOバッファ172からの読み出しが許可
される。
【0087】図12(f)に示すように、フレームメモ
リ36から読み出された画像信号Uaのラインのアドレ
スは、垂直インターポレーションフラグFrvがHレベル
の時には更新されず、Lレベルの時には1つずつ増加す
る。一方、図12(g)に示すように、FIFOバッフ
ァ172からは、垂直インターポレーションフラグFrv
がHレベルのときにのみ、画像信号Ubが読み出され
る。第1の拡大/インターポレーション回路150から
出力される画像のラインアドレスLADが1の時には、
図12(f)に示すラインR0の画像信号Uaと、図1
2(g)に示すラインR1の画像信号Ubとが加算平均
されて、図12(h)に示す画像信号Uabが作成され
る。そして、この画像信号Uabがマルチプレクサ178
から出力される(図12(i))。
【0088】このように、図10に示す垂直拡大/イン
ターポレーション回路160では、従来の拡大処理にお
いて単純に追加されていたラインを、その前後に存在す
る2本のラインの加算平均によって生成する。この結
果、画像内の水平方向の線が単純に太くなっていまうこ
とを防止することができる。また、拡大によって追加さ
れるラインに隣接しないラインに関しては、インターポ
レーション処理(加算平均処理)を行わないので、イン
ターポレーション処理によって画像の鮮鋭度を余り劣化
させることが無い。
【0089】また、この垂直拡大/インターポレーショ
ン回路160では、画像信号を一時的に格納するための
バッファメモリとして、1ライン分のFIFOバッファ
172を使用するだけなので、バッファメモリの容量が
比較的少なくて済むという利点がある。さらに、垂直拡
大/インターポレーション回路160では、1ライン毎
に順次供給される画像信号をリアルタイムにフィルタリ
ングしつつ出力できるので、動画画像信号を高速に処理
して出力することができる。
【0090】図10に示す水平拡大/インターポレーシ
ョン回路162は、垂直拡大/インターポレーション回
路160とほぼ同様な構成を有している。従って、その
拡大/インターポレーション処理の内容もほぼ同じであ
り、上述の垂直拡大/インターポレーション回路160
の説明において、「1ライン」を「1画素」に置き換え
ればその動作は容易に理解できる。この水平拡大/イン
ターポレーション回路162では、画像内の拡大に伴っ
て画像内の線が過度に太ってしまうことを防止すること
ができる。また、拡大によって追加される画素に隣接し
ない画素に関しては、インターポレーション処理(加算
平均処理)を行わないので、インターポレーション処理
によって画像の鮮鋭度を余り劣化させることが無い。
【0091】垂直拡大/インターポレーション回路16
0における垂直拡大率Rrvと、水平拡大/インターポレ
ーション回路162における水平拡大率Rrhは、独立に
設定することが可能である。また、拡大による線分の太
りを防止する効果は、これらの拡大率が、それぞれ1か
ら2の範囲内にあるときが顕著である。これは、この範
囲では、1ヶ所に1ラインまたは1画素の追加が生じる
だけだからである。
【0092】なお、垂直拡大/インターポレーション回
路160と水平拡大/インターポレーション回路162
の接続の順序は、図10とは逆にすることも可能であ
る。すなわち、まず、水平拡大/インターポレーション
回路162で水平方向に拡大した後に、垂直拡大/イン
ターポレーション回路160で垂直方向に拡大するよう
にしてもよい。
【0093】F.第2の拡大/インターポレーション回
路152の構成と動作:図13は、第2の拡大/インタ
ーポレーション回路152によって行われる垂直方向の
拡大/インターポレーション処理の概要を示す説明図で
ある。図13(A)は、第1の拡大/インターポレーシ
ョン回路150で拡大された後の画像を示しており、図
13(B)は第2の拡大/インターポレーション回路1
52によって拡大された拡大画像を示している。なお、
ここでは図13(A)の画像を「元画像」と呼ぶ。
【0094】各画像の左側には、元画像のライン番号L
0,L1…が示されている。第2の拡大/インターポレ
ーション回路152は、元画像を垂直方向にNv倍に拡
大する処理を実行する。拡大に伴って追加されるj番目
のラインLNvは、次の式(1)に従って、追加されるラ
インの前後に存在する元画像の2本のラインLi-1 ,L
i の加重平均によって直線内挿される。
【0095】 LNv=(1−αv)×Li-1 +αv×Li …(1) ここで、αv=j/Nv,j=1〜(Nv−1)であ
る。
【0096】図14は、第2の拡大/インターポレーシ
ョン回路152の内部構成を示すブロック図である。第
2の拡大/インターポレーション回路152は、垂直拡
大/インターポレーション回路200と、水平拡大/イ
ンターポレーション回路202とを備えている。
【0097】垂直拡大/インターポレーション回路20
0は、重み算出回路210と、マルチプレクサ212
と、2つのFIFOバッファ214,216と、補間演
算回路218とを有している。水平拡大/インターポレ
ーション回路202も、垂直拡大/インターポレーショ
ン回路200とほぼ同様な構成を有しており、重み算出
回路220と、マルチプレクサ222と、2つのバッフ
ァ224,226と、補間演算回路228とを有してい
る。但し、垂直拡大/インターポレーション回路200
の2つのFIFOバッファ214,216はそれぞれ1
ライン分の画像信号を格納する容量を有しているのに対
して、水平拡大/インターポレーション回路202の2
つのバッファ224,226はそれぞれ1画素分の画像
信号を格納する容量を有している。
【0098】重み算出回路210には、ラインアドレス
NLADと、読出時の垂直方向の第2の拡大率Nvとが
読出画像調整回路104(図3)から入力される。ライ
ンアドレスNLADは、垂直拡大/インターポレーショ
ン回路200で1ライン処理される度に1つずつ順次増
加される。なお、このラインアドレスNLADと、前述
した第1の拡大/インターポレーション回路150にお
けるラインアドレスLADとの関係については後述す
る。
【0099】重み算出回路210は、このラインアドレ
スNLADと垂直拡大率Nvとに応じて、以下の式
(2)に従って重みαvを算出する。
【0100】 αv={(NLAD)%Nv}/Nv …(2)
【0101】式(2)の右辺の{}内の項は、拡大によ
って追加されるラインに関しては1〜(Nv−1)の範
囲の値を取る。従って、式(2)は、上述した式(1)
における重みαvの定義と等価であることが解る。この
重みαvは補間演算回路218に供給される。
【0102】第1の拡大/インターポレーション回路1
50から出力された1ライン分の画像信号Uout2は、マ
ルチプレクサ212によって切り換えられて、2つのF
IFOバッファ214,216に交互に格納される。こ
れらのFIFOバッファ214,216からそれぞれ読
み出された画像信号Sa,Sbは、補間演算回路218
に入力される。補間演算回路218は、重み算出回路2
10から与えられた重みαvを用いて2つの画像信号S
a,Sbを加重平均することによって、上述した式
(1)による補間演算を実行する。補間演算回路218
から出力される画像信号Sout1は、垂直方向にNv倍に
拡大された画像を表す信号である。
【0103】図15は、第2の拡大/インターポレーシ
ョン回路152の垂直拡大/インターポレーション回路
200の動作を示すタイミングチャートである。図15
(a)は、第2の拡大/インターポレーション回路15
2におけるラインアドレスNLADを示し、また、図1
5(b)は前述した第1の拡大/インターポレーション
回路150の出力画像のラインアドレスLADを、図1
5(c)は第1の拡大/インターポレーション回路15
0の出力画像信号Uout2を示している。また、図15
(d),(e),(f)は、図14に示す補間演算回路
218への入力画像信号Sa,Sbと、その出力画像信
号Sout1とをそれぞれ示している。
【0104】図15(a),(b)に示すように、第2
の拡大/インターポレーション回路152におけるライ
ンアドレスNLADは、第1の拡大/インターポレーシ
ョン回路150の出力画像のラインアドレスLADの2
倍の速度で(すなわち1/2の周期で)更新されてい
る。一般には、第2の拡大/インターポレーション回路
152におけるラインアドレスNLADは、第1の拡大
/インターポレーション回路150の出力画像のライン
アドレスLADのNv倍の速度で更新される。ここで、
Nvは、第2の拡大/インターポレーション回路152
における垂直拡大率である。従って、第2の拡大/イン
ターポレーション回路152におけるラインアドレスL
ADは、図15(b)に示すように(Nv−1)個の休
止サイクルを挟んで更新される。なお、前述した図12
では、図示の便宜上、ラインアドレスLADの休止サイ
クルが示されていないが、実際には図15(b)に示し
たように、休止サイクルを挟む形でラインアドレスLA
Dが更新される。
【0105】第1の拡大/インターポレーション回路1
50から入力された画像信号Uout2は、2つのFIFO
バッファ214,216に1ラインずつ交互に書き込ま
れ、書込みサイクルの次のサイクルから読み出される。
補間演算回路218は、図15(d),(e)に示す2
つの入力画像信号Sa,Sbを、重みαvを用いて補間
演算することによって、図15(f)に示す出力画像信
号Sout1を生成する。
【0106】このように、第2の拡大/インターポレー
ション回路152の垂直拡大/インターポレーション回
路200では、拡大に伴って追加されるラインを、その
前後に存在する元画像の2つのラインを直線補間するこ
とによって生成するので、滑らかな拡大画像を得ること
ができる。
【0107】図14に示す水平拡大/インターポレーシ
ョン回路202は、垂直拡大/インターポレーション回
路200とほぼ同様な構成を有している。従って、その
拡大/インターポレーション処理の内容もほぼ同じであ
り、上述の垂直拡大/インターポレーション回路200
の説明において、「1ライン」を「1画素」に置き換え
ればその動作は容易に理解できる。なお、第2の拡大/
インターポレーション回路152における画素アドレス
NPADは、第1の拡大/インターポレーション回路1
50における画素アドレスPADのNh倍の周期で更新
されることが好ましい。ここで、Nhは、第2の拡大/
インターポレーション回路152における水平拡大率で
ある。
【0108】なお、第2の拡大/インターポレーション
回路152の垂直拡大/インターポレーション回路20
0における垂直拡大率Nvと、水平拡大/インターポレ
ーション回路202における水平拡大率Nhは、独立に
設定することが可能である。また、垂直拡大/インター
ポレーション回路200と水平拡大/インターポレーシ
ョン回路202の接続の順序は、図14とは逆にするこ
とも可能である。すなわち、まず、水平拡大/インター
ポレーション回路202で水平方向に拡大した後に、垂
直拡大/インターポレーション回路200で垂直方向に
拡大するようにしてもよい。
【0109】以上のように、上記実施例では、第1の拡
大/インターポレーション回路150で1から2の範囲
内の第1の拡大率で拡大処理を行い、第2の拡大/イン
ターポレーション回路152では整数である第2の拡大
率で拡大処理を行っているので、これらの2つの拡大処
理を組み合わせることによって、小数部を含む任意の拡
大率で画像を拡大することが可能である。
【0110】なお、この発明は上記の実施例や実施形態
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
【0111】(1)上記実施例において、ハードウェア
によって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置
き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによっ
て実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換え
るようにしてもよい。
【0112】(2)上記実施例では、縮小時の画像の欠
落現象の緩和と、拡大時の画像の太り現象の緩和とを、
いずれも画像データの加重平均処理によって実現してい
たが、加重平均処理以外の種々の補間処理を使用して、
画像の欠落現象や太り現象の緩和を実現することも可能
である。補間処理としては、例えば幾何平均や直線補
間、非直線補間などの種々の処理を利用できる。
【0113】(3)縮小時の欠落ラインの補間処理は、
欠落ラインと、欠落ラインに隣接する1本のラインとの
2本のラインで補間を行う場合に限らず、一般に、これ
らの2本のラインを含む複数のラインを用いて補間を行
うようにしてもよい。縮小時の欠落画素の補間処理も同
様である。また、拡大時の追加ラインの補間処理につい
ても、追加されるラインの前後に存在する2本のライン
で補間を行う場合に限らず、一般に、追加されるライン
に隣接する複数のラインを用いて補間を行えばよい。拡
大時に追加画素の補間処理も同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例としての画像処理装置の全体
構成を示すブロック図。
【図2】ビデオプロセッサ38内の画像書込制御部の構
成を示すブロック図。
【図3】ビデオプロセッサ38内の画像読出制御部の構
成を示すブロック図。
【図4】画像書込時の縮小/フィルタリング処理の概要
を示す説明図。
【図5】縮小/フィルタ回路66の内部構成を示すブロ
ック図。
【図6】垂直縮小/フィルタ回路110における動作に
関連する各種のパラメータの算出方法を示す説明図。
【図7】垂直縮小/フィルタ回路110の動作を示すタ
イミングチャート。
【図8】図3に示す拡大/フィルタ回路94の内部構成
とその処理内容の概要を示す説明図。
【図9】第1の拡大/インターポレーション回路150
によって行われる垂直方向の拡大/インターポレーショ
ン処理の概要を示す説明図。
【図10】第1の拡大/インターポレーション回路15
0の内部構成を示すブロック図。
【図11】第1の拡大/インターポレーション回路15
0の垂直拡大/インターポレーション回路160におけ
る動作に関連する各種のパラメータの算出方法を示す説
明図。
【図12】第1の拡大/インターポレーション回路15
0の垂直拡大/インターポレーション回路160の動作
を示すタイミングチャート。
【図13】第2の拡大/インターポレーション回路15
2によって行われる垂直方向の拡大/インターポレーシ
ョン処理の概要を示す説明図。
【図14】第2の拡大/インターポレーション回路15
2の内部構成を示すブロック図。
【図15】第2の拡大/インターポレーション回路15
2の垂直拡大/インターポレーション回路200の動作
を示すタイミングチャート。
【図16】従来の垂直方向の画像縮小処理の内容を示す
説明図。
【図17】従来の垂直方向の画像拡大処理の内容を示す
説明図。
【符号の説明】
30…ビデオセレクタ 32…同期分離回路 34…D変換器 36…フレームメモリ 38…ビデオプロセッサ 40…ビデオセレクタ 42…液晶ディスプレイ駆動回路 44…液晶ディスプレイパネル 46…メニュー生成回路 48…フォントROM 50…CPU 60…色変換回路 62…データセレクタ 64…ラインバッファ 66…縮小/フィルタ回路 68…書込画像調整回路 70…CPU書込制御回路 72…書込制御信号生成回路 74…画像書込条件レジスタ 76…書込クロック生成回路 80…フレームメモリ制御回路 90…読出制御信号生成回路 94…拡大/フィルタ回路 96…輝度/コントラスト調整回路 98…階調補正回路 100…CPU読出用ラインバッファ 102…CPU読出制御回路 104…読出画像調整回路 106…画像読出条件レジスタ 108…読出クロック生成回路 110…垂直縮小/フィルタ回路 112…水平縮小/フィルタ回路 120…垂直デシメーションフラグ生成回路 122…FIFOバッファ 124…加算器 126…乗算器 128…マルチプレクサ 130…水平デシメーションフラグ生成回路 132…バッファ 134…加算器 136…乗算器 138…マルチプレクサ 140…ラインアドレス発生回路 142…画素アドレス発生回路 150…第1の拡大/インターポレーション回路 152…第2の拡大/インターポレーション回路 160…垂直拡大/インターポレーション回路 162…水平拡大/インターポレーション回路 170…垂直インターポレーションフラグ生成回路 172…FIFOバッファ 174…加算器 176…乗算器 178…マルチプレクサ 180…水平インターポレーションフラグ生成回路 182…バッファ 184…加算器 186…乗算器 188…マルチプレクサ 190…ラインアドレス発生回路 192…画素アドレス発生回路 200…垂直拡大/インターポレーション回路 202…水平拡大/インターポレーション回路 210…重み算出回路 212…マルチプレクサ 214,216…FIFOバッファ 218…補間演算回路 220…重み算出回路 222…マルチプレクサ 224,226…バッファ 228…補間演算回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを記憶するためのフレームメ
    モリと、 前記フレームメモリに前記画像データを書き込む際に前
    記画像データで表される画像を垂直方向に縮小し、縮小
    によって欠落する第1のラインを検出するとともに、前
    記第1のラインと前記第1のラインに隣接する第2のラ
    インとを含む複数のラインの画像データを補間すること
    によって前記第2のラインの画像を修正する垂直縮小部
    と、 前記画像データで表される画像を水平方向に縮小し、縮
    小によって欠落する第1の画素を検出するとともに、前
    記第1の画素と前記第1の画素に隣接する第2の画素と
    を含む複数の画素の画像データを補間することによって
    前記第2の画素の画像を修正する水平縮小部と、を備え
    る画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像処理装置であって、 前記垂直縮小部と前記水平縮小部のそれぞれは、 与えられた画像データを所定量記憶するバッファと、 前記バッファから読み出された第1の画像データと、前
    記第1の画像データの後に続く画像部分を表す第2の画
    像データとを加重平均することによって第3の画像デー
    タを作成する加重平均部と、 与えられた前記第2の画像データと、前記加重平均部か
    ら出力された前記第3の画像データとを含む複数の画像
    データの中から1つを選択して出力する選択部と、 画像の縮小率に応じて、前記縮小に伴って欠落する画像
    部分を示す選択信号を生成し、前記選択信号を前記選択
    部に供給する選択信号生成部と、を備える画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像処理装置であって、
    さらに、 前記選択信号に応じて、前記フレームメモリに与える書
    込アドレスの増加を制御する書込アドレス制御部、を備
    える画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の画
    像処理装置であって、 前記垂直縮小部と前記水平縮小部における縮小率は、そ
    れぞれ0.5から1の範囲内の値であり、従って、前記
    垂直縮小部における縮小に伴って欠落する画像部分は1
    ヶ所について1ライン分であり、前記水平縮小部におけ
    る縮小に伴って欠落する画像部分は1ヶ所について1画
    素分である、画像処理装置。
  5. 【請求項5】 画像データを記憶するためのフレームメ
    モリと、 前記フレームメモリから読み出された画像データで表さ
    れる画像を垂直方向に拡大し、拡大によって追加される
    第1のラインを検出するととともに、前記第1のライン
    に隣接する複数のラインの画像データを補間することに
    よって前記第1のラインの画像データを生成する垂直拡
    大部と、 前記画像データで表される画像を水平方向に拡大し、拡
    大によって追加される第1の画素を検出するとともに、
    前記第1の画素に隣接する複数の画素の画像データを補
    間することによって前記第1の画素の画像データを生成
    する水平拡大部と、を備える画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の画像処理装置であって、 前記垂直拡大部と前記水平拡大部のそれぞれは、 与えられた画像データを所定量記憶するバッファと、 前記バッファから読み出された第1の画像データと、前
    記第1の画像データの後に続く画像部分を表す第2の画
    像データとを加重平均することによって第3の画像デー
    タを作成する加重平均部と、 与えられた前記第2の画像データと、前記加重平均部か
    ら出力された前記第3の画像データとを含む複数の画像
    データの中から1つを選択して出力する選択部と、 画像の拡大率に応じて、前記拡大に伴って追加される画
    像部分を示す選択信号を生成し、前記選択信号を前記選
    択部に供給する選択信号生成部と、を備える画像処理装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の画像処理装置であって、
    さらに、 前記選択信号に応じて、前記フレームメモリに与える読
    出アドレスの増加を制御する読出アドレス制御部と、を
    備える画像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし7のいずれかに記載の画
    像処理装置であって、 前記垂直拡大部と前記水平拡大部における拡大率は、そ
    れぞれ1から2の範囲内の値であり、従って、前記垂直
    拡大部における拡大に伴って追加される画像部分は1ヶ
    所について1ライン分であり、前記水平拡大部における
    拡大に伴って追加される画像部分は1ヶ所について1画
    素分である、画像処理装置。
  9. 【請求項9】 画像を拡大するための画像処理装置であ
    って、 1から2の範囲内の第1の拡大率に従って画像を拡大す
    る第1の拡大部と、 整数である第2の拡大率に従って画像を拡大する第2の
    拡大部と、を備え、 前記第1と第2の拡大部で直列的に画像を拡大すること
    によって、前記第1と第2の拡大率の積で与えられる第
    3の拡大率で画像を拡大することを特徴とする画像処理
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の画像処理装置であっ
    て、 前記第1と第2の拡大部はこの順に直列的に画像の拡大
    処理を実行し、 前記第2の拡大部は、前記第1の拡大部の第1の出力速
    度に前記第2の拡大率を乗じた第2の出力速度で画像デ
    ータを出力するように前記拡大処理を実行する、画像処
    理装置。
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