JPH10311685A - C/c材を用いた熱処理炉搬送ロールの軸 - Google Patents
C/c材を用いた熱処理炉搬送ロールの軸Info
- Publication number
- JPH10311685A JPH10311685A JP13454397A JP13454397A JPH10311685A JP H10311685 A JPH10311685 A JP H10311685A JP 13454397 A JP13454397 A JP 13454397A JP 13454397 A JP13454397 A JP 13454397A JP H10311685 A JPH10311685 A JP H10311685A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon
- roll shaft
- treatment furnace
- shaft
- transfer roll
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Tunnel Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 鋼板等の熱処理炉のカーボン又はセラ
ミックス製搬送ロールに対して好適に安価軽量で耐久性
に優れたロール軸を提供する。 【解決手段】 カーボン又はセラミックス製中空搬送
ロール本体の中心軸を中実又は中空のC/C材で構成し
たロール軸とする。このことにより、ロール軸の水冷手
段・構造を不要にできるため、冷却水に伴う炉内からの
熱エネルギー損失、トラブルを除去し、軽量化されるた
め設備費、運転コストを軽減する。
ミックス製搬送ロールに対して好適に安価軽量で耐久性
に優れたロール軸を提供する。 【解決手段】 カーボン又はセラミックス製中空搬送
ロール本体の中心軸を中実又は中空のC/C材で構成し
たロール軸とする。このことにより、ロール軸の水冷手
段・構造を不要にできるため、冷却水に伴う炉内からの
熱エネルギー損失、トラブルを除去し、軽量化されるた
め設備費、運転コストを軽減する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、珪素鋼板、ステンレス
鋼板などの熱処理炉において使用するセラミックス又は
カーボン製搬送ロールの軸(中芯)に関する。
鋼板などの熱処理炉において使用するセラミックス又は
カーボン製搬送ロールの軸(中芯)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱処理炉搬送ロールの構成材料と
して、耐熱合金、各種セラミックスおよびカーボン材が
適用されているが、これら材料の中では優れた耐熱性と
自己潤滑性を備えるうえに鋼板にピックアップ欠陥を与
えることのない材質特性を有する点でカーボン材がもっ
とも好適とされている。
して、耐熱合金、各種セラミックスおよびカーボン材が
適用されているが、これら材料の中では優れた耐熱性と
自己潤滑性を備えるうえに鋼板にピックアップ欠陥を与
えることのない材質特性を有する点でカーボン材がもっ
とも好適とされている。
【0003】その際セラミックス又はカーボン材を搬送
ロールに用いる時、中空円筒形状として鉄製ロール軸を
内挿する。1000℃前後の使用環境下に於いて、鉄製
ロール軸の曲り、変形を防止するために水冷構造を用い
る。
ロールに用いる時、中空円筒形状として鉄製ロール軸を
内挿する。1000℃前後の使用環境下に於いて、鉄製
ロール軸の曲り、変形を防止するために水冷構造を用い
る。
【0004】水冷構造のシール部から水漏れを生じると
鋼板の品質に悪影響を与える。カーボン又はセラミック
スを搬送ロールとすると鉄製ロール軸との熱膨張の差が
大きく、クリアランスを大きく取る必要があり、衝撃を
受け易く、搬送ロールが損傷し易い。
鋼板の品質に悪影響を与える。カーボン又はセラミック
スを搬送ロールとすると鉄製ロール軸との熱膨張の差が
大きく、クリアランスを大きく取る必要があり、衝撃を
受け易く、搬送ロールが損傷し易い。
【0005】水冷構造としない鉄製ロール軸は、高温で
の強度が下がり、クリープ変形を起こし、カーボン又は
セラミックスの搬送ロールが破損してしまう。又カーボ
ンの搬送ロールと鉄製ロール軸との構成は高温で浸炭現
象を生じ鉄製ロール軸の強度が低下させる。
の強度が下がり、クリープ変形を起こし、カーボン又は
セラミックスの搬送ロールが破損してしまう。又カーボ
ンの搬送ロールと鉄製ロール軸との構成は高温で浸炭現
象を生じ鉄製ロール軸の強度が低下させる。
【0006】この解決策として特開平4−35471
6、特開平5−296672に開示されたものには、板
状のC/C材を3枚以上束ね、角形組筒を形成し、その
外周に止め輪を外嵌めし、止め輪上に被加熱物を支持す
るよう構成した炉内搬送用ローラーが提案されている。
その構成は複雑で組立てに労力と工夫を要する。
6、特開平5−296672に開示されたものには、板
状のC/C材を3枚以上束ね、角形組筒を形成し、その
外周に止め輪を外嵌めし、止め輪上に被加熱物を支持す
るよう構成した炉内搬送用ローラーが提案されている。
その構成は複雑で組立てに労力と工夫を要する。
【0007】
【発明の課題】上記のような問題点を踏まえ本発明者は
カーボン又はセラミックスを搬送ロールに好適に使用可
能とするために、鉄製ロール軸を炭素繊維強化炭素材
(以下C/C材という)のロール軸に材質を代替するこ
とにより、安価、軽量で耐久性に優れたロール軸を提供
する。
カーボン又はセラミックスを搬送ロールに好適に使用可
能とするために、鉄製ロール軸を炭素繊維強化炭素材
(以下C/C材という)のロール軸に材質を代替するこ
とにより、安価、軽量で耐久性に優れたロール軸を提供
する。
【0008】
【問題解決の手段】本発明者は次のような手段を提案す
る。鋼板等の熱処理炉においてカーボン又はセラミック
ス製中空搬送ロールの中心軸を、中実又は中空のC/C
材で構成したロール軸とする。
る。鋼板等の熱処理炉においてカーボン又はセラミック
ス製中空搬送ロールの中心軸を、中実又は中空のC/C
材で構成したロール軸とする。
【0009】このことにより、ロール軸の水冷手段・構
造を不要にできるため、冷却水に伴う炉内からの熱エネ
ルギー損失を防止し、ロール軸がC/Cであるため軽量
化され、搬送ロール駆動動力が軽減される。
造を不要にできるため、冷却水に伴う炉内からの熱エネ
ルギー損失を防止し、ロール軸がC/Cであるため軽量
化され、搬送ロール駆動動力が軽減される。
【0010】以下に本発明のC/C材ロール軸について
詳細に説明する。C/C材は、近年、耐熱性、強度、耐
摩耗性等の点から、注目されている。
詳細に説明する。C/C材は、近年、耐熱性、強度、耐
摩耗性等の点から、注目されている。
【0011】このC/C材は航空機のブレーキ用摺動
材、ロケットノズル等の航空宇宙材料、高温ホットプレ
スのダイス、シリコン単結晶引上げ用のルツボ材、加熱
ヒーター材等機械部品材料や半導体製造装置の高温炉内
材料、核融合での超高温材料として検討されている。
材、ロケットノズル等の航空宇宙材料、高温ホットプレ
スのダイス、シリコン単結晶引上げ用のルツボ材、加熱
ヒーター材等機械部品材料や半導体製造装置の高温炉内
材料、核融合での超高温材料として検討されている。
【0012】本発明のC/C材ロール軸は、従来知られ
ている方法で製造されたものがいずれも使用できる。即
ち、従来、C/C材は、炭素繊維を予め簡単に成形し、
炉に入れて高温下で加熱し、次いで炭化水素系ガスを炉
内に通して分解炭化させ、炭素を表面に沈着固化させる
方法(所謂CVD法)、あるい炭素繊維の束、織布、不
織布などのフェノール樹脂やエポキシ樹脂等の熱硬化性
樹脂により所望の形状に成形した後、不活性ガス雰囲気
で熱処理を行なって樹脂を炭化させる方法等で製造され
てきたが、これらのいずれも使用することができる。
ている方法で製造されたものがいずれも使用できる。即
ち、従来、C/C材は、炭素繊維を予め簡単に成形し、
炉に入れて高温下で加熱し、次いで炭化水素系ガスを炉
内に通して分解炭化させ、炭素を表面に沈着固化させる
方法(所謂CVD法)、あるい炭素繊維の束、織布、不
織布などのフェノール樹脂やエポキシ樹脂等の熱硬化性
樹脂により所望の形状に成形した後、不活性ガス雰囲気
で熱処理を行なって樹脂を炭化させる方法等で製造され
てきたが、これらのいずれも使用することができる。
【0013】本発明においては、C/C材の形態は、棒
状(ロッド)、管状(パイプ)、板状等の任意の形態を
取ることができる。熱処理炉搬送ロールは、雰囲気中の
酸素又は水蒸気によって酸化消耗生じるため、カーボン
材を使用に当って耐酸化性を付与する。
状(ロッド)、管状(パイプ)、板状等の任意の形態を
取ることができる。熱処理炉搬送ロールは、雰囲気中の
酸素又は水蒸気によって酸化消耗生じるため、カーボン
材を使用に当って耐酸化性を付与する。
【0014】例えば燐酸塩系の物質を溶液状態で含浸す
る方法(特公昭54−10961、特公昭57−610
90、特公昭60−9988、特公昭60−9989、
特公昭60−29676)などが有効に利用できる。従
ってC/C材で構成したロール軸も上記の耐酸化性を付
与したものが好ましい。
る方法(特公昭54−10961、特公昭57−610
90、特公昭60−9988、特公昭60−9989、
特公昭60−29676)などが有効に利用できる。従
ってC/C材で構成したロール軸も上記の耐酸化性を付
与したものが好ましい。
【0015】
【発明の効果】C/C材でロール軸を構成するため、高
温強度が常温よりも高くなりロール軸の変形を小さくで
きる。カーボン又はセラミックの搬送ロール本体との熱
膨張差が小さいためクリアランスも極小に設計できる。
このため起動、駆動、停止時の衝撃力を減少できて搬送
ロール本体の破損を防止できる。
温強度が常温よりも高くなりロール軸の変形を小さくで
きる。カーボン又はセラミックの搬送ロール本体との熱
膨張差が小さいためクリアランスも極小に設計できる。
このため起動、駆動、停止時の衝撃力を減少できて搬送
ロール本体の破損を防止できる。
【0016】高温での強度が大きいためロール軸に水冷
構造および手段を不要にできる。鉄製ロール軸では浸炭
等の化学反応を生じるが、本発明の構成ではカーボンと
カーボン、カーボンとセラミックスの組合せなので化学
反応しない。
構造および手段を不要にできる。鉄製ロール軸では浸炭
等の化学反応を生じるが、本発明の構成ではカーボンと
カーボン、カーボンとセラミックスの組合せなので化学
反応しない。
【0017】高温でのクリープ変形が少ないため、搬送
ロールの回転がスムーズに安定する。鉄製ロール軸に比
較して軽量化(約30%以下)が可能で、駆動設備、ラ
ンニングコストが軽減される。
ロールの回転がスムーズに安定する。鉄製ロール軸に比
較して軽量化(約30%以下)が可能で、駆動設備、ラ
ンニングコストが軽減される。
Claims (1)
- 【請求項1】鋼板等熱処理炉においてセラミックス又は
カーボン製搬送ロールの軸(中芯)にC/C材(炭素繊
維強化炭素材)を用いることを特徴とする。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13454397A JPH10311685A (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | C/c材を用いた熱処理炉搬送ロールの軸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13454397A JPH10311685A (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | C/c材を用いた熱処理炉搬送ロールの軸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10311685A true JPH10311685A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=15130784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13454397A Withdrawn JPH10311685A (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | C/c材を用いた熱処理炉搬送ロールの軸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10311685A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016052474A1 (ja) * | 2014-10-03 | 2016-04-07 | Jfeスチール株式会社 | ハースロールおよび連続焼鈍設備 |
US10088237B2 (en) | 2014-11-28 | 2018-10-02 | Sms Group Gmbh | Uncooled furnace roll and method for producing an uncooled furnace roll |
-
1997
- 1997-05-09 JP JP13454397A patent/JPH10311685A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016052474A1 (ja) * | 2014-10-03 | 2016-04-07 | Jfeスチール株式会社 | ハースロールおよび連続焼鈍設備 |
JP2016074931A (ja) * | 2014-10-03 | 2016-05-12 | Jfeスチール株式会社 | ハースロールおよび連続焼鈍設備 |
US10337082B2 (en) | 2014-10-03 | 2019-07-02 | Jfe Steel Corporation | Hearth roll and continuous annealing facility |
US10088237B2 (en) | 2014-11-28 | 2018-10-02 | Sms Group Gmbh | Uncooled furnace roll and method for producing an uncooled furnace roll |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040803 |