JP2541032Y2 - 連続炉のハースローラ - Google Patents

連続炉のハースローラ

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JP2541032Y2
JP2541032Y2 JP1990084193U JP8419390U JP2541032Y2 JP 2541032 Y2 JP2541032 Y2 JP 2541032Y2 JP 1990084193 U JP1990084193 U JP 1990084193U JP 8419390 U JP8419390 U JP 8419390U JP 2541032 Y2 JP2541032 Y2 JP 2541032Y2
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JP
Japan
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roller
roller shaft
hearth
graphite
continuous furnace
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JP1990084193U
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洋一 中西
英明 松尾
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は連続炉の炉床に被処理物を搬送するために設
けられる耐熱性のハースローラに関するものである。
〔従来技術とその課題〕
真空状態において被処理物を連続的に加熱する真空連
続炉においては、炉温が1200℃を超える高温処理のオー
ダーが多いので、被処理物搬送用のハースローラとして
は高度な耐熱性が要求され、従来では耐熱金属製のロー
ラ内に冷却水を循環させることで対処していた。しかし
この水冷ローラは、炉内の熱を奪い水冷損失が大きいこ
と、被処理物のローラとの接触部分に加熱むらが生じる
こと、給排水のために炉外にロータリージョイントを設
けなければならないので構造が複雑化することなどの問
題がある。
そこで、従来から耐熱性の高いセラミツクス材料或い
はカーボン材料をローラに使用することも考えられた
が、セラミツクスやカーボンは金属材に比して脆く衝撃
に弱いために被処理物から受ける動的荷重に耐えられな
い欠点があり充分な成果が得られなかった。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の連続炉のハースローラは上記課題を解決しよ
うとするもので、黒鉛繊維で強化したパイプ,丸棒,角
棒等の形状の黒鉛材をその繊維方向が軸長方向となるよ
うにハースローラのローラ軸として使用し、該ローラ軸
の両端を軸受により回転自在に支持したことを特徴とす
るものである。
〔実施例〕
この考案にて使用する黒鉛材は、レーヨン,ポリアク
リロニトリル等の有機繊維束内にあらかじめ熱可塑性合
成樹脂を包含させこれをその繊維方向が軸長方向となる
ようにパイプ,丸棒、角棒等の形状にホットプレスによ
り成形し、その後これを不活性雰囲気中で1000〜2000℃
に焼成し黒鉛化することにより製造したもの(通称C-C
コンポジエツト)で、第1図,第2図に示した連続式真
空炉ではこの黒鉛材が高温に曝される炉内各所に使用さ
れる。同図において、1は円筒状の真空容器、2は該真
空容器1内に断熱壁8によって囲って設けられた加熱
室、3は電熱ヒータである。しかして本考案のハースロ
ーラは、その軸長方向に黒鉛繊維の方向が一致するよう
にローラ軸4を前記黒鉛材により形成する。5,5は該ロ
ーラ軸4の外周に止着された一対のロールリングで、該
ロールリング5,5上に被処理物6が支持される。7,7は加
熱室2の外部に設けられ水冷ジャケットで、ローラ軸4
の両端部寄りは断熱壁8および該水冷ジャケット7,7を
貫通しその突出部分9,9は少し小径に形成されその一方
の突出部分9にはスプロケット10が固着されている。ま
た、11,11は真空容器1の器壁を貫通してフランジ部12
で固着された軸受ケースで、該軸受ケース11,11のケー
ス壁は二重となっていてその壁間に冷却水が通水できる
ようになっている。そして該軸受ケース11,11内に軸受1
5,15を設け、該軸受15,15によりローラ軸4の前記突出
部分9,9よりさらに小径に形成された両端部16,16を滑動
自在に支持している。17,17は軸受15,15を収容した軸受
ケース11,11の外部開口端を気密に閉塞している蓋板で
ある。
このようにして真空容器1の器壁に支持されたハース
ローラは第2図に示したように炉長方向に定間隔で複数
本設けられ、該各スプロケット10に無端チエン18を巻掛
すると共に、真空容器1の外部に設けた減速機付モータ
19の回転軸20を真空容器1内に突出させ、該回転軸20に
止着したスプロケット21に該無端チエン18を巻掛し、該
減速機付モータ19の駆動により無端チエン18を介して全
部のハースローラが同方向に同速度で回転し得るように
している。このように真空容器1内にチエン伝導機構を
設ければ炉外にこのようなチエン伝導機構を設けた場合
のように各ローラ軸を全て炉壁を貫通させる必要がなく
なるので、所要シール箇所が少なくなり構成が簡略化で
きる。
しかしてこの連続式真空炉では、前記ローラ軸4に前
記黒鉛材を使用するほか、前記ロールリング5,5,スプロ
ケット10,スプロケット21および軸受15,15,無端チエン1
8にもこの黒鉛材を使用する。なお、ロールリング5,5の
外周面にはこの黒鉛材のままでは摩擦係数が0.15以下で
あって被処理物6が搬送中に滑動し適さないため、これ
を防ぐためにロールリング5,5の外周面に熱分解カーボ
ンをコーティングするか、或いは特殊カーボン繊維を配
合することによって、摩擦係数を0.3以上とするのがよ
い。
こうして黒鉛材で構成されたローラ軸4,ロールリング
5,5,スプロケット10,スプロケット21,軸受15,15等は、
曲げ強度1000〜2000kg/cm2,圧縮強度1500〜2000kg/cm2
と機械的強度が強く、1200℃以上の高温下でもその特性
は維持され、耐熱衝撃性、耐摩耗性も著しく高い。特
に、ローラ軸4についてはその黒鉛繊維の方向を軸長方
向に一致させたことにより、高温下で被処理物6の荷重
を受けても撓みは少なく弾性により容易に回復し得る。
また、ローラ軸4の両端部を小径にしていて伝熱断面積
が小さいために両端部の軸受15,15への熱伝達量は少な
くそのために熱の放出を抑制できる。なお、さらに伝熱
断面積を少なくするために、この両端部を中空構造にし
てもよい。
第3図および第4図に示した実施例は、ローラ軸4を
回転自在に支持する軸受15,15を加熱室2を構成する断
熱壁8の内側に設け、該各ローラ軸4の両端部に止着さ
れたスプロケット10を隣接するものどうし互いに同様の
黒鉛材で作られた無端チエン18により連鎖し、真空容器
1の外部に設けられた減速機付モータ19の回転軸20を真
空容器1および断熱壁8を貫通させて加熱室2内のロー
ラ軸4に連結させ、該減速機付モータ19の駆動でローラ
軸4が回転し得るようにしたものである。この場合にも
ローラ軸4,ロールリング5,5,スプロケット10,軸受15,1
5,無端チエン18に前記黒鉛材を使用する。なお第3図,
第4図中の第1図,第2図と同じ符合は同一部分または
相当部分を表わす。この実施例ではローラ軸4,軸受15,1
5およびスプロケット10等の伝導機構を全部加熱室2内
に設けたことで断熱壁8の所要貫通個所が駆動力を伝達
する一個所だけにできるのでシール部分が少なくなり加
熱室2内の熱放散が少なくできる。言い換えれば黒鉛材
を使用したことでこれらハースローラの構成部材は加熱
室2内の1200℃を超える高温にも耐え得るようになる。
なお、加熱室2内は被処理物6の温度分布を維持するた
めに元々余裕のある広さに構成されているので、そのス
ペースに軸受15,スプロケット10,無端チエン18等を収容
することで炉外スペースが節約できコンパクトになる。
〔考案の効果〕
このように本考案に係る連続炉のハースローラは、高
温の下での撓みが少なく弾性復元性もよいと共に、機械
的強度が優れ被処理物搬送時の衝撃にも破損することな
く対応し得る。そして水冷の必要がないので水冷損失が
なく給水装置等の複雑化もなくメンテナンスも容易であ
るなど種々の利点がある。
【図面の簡単な説明】 図面は本考案の連続炉のハースローラの実施例を示した
もので、第1図は連続式真空炉の横断面図、第2図は第
1図のA-A線断面図、第3図は他の実施例を示した連続
式真空炉の横断面図、第4図は第3図のB-B線断面図で
ある。 1……真空容器、2……加熱室、4……ローラ軸、5…
…ロールリング、6……被処理物、8……断熱壁、10…
…スプロケット、15……軸受、18……無端チエン、19…
…減速機付モータ。

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】黒鉛繊維で強化したパイプ,丸棒,角棒等
    の形状の黒鉛材をその繊維方向が軸長方向となるように
    ハースローラのローラ軸として使用し、該ローラ軸の両
    端を軸受により回転自在に支持したことを特徴とする連
    続炉のハースローラ。
  2. 【請求項2】外周面の摩擦係数が0.3以上になるように
    表面処理された黒鉛材製のロールリングをローラ軸の外
    周に止着した請求項1に記載の連続炉のハースローラ。
  3. 【請求項3】黒鉛材製の軸受によりローラ軸を回転自在
    に支持した請求項1または2に記載の連続炉のハースロ
    ーラ。
  4. 【請求項4】黒鉛材製の軸受を加熱室を構成する断熱壁
    の内側に設けて該加熱室内にローラ軸を回転自在に支持
    した請求項1または2または3に記載の連続炉のハース
    ローラ。
JP1990084193U 1990-08-08 1990-08-08 連続炉のハースローラ Expired - Lifetime JP2541032Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001289566A (ja) * 2000-04-10 2001-10-19 Ulvac Japan Ltd 搬送ローラ及びこれを備えた水素熱処理炉

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JPS58174520A (ja) * 1982-04-06 1983-10-13 Nippon Steel Corp 耐破壊性の優れたハ−スロ−ル
JPS58185714A (ja) * 1982-04-21 1983-10-29 Nippon Steel Corp 耐破壊性の優れたハ−スロ−ル

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