JPH10309118A - 脱穀装置における選別部 - Google Patents

脱穀装置における選別部

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JPH10309118A
JPH10309118A JP13599697A JP13599697A JPH10309118A JP H10309118 A JPH10309118 A JP H10309118A JP 13599697 A JP13599697 A JP 13599697A JP 13599697 A JP13599697 A JP 13599697A JP H10309118 A JPH10309118 A JP H10309118A
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fin group
opening
fin
unit
fins
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JP13599697A
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Inventor
Yoshihiro Kawamura
芳弘 川村
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 選別が容易に行われるように選別室側に脱穀
後の処理物を濾過させる濾過部を提供する。 【解決手段】 濾過部30におけるフィン群42,4
3,44を構成するフィン群42,43,44毎に同時
開閉される構造のフィン41の開放を、設定開度量の全
開以下の所定開度までは最後方のフィン群42から順次
前方のフィン群44に向かって移行し、前記所定開度以
上は最前方のフィン群44から順次後方のフィン群42
に向かって移行せしめるように各フィン群42,43,
44の開度を制御する調節部51を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は脱穀後の処理物を
濾過させる濾過部を備えたコンバイン等の脱穀装置にお
ける選別部に関する。
【0002】
【従来の技術】従来コンバイン等に備えられた脱穀部に
は、脱穀後の処理物(脱穀後の穀粒に屑,切れ藁等が含
まれたもの)を選別風を受ながら揺動選別する揺動選別
体が設けられており、該揺動選別体側には開状態で揺動
選別体側に送られる処理物を濾過して選別網に落下させ
る多数のフィンが同時に開閉される構造のフィン群が前
後方向に複数備えられた穀粒の濾過部が備えられてい
る。このとき該濾過部は、処理物の量が比較的少ない場
合に、処理物の濾過時に穀粒以外の屑,切れ藁等をでき
るだけ落下させないように後方のフィン群より順次前方
側に移行して開放される構造となっている(処理物の量
が比較的少ない場合、前方側のフィン群から開放される
と、屑,切れ藁等が濾過部の前方側から容易に落下し、
濾過後の穀粒に対する屑,切れ藁等の割合が増加す
る)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記濾過部は各
フィン群が後方側から順次前方側に移行して開放される
構造であるため、処理物の量が増大した場合は最後方の
フィン群が最初に全開の状態となり、該フィン群からの
濾過量が増大し、選別網の終端部分に比較的多くの濾過
された穀粒が溜まり、この溜まった穀粒により選別風が
減衰させられて選別不良や屑,切れ藁等がグレンタンク
側に脱穀選別後の穀粒を搬送する1番らせん側に混入す
る等の欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明の脱穀装置における選別部は、開状態で脱穀
後の穀粒を濾過する多数のフィン41が同時に開閉され
る構造のフィン群42,43,44を前後方向に複数備
えた穀粒の濾過部30と、該各フィン群42,43,4
4の開度を制御して濾過部30の濾過量を調節する調節
部51とを設けた脱穀装置4において、フィン41の開
放を、設定開度量の全開以下の所定開度までは最後方の
フィン群42から順次前方のフィン群44に向かって移
行し、前記所定開度以上は最前方のフィン群44から順
次後方のフィン群42に向かって移行せしめるように上
記調節部51を構成したことを特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】次に本発明の1実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明を応用したコンバイン
の平面図であり、従来同様機体1の前方に刈取作業等を
行う前処理部2が上下揺動自在に設けられているととも
に、該前処理部2の右後方に運転席3が設けられてお
り、さらに該運転席3の左側方から機体1後方に至って
脱穀部4が備えられている。そして該脱穀部4の右側方
(運転席3の後方)にはグレンタンク6が設けられてお
り、従来同様脱穀済の穀粒が脱穀部4からグレンタンク
6内に搬送され、穀粒がグレンタンク6内に一時的に収
納される構造となっている。
【0006】また図2は上記脱穀部4の側面図であり、
該脱穀部4は刈取穀稈を脱穀する脱穀室7と、該脱穀さ
れた穀粒を選別する選別室8とが備えられており、上記
脱穀室7には刈取穀稈を扱室9に沿って搬送するフィー
ドチェーン11と、該搬送された穀稈を脱穀処理する扱
胴12及び扱降し物を漏下する扱網13とが設けられて
いる。
【0007】そして脱穀室7における扱胴12及び扱網
13の終端穂先側には処理胴14及び処理網16を内装
する処理室17が連接されており、さらに脱穀済みの穀
稈を後方に設置した排わらカッタに搬送する排わら搬送
体がフィードチェーン11の終端に連接して設けられて
いる。なお上記選別室8は脱穀室7及び処理室17の下
方に上記扱網13及び処理網16によって区切られて位
置している。
【0008】一方選別室8には選別風を起風する唐箕フ
ァン18と、藁屑等の塵芥を強制排出する排塵ファン1
9とが前後に設置されており、唐箕ファン18と排塵フ
ァン19により形成される選別風路中に、扱網13及び
処理網16によって漏下された穀粒を揺動選別する揺動
選別体21が前後方向に揺動可能に装架されている。ま
た揺動選別体21によって選別された一番物を収容する
一番収容部22及び二番物を収容する二番収容部23も
設けられている。
【0009】さらに選別室8には、一番物を一番収容部
22の端部まで横搬送する一番横らせん24,端部まで
横搬送された一番物をグレンタンク6まで揚上搬送する
揚穀筒26,二番物を二番収容部23の端部まで横搬送
する二番横らせん27,端部まで横搬送された二番物を
揺動選別体21に還元する還元筒28等も備えられてお
り、その他一番収容部22と二番収容部23との間に揺
動選別体21側に向けて下方から副選別風を送風する送
風ファン29も設けられている。
【0010】このとき上記揺動選別体21は、左右の側
板間に扱網13及び処理網16より漏下された選別処理
物(脱穀後の穀粒に屑,切れ藁等が含まれたもの)を濾
過する濾過部30と移送板31が張設されているととも
に、該濾過部30の下方には選別網32aが張設されて
おり、その下方に前記一番収容部22に一番物を流下さ
せる一番流板32を斜設すると共に、該一番流板32の
後端部にストローラック33aを突設し、その下方に前
記二番収容部14に二番物を流下させる二番流板33を
斜設して、これらを一体的に枠組み形成している。
【0011】なお上記揺動選別体21は、その前後が揺
動リンク34と支持リンク36とに着脱可能に支架させ
られている。そして以上に示す構成は従来のコンバイン
の脱穀部と同様であり、本実施形態の脱穀部4も従来と
同様の脱穀,選別,穀粒の搬送動作等を行う。このとき
機体1内で発生する藁屑等の塵芥は唐箕ファン18及び
排塵ファン19で形成される選別風によって選別風路か
ら連続する排塵風路に沿って誘導され、排塵ファン19
で吸引されて後述する排塵口37から機外に排出され
る。
【0012】一方上記濾過部30は図3,図4に示され
るように開状態{図4(b)}で脱穀後の穀粒を濾過す
る多数のフィン41が同時に開閉される構造のフィン群
42,43,44を前後方向に複数備えた構造となって
おり、扱網13及び処理網16と揺動選別体21との間
に設けられた漏下された選別処理物の量(層厚)を検知
する層厚センサ25(図2参照)からの層厚情報(デー
タ)に基づいて後述するように各フィン群42,43,
44の開度が調節されることで濾過量(開度)が調節さ
れる構成となっている。なお濾過部30の開度は、揺動
選別体21側に送られる選別処理物の量に比例して大き
くなるように構成されており、選別処理物の量に対応し
た濾過量に設定される。
【0013】次に上記フィン群42,43,44の構造
について説明する。各フィン群42,43,44はそれ
ぞれほぼ同一の構造をなしており、多数(本実施形態は
4枚)のフィン41,41aによって1つのフィン群が
構成されている。そして1つのフィン群を構成する各フ
ィン41,41aは上端側が揺動選別体21側に支持軸
46,46aを介して回動自在に軸支されていると共
に、下端側がリンクアーム47に回動自在に軸支されて
連結されており、少なくとも1つのフィン(駆動フィ
ン)41aの上端側(支持軸46a)に先端にカムロー
ラ48a,48b,48cが軸支されたアーム49の基
端部が一体的に取り付けられている。
【0014】これによりカムローラ48a,48b,4
8cは上記駆動フィン41aの支持軸46aを中心に上
下揺動するが、言い換えると各フィン群42,43,4
4は、図4(a),(b)に示されるようにカムローラ
48a,48b,48cの揺動によって駆動フィン41
aが支持軸46aを中心に揺動(開閉動作)し、リンク
アーム47を介して他のフィン41(上記駆動フィン4
1aにリンクアーム47を介して連結されているフィン
41)が同時に開閉される構造となっており、上記濾過
部30は各フィン群42,43,44が有する各カムロ
ーラ48a,48b,48cの動作を後述する調節部5
1によって制御することで、フィン郡42,43,44
単位の開閉動作(開度)が制御されて濾過量(濾過部3
0の開度)が調節される。
【0015】なお上記構造によって図4に示されるよう
に各フィン群42,43,44は、カムローラ48a,
48b,48cの下方(B方向)への揺動に伴って駆動
フィン41aがB方向に揺動されフィン41がB方向に
揺動(開作動)し、カムローラ48a,48b,48c
の上方(A方向)への揺動に伴って駆動フィン41aが
A方向に揺動されフィン41がA方向に揺動(閉作動)
する構造となっている。
【0016】このとき各リンクアーム47にはスプリン
グ53が取り付けられておりフィン群42,43,44
(フィン41)を開作動方向(B方向)に付勢してお
り、つまり上記スプリング53によってカムローラ48
a,48b,48cが下方(B方向)に付勢されてい
る。また各フィン群42,43,44は開度が0%の全
閉の状態から開度が100%の全開の状態まで制御可能
となっており、濾過部30は3つのフィン群42,4
3,44の開度が全て100%の時に開度が100%
(全開)となる。
【0017】次に各フィン群42,43,44の開度
(カムローラ48a,48b,48cの動作)を制御す
る前述の調節部51の構造について説明する。上記調節
部51はカムローラ48a,48b,48cを上下揺動
せしめる制御カム板56と、該制御カム板56を作動せ
しめる駆動モータ57と、制御カム板56の作動を検知
するポテンショメータ58等とによって構成されてい
る。
【0018】このとき上記制御カム板56は、上面が上
記フィン群における最後方のフィン群である後方フィン
群42(後方フィン群42のカムローラ48a)を制御
する後方制御部61,中間位置のフィン群である中間フ
ィン群43(中間フィン群43のカムローラ48b)を
制御する中間制御部62,最前方のフィン群である前方
フィン群44(前方フィン群44のカムローラ48c)
を制御する前方制御部63をなすように凹凸状に形成さ
れており、各フィン群42,43,44のカムローラ4
8a,48b,48cが各カムローラ48a,48b,
48cに対応する上記制御部61,62,63と当接す
るように揺動選別体21側に、制御カム板56に形成さ
れたスライド孔59を介して左右スライド自在に支持さ
れている。
【0019】一方上記各制御部61,62,63は制御
カム板56のスライド方向に対して平行な平行部66,
67,68と該平行部66,67,68の前端(図3の
左端)より該平行部66,67,68に連続して形成さ
れる下方(図3の下方)に傾斜した傾斜部71,72,
73とを備えており、カムローラ48a,48b,48
cが平行部66,67,68と当接している状態の時フ
ィン41(フィン群42,43,44)が完全に閉じた
状態(開度0%)となるように設定されている。
【0020】このとき後方制御部61及び中間制御部6
2は上記傾斜部71,72の下端(前端)に該傾斜部7
1,72に連続して第2平行部76,77(上記平行部
66,67に対して平行)が形成された構造となってい
ると共に、該第2平行部76,77の前端に第2平行部
76,77に連続して第2傾斜部78,79(下方に傾
斜)が形成されており、前方制御部63の傾斜部73及
び後方制御部61と中間制御部62の第2傾斜部78,
79の前端より傾斜部73又は第2傾斜部78,79に
連続して上記平行部66,67,68に平行な最終平行
部81,82,83が形成されている。
【0021】以上によりカムローラ48a,48b,4
8cは前述のスプリング53によって制御カム板56の
スライド移動に伴って各制御部61,62,63に対し
て平行部66,67,68から最終平行部81,82,
83まで弾力的に当接し、傾斜部71,72,73又は
第2傾斜部78,79においては傾斜部71,72,7
3又は第2傾斜部78,79に沿って下方に揺動され駆
動フィン41aをB方向(図4に示される)に揺動せし
めフィン群42,43,44をカムローラ48a,48
b,48cの揺動量(揺動角度)に応じて開閉せしめる
が、最終平行部81,82,83との当接によって各フ
ィン群42,43,44の開度が100%となるように
最終平行部81,82,83が設定されている。
【0022】一方上記制御カム板56は前方にラックギ
ヤ84が形成されており、該ラックギヤ84に噛合する
ピニオンギヤ86が揺動選別体21側に固定された駆動
モータ57の駆動軸側に取り付けられている。また制御
カム板56には切欠部87aが形成されたアーム87が
下方に突設されており、上記切欠部87aにはスライド
自在に連結ピン88が嵌合している。
【0023】さらに上記ポテンショメータ58は揺動選
別体21側に取り付けられており、該ポテンショメータ
58の回転軸と上記連結ピン88が連結アーム89を介
して連結されている。これによって駆動モータ57を駆
動する(回転させる)ことによって制御カム板56を前
後方向にスライド移動させることができ、且つ制御カム
板56の位置をポテンショメータ58によって管理する
ことができる。
【0024】そして図5の各フィン群42,43,44
の動作線図に示されるように(後方フィン群42の動作
線をα,中間フィン群43の動作線をβ,前方フィン群
44の動作線をγ,トータルの濾過部30の動作線をT
で示している)、後方フィン群42のカムローラ(後方
カムローラ)48a,中間フィン群43のカムローラ
(中間カムローラ)48b,前方フィン群44のカムロ
ーラ(前方カムローラ)48cが共に各制御部61,6
2,63の平行部76,77,78に位置する状態から
駆動モータ57を駆動して制御カム板56を後方(図3
のB方向)にスライド移動させると、中間カムローラ4
8bと前方カムローラ48cが共に各制御部62,63
の平行部67,68に位置したままで、後方カムローラ
48aが傾斜部71に当接して該傾斜部71に沿って後
方フィン群42の開度が徐々に上がる。
【0025】そして後方フィン群42が第2平行部76
に当接して所定の開度(A%)となると、中間カムロー
ラ48bが中間制御部62の傾斜部72への当接を開始
して該傾斜部72に沿って中間フィン群43の開度が上
がり、後方フィン群42が第2平行部76によって開度
がA%に保たれている状態で、中間フィン群43が後方
フィン群42の開度(A%)を越える開度(B%)で中
間制御部62の第2平行部77に当接して中間フィン群
43の開度がB%に保持される。
【0026】一方前方フィン群44は、中間フィン群4
3のB%までの所定開度(C%)の時に前方カムローラ
48cが前方制御部63の傾斜部73への当接を開始し
て該傾斜部73に沿って開度が上がり、後方フィン群4
2及び中間フィン群43が第2平行部76及び第2平行
部77によって開度がそれぞれA%及びB%に保たれて
いる状態で前方カムローラ48cが最終平行部83に当
接し、開度が100%に保たれる。
【0027】その後上記前方カムローラ48cが最終平
行部83に、中間カムローラ48bが中間制御部62の
第2平行部77に、後方カムローラ48aが後方制御部
61の第2平行部76に位置して濾過部30の開度が所
定値{(A+B+100)/3%}に保たれ状態から制
御カム板56をさらに後方にスライド移動させると、所
定期間濾過部30の開度が(A+B+100)/3%に
保たれ、その後中間カムローラ48bが第2傾斜部79
に当接し、第2傾斜部79に沿って中間フィン群43の
開度が上がり、その後中間カムローラ48bが中間制御
部62の最終平行部82に当接して中間フィン群43の
開度が100%となる。
【0028】またこのとき後方フィン群42は、中間フ
ィン群43の100%までの所定開度(D%)の時に後
方カムローラ48aが後方制御部61の第2傾斜部78
への当接を開始して該第2傾斜部78に沿って開度が上
がり、中間フィン群43の開度が100%に保たれた状
態で後方カムローラ48aが後方制御部61の最終平行
部81に当接して後方フィン群42の開度が100%と
なり、濾過部30の開度が100%となる。
【0029】つまり各フィン群42,43,44が上記
動作を行うように各カムローラ48a,48b,48c
及び上記後方制御部61の平行部66,傾斜部71,第
2平行部76,第2傾斜部78,最終平行部81と、中
間制御部62の平行部67,傾斜部72,第2平行部7
7,第2傾斜部78,最終平行部と82、前方制御部6
3の平行部68,傾斜部73,最終平行部83が予め設
定形成されている。
【0030】そして上記構造により濾過部30は調節部
51(制御カム板56のスライド移動)によってフィン
41の開放を、濾過部30の設定開度量の全開(100
%)以下の所定開度(K%)までは後方フィン群42か
ら順次前方フィン群44に向かって移行させられるとと
もに、前記所定開度(K%)以上は前方フィン群44か
ら順次後方フィン群42に向かって移行せしめられる。
このとき濾過部30の開度がK%のときに前方フィン群
44の開放が中間フィン群43の開放より先に始まり、
濾過部30の開度が(100+A+B)/3%以上のと
きに中間フィン群43の開放が後方フィン群43の開放
より先に始まる。
【0031】一方制御カム板56のスライド移動は前述
のように駆動モータ57によって行われるが、該駆動モ
ータ57は前述のポテンショメータ58からのデータを
処理して駆動モータ57側に動作指示を出す制御装置
(図示せず)によって後述するように駆動制御されてい
る。次に制御装置による上記駆動モータ57の制御フロ
ー(濾過部30の開度制御)について図5に示すフロー
チャートに従って説明する。
【0032】まず制御装置に所定の制御条件(基準層厚
等)が入力されると、上記制御装置はコンバインに脱穀
(刈取脱穀)作業を行わせる作業開始用の作業クラッチ
のON,OFFをチェックし、作業クラッチがONのと
き(作業走行を開始しているとき)に、次に前処理部2
が下降しているか否か等をチェックして刈取作業を行っ
ているか否かのチェックを行う(前処理部2が下降して
いる場合は刈取作業を行っていると判断する)。
【0033】そして刈取作業中(作業走行中で刈取作業
を行っている)である場合には、前述の層厚センサ25
からの層厚データをチェックし、層厚(層圧データH)
が所定の基準値(H1)以上(層厚が基準値以上)のと
きは制御用の層厚増加フラグを1とした後(以下層厚増
加フラグ=1が保持される)、また層厚が基準値未満の
時は直接、層厚増加フラグをチェックし、層厚増加フラ
グが1のときに層厚(層厚データH)が、濾過部30の
開度を上げる方向に駆動モータ57を作動させる基準値
となる開開度基準層厚HOより大きいか否かをチェック
する。
【0034】ここでH≧HOの場合は、前回の制御から
所定時間経過したか否かをタイマによってチェックし、
所定時間経過していれば、次に濾過部30の開度が上限
開度(本実施形態の場合は100%)であるか否かをチ
ェックし、上限開度に達していない場合には駆動モータ
57に濾過部30の開度を上げる{制御カム板56を後
方(図3のB方向)に移動させる}方向の回転駆動指示
を出し、濾過部30の開度が予め設定された所定量(1
ポイント)増加するようにポテンショメータ58の値と
比較しながら駆動モータ57の駆動制御を行い、濾過部
30の開度が1ポイント増加した後に、再度濾過部30
の開閉制御に入り、これを繰り返す。なお濾過部30の
開度が上限開度に達している場合及び前回の制御から所
定時間経過していない場合は駆動モータ57に駆動指示
を出さない。
【0035】一方H<HOの場合は、次に層厚(層厚デ
ータH)が濾過部30の開度を下げる方向に駆動モータ
57を作動させる基準値となる閉開度基準層厚HS未満
か否かをチェックし、H<HSの場合は前回の制御から
所定時間経過したか否かをタイマによってチェックし、
所定時間経過していれば、次に濾過部30の開度が下限
開度(本実施形態の場合は0%)であるか否かをチェッ
クし、下限開度に達していない場合には駆動モータ57
に濾過部30の開度を下げる{制御カム板56を前方
(図3のA方向)に移動させる}方向の回転駆動指示を
出す。
【0036】そして濾過部30の開度が予め設定された
所定量(1ポイント)減少するようにポテンショメータ
58の値と比較しながら駆動モータ57の駆動制御を行
い、濾過部30の開度が1ポイント減少した後に、再度
濾過部30の開閉制御に入り、これを繰り返す。なお
(HO>)H≧HSの場合、濾過部30の開度が下限開
度に達している場合,前回の制御から所定時間経過して
いない場合は駆動モータ57に駆動指示を出さない。
【0037】また前述の刈取作業のチェックで刈取作業
を行っていない場合(機体1の回向等で作業走行中であ
るが刈取作業を行っていない場合)には、刈取停止から
一定期間経過したか否かのチェックを行い、一定期間経
過していれば層厚(層圧データH)が回向時に濾過部3
0の開度調節(制御)を行うか否かを決定する所定の基
準値(H2)以上(層厚が基準値以上)であるかをチェ
ックする。そしてH≧H2の場合と、一定期間経過して
いない(回向開始直後等)の場合に層厚増加フラグのチ
ェックに入り、前述の条件に従って濾過部30の開度を
調節する。
【0038】一方H<H2の場合及び層厚増加フラグの
チェックで層厚増加フラグが1以外の値(後述するよう
に0となる)をとった場合は、層厚増加フラグを0にし
た後、駆動モータ57の駆動を行わず(回向時に処理物
の量が少ないと開度制御を行わない)、再度濾過部30
の開閉制御に入り、これを繰り返す。なお作業クラッチ
のチェックで作業クラッチがOFFのときも以上に示す
制御を行わず再度濾過部30の開度制御に入り、これを
繰り返す。
【0039】以上に示される構造によって、濾過部30
の開度は層厚によって自動的に調節制御され、脱穀作業
中は常に層厚(事実上扱網13及び処理網16と濾過部
30との間に溜まる選別処理物の量)が所定の範囲で一
定(HS≦H<HO)となるが、濾過部30によって濾
過される選別処理物が、濾過部30の開度が比較的小さ
く(K%以下の範囲)設定される程度に少ない場合(脱
穀処理開始時期等)は、後方フィン群42から順次中間
フィン群43,前方フィン群44と、最後方のフィン群
から順次前方のフィン群に向かって濾過部30のフィン
41の開放が移行されるので、上記処理物の量の範囲に
おいては選別処理物は量の増加と共に選別網32aの後
方側から順次前方側に移行しながら落下して揺動選別が
行われる。
【0040】この場合濾過部30においては前方側のフ
ィン41(フィン群)に移行するに従ってフィン41の
開放が遅れるため、濾過部30の前方側(前方側のフィ
ン群)から屑,切れ藁等が容易に落下して処理物への屑
等の混入量が増加するという不都合が防止されるが、処
理物の量が比較的少ないため処理物の選別網32a後方
側への落下量が比較的多くても選別網32aの後方側に
溜まる処理物の量が少なく、揺動選別時の選別風の減退
による選別不良や屑,切れ屑等の揚穀筒26側への混入
等が防止され揺動選別は比較的円滑に行われる。
【0041】そしてその後(揺動選別体21側に送られ
る処理物が、濾過部30の開度がK%以上に設定される
程度に増加した後)は、前方フィン群44から順次中間
フィン群43,後方フィン群42と、最前方のフィン群
から順次後方のフィン群に向かって順次濾過部30のフ
ィンの開放が移行されるので、絶対量が比較的多い処理
物は選別網32aに前方側から順次落下し、ほぼ選別網
32aの全面に平均的に落下するため揺動選別が効果的
に行われ、選別網32aの後方側に落下する処理物の量
が増大することなく、円滑且つ確実な揺動選別が行われ
る。
【0042】また後方フィン群42の開度より中間フィ
ン群43の開度の方が大きくなる濾過部30の開度ch
1%と中間フィン群43の開度より前方フィン群44の
開度の方が大きくなる濾過部30の開度K%とが異なっ
ている、つまり後方フィン群42の開度と中間フィン群
43の開度が逆転する点と中間フィン群43の開度と前
方フィン群44の開度が逆転する点が異なるため、開放
の順番とは別に濾過部30の開度の増加に伴って(管選
別処理物の増加に伴って)前方側のフィン群から順次開
度が大きくなり、選別処理物の増加に伴った前方側のフ
ィン群からの屑,切れ藁等の落下が減少する。
【0043】また図7に示すように後方制御部61及び
中間制御部62に第2平行部76,77及び第2傾斜部
78,79を設けず、後方制御部61の傾斜部71の長
さをL1,中間制御部62の傾斜部72の長さをL2,
前方制御部63の傾斜部73の長さをL3とし、後方制
御部61の傾斜部71の傾きをα1,中間制御部62の
傾斜部73の傾きをα2,前方制御部63の傾斜部73
の傾きをα3としたときに、L1>L2>L3及びα1
<α2<α3を満たし、各フィン群42,43,44の
開度が図8に示されるような線図に則って変化するよう
に後方制御部61,中間制御部62,前方制御部63を
構成しても良い。
【0044】この場合も前述の実施形態同様に濾過部3
0の開度がK%までは後方フィン群42から順次中間フ
ィン群43,前方フィン群44と、最後方のフィン群か
ら順次前方のフィン群に向かって濾過部30のフィン4
1の開放が移行され、K%以上は前方フィン群44から
順次中間フィン群43,後方フィン群42と、最前方の
フィン群から順次後方のフィン群に向かって順次濾過部
30のフィン41の開放が移行されるので、前述の実施
形態同様の効果を得ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように構成される本発明の構造に
よれば、コンバイン等の脱穀装置におけるファン等によ
る選別風を利用した穀粒の選別(風選)が、風選開始時
等の比較的処理量の少ない時期は、濾過部の最後方のフ
ィン群が所定量開かれ、処理量の増加に伴って徐々に前
方側のフィン群が開かれ、処理量の増大時期には最前方
のフィン群から順次開かれて籾の濾過が行われるため、
風選処理側に濾過される籾に混入する屑等が少なく、ま
た風選処理側の後方に濾過された籾等が溜まることが無
いので、選別風の減衰等による選別不良が少なく風選処
理が円滑に行われるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの平面図である。
【図2】脱穀部の左側断面図である
【図3】濾過部部分の側面図である。
【図4】(a),(b)は前方フィン群の動作を示す要
部側面図である。
【図5】各フィン群及び濾過部の開放動作線図である。
【図6】調節部の動作フローチャートである。
【図7】濾過部部分の他の実施形態の側面図である。
【図8】各フィン群の開放動作の他の実施形態の線図で
ある。
【符号の説明】
4 脱穀部(脱穀装置) 30 濾過部 41 フィン 42 後方フィン群(フィン群) 43 中間フィン群(フィン群) 44 前方フィン群(フィン群) 51 調節部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開状態で脱穀後の穀粒を濾過する多数の
    フィン(41)が同時に開閉される構造のフィン群(4
    2),(43),(44)を前後方向に複数備えた穀粒
    の濾過部(30)と、該各フィン群(42),(4
    3),(44)の開度を制御して濾過部(30)の濾過
    量を調節する調節部(51)とを設けた脱穀装置(4)
    において、フィン(41)の開放を、設定開度量の全開
    以下の所定開度までは最後方のフィン群(42)から順
    次前方のフィン群(44)に向かって移行し、前記所定
    開度以上は最前方のフィン群(44)から順次後方のフ
    ィン群(42)に向かって移行せしめるように上記調節
    部(51)を構成した脱穀装置における選別部。
JP13599697A 1997-05-09 1997-05-09 脱穀装置における選別部 Pending JPH10309118A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012005463A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Iseki & Co Ltd 脱穀装置
JP2015077149A (ja) * 2015-01-27 2015-04-23 井関農機株式会社 脱穀装置

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JP2012005463A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Iseki & Co Ltd 脱穀装置
JP2015077149A (ja) * 2015-01-27 2015-04-23 井関農機株式会社 脱穀装置

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