JPH10308643A - 電子部品 - Google Patents

電子部品

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JPH10308643A
JPH10308643A JP9117023A JP11702397A JPH10308643A JP H10308643 A JPH10308643 A JP H10308643A JP 9117023 A JP9117023 A JP 9117023A JP 11702397 A JP11702397 A JP 11702397A JP H10308643 A JPH10308643 A JP H10308643A
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adhesive
piezoelectric
case
electronic component
substrate
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JP9117023A
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Ryuhei Yoshida
竜平 吉田
Daisaku Kugo
大作 久郷
Masaya Wajima
正哉 輪島
Hiroyuki Takahashi
宏幸 高橋
Satoshi Miura
聡 三浦
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 急激な温度変化に晒されても接着部分の剥離
が生じ難い信頼性に優れた電子部品を得る。 【解決手段】 閉じられた空間が形成されるように第1
の基板としての圧電振動素子2と第2の基板としてのケ
ース基板8,10とを接着剤層7,9を介して貼り合わ
せてなり、接着剤層7,9に空間11の側壁8b,10
bに至るフィレット7a,9aが形成されている電子部
品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の基板を接着
剤を介して貼り合わせてなり、かつ内部に閉じられた空
間が形成された電子部品に関し、より詳細には、例えば
圧電振動部品のように振動を妨げないための閉じられた
空間が構成されている電子部品の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品では、耐湿性等を高めるため
に、電子部品として機能する部分が封止されていること
が求められる。また、圧電振動部品などにおいては、振
動部分の振動を妨げないように部品を構成する必要があ
り、従って振動部分の周囲に振動部分の振動を妨げない
ための空間を形成することが多い。このような空間が形
成された圧電振動部品は、例えば、特開平4−4604
号公報、特開平4−35404号公報などに開示されて
いる。
【0003】図9は、従来の圧電振動部品の一例を説明
するための断面図である。圧電振動部品51は、厚み縦
振動を利用したエネルギー閉じ込め型の板状の圧電振動
素子52を有する。圧電振動素子52は、厚み方向に分
極処理された圧電セラミック板52aの上面に共振電極
52bを、下面に共振電極52bと表裏対向するように
共振電極52cを形成した構造を有する。共振電極52
b,52cが厚み方向に対向している部分において共振
部が構成されており、共振電極52b,52cは、それ
ぞれ、圧電セラミック板52aの端面52d,52eに
至るように引き出されている。
【0004】圧電振動素子52の上面には、接着剤53
を介してケース基板54が接着されており、下面には接
着剤55を介してケース基板56が接着されている。ケ
ース基板54,56は、それぞれ、凹部54a,56a
を有する。凹部54a,56aは、上記共振部を妨げな
いための空間を形成するために設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】接着剤53,55は、
上記ケース基板54,56を圧電振動素子52に接着す
るために用いられている。接着剤53,55を過剰に用
いた場合には、共振部に接着剤が流れ込み、共振特性を
劣化させる。また、共振部までに至らない場合であって
も、共振部周囲の振動エネルギー減衰部分に付着した場
合でも、共振特性の劣化を引き起こす。
【0006】従って、接着剤53,55は、凹部54
a,56aには至らないように塗布されて接着が行われ
る。また、接着に際しては、加圧を伴うため、接着剤5
3が若干凹部54a側に流れ、硬化する。もっとも、接
着剤53が共振部及びその周囲に至ることは上記の通り
好ましくない。従って、従来、ケース基板54の接着面
54bのみが接着剤53に接触するように接着剤53の
塗布量が制御されていた。
【0007】他方、圧電振動素子52を構成している圧
電基板52aと、ケース基板54,56とは、異なる材
料で構成されている。従って、圧電振動部品51が温度
変化に晒された場合、両者の熱膨張係数の差に起因する
応力が接着部分に加わる。この応力は、図10に矢印A
で示すように剪断方向に加わり、かつ矢印Bで示す部
分、すなわちケース基板54の水平方向に延びる接着面
54bと接着剤53の接着界面の端部に集中する。その
ため、急激な温度変化に晒された場合に、矢印Bで示す
応力集中部分から剥離が生じ、耐湿性が劣化するという
問題があった。
【0008】本発明の目的は、閉じられた空間を形成す
るように複数の基板を接着剤を介して貼り合わせた構造
を有する電子部品において、急激な温度変化に晒された
としても、接着部分の剥離に起因する信頼性の劣化を確
実に防止し得る電子部品を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、閉じられた空間が形成されるように第1,第2の基
板を空間の周囲の領域において接着剤を介して貼り合わ
せた構造を有する電子部品において、前記接着剤層が前
記閉じられた空間の側壁に至るフィレットを有するよう
に構成されていることを特徴とする。
【0010】本発明において、上記閉じられた空間を形
成するように第1,第2の基板を接着剤を介して貼り合
わせた構造としては、種々の態様が考えられるが、請求
項2に記載の発明では、第1の基板が板状の電子部品素
子で構成されており、第2の基板が凹部を有し、第1,
第2の基板を貼り合わせた際に、第2の基板の凹部によ
り上記閉じられた空間が構成される。
【0011】請求項3に記載の発明では、前記板状の電
子部品素子が圧電振動素子であり、第2の基板の凹部
が、前記圧電振動素子の振動部分の振動を妨げないため
の空間を形成するように、前記圧電振動素子の振動部分
を囲むように配置されている。
【0012】また、請求項4に記載の発明では、上記圧
電振動素子の上面にも、凹部を有する第3の基板が接着
される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の非限定的な実施例につき説明する。図1は、本発明の
第1の実施例に係るエネルギー閉じ込め型圧電共振部品
の断面図であり、図2はその分解斜視図である。
【0014】圧電共振部品1は、圧電振動素子としてエ
ネルギー閉じ込め型圧電共振子2を有する。圧電共振子
2は、チタン酸ジルコン酸鉛系圧電セラミックスのよう
な圧電セラミックスよりなる圧電基板3を有する。圧電
基板3は、厚み方向に分極処理されている。図2に示す
ように、圧電基板2の上面中央には、平面形状が略円形
の共振電極4aが形成されている。また、下面にも、共
振電極4aと表裏対向するように共振電極4bが形成さ
れている。共振電極4a,4bは、それぞれ、接続導電
部5a,5bにより圧電基板3の端縁に引き出されてい
る。
【0015】また、圧電共振部品1の両端面には、それ
ぞれ、外部電極6a,6bが形成されている。外部電極
6aは、接続導電部5aに電気的に接続されており、他
方、外部電極6bは、接続導電部5bに電気的に接続さ
れている。
【0016】圧電共振子2は、共振電極4a,4bに交
流電圧を印加することにより厚み縦振動モードを利用し
たエネルギー閉じ込め型圧電共振子として動作する。こ
の場合、共振電極4aと共振電極4bとが表裏対向して
いる部分、すなわち、共振部に振動エネルギーが閉じ込
められる。
【0017】他方、圧電共振子2の上面には、接着剤層
7を介してケース基板8が接着されており、下面には接
着剤層9を介してケース基板10が接着されている。ケ
ース基板8の下面には、凹部8aが形成されており、ケ
ース基板10の上面には凹部10aが形成されている。
凹部8a,10aは、共振部の振動を妨げないための空
間11を構成するために設けられている。
【0018】また、接着剤層7,9は矩形枠状に形成さ
れており、従って空間11は閉じられた空間とされてい
る。もっとも、本発明において、閉じられた空間は、耐
湿性等を高めるためには密封されていることが好ましい
が、必ずしも密閉されている必要はなく、部分的に開放
されていてもよく、その場合にも「閉じられた空間」に
含まれるものとする。
【0019】ケース基板8,10は、それぞれ、本発明
の第2,第3の基板を構成しており、ケース基板8,1
0を構成する材料については特に限定されるわけではな
いが、例えばアルミナなどの絶縁性セラミックスや合成
樹脂などにより構成することができる。
【0020】接着剤層7,9は、エポキシ系接着剤、シ
リコーン系接着剤などの適宜の接着剤で構成され得る。
本実施例の特徴は、接着剤層7,9が、空間11の側
壁、すなわち凹部8a,10aの側壁8b,10bに至
るフィレット7a,9aを有することにある。
【0021】フィレット7a,9aとは、接着剤層7,
9の凹部8a,10a内に入り込み、かつ側壁8b,1
0bに至っている部分をいうものとする。上記フィレッ
ト7a,9aは、接着剤層7,9により接着するに際
し、接着剤の塗布量及びケース基板8,10の加圧力等
を制御することにより形成することができる。
【0022】上記フィレット7a,9aが形成されてい
るため、本実施例の圧電共振部品1では急激な温度変化
に晒されたとしても、接着部分の剥離が生じ難い。これ
を、図3及び図4を参照して説明する。
【0023】図3に拡大して示すように、フィレット7
aが形成されているため、例えば、接着剤層7を用いて
接着するに際しては、従来例と同様に加熱硬化時に剪断
方向(矢印Cで示す)に応力が加わる。しかしながら、
上記応力は矢印Cで示すように剪断方向に加わるが、フ
ィレット7aが凹部8aの側壁8bに沿って図3の距離
1 に渡り接触しているため、接着面の剥離を効果的に
防止することができる。すなわち、応力が加わる方向と
交差する方向にも接着面が存在するため、剪断方向の応
力に十分に抗し得るので、接着面の剥離を確実に防止し
得る。
【0024】従って、圧電共振部品1に急激な温度変化
が与えられた場合に、圧電共振子2とケース基板8,1
0との熱膨張係数の差により剪断方向に応力が加わった
としても、フィレット7a,9aの存在により接着面の
剥離を確実に防止することができる。
【0025】加えて、接着剤層7,9の硬化時に接着剤
が収縮したり、硬化に伴う応力が図4の矢印Dで示すコ
ーナー部分に集中し、ボイド7b,9bが形成されたと
しても、密閉性を維持し得る。例えば、ボイド7bの上
方においても、接着剤層7が凹部8aの側壁8bに接着
しているため、空間11の密封性を確実に維持し得る。
【0026】さらに、空間11の内外で空気等が漏洩す
る経路、すなわちリークパス経路についても、図9に示
した従来例では、接着面54aに沿った長さl2 しかな
かったのに対し、本実施例では、ケース基板8の面内方
向に延びる長さl2 に加えて、上記凹部8aの側壁8b
に至る接着部分の長さl1 が加わることになるため、リ
ークパスを確実に防止することができ、信頼性に優れた
圧電共振部品1とすることが可能とされている。
【0027】(フィレット形成のための好ましい例)好
ましくは、上記フィレット7a,9aを容易に形成する
ために、凹部8a,10aの側壁8b,10bの表面粗
さが凹部8a,10aの周囲の領域に比べて細かくされ
る。このように側壁8b,10bの粗さを他の接着面に
比べて細かくすることにより、接着剤を側壁8b,10
bに容易に流延させることができ、フィレット7a,9
aが容易に形成され得る。
【0028】なお、上記表面粗さの制御については、ケ
ース基板8,10の凹部8a,10aが形成されている
側の面を研磨処理することにより行い得る。例えば、ラ
ップ研磨を用いる場合、側壁8b,10bと他の部分と
で粒度を異ならせることにより、表面粗さを容易に制御
することができる。
【0029】また、フィレット7a,9aを確実に形成
し得る他の方法を、図5を参照して説明する。図5
(a)では、ケース基板10の一部を略図的断面図で示
すが、ここでは、ケース基板10の凹部10aの側壁1
0bと、凹部10aの周囲の領域に、ケース基板10に
比べて濡れ性の高い材料からなるコーティング層11が
形成されている。このように、接着剤の濡れ性の高いコ
ーティング層11を側壁10bに至るように形成するこ
とにより、接着剤層9を側壁10bに確実に至らせるこ
とができ、フィレット9bを容易に形成し得る。
【0030】また、図5(b)に示すように、側壁10
bにのみ上記コーティング層11を形成してもよく、そ
の場合にも、側壁10b上に接着剤が容易に流延し、フ
ィレット9bが確実に形成される。
【0031】さらに、図5(c)に示すように、側壁1
0bに相対的に接着剤に対する濡れ性の高いコーティン
グ層12を形成し、凹部10aの周囲の接着面には、コ
ーティング層12よりも濡れ性が低いコーティング層1
3を形成してもよい。
【0032】上記コーティング層11〜13を構成する
材料についても特に限定されるわけではなく、使用する
接着剤との濡れ性を制御し得る適宜の樹脂、例えばエポ
キシ樹脂などを用いることができ、あるいは、金属箔や
金属薄膜などを用いてもよい。
【0033】図6は、接着剤層7,9にフィレット7
a,9aを形成する方法のさらに他の例を説明するため
の断面図である。ここでは、ケース基板8の凹部8aの
開口線に丸みが付与されている。すなわち、側壁8bと
水平方向に延びる接着面8cとの端縁が矢印Eで示すよ
うに丸められている。このように、接着面8cから側壁
8bに至る端縁を丸めることにより、丸められた部分に
接着剤の溜まりが生じ易くなるため、熱硬化時の内圧上
昇により、接着剤が側壁8b側にはい上がり易くなり、
フィレットが確実に形成される。
【0034】上記接着面8cと側壁8bとの端縁を丸め
る方法についても特に限定されず、バレル研磨、サンド
ブラスト処理などにより容易に行うことができる。ま
た、上述したフィレットを形成するための好ましい第1
〜第3の変形例については、適宜組み合わせてもよく、
それによってより一層容易にフィレットを確実に形成す
ることができる。
【0035】(その他)なお、図1に示した実施例で
は、ケース基板8,10に、それぞれ、円形の凹部8
a,10aが形成されていたが、凹部8a,10aの形
状についても特に限定されず、図7に示すように矩形の
凹部14aを有するケース基板14を用いてもよい。
【0036】さらに、本発明の係る電子部品は、図1に
示した圧電共振子2にケース基板8,10を積層した構
造のものに限定されるわけではない。例えば、図8
(a)に示すように、平板状の第1,第2の基板21,
22をスペーサー23を介し、接着剤層24,25を用
いて貼り合わせた構造のものであってもよい。この場合
には、スペーサー23と接着剤層24,25の厚みによ
り、内部に閉じられた空間26が構成されている。ま
た、スペーサー23を用いることなく、接着剤層の厚み
を増大させるだけで、同様の空間を構成してもよい。
【0037】また、図8(b)に示すように、第1,第
2の基板31,32が、それぞれ、凹部31a,32a
を有し、凹部31a,32aで構成される閉じられた空
間33を構成するように、接着剤層34を用いて第1,
第2の基板31,32を貼り合わせた構造であってもよ
い。
【0038】図8(a)及び(b)に示した構造の電子
部品においても、第1の実施例と同様に、接着剤層2
4,25,34に、空間を構成している側壁に至るよう
に接着剤フィレットを形成することにより、第1の実施
例に係る圧電共振部品1と同様に接着部分の剥離を確実
に防止することができ、信頼性に優れた電子部品とする
ことができる。
【0039】また、本発明は、圧電共振子や圧電フィル
タなどの圧電振動部品に限らず、閉じられた空間を構成
するように接着剤を用いて複数の基板を貼り合わせてな
る電子部品一般に適用し得るものである。
【0040】
【発明の効果】請求項1に記載の発明に係る電子部品で
は、接着剤層が閉じられた空間の側壁に至るフィレット
を有するように構成されているため、接着剤硬化時や電
子部品の実使用時に急激な温度変化が加わったとして
も、該フィレットが側壁に接触しているので、接着部分
の剥離を確実に防止することができ、従って、信頼性に
優れた電子部品を提供することが可能となる。
【0041】請求項2に記載の発明では、第1の基板が
板状の電子部品素子であり、第2の基板に凹部が形成さ
れているため、該凹部により閉じられた空間が構成さ
れ、従って、請求項1に記載の発明と同様に、接着剤層
がフィレットを有するため、凹部を用いて構成されてい
る閉じられた空間周囲の接着部分の剥離が生じ難い。
【0042】請求項3に記載の発明では、板状の電子部
品素子が圧電振動子であり、第2の基板の凹部が圧電振
動素子の振動部分の振動を妨げないための空間を形成す
るように圧電振動素子の振動部分を囲むように配置され
ているので、上記接着剤層のフィレットにより接着部分
の剥離が生じ難いため、信頼性に優れた圧電共振子や圧
電フィルタなどの圧電振動部品を提供することが可能と
なる。
【0043】請求項4に記載の発明にれば、圧電振動素
子の上面に、下面に凹部を有する第3の基板がさらに接
着されているため、振動部分の振動を妨げず、かつ密封
性に優れた圧電振動部品であって、前記接着部分におけ
る剥離が生じ難い、信頼性に優れた圧電振動部品を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る圧電共振部品を示す断
面図。
【図2】図1に示した圧電共振部品の分解斜視図。
【図3】図1に示した実施例の圧電共振部品の要部を説
明するための部分切欠拡大断面図。
【図4】硬化時にボイドが発生した場合の実施例の圧電
共振部品における接着部分を示す部分切欠拡大断面図。
【図5】(a)〜(c)は、それぞれ、接着剤よりなる
フィレットを形成するために凹部にコーティング層を設
けた例を示す各部分切欠断面図。
【図6】フィレットを形成するために、凹部側壁と水平
方向接着面との界面に丸みをつけた変形例を説明するた
めの断面図。
【図7】凹部の他の形状を説明するためのケース基板の
斜視図。
【図8】(a)及び(b)は、本発明の電子部品の他の
変形例を説明するための各断面図。
【図9】従来の圧電共振部品の一例を示す断面図。
【符号の説明】
1…電子部品としての圧電共振部品 2…圧電振動素子 7,9…接着剤層 7a,9a…フィレット 8,10…第1,第2のケース基板 11…閉じられた空間 21,22…第1,第2の基板 24,25…接着剤層 26…閉じられた空間 31,32…第1,第2の基板 33…空間 34…接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 宏幸 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 三浦 聡 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉じられた空間が形成されるように第
    1,第2の基板を空間の周囲の領域において接着剤を介
    して貼り合わせた構造を有する電子部品において、 前記接着剤層が前記閉じられた空間の側壁に至るフィレ
    ットを有するように構成されていることを特徴とする、
    電子部品。
  2. 【請求項2】 前記第1の基板が板状の電子部品素子で
    あり、第2の基板が凹部を有する、請求項1に記載の電
    子部品。
  3. 【請求項3】 前記板状の電子部品素子が圧電振動素子
    であり、 第2の基板の凹部が、前記圧電振動素子の振動部分の振
    動を妨げないための空間を形成するように、前記圧電振
    動素子の振動部分を囲むように配置されている、請求項
    2に記載の電子部品。
  4. 【請求項4】 前記圧電振動素子の上面に、下面に凹部
    を有する第3の基板が接着されている請求項3に記載の
    電子部品。
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