JPH10306969A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JPH10306969A
JPH10306969A JP11922797A JP11922797A JPH10306969A JP H10306969 A JPH10306969 A JP H10306969A JP 11922797 A JP11922797 A JP 11922797A JP 11922797 A JP11922797 A JP 11922797A JP H10306969 A JPH10306969 A JP H10306969A
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JP
Japan
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temperature
switching
room
specification switching
freezing
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Application number
JP11922797A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Imazono
義章 今園
Susumu Saruta
進 猿田
Ryuji Okumura
隆二 奥村
Shinichi Kawamura
真一 川村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕様切替室の設定温度を切り替える操作を行
なった場合に、仕様切替室内の温度が切替後の設定温度
に達するまでに要する時間を短縮する。 【解決手段】 本発明の冷蔵庫は、設定温度を広い温度
範囲で切り替え可能な仕様切替室を備えたものにおい
て、仕様切替室の設定温度を切り替える場合に、この切
り替えのための運転制御を優先的に実行するように構成
した。例えば仕様切替室の設定温度を冷凍以外の温度か
ら冷凍温度へ切り替えるための運転制御を実行する場
合、仕様切替室の温度が冷凍温度に達するまで、冷蔵室
内へ冷気を供給する冷気供給通路を開閉するダンパを閉
じておくように制御した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設定温度を広い温
度範囲で切り替え可能な仕様切替室を備えた冷蔵庫に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の冷蔵庫には、仕様切替室の他に
冷蔵室が設けられている。そして、この冷蔵庫では、仕
様切替室内の温度が設定温度にほぼ等しくなるように制
御する切替室用の温度制御と、冷蔵室内の温度が予め決
められた冷蔵温度にほぼ等しくなるように制御する冷蔵
室用の温度制御とがそれぞれ独立して実行されている。
また、上記冷蔵庫においては、冷却器に付着した霜を除
去する除霜運転が、所定の除霜サイクルで、即ち、上記
2つの温度制御と独立して実行されるように構成されて
いる。
【0003】更に、上記冷蔵庫の中には、自動製氷装置
を搭載したものもある。このような構成の冷蔵庫では、
自動製氷装置の運転制御は上記2つの温度制御及び上記
除霜運転と独立して実行されるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成の冷蔵庫
において、仕様切替室の設定温度を切り替える場合、例
えば設定温度を冷凍以外の温度から冷凍温度へ切り替え
る場合、仕様切替室内へ冷気を供給する冷気供給口を開
閉するダンパを開放して仕様切替室内を冷却し、その温
度を冷凍温度まで低下させる温度制御が実行される。こ
のような仕様切替室用の温度制御が実行されているとき
に、冷蔵室内の温度が高くなると、冷蔵室内の温度を冷
蔵温度まで低下させる冷蔵室用の温度制御が実行され
る。具体的には、冷蔵室内へ冷気を供給する冷気供給通
路を開閉するダンパを開放し、冷蔵室内へ冷気を供給す
る。この場合、冷蔵室内へも冷気が供給されるから、仕
様切替室内に供給される冷気の量が減ってしまう。この
ため、仕様切替室の温度が切替後の冷凍温度に達するま
でに要する時間が長くなるという不具合があった。
【0005】また、仕様切替室の設定温度を冷凍以外の
温度から冷凍温度へ切り替えている途中で、除霜運転が
開始されることもある。このような場合には、除霜運転
が終了して、仕様切替室内に再び冷気が供給されるよう
にならないと、仕様切替室の温度が冷凍温度に達しな
い。即ち、仕様切替室内の温度が設定温度に切り替わる
までに、かなり長い時間がかかるという不具合があっ
た。
【0006】更に、仕様切替室の設定温度を冷凍以外の
温度から冷凍温度へ切り替えている途中で、自動製氷装
置の製氷皿へ給水する運転が実行されることがある。こ
のような場合、製氷皿内に給水された水を冷却するため
に冷気が使われてしまうことから、冷却器に対する熱負
荷が大きくなる。このため、仕様切替室の温度が冷凍温
度に達するまでにかかる時間がやはり長くなるという不
具合があった。
【0007】そこで、本発明の目的は、仕様切替室の設
定温度を切り替える操作を行なった場合に、仕様切替室
内の温度が切替後の設定温度に達するまでに要する時間
を短縮することができる冷蔵庫を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の冷蔵庫は、設定
温度を広い温度範囲で切り替え可能な仕様切替室を備え
たものにおいて、前記仕様切替室の設定温度を切り替え
る場合に、この切り替えのための運転制御を優先的に実
行する運転制御手段を備えたところに特徴を有する。
【0009】上記構成によれば、仕様切替室の設定温度
を切り替える場合に、この切り替えのための運転制御を
優先的に実行する構成としたので、仕様切替室内の温度
が切替後の設定温度に達するまでに要する時間を短縮す
ることができる。この構成の場合、仕様切替室の設定温
度を高い温度から低い温度へ切り替える際に、この切り
替えのための運転制御を優先的に実行することが好まし
い。特には、仕様切替室の設定温度を冷凍以外の温度か
ら冷凍温度へ切り替える場合に、上記優先的運転制御を
行なうことが一層好ましい構成である。
【0010】また、仕様切替室の設定温度を冷凍以外の
温度から冷凍温度へ切り替えるための運転制御を実行す
る場合、仕様切替室の温度が切替後の設定温度に達する
まで、冷蔵室内へ冷気を供給する冷気供給通路を開閉す
るダンパを閉じておくことが良い構成である。更に、仕
様切替室の設定温度を冷凍以外の温度から冷凍温度へ切
り替えるための運転制御を実行する場合、仕様切替室の
温度が切替後の設定温度に達するまで、除霜運転の開始
を延期することが好ましい。
【0011】更にまた、自動製氷装置を備えると共に、
仕様切替室の設定温度を冷凍以外の温度から冷凍温度へ
切り替えるための運転制御を実行する場合、仕様切替室
の温度が切替後の設定温度に達するまで、自動製氷装置
の製氷皿へ給水する運転の開始を延期することが好まし
い構成である。一方、冷蔵室内の空気を仕様切替室へ導
くダクトと、このダクトを開閉するダンパとを備えた構
成において、仕様切替室の設定温度を低い温度から高い
温度へ切り替える場合は、上記ダンパを開放させること
がより一層好ましい。
【0012】また、仕様切替室の設定温度を切り替える
場合、切り替え運転の途中であることを報知する報知手
段を備えることが良い構成である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動製氷装置付き
冷蔵庫に適用した第1の実施例について、図1ないし図
10を参照しながら説明する。まず、自動製氷装置付き
冷蔵庫の全体構成を示す図5ないし図7において、冷蔵
庫本体1は、鉄板製の外箱2と、この外箱2内に収納さ
れたプラスチック製の内箱3と、これら外箱2と内箱3
との間に充填された発泡性断熱材4とから構成されてい
る。この冷蔵庫本体1の内部には、貯蔵室として上段か
ら順に、冷蔵室5、左右に並ぶ製氷室6及び仕様切替室
7、冷凍室8、野菜室9が設けられている。これら各室
5〜9は、扉10〜14によって開閉されるように構成
されている。
【0014】また、冷蔵室5内の下部には、ケース15
を引き出し可能に収納したチルド室16が設けられてい
る。仕様切替室7は、その室内の温度(冷却温度)を広
い範囲で切り替えることができるように構成されてい
る。この切り替えにより、仕様切替室7は、冷凍室、パ
ーシャルフリージング室、チルド室、冷蔵室または野菜
室のいずれかとして使用することが可能である。
【0015】さて、製氷室6と冷凍室8とは温度帯が同
一であることから、両室6,8は互いに連通されてい
る。そして、これら製氷室6及び冷凍室8内の後部に
は、冷蔵庫本体1の左右方向中心から左側に偏らせて冷
却器室17が形成されており、この冷却器室17内の冷
凍室8側の部分に冷却器18が配置されている。上記冷
却器室17は、製氷室6及び冷凍室8内の後部に、仕切
部材19を配設することにより形成されている。
【0016】また、冷却器室17内には、冷凍室8と製
氷室6との境界部分に対応するようにファン装置20が
配設されている。このファン装置20は、ファン20a
及びファンモータ20bから構成されている。
【0017】上記仕切部材19には、図8に示すよう
に、製氷室6及び冷凍室8内に開口する吹出口21が上
下に複数形成されている。この場合、ファン装置20が
通電駆動されると、冷却器室17内の冷気がファン20
aにより吸引されて送り出され、この送り出された冷気
の一部は吹出口21から製氷室6及び冷凍室8内に吹き
出される。そして、残りの冷気は、上記仕様切替室7の
後側に設けられたダンパ装置22側へ吹き出されるよう
に構成されている。
【0018】このダンパ装置22は、図7に示すよう
に、仕様切替室7の背板としても機能する取付板23
と、この取付板23の後側に配置されるダンパ主部24
と、このダンパ主部24を包み込むようにして仕様切替
室7に取り付けられる箱状カバー25とを備えている。
上記箱状カバー25の左側面には、図8に示すように、
冷気導入路26が左方に突出するように形成されてい
る。この場合、上述したようにファン装置20により送
り出された冷気の残りは、上記冷気導入路26を通って
ダンパ装置22内に導入されるように構成されている。
【0019】そして、ダンパ主部24の内部には、図6
及び図7に示すように、上記冷気導入路26内に流入し
た冷気を案内する冷気通路27が形成されている。この
冷気通路27の出口側は二分岐されており、一方の分岐
路27a(図7参照)は取付板23に形成された第1の
吹出口28に連通され、他方の分岐路27b(図6参
照)は箱状カバー25の背面に上向きに形成された第2
の吹出口29に連通されている。
【0020】上記第1の吹出口28は、図7に示すよう
に、仕様切替室7の内部上面に取り付けられたダクト3
0に接続されており、該第1の吹出口28から吐出され
た冷気は、このダクト30から仕様切替室7内に吹き出
される構成となっている。また、第2の吹出口29は、
図6に示すように、冷蔵室5の背部に設けられたダクト
31に接続されており、該第2の吹出口29から吐出さ
れた冷気は、このダクト31を通ってチルド室16内及
び冷蔵室5内に吹き出されるように構成されている。
【0021】一方、製氷室6及び冷凍室8、仕様切替室
7に供給された冷気は、それら各室を冷却した後、冷却
器室17に戻される。また、冷蔵室5とチルド室16に
供給された冷気は、その後、野菜室9に供給されて該野
菜室9を冷却し、最終的に冷却器室17に戻されるよう
になっている。そして、冷却器室17に戻された空気
は、再び冷却器18により冷却されてから、上記各室5
〜9、16に供給されるように循環する構成となってい
る。
【0022】さて、冷蔵室5(チルド室16)及び仕様
切替室7の各室内の温度(冷却温度)は、第1の吹出口
28及び第2の吹出口29から吹き出される冷気供給量
を調整することにより制御されている。これら第1の吹
出口28及び第2の吹出口29からの冷気吹き出し量を
制御するために、ダンパ主部27には、その分岐路27
a及び27bを開閉するダンパ32及び33が設けられ
ている。
【0023】これらダンパ32、33は、1台のダンパ
モータ22aにより図示しないカム機構を介して開閉駆
動されるように構成されている。上記2個のダンパ3
2、33の開閉モードとしては、両方とも開、両方とも
閉、一方のダンパ32が開で他方のダンパ33が閉、一
方のダンパ32が閉で他方のダンパ33が開の4モード
が用意されており、カム軸の90度ごとの回転で上記4
つのモードを得ることが可能なように構成されている。
【0024】この構成の場合、分岐路27aが仕様切替
室7内へ冷気を供給する仕様切替室用の冷気供給通路を
構成し、ダンパ32が上記仕様切替室用の冷気供給通路
を開閉するダンパ(仕様切替室用のダンパ)を構成して
いる。また、分岐路27bが冷蔵室5内へ冷気を供給す
る冷蔵室用の冷気供給通路を構成し、ダンパ33が上記
冷蔵室用の冷気供給通路を開閉するダンパ(冷蔵室用の
ダンパ)を構成している。
【0025】また、冷蔵室5、冷凍室8及び仕様切替室
7には、それぞれ冷蔵室用温度センサ34(図4参
照)、冷凍室用温度センサ35(図4参照)及び仕様切
替室用温度センサ36(図4参照)が設けられている。
そして、冷凍室用温度センサ35がオン設定温度を検出
すると、冷蔵庫本体1の下部の機械室37内に配設され
たコンプレッサ38とファン装置20が通電駆動され、
オフ設定温度を検出すると、コンプレッサ38とファン
装置20が断電停止されるように構成されている。これ
により、製氷室6及び冷凍室8内の温度が所定の冷凍温
度(例えば−18℃)に等しくなるように制御される。
【0026】また、仕様切替室用温度センサ36がオン
設定温度を検出すると、ダンパ32が開放動作されて、
仕様切替室7内に冷気が供給されるようになり、オフ設
定温度を検出すると、ダンパ32が閉塞動作されて仕様
切替室7内への冷気供給が停止されるように構成されて
いる。これにより、仕様切替室7内の温度制御が行われ
る。更に、冷蔵室5についても同様に、冷蔵室用温度セ
ンサ34がオン設定温度を検出すると、ダンパ33が開
放動作されて冷蔵室5内に冷気が供給され、オフ設定温
度を検出すると、ダンパ33が閉塞動作されて冷蔵室5
内への冷気供給が停止されるように構成されている。こ
れにより、冷蔵室5内の温度制御が行われる。
【0027】一方、図6に示すように、前記製氷室6内
には、自動製氷装置39の製氷皿40が配設されてい
る。この製氷皿40は、皿駆動機構41により上下反転
位置まで回動駆動されると共に、ひねられるように構成
されており、この動作により製氷皿40内に製造された
氷の離氷が行なわれるようになっている。上記製氷皿4
0から離氷された氷は貯氷ボックス42内に貯留され
る。尚、上記皿駆動機構41内には、皿駆動モータ43
(図4参照)、ギヤ機構(図示しない)、製氷皿40の
水平位置及び反転位置を検知する位置センサ44(図4
参照)等が配設されている。また、製氷皿40には、製
氷完了等を検知する製氷温度センサ45(図4参照)が
取り付けられている。
【0028】更に、製氷皿40に給水するための給水タ
ンク46は、図5に示すように、冷蔵室5内の下部左端
部に着脱可能に設けられている。この給水タンク46の
下部には給水弁が設けられ、更に、この給水弁の下方に
は、該給水弁を開閉駆動する給水弁駆動機構(いずれも
図示しない)が設けられている。上記給水弁駆動機構
は、給水弁モータ47(図4参照)により駆動される構
成となっている。この構成の場合、給水開始時点(即
ち、離氷動作が完了して製氷皿40が水平位置に戻った
時点)に至ると、給水弁モータ47が通電制御されるこ
とにより、所定量の水が給水タンク46から製氷皿40
内へ供給されるように構成されている。
【0029】また、冷蔵室5内における上記給水タンク
46の下方前面部には、図5に示すように、操作パネル
48が配設されている。この操作パネル48には、図9
に示すように、その左から右へ向けて、冷凍室8用の温
度設定摘み49、冷蔵室5用の温度設定摘み50、仕様
切替室7用の温度設定摘み51が回動操作可能に設けら
れている。また、操作パネル48には、冷凍室8用の温
度設定摘み49の周囲に冷凍室8の温度設定用の表示部
49aが設けられ、冷蔵室5用の温度設定摘み50の周
囲に冷蔵室5の温度設定用の表示部50aが設けられ、
仕様切替室7用の温度設定摘み51の周囲に仕様切替室
7の温度設定用の表示部51aが設けられている。更
に、操作パネル48における仕様切替室7の温度設定用
の表示部51aには、仕様切替室7の設定温度が冷凍温
度に切り替えられていることを表示する冷凍用LED5
2が設けられている。
【0030】上記構成の場合、冷凍室8用の温度設定摘
み49は図示しない可変抵抗器の操作子となっており、
この温度設定摘み49が回動操作されると、回動操作角
度に応じた電圧信号が出力されるように構成されてい
る。この電圧信号が冷凍室8の温度設定信号であり、こ
の信号により冷凍室用温度センサ35のオン設定温度及
びオフ設定温度が変更される。同様にして、冷蔵室5用
の温度設定摘み50は図示しない可変抵抗器の操作子と
なっており、この温度設定摘み50が回動操作される
と、回動操作角度に応じた電圧信号が出力され、この電
圧信号が冷蔵室5の温度設定信号である。この信号によ
り冷蔵室用温度センサ34のオン設定温度及びオフ設定
温度が変更されるように構成されている。
【0031】また、仕様切替室7用の温度設定摘み51
は可変抵抗器53(図4参照)の操作子となっており、
この温度設定摘み51が回動操作されると、回動操作角
度に応じた電圧信号Svが出力されように構成されてい
る。この電圧信号Svが仕様切替室7の温度設定信号で
ある。この信号Svにより仕様切替室用温度センサ36
のオン設定温度及びオフ設定温度が変更されるように構
成されている。そして、この設定温度の切り替えによ
り、仕様切替室7の仕様を、冷凍室、チルド室、パーシ
ャル室、冷蔵室、野菜室などの複数仕様に切り替えるこ
とができるように構成されている。
【0032】尚、図6に示すように、冷却器18の下方
には、冷却器17に付着した霜を強制的に溶融除去する
ための除霜ヒータ54が設けられている。そして、この
除霜により生じた水は、水受け部材としての樋状のカバ
ー部材55に受けられた後、機械室37内に設けられた
蒸発皿56に貯留されるように構成されている。また、
冷却器18には、除霜温度センサ57(図4参照)が設
けられている。
【0033】さて、図4は上記した構成の冷蔵庫の電気
的構成を示す図である。この図4において、運転制御手
段である例えば制御回路58は、マイクロコンピュータ
等から構成されており、冷蔵庫の運転全般を制御する機
能(制御プログラム)を有している。この制御回路58
は、可変抵抗器53、仕様切替室用温度センサ36、冷
蔵室用温度センサ34、冷凍室用温度センサ35、除霜
温度センサ57、位置センサ44、製氷温度センサ45
から出力される各信号を入力するように構成されてい
る。そして、制御回路58は、コンプレッサ38、ダン
パモータ22a、ファンモータ20b、除霜ヒータ5
4、皿駆動モータ43、給水弁モータ47、冷凍用LE
D52をそれぞれ駆動回路59を介して通電制御するよ
うに構成されている。
【0034】次に、上記構成の作用、特には、仕様切替
室7の設定温度を冷凍以外の温度例えば冷蔵温度から冷
凍温度へ切り替えたときの運転制御の動作について、図
1、図2、図3及び図10も参照して説明する。まず、
本実施例では、仕様切替室7の設定温度を冷蔵温度から
冷凍温度へ切り替える場合、その切り替えのための運転
制御を優先的に実行するように構成されている。
【0035】具体的には、仕様切替室7の温度が切替後
の設定温度(冷凍温度)に達する途中で、例えば冷蔵室
5内の温度が高くなったとしても、仕様切替室7の温度
が冷凍温度に達するまで、ダンパ装置22のダンパ33
を閉じておき、冷蔵室5内へ冷気を供給しないように制
御している。以下、この優先制御について、図1に従っ
て説明する。
【0036】この図1(b)に示すように、今、時刻t
0において、冷蔵室5内の温度がオン温度T(高)より
も高くなったとすると、この時点でダンパ装置22のダ
ンパ33を開放させ(図1(c)参照)、冷蔵室5内へ
冷気を供給し始める。これにより、冷蔵室5内の冷却が
進む。この後、時刻t1において、使用者が仕様切替室
7の設定温度を冷蔵温度から冷凍温度へ切り替える操作
を行なったとする。すると、ダンパ装置22のダンパ3
2を開放し、仕様切替室7内へ冷気を供給し始める。こ
れにより、仕様切替室7内の冷却が進行する。この場
合、ダンパ装置22は、2つのダンパ32、33が共に
開放状態となっている。
【0037】そして、時刻t2において、冷蔵室5内の
温度がオフ温度T(低)よりも低くなったとすると、こ
の時点でダンパ装置22のダンパ33を閉塞させ(図1
(b)及び(c)参照)、冷蔵室5内への冷気の供給を
停止する。従って、これ以降は、ダンパ装置22のダン
パ32だけが開放状態となっており、仕様切替室7内の
冷却が進行する。
【0038】さて、この後、時刻t3において、冷蔵室
5内の温度がオン温度T(高)よりも高くなったとす
る。この場合、通常であれば(従来構成においては)、
この時点でダンパ装置22のダンパ33を開放させる
が、本実施例では、仕様切替室7の温度が冷凍温度に達
するまで仕様切替室7の冷却を優先的に行なうように制
御しているので、この時点ではダンパ33を閉塞したま
まにしておく。
【0039】そして、時刻t4において、仕様切替室7
の温度が冷凍温度に達したとすると、この時点でダンパ
装置22のダンパ32を閉塞動作させると共に、ダンパ
33を開放動作させる。これにより、仕様切替室7内へ
の冷気供給が停止されると共に、冷蔵室5内への冷気供
給が始まり、冷蔵室5内の冷却が開始される。この後、
時刻t4において、冷蔵室5内の温度がオフ温度T
(低)よりも低くなったとすると、この時点でダンパ装
置22のダンパ33を閉塞させ、冷蔵室5内への冷気の
供給を停止する。
【0040】上記構成によれば、仕様切替室7の設定温
度を冷蔵温度から冷凍温度に切り替える場合に、この切
り替えのための運転制御を優先的に実行するように構成
した。具体的には、仕様切替室7の温度が冷凍温度に達
するまで、冷蔵室5内へ冷気を供給する冷気供給通路を
開閉するダンパ33を閉じておくように構成した。この
ため、仕様切替室7内の温度が切替後の設定温度(冷凍
温度)に達するまでに要する時間を短縮することができ
る。
【0041】次に、本実施例においては、仕様切替室7
の温度が切替後の設定温度(冷凍温度)に達する途中
で、例えば自動製氷装置39の製氷皿40へ給水する条
件が発生したとしても、仕様切替室7の温度が冷凍温度
に達するまで、製氷皿40へ給水しないように制御して
いる。以下、この優先制御について、図2に従って説明
する。
【0042】図2において、時刻t11で使用者が仕様
切替室7の設定温度を冷蔵温度から冷凍温度へ切り替え
る操作を行なったとする。すると、ダンパ装置22のダ
ンパ32を開放し、仕様切替室7内へ冷気を供給し始め
る。これにより、仕様切替室7内の冷却が進行する。こ
の後、時刻t12において、自動製氷装置39の製氷皿
40内の製氷完了が検知されたとする。すると、この時
点で離氷動作が実行される。そして、時刻t13におい
て、上記離氷動作が完了すると、製氷皿40内へ給水す
る条件が発生する。
【0043】ここで、通常であれば(従来構成において
は)、製氷皿40内へ給水する給水運転を実行するので
あるが(図2(b)の2点鎖線参照)、本実施例では、
仕様切替室7の温度が冷凍温度に達するまで仕様切替室
7の冷却を優先的に行なうように制御しているので、こ
の時点では上記給水運転を実行しない。この後、時刻t
14において、仕様切替室7の温度が冷凍温度に達した
とすると、この時点で製氷皿40内へ給水する給水運転
を実行するように構成されている。
【0044】従って、上記構成によれば、仕様切替室7
の温度が冷凍温度に達するまで、製氷皿40内へ給水し
ないから、それだけ製氷室6内の熱負荷(即ち、冷却器
18に対する負荷)が小さくなる。このため、仕様切替
室7の温度が冷凍温度に達するまでにかかる時間が短く
なり使用者にとって使い勝手が良くなる。
【0045】また、本実施例においては、仕様切替室7
の温度が切替後の設定温度(冷凍温度)に達する途中
で、例えば除霜運転開始条件が発生したとしても、仕様
切替室7の温度が冷凍温度に達するまで、除霜運転を実
行しないように制御している。以下、この優先制御につ
いて、図3に従って説明する。尚、除霜運転開始条件に
ついて簡単に説明すると、例えば前回の除霜運転が終了
してからのコンプレッサ38の運転時間を積算した時間
が予め決められた所定時間に達したときに除霜運転開始
フラグがオンとなり、この時点で除霜運転を開始するよ
うに構成されている。
【0046】さて、上記図3において、時刻t21で使
用者が仕様切替室7の設定温度を冷蔵温度から冷凍温度
へ切り替える操作を行なったとする。すると、ダンパ装
置22のダンパ32を開放し、仕様切替室7内へ冷気を
供給し始める。これにより、仕様切替室7内の冷却が進
行する。この後、時刻t22において、除霜運転開始条
件がオンになったとする。この場合、通常であれば(従
来構成においては)、この時点で除霜運転が開始される
が(図3(c)の2点鎖線参照)、本実施例では、仕様
切替室7の温度が冷凍温度に達するまで仕様切替室7の
冷却を優先的に行なうように制御しているので、この時
点では除霜運転を実行しない。
【0047】この後、時刻t23において、仕様切替室
7の温度が冷凍温度に達したとすると、この時点でダン
パ装置22のダンパ32を閉塞動作させ、仕様切替室7
内への冷気供給を停止させる。これと共に、上記時点
で、除霜運転を開始する。具体的には、プリクールを実
行した後、除霜ヒータ54を通電開始し、除霜温度セン
サ57が除霜終了条件を検知すると、除霜ヒータ54を
断電して除霜運転を終了するように構成されている。
【0048】従って、上記構成によれば、仕様切替室7
の温度が冷凍温度に達するまで、除霜運転を開始しな
い。これにより、仕様切替室7の温度が冷凍温度に達す
る前に除霜運転が実行されると、仕様切替室7の温度が
冷凍温度に達するまでにかなり長い時間を要してしまう
が、このような事態を防止することができる。
【0049】また、本実施例においては、仕様切替室7
の設定温度を冷蔵温度から冷凍温度に切り替える操作を
行なった場合、それから仕様切替室7の温度が冷凍温度
に達するまでの間、図9に示す操作パネル48の冷凍用
LED52を点滅させるように構成されている。この場
合、冷凍用LED52が報知手段を構成している。具体
的には、図10に示すように、時刻t31において、仕
様切替室7の設定温度を冷蔵温度から冷凍温度に切り替
える操作を行なうと、この時点から上記冷凍用LED5
2をオンオフ通電することにより点滅させる。この冷凍
用LED52の点滅により、使用者は、仕様切替室7の
温度が冷凍温度に達していないこと、即ち、切り替え途
中であることを明確に認識することができる。
【0050】この後、時刻t32で仕様切替室7の温度
が冷凍温度に達すると、この時点から冷凍用LED52
をオンし続ける。これにより、冷凍用LED52が連続
点灯状態となり、この冷凍用LED52の連続点灯によ
り、使用者は、仕様切替室7の温度が冷凍温度に達した
ことを認識する。そして、仕様切替室7を冷凍室として
使用している間は、上記冷凍用LED52を点灯したま
まにしている。
【0051】さて、この後、時刻t33において、仕様
切替室7の設定温度を冷凍温度から冷蔵温度に切り替え
る操作を行なうと、この時点から上記冷凍用LED52
を点滅させる。この冷凍用LED52の点滅により、使
用者は、仕様切替室7の温度が冷蔵温度に達していない
こと、即ち、切り替えの途中であることを明確に認識す
る。
【0052】そして、時刻t34で仕様切替室7の温度
が冷蔵温度に達すると、この時点から冷凍用LED52
をオフする。これにより、冷凍用LED52が消灯状態
となり、この冷凍用LED52の消灯により、使用者
は、仕様切替室7の温度が冷蔵温度に達したことを認識
する。また、仕様切替室7を冷蔵室として使用している
間は、上記冷凍用LED52を消灯したままにしてい
る。
【0053】尚、上記実施例では、仕様切替室7の設定
温度を冷蔵温度から冷凍温度に切り替える場合に、その
切り替えのための運転制御を優先的に実行するように構
成したが、これに限られるものではなく、例えば仕様切
替室7の設定温度をチルド温度やパーシャル温度から冷
凍温度に切り替える場合に前述した各優先制御を実行す
るように構成しても良い。また、仕様切替室7の設定温
度を冷蔵温度やチルド温度やパーシャル温度から冷凍温
度以外の温度に切り替える場合に前述した各優先制御を
実行するように構成しても良い。
【0054】更に、仕様切替室7の設定温度を冷凍温度
から冷蔵温度に切り替える場合に、その切り替えのため
の運転制御を優先的に実行するように構成しても良い。
この構成の場合、冷蔵室5内の空気を仕様切替室7内に
導入する専用ダクトを設けると共に、この専用ダクトを
開閉する専用ダンパを設け、そして、仕様切替室7の設
定温度を冷凍温度から冷蔵温度に切り替える場合、上記
専用ダンパを開放動作せて、冷蔵室5内の比較的暖かい
冷気(空気)を仕様切替室7内に導くように構成すれば
良い。このように構成すると、仕様切替室7内の温度が
冷凍温度から冷蔵温度に速やかに切り替わる。尚、仕様
切替室7の設定温度をパーシャル温度やチルド温度から
冷蔵温度に切り替える場合に、上記優先制御を行なうよ
うに構成しても良い。
【0055】図11は本発明の第2の実施例を示すもの
であり、第1の実施例と異なるところを説明する。この
第2の実施例では、仕様切替室7の設定温度を冷蔵温度
から冷凍温度に切り替える操作を行なった場合におい
て、仕様切替室7の温度が冷凍温度に達するまでの間
に、仕様切替室7の扉12が開放されたときにブザーを
鳴動させるようにしている。
【0056】具体的には、図11に示すように、時刻t
41において、仕様切替室7の設定温度を冷蔵温度から
冷凍温度に切り替える操作を行なうと、この時点から、
仕様切替室7の温度が低下する。この後、時刻t42
(仕様切替室7の温度が冷凍温度に達する前の時点)
で、仕様切替室7の扉12が開放されたとすると、この
時点でブザーが鳴動されるように構成されている。尚、
ブザーは、扉12が開放されている間、鳴動されるよう
になっている。また、ブザーは制御回路56等が実装さ
れたプリント配線基板に取り付けられている。更に、冷
蔵庫本体1の仕様切替室7の前部開口部の周縁部には、
仕様切替室7の扉12の開閉状態を検知する扉スイッチ
(図示しない)が設けられている。尚、他の扉の開閉状
態を検知する扉スイッチ(図示しない)もそれぞれ設け
られている。
【0057】そして、時刻t43で仕様切替室7の温度
が冷凍温度に達したとすると、この後は、時刻t44で
仕様切替室7の扉12が開放されたとしても、この時点
ではブザーは鳴動されない。次に、時刻t45におい
て、仕様切替室7の扉12が開放された後、時刻t46
にて、仕様切替室7の設定温度を冷凍温度から冷蔵温度
に切り替える操作が行なわれると、この時点でブザーが
鳴動される。
【0058】この後、時刻t47(仕様切替室7の温度
が冷蔵温度に達する前の時点)で、仕様切替室7の扉1
2が開放されたとすると、この時点でブザーが鳴動され
る。そして、時刻t48で仕様切替室7の温度が冷蔵温
度に達したとすると、この後は、時刻t49で仕様切替
室7の扉12が開放されたとしても、この時点ではブザ
ーは鳴動されないように構成されている。尚、上述した
以外の第2の実施例の構成は、第1の実施例の構成と同
じ構成となっている。
【0059】従って、第2の実施例においても、第1の
実施例と同じ作用効果を得ることができる。特に、第2
の実施例によれば、仕様切替室7の設定温度を切替操作
した場合において、仕様切替室7の温度が切替後の温度
に達する前に使用者が仕様切替室7の扉12を開放させ
たときには、ブザーが鳴動されるから、使用者は仕様切
替室7の温度が切替後の温度に達していないことを明確
に認識することができる。
【0060】図12は本発明の第3の実施例を示すもの
であり、第1の実施例と異なるところを説明する。この
第3の実施例では、仕様切替室7の設定温度を冷蔵温度
から冷凍温度に(またはその逆方向に)切替操作した
後、仕様切替室7の温度が切替後の設定温度に達したと
きに、ブザーを鳴動させるように構成している。
【0061】具体的には、図12に示すように、時刻t
51において、仕様切替室7の設定温度を冷蔵温度から
冷凍温度に切り替える操作を行なうと、この時点から、
仕様切替室7内の冷却が始まる。この後、時刻t52
で、仕様切替室7の温度が冷凍温度に達したとすると、
この時点でブザーが所定時間鳴動される。次に、時刻t
53において、仕様切替室7の設定温度を冷凍温度から
冷蔵温度に切り替える操作が行なわれたとすると、この
時点から、仕様切替室7の温度が上昇する。そしてこの
後、時刻t54で仕様切替室7の温度が冷蔵温度に達す
ると、この時点でブザーが鳴動される。
【0062】尚、上述した以外の第3の実施例の構成
は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従っ
て、第3の実施例においても、第1の実施例と同じ作用
効果を得ることができる。特に、第3の実施例によれ
ば、仕様切替室7の設定温度を切替操作した場合、仕様
切替室7の温度が切替後の温度に達した時点でブザーが
鳴動されるので、使用者は仕様切替室7の温度が切替後
の温度に達したことを明確に認識することができる。
【0063】図13及び図14は本発明の第4の実施例
を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明
する。この第4の実施例では、操作パネルに緑色を発光
する緑LEDと赤色を発光する赤LEDを設け、仕様切
替室7の設定温度を冷蔵温度から冷凍温度に切替操作し
た後、仕様切替室7の温度が冷凍温度に達するまでの
間、上記2個のLEDを次に述べるように点灯制御する
ように構成している。
【0064】即ち、図13に示すように、時刻t61に
おいて、仕様切替室7の設定温度を冷蔵温度から冷凍温
度に切り替える操作を行なうと、この時点から、仕様切
替室7内の冷却が始まる。そして、この時点以降、仕様
切替室7の温度がチルド温度(例えば0℃)に達するま
での間は、上記2個のLEDを点滅パターン1で点滅制
御する。この点滅パターン1は、図14に示すように、
2個のLEDを同時に点滅させる点灯態様である。
【0065】この後、時刻t62において、仕様切替室
7の温度がチルド温度に達すると、この時点以降、仕様
切替室7の温度がパーシャル温度(例えば−3℃)に達
するまでの間は、上記2個のLEDを点滅パターン2で
点滅制御する。この点滅パターン2は、図14に示すよ
うに、赤LEDだけを点滅させ、緑LEDを消灯してお
く点灯態様である。
【0066】そして、時刻t63において、仕様切替室
7の温度がパーシャル温度に達すると、この時点以降、
仕様切替室7の温度が冷凍温度に達するまでの間は、上
記2個のLEDを点滅パターン3で点滅制御する。この
点滅パターン3は、図14に示すように、緑LEDだけ
を点滅させ、赤LEDを消灯しておく点灯態様である。
そしてこの後、時刻t64において、仕様切替室7の温
度が冷凍温度に達すると、緑LEDだけを連続点灯する
ように構成されている。
【0067】尚、上述した以外の第4の実施例の構成
は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従っ
て、第4の実施例においても、第1の実施例と同じ作用
効果を得ることができる。特に、第4の実施例によれ
ば、仕様切替室7の設定温度を冷蔵温度から冷凍温度へ
切替操作した場合、2個のLEDの点滅パターンの種類
によって、仕様切替室7の温度が冷蔵温度とチルド温度
との間であるか、それとも、チルド温度とパーシャル温
度との間であるか、それとも、パーシャル温度と冷凍温
度の間であるかを明確に認識することができる。このた
め、使用者にとって使い勝手が一層向上する。
【0068】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りの構成であ
るから、次の効果を得ることができる。即ち、請求項1
の冷蔵庫によれば、仕様切替室の設定温度を切り替える
場合に、この切り替えのための運転制御を優先的に実行
するように構成したので、仕様切替室内の温度が切替後
の設定温度に達するまでにかかる時間を短縮することが
できる。
【0069】請求項2の冷蔵庫においては、仕様切替室
の設定温度を高い温度から低い温度へ切り替える際に、
この切り替えのための運転制御を優先的に実行する構成
とした。この場合、仕様切替室の設定温度を高い温度か
ら低い温度へ切り替える際に、切替に時間がかかる傾向
が強いので、上記優先的運転制御が一層有効である。
【0070】請求項3の冷蔵庫においては、仕様切替室
の設定温度を冷凍以外の温度から冷凍温度へ切り替える
場合に、上記優先的運転制御を行なう構成とした。この
場合、仕様切替室の設定温度を冷凍以外の温度から冷凍
温度へ切り替える際に、最も長い時間がかかるので、上
記優先的運転制御が最も有効である。
【0071】請求項4の冷蔵庫では、仕様切替室の設定
温度を冷凍以外の温度から冷凍温度へ切り替えるための
運転制御を実行する場合、仕様切替室の温度が切替後の
設定温度に達するまで、冷蔵室内へ冷気を供給する冷気
供給通路を開閉するダンパを閉じておくように構成し
た。この構成によれば、切替運転制御時に冷蔵室内へ冷
気が供給されないため、その分、仕様切替室内へ供給さ
れる冷気の量が多くなる。従って、仕様切替室内の温度
が冷凍温度に達するまでにかかる時間を短縮することが
できる。
【0072】請求項5の冷蔵庫によれば、仕様切替室の
設定温度を冷凍以外の温度から冷凍温度へ切り替えるた
めの運転制御を実行する場合、仕様切替室の温度が切替
後の設定温度に達するまで、除霜運転の開始を延期する
構成としたので、仕様切替室の温度が冷凍温度に達する
前に除霜運転開始条件が発生することがあっても、冷凍
温度に達するまでにかかる時間を短縮することができ
る。
【0073】請求項6の冷蔵庫では、仕様切替室の設定
温度を冷凍以外の温度から冷凍温度へ切り替えるための
運転制御を実行する場合、仕様切替室の温度が切替後の
設定温度に達するまで、自動製氷装置の製氷皿へ給水す
る運転の開始を延期する構成とした。この構成によれ
ば、仕様切替室の温度が冷凍温度に達する前に製氷皿へ
給水する運転の開始条件が発生することがあっても、冷
凍温度に達するまでにかかる時間を短縮することができ
る。
【0074】請求項7の冷蔵庫によれば、冷蔵室内の空
気を仕様切替室へ導くダクトと、このダクトを開閉する
ダンパとを備えた構成において、仕様切替室の設定温度
を低い温度から高い温度へ切り替える場合は、上記ダン
パを開放させるように構成した。これにより、仕様切替
室の設定温度を低い温度から高い温度へ切り替える場合
にかかる時間を短くできる。
【0075】請求項8の冷蔵庫によれば、仕様切替室の
設定温度を切り替える場合、切り替え運転の途中である
ことを報知する報知手段を備える構成としたので、使用
者は切り替え運転の途中であることを認識することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すタイムチャート
【図2】タイムチャート
【図3】タイムチャート
【図4】ブロック図
【図5】冷蔵庫全体の正面図
【図6】冷蔵庫全体の縦断側面図
【図7】仕様切替室周辺の縦断側面図
【図8】扉を取り外した状態の冷蔵庫の正面図
【図9】操作パネルを示す正面図
【図10】タイムチャート
【図11】本発明の第2の実施例を示すタイムチャート
【図12】本発明の第3の実施例を示すタイムチャート
【図13】本発明の第4の実施例を示すタイムチャート
【図14】LEDの点滅パターンを説明するための図
【符号の説明】
1は冷蔵庫本体、5は冷蔵室、6は製氷室、7は仕様切
替室、8は冷凍室、9は野菜室、10、11、12、1
3、14は扉、18は冷却器、20はファン装置、22
はダンパ装置、22aはダンパモータ、26は冷気導入
路、27は冷気通路、27a、27bは分岐路、32、
33はダンパ、38はコンプレッサ、39は自動製氷装
置、40は製氷皿、48は操作パネル、52は冷凍用L
ED(報知手段)、54は除霜ヒータ、58は制御回路
(運転制御手段)を示す。
フロントページの続き (72)発明者 川村 真一 大阪府茨木市太田東芝町1番6号 株式会 社東芝大阪工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定温度を広い温度範囲で切り替え可能
    な仕様切替室を備えた冷蔵庫において、 前記仕様切替室の設定温度を切り替える場合に、この切
    り替えのための運転制御を優先的に実行する運転制御手
    段を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 前記運転制御手段は、前記仕様切替室の
    設定温度を高い温度から低い温度へ切り替える場合に、
    この切り替えのための運転制御を優先的に実行するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1記載の冷蔵
    庫。
  3. 【請求項3】 前記運転制御手段は、前記仕様切替室の
    設定温度を冷凍以外の温度から冷凍温度へ切り替える場
    合に、この切り替えのための運転制御を優先的に実行す
    るように構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 前記運転制御手段は、前記仕様切替室の
    設定温度を冷凍以外の温度から冷凍温度へ切り替えるた
    めの運転制御を実行する場合、前記仕様切替室の温度が
    切替後の設定温度に達するまで、冷蔵室内へ冷気を供給
    する冷気供給通路を開閉するダンパを閉じておくことを
    特徴とする請求項3記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 前記運転制御手段は、前記仕様切替室の
    設定温度を冷凍以外の温度から冷凍温度へ切り替えるた
    めの運転制御を実行する場合、前記仕様切替室の温度が
    切替後の設定温度に達するまで、除霜運転の開始を延期
    することを特徴とする請求項3または4記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 製氷皿内に給水した後、前記製氷皿内の
    製氷が完了した時点で離氷動作させる機能を有した自動
    製氷装置を備え、 前記運転制御手段は、前記仕様切替室の設定温度を冷凍
    以外の温度から冷凍温度へ切り替えるための運転制御を
    実行する場合、前記仕様切替室の温度が切替後の設定温
    度に達するまで、前記自動製氷装置の製氷皿へ給水する
    運転の開始を延期することを特徴とする請求項3ないし
    5のいずれかに記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 冷蔵室内の空気を前記仕様切替室へ導く
    ダクトと、 このダクトを開閉するダンパとを備え、 前記運転制御手段は、前記仕様切替室の設定温度を低い
    温度から高い温度へ切り替える場合に、前記ダンパを開
    放させることにより前記切り替えのための運転制御を優
    先的に実行することを特徴とする請求項1記載の冷蔵
    庫。
  8. 【請求項8】 室内の設定温度を広い温度範囲で切り替
    え可能な仕様切替室を備えた冷蔵庫において、 前記仕様切替室の設定温度を切り替える場合、切り替え
    運転の途中であることを報知する報知手段を備えたこと
    を特徴とする冷蔵庫。
JP11922797A 1997-05-09 1997-05-09 冷蔵庫 Pending JPH10306969A (ja)

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Cited By (6)

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