JPH10306928A

JPH10306928A - 天井吊り形空気調和機

Info

Publication number: JPH10306928A
Application number: JP9116662A
Authority: JP
Inventors: Masataka Kabuki; 正隆株木; Yasuyuki Arai; 康之新井; Itsutarou Akiyama; 逸太郎秋山; Akihiro Matsushita; 章弘松下
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1997-05-07
Filing date: 1997-05-07
Publication date: 1998-11-17

Abstract

(57)【要約】【課題】取り外す部品点数の削減及びメンテナンス時
間の短縮ができると共に、構造上シンプルで容易に熱交
換器のメンテナンスが可能な天井吊り形空気調和機を提
供すること。【解決手段】熱交換器とドレンパンとを有する熱交換
室と、底面に必要に応じて開口可能な吸込口が形成さ
れ、送風装置を有する送風機室と、熱交換室と送風機室
とを区画する内壁と、送風装置に設けられて構成部品が
取り付けられると共に、常時は内壁を閉塞するように、
かつ熱交換器のメンテナンス時は回転移動自在に内壁部
に熱交換室の開口部が形成されるように内壁に装着され
た板状部材とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は天井吊り形空気調
和機に関するもので、熱交換器をメンテナンスを容易に
行うことができる構成に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図１１〜１３は、例えば三菱電機パッケ
ージエアコン総合カタログ（S-179-6-C2059-B 静9602）
Ｐ８１に示された従来の天井吊り形空気調和機の熱交換
器周辺部の部品構成を示す図で、図１１は天井吊り形空
気調和機本体を示す斜視図、図１２は天井吊り形空気調
和機の熱交換器周辺部の部品構成を示す断面図、図１３
は天井吊り形空気調和機の送風装置を示す斜視図であ
る。

【０００３】図において、１は空気調和機本体、２は本
体内部に収納された送風装置で、ファン２ａ、モータ２
ｂ、ケーシング２ｃで構成されている。３は本体内部を
送風機室１５と熱交換室１６に区画する内壁である。送
風装置２は内壁３に取り付けられて、送風機室１５に収
納されいる。４は熱交換室１６に収納されている熱交換
器である。

【０００４】８は送風機室１５の吸込口に設けられたエ
アフィルターで、吸込口全体を覆っている。１１は熱交
換室１６の底面を構成するパネルで、パネル１１の内側
にはドレンパン１４が設けられている。１２、１３は熱
交換室１６の側面を構成するサイドパネルである。

【０００５】次に動作について説明する。熱交換器４の
メンテナンスを行うには、空気調和機本体１に取り付け
られたグリル(図示せず)、エアフィルター８及び両サイ
ドパネル１２、１３を取り外し、パネル１１及びドレ
ンパン１４を取り外す。これにより熱交換器４のメンテ
ナンスのスペースを設けられるのでメンテナンス作業が
可能となる。また、熱交換器４を洗浄する時はドレンパ
ン１４が取り外されているので、熱交換器洗浄時の水の
処理に特殊な装置を使用して作業を行う。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来の天井吊り形空気
調和機は以上のように構成されているので、熱交換器の
メンテナンス時には、空気調和機本体に取り付けられて
いる多くの部品を取り外さなければならなかった。ま
た、ドレンパンを外すことにより熱交換器洗浄時の水の
処理に特殊な装置が必要になるなどの問題点があった。

【０００７】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、取り外す部品を１つのアッセン
ブリにされた送風装置にすることで、取り外す部品点数
の削減及びメンテナンス時間の短縮ができると共に、構
造上シンプルで容易に熱交換器のメンテナンスが可能な
天井吊り形空気調和機を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明に係る天井吊り
形空気調和機は、空気調和機本体と、この本体に設けら
れて、熱交換器とドレンパンとを有する熱交換室と、本
体に設けられて、底面に必要に応じて開口可能な吸込口
が形成され、送風装置を有する送風機室と、熱交換室と
送風機室とを区画する内壁と、送風装置に設けられて構
成部品が取り付けられると共に、常時は内壁を閉塞する
ように、かつ熱交換器のメンテナンス時は内壁部に熱交
換室の開口部が形成されるように回転移動自在に内壁に
装着された板状部材とを設けたものである。

【０００９】また、送風機室の底面に、送風装置の回転
移動時の落下を防止する強度部材を設けたものである。

【００１０】また、強度部材に、送風装置を送風機室の
空間で下方に回転移動させた場合に板状部材が当接する
当接部を設けたものである。

【００１１】また、強度部材に、着脱自在にエアーフィ
ルタを設けたものである。

【００１２】また、本体の内壁の上部に設けられ、板状
部材が取り付けられる取付台と、この取付台に設けられ
て、板状部材を上部に回転移動自在に支持する支持手段
と、送風装置が上部へ回転移動時、内壁部に熱交換室の
開口部が形成されるように送風装置を保持する懸吊り部
材とを設けたものである。

【００１３】また、支持手段を、ヒンジ機構で構成した
ものである。

【００１４】また、支持手段を、取付台に形成された係
合孔部と、板状部材の上部に形成された係合片とで構成
したものである。

【００１５】

【発明の実施の形態】

実施の形態１．以下、この発明の実施の形態の一例を図
を参照して説明する。図１〜図５はこの発明の実施の形
態の一例を示す図で、図１は天井吊り形空気調和機を示
す断面図、図２は天井吊り形空気調和機の送風装置を示
す斜視図、図３は送風装置の回転移動の例を示す断面
図、図４は天井吊り形空気調和機のエアフィルタを取り
外した状態の下面図、図５は強度部材の拡大図である。

【００１６】図において、１は１は空気調和機本体、２
は本体内部に収納された送風装置で、ファン２ａ、モー
タ２ｂ、ケーシング２ｃが板状部材としてのプレート状
部材２ｄに取り付けられて１つのアッセンブリとなり送
風装置２を形成する。

【００１７】３は本体内部を送風機室１５と熱交換室１
６に区画する内壁で、本体１の取付台５に固定されてい
る。送風装置２は内壁３に取付ネジ６にて固定されて取
り付けられ、送風機室１５に収納されている。

【００１８】４は熱交換室１６に収納されている熱交換
器である。

【００１９】７は空気調和機本体１の内壁３から外壁に
かけて複数設けた強度部材で、送風機室１５スペースを
確保し、なおかつ送風装置２の脱着時の落下防止を兼ね
たものである。

【００２０】７ａは強度部材７に設けた当接部の一例で
ある切起し部で、送風装置２を送風機室１５の空間で回
転移動させた時にプレート状の部材２ｄが当たり、送風
装置２のすべりを防止すると共に内壁３から熱交換室１
６の開口穴を確保する。また、図５のように強度部材７
の断面はコ字形状でエアフィルター８の脱着を可能とし
ている。

【００２１】１１は熱交換室１６の底面を構成するパネ
ルで、パネル１１の内側にはドレンパン１４が設けられ
ている。１２、１３は熱交換室１６の側面を構成するサ
イドパネルである。

【００２２】次に動作について説明する。熱交換器４の
メンテナンスを行う時は、図３に示すように、まずエア
フィルタ８を強度部材７から取り外し、次に送風装置２
を固定する取付ネジ６を外して内壁３から送風装置２を
取り外す。そして、送風装置２を送風機室１５の空間で
下方に回転移動させ、プレート状の部材２ｄが強度部材
７の切起し部７ａに当接させることにより、送風装置２
のすべりを防止すると共に内壁３から熱交換室１６の開
口穴を確保する。内壁３から熱交換室１６の空間が開口
されるので熱交換器４のメンテナンスが可能となる。

【００２３】上述したとおり、実施の形態１によれば、
熱交換器４のメンテナンスを行う時に、従来の天井吊り
形空気調和機のようにドレンパン１４を取り外す必要が
ないため、熱交換器洗浄時の水の処理にドレンパン１４
を利用でき特殊な装置を必要としない。

【００２４】実施の形態２．図６〜図８はこの発明の実
施の形態の他の例を示す図で、図６は天井吊り形空気調
和機の断面図、図７は要部拡大図、図８は送風装置の回
転移動の例を示す断面図である。

【００２５】図において、９は一端が本体１の取付台５
に固定され、他端が常時はプレート状の部材２ｄに設け
られたフック部１７ａに着脱自在に納められたヒモ状の
懸吊り部材である。１０は本体１の取付台５と送風装置
２のプレート状の部材２ｄを連結するヒンジ機構であ
る。１７ａ、１７ｂはプレート状の部材２ｄの送風装置
２側に設けられたフック部である。

【００２６】熱交換器４のメンテナンスを行う時は、図
８に示すように、まずエアフィルタ８を強度部材７から
取り外し、次に送風装置２を固定する下部の取付ネジ６
を外して、ヒンジ機構１０を利用して回転移動できる状
態とする。そして、送風装置２を上方に回転移動させる
とともに、ヒモ状の懸吊り部材９の他端をフック部１７
ａよりも下方のフック部１７ｂに懸けて回転移動させた
状態を保持することにより、内壁３から熱交換室１６の
開口穴を確保して、内壁３から熱交換室１６の空間が開
口されるので熱交換器４のメンテナンスが可能となる。

【００２７】実施の形態３．図９、図１０はこの発明の
実施の形態の他の例を示す図で、図９は天井吊り形空気
調和機の要部斜視図、図１０は送風装置の回転移動の例
を示す断面図である。

【００２８】図において、５ａは取付台５に設けられた
係合孔部の一例であるＴカット穴、１８はプレート状の
部材２ｄの上部に形成された係合片の一例であるフラン
ジである。

【００２９】Ｔカット穴５ａにプレート状の部材２ｄの
フランジ１８を係合させることで、上記実施の形態２と
同様送風機室１５の空間で送風装置２を回転移動するこ
とができる。次に図９、１０のように取付台５にＴカッ
ト穴、プレート状の部材２ｄにフランジを設けることで
送風装置２が上記で述べたように送風機室１５の空間で
回転移動することができる。

【００３０】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、熱交
換器のメンテナンス時に送風装置が回転移動して内壁部
に熱交換室の開口部が形成されるので、吸込口からこの
開口部を用いて熱交換器のメンテナンスができ、洗浄に
使用した水の処理にドレンパンを利用できる。また、熱
交換器洗浄時の特殊装置がなくなるので、メンテナンス
時間が短縮され、なおかつ部品点数も削減される効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態の一例を示す図で、天
井吊り形空気調和機を示す断面図である。

【図２】この発明の実施の形態の一例を示す図で、天
井吊り形空気調和機の送風装置を示す斜視図である。

【図３】この発明の実施の形態の一例を示す図で、送
風装置の回転移動の例を示す断面図である。

【図４】この発明の実施の形態の一例を示す図で、天
井吊り形空気調和機を示す断面図である。

【図５】この発明の実施の形態の一例を示す図で、要
部拡大図である。

【図６】この発明の実施の形態の他の例を示す図で、
天井吊り形空気調和機を示す断面図である。

【図７】この発明の実施の形態の他の例を示す図で、
要部拡大図である。

【図８】この発明の実施の形態の他の例を示す図で、
送風装置の回転移動の例を示す断面図である。

【図９】この発明の実施の形態の他の例を示す図で、
要部斜視図である。

【図１０】この発明の実施の形態の他の例を示す図
で、送風装置の回転移動を示す断面図である。

【図１１】従来の天井吊り形空気調和機本体を示す斜
視図である。

【図１２】従来の天井吊り形空気調和機の熱交換器周
辺の部品構成を示す断面図である。

【図１３】従来の天井吊り形空気調和機の送風装置を
示す斜視図である。

【符号の説明】

１空気調和機本体、２送風装置、２ａファン、２
ｂモータ、２ｃケーシング、２ｄプレート状の部
材、３内壁、４熱交換器、５取付台、５ａＴカ
ット穴、６取付ネジ、７強度部材、７ａ切起し
部、８エアフィルター、９ヒモ状の懸吊り部材、１
０ヒンジ機構、１１パネル、１２サイドパネル、
１３サイドパネル、１４ドレンパン、１５送風機
室、１６熱交換室、１７ａ，１７ｂフック部、１８
フランジ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者松下章弘東京都千代田区大手町二丁目６番２号三菱電機エンジニアリング株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】空気調和機本体と、この本体に設けられて、熱交換器とドレンパンとを有す
る熱交換室と、前記本体に設けられて、底面に必要に応じて開口可能な
吸込口が形成され、送風装置を有する送風機室と、前記熱交換室と前記送風機室とを区画する内壁と、前記送風装置に設けられて該構成部品が取り付けられる
と共に、常時は前記内壁を閉塞するように、かつ前記熱
交換器のメンテナンス時は前記内壁部に前記熱交換室の
開口部が形成されるように回転移動自在に前記内壁に装
着された板状部材と、を備えたことを特徴とする天井吊
り形空気調和機。
【請求項２】前記送風機室の底面に、前記送風装置の
回転移動時の落下を防止する強度部材を設けたことを特
徴とする請求項１記載の天井吊り形空気調和機。
【請求項３】前記強度部材に、前記送風装置を前記送
風機室の空間で下方に回転移動させた場合に前記板状部
材が当接する当接部を設けたことを特徴とする請求項２
記載の天井吊り形空気調和機。
【請求項４】前記強度部材に、着脱自在にエアフィル
タを設けたことを特徴とする請求項２記載の天井吊り形
空気調和機。
【請求項５】前記本体の前記内壁の上部に設けられ、
前記板状部材が取り付けられる取付台と、この取付台に設けられて、前記板状部材を上部に回転移
動自在に支持する支持手段と、前記送風装置が上部へ回転移動時、前記内壁部に前記熱
交換室の開口部が形成されるように該送風装置を保持す
る懸吊り部材と、を備えたことを特徴とする請求項１記
載の天井吊り形空気調和機。
【請求項６】前記支持手段は、ヒンジ機構で構成され
たことを特徴とする請求項５記載の天井吊り形空気調和
機。
【請求項７】前記支持手段は、前記取付台に形成され
た係合孔部と、前記板状部材の上部に形成された係合片
とで構成されたことを特徴とする請求項５記載の天井吊
り形空気調和機。