JPH10306882A - 電空変換機構 - Google Patents

電空変換機構

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JPH10306882A
JPH10306882A JP11453797A JP11453797A JPH10306882A JP H10306882 A JPH10306882 A JP H10306882A JP 11453797 A JP11453797 A JP 11453797A JP 11453797 A JP11453797 A JP 11453797A JP H10306882 A JPH10306882 A JP H10306882A
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JP
Japan
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moving coil
coil
flapper
bobbin
pressure
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JP11453797A
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Haruo Kashimoto
晴夫 樫本
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Konan Electric Co Ltd
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Konan Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ムービングコイルの動きの安定化を図った電
空変換機構を提供することを目的とする。 【解決手段】 永久磁石と、永久磁石を取り囲むヨーク
と、永久磁石の軸心方向に電磁作用により進退するムー
ビングコイルと、ムービングコイルの中心から偏心した
位置に配置され、ムービングコイルの進退方向と直角の
方向の軸心の周りに回転可能な回転軸と、この回転軸を
ムービングコイルに連結する第1のアームと、この回転
軸にフラッパーを連動させる第2のアームとを備える電
空変換機構において、ムービングコイルのコイルを装着
させるボビンを導電性非磁性体で構成させた電空変換機
構とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクチュエータ位
置制御用ポジショナなどに用いる電空変換機構に関し、
特にムービングコイルの動きを安定化した電空変換機構
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空々式ポジショナの受圧室に供給する圧
縮空気の圧力を制御する方法として、例えば図6に電空
変換機構200を用いる方法が知られている。この電空
変換機構200は、空々式ポジショナの受圧室および圧
縮空気源に連通される副圧縮空気供給路201と、受圧
室を大気中に連通させるリリーフ空気路202と、この
リリーフ空気路202の流量を制御して受圧室の内圧を
制御するフラッパー203と、このフラッパー203を
駆動する電磁駆動機構204とを備えている。
【0003】上記フラッパー203はバルブハウジング
205に挿通して固定され、中心を貫通する中心通路2
06と、バルブハウジング205に形成され、上記副圧
縮空気供給路201をこの中心通路206に連通させる
入口路207と、上記中心通路206の一端に形成した
固定絞りとしてのノズル孔208とを備えている。上記
リリーフ空気路202は、上記入口路207、中心通路
206およびノズル孔208と、電磁駆動機構204の
カバー209内に形成される大気連通室210およびこ
の大気連通室210を大気中に連通させる連通孔211
からなる。
【0004】なお、上記中心通路206は排気通路21
2介して大気中に連通させることができるが、この排気
通路212は通常閉塞される。また、中心通路206の
ノズル孔208と反対側の端部は例えばそこに内嵌され
たボール213によって閉塞されている。上記電磁駆動
機構204は、上記カバー209と、これの内部にフラ
ッパー203と同軸心に配置された永久磁石214、こ
の永久磁石214の磁界を制御するヨーク215および
フラッパーコイル216とを備え、このフラッパーコイ
ル216のボビン217に上記ノズル孔208に対向さ
せてフラッパー203が固定される。また、この電磁駆
動装置204のカバー209内には、大気連通室210
からフラッパーコイル216を遮断すると共に、フラッ
パー203およびフラッパーコイル216を所定の位置
に復帰させる板バネ218とを有し、フラッパーコイル
216に通電すると、その通電量に対応してフラッパー
203がノズル孔208に接近し、ノズル孔208から
流出する空気流量が制御され、これにより、ノズル孔2
08よりも上流側の受圧室の内圧が制御される。
【0005】この電磁駆動機構204は電磁作用により
フラッパーコイル216を駆動する構成になっている
が、これに代えて、固定されたコイルによって可動鉄片
を駆動するように構成した電磁駆動機構を用いることも
ある。図7に示す他の従来の空々式ポジショナ400
は、ハウジング401内に形成された第1および第2の
主圧縮空気供給路402・403と、各主圧縮空気供給
路402・403を開閉する第1および第2の給気弁4
04a・404bと、各主圧縮空気供給路402・40
3の下流側部分402b・403bを大気中に連通させ
る排気路405が形成された中空筒状の排気弁406
と、例えば第1の主圧縮空気供給路402の上流側に連
通させた受圧室407の内圧と大気圧との差圧によって
上記排気弁406をその軸心方向に駆動する空気駆動機
構408とを備え、上記各給気弁404a・404bに
連動して排気弁406の各端部に接離する排気補助弁4
09a・409bとを備え、上記受圧室407の内圧を
電空変換機構500によって調整できるようにしてい
る。
【0006】図7には上記受圧室407の内圧が電空変
換機構500によって調整された状態で、バタフライバ
ルブ601の開閉度を制御するアクチュエータ602が
その内圧に対応する位置で停止している状態を示してい
る。今、この状態から受圧室407の内圧を増大させた
場合には、排気弁406が図上右方に移動し、第1の排
気補助弁409aから排気弁406が離れて第1の主圧
縮空気供給路402の下流側部分402bが排気路40
5に連通されて、アクチュエータ602の圧抜きが行わ
れ、アクチュエータ602が例えば閉弁方向に移動す
る。また、この状態から受圧室407の内圧を減少させ
た場合には、排気弁406が図上左方に移動し、第1の
排気補助弁409aを介して第1の給気弁404aを開
弁し、第1の主圧縮空気供給路402が開通されて、ア
クチュエータ602に圧縮空気が供給され、アクチュエ
ータ602が例えば開弁方向に移動する。
【0007】上記電空変換機構500は、上記受圧室4
07に固定絞り501を介して連通させたノズル50
2.、このノズル502のノズル孔503を開閉するフ
ラッパー504と、フラッパー504を駆動する電磁駆
動機構505とを備え、この電磁駆動機構505は、中
間部を板バネ506によって回転可能に支持され、一端
にフラッパー504を支持するフラッパーレバー507
と、ハウジング508内に収納されたトルクモータ50
9と、フィードバック機構510とを備える。
【0008】上記トルクモータ509は、ハウジング5
08の内部に収納されたコイル511およびヨーク51
2と、ハウジング508に中間部が板バネ513を介し
て回転可能に支持され、コイル511によって駆動され
るアーマチュア514とを備え、ハウジング508から
突出させた上記アーマチュア514の先端部が上記フラ
ッパーレバー507のフラッパー504と反対側の端部
に受け止められる。
【0009】上記フィードバック機構510はアクチュ
エータ602に連動させたフィードバックレバー51
5、伝達アーム516、スパン調整レバー517および
スパン調整レバー517とフラッパーレバー507とに
わたって架着され、フラッパーレバー507をアーマチ
ュア514に弾接させるフィードバックスプリング51
8とを備えている。
【0010】第1の給気弁404aが開かれている場合
には、アクチュエータ602が開弁方向へ移動し、その
開弁方向への移動が所定量以上になると、フィードバッ
クスプリング518の付勢力が増大されてフラッパー5
04がノズル502に接近し、受圧室407の内圧が増
大されて排気弁406が図上右方に移動するようにして
いる。これにより、開弁されていた第1の給気弁404
aは閉弁され、開弁方向に動作していたアクチュエータ
602が停止される。
【0011】また、第1の主圧縮空気供給路402の下
流側部分402bが大気中に連通している時には、アク
チュエータ602が閉弁方向へ移動し、その閉弁方向へ
の移動が所定量以上になると、フィードバックスプリン
グ518の付勢力が減少されてフラッパー504がノズ
ル502から離隔し、受圧室407の内圧が減少して排
気弁406が図上左方に移動するようにしている。これ
により、第1の排気補助弁409aに排気弁406が受
け止められて第1の主圧縮空気供給路402の下流側部
分402bが大気から遮断され、閉弁方向に移動してい
たアクチュエータ602が停止される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図6に示す電空変換機
構200のムービングコイル方式では、フラッパーコイ
ル216やボビン217がフラッパー203と連結さ
れ、そのフラッパー203によりノズル孔208から放
出される空気量を制御することで、入力電流に比例した
出力圧力を発生させている。
【0013】また、図7に示す電空変換機構500のト
ルクモータ方式では、アーマチュア514やフラッパー
レバー507がフラッパー504と連結してあり、その
フラッパー504によりノズル孔503から放出される
空気量を制御することで、入力電流に比例した出力圧力
を発生させる。この図6に示す電空変換機構200では
フラッパーコイル216やボビン217の動きを安定さ
せるために、板バネ218が使用されている。
【0014】また、図7に示す電空変換機構500では
アーマチュア514やフラッパーレバー507の動きを
安定させるために、コイルスプリング701が使用され
ている。図6に示すように、板バネ218でフラッパー
コイル216やボビン217の動きの安定化を図ろうと
すると、板バネ218の取付部品が必要となり、加工精
度の要求により板バネ218自体が高価となり、部品数
増加、組立工数増加によりコストアップとなる。
【0015】図7に示すように、コイルスプリング70
1でアーマチュア514やフラッパーレバー507の動
きの安定化を図ろうとすると、コイルスプリング701
の取付方法が複雑になり、部品数増加、組立工数増加に
よりコストアップとなる。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の事情に
鑑み、ムービングコイルの動きの安定化を図るべく、永
久磁石と、永久磁石を取り囲むヨークと、永久磁石の軸
心方向に電磁作用により進退するムービングコイルと、
ムービングコイルの中心から偏心した位置に配置され、
ムービングコイルの進退方向と直角の方向の軸心の周り
に回転可能な回転軸と、この回転軸をムービングコイル
に連結する第1のアームと、この回転軸にフラッパーを
連動させる第2のアームとを備える電空変換機構におい
て、ムービングコイルのコイルを装着させるボビンを導
電性非磁性体で構成させた電空変換機構とした。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の電空変換機構の一実施例
に係るアクチュエータ位置制御用ポジショナを図面に基
づいて具体的に説明すれば、以下の通りである。図1の
構成図に示すように、アクチュエータ位置制御用ポジシ
ョナは、空々式ポジショナPと電空変換機構Cとを組み
合わせたもの(電空式ポジショナ)であり、空々式ポジ
ショナPのハウジング1内には圧縮空気源にアクチュエ
ータを連通させる主圧縮空気供給路2と、この主圧縮空
気供給路2を開閉するスプール弁からなるバルブ3と、
このバルブ3を駆動する空気駆動機構4およびスプリン
グ5が内蔵されている。
【0018】上記空気駆動機構4はダイヤフラム室6
と、このダイヤフラム室6を大気圧室7と受圧室8とに
区画するダイヤフラム9と、このダイヤフラム9に固定
され、大気圧室7を貫通してバルブ3の方向に突出させ
たロッド10とを備える。上記ハウジング1内には、第
1の支軸11を介して第1のレバー12が回転自在に支
持され、この第1のレバー12の第1の支軸11から上
方に延びる第1のアーム13の上端部に上記ロッド10
の先端が受け止められる。また、この第1のレバー12
の第1の支軸11から下方に延びる第2のアーム14の
上端部に上記スプリング5の一端が連結される。
【0019】上記ハウジング1内には、第2の支軸15
を介して第2のレバー16が回転自在に支持され、この
第2のレバー16の第2の支軸15から下方に延びる第
1のアーム17の下端に上記スプリング5の他端が連結
され、この第2のレバー16の第2の支軸13から左方に
延びる第2のアーム18の下端部に回転自在に支持させた
ベアリングからなるカムフォロア19が設けられる。そ
して、このカムフォロア19をアクチュエータに連動さ
せたステム20に固定したカム21に受け止めさせてい
る。
【0020】上記バルブ3は第1のレバー12の第1の
アーム13の上端部に連結され、空気駆動機構4の受圧
室8の内圧が増大した時、または、上記スプリング5の
付勢力が減少した時に押側方向(図1上、左方向)に移
動し、空気駆動機構4の受圧室8の内圧が減少した時、
または、上記スプリング5の付勢力が増大した時に引側
方向(図1上、右方向)に移動する。
【0021】図1には、受圧室8に与えられた圧力に対
応する位置にアクチュエータが位置している状態が示さ
れており、今、この状態から空気駆動機構4の受圧室8
の内圧を増大させたとすると、ダイヤフラム9がスプリ
ング5に抗して図上、左方に移動し、バルブ3が押側方
向(図1上、左方向)に移動し、バルブ3が主圧縮空気
供給路2の上流側部分2aを第2の下流側部分2cに連
通させ、アクチュエータの第2の受圧室に圧縮空気が供
給される。その結果、アクチュエータが作動し、この作
動に連動するステム16およびカム17が例えば図1
上、反時計回り方向に回転し、第2のレバー16がカム
21に駆動されて図上、時計回りに回転し、スプリング
5の付勢力を増大させる。このスプリング5の付勢力が
増大すると、第1のレバー12が図1上、時計回り方向
に回転してバルブ3を中立位置に移動させ、主圧縮空気
供給路2の上流側部分2aを第1および第2の下流側部
分2b・2cから遮断する。これにより、アクチュエー
タの第2受圧室への圧縮空気の供給が停止し、アクチュ
エータの動作は増大された受圧室8の内圧に対応する位
置に停止する。
【0022】この状態または図1に示した状態から空気
駆動機構4の受圧室8の内圧を減少させたとすると、ス
プリング5が受圧室8の圧力に抗して第1のレバー1を
時計回り方向に回転させ、バルブ3を引側方向(図1
上、右方向)に移動させて、空気供給路2の上流側部分
2aを第1の下流側部分2bに連通させ、アクチュエー
タの第1の受圧室に圧縮空気が供給される。その結果、
アクチュエータが逆作動し、この逆作動に連動するステ
ム16およびカム1が例えば図1上、時計回り方向に回
転し、第2のレバー16をカム21で制限しながらスプ
リング5によって図上、反時計回りに回転させ、スプリ
ング5の付勢力を減少させる。このスプリング5の付勢
力が減少すると、受圧室8の内圧がスプリング5の付勢
力に抗して第1のレバー12を図1上、反時計回り方向
に回転させ、バルブ3を中立位置に移動させる。これに
より、主圧縮空気供給路2の上流側部分2aを第1およ
び第2の下流側部分2b・2cから遮断され、アクチュ
エータの第1受圧室への圧縮空気の供給が停止し、アク
チュエータの動作は減少された受圧室8の内圧に対応す
る位置に停止する。
【0023】上記電空変換機構Cは、バルブハウジング
22と、これに組付けられた電磁駆動機構23とを備
え、このバルブハウジング22内に受圧室8を大気中に
連通させるリリーフ路24が形成される。そして、この
リリーフ路24の途中に所定の固定絞りとしてのノズル
孔25が形成されると共に、このノズル孔25の出口端
に接離するフラッパー26が設けられる。
【0024】上記電磁駆動機構23は、永久磁石27
と、これを取り囲むヨーク28と、永久磁石27と同軸
心状に配置され、永久磁石27の軸心方向に進退するム
ービングコイル29と、これらを密封状に収納するハウ
ジング30とを備える。これら永久磁石27およびムー
ビングコイル29の軸心から偏心させた位置でハウジン
グ30に回転軸31を回転可能に支持させ、図1および
図2の斜視図に示すように、この回転軸31の一端に固
定した第1のアーム32の遊端部をムービングコイル2
9の軸心に固定する一方、この回転軸31の他端に固定
した第2のアーム33の遊端部に上記フラッパー26が
固定され、これにより、ムービングコイル29の進退に
連動してフラッパー26が上記ノズル孔25の出口端に
接離するようにしてある。
【0025】上記回転軸31は直接にハウジング30に
支持させてもよいのであるが、この実施例では、回転軸
31の回転の円滑性及び安定性を高めるために、上記回
転軸31を1対のベアリング34・35を介してハウジ
ング30に回転可能に支持させている。また、両ベアリ
ング34・35としては防爆性が確保できるシール型の
ベアリングを用いることが好ましいが、ここでは、シー
ル型ではないベアリング34・35を用い、両ベアリン
グ34・35間に各ベアリング34・35の両端間を連
通させる隙間を塞ぐようにスペーサ36を介在させてリ
リーフ路24とハウジング30内とを連通させる通路を
迷路化すると共に、防爆設計上無視できる程度に狭くし
てある。また、ハウジング30からの導線の引出孔42
は導線の導出端部とこれに電気的に接続された端子とを
埋め込んだ絶縁材で閉塞したり、グロメットを用いて閉
塞したりされる。
【0026】さらに、図1および図2に示すように、上
記ムービングコイル29と第1のアーム32との間に
鉄、鋼などの磁性体からなる座金37を支持させ、永久
磁石27およびヨーク28によりこの座金37を吸引す
ることにより非通電時にムービングコイル29を永久磁
石27側に引き戻すと共に、通電時のムービングコイル
29の過剰動作を抑えてムービングコイル29の動作を
安定させるようにしている。
【0027】ここで、ムービングコイル29は通電によ
り、その電流値に比例した力を受けてフラッパー26を
開く方向に付勢し、ノズル孔25の開度を調整する。こ
れにより、ノズル孔25から放出される圧縮空気の流量
が制御され、受圧室8の内圧が制御されることになる。
なお、この実施例においては、上記空々式ポジショナP
のハウジング1が本体ハウジング38とこれの片面に組
付けられたサブハウジング39とからなり、これら本体
ハウジング38とサブハウジング39との間に上記ダイ
ヤフラム室6が形成されると共に、これら本体ハウジン
グ38とサブハウジング39との間にダイヤフラム9を
挿んで、サブハウジング39内に上記受圧室8が形成さ
れるようにしている。
【0028】この本体ハウジング38内には、上記主圧
縮空気供給路2の上流側部分2aから分岐され、サブハ
ウジング39側に開口する副圧縮空気供給路40の一部
分40aが形成され、サブハウジング39内には、この
本体ハウジング38内の副圧縮空気供給路40の一部分
を上記受圧室8に連通させる副圧縮空気供給路40の残
りの部分40bが形成される。この副圧縮空気供給路4
0の残りの部分40bの途中にはオリフィス41が形成
され、主圧縮空気供給路2が開通している時に副圧縮空
気供給路40に供給される空気量を一定以下に制限し、ア
クチュエータへの圧縮空気の供給圧が一定以下に低下す
ることを防止している。
【0029】このように、ハウジング1内に副圧縮空気
供給路40を形成することにより、ハウジング1にチー
ズ継手や受圧室8への配管を組付ける必要がなくなり、
部品点数を削減できると共に、これらチーズ継手や受圧
室8への配管を組付ける工程を省略することができ、大
幅なコストダウンを図ることができる。また、輸送時や
据付時、さらに、据付後にこれらチーズ継手や受圧室8
への配管に他物が衝突して損傷するおそれがなくなり、
かかる損傷によってポジショナの作動が不良になること
を防止できる。
【0030】上記の例では電磁駆動機構23がムービン
グコイル型のものであるが、これに代えて、ハウジング
内にコイルが固定され、このコイルによって駆動される
可動鉄片を有する可動鉄片型の電磁駆動機構を用いる場
合にも適用できる。図1・図2で、ムービングコイル2
9に直流電流を流すと、永久磁石27およびヨーク28
の組み合わせにより発生する磁場により、フレミングの
法則による力を受ける。ムービングコイル29の動き
は、回転軸31により回転運動としてハウンジング30
より取り出される。フラッパー26はムービングコイル
29と連動する。
【0031】また、主圧縮空気供給路2より供給された
空気圧力は、上流側部2a、副圧縮空気供給路の一部分
40a、副圧縮空気供給路40およびオリフィス41を
通過し、受圧室8、リリーフ路24を経由し、ノズル孔
25より放出される。ここで、ムービングコイル29の
受ける力は、ムービングコイル29に印加する電流値に
比例して大きくなる。ムービングコイル29の受ける力
とノズル孔25より放出される空気圧による力が釣り合
った状態で、受圧室8の圧力が一定に保たれる。
【0032】ムービングコイル29は、性能確保のた
め、出来るかぎり少ない抵抗で作動する必要がある。ま
た、ムービングコイル29はノズル孔25より放出され
る空気圧の脈動などにより、細かな振幅を繰り返してい
る非常に不安定な状態にある。ムービングコイル29の
ボビン51に、図1および図3に示すように、アルミ、
銅、非磁性のステンレスなどの導電性非磁性体を使用す
ると、ムービングコイル29の動きを安定化させ、ノズ
ル25より放出される空気圧の脈動を減少させられる。
【0033】図4では、アルミなどの導電体非磁性体の
ボビン51にコイル52が捲装され、コイル51とヨー
ク28との間に隙間53が形成されている。図に示すよ
うに、永久磁石27とヨーク28で形成された磁場内
で、ノズル孔25からの噴流の上向きの力Fがムービン
グコイル29に作用すると、フレミングの右手の法則に
よりムービングコイル29に電流が紙面に垂直で下向き
に生ずる。
【0034】次に図5に示すように永久磁石27とヨー
ク28で形成された磁場内で、図4の紙面に垂直で下向
きの電流が印加されると、フレミングの左手の法則によ
り下向きの力F’が生ずる。この下向きの力F’は前記
の上向きの力Fを減少させ、ムービングコイル29の脈
動の振幅を減少させるように作用する。したがって、ム
ービングコイル29のボビン51に導電性非磁性体を使
用することによりムービングコイル29を安定化させる
ことができる。
【0035】なお、実際には図4のFには上下方向に振
幅を繰り返す。従来のムービングコイルのボビンには非
導電体の樹脂が使用されていたので、電磁誘導が生じな
いので、ムービングコイルの安定化を図ることができな
かった。ムービングコイルの安定化を図る要因として
は、ムービングコイルのボビンが導電性非磁性体である
他に、コイル52とヨーク28との隙間53の大小(磁
力の大きさ)、ムービングコイルのボビンの質量(重力
の大きさ)、永久磁石の強度に関係する。
【0036】
【発明の効果】本発明は、上述のように、永久磁石と、
永久磁石を取り囲むヨークと、永久磁石の軸心方向に電
磁作用により進退するムービングコイルと、ムービング
コイルの中心から偏心した位置に配置され、ムービング
コイルの進退方向と直角の方向の軸心の周りに回転可能
な回転軸と、この回転軸をムービングコイルに連結する
第1のアームと、この回転軸にフラッパーを連動させる
第2のアームとを備える電空変換機構において、ムービ
ングコイルのコイルを装着させるボビンを導電性非磁性
体で構成させた電空変換機構であるので、ムービングコ
イルの動きの安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアクチュエータ位置制御用ポジシ
ョナの構成図である。
【図2】本発明に係る電空変換機構の斜視図である。
【図3】本発明の要部の断面図である。
【図4】本発明の作動を説明する断面図である。
【図5】本発明の作動を説明する断面図である。
【図6】従来の電空変換機構の断面図である。
【図7】他の従来例の構成図である。
【符号の説明】 C…電空変換機構 P…空々式ポジショナ 23…電磁駆動機構 26…フラッパー 29…ムービングコイル 30…ハウジング 31…回転軸 32…第1のアーム 33…第2のアーム 51…ボビン 52…コイル 53…隙間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石と、永久磁石を取り囲むヨーク
    と、永久磁石の軸心方向に電磁作用により進退するムー
    ビングコイルと、ムービングコイルの中心から偏心した
    位置に配置され、ムービングコイルの進退方向と直角の
    方向の軸心の周りに回転可能な回転軸と、この回転軸を
    ムービングコイルに連結する第1のアームと、この回転
    軸にフラッパーを連動させる第2のアームとを備える電
    空変換機構において、ムービングコイルのコイルを装着
    させるボビンを導電性非磁性体で構成させた電空変換機
    構。
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