JPH10305345A - 横向き凹所成形鍛造装置 - Google Patents

横向き凹所成形鍛造装置

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JPH10305345A
JPH10305345A JP13043697A JP13043697A JPH10305345A JP H10305345 A JPH10305345 A JP H10305345A JP 13043697 A JP13043697 A JP 13043697A JP 13043697 A JP13043697 A JP 13043697A JP H10305345 A JPH10305345 A JP H10305345A
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knockout
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Koji Sasaki
幸治 佐々木
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Techno Metal Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Techno Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下型による素材からの鍛造時に、横向き凹
所を同時に成形できる装置を提供する。 【解決手段】 鍛造装置は、上型10、下型11及びノ
ックアウトポンチ12を有し、ノックアウトポンチ12
に内蔵された圧縮ばね36に付勢されて、ポンチ本体3
0の横向き突起37と下型11の鍛造面22との間に比
較的大きい隙間Aが形成され、鍛造プレスによる上型1
0の下降時、上型10によりノックアウトポンチ12が
下方へ押し下げられながら、上下型10、11と横向き
突起37との間の空間が狭められて、この空間内へ素材
40から肉が流れ、横向き突起37に相当する横向き凹
所がワークの鍛造と同時に成形されるように構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素材の鍛造時に、
横向き凹所を同時に成形することのできる装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5及び図6に示されているように、車
両におけるトラニオンサスペンションのラジアスロッド
1は、ピン孔2をそなえた目玉部3の軸部4が丸パイプ
材5の両端にそれぞれ固定された構造となっており、丸
パイプ材5の端部に対する目玉部軸部4の固定が摩擦溶
接により行われる場合には、目玉部軸部4及び丸パイプ
材5の各端面から溶着に伴うカール6が内部にも生じる
ため、目玉部軸部4の端面に軸方向の凹所7を予め形成
させておく必要がある。
【0003】一方、目玉部3そのものは上下型による鍛
造で成形されるが、軸方向である横向きの凹所7を次工
程で鍛造により成形しようとすると、凹所7の鍛造時に
生じる素材の逃げ代を予め目玉部軸部4に設けておく必
要があり、従来は、鍛造後の形状コントロールが非常に
困難であるため、目玉部軸部4の横向き凹所7は別途ド
リル等による機械加工で成形するようにしていたので、
プレス以外の設備や所要作業者数の増加等を招く不具合
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上下型によ
る素材からの鍛造時に、横向き凹所を同時に成形するこ
とのできる装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明にかか
る横向き凹所成形鍛造装置は、上下に配置された上型と
下型、及び、上記両型のプレス方向と略垂直の横向きに
上記両型間へ延びる突起をそなえばねが付設されたノッ
クアウトポンチを有し、上記両型による素材からの鍛造
時に、上記ノックアウトポンチが上記ばねのばね力に抗
し上記両型の一方から他方に押し込まれて、上記両型と
上記突起との間の空間がそれぞれ狭められ、その狭めら
れた空間内へ上記素材から肉が流れ込むように構成され
ている。
【0006】すなわち、上型及び下型で素材から鍛造す
るとき、ノックアウトポンチがばね力に抗して両型の一
方から他方に押し込まれ、両型とノックアウトポンチの
横向き突起との間の狭められた空間内へ上記素材から肉
が流れ込むが、最初は両型とノックアウトポンチの横向
き突起との間の比較的広い空間内へ素材から肉が流れ込
むようにされているため、その流れは良好となって、上
型及び下型によるワークの鍛造と同時に、ノックアウト
ポンチの横向き突起に相当する横向き凹所を両型間のワ
ークに容易に形成させることが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例につい
て説明する。図1及び図2において、前記目玉部3の鍛
造装置は上型10、下型11及びノックアウトポンチ1
2を有し、上型10は、下方凸部13と、その周囲に形
成された環状凹部14と、縦断面が半円形で下方に開口
した凹部15とにより鍛造面が形成されていると共に、
ノックアウトピン16をそなえている。なお、17はノ
ックアウトバー上面を示す。
【0008】下型11は、上方凸部20と、その周囲に
形成された環状凹部21と、縦断面が半円形で上方に開
口した凹部22とにより鍛造面が形成されていると共
に、ノックアウトピン23をそなえ、また、図1紙面の
表側と裏側である下型11の両側方にそれぞれ上方へ延
びる縦壁24が設けられている。なお、25はノックア
ウトバー上面を示す。
【0009】ノックアウトポンチ12は下型11に組み
込まれ、ポンチ本体30とスペーサ31とが取付けボル
ト32により上下一体的に固定されていると共に、ノッ
クアウトバー上面25から上方へ延びるノックアウトピ
ン33がスペーサ31を挿通し、ノックアウトピン33
の上端フランジ34がポンチ本体30の段付き内孔35
に配置されて、段付き内孔35内の圧縮ばね36が上下
へ付勢することによりノックアウトピン33の上端フラ
ンジ34がスペーサ31の上面へ押し付けられている。
【0010】このとき、上型10の下方開口凹部15と
下型11の上方開口凹部22との間へポンチ本体30か
ら横方向に突起37が延びた状態で、ポンチ本体30は
下型11に取り付けられていて、突起37の周面と上方
開口凹部22の鍛造面との間には比較的大きな隙間Aが
形成されている。
【0011】従って、図1のように、加熱された素材4
0が下型11上に載置されて、鍛造プレスにより上型1
0が下降すると、上型10によりポンチ本体30が押し
下げられながらばね36をさらに圧縮し、上型10及び
下型11間で素材40が押圧されて、図3に示されてい
るように上型10が最下方位置に来たとき、ポンチ本体
30の横向き突起37が軸部4の中央部分に配置される
ことにより、軸部4の端面に横向きの凹所7が形成され
ると同時に、ピン孔2内に薄肉部41を残した状態の荒
打ち目玉部42が素材40から鍛造されることとなる。
【0012】この場合、軸部4における凹所7周囲の肉
厚Bに対し、横向き突起37の周面と上方開口凹部22
の鍛造面との間における鍛造前の隙間Aが大きく、例え
ば、1.6倍程度に大きくされており、かつ、上型10
が素材40を押圧すると同時にポンチ本体30を押し下
げ、スペーサ31の下端が下型11に突き当たるまで、
ばね36を圧縮させてポンチ本体30及びスペーサ31
を下降させていくので、上型10の下方開口凹部15及
び下型11の上方開口凹部22と、ポンチ本体30の横
向き突起37との間の比較的大きい間隙内へ素材40か
ら肉が適度に流れやすく、また、下型11の両側方に設
けられた縦壁24によっても素材40からの肉の流れが
規制されて、良好となり、従って、荒打ち目玉部42の
横向き凹所7をもった軸部4を容易に、かつ、正確に成
形することが可能となる。
【0013】次に、図4に示されているように、ノック
アウトピン16を適宜作用させながら上型10が上昇
し、圧縮ばね36に付勢されてポンチ本体30及びスペ
ーサ31が上昇しながら、ノックアウトピン23により
荒打ち目玉部42が持ち上げられて、下型11から取り
外される。
【0014】その後、荒打ち目玉部42におけるピン孔
2内の薄肉部41が仕上げ打ちにより適宜打ち抜きやす
くされ、また、ポンチ本体30の横向き突起37から取
り外されて、適宜ばり抜き等が施されることにより、目
玉部3が成形されることとなる。
【0015】すなわち、上記鍛造装置における一対の上
型10及び下型11によって、軸部4の端面に横向きの
凹所7が形成された目玉部42を、素材40から比較的
簡単に鍛造することができるので、従来よりも目玉部3
の製造工数を大幅に低減させることができ、また、設備
の簡素化及び所要作業者数の減少を容易に実現すること
ができるという大きな利益がある。
【0016】なお、上記実施形態例では、目玉部の軸部
に横向き凹所を形成させるためのノックアウトポンチを
下型に組み込んで、鍛造プレスにより上型を作動させて
いるが、上型に対して上記下型を作動させ、あるいは、
上記上型と上記下型及びノックアウトポンチとをそれぞ
れ上下逆に配置して、上下いずれかの型を作動させるよ
うにしても、同様な作用効果を奏することができ、ま
た、目玉部以外に横向きの凹所をそなえたワークの鍛造
にも広く利用できるのはいうまでもない。
【0017】
【発明の効果】本発明にかかる横向き凹所成形鍛造装置
にあっては、上型及び下型で素材から鍛造するとき、ノ
ックアウトポンチが両型の一方から他方に押し込まれ
て、両型とノックアウトポンチの横向き突起との狭めら
れた空間内へ上記素材から肉が流れ込み、その流れが良
好であるため、上型及び下型によるワークの鍛造と同時
に、ノックアウトポンチの横向き突起に相当する横向き
凹所をワークに容易に形成させることが可能となり、ワ
ークの成形工数を従来よりも大幅に低減させることがで
きる優れた長所がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における要部縦断面図。
【図2】上記実施形態例の一部側面図。
【図3】上記実施形態例の作用説明図。
【図4】上記実施形態例の作用説明図。
【図5】車両部品の縦断面図。
【図6】上記車両部品の上面図。
【符号の説明】
3 目玉部 4 軸部 7 凹所 10 上型 11 下型 12 ノックアウトポンチ 16 ノックアウトピン 23 ノックアウトピン 24 縦壁 30 ポンチ本体 33 ノックアウトピン 35 段付き内孔 36 圧縮ばね 37 突起 40 素材 42 荒打ち目玉部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に配置された上型と下型、及び、上
    記両型のプレス方向と略垂直の横向きに上記両型間へ延
    びる突起をそなえばねが付設されたノックアウトポンチ
    を有し、上記両型による素材からの鍛造時に、上記ノッ
    クアウトポンチが上記ばねのばね力に抗し上記両型の一
    方から他方に押し込まれて、上記両型と上記突起との間
    の空間がそれぞれ狭められ、その狭められた空間内へ上
    記素材から肉が流れ込むように構成された横向き凹所成
    形鍛造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104439001A (zh) * 2014-11-29 2015-03-25 无锡透平叶片有限公司 一种大型钛合金结构件的模锻成形方法
JP2018144110A (ja) * 2018-06-18 2018-09-20 新日鐵住金株式会社 鍛造クランク軸の製造方法

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