JP2518658B2 - 斜板式圧縮機用斜板の鍛造用金型 - Google Patents

斜板式圧縮機用斜板の鍛造用金型

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JP2518658B2 JP62266810A JP26681087A JP2518658B2 JP 2518658 B2 JP2518658 B2 JP 2518658B2 JP 62266810 A JP62266810 A JP 62266810A JP 26681087 A JP26681087 A JP 26681087A JP 2518658 B2 JP2518658 B2 JP 2518658B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は斜板式圧縮機用斜板の鍛造用金型に係り、さ
らに詳しくは、斜板式圧縮機用アルミニウム合金製斜板
の密閉鍛造用金型に関する。
(従来技術) 従来のアルミニウム合金製斜板の鍛造は、第5図に示
すように金型の型割り線を斜板の外周にとり、上型16及
び下型17にそれぞれインプレッション18のある上下の合
せ型を用い、その上型16あるいは下型17には斜板の外周
に相当する部分にバリ出し用のフラッシェランド19及び
ガッター20が設けられており、フラッシェランド19によ
ってインプレッション18内に肉を充満させやすくしてい
る。上下インプレッション18の形状は斜板ボス部軸方向
と鍛造加圧方向に角度が生じている。鍛造はガッター20
のさらに外周部分で上下型の突き当てを行っており、斜
板外周にバリを生じさせ、素材重量のバラツキを斜板寸
法に及ぼさないためにバリを生じさせる分だけあらかじ
め素材に見込まれている。金型上下型ともそれぞれ一体
型で分割されていない場合が多く、また素材を金型に供
給した時に金型内で素材の座りを安定させるために素材
の直径に合せて斜板ボス部以外に段差が設けられている
場合がある。鍛造後はバリ除去のためトリミング加工が
行われている。
(発明が解決しようとする問題点) 従来の斜板のバリ出し鍛造では、金型構造の点から素
材の座りを安定させるための段差を設ける必要があり、
又斜板ボス部軸方向と鍛造加圧方向に角度が生じている
ため、ボス部軸方向に凹の形状を設けることは鍛造後の
型抜きの点から困難である。
型割り面の近傍はバリの流出により大変形を受けるの
でメタルフローが顕著になり、メタルフローが断面形状
に沿わずに乱れるので機械的性質が低下する恐れがあ
る。さらにバリを除去するためのトリミング工程が必要
となり工程が増える。またトリミングにより鍛造におけ
るメタルフローが切断される。
斜板外周にバリを生じさせるため、斜板に余肉が付き
後工程の機械加工において切削加工量が多くなり刃物等
の消耗を促進させるばかりでなく材料の歩留も低下す
る。
又、金型が分割されていないため鍛造時にインプレッ
ション内にガスが残り欠肉となる場合があり、そのため
ガス抜き穴を設ける必要が生じる。そして金型が摩耗ま
たは損傷等を受けた場合にその部分の部分交換は困難で
ある。
(目的) 上記の問題点に鑑み、材料歩留を向上させバリのトリ
ミング工程を省略し得る斜板式圧縮機用斜板の鍛造用金
型を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は第1図〜第4図に示すように、ダイホルダ1
に保持されていて斜板の下側斜面を形成する斜面を先端
に有する下側ダイ2と、該下側ダイ2の中心穴3を通し
て上下動可能に配設されていて斜板の下側ボス部を形成
する先端部を有する下側ノックアウトパンチ4と、前記
下側ダイ2の上部に配置され斜板の外周面を形成する円
筒ダイ5と、該円筒ダイ5の内周に位置し該円筒ダイ5
内において上下動可能に配設されていて斜板の上側斜面
を形成する斜面を先端に有する上側外パンチ6と、前記
上側外パンチ6の中心穴7に配置されていて先端に斜板
の上側ボス部を形成する先端部を有する上側中パンチ8
を有する斜板式圧縮機用斜板の鍛造用金型である。そし
て前記上側中パンチ8及び下側ノックアウトパンチ4の
先端部が、中央部に突出した凸部9と周縁に肉盗み部10
を有することを特徴としている。
鍛造は本発明の金型を用いて油圧プレスあるいはフリ
クションスクリュープレス等で行われる。
素材12はあらかじめ潤滑剤が塗布され350〜370℃に加
熱し、該素材12を円筒ダイ5内に挿入される。素材12の
直径は下側ダイ2内で水平に保たれるように下側ダイ2
より若干小さく選定され、1〜3mmのクリアランスが設
けられている。更に素材12は、潤滑剤が塗布され320〜3
60℃に加熱された一体型の上側中パンチ8と上側外パン
チ6によって加圧鍛造され斜板11に成形される。鍛造後
はノックアウトピン14の上昇により下側ノックアウトパ
ンチ4を介して下側ダイ2と円筒ダイ5内より取りださ
れる。鍛造時の下死点設定は、円筒ダイ5上部のスペー
サ15で行われる。
(作用) 第1図は斜板の密閉鍛造用金型の構造を示したもので
ある。上側中パンチ8と上側外パンチ6とは一体になっ
ていて斜板成形用のインプレッションが設けられてあ
り、斜板ボス部外径に相当する部分で二分割されそのク
リアランスは1/100〜3/100mmでガス抜きを兼ねるためガ
ス抜き穴は不用であり摩耗や損傷等による部分交換も容
易に可能である。さらに素材の余肉を吸収するための逃
げが斜板ボス部輪形部11に相当する部分に第2図に示す
ように肉盗み部10が設けられている。
円筒ダイ5と下側ダイ2に二分割されているのは下方
にバリを生じさせないためであり、一体で外周を加工さ
れダイホルダ1と焼きばめされ鍛造時の加圧に耐えられ
るようにしてある。円筒ダイ5の内径は抜き勾配はつけ
られてなく、上方にバリを生じさせないようにされてい
る。上側外パンチ6と円筒ダイ5の間には1/100〜4/100
mmのクリアランスがが設けられている。円筒ダイ5の上
端部には上側外パンチ6と第4図に示す素材12の導入部
に約15度の角度の縁取りがされている。下側ダイ2と下
側ノックアウトパンチ4は斜板ボス部外径に相当する部
分で分割され、下側ノックアウトパンチ4は上下動可能
で前記下側ダイ2と前記下側ノックアウトパンチ4の間
には1/100〜5/100mmのクリアランスが設けられ、又前記
下側ノックアウトパンチ4には上昇時の下側ダイ2との
ガイドとなるガイド部が設けられている。
よって、前記クリアランスはガス抜きを兼ね、下側ノ
ックアウトパンチ4の交換も容易である。そして、一体
型となっている前記上側中パンチ8と上側外パンチ6と
同様に下側ダイ2と下側ノックアウトパンチ4には斜板
成形用のインプレッションが設けられ、下側ノックアウ
トパンチ4には素材12の余肉を吸収する逃げが斜板ボス
部輪形部11に相当する部分に第2図に示すように肉盗み
部10が設けられる。又、上側中パンチ8と下側ノックア
ウトパンチ4の先端部の中央部に突出した凸部9が設け
られ斜板の後加工が容易になることと、材料歩留が向上
する。
(実施例) 材質が高珪素アルミニウム合金で寸法が直径78mm、厚
さが18.2mmの素材を水溶性黒鉛系潤滑剤を浸漬法により
塗布し370℃に加熱する。本発明の金型内面に前記水溶
性黒鉛系潤滑剤をスプレー法により塗布し、さらに金型
を360℃に加熱して金型内に370℃に加熱した素材を挿入
し一体型の上側中パンチと上側外パンチに250tonの圧力
をかけ鍛造する。
従来の金型で鍛造した斜板と本発明の金型で鍛造した
斜板の鍛造後と加工後の重量の差を比較した結果を第1
表に示す。
(効果) 本発明は、密閉型にしてさらに円筒ダイと下側ダイに
分割したこと、円筒ダイ内径は抜き勾配はつけられてい
ないことなどによりバリの発生がなくなり、バリのトリ
ミング工程も不要でありそして材料歩留が向上する。上
述のような重量歩留の改善の他に機械加工工程での工程
削減、加工時間の短縮、刃物摩耗の低減効果がある。
分割型にすることにより金型の摩耗及び損傷等の場合
にはその部分のみを交換することが可能である。さらに
各分割型の間にクリアランスを設けることによりガス残
りによる欠肉を生じさせることがない。
上側中パンチと下側ノックアウトパンチの先端部の中
央部に凸部を設けることにより材料歩留を向上させ且つ
刃物摩耗の低減効果がある。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を示すものである。 第1図は本発明の鍛造用金型の断面図である。第2図は
本発明の斜板形成部を示す拡大部分断面図、第3図
(a)は斜板の断面図で(b)は斜板の平面図、第4図
は素材の側面図、第5図は従来の斜板の鍛造用金型の断
面図である。 図中;1……ダイホルダ、2……下側ダイ、3……下側ダ
イの中心穴、4……下側ノックアウトパンチ、5……円
筒ダイ、6……上側外パンチ、7……上側外パンチの中
心穴、8……上側中パンチ、9……上側中パンチと下側
ノックアウトパンチの凸部、10……肉盗み部、11……斜
板(被加工物)、12……素材、13……輪形部、14、21…
…ノックアウトピン、15……スペーサー、16……上型、
17……下型、18……インプレッション、19……フラッシ
ェランド、20……ガッター。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−77143(JP,A) 特開 昭62−54526(JP,A) 特開 昭63−207439(JP,A) 特開 昭62−54542(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイホルダ(1)に保持されていて斜板の
    下側斜面を形成する斜面を先端に有する下側ダイ(2)
    と、前記下側ダイ(2)の中心穴(3)を通して上下動
    可能に配設されていて斜板の下側ボス部を形成する先端
    部を有する下側ノックアウトパンチ(4)と、前記下側
    ダイ(2)の上部に配置され斜板の外周面を形成する円
    筒ダイ(5)と、前記円筒ダイ(5)の内周に位置し該
    円筒ダイ(5)内において上下動可能に配設されていて
    斜板の上側斜面を形成する斜面を先端に有する上側外パ
    ンチ(6)と、前記上側外パンチ(6)の中心穴(7)
    に配置されていて先端に斜板の上側ボス部を形成する先
    端部を有する上側中パンチ(8)を有する斜板式圧縮機
    用斜板の鍛造用金型。
  2. 【請求項2】前記上側中パンチ(8)および下側ノック
    アウトパンチ(4)の先端部が、中央部に突出した凸部
    (9)と周縁に肉盗み部(10)を有することを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の斜板式圧縮機用斜板の鍛
    造用金型。
JP62266810A 1987-10-22 1987-10-22 斜板式圧縮機用斜板の鍛造用金型 Expired - Lifetime JP2518658B2 (ja)

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