JPH1030474A - 多気筒内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

多気筒内燃機関の燃料噴射制御装置

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JPH1030474A
JPH1030474A JP8189439A JP18943996A JPH1030474A JP H1030474 A JPH1030474 A JP H1030474A JP 8189439 A JP8189439 A JP 8189439A JP 18943996 A JP18943996 A JP 18943996A JP H1030474 A JPH1030474 A JP H1030474A
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injection amount
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cylinder
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    • F02D41/30Controlling fuel injection
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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    • F02D41/04Introducing corrections for particular operating conditions
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    • F02D41/062Introducing corrections for particular operating conditions for engine starting or warming up for starting
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    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機関の始動時から始動後にかけての燃料噴射
量を余分に供給しないように噴射して、未燃HCの発生
を防止し機関の排気浄化性を向上させる。 【解決手段】 機関始動時においては始動時の機関状態
に応じて定められる始動時燃料噴射量TAUSTに基づ
くと共に、機関始動後においては始動後燃料噴射量TA
Uに基づき、燃料噴射弁12を駆動手段50により開弁
して燃料を噴射する制御を実行する多気筒内燃機関の燃
料噴射制御装置において、始動時燃料噴射量TAUST
が各気筒で1回づつ噴射されたことを検出する噴射完了
検出手段Aと、噴射完了検出手段Aにより上記噴射完了
が検出されたとき、始動時燃料噴射量TAUSTに基づ
く燃料噴射から始動後燃料噴射量TAUに基づく燃料噴
射に噴射制御を変更する噴射制御変更手段Bと、を備え
て構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多気筒内燃機関の
燃料噴射制御装置に関し、特に、機関始動時と機関始動
後で異なる燃料量を噴射し、機関始動時から始動後にか
けて余分な燃料供給をして未燃HCが排出するのを防止
することにより機関の排気浄化性を向上させる多気筒内
燃機関の燃料噴射制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術による燃料噴射制御は、機関回
転数が機関の完爆に相当する所定回転数を越えたか否か
を判断し、機関回転数がその所定回転数を越えると始動
が完了したと判断して燃料噴射量を始動時燃料噴射量T
AUSTから機関負荷や機関回転数等から演算される始
動後燃料噴射量TAUに切り換えることを行っている。
ここで完爆とは、機関がセルモータを使用せず自力で回
転を維持できる状態をいう。また、上記始動時燃料噴射
量TAUSTの算出に当たっては、一般的に、燃料噴射
弁から漏洩する燃料といった吸気管内の残留燃料を考慮
し、必要とされる燃料噴射量からこの残留燃料量を減量
補正して上記始動時燃料噴射量TAUSTを算出してい
る。ところで、通常この残留燃料は推定によって求めら
れているため、少なく推定されると減量補正が不十分と
なり、したがって余分な燃料供給をして未燃HCを排出
し始動不良を起こしてしまうという問題があった。この
問題を解決するため、特開平5−5440号公報に開示
された燃料噴射制御装置は、スタータ作動開始後、機関
が完爆するまで、始動時燃料噴射と噴射停止とを所定時
間づつ交互に繰り返し行い、完爆後は始動後燃料噴射に
切り換える制御を行うことにより、機関の始動性の向上
を計ったものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平5−5440号公報に開示された燃料噴射制御装置
は、各気筒に対して1回づつ始動時燃料噴射が完了した
後、始動が完了するまでの間、始動完了直後における始
動後燃料噴射TAUより噴射量が多い始動時燃料噴射が
継続され、この間、余分な燃料が供給され、未燃HCの
排出が増大し、機関の排気浄化性が悪化するという問題
がある。それゆえ、本発明は上記問題を解決し、機関始
動時から始動後にかけて余分な燃料供給により未燃HC
が排出するのを防止することにより機関の排気浄化性を
向上させる多気筒内燃機関の燃料噴射制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】図1は第一発明の基本構
成図である。前記問題を解決する第一発明による多気筒
内燃機関の燃料噴射制御装置は、機関始動時においては
始動時の機関状態に応じて定められる始動時燃料噴射量
TAUSTに基づくと共に、機関始動後においては始動
後燃料噴射量TAUに基づき、燃料噴射弁12を駆動手
段50により開弁して燃料を噴射する制御を実行する多
気筒内燃機関の燃料噴射制御装置において、始動時燃料
噴射量TAUSTが各気筒で1回づつ噴射されたことを
検出する噴射完了検出手段Aと、噴射完了検出手段Aに
より上記噴射完了が検出されたとき、始動時燃料噴射量
TAUSTに基づく燃料噴射から始動後燃料噴射量TA
Uに基づく燃料噴射に噴射制御を変更する噴射制御変更
手段Bと、を備えたことを特徴とする。
【0005】第一発明の噴射完了検出手段Aは、始動時
燃料噴射量TAUSTに基づく噴射が各気筒で1回づつ
行われたことにより噴射完了を検出し、噴射制御変更手
段Bは、上記噴射完了が検出されたとき、始動時燃料噴
射量TAUSTに基づく燃料噴射から始動後燃料噴射量
TAUに基づく燃料噴射に噴射制御を変更するので、各
気筒1回づつ噴射後において始動時燃料噴射を中止し
て、始動後燃料噴射に切り換えるので、始動時に、余分
な燃料供給がされず、未燃HCの排出量が低減されるの
で、排気エミッションの悪化を抑制できる。
【0006】図2は第二発明の基本構成図である。前記
問題を解決する第二発明による多気筒内燃機関の燃料噴
射制御装置は、機関始動時においては始動時の機関状態
に応じて定められる始動時燃料噴射量TAUSTに基づ
くと共に、機関始動後においては始動後燃料噴射量TA
Uに基づき、燃料噴射弁12を駆動手段50により開弁
して燃料を噴射する制御を実行する多気筒内燃機関の燃
料噴射制御装置において、始動時燃料噴射量TAUST
が各気筒で1回づつ噴射されたことを検出する噴射完了
検出手段Cと、噴射完了検出手段Cにより始動時燃料噴
射量TAUSTが各気筒で1回づつ噴射されたことを検
出後、次から噴射する少なくとも1つの気筒に対し、始
動時燃料噴射量TAUSTに基づく燃料噴射から始動後
燃料噴射量TAUに基づく燃料噴射に噴射制御を変更す
る噴射制御部分変更手段Dと、噴射制御部分変更手段D
により噴射制御を変更した後に、機関の始動が完了した
か否かを検出する始動完了検出手段Eと、始動完了検出
手段Eにより機関の始動の完了を検出するまで、始動時
燃料噴射量TAUSTに基づく燃料噴射の制御を継続す
る噴射制御継続手段Fと、を備えたことを特徴とする。
【0007】噴射完了検出手段Cにより、始動時燃料噴
射量TAUSTが各気筒で1回づつ噴射されたことを検
出後、噴射制御部分変更手段Dにより、次から噴射する
少なくとも1つの気筒に対し、始動時燃料噴射量TAU
STに基づく燃料噴射から始動後燃料噴射量TAUに基
づく燃料噴射に噴射制御を変更する。この始動後燃料噴
射量TAUに基づく燃料噴射を行った後、始動完了検出
手段Eにより機関の始動の完了が検出されるまで、噴射
制御継続手段Fにより、始動時燃料噴射量TAUSTに
基づく燃料噴射の制御を継続することで、少なくとも一
部の気筒に余分な燃料が供給されず未燃HCの排出量が
低減されるので、排気エミッションの悪化を抑制でき
る。また、経年変化等による吸気ポートにデポジットの
多量付着やバッテリ電圧の降下、および粗悪な燃料性状
により、始動時燃料噴射量TAUSTの要求が多い場合
でも、再び始動時燃料噴射量TAUSTに基づく燃料噴
射を行うので、燃料不足による始動不良を防止できる。
【0008】図3は第三発明の基本構成図である。前記
問題を解決する第三発明による多気筒内燃機関の燃料噴
射制御装置は、機関始動時においては始動時の機関状態
に応じて定められる始動時燃料噴射量TAUSTに基づ
くと共に、機関始動後においては始動後燃料噴射量TA
Uに基づき、燃料噴射弁12を駆動手段50により開弁
して燃料を噴射する制御を実行する多気筒内燃機関の燃
料噴射制御装置において、機関の始動が完了したか否か
を検出する始動完了検出手段Gと、始動完了検出手段G
により機関の始動の完了が検出された時に、始動時燃料
噴射量TAUSTに基づく燃料噴射の制御の実行により
始動後燃料噴射量TAUに相当する燃料噴射量が噴射さ
れたか否かを判断する噴射量判断手段Hと、始動完了検
出手段Gにより機関の始動の完了が検出された時に、噴
射量判断手段Hにより、始動後燃料噴射量TAUに相当
する燃料噴射量が、始動時燃料噴射量TAUSTに基づ
く燃料噴射の制御の実行により噴射されたと判断された
ときは、即座に始動時燃料噴射量TAUSTに基づく燃
料噴射の制御を中止し、一方、始動後燃料噴射量TAU
に相当する燃料噴射量が、始動時燃料噴射量TAUST
に基づく燃料噴射の制御の実行により噴射されていない
と判断されたときは、始動後燃料噴射量TAUに相当す
る燃料噴射量が噴射された時に、始動時燃料噴射量TA
USTに基づく燃料噴射の制御を中止する噴射制御中止
手段Iと、を備えたことを特徴とする。
【0009】始動完了検出手段Gにより機関の始動の完
了が検出された時に、噴射量判断手段Hにより、始動時
燃料噴射量TAUSTに基づく燃料噴射の制御の実行に
より始動後燃料噴射量TAUに相当する燃料噴射量が噴
射されているか否かを判断し、その判断結果が肯定のと
きは、噴射制御中止手段Iにより、始動時燃料噴射量T
AUSTに基づく燃料噴射の制御を中止する。一方、噴
射量判断手段Hによる判断結果が否定のときは、噴射制
御中止手段Iにより、始動後燃料噴射量TAUに相当す
る燃料噴射量が噴射された時に、始動時燃料噴射量TA
USTに基づく燃料噴射の制御を中止する。その結果、
始動の完了を検出した時点における吸気行程で始動時燃
料噴射量TAUSTに基づく燃料噴射が阻止されるの
で、未燃HCの排出を低減することができると共に、始
動が完了する直前まで始動時燃料噴射量TAUSTを噴
射するので、機関の始動性が向上する。以下、図面を参
照しつつ本発明の実施例を詳細に説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】図4は本発明の実施例の全体構成
図である。図中、参照番号1は機関のシリンダブロッ
ク、2はピストン、3はシリンダヘッド、4は燃焼室、
5は吸気マニホルド、6は排気マニホルドをそれぞれ示
す。吸気マニホルド5は、サージタンク7、吸気ダクト
8およびエアフローメータ9を介してエアクリーナ10
に接続される。吸気ダクト8内にはスロットル弁11が
配設され、吸気マニホルド5には燃料噴射弁12が吸気
ポート13に向けて燃料を噴射するように配設される。
排気マニホルド6には排気管14が接続され、この排気
管14の途中にHC、CO、NOxの3成分を同時に浄
化する三元触媒コンバータ15が配設される。
【0011】電子制御ユニット40は、デジタルコンピ
ュータからなり、双方向性バス41によって相互に接続
されたROM42、RAM43、B.RAM43a、C
PU44、入力ポート45および出力ポート46を具備
する。B.RAM43aはバックアップRAMでバッテ
リからの供給電圧が無くなっても記憶したデータを保持
し続けるために設けられる。次に機関の状態を検出する
複数の検出器と電子制御ユニット40の入力部を説明す
る。シリンダブロック1のウォータジャケット内には冷
却水温を検出する水温センサ30が設けられ、冷却水温
THWを検出する。この出力信号はA/D変換器47を
介して入力ポート45に入力される。エアフローメータ
9は吸入空気量に比例した出力電圧を発生し、この出力
電圧はA/D変換器47を介して入力ポート45に入力
される。排気マニホルド6内に配設された空燃比センサ
31は排気中の酸素濃度を検出し、この出力信号はA/
D変換器47を介して入力ポート45に入力される。ま
た、吸気管内圧力PMを検出する吸気圧センサ35、ス
ロットル弁11の開度TAを検出するスロットル開度セ
ンサ36および吸入空気の温度THを検出する吸気温セ
ンサ37の各出力信号も同様にA/D変換器47を介し
て入力ポート45に入力される。
【0012】ディストリビュータ25に内蔵されるクラ
ンク角センサ32は、機関のクランク角を検出し機関が
クランク角30度(以下30°CAと記す)回転する毎
に1つのパルス信号を出力し、またクランク角基準セン
サ34は、機関のクランクシャフト2回転(720°C
A)毎の1番気筒の圧縮行程の上死点TDC付近と、こ
の上死点から360°CAの位相差をもつ4番気筒の圧
縮行程の上死点TDC付近とにおいて、各気筒の噴射時
期と点火時期を決定するために基準となる2つのパルス
信号を出力する。また、気筒判別はこの2つのパルス信
号を用いて機関の始動が開始されてからクランクシャフ
トが2回転する間に行われる。これらパルス信号は入力
ポート45に直接入力される。一方、電子制御ユニット
40の出力部は、出力ポート46と駆動回路50からな
る。燃料噴射弁12は駆動回路50に接続され、以下に
説明する燃料噴射制御により開弁され、燃料が吸気ポー
ト13へ向けて噴射される。以下に、便宜上、4気筒機
関に本発明の燃料噴射制御を適用した例を説明するが、
本発明は6または8気筒等の多気筒機関にも適用でき
る。
【0013】図5は従来技術と第一発明による噴射制御
の比較説明図であり、(A)は完爆検出後に始動時燃料
噴射から始動後燃料噴射に切り換える従来技術による噴
射制御の例を示す図であり、(B)は(A)に示す例に
おいて噴射開始時期を早くした従来技術による噴射制御
の例を示す図であり、(C)は完爆検出に関わりなく始
動時燃料噴射から始動後燃料噴射に切り換える第一発明
による噴射制御の例を示す図である。各図において、横
軸は時間tを示し、上半分においては機関回転数Neの
変化を実線で、下半分においては、#1〜#4の各気筒
の噴射時期を斜線で、点火時期を矢印で、吸気行程をド
ットで、それぞれ示す。
【0014】図5の(A)に示すように、機関始動から
完爆が検出されるまで、すなわち機関の回転数Neが4
00rpmに到達するまで、気筒#2、#1、#3、#
4の順で始動時燃料噴射量TAUSTが各燃料噴射弁か
ら噴射される。気筒#4の燃料噴射中に機関回転数Ne
は400rpmを越えるが、始動時燃料噴射量TAUS
Tの噴射を完了するまで噴射制御は続行される。このと
き図中aで示す時期に気筒#4の吸気行程と噴射時期が
重なり、この始動時燃料噴射量TAUSTは始動後に燃
焼される余分な燃料HCとなり、未燃HCが排出される
ことになる。
【0015】図5の(B)に示す噴射制御は、各気筒の
吸気行程と噴射時期が重ならないようにするため、吸気
行程より前に、すなわち図5の(A)に示すT1より前
の図5の(B)に示すT2(T1<T2)に噴射が完了
するように、噴射開始時期を設定したものである。しか
しながら、機関始動から完爆が検出されるまで、すなわ
ち機関の回転数Neが400rpmに到達するまで、気
筒#1、#3、#4、#2の順で始動時燃料噴射量TA
USTが各燃料噴射弁から噴射される。次いで、気筒#
1の燃料噴射が実行される間に機関回転数Neは400
rpmを越えるが、始動時燃料噴射量TAUSTの噴射
を完了するまで噴射制御は続行される。このとき図中b
で示す時期に気筒#1の吸気行程と噴射時期が重なり、
この始動時燃料噴射量TAUSTは始動後に燃焼される
余分な燃料HCとなり、未燃HCとして排出されること
になる。
【0016】図5の(C)に示す第一発明による噴射制
御は、上述の余分な燃料HCが供給されないように、完
爆検出に関わりなく始動時燃料噴射から始動後燃料噴射
に切り換える噴射制御を行う。気筒#1、#3、#4、
#2の順で始動時燃料噴射量TAUSTが各燃料噴射弁
から噴射され、爆発燃焼することで、機関回転数Neは
400rpmに到達するものとして、各気筒で1回づつ
始動時燃料噴射量TAUSTに基づく燃料噴射が実行さ
れた後に始動後燃料噴射量TAUに基づく燃料噴射を実
行するものである。したがって、始動が完了するまでの
間、機関の始動性を確保しつつ、トータルな燃料噴射量
が従来に比べて低減される。また、図中cで示す時期に
気筒#1への噴射は始動時噴射量TAUに基づいて行わ
れ、気筒#1の吸気行程と噴射時期が重なることを防止
できる。それゆえ、未燃HCの排出を抑制することがで
きる。
【0017】図6は図5の(A)、(B)および(C)
に示す例の噴射制御を実行したときに測定された未燃H
Cの排出量を示す図である。横軸に時間t、縦軸に全気
筒のHC排出量THC(ppm)を示す。本図から明ら
かなように、第一発明によれば未燃HCの排出が抑制さ
れることが判る。次に、第一発明による噴射制御を以下
に説明する。
【0018】図7は第一発明の実施例の燃料噴射ルーチ
ンを示すフローチャートである。第一発明の実施例の燃
料噴射ルーチンは、クランク角センサ32から入力ポー
ト45に入力されるパルス信号を受信する毎に、すなわ
ち30°CA毎に実行される。この30CA割込ルーチ
ンの実行はイグニッションスイッチがオンとなったとき
開始され、オフとなったとき終了される。また、第一発
明の噴射完了検出手段は、図7に示すフローチャートの
ステップS3の処理を、噴射制御変更手段は、図7に示
すフローチャートのステップS4、S5の処理を、それ
ぞれ実行することにより遂行される。
【0019】先ず、ステップS1では、気筒判別が終了
したか否かを判定する。すなわち、スタータスイッチを
オンにして機関を始動開始した後、クランク角基準セン
サ34から出力される2つのパルス信号を受け、クラン
ク軸が2回転して気筒判別が終了したか否かを判定す
る。30CA割込ルーチンの実行が開始された後、未だ
気筒判別が未終了と判定されたときは本30CA割込ル
ーチンを終了し、気筒判別が終了したと判定されたとき
からは、ステップS2へ進む。
【0020】ステップS2では、気筒が噴射時期である
か否かをクランク角センサ32とクランク角基準センサ
34とから検出して判定し、その判定結果がYESのと
きはステップS3へ、その判定結果がNOのときは本ル
ーチンを終了する。ステップS3では、ステップS1で
気筒判別が終了したと判定された後に、クランキングか
ら各気筒で1回づつ噴射が実行されたか否かを、噴射実
行カウンタctauのカウント値が4を越えたか否かにより
検出する。ステップS3により始動開始から各気筒で1
回づつ噴射されたことが検出されるまでは、ステップS
4で始動時燃料噴射量TAUSTに基づく燃料噴射量が
算出され、ステップS3により始動開始から各気筒で1
回づつ噴射されたことが検出された後は、ステップS5
で始動後燃料噴射量TAUに基づく燃料噴射量が算出さ
れ、ステップS7では、ステップS4またはステップS
5で算出された燃料噴射量を各気筒の燃料噴射弁から噴
射する。
【0021】また、ステップS6では、噴射実行カウン
タctauのカウント値は、スタータスイッチをオンにして
機関を始動開始した直後のイニシャルクリア時に0にリ
セットされ、気筒判別が終了したと判定された後、30
°CA毎の処理周期にインクリメントされる。次に、始
動時燃料噴射量TAUSTの算出方法について図8を、
始動後燃料噴射量TAUの算出方法について図9を、そ
れぞれ用いて以下に説明する。
【0022】図8は始動時燃料噴射量TAUSTの算出
ルーチンのフローチャートである。この処理ルーチンは
メインルーチンの中で例えば1msecの周期で行われる。
ステップS21ではエンジンブロック1のウォータジャ
ケットに配設される水温センサ30から冷却水温THW
を読み取る。ステップS22では読み取った冷却水温T
HWに基づきROM42に格納されているマップから基
本燃料噴射量TAUSTBを算出する。ステップS23
では機関の回転数NEをクランク角センサ32から読み
取り、バッテリ電圧BAを図示しないA/Dコンバータ
を介して読み取る。ステップS24では読み取った回転
数NEとバッテリ電圧BAに基づきそれぞれROM42
に格納されているマップから補正係数KNETAUとN
BATAUを算出する。ステップS25では読み取った
バッテリ電圧BAに基づきROM42に格納されている
マップから無効噴射時間Tsを算出する。ステップS2
6ではステップS22、S24およびS25で求めた基
本燃料噴射量TAUSTB、補正係数KNETAUやN
BATAUおよび無効噴射時間Tsを用いて次式から始
動時燃料噴射量TAUSTを算出する。 TAUST=TAUSTB×KNETAU×NBATA
U+Ts(ms)
【0023】図9は始動後燃料噴射量TAUの算出ルー
チンのフローチャートである。この処理ルーチンはメイ
ンルーチンの中で行われる。ステップS31では各種信
号入力データ、すなわち回転数NE、吸気管内圧力P
M、冷却水温THW、スロットル開度TA、吸気温T
H、等のデータを読み取る。ステップS32ではステッ
プS31で読み取った機関の回転数NEと吸気管内圧力
PMのデータに基づきROM42に格納されている二次
元マップから基本燃料噴射量TPを算出する。ステップ
S33では冷却水温THW、スロットル開度TA、吸気
温TH、等により定まる補正係数αを求める。次いで、
ステップS34ではバッテリ電圧BAに基づきROM4
2に格納されているマップから無効噴射時間Ts を算出
する。次にステップS35では公知の空燃比補正係数算
出ルーチン(説明は省略する)で演算された空燃比補正
係数FAFを読み取る。この空燃比補正係数FAFは空
燃比センサ31の出力値に応じて機関の空燃比が目標空
燃比になるように機関へ供給する燃料噴射量を算出する
ためのフィードバック補正係数である。ステップS36
ではステップS32、S33、S34およびS35で求
めた基本燃料噴射量TP、補正係数α、無効噴射時間T
sおよび空燃比補正係数FAFを用いて次式から始動後
燃料噴射量TAUを算出する。 TAU=TP×α(FAF+β)+Ts 上式で、βはFAF以外の補正係数である。以上説明し
たように、第一発明は、各気筒1回づつ噴射後において
始動時燃料噴射量TAUSTに基づく燃料噴射を中止し
て、始動後燃料噴射量TAUに基づく燃料噴射に切り換
えるので、始動時の余分な燃料供給により発生する未燃
HCの排出を防止することができる。
【0024】図10は第二発明の実施例の燃料噴射ルー
チンを示すフローチャートである。第二発明の実施例の
燃料噴射ルーチンは、30°CA毎に実行される。この
30CA割込ルーチンの実行はイグニッションスイッチ
がオンとなったとき開始され、オフとなったとき終了さ
れる。また、図10に示すフローチャートにおいて、第
二発明の噴射完了検出手段はステップS43の処理を、
噴射制御部分変更手段はステップS44の処理を、始動
完了検出手段はステップS45の処理を、噴射制御継続
手段はステップS44〜46の処理を、それぞれ実行す
ることにより遂行される。
【0025】先ず、ステップS41では、図7のステッ
プS1と同様に気筒判別が終了したか否かを判定する。
30CA割込ルーチンの実行が開始された後、未だ気筒
判別が未終了と判定されたときは本30CA割込ルーチ
ンを終了し、気筒判別が終了したと判定されたときから
は、ステップS42へ進む。ステップS42では、図7
のステップS2と同様に気筒が噴射時期であるか否かを
判定し、その判定結果がYESのときはステップS43
へ、その判定結果がNOのときは本ルーチンを終了す
る。
【0026】ステップS43では、ステップS41で気
筒判別が終了したと判定された後に、クランキングから
各気筒で1回づつ噴射が実行されたか否かを噴射実行カ
ウンタctauのカウント値が4以上か否かにより検出す
る。ステップS43により始動開始から各気筒で1回づ
つ噴射されたことが検出されるまでは、前述したように
ステップS46で始動時燃料噴射量TAUSTに基づく
燃料噴射量が算出され、ステップS43により始動開始
から各気筒で1回づつ噴射されたことが検出された後
は、ステップS44へ進む。
【0027】ステップS44では、ステップS43で始
動時燃料噴射量TAUSTが各気筒で1回づつ噴射され
たことが検出された後、噴射実行カウンタctauのカウン
ト値が6以上か否かを判別することにより、そのカウン
ト値が6を越えるまではステップS47へ進み、各気筒
1回づつの噴射完了が検出された後に噴射する2つの気
筒に対して、始動時燃料噴射量TAUSTに基づく燃料
噴射から始動後燃料噴射量TAUに基づく燃料噴射に噴
射制御を変更する。一方、そのカウント値が6以上とな
ったときはステップS45へ進み、ステップS45で始
動判定フラグxstefiがオフにセットされたか否かを判定
することにより、機関が始動(完爆)したか否かが判定
され、機関が始動(完爆)したと判定されるまではステ
ップS46へ進み、始動時燃料噴射量TAUSTを算出
し、機関が始動(完爆)したと判定された後はステップ
S47へ進み、始動後燃料噴射量TAUを算出する。次
いでステップS48では、図7のステップS6と同様
に、噴射実行カウンタctauのカウント値は、30°CA
毎の処理周期にインクリメントされる。
【0028】ここで始動判定フラグxstefiは、図11に
示すように機関始動開始したときにはオンにセットされ
ており、機関の回転数が400rpmを越えて始動が完
了したときにオフにリセットされ、その後、機関の回転
数が200rpmより低くなったときにオンにセットさ
れる。ステップS49では、ステップS46またはステ
ップS47で算出された燃料噴射量を各気筒の燃料噴射
弁から噴射する。
【0029】図12は第二発明による噴射制御の切換パ
ターンを示す図であり、(A)はTAUST4噴射で始
動した場合の切換パターンを示す図であり、(B)はT
AUST4噴射で始動しなかった場合の切換パターンを
示す図である。図12の(A)に示すように、始動時燃
料噴射量TAUSTの4噴射で機関が始動した場合、始
動判定フラグxstefiは、オンからオフに切り換わる。始
動判定フラグxstefiに関わりなく、第5および第6噴射
はステップS44の判定によりステップS47へ進み、
始動後燃料噴射量TAUが算出され、ステップS49で
始動後燃料噴射量TAUに基づく噴射を実行する。次い
で、第7噴射以降では、始動判定フラグxstefiがオフで
あるので、ステップS45の判定によりステップS47
へ進み、同様に始動後燃料噴射量TAUに基づく噴射が
実行される。
【0030】一方、図12の(B)に示すように、始動
時燃料噴射量TAUSTの4噴射で機関が始動しなかっ
た場合、図12の(A)の切換パターンと同様に、第5
および第6噴射はステップS44の判定によりステップ
S47へ進み、始動後燃料噴射量TAUに基づく噴射を
実行する。次いで、第7〜第9噴射までは、始動判定フ
ラグxstefiは、オンのままであり、したがってステップ
S45の判定によりステップS46へ進み、始動時燃料
噴射量TAUSTに基づく噴射が実行される。次いで、
第10噴射以降では、機関の始動が完了し始動判定フラ
グxstefiがオフとなるので、ステップS45の判定によ
りステップS47へ進み、始動後燃料噴射量TAUに基
づく噴射が実行される。以上説明したように、第二発明
は、始動時、各気筒に一回づつ始動時噴射を実行した
後、少なくとも一部の気筒に余分な燃料が供給されない
ので、未燃HCの排出量が低減され、排気エミッション
の悪化を抑制できる。また、経年変化等による吸気ポー
トのデポジットの多量付着やバッテリの電圧降下、およ
び粗悪な燃料性状により、始動時燃料噴射量TAUST
の要求が多い場合でも、始動に必要な燃料を不足なく供
給でき、燃料不足による始動不良を防止できる。
【0031】図13は第三発明の実施例の燃料噴射ルー
チンを示すフローチャートであり、図14は第三発明の
実施例の燃料噴射ルーチンにおいて始動時燃料噴射の実
行中に機関の始動完了が検出された場合の処理を示すフ
ローチャートである。図13に示す第三発明の実施例の
燃料噴射ルーチンは、30°CA毎に実行される。この
30CA割込ルーチンの実行はイグニッションスイッチ
がオンとなったとき開始され、オフとなったとき終了さ
れる。一方、図14に示す処理はメインルーチンの中
で、例えば1msec毎に実行される。また、図14に示す
フローチャートにおいて、第三発明の始動完了検出手段
はステップS64の処理を、噴射量判断手段はステップ
S67の処理を、噴射制御中止手段はステップS68、
S69の処理を、それぞれ実行することにより遂行され
る。
【0032】図13において、ステップS51〜S5
3、ステップS55、S56、S57、S58は、それ
ぞれ順に図10のステップS41〜S43、ステップS
47、S46、S48、S49に対応するので、これら
の説明は省略し、ステップS54およびS59について
以下に説明する。ステップS54で始動判定フラグxste
fiがオフにセットされたか否かを判定することにより、
機関が始動したか否かが判定される。すなわち始動判定
フラグxstefiがオンのままのときは、機関の始動が完了
してないと判定し、ステップS56へ進み、始動時燃料
噴射量TAUSTを算出し、始動判定フラグxstefiがオ
ンからオフに切り換わった後は、機関の始動が完了した
と判定し、ステップS55へ進み、始動後燃料噴射量T
AUを算出する。次に、ステップS59では、CPUの
もっている時計、すなわちフリーランニングタイマzfrt
の示す現在時刻を後述する噴射開始時刻tinjに設定す
る。
【0033】図14において、ステップS61では、機
関の回転数Neが200rpm以上か否かを判別し、そ
の判別結果がYESのときはステップS62へ進み、そ
の判別結果がNOのときはステップS63へ進み、始動
判定フラグxstefiを機関の始動が完了していないことを
示すオンにセットする。ステップS62では、機関の回
転数Neが400rpm以上か否かを判別し、その判別
結果がYESのときはステップS64へ進み、その判別
結果がNOのときは本ルーチンを終了する。
【0034】次に、ステップS64では、機関の始動が
完了したか否かを検出する。すなわち、始動判定フラグ
xstefiがオンか否かを判別し、その判別結果がYESの
ときは機関の始動が完了したと判定してステップS65
へ進み、その判別結果がNOのときは機関の始動が完了
していないと判定して本ルーチンを終了する。ステップ
S65では、始動判定フラグxstefiを機関の始動が完了
したことを示すオフにリセットし、ステップS66へ進
む。
【0035】次に、ステップS66では、ステップS6
5で始動判定フラグxstefiがオフにリセットされ、機関
の始動が完了したことが判定されたので、始動時燃料噴
射量TAUSTに基づく燃料噴射が継続中であるか否か
を判別し、その判別結果がYESのときはステップS6
7へ進み、その判別結果がNOのときは本ルーチンを終
了する。
【0036】ステップS65で始動判定フラグxstefiが
オフにリセットされ、機関の始動が完了したことが判定
され、かつステップS66で始動時燃料噴射量TAUS
Tに基づく燃料噴射が継続中であると判定されたとき、
ステップS67では、図13のステップS59で設定し
た噴射開始時刻tinjを現在時刻zfrtからから減算した値
(zfrt−tinj)、すなわち始動時噴射量TAUSTに基
づく噴射制御の実行が継続した時間と始動後燃料噴射量
TAUとを比較し、(zfrt−tinj)<TAUのときは、
始動後燃料噴射量TAUに相当する噴射が終了していな
いものと判断してステップS68へ進み、(zfrt−tin
j)≧TAUのときは、始動後燃料噴射量TAUに相当
する噴射が終了したものと判断してステップS69へ進
む。このステップS67の処理は、ステップS64によ
る始動完了検出手段により機関の始動の完了が検出され
たので、ステップS65で始動判定フラグxstefiをオフ
にリセットした後、始動時燃料噴射量TAUSTに基づ
く燃料噴射の制御の実行により始動後燃料噴射量TAU
に相当する燃料噴射量が今回処理周期までに噴射された
か否かを判断するものである。また、ステップS68と
ステップS69については、図16を参照して後で説明
する。
【0037】ステップS68では、現在噴射中の始動時
噴射量TAUSTに基づく噴射制御を中止して始動後噴
射量TAUに基づく噴射制御に切り換え、その始動後噴
射量TAUに基づく噴射の終了時刻に対して、図13の
ステップS59で求めた噴射開始時刻tinjに始動後噴射
量TAUを加算した値(tinj+TAU)を設定する。こ
れにより、今回周期の噴射は始動後噴射量TAUに基づ
いて噴射されることになる。一方、ステップS69で
は、すでに始動時噴射量TAUSTに基づく噴射が始動
後噴射量TAUに相当する分だけ終了しているので、即
座にこの現在噴射中の始動時噴射量TAUSTに基づく
噴射制御を中止する。次に、ステップS68、S69の
処理を従来技術による噴射制御と比較して詳細に説明す
る。
【0038】図15は従来技術による噴射制御の切換時
の説明図である。本図において、横軸は時間tを、上半
分においては機関回転数Neの変化を実線で、下半分に
おいては、#1〜#4の各気筒の噴射時期を斜線で、点
火時期を矢印で、吸気行程をドットで、それぞれ示す。
図15に示す噴射制御は、機関始動から完爆が検出され
るまで、すなわち機関の回転数Neが400rpmに到
達するまで、気筒#1、#3、#4、#2の順で始動時
燃料噴射量TAUSTが各燃料噴射弁から噴射される。
次いで、気筒#1の燃料噴射中に機関回転数Neは40
0rpmを越えるが、始動時燃料噴射量TAUSTの噴
射を完了するまで噴射制御は続行される。このとき図中
Sで示す時期、すなわち始動判定フラグxstefiがオンか
らオフに切り換わる時刻tcを含む気筒#1の噴射時期
に、気筒#1の吸気行程と噴射時期が重なり、この始動
時燃料噴射量TAUSTは始動後に燃焼される余分な燃
料HCとなり、未燃HCが排出されることになる。
【0039】図16は図15のSで示す噴射制御を第三
発明の噴射制御に置き換えかつ拡大して示す図であり、
(A)は始動時噴射から始動後噴射に切り換える場合を
示す図であり、(B)は始動時噴射を中断する場合を示
す図である。前述したように、図14のフローチャート
のステップS65により、図16に示す始動判定フラグ
xstefiがオンからオフに切り換えられると、機関の始動
が完了したことが判定される。この時刻tc で、ステッ
プS66により始動時燃料噴射量TAUSTに基づく燃
料噴射が継続中であると判定されたときに、例えば図1
5のSで示す#1気筒の噴射制御の場合は、ステップS
67に進む。前述したように、ステップS67では、始
動時噴射量TAUSTに基づく噴射制御の噴射継続時間
(zfrt−tinj)と始動後燃料噴射量TAUとを比較し、
(zfrt−tinj)<TAUのときは、始動後燃料噴射量T
AUに相当する噴射が終了していないものと判断してス
テップS68へ進み、(zfrt−tinj)≧TAUのとき
は、始動後燃料噴射量TAUに相当する噴射が終了した
ものと判断してステップS69へ進む。
【0040】次いで、ステップS68では、現在噴射中
の始動時噴射量TAUSTに基づく噴射制御を中止して
始動後噴射量TAUに基づく噴射制御に切り換え、その
始動後噴射量TAUに基づく噴射終了時刻に対して、図
13のステップS59で求めた噴射開始時刻tinjに始動
後噴射量TAUを加算した値(tinj+TAU)を設定す
る。これにより、今回周期の噴射は始動後噴射量TAU
に基づいて噴射されることになる。一方、ステップS6
9では、すでに始動時噴射量TAUSTに基づく噴射が
始動後噴射量TAUに相当する分だけ終了しているの
で、即座にこの現在噴射中の始動時噴射量TAUSTに
基づく噴射制御を中止する。以上説明したように、第三
発明は、始動の完了を検出した時点における吸気行程で
始動時燃料噴射量TAUSTに基づく燃料噴射が阻止さ
れるので、未燃HCの排出を低減することができると共
に、始動が完了する直前まで始動時燃料噴射量TAUS
Tを噴射するので、機関の始動性が向上する。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、第一発明によれ
ば、機関始動時から始動後にかけて、始動時燃料噴射量
に基づいて各気筒1回づつ噴射した後に始動後燃料噴射
量に基づいて噴射するので、特に、各気筒1回づつ噴射
後において始動時燃料噴射を中止して、始動後燃料噴射
に切り換えるので、始動時の余分な燃料供給により発生
する未燃HCの排出量が低減されるので、排気エミッシ
ョンの悪化を抑制でき、機関の始動性が向上する。ま
た、始動時に余分な燃料供給をしないので、燃費が向上
する。
【0042】以上説明したように、第二発明によれば、
機関始動時から始動後にかけて、始動時燃料噴射量に基
づいて各気筒1回づつ噴射した後、少なくとも1気筒に
対し始動後燃料噴射量に基づいて噴射した後、所定の回
転数に到達していないときは再び所定の回転数に到達す
るまで、始動時燃料噴射量に基づく燃料噴射の制御を継
続することで、少なくとも一部の気筒に余分な燃料が供
給されず未燃HCの排出量が低減されるので、排気エミ
ッションの悪化を抑制できる。また、経年変化等による
吸気ポートのデポジットの多量付着やバッテリの電圧降
下、および粗悪な燃料性状により、始動時燃料噴射量の
要求が多い場合でも、燃料不足による始動不良を防止で
きる。
【0043】以上説明したように、第三発明によれば、
機関始動時から始動後にかけて、始動時燃料噴射量に基
づいて各気筒1回づつ噴射した後、所定の回転数に到達
するまで、始動時燃料噴射量に基づいて噴射し、所定の
回転数に到達した後に始動後燃料噴射に基づいて噴射
し、始動時燃料噴射量に基づく噴射の実行中に機関が所
定の回転数に到達したときは、その到達時の始動時燃料
噴射量に基づく噴射が、始動後燃料噴射量をすでに噴射
している場合には即座に中止され、始動後燃料噴射量を
まだ噴射していない場合には始動後燃料噴射量に相当す
る燃料噴射量が噴射された時に中止されるので、機関の
始動性が向上する。すなわち、始動の完了を検出した時
点における吸気行程で、始動時燃料噴射量に基づく燃料
噴射が阻止されるので、未燃HCの排出を低減すること
ができると共に、始動が完了する直前まで始動時燃料噴
射量を噴射するので、機関の始動性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明の基本構成図である。
【図2】第二発明の基本構成図である。
【図3】第三発明の基本構成図である。
【図4】本発明の実施例の全体構成図である。
【図5】従来技術と第一発明による噴射制御の比較説明
図であり、(A)は従来技術による噴射制御の例を示す
図であり、(B)は(A)に示す例において噴射開始時
期を早くした従来技術による噴射制御の例を示す図であ
り、(C)は第一発明による噴射制御の例を示す図であ
る。
【図6】図5の(A)、(B)および(C)に示す例の
噴射制御を実行したときに測定された未燃HCの排出量
を示す図である。
【図7】第一発明の実施例の燃料噴射ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図8】始動時燃料噴射量TAUSTの算出ルーチンの
フローチャートである。
【図9】始動後燃料噴射量TAUの算出ルーチンのフロ
ーチャートである。
【図10】第二発明の実施例の燃料噴射ルーチンを示す
フローチャートである。
【図11】始動判定フラグのオンオフタイミングを示す
図である。
【図12】第二発明による噴射制御の切換パターンを示
す図であり、(A)はTAUST4噴射で始動した場合
の切換パターンを示す図であり、(B)はTAUST4
噴射で始動しなかった場合の切換パターンを示す図であ
る。
【図13】第三発明の実施例の燃料噴射ルーチンを示す
フローチャートである。
【図14】第三発明の実施例の燃料噴射ルーチンにおい
て始動時燃料噴射の実行中に機関の始動完了が検出され
た場合の処理を示すフローチャートである。
【図15】従来技術による噴射制御の切換時の説明図で
ある。
【図16】図15のSで示す噴射制御を第三発明の噴射
制御に置き換えかつ拡大して示す図であり、(A)は始
動時噴射から始動後噴射に切り換える場合を示す図であ
り、(B)は始動時噴射を中断する場合を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…エンジンブロック 5…吸気マニホルド 6…排気マニホルド 7…サージタンク 12…燃料噴射弁 32…クランク角センサ 34…クランク角基準センサ 35…吸気圧センサ 36…スロットル開度センサ 37…吸気温センサ 40…電子制御ユニット 47…A/D変換器 50…駆動回路 A、C…噴射完了検出手段 B…噴射制御変更手段 D…噴射制御部分変更手段 E、G…始動完了検出手段 F…噴射制御継続手段 H…噴射量判断手段 I…噴射制御中断手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関始動時においては始動時の機関状態
    に応じて定められる始動時燃料噴射量に基づくと共に、
    機関始動後においては始動後燃料噴射量に基づき燃料噴
    射の制御を実行する多気筒内燃機関の燃料噴射制御装置
    において、 上記始動時燃料噴射量が各気筒で1回づつ噴射されたこ
    とを検出する噴射完了検出手段と、 上記噴射完了検出手段により上記噴射完了が検出された
    とき、始動時燃料噴射量に基づく燃料噴射から始動後燃
    料噴射量に基づく燃料噴射に噴射制御を変更する噴射制
    御変更手段と、を備えたことを特徴とする多気筒内燃機
    関の燃料噴射制御装置。
  2. 【請求項2】 機関始動時においては始動時の機関状態
    に応じて定められる始動時燃料噴射量に基づくと共に、
    機関始動後においては始動後燃料噴射量に基づき燃料噴
    射の制御を実行する多気筒内燃機関の燃料噴射制御装置
    において、 上記始動時燃料噴射量が各気筒で1回づつ噴射されたこ
    とを検出する噴射完了検出手段と、 上記噴射完了検出手段により上記始動時燃料噴射量が各
    気筒で1回づつ噴射されたことを検出後、次から噴射す
    る少なくとも1つの気筒に対し、上記始動時燃料噴射量
    に基づく燃料噴射から始動後燃料噴射量に基づく燃料噴
    射に噴射制御を変更する噴射制御部分変更手段と、 前記噴射制御部分変更手段により噴射制御を変更した後
    に、機関の始動が完了したか否かを検出する始動完了検
    出手段と、 前記始動完了検出手段により機関の始動の完了を検出す
    るまで、前記始動時燃料噴射量に基づく燃料噴射の制御
    を継続する噴射制御継続手段と、を備えたことを特徴と
    する多気筒内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 【請求項3】 機関始動時においては始動時の機関状態
    に応じて定められる始動時燃料噴射量に基づくと共に、
    機関始動後においては始動後燃料噴射量に基づき燃料噴
    射の制御を実行する多気筒内燃機関の燃料噴射制御装置
    において、 機関の始動が完了したか否かを検出する始動完了検出手
    段と、 前記始動完了検出手段により前記機関の始動の完了が検
    出された時に、前記始動時燃料噴射量に基づく燃料噴射
    の制御の実行により前記始動後燃料噴射量に相当する燃
    料噴射量が噴射されたか否かを判断する噴射量判断手段
    と、 前記始動完了検出手段により前記機関の始動の完了が検
    出された時に、前記噴射量判断手段により、前記始動後
    燃料噴射量に相当する燃料噴射量が、前記始動時燃料噴
    射量に基づく燃料噴射の制御の実行により噴射されたと
    判断されたときは、即座に始動時燃料噴射量に基づく燃
    料噴射の制御を中止し、 一方、前記始動後燃料噴射量に相当する燃料噴射量が、
    前記始動時燃料噴射量に基づく燃料噴射の制御の実行に
    より噴射されていないと判断されたときは、前記始動後
    燃料噴射量に相当する燃料噴射量が噴射された時に、前
    記始動時燃料噴射量に基づく燃料噴射の制御を中止する
    噴射制御中止手段と、を備えたことを特徴とする多気筒
    内燃機関の燃料噴射制御装置。
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