JP2569999B2 - 可変バルブタイミング装置のフェイルセーフシステム - Google Patents

可変バルブタイミング装置のフェイルセーフシステム

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JP2569999B2
JP2569999B2 JP3136867A JP13686791A JP2569999B2 JP 2569999 B2 JP2569999 B2 JP 2569999B2 JP 3136867 A JP3136867 A JP 3136867A JP 13686791 A JP13686791 A JP 13686791A JP 2569999 B2 JP2569999 B2 JP 2569999B2
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可変バルブタイミング装
置のフェールセーフシステムに係り、特に運転状態に応
じて吸気弁と排気弁のバルブタイミングを可変する装置
が故障したときの内燃機関の不調を防止するフェイルセ
ーフシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、運転状態に応じて吸気弁と排
気弁の各開弁期間がオーバーラップする期間を可変する
ことにより、運転状態に応じた最適な機関トルクを得る
ようにした可変バルブタイミング装置を備えた内燃機関
において、可変バルブタイミング装置が故障したときは
アイドル設定回転数を増大させるようにしたフェイルセ
ーフシステムが知られている(特開平1−110844
号公報)。
【0003】すなわち、この従来のフェイルセーフシス
テムでは、可変バルブタイミング装置が故障して低中速
高負荷時のバルブタイミングで制御されると、アイドル
時には吸気弁と排気弁の開弁期間のオーバーラップ量が
大きすぎて有効圧縮比が低下し、機関ストールが発生す
るおそれがあるため、アイドル・スピード・コントロー
ル(ISC)システムが目標とするアイドル設定回転数
を増大させるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、この従来の
フェイルセーフシステムではアイドル時以外については
故障対策がなされないため、アイドル時以外の運転領域
で可変バルブタイミング装置が故障したときの、特に空
燃比フィードバックシステムが非作動中の機関不調を回
避することができないという問題がある。
【0005】すなわち、可変バルブタイミング装置が故
障して低中速高負荷時のオーバーラップ期間が大である
バルブタイミングのままとなると、空燃比フィードバッ
ク作動中は低負荷運転時にバルブオーバーラップ期間が
大きすぎて燃焼不安定状態となっても、その場合は排気
ガス中の酸素濃度が増大するから空燃比をリッチとする
ように燃料噴射量のフィードバック制御が行なわれるか
ら問題ない。しかし、空燃比フィードバック非作動中
(すなわち空燃比オープンループ制御時)には上記のフ
ィードバック制御ができないため、排気ガスが吸気系へ
吹き戻され、その排気ガスを再び燃焼室に吸気して、燃
焼室内の不活性ガスの割合いが増大し、着火性が悪化し
て燃焼が不安定となり、上記の可変バルブタイミング装
置の故障により機関ストールする可能性がある。
【0006】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
可変バルブタイミング装置の異常検出時に燃料噴射量を
増量することにより、上記の課題を解決した可変バルブ
タイミング装置のフェイルセーフシステムを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は本発明になる可変
バルブタイミング装置のフェイルセーフシステムの原理
構成図を示す。同図中、可変バルブタイミング装置11
は内燃機関10の吸気弁と排気弁の各開弁期間がオーバ
ーラップする期間を運転状態に応じて可変する。異常検
出手段12はこの可変バルブタイミング装置11でオー
バーラップ期間が小であるべきにも拘らず実際のオーバ
ーラップ期間が大となっている異常を検出する。
【0008】空燃比制御手段13は内燃機関10の空燃
比を目標空燃比とするよう燃料噴射弁16による燃料噴
射量をフィードバック制御する。検出手段14は空燃比
制御手段13が非作動中で空燃比のオープンループ制御
が行なわれていることを検出する。燃料噴射量増量手段
15は検出手段14によるオープンループ制御検出時
で、かつ、異常検出手段12による異常検出時には燃料
噴射弁16による燃料噴射量を増量する。
【0009】異常検出手段12は低負荷運転状態でも可
変バルブタイミング装置11の高負荷運転時のオーバー
ラップ期間が大であるバルブタイミングのままで低負荷
運転時のオーバーラップ期間が小であるべきバルブタイ
ミングに切換わらないときは、可変バルブタイミング装
置11の異常として検出する。この異常検出時で、か
つ、空燃比制御手段13により空燃比のオープンループ
制御が行なわれているときは、吸気弁と排気弁の各開弁
期間のオーバーラップ期間が長すぎるため、そのままで
はラフアイドル状態となる。しかして、本発明では、こ
の場合は燃料噴射量増量手段15により燃料噴射量を増
量しているため、機関の燃焼状態を安定にすることがで
きる。
【0010】
【実施例】図2は本発明の一実施例のシステム構成図を
示す。本実施例は内燃機関10として4気筒4サイクル
火花点火式内燃機関(エンジン)に適用した例で、図2
には任意の一気筒の構造断面図を示しており、後述する
マイクロコンピュータ21によってシステム各部が制御
される。
【0011】図2において、エンジンブロック22内に
図中、上下方向に往復運動するピストン23が収納さ
れ、また燃焼室24が吸気弁26を介してインテークマ
ニホルド25に連通される一方、排気弁27を介してエ
キゾーストマニホルド28に連通されている。また、燃
焼室24にプラグギャップが突出するように点火プラグ
29が設けられている。
【0012】インテークマニホルド25の上流側はサー
ジタンク30を介して4気筒共通に吸気管31に連通さ
れている。この吸気管31内にはスロットルバルブ3
3、エアフローメータ32が夫々設けられている。スロ
ットルバルブ33はアクセルペダルに連動して開度が調
整される構成とされており、またその開度はスロットル
ポジションセンサ34により検出される構成とされてい
る。エアフローメータ32の下流側には吸入空気温を測
定する吸気温センサ35が設けられている。また、スロ
ットルバルブ33を迂回し、かつ、スロットルバルブ3
3の上流側と下流側とを連通するバイパス通路36が設
けられ、そのバイパス通路36の途中にソレノイドによ
って開弁度が制御されるアイドル・スピード・コントロ
ール・バルブ(ISCV)37が取付けられている。
【0013】38は燃料噴射弁で、前記燃料噴射弁16
に相当し、インテークマニホルド25を通る空気流中
に、後述のマイクロコンピュータ21の指示に従い、燃
料を噴射する。また、酸素濃度検出センサ(O2 セン
サ)39はエキゾーストマニホルド28を一部貫通突出
するように設けられ、触媒装置に入る前の排気ガス中の
酸素濃度を検出する。40は水温センサで、エンジンブ
ロック22を貫通して一部がウォータジャケット内に突
出するように設けられており、エンジン冷却水の水温を
検出する。41はイグナイタで、イグニッションコイル
(図示せず)の一次電流を開閉する。
【0014】また、42はディストリビュータで、エン
ジンクランクシャフトの基準位置検出信号を発生する気
筒判別センサ43と、エンジン回転数信号を例えば30
℃A毎に発生する回転角センサ44とを有している。
【0015】更に、45は油圧コントロールソレノイド
バルブで、動弁機構46と共に前記した可変バルブタイ
ミング装置11を構成している。動弁機構46は後述す
る如く、吸気弁26と排気弁27の開閉タイミング制御
を油圧コントロールソレノイドバルブ45からの油圧の
オン/オフに応じて切換える周知の構造とされている。
【0016】このような構成の各部の動作を制御するマ
イクロコンピュータ21は図3に示す如きハードウェア
構成とされている。同図中、図2と同一構成部分には同
一符号を付し、その説明を省略する。図3において、マ
イクロコンピュータ21は中央処理装置(CPU)5
0,処理プログラムを格納したリード・オンリ・メモリ
(ROM)51,作業領域として使用されるランダム・
アクセス・メモリ(RAM)52,エンジン停止後もデ
ータを保持するバックアップRAM53,入力インタフ
ェース回路54,マルチプレクサ付きA/Dコンバータ
56及び入出力インタフェース回路55などから構成さ
れており、それらはバス57を介して互いに接続されて
いる。
【0017】A/Dコンバータ56はエアフローメータ
32からの吸入空気量検出信号、吸気温センサ35から
の吸気温検出信号、スロットルポジションセンサ34か
らの検出信号、水温センサ40からの水温検出信号、O
2 センサ39からの酸素濃度検出信号を入力インタフェ
ース回路54を通して順次切換えて取り込み、それをア
ナログ・ディジタル変換してバス57へ順次送出する。
【0018】入出力インタフェース回路55はスロット
ルポジションセンサ34からの検出信号及び回転角セン
サ44からのエンジン回転数(NE)に応じた回転数信
号などが夫々入力され、それをバス57を介してCPU
50へ入力する。
【0019】また、CPU50は上記の入出力インタフ
ェース回路55及びA/D変換器56からバス57を通
して入力された各データに基づいて、各種演算処理を実
行し、得られたデータをバス57及び入出力インタフェ
ース回路55を通してISCV37,燃料噴射弁38,
イグナイタ41及び油圧コントロールソレノイドバルブ
45へ適宜選択出力し、ISCV37の開度を制御して
アイドル回転数を目標回転数に制御したり、燃料噴射弁
38による燃料噴射時間、すなわち単位時間当りの燃料
噴射量を制御したり、イグナイタ41により点火時期制
御を行なわせ、また油圧コントロールソレノイドバルブ
45を介して動弁機構46による公知のバルブタイミン
グ制御を行なう。
【0020】次に、このバルブタイミング制御について
説明する。図4は可変バルブタイミング装置の特性図を
示し、縦軸はスロットル開度、横軸はエンジン回転数
(単位rpm)を示す。同図に示すように、スロットル
開度が所定値以下の低負荷運転状態、及びエンジン回転
数が所定値N1 以上の高速運転状態の運転領域Iでは油
圧コントロールソレノイドバルブ45はオフとされる。
【0021】これにより、動弁機構46は図5(A)に
示す如く、排気弁27の開弁期間T 27に対して吸気弁2
6の開弁タイミングを遅らせて、吸気弁26の開弁期間
26のうち吸気弁26が開き始めてからθ1 の小なる期
間、排気弁27の開弁期間T 27とオーバーラップさせる
ことにより、燃焼室のガス吹き抜け等を防止すると共に
機関トルクを抑える。
【0022】これに対し、図4にIIで示す如く、スロッ
トル開度が所定値以上で、かつ、エンジン回転数がN1
未満の高負荷運転領域では油圧コントロールソレノイド
バルブ45はオンとされる。これにより、動弁機構46
は図5(B)に示す如く吸気弁26の開弁タイミングだ
けを早めて、吸気弁26の開弁期間T26’(上死点前3
0°から下死点後40°)のうち吸気弁26が開き始め
てからθ2 (ただしθ 2 >θ1 )の大なる期間、排気弁
27の開弁期間T27とオーバーラップさせることによ
り、十分な吸気及び排気期間を確保して充填効率を高
め、機関トルクを向上させる。
【0023】このような動作を行なう可変バルブタイミ
ング装置を備えた内燃機関において、本実施例は前記し
た異常検出手段12,空燃比制御手段13,検出手段1
4及び燃料噴射量増量手段15をマイクロコンピュータ
21によって実現するものであり、次に異常検出手段1
2について説明する。
【0024】図6は可変バルブタイミング装置(VVT
装置)の異常検出ルーチンの一実施例のフローチャート
を示す。このルーチンは30℃A毎に割り込み起動され
るルーチンで、まずCPU50は回転角センサ44から
の検出信号に基づいて今回のエンジン回転数NEi を計
算した後(ステップ101)、次式に基づいてエンジン
回転数の加重平均値NEAVi を算出する(ステップ1
02)。
【0025】
【数1】
【0026】ただし、上式中、NEAVi-1 は前回算出
した加重平均値を示す。
【0027】続いて、スロットルポジションセンサ34
からのアイドルバルブ33が全閉であることを示す信号
が入力されてから(アイドル接点オンから)10秒以内
かどうか判定され(ステップ103)、10秒以内のと
きはステップ101で算出した回転数NEi とステップ
102で算出した回転数の加重平均値NEAVi との差
の絶対値が所定値(例えば100rpm)より大である
か否か判定される(ステップ104)。アイドル状態に
おいて可変バルブタイミング装置を構成する油圧コント
ロールソレノイドバルブ45又は動弁機構46に異常が
発生し、本来、図5(A)に示す如きバルブタイミング
関係になるところ、高負荷運転時の図5(B)に示如き
バルブタイミングになってしまうと、現在のエンジン回
転数NE i は上記の加重平均値NEAVi に対して少な
くとも100rpm以上変動する(ばらつく)。吸気弁
26と排気弁27のオーバーラップ期間が長すぎるため
に、ガスの吹き抜けが発生し、充填効率が減少し燃焼が
悪化するためである。そこでステップ104でこの変動
が生じたかを検出し、エンジン回転数変動が生じている
場合はカウンタ値Cを“1”だけインクリメントした後
(ステップ105)、このルーチンを終了する(ステッ
プ106)。また、エンジン回転数変動が生じていない
場合は、カウンタ値Cはそのままの値としてこのルーチ
ンを終了する(ステップ106)。
【0028】アイドル状態が10秒以内の間は上記ステ
ップ101〜105の演算処理が30℃A毎に繰り返さ
れ、アイドル状態になってから10秒経過すると、カウ
ンタ値Cが「30」より大か否か判定される(ステップ
106)。カウンタ値Cは10秒間のアイドル状態中
に、前記したエンジン回転数変動が何回生じたかを示し
ており、これが31回以上生じたときは前記油圧コント
ロールソレノイドバルブ45又は動弁機構46の異常で
あると判断して異常判定フラグfを“1”とし(ステッ
プ107)、その後カウンタ値Cをクリアして(ステッ
プ108)、このルーチンを終了する(ステップ10
9)。カウンタ値Cが「30」以下のときは異常と判断
することなくカウンタ値Cをクリアして(ステップ10
8)、このルーチンを終了する(ステップ109)。な
お、カウンタ値C及び異常判定フラグfはイニシャルル
ーチンにより初期値は“0”にセットされている。
【0029】次に空燃比制御手段13及び検出手段14
について説明する。図7は空燃比制御手段13及び検出
手段14を実現する空燃比(A/F)フィードバック制
御ルーチンのフローチャートを示す。このA/Fフィー
ドバック制御ルーチンは例えば4ms毎に割り込み起動
されるルーチンで、まずA/Fのフィードバック(F/
B)条件が成立しているか否かを判別する(ステップ2
01)。F/B条件不成立(例えば、冷却水温が所定値
以下、機関始動中、始動後増量中、暖機増量中、パワー
増量中、燃料カット中等のいずれか)の時は、A/Fフ
ィードバック制御判定フラグXAFを“0”にした後
(ステップ202)、空燃比フィードバック補正係数F
AFの値を“1.0”にして(ステップ203)、この
ルーチンを終了する(ステップ213)。これによりA
/Fのオープンループ制御が行なわれる。ステップ20
1,202により検出手段14が実現される。
【0030】一方、F/B条件成立時(上記のF/B条
件不成立以外のとき)はステップ204へ進み、A/F
フィードバック制御判定フラグXAFを“1”にセット
した後、O2 センサ39の検出電圧V1 を変換して取り
込む(ステップ205)。次にステップ206で検出電
圧V1 が比較電圧VR1以下か否かを判別することによ
り、空燃比がリッチかリーンかを判別する。リッチのと
き(V1 >VR1)はその状態かそれまでリーンであった
状態からリッチへ反転した状態であるかの判定が行なわ
れ(ステップ207)、リッチへの反転であるときは前
回の空燃比フィードバック補正係数FAFの値からスキ
ップ定数RSLを減算した値を新たな空燃比フィードバ
ック補正係数FAFとする(ステップ208)。一方、
前回もリッチの状態であり、リッチが継続しているとき
は前回のFAFの値から積分定数KIを減算して新たな
FAFの値とし(ステップ209)、このルーチンを抜
ける(ステップ213)。
【0031】他方、ステップ206でリーンと判定され
たとき(V1 ≦VR1)は、その状態がそれまでリッチで
あった状態からリーンへ反転した状態であるかの判定が
行なわれ(ステップ210)、リーンへの反転であると
きは前回のFAFの値からスキップ定数RSRを加算し
た値を新たな空燃比フィードバック補正係数FAFとす
る(ステップ211)。一方、前回もリーンの状態で引
続きリーンと判定されたときはFAFの値に積分定数K
Iを加算して新たなFAFの値とし(ステップ21
2)、このルーチンを終了する(ステップ213)。こ
こで、上記のスキップ定数RSL及びRSRは積分定数
KIに比べて十分大なる値に設定されている。
【0032】これにより、空燃比が図8(A)に模式的
に示す如く変化した場合は、空燃比フィードバック補正
係数FAFは同図(B)に示す如く、空燃比がリーンか
らリッチへ反転した時はスキップ定数RSLだけスキッ
プ的に大きく減衰されて燃料噴射時間TAUを小なる値
に変更させ、空燃比がリッチからリーンへ反転した時は
スキップ定数RSRだけスキップ的に大きく増加されて
燃料噴射時間TAUを大なる値に変更させる。また、空
燃比が同じ状態のときは、FAFは図8(B)に示す如
く積分定数(時定数)KIに従ってリーンのときは大な
る値へ、またリッチのときは小なる値へ徐々に変化す
る。
【0033】図9は燃料噴射時間TAU計算ルーチンの
一例のフローチャートを示す。このTAU計算ルーチン
はメインルーチンの一部で実行され、CPU50はバッ
クアップRAM53(又はRAM52)から、エンジン
回転数NE、吸入空気量Q、前記空燃比フィードバック
補正係数FAFなどの各値を取り込む(ステップ30
1)。
【0034】続いて、CPU50は上記の吸入空気量Q
とエンジン回転数NEとに基づいて周知の如く基本燃料
噴射時間TPを算出した後、次式に基づいて最終的な燃
料噴射時間TAUを算出する(ステップ302)。
【0035】TAU=TP×FAF×β
(2) ただし、上式中、βは始動後増量、暖機増量などの補正
係数である。このようにして、内燃機関の空燃比は例え
ば理論空燃比になるように、燃料噴射時間TAU(すな
わち単位時間当りの燃料噴射量)が制御される。
【0036】次に、本発明の要部をなす燃料噴射量増量
手段15について説明する。図10は本発明の要部の一
実施例のメインルーチンを示すフローチャート、図11
は図10中のフェイル処理の一実施例を示すフローチャ
ートである。図10及び図11は燃料噴射量増量手段1
5を実現するフローチャートである。図10に示すメイ
ンルーチンが起動されると、まず、スロットルポジショ
ンセンサ34からの検出信号に基づいて、アイドル接点
がオン(スロットルバルブ33が全閉)であるか否か判
定される(ステップ401)。
【0037】アイドル接点がオフのときはこのルーチン
を抜け(ステップ405)、アイドル接点がオンのとき
は前記した異常判定フラグfが“1”か否か判定される
(ステップ402)。異常判定フラグfが“0”のとき
はこのルーチンを終了するが(ステップ405)、異常
判定フラグfが“1”のときはフェイル処理を行なう
(ステップ403)。フェイル処理後は異常判定フラグ
fを“0”とした後(ステップ404)、このルーチン
を終了する(ステップ405)。
【0038】フェイル処理403は図11に示すサブル
ーチンにより実行される。図11において、まず前記し
たA/Fフィードバック制御フラグXAFの値が“0”
であるか否か、すなわちA/Fフィードバック制御が非
作動で、空燃比がオープンループ制御されているか否か
判定される(ステップ501)。
【0039】前記フラグXAFの値が“0”であるとき
は前記図9のTAU計算ルーチンで計算された燃料噴射
時間TAUを1.2倍した値を、新たな燃料噴射時間
(TAUとして(ステップ502)、このルーチンを抜
ける(ステップ503)。またステップ501でフラグ
XAFの値が“1”と判定されたときは燃料噴射時間T
AUは変更せず、このルーチンを抜ける(ステップ50
3)。
【0040】このように、本実施例によれば、空燃比が
オープンループ制御中で、かつ、油圧コントロールソレ
ノイドバルブ45又は動弁機構46が異常で、吸気弁2
6のバルブ開タイミングが本来の遅いタイミングに切り
換わらず、早いタイミングのままであるときには、燃料
噴射時間TAUが1.2倍されることとなるため、上記
異常発生時でも、そのときの燃焼悪化を防止し、これに
より機関ストールの発生を防止することができ、車両の
走行を可能にすることができる。
【0041】ところで、本実施例では図12及び図13
に示すルーチンによって公知のアイドル・スピード・コ
ントロール(ISC)制御が行なわれている。図12に
示すISC制御ルーチンが所定のタイミングで起動され
ると、ステップ601にてISCのF/B制御を行なう
に適する条件であるか否か、即ちスロットルポジショ
ンセンサ34より出力される信号によりスロットルバル
ブが全閉である、図示していない車速センサより車速
が零である等の条件(以下単にF/B条件と呼ぶ)を満
足するか否かが判定され、F/B条件を満足していない
ときはステップ614の「ガード処理」ルーチンに移行
し、F/B条件を満足していると判定されたときは、ス
テップ602に示すF/B制御のための処理に移行す
る。
【0042】ステップ602では、バックアップRAM
53内に既に記憶されている学習値DGを制御値Dとし
てISCV37へ出力し、ISCV37を制御値Dに応
じた開度に維持する。その結果、バイパス通路36を通
過する空気量が制御されて空気量に応じたアイドル回転
数に制御される。またこの時の回転数NEが目標値NF
と異なる時は、当該目標値NFにアイドル回転数を近づ
けるべくISCV37の制御値Dを増減する処理を行な
う。
【0043】次にステップ603では、アイドル回転数
NEが「目標値NF+α(α>0)」以上であるか否か
判定され、判定結果が「以上」であればステップ604
に移り、制御値Dと学習値DGとの大小が判定され、
「D≦DG」であれば学習値DGから補正値G1を減算
し、,減算した結果を新たな学習値DGとして記憶し
(ステップ605)、その後「ガード処理」ルーチンに
移行する(ステップ614)。一方、ステップ604で
「D>DG」の判定結果が得られたときは学習値DGに
何の補正を行なう事なく「ガード処理」ルーチン614
に移行する。
【0044】他方、ステップ603において、アイドル
回転数NEが「NF+α」より小であると判定されたと
きは、更にアイドル回転数NEと目標回転数NFとの大
小が比較される(ステップ606)。このステップ60
6において「NE≧NF」と判定された場合は、制御値
Dと学習値DGの大小判定を行ない(ステップ60
7)、「D≦DG」であれば学習値DGから補正値G2
を減算し(ステップ608)、減算した結果を新たな学
習値DGとして記憶して「ガード処理」ルーチン614
に移行する。またステップ607にて「D>DG」と判
定されたならば学習値DGに何の補正を行なう事なく
「ガード処理」ルーチン614に移行する。
【0045】また、ステップ606において「NE<N
F」と判定された場合は「NE≧NF−α」であるか否
かが判定される(ステップ609)。このステップ60
9で「NE≧NF−α」と判定された場合は、制御値D
と学習値DGの大小が判定され(ステップ610)、
「D<DG」と判定されたならば、「ガード処理」ルー
チン614の処理に移り、判定結果が「D≧DG」なら
ば学習値DGに補正値G2を加算し(ステップ61
1)、加算した結果を新たな学習値DGとして記憶した
後に「ガード処理」ルーチン614の処理に移行する。
【0046】更にステップ609においてエンジン回転
数NEが「目標回転数NF−α」よりも小であると判定
されたならば、「D<DG」であるか否かが判定され
(ステップ612)、判定結果が「D<DG」ならば
「ガード処理」ルーチン614に移行し、「D≧DG」
であれば学習値DGに補正値G1を加算し(ステップ6
13)、加算した結果を新たな学習値DGとして記憶し
た後「ガード処理」ルーチン614に移行する。
【0047】次に図13と共に、上記の「ガード処理」
ルーチン614を説明する。
【0048】まずステップ701において学習値DGが
上限値DGMAXより小さいか否かが判定され、学習値
DGが上限値DGMAX以上の値であると判定されたと
きは学習値DGを上限値DGMAXに示す値として(ス
テップ702)、本ルーチンの処理を終え、一方、学習
値DGが上限値DGMAXを越えないと判定されたとき
は、学習値DGが下限値DGMINより大きいか否かが
判定される(ステップ703)。判定結果が「DG≦D
GMIN」の場合は学習値DGを下限値DGMINに示
す値として(ステップ704)本ルーチンの処理を終え
(ステップ705)、判定結果が「DG>DGMIN」
であれば学習値DGをそのままの値に維持して本ルーチ
ンの処理を終える(ステップ705)。
【0049】即ち、本ルーチンは、学習値DGに上限・
下限のガードを設ける処理を行なうものである。
【0050】かかるISC制御を行なう本実施例におい
ては、図10に示したフェイル処理403として、更に
図14に示した処理も行なう。図14において、フェイ
ル処理としてISC上限値(図13のDGMAX)を大
きくする(ステップ801)。これにより、低負荷運転
時に吸気弁26のバルブ開タイミングが早過ぎる異常発
生時には、バルブオーバーラップ期間が大となり、エン
ジン不調となるも、通常の上限値DGMAXより大きく
することにより、ISCV37の開度が通常より大とさ
れ、バイパス通路36を流れる空気が増量されるため、
燃焼が促進され、エンジン不調を防止できる。
【0051】なお、ステップ801ではISC上限値D
GMAXを大きな値に変更したが、ISC上限値DGM
AXを外すようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、空燃比の
オープンループ制御時に可変バルブタイミング装置の異
常発生により、吸気弁と排気弁の各開弁期間のオーバー
ラップ期間が長すぎた場合、排気ガスがインテークマニ
ホールドへ吹き戻され、その排気ガスを再び燃焼室に吸
気して、燃焼室内の不活性ガスの割合いが増大し着火性
が悪化して燃焼が不安定となっても、燃料噴射量を増量
して機関の燃焼状態を安定にしているため、可変バルブ
タイミング装置の異常発生時にも機関ストールを生じさ
せることなく車両の走行を可能とすることができる等の
特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図3】図2中のマイクロコンピュータのハードウェア
構成図である。
【図4】可変バルブタイミング装置の特性説明図であ
る。
【図5】可変バルブタイミング装置による吸気弁と排気
弁の開タイミングを説明する図である。
【図6】本発明の一実施例のVVT異常検出ルーチンを
示すフローチャートである。
【図7】空燃比のフィードバック制御ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図8】図7のルーチンにより算出される空燃比フィー
ドバック係数の変化を示す図である。
【図9】燃料噴射時間の計算ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図10】本発明の要部の一実施例のメインルーチンを
示すフローチャートである。
【図11】図10中のフェイル処理ルーチンの一実施例
を示すフローチャートである。
【図12】ISC制御ルーチンの一例を示すフローチャ
ートである。
【図13】図12中のガード処理ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図14】図10中のフェイル処理ルーチンの他の実施
例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 内燃機関 11 可変バルブタイミング装置 12 異常検出手段 13 空燃比制御手段 14 検出手段 15 燃料噴射量増量手段 16,38 燃料噴射弁 21 マイクロコンピュータ 45 油圧コントロールソレノイドバルブ 46 動弁機構

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気弁と排気弁の各開弁期間
    がオーバーラップする期間を運転状態に応じて可変する
    可変バルブタイミング装置でオーバーラップ期間が小で
    あるべきにも拘らず実際のオーバーラップ期間が大とな
    っている異常を検出する異常検出手段と、 前記内燃機関の空燃比を目標空燃比にするよう燃料噴射
    弁による燃料噴射量をフィードバック制御する空燃比制
    御手段と、 前記空燃比制御手段が非作動中で、空燃比のオープンル
    ープ制御が行なわれていることを検出する検出手段と、 該検出手段によるオープンループ制御検出時で、かつ、
    前記異常検出手段による異常検出時には前記燃料噴射弁
    による燃料噴射量を増量する燃料噴射量増量手段とを有
    することを特徴とする可変バルブタイミング装置のフェ
    イルセーフシステム。
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