JPH09250380A - 内燃機関の始動時燃料噴射装置 - Google Patents

内燃機関の始動時燃料噴射装置

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JPH09250380A
JPH09250380A JP8060941A JP6094196A JPH09250380A JP H09250380 A JPH09250380 A JP H09250380A JP 8060941 A JP8060941 A JP 8060941A JP 6094196 A JP6094196 A JP 6094196A JP H09250380 A JPH09250380 A JP H09250380A
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fuel
timing
injection
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Hiroshi Iwano
岩野  浩
Hiroshi Oba
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気筒判別が終了してから燃料噴射を行う仕様
に比べて初爆が早期に発生する始動性能の優れた燃料噴
射装置を提供すること。 【解決手段】 始動時を判定する始動時判定手段101
と、気筒判別する気筒判別手段102と、始動から気筒
判別までのREF数を計測する気筒判別REF数カウン
ト手段103と、全気筒同時燃料噴射タイミングを設定
する始動初回同時噴射時期設定手段104と、初回RE
F信号からのREF数に応じて燃料噴射気筒・タイミン
グを設定する始動時2回目噴射気筒・時期設定手段10
5と、気筒判別後の燃料噴射気筒とタイミングを設定す
る通常シーケンシャル噴射気筒・時期設定手段106
と、始動時に燃料噴射パルス幅を演算する始動時噴射パ
ルス幅演算手段107と、始動後に通常噴射パルス幅を
演算する噴射パルス幅演算手段108と、以上基に燃料
を噴射する燃料噴射手段109により構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 この発明は、内燃機関の始
動時燃料噴射制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来の内燃機関の始動時燃料噴射制御
装置としては、例えば、第1従来例−特開平3−543
37号公報、第2従来例−特開平6−117298号公
報、第3従来例−特開平5−332177号公報に記載
されたような始動時燃料噴射制御装置がある。これらは
何れもスタートスイッチ等により始動時を判定する手段
と、クランク角センサから気筒判別を行う手段と、始動
時噴射パターンによりインジェクタに燃料噴射パルス幅
をセットする手段と、冷却水温やエンジン回転数や負荷
に応して燃料噴射パルス幅を演算する手段とからなって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、この
ような従来の内燃機関の始動時燃料噴射制御にあって
は、第1従来例ではその燃料噴射モードはスタートスイ
ッチ:オンと同時に1回全気筒同時噴射とし、その後直
ちに気筒判別ができ気筒判別後は気筒毎に1サイクル1
回のシーケンシャル噴射となっている。また、第2従来
例においても、初回は全気筒同時噴射であるがスタート
スイッチ:オンと同時に気筒判別が行え吸入行程までの
時間により気筒別に燃料噴射量設定を行ってとなってい
たため、クランキング時に精度良く気筒判別が行えるシ
ステムが必要になるという問題点があった。また、第3
の従来例では、気筒判別のシステムを安価に抑えるた
め、特定気筒のみ判別可能な信号とし、始動時の気筒判
別遅れに対応するため機関停止時に停止位置を記憶し次
の始動時には前の停止位置記憶値に基づいて燃料噴射を
行う気筒を推測していたため、停止後にエンジンが回転
した場合には全く各気筒の吸気行程と燃料噴射時期のタ
イミングが合わなくなるという問題点があった。この発
明は、このような従来の問題点に着目してなされたもの
で、上記問題点を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明では、運転条件を検出する主
な手段として、吸入空気量を検出するエアフローメータ
と、回転数を検出するクランク角センサと、冷却水温を
検出する水温センサと、スロットル開度を検出するスロ
ットルセンサと、排気系には排気ガス中の酸素有無を検
出するO2 センサと、排気ガスを浄化する触媒と、が有
り、これらのセンサ信号に基づいて燃料噴射量や点火時
期を演算するコントロールユニットと、この内部にセン
サからの信号を読み込む入力部と、予め演算方法がプロ
グラムされているROMと、演算中に必要なRAMの各
メモリ部と、各センサ信号とプログラムを基に実際に演
算するCPU部と、演算された結果を各アクチュエータ
に出力する出力部と、が有り、アクチュエータとして
は、燃料を噴射するインジェクタと、点火のための高電
圧を形成するイグニッションコイルと、実際に火花を飛
ばす点火プラグと、を持つ内燃機関において、スタート
スイッチ等からの始動に伴い発生する信号を基に始動時
を判定する手段と、クランク角度に同期して各気筒の一
定角度時に基準信号を出力する手段と、該基準信号を基
に気筒を判別する手段と、始動時に初回基準信号から初
回気筒判別可能な基準信号までの基準信号数を計測する
手段と、始動時初回気筒判別基準信号までの基準信号数
に応じて燃料を噴射する気筒とタイミングを設定する手
段とを持つ構成とした。また、請求項2記載の発明で
は、請求項1記載の内燃機関の始動時燃料噴射装置にお
いて、始動時気筒判別できない場合に、初回基準信号後
に全気筒同時に燃料噴射を行うタイミングを設定する手
段と、冷却水温度で決まる燃料噴射パルス幅を演算する
手段と、以上の噴射気筒・タイミング・噴射パルス幅を
基に燃料を噴射する手段とを持つ構成とした。また、請
求項3記載の発明では、請求項1記載の内燃機関の始動
時燃料噴射装置において、初回気筒判別基準信号が入力
された場合に、初回基準信号からの基準信号数に応じて
燃料を噴射する気筒とタイミングを設定する手段と、冷
却水温度で決まる燃料噴射パルス幅を演算する手段と、
以上の噴射気筒・タイミング・噴射パルス幅を基に燃料
を噴射する手段とを持つ構成とした。また、請求項4記
載の発明では、請求項1記載の内燃機関の始動時燃料噴
射装置において、気筒判別後は通常シーケンシャル噴射
に移行し燃料を噴射する気筒とタイミングを設定する手
段と、吸入空気量や回転数で決まる通常噴射パルス幅を
演算する手段と、以上の噴射気筒・タイミング・噴射パ
ルス幅を基に燃料を噴射する手段とを持つ構成とした。
【0005】
【作用】 通常クランク角度に同期して各気筒の一定角
度時に出力する基準信号のうち1つだけ他の基準信号と
長さを変えたりして特定気筒を判別できるようにしてお
り、この気筒判別信号を基に燃料噴射や点火を行う気筒
を決めたり、基準信号からのクランク経過角度により燃
料噴射時期や点火時期を決めている。一方、始動時には
初回の上記基準信号がどの位置となっているか分からず
特定気筒の判別信号が入力されるまで気筒判別が行われ
ないため、気筒判別が行われてから燃料噴射したのでは
初爆までに時間が掛かり過ぎ、始動性能としては良くな
い。
【0006】そこで、始動時の基準信号の入力によって
燃料噴射パターンを変え吸気行程となる気筒に燃料を噴
射し初爆をなるべく早く起こすようにする。即ち、始動
時の初回基準信号で気筒判別が行われない場合には、全
気筒同時に燃料噴射を行うようにし、その後気筒判別が
出来る基準信号が入力された場合に通常シーケンシャル
噴射へ移行すると共に、初回基準信号からの基準信号数
に応じて移行措置として燃料を噴射する気筒を決定する
ことにより、各気筒共吸気量に対して過不足なく燃料を
噴射でき初爆が早く発生し始動性能が向上すると共に空
燃比の制御性が向上し燃費や排気エミッションも向上す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】 以下、この発明を図面に基づい
て説明する。図1〜図8は、この発明の一実施の形態を
示す図である。まず図2に従って構成を説明すると、燃
料噴射装置1は、エンジンの運転条件を検出する主な手
段として、吸入空気量を検出するエアーフローメータ2
と、回転数を検出するクランク角センサ(図示せず)
と、冷却水温を検出する水温センサ3と、スロットル開
度を検出するスロットルセンサ4とが有る。排気系には
排気ガス中の酸素有無を検出するO2 センサ5と排気ガ
スを浄化する触媒が有る。これらのセンサ信号に基づい
て燃料噴射量や点火時期を演算するコントロールユニッ
トCには、各センサからの信号を読み込む入力部C1
と、予め演算方法がプログラムされているROMC2
と、演算中に必要な読み書き可能なメモリを有したRA
MC3と、各センサ信号とプログラムを基に実際に演算
するCPU部C4と、演算された結果を各アクチュエー
タに出力する出力部C5と、から成る。アクチュエータ
としては、燃料を噴射するインジェクタ6と、点火のた
めの高電圧を形成するイグニッションコイル7と、実際
に火花を飛ばす点火プラグ8と、等が有る。
【0008】そして、図1に本発明の制御ブロックの一
実施の形態を示す。スタートスイッチ等の信号を基に始
動時を判定する始動時判定手段101と、クランク角度
に同期して各気筒の一定角度時に出力するREF信号を
基に気筒判別する気筒判別手段102と、始動時に初回
REF信号から初回気筒判別可能REF信号までのRE
F数を計測する気筒判別REF数カウント手段103
と、始動時気筒判別できない場合の初回REF信号後に
全気筒同時に燃料噴射を行うタイミングを設定する始動
初回同時噴射時期設定手段104と、初回気筒判別RE
F信号入力時に初回REF信号からのREF数に応じて
燃料を噴射する気筒とタイミングを設定する始動時2回
目噴射気筒・時期設定手段105と、気筒判別後は通常
シーケンシャル噴射に移行し燃料を噴射する気筒とタイ
ミングを設定する通常シーケンシャル噴射気筒・時期設
定手段106と、前述の始動と判定されている間は燃料
噴射パルス幅として冷却水温で決まる値を演算する始動
時噴射パルス幅演算手段107と、始動後には吸入空気
量や回転数で決まる通常噴射パルス幅を演算する噴射パ
ルス幅演算手段108と、以上の噴射気筒、タイミング
・噴射パルス幅を基に燃料を噴射する燃料噴射手段10
9とから成る。
【0009】次に作用を説明する。図3は本発明の実施
の形態による燃料噴射パターン決定のための噴射時期演
算フローであり、直4エンジンの場合の一例で、各気筒
のタイミング基準であるREF信号毎に実行される。ス
テップ1では始動時をスタートスイッチがOnであるか
で判断し、始動時にはステップ2に進み、始動時以外に
はステップ14に進む。ステップ2では今回のREF信
号が1回目かを判断し、1回目ならばステップ3へ進
み、1回目以外ならばステップ7へ進む。ステップ3で
は気筒判別ができているかを判断し、気筒判別ができて
いない場合にはステップ4へ進み、気筒判別ができてい
る場合にはステップ5へ進む。ステップ4ではREF信
号1回目で気筒判別できなかった場合であり、全気筒同
時に噴射するためのタイミングを設定する。これはRE
F信号同期でも良いし、点火時期同期でも良い。ステッ
プ5ではREF信号1回目で気筒判別できた場合であ
り、通常噴射時期が設定できるためその気筒に通常噴射
時期を設定する。通常噴射時期は噴射修了時期がある設
定クランク角度にな、るように、現回転数と噴射パルス
幅を基に演算される。ステップ6では上記通常噴射気筒
以外に吸気行程を向かえる全気筒に対して例えば点火時
期同期のような噴射時期を設定する。一方、ステップ7
では2回目以降のREF信号で気筒判別ができているか
を判断し、気筒判別ができていない場合にはステップ8
へ進み、気筒判別ができている場合にはステップ9へ進
む。ステップ8ではREF信号2回目以降で未だ気筒判
別できなかった場合であり、全ての気筒共燃料噴射しな
いようにする。ステップ9では気筒判別が初回のもので
あるかを判断し、初回の気筒判別時にはステップ10へ
進み、初回以降であればステップ14へ進む。ステップ
10では、気筒判別できたREF信号が2回目のもので
あるかを判断し、2回目のものである場合にはステップ
8へ進み、全ての気筒共噴射しない。ステップ11では
気筒判別できたREF信号が3回目のものであるかを判
断し、3回目のものである場合にはステップ12へ進み
特定気筒のみ燃料噴射する。図5に示す直4エンジンの
例では第1気筒に噴射する。ステップ13では気筒判別
できたREF信号が4回目のものである場合で、ステッ
プ12とは異なる特定気筒に噴射する。図5の直4エン
ジンの例では第1、第2気筒に噴射する。ステップ14
ではすでに気筒判別できた場合であり、ステップ6と同
様に通常噴射時期が設定できるためその気筒に通常噴射
時期を設定する。通常噴射時期は噴射修了時期がある設
定クランク角度になるように、現回転数と噴射パルス幅
を基に演算される。最後にステップ15では以上のフロ
ーで演算された燃料噴射時期に、噴射すべき気筒のイン
ジェクタへ別に演算される噴射パルス幅を設定する。
尚、ここには示さないが直4エンジン以外の直6、V
6、V8等の機種でも同様に、最初に全気筒同時噴射を
行い、REF信号により気筒判別された後にはその時の
タイミングにより燃料噴射する気筒を特定し順次通常シ
ーケンシャル噴射へ移行する。
【0010】図4には燃料噴射パルス幅の演算フローを
示す。ステップ21では通常シーケンシャル噴射である
かを判断し、通常シーケンシャル噴射の場合にはステッ
プ22へ進み、別に示すフローに従って燃料噴射パルス
幅TIを演算する。ステップ23では始動時の燃料噴射
パルス幅TIstを演算する。このTIstはクランキ
ング中の噴射パルス幅であり、この時エンジンの吸入空
気量は全開相当であるため、全開相当の基本パルス幅に
対してポートやシリンダ内付着燃料による応答性や混合
性を考慮した補正を行えば良い。これらは通常冷却水温
によって決まり、低水温程付着燃料が多くなり応答性や
混合性が悪化し多量の燃料量が必要となるため、図6の
ように水温によるテーブルでパルス幅を設定するだけで
も良い。
【0011】図5は本発明の実施の形態による始動時燃
料噴射パルス幅設定のタイミングチャートを示す。この
形態では、直4エンジンにおいて180度毎のREF信
号のうち1種のみが他と異なり(720度信号…第1気
筒の圧縮上死点前一定角度で出力)、気筒判別ができる
ようになっている。
【0012】クランキングを開始してから最初のREF
信号が720度信号で気筒判別ができた場合には、始動
時噴射として第1、4、2気筒に噴射するように噴射時
期を設定する。この噴射時期は第4気筒の吸気行程に間
に合わせるように最初のREF入力後なるべく早く噴射
できるようにし、例えば点火時期同期等に設定すれば良
い。第3気筒については、通常シーケンシャル噴射設定
とする。
【0013】クランキングを開始してから最初のREF
信号で気筒判別できない場合には、始動時噴射として全
気筒同時に燃料噴射を行うようにする(図5中720度
信号2〜4発目として記載)。この噴射時期も前述と同
様に最初のREF入力後なるべく早く噴射できるように
し、例えば点火時期同期等に設定すれば良い。この場合
にはREF信号により気筒判別できるまで次の燃料噴射
は行われず、気筒判別された時のREF信号が最初のR
EF信号から数えて幾つ目かによって以下のように噴射
気筒を定める。気筒判別REF信号が2回目REFの場
合には次の燃料噴射は通常シーケンシャル噴射とし、第
3気筒に噴射する。3回目REF信号が気筒判別の場合
には次の噴射は第1気筒にのみ行うこととし、そのRE
F入カ後なるべく早く噴射できるようにし、例えば点火
時期等に同期して噴射する。4回目REF信号が気筒判
別の場合には次の噴射は第1と第2気筒にのみ行うこと
とし、気筒判別REFの次のREF信号入力後第2気筒
の吸気行程に間に合うように噴射できるようにし、例え
ば点火時期等に同期して噴射する。3回目、4回目RE
F信号気筒判別の場合には何れも第3気筒から通常シー
ケンシャル噴射とする。
【0014】これらの噴射により各気筒の吸気行程に対
して1回ずつ燃料噴射が行われ、各サイクルに対して最
適な噴射パルス幅が設定できるため、空燃比の制御精度
が向上し、燃料量が不足して始動不良になったり、過剰
に噴射してエミッションや燃費を悪化させることがなく
なる。
【0015】ここでは省くが、各REF信号の何れでも
気筒判別ができるような仕様の場合や、直6−V6のよ
うな異なる型のエンジンにおいても、前述と同様に、気
筒判別できない場合には全気筒同時噴射とし、気筒判別
できた時点で次の燃料噴射を行う気筒を定め、順次通常
シーケンシャル噴射に移行すれば良い。
【0016】また、燃料噴射パルス幅については先の演
算フローで説明したように、ス夕ー卜スイッチがオンの
時には始動時パルス幅TIstを用い、同スイッチがオ
フになってから通常噴射パルス幅TIを用いる。
【0017】図7には通常噴射パルス幅TI演算のフロ
ーを示す。ステップ31ではエンジン吸入空気量と回転
数から基本噴射パルス幅TPを演算する。ステップ32
では過渡時の燃料応答遅れに伴うエラーを補正する過渡
補正量KATHOSを演算する。ステップ33はエンジ
ンの設定空燃比を決める目標空燃比設定補正係数TFB
YAを演算する。ステップ34では触媒の転換効率を高
めるための理論空燃比になるようにエンジン排気側に設
置したO2 センサ信号を基にフィードバック制御を行う
ための補正係数ALPHAを演算する。ステップ35で
は前述の空燃比フィードバック補正係数ALPHAを基
に空燃比補正学習値KBLRCを演算する。ステップ3
6では電圧低下に伴うインジェクタの開弁遅れを補正す
るための無効噴射パルス幅TSを演算する。ステップ3
7では前述の各値から下式によってインジェクタの噴射
パルス幅TIを演算する。
【0018】TI=(TP+KATHOS)×TFBYA ×(ALPHA+KBLRC-
1)+TS 図8には本発明による燃料噴射制御仕様の始動時の空燃
比と回転数の様子を現行制御仕様と比較して示す。現行
の始動時燃料噴射制御仕様においては、空燃比の制御性
より始動性重視のため市場のばらつき等を考慮してRi
ch側に適合されており、この結果回転の立ち上がりが
急になり過ぎてその後の回転変動が大になったり、場合
によってはアンダーシュートによりエンストに至ること
もあり、また過剰な燃料のうちの液体で存在する燃料に
よってプラグが濡れて絶縁抵抗の低下により点火不能に
なることもある。これを避けるため始動時燃料量を減量
させると、Leanになり過ぎて回転立ち上がりに充分
なトルクが得られない場合もある。これらRichとL
eanの間の最適な値設定するのが難しかった。これに
対し、本発明による始動時燃料噴射制御仕様では空燃比
の制御性に優れ、燃料量の過不足なく供給することがで
き回転の立ち上がりもスムースとなり、エミッションや
燃費も向上できる。
【0019】以上説明してきたように、この実施の形態
によれば、その構成をスタートスイッチ等の信号を基に
始動時を判定する始動判定手段101と、クランク角度
に同期して各気筒の一定角度時に出力するREF信号を
基に気筒判別する気筒判別手段102と、始動時に初回
REF信号から初回気筒判別可能REF信号までのRE
F数を計測する気筒判別REF数カウント手段103
と、始動時気筒判別できないの初回REF信号後に全気
筒同時に燃料噴射を行うタイミングを設定する始動初回
同時噴射時期設定手段104と、初回気筒判別REF信
号入力時に初回REF信号からのREF数に応じて燃料
を噴射する気筒とタイミングを設定する始動時2回目噴
射気筒・時期設定手段105と、気筒判別後は通常シー
ケンシャル噴射に移行し燃料を噴射する気筒とタイミン
グを設定する通常シーケンシャル噴射気筒・時期設定手
段105と、前述の始動と判定されている間は燃料噴射
パルス幅として冷却水温で決まる値を演算する始動時噴
射パルス幅演算手段107と、始動後には吸入空気量や
回転数で決まる通常噴射パルス幅を演算する噴射パルス
幅演算手段108と、以上の噴射気筒・タイミング・噴
射パルス幅を基に燃料を噴射する燃料噴射手段109
と、から成るとしたため、始動時にも各気筒の吸気行程
に対して1回ずつ燃料噴射が行われ、各サイクルに対し
て最適な噴射パルス幅が設定できるため、空燃比の制御
精度が向上し、燃料量が不足して始動不良になったり、
過剰に噴射してエミッションや燃費を悪化させることが
なくなると言う効果が得られる。
【0020】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更等があっても、本発明に含まれる。
【0021】
【発明の効果】 以上説明したように、始動時に特定気
筒が判別できない基準信号入力と同時に全気筒同時に燃
料を噴射するため、その後気筒判別が可能となる基準信
号が入力するまでは燃料噴射を行わなくても各気筒共1
サイクル分の燃料が供給され、気筒判別が終了してから
燃料噴射を行う仕様に比べて初爆が早期に発生し始動性
能が向上する。更に気筒判別が終了した後は通常シーケ
ンシャル噴射へ移行するが、気筒判別基準信号から通常
シーケンシャル噴射を設定するのに2回転(3回基準信
号分)の時間が必要なため、その間は初回基準信号から
初回気筒判別基準信号までの基準信号入力回数に応し
て、通常シーケンシャル噴射までに吸気行程を向かえる
気筒のうち初回全気筒同時噴射で燃料を供給した次のサ
イクルに対して燃料を噴射するようにしたため、各サイ
クル共燃料供給量の過不足なく燃焼が行え、空燃比の制
御性が向上し燃費や排気ガスエミッションが向上すると
言う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の制御ブロック図である。
【図2】実施の形態の構成図である。
【図3】実施の形態の燃料噴射パターンの演算フローチ
ャートである。
【図4】実施の形態の燃料噴射パルス幅の演算フローチ
ャートである。
【図5】実施の形態の始動時燃料噴射パルスのタイミン
グチャートである。
【図6】実施の形態の始動時燃料噴射パルス幅設定の一
例を示す図である。
【図7】実施の形態の通常噴射パルス幅の演算フローチ
ャートである。
【図8】実施の形態による始動直後の空燃比と回転立ち
上がりの様子を示す図である。
【符号の説明】
101 始動時判定手段 102 気筒判別手段 103 気筒判別REF数カウント手段 104 始動初回同時噴射時期設定手段 105 始動時2回目噴射気筒・時期設定手段 106 通常シーケンシャル噴射気筒・時期設定手段 107 始動時噴射パルス幅演算手段 108 噴射パルス幅演算手段 109 燃料噴射手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転条件を検出する主な手段として、吸
    入空気量を検出するエアフローメータと、回転数を検出
    するクランク角センサと、冷却水温を検出する水温セン
    サと、スロットル開度を検出するスロットルセンサと、
    排気系には排気ガス中の酸素有無を検出するO2 センサ
    と、排気ガスを浄化する触媒と、が有り、 これらのセンサ信号に基づいて燃料噴射量や点火時期を
    演算するコントロールユニットと、この内部にセンサか
    らの信号を読み込む入力部と、予め演算方法がプログラ
    ムされているROMと、演算中に必要なRAMの各メモ
    リ部と、各センサ信号とプログラムを基に実際に演算す
    るCPU部と、演算された結果を各アクチュエータに出
    力する出力部と、が有り、 前記アクチュエータとしては、燃料を噴射するインジェ
    クタと、点火のための高電圧を形成するイグニッション
    コイルと、実際に火花を飛ばす点火プラグと、を持つ内
    燃機関において、 スタートスイッチ等からの始動に伴い発生する信号を基
    に始動時を判定する手段と、クランク角度に同期して各
    気筒の一定角度時に基準信号を出力する手段と、該基準
    信号を基に気筒を判別する手段と、始動時に初回基準信
    号から初回気筒判別可能な基準信号までの基準信号数を
    計測する手段と、始動時初回気筒判別基準信号までの基
    準信号数に応じて燃料を噴射する気筒とタイミングを設
    定する手段とを持つことを特徴とする内燃機関の始動時
    燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の内燃機関の始動時燃料噴
    射装置において、始動時気筒判別できない場合に、初回
    基準信号後に全気筒同時に燃料噴射を行うタイミングを
    設定する手段と、冷却水温度で決まる燃料噴射パルス幅
    を演算する手段と、以上の噴射気筒・タイミング・噴射
    パルス幅を基に燃料を噴射する手段とを持つことを特徴
    とする内燃機関の始動時燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の内燃機関の始動時燃料噴
    射装置において、初回気筒判別基準信号が入力された場
    合に、初回基準信号からの基準信号数に応じて燃料を噴
    射する気筒とタイミングを設定する手段と、冷却水温度
    で決まる燃料噴射パルス幅を演算する手段と、以上の噴
    射気筒・タイミング・噴射パルス幅を基に燃料を噴射す
    る手段とを持つことを特徴とする内燃機関の始動時燃料
    噴射装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の内燃機関の始動時燃料噴
    射装置において、気筒判別後は通常シーケンシャル噴射
    に移行し燃料を噴射する気筒とタイミングを設定する手
    段と、吸入空気量や回転数で決まる通常噴射パルス幅を
    演算する手段と、以上の噴射気筒・タイミング・噴射パ
    ルス幅を基に燃料を噴射する手段とを持つことを特徴と
    する内燃機関の始動時燃料噴射装置。
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