JPH1030423A - エンジンのロッカカバー装置 - Google Patents

エンジンのロッカカバー装置

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JPH1030423A
JPH1030423A JP18373696A JP18373696A JPH1030423A JP H1030423 A JPH1030423 A JP H1030423A JP 18373696 A JP18373696 A JP 18373696A JP 18373696 A JP18373696 A JP 18373696A JP H1030423 A JPH1030423 A JP H1030423A
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JP
Japan
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oil
chamber
pipe
engine
gas
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JP18373696A
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English (en)
Inventor
義和 ▲崎▼野
Yoshikazu Sakino
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構造で、オイル溜りの容積を小さく
し、オイルの消費量を低減することができるエンジンの
ロッカカバー装置を提供する。 【解決手段】 エンジンのロッカカバー10は、ブロー
バイガスからオイルを分離するオイル分離室14と、オ
イル分離室14からカム室12内に向けて下方に延び、
分離されたオイルを導くオイル流下パイプ22とを備
え、このオイル流下パイプ22の下端部は横向きのS字
形状をなしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブローバイガス
からオイルを分離するオイル分離室を備えたエンジンの
ロッカカバー装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】クランク室内にシリンダボアとピ
ストンとの間から漏れたブローバイガスは、ロッカカバ
ー内を通じて吸気管へ戻されるが、ロッカカバー内、つ
まり、そのカム室内には潤滑用のオイルがミスト状や滴
状となって多数飛散しいるため、これらオイルミストや
オイル滴はブローバイガスと共に吸気管に戻され、シリ
ンダ内の燃焼室にて燃焼されるので、エンジンオイルの
消費量が多くなってしまう。
【0003】このため、実開平4−17433号公報に
は、ロッカカバー内に、ブローバイガス中からオイルを
分離するための室を設け、ここで分離されたオイルを潤
滑系に戻し、ブローバイガスのみを吸気管へ導くように
したオイル分離室が開示されている。この公知のオイル
分離室は、分離したオイルを管路を介して集めるオイル
溜りを備えており、オイル溜りからオーバーフローした
オイルをカム室内に戻すようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したオイル溜りに
は、管路が接続されるため、その容積は必然的に大とな
る。このため、オイル分離室内の急な圧力低下によって
オイル溜り内のオイルが吸気管側に吸い出されるような
状況にあっては、燃焼によるオイル消費量が多くなる。
【0005】この発明は、上述した事情に基づいてなさ
れたものであり、その目的とするところは、オイル溜り
部の容積を小さいものとし、オイルの消費量を低減する
ことができるエンジンのロッカカバー装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、請求項1のエンジンのロッカカバー装置は、エン
ジンのカム室を区画するロッカカバーと、このロッカカ
バーにカム室から区画して設けられ、カム室に連通する
入口を有したオイル分離室と、このオイル分離室内に入
口を通じて流入したオイルミストを含むブローバイガス
中からそのオイルを分離する分離手段と、オイル分離室
に設けられ、分離手段にてオイルが分離された後のブロ
ーバイガスを排出する排出口と、分離手段にて分離され
且つオイル分離室の底部に収集されたオイルをカム室内
に戻すオイル受け管とを備えており、オイル受け管は、
オイル分離室の底部からカム室の底に向けて下方に延び
た後、上方に一旦屈曲されてから、下方に向けて更に屈
曲されたS字形をなしている。
【0007】請求項1のエンジンのロッカカバー装置に
よれば、オイル受け管は、管内に流れ落ちてきた、オイ
ル分離室内で分離されたオイルをその屈曲された部分に
滞留させ、この滞留されたオイルによりオイル受け管内
をシールし、カム室とオイル分離室との通気を遮断す
る。また、オイル受け管は、その下向きに設けられてい
る開口により、その開口を介して滞留部分から溢れて流
れ落ちるオイルをカム室内に戻すのみであり、カム室内
から滞留部分にオイルは供給されない。
【0008】請求項2のエンジンのロッカカバー装置
は、オイル受け管の下端開口は、カム室の底面より所定
の高さに位置付けられている。この場合、この下端開口
は、カム室底面を流れているオイルの液表面と一定の距
離を保ち、このオイル中に没入していない。請求項3の
エンジンのロッカカバー装置は、オイル受け管の下端開
口は縮径されている。この場合、この下端開口を通過す
るオイルやブローバイガスの流量が制限される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、エンジンの概略を表した側
面図である。同図に示すように、エンジン1は、最下部
にオイルパン2を備えており、このオイルパン2より上
側に、クランクケース4、シリンダヘッド8及びロッカ
カバー10を順次備えている。また、シリンダヘッド8
からは排気マニホールドを介して排気管11が延び、エ
ンジン1の前面にはファン13が備えられている。
【0010】図2〜図5は、ロッカカバー10の内部を
詳細に示した拡大断面図であり、以下、図2〜図5を参
照してロッカカバーの構成を詳細に説明する。図2に示
すように、ロッカカバー10はシリンダヘッド8の上面
を覆うように形成されており、ロッカカバー10に覆わ
れたシリンダヘッド8上面の内部はカム室12となって
いる。カム室12は、図示しない通路を介して図1に示
したクランクケース4内に接続されており、この通路を
介してクランクケース4内のブローバイガスがカム室1
2内に導入可能となっている。また、ロッカカバー10
の上壁はその一部が上方に突出した膨出部16に形成さ
れ、この膨出部16内は、カム室12から仕切られたオ
イル分離室14として形成されている。つまり、カム室
12と膨出部16内との間にはベース板18が配置され
ており、このベース板18はロッカカバー10に取り付
けられている。なお、図2に示されているようにカム室
12内には、カムシャフト38が配置されておりこのカ
ムシャフト38は軸受部40に回転自在に支持されてい
る。また、カムシャフト38の一端には歯付プーリが取
り付けられており、この歯付プーリにエンドレスのタイ
ミングベルト42が掛け回され、このタイミングベルト
42はクランクケース4側に延びている。
【0011】オイル分離室14の底面を形成するベース
板18には、ガス入口20が開口されており、このガス
入口20はカム室12とオイル分離室14との間を相互
に連通させている。また、ベース板18には、オイルを
カム室12内に戻すオイル受け管としてのオイル流下パ
イプ22が取り付けられている。このオイル流下パイプ
22はその上端開口24がガス入口20からカムシャフ
ト38軸線方向に離間して位置付けられ、カム室12内
を下方に向けて延びている。オイル流下パイプ22上開
口24はベース板18の上面、つまり、オイル分離室1
4の底面と同一面内に配置されている。また、ロッカカ
バー10の膨出部16には、ブローバイガスを排出する
排出口としてのガス出口34が形成されており、このガ
ス出口34を介して、オイル分離室14は、図示しない
吸気(インテーク)管に接続されている。
【0012】エンジン1の運転中、シリンダボアとビス
トンとの間からクランクケース4内に漏れたブローバイ
ガスはその一部が図示しない通路を介して、図2に示す
カム室12内に導かれる。カム室12内に導かれたブロ
ーバイガスは、ガス入口20を通ってオイル分離室14
内に流入し、この後、ガス出口34を通って吸気管へ導
かれる。ここで、カム室12内では、カムシャフト38
が高速で回転しているため、その潤滑用のオイルがミス
ト状又は滴状となってカム室12内に充満した状態とな
っており、それ故、オイル分離室14内には、ブローバ
イガスとともにオイルミスト及びオイル滴が流入されて
しまう。このため、オイル分離室14内ではブローバイ
ガスとオイルとを分離する必要があり、以下、そのオイ
ル分離のための構成について説明する。
【0013】オイル分離室14は、オイルを分離する分
離手段として、その内部に例えば4個のブリーザエレメ
ント32を有しており、これらブリーザエレメント32
は、ガス入口20と、上端開口24との間に所定の間隔
を存して配置されている。各ブリーザエレメント32
は、オイル分離室14内を垂直方向に延び、その内部を
仕切る壁となっている。より詳細には、各ブリーザエレ
メント32は一対の板を所定の間隔を存して重ね合わ
せ、それぞれの板の全面に例えば直径5mmの孔36を
上下左右に一定ピッチで分布させたものであるが、一方
の板の孔36は他方の孔36に対して、上下左右に半ピ
ッチずつずれた状態にある。従って、オイル分離室14
は、ブリーザエレメント32によって完全には仕切られ
ておらず、そのオイル分離室14内には各ブリーザエレ
メント32の孔36や隙間、また、ブリーザエレメント
32間の間隔により構成されたブローバイガスの流路が
確保されている。
【0014】図3を参照すると、ブローバイガスとオイ
ルの混合物Mは、カム室12内からガス入口20を通っ
てオイル分離室14内に導入される。オイル分離室14
内では、混合物Mが各ブリーザエレメント32を通過す
るときその混合物M中のオイルLが各ブリーザエレメン
ト32によって捕集され、ブローバイガスGのみがオイ
ル分離室14内からガス出口34を通じて吸気管へ供給
される。即ち、ブローバイガスとオイルの混合物Mは、
オイル分離室14内で先ず、最初のブリーザエレメント
32のガス入口20側の1枚目の板32aに当接し、混
合物M中の一部のオイルLは板32aに付着する。しか
し未だオイルLを含む混合物Mが続いて板32aに形成
された孔36を通過すると、その2枚目の板32bに当
接し、ここでも、混合物M中のオイルLが板32bに付
着し、そのオイルLがブローバイガスGから分離され
る。その後、混合物Mが板32bの孔36から抜け出
し、以降のブリーザエレメント32を順次通過していく
際、オイルの分離作用を同様にして受け、これにより、
混合物MはブローバイガスGとオイルLとに分離され
る。分離後、最後のブリーザエレメント32を通過した
ブローバイガスGは、ガス出口34を介して吸気管へ導
かれる。各ブリーザエレメント32の2枚の板32a,
32bに付着したオイルLは、これらを伝い落ちてベー
ス板18上に集められる。ベース板18には、例えば、
オイル流下パイプ22の上端開口24に向けて下り勾配
のスロープや溝が形成されており、また、各ブリーザエ
レメント32とベース板18との間に僅かなギャップが
確保されている。従って、ベース板18上に集められた
オイルLは、オイル流下パイプ22内にその上端開口2
4から流下することができる。以下には、このオイル流
下パイプ22について説明する。
【0015】図3には、オイル流下パイプ22がより詳
細に示され、同図を参照するとオイル流下パイプ22
は、ベース板18に開口した上端開口24からカム室1
2内に向かって下方に延び、その下端部はシリンダヘッ
ド8の上面の直前で一旦右斜め上方に屈曲された後に再
び下方に向けて屈曲されたS字形状をなしている。そし
て、オイル流下パイプ22における下端部の先端は円錐
形状に絞られ、その先端開口26の内径は、オイル流下
パイプ22の内径より小さく設定されている。オイル流
下パイプ22の内径は、その円錐形状に絞られた先端以
外の部分は、例えば6mmとなっている。
【0016】更に詳細には、オイル流下パイプ22の下
端部、即ち、S字屈曲部において、下向きに凸となる部
分の上側内面28よりも、上向きに凸となる部分の下側
内面30の方が高いレベル位置に位置付けられており、
そのS字屈曲部の下向きに凸となる部分内はオイル溜り
部44を形成している。これによって、オイル流下パイ
プ22は、上端開口24から流下したオイルをオイル溜
り部44に滞留させることができる。また、オイル流下
パイプ22の先端開口26はシリンダヘッド8の上面よ
り上方に位置づけられている。
【0017】エンジン1の運転中、オイル分離室14内
において、ブリーザエレメント32によって混合物Mか
ら分離されてベース板18の上面を流れるオイルLは、
図3から明らかなように、オイル流下パイプ22内に流
れ落ち、オイル溜り部44内に滞留される。この滞留さ
れたオイルLはオイル流下パイプ22内で、その上端開
口24に通じる液面と、先端開口26に通じる液面の2
つの液面を有している。このときのオイル分離室14内
と、カム室12内との圧力差は、これらの2つの液面の
レベル差となって現れる。即ち、エンジン1の通常運転
時、オイルLはその2つの液面にレベル差を生じ、上端
開口24に通じる側ではオイル流下パイプ22内を所定
の高さまで吸い上げられ、先端開口26に通じる側では
オイル流下パイプ22のS字屈曲部の下側内面30の高
さまで滞留している。オイル分離室14内で分離された
オイルLが連続して上開口部24からオイル流下パイプ
22内に流れ落ちてきても、その分のオイルLはオイル
溜り部44から下側内面30を越えて溢れ出るので、オ
イルLの2つの液面のレベル差は一定となる。従って、
オイル流下パイプ22内は常にオイルLによりシールさ
れ、これにより、ブローバイガスとオイルの混合物M
が、カム室12内からオイル流下パイプ22を通ってオ
イル分離室14内に流入することはない。つまり、混合
物Mがブリーザエレメント32をバイパスして吸気管側
に流れることはない。このように内径の均一なパイプ部
材を曲げ加工して得られるオイル流下パイプ22にあっ
ては、オイル溜り部44内のオイル量は、そのS字屈曲
部の上側内面28と下側内面30とのレベル差により決
定され、また、オイル流下パイプ22内で許容されるオ
イルLの最大ヘッドは、その上端開口24と上側内面2
8とのレベル差によって決定される。
【0018】なお、上記のオイル溜り部44から下側内
面30を越えて溢れ出たオイルLは、その先端開口26
からカム室12内に落ち、シリンダヘッド8上面を流れ
るオイルLbに合流する。オイルLbは、図示しない通
路を介してオイルパン2に戻される。次に、図4を参照
すると、オイル流下パイプ22内のオイルLが、その上
端開口24からオイル分離室14内に吸い出される状態
となっている。この場合としては、例えば、ブリーザエ
レメント32の孔36がオイルで閉塞されて目詰まりし
たり、エンジンの運転状況の変化によってオイル分離室
14内へのブローバイガスGの流量が通常の運転時より
過大となり、カム室12内とオイル分離室14内との圧
力差が、オイル流下パイプ22内でのオイルLの許容最
大ヘッドより大きくなった場合が考えられる。これらの
場合、同図に示すとおり、オイル流下パイプ22内のオ
イルLがオイル分離室14内に吸い出され、ガス出口3
4から吸気管へ導入される。オイル流下パイプ22内の
オイルLが全部吸い出された後は、ブローバイガスとオ
イルの混合物Mが、オイル流下パイプ22を介してオイ
ル分離室14内に吸入され、そのまま吸気管へ導かれ
る。
【0019】エンジン1の運転が停止されると、カム室
12内とオイル分離室14内の圧力差がなくなり、オイ
ル流下パイプ22内のオイルLは図5に示す状態とな
る。この場合、オイル溜り部44内のオイルLの2つの
液面高さは、両側とも下側内面30と同じレベルにあ
る。また、シリンダヘッド8上面のオイルLbは薄い膜
状となっている。
【0020】上述したロッカカバーによれば、オイル流
下パイプ22は、そのオイル溜り部44をオイル流下パ
イプ22を屈曲させるだけで得ることができ、また、こ
の屈曲部の上側内面28と下側内面30のレベル差を制
限することでオイル溜り部44の容積、つまり、オイル
Lの溜まり量を少なくすることができる。更にオイル流
下パイプ22の上端開口24と屈曲部の下側内面28と
のレベル差を予め調整することで、オイル流下パイプ2
2内でのオイルLの許容最大ヘッドを可変することがで
きる。また、オイル流下パイプ22の先端開口26は下
方に向けられているので、カム室12内に飛散している
オイルミストやオイル滴が、その先端開口26を通って
オイル溜り部44内に供給されることはない。従って、
エンジン1の通常運転時には、先端開口26からはオイ
ル溜り部44から溢れたオイルLが排出されるのみであ
り、また、図4に示す場合であっても、オイル溜り部4
4の容積は小さいので、エンジンの異常運転時にオイル
流下パイプ22からオイル分離室14内に吸入されるオ
イルの量を少なくすることができる。
【0021】更にオイル流下パイプ22の先端開口26
は、シリンダヘッド8上面より充分上方に位置づけられ
るので、シリンダヘッド8上面にあるオイルLbが、通
常運転時に先端開口26からオイル溜り部44に供給さ
れたり、異常運転時に先端開口26から吸入されたりす
ることはない。また、オイル流下パイプ22は、その先
端開口26の内径が絞られているので、エンジン1の異
常運転時、カム室12内からオイル流下パイプ22内
に、ブローバイガスやオイルミスト、オイル滴が吸入さ
れても、これらの流量を制限することができるので、オ
イル消費量を少なくすることができる。
【0022】この発明は、上述した一実施例に制約され
るものではない。例えば、オイル流下パイプ22のS字
屈曲部は、クランク形状に屈曲されているものでもよい
し、ループ状に曲げられていてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように請求項1のエンジン
のロッカカバー装置によれば、オイル受け管を屈曲させ
るだけの簡易な方法により、オイルの滞留部を形成する
ことができるし、滞留部の容積を小さくすることができ
るので、オイル分離室内の急な圧力低下によりオイル受
け管内のオイルがオイル分離室内から吸気管に吸入され
たとしても、燃焼によるオイルの消費量を低減すること
ができる。また、その開口が下向きに形成されているの
で、カム室内のオイルミストやオイル滴がこの開口から
オイル滞留部に供給されることはなく、オイル滞留部か
らオイル分離室内に吸入されるオイルの量も少なくする
ことができ、オイル消費量を更に低減することができ
る。
【0024】請求項2のエンジンのロッカカバー装置に
よれば、オイル分離室内の急な圧力低下によっても、カ
ム室底面を流れているオイルがオイル受け管の下向きの
開口から管内に吸入されることはなく、オイルの消費量
を最小限に抑えることができる。請求項3のエンジンの
ロッカカバー装置によれば、オイル受け管の下端開口で
流量が制限され、オイル分離室の急な圧力低下時にカム
室内からオイル分離室内に吸入されるオイルミストやオ
イル滴の流量を少なくし、この場合のオイル消費量を最
小に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの概略を表した側面図である。
【図2】ロッカカバー内部を詳細に表した断面図であ
る。
【図3】エンジンの正常運転時における、オイル分離室
内及びオイル流下パイプ内の状態を表した図である。
【図4】図3の状態からエンジンが異常運転となった場
合を表した図である。
【図5】エンジン停止状態におけるオイル流下パイプ内
の状態を表した図である。
【符号の説明】
1 エンジン 10 ロッカカバー 12 カム室 14 オイル分離室 22 オイル流下パイプ(オイル受け管) 26 先端開口 44 オイル溜り部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのカム室を区画するロッカカバ
    ーと、 前記ロッカカバーに前記カム室から区画して設けられ、
    前記カム室に連通する入口を有したオイル分離室と、 前記オイル分離室内に前記入口を通じて流入したオイル
    ミストを含むブローバイガス中からそのオイルを分離す
    る分離手段と、 前記オイル分離室に設けられ、前記分離手段にてオイル
    が分離された後のブローバイガスを排出する排出口と、 前記分離手段にて分離され且つ前記オイル分離室の底部
    に収集されたオイルを前記カム室内に戻すオイル受け管
    とを備え、 前記オイル受け管は、前記オイル分離室の底部から前記
    カム室の底に向けて下方に延びた後、上方に一旦屈曲さ
    れてから、下方に向けて更に屈曲されたS字形をなして
    いることを特徴とするエンジンのロッカカバー装置。
  2. 【請求項2】 前記オイル受け管の下端開口は、前記カ
    ム室の底面より所定の高さに位置付けられていることを
    特徴とする請求項1に記載のエンジンのロッカカバー装
    置。
  3. 【請求項3】 前記オイル受け管の前記下端開口は縮径
    されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエ
    ンジンのロッカカバー装置。
JP18373696A 1996-07-12 1996-07-12 エンジンのロッカカバー装置 Pending JPH1030423A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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