JPH1030377A - 窓枠の改装方法と改装された窓枠 - Google Patents

窓枠の改装方法と改装された窓枠

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JPH1030377A
JPH1030377A JP18763596A JP18763596A JPH1030377A JP H1030377 A JPH1030377 A JP H1030377A JP 18763596 A JP18763596 A JP 18763596A JP 18763596 A JP18763596 A JP 18763596A JP H1030377 A JPH1030377 A JP H1030377A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新設窓枠の開口面積をできるだけ大きくする
こと。 【解決手段】 建造物基台1より既設のアルミニウム製
窓枠2を撤去することなく残存せしめ、この既設窓枠2
のうち不要な突出部分を除去して窓枠内周面を平坦面7
に形成し、この窓枠内周平坦面7に直接に新しい金属製
窓枠8をビス止めによって取り付け、且つ既設窓枠2の
室内外側部の露出部を覆う水切り枠9および室内外添枠
10〜16が前記新設窓枠8または前記既設窓枠2に一
体にまたは一体的に取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物に設けられて
いる古い窓枠を新しい窓枠に替えるための窓枠の改装方
法と改装された窓に関する。
【0002】
【従来の技術】建物に取り付けられている既設のアルミ
ニウム製窓枠の全部を建造物基台より撤去して、これに
新しい窓枠を取り付けるのでは、所謂はつり作業を必要
として粉塵や騒音公害の原因になるのみでなく、多大の
手数と費用とを要する。
【0003】そこで最近では、図8および図9に示すよ
うに、既設の窓枠を建造物基台から撤去することなく残
存せしめ、これを取付基台とし、且つ適当な介在物を設
けることによって、新しい窓枠を取り付けるようにした
窓の改装方法が提案されている。
【0004】この従来技術の改装方法をより詳しく説明
すると、図8に示すように、まず上下枠にあっては、建
物を構成する建造物基台1に撤去されることなく残存す
る既設のアルミニウム製窓枠2の上下枠2a,2bを覆
うようにして取付基板3をビス止めし、このうち上枠2
aにあっては、これに適当な棒材4を溶接手段によって
取り付け、この棒材4にアンカー金物5を同じく溶接手
段によって取り付け、しかして新しいアルミニウム製窓
枠6の上下枠6a,6bをアンカー金物5と下部の取付
基板3にビス止めするようにして取り付けている。
【0005】また図9に示すように、左右竪枠にあって
は、建造物基台1に撤去されることなく残存する既設の
アルミニウム製窓枠2の左右縦枠2c,2dを覆うよう
にして取付基板3をビス止めし、これに適当な棒材4を
溶接手段によって取り付け、この棒材4にアンカー金物
5を同じく溶接手段によって取り付け、しかして新しい
アルミニウム製窓枠6の左右竪枠6c,6dを左右のア
ンカー金物5,5にビス止めするようにして取り付けて
いる。
【0006】以上のように従来の改装方法では、既設の
窓枠には何ら細工を施すことなく、この全域を覆うよう
にして取付基板と適当な連結用棒材とアンカー金物を介
して新しいアルミニウム製窓枠を取り付けるようにして
いた。これがために既設窓枠と新設窓枠との間に介在す
る部材分だけ新設窓枠の開口部が狭くなり、それだけ窓
枠としての採光上および体裁上で致命的な難点となって
いた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の窓枠の改装
方法では、上述のように既設窓枠2と新設窓枠6との間
に種種の介在物3,4,5を有するため、結果としてこ
れら介在物の厚みあるいは長さ分だけ新設窓枠6の開口
面積が少なくなっていた。
【0008】そこで、本発明では、既設窓枠2と新設窓
枠6との間に何ら介在物を設けないで、尚且つ新設窓枠
6を簡単に取り付けることができるようにすることによ
って新設窓枠6の開口面積を大きくすることを解決課題
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成を実施の形態に対応する図面に基づいて
説明すると、請求項1記載の発明は、建造物基台1より
既設のアルミニウム製窓枠2(以下既設窓枠という)を
撤去することなく残存せしめ、この既設窓枠2のうち不
要な突出部分を除去して窓枠内周面を平坦面7に形成
し、この窓枠内周平坦面7に直接に新しい金属製窓枠8
(以下新設窓枠という)をビス止めによって取り付け、
且つ既設窓枠2の室内外側部の露出部を覆う水切り枠9
および室内外添枠10〜16が前記新設窓枠8または前
記既設窓枠2に一体にまたは一体的に取り付けられる窓
枠の改装方法に係る。
【0010】また請求項2に記載の発明は、前記新設窓
枠8は、ステンレス鋼板の曲げ加工あるいはプレス成形
によって形成されてなる請求項1記載の窓枠の改装方法
に係る。
【0011】また請求項3に記載の発明は、前記新設窓
枠8は、その一部がステンレス鋼板の曲げ加工あるいは
プレス成形によって形成され、残部がアルミニウム押出
型材によって形成されてなる請求項1記載の窓枠の改装
方法に係る。
【0012】また請求項4に記載の発明は、前記新設窓
枠8は、アルミニウム押出型材によって形成されてなる
請求項1記載の窓枠の改装方法に係る。
【0013】また請求項5に記載の発明は、建造物基台
1より撤去することなく残存せしめた既設のアルミニウ
ム製窓枠2(以下既設窓枠という)のうち不要な突出部
分を除去して窓枠内周面を平坦面7に形成し、この窓枠
内周平坦面7に直接に新しい金属製窓枠8(以下新設窓
枠という)をビス止めによって取り付け、且つ既設窓枠
2の上枠2aおよび左右縦枠2c,2dの夫々の室外側
露出部を覆う室外添枠10〜12を新設窓枠8に一体形
成し、既設窓枠2の下枠2bの室外側露出部を覆う水切
り枠9を新設窓枠8に一体的にビス止めし、既設窓枠2
の上枠2aおよび左右縦枠2c,2dの夫々の室内側露
出部を覆う室内添枠13〜15を既設窓枠2に一体的に
ビス止めし、既設窓枠2の下枠2bの室内側露出部を覆
う室内添枠16と新設窓枠8とを既設窓枠2に一体的に
ビス止めしてなる改装された窓枠に係る。
【0014】また請求項6に記載の発明は、前記新設窓
枠8は、ステンレス鋼板の曲げ加工あるいはプレス成形
によって形成され、且つ既設窓枠2の下枠2bの室外側
露出部を覆う水切り枠9および室内側露出部を覆う室内
添枠16もステンレス鋼板の曲げ加工あるいはプレス成
形によって形成され、既設窓枠2の上枠2a及び左右縦
枠2c,2dの室内側露出部を覆う室内添枠13〜15
はアルミニウム曲げ板材によって形成されてなる請求項
5記載の改装された窓枠に係る。
【0015】また請求項7に記載の発明は、前記新設窓
枠8は、その下枠8bがステンレス鋼板の曲げ加工ある
いはプレス成形によって形成され、残部8a,8c,8
dがアルミニウム製押出型材によって形成されてなる請
求項5記載の改装された窓に係る。
【0016】また請求項8に記載の発明は、前記新設窓
枠8は、アルミニウム押出型材によって形成されてなる
請求項5記載の改装された窓に係る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図6は改装前の既設のアルミニウ
ム製窓枠2の建造物基台1に対する取付状態を示す側面
図であり、図7は同じく平面図である。
【0018】この改装前の既設窓枠2にあっては、通常
の単板ガラスからなる室内外の引戸障子17,17を備
えており、図6に示すように、上下枠2a,2bの内周
面には引戸障子17,17を案内するためのレール1
8,19が一体に突設されている。また図7に示すよう
に、既設窓枠2の左右縦枠2c,2dの内周面には、引
戸障子17,17の戸当り20,21が一体に突設され
ている。
【0019】しかして、この改装前の窓枠を新設窓枠8
に改装するに当たって、改装前の既設窓枠2は建造物基
台1から撤去することなく、そのまま残存せしめ、単に
図6に示すように既設窓枠2の上下枠2a,2bの内周
面に突設されるレール18,19および図7に示すよう
に既設窓枠2の左右縦枠2c,2dの内周面に突設され
る戸当り20,21と室内側の縦側片22の一部とを太
線で示すように削り取って、図1及び図2に示すように
既設窓枠2の上下枠2a,2bの内周面および左右縦枠
2c,2dの内周面を平坦面7に形成する。
【0020】一方、新しい窓枠を構成するステンレス鋼
板製の新設窓枠8の上下枠8a,8bおよび左右縦枠8
c,8dおよびこれらに一体または一体的に取り付けら
れる水切り枠9や室内外添枠10〜16を予め工場生産
する。
【0021】即ち、図1、特に図3に示すように、上枠
8aは、ステンレス鋼板製の厚さ1mm程度の薄板を工
場において、曲げ加工あるいはプレス成形によって既設
窓枠2の上枠2a内周平坦面7に直接に添設されビス止
めされる取付板部23と、該板部23から下向きに二重
層になるよう折曲して突設される2条のレール部24,
25と、取付板部23の室外側に既設窓枠2の上枠2a
を乗り越えて室外側に突出し、該上枠2aの室外側露出
部を覆うように室外側に突設される室外側額縁であり網
戸のレール部を兼ねる室外添枠10とから形成されてい
る。
【0022】また下枠8bも、図1、特に図3に示すよ
うに、ステンレス鋼板製の厚さ1.5mm程度の薄板を
工場において、曲げ加工あるいはプレス成形によって既
設窓枠2の下枠2bの内周平坦面7に直接に添設されビ
ス止めされる取付板部26と、該板部26から上向きに
二重層になるよう折曲して室内側が室外側よりも高くな
るよう突設される2条のレール部27,28と、取付板
部26の室外側において下方に突設されて既設窓枠2の
下枠2bに対するビス止め片である垂下片部29とが一
体成形され、また網戸用のレール部30を形成するため
にその平坦部30aを取付板部26の室外側に溶接によ
って一体形成し、これら予め下枠8bの一体物として製
作する。
【0023】勿論、図1に示すように、新設窓枠8の下
枠8bの室内外側に取り付ける水切り枠9と室内添枠1
6も予めステンレス鋼板製の薄板を工場において、曲げ
加工あるいはプレス成形によって製作される。さらに
は、図1に示すように、新設窓枠8の上枠8aの室内側
に取り付けられる室内側額縁である室内添枠13も、ア
ルミニウム板を曲げ加工することによって予め工場生産
される。
【0024】また左右縦枠8c,8dも、図2、特に図
3に示すように、ステンレス鋼板製の厚さ1mm程度の
薄板を工場において、曲げ加工あるいはプレス成形によ
って既設窓枠2の左右縦枠2c,2dの内周平坦面7に
直接に添設される取付板部31と、該板部31から横向
きに二重層になるよう折曲して突設される各1条の室内
側および室外側の戸当り32,33と、取付板部23の
室外側に既設窓枠2の左右縦枠2c,2dを乗り越えて
室外側に突出し、該左右縦枠2c,2dの室外側露出部
を覆うように室外側に突設される室外側額縁である室外
添枠11,12とから形成されている。さらには、図1
及び図3に示すように、新設窓枠8の左右縦枠8c,8
dの室内側に取り付けられる室内側額縁である室内添枠
14,15も、アルミニウム板を曲げ加工することによ
って予め工場生産される。
【0025】しかして、上記新設窓枠8の各枠部を既設
窓枠2に取り付けるには、図1に示すように、先ず上枠
8aの取付板部23を既設窓枠2の上枠2aにビス34
によって取り付けると共に、室内側の額縁であるアルミ
ニウム曲げ物からなる室内添枠13をビス35によって
既設の木製膳板36に取り付ける。
【0026】そして、下枠8bを既設窓枠2の下枠2b
に取り付けるには、まず該下枠8bの取付高さと水平度
を決定したのち、その室外側の垂下片部29を既設窓枠
2の下枠2bの室外側面にビス37によって取り付ける
と共に、下枠8bの室内側レール部28の立ち上がり部
38に室内側の額縁である室内添枠16を添設し、立ち
上がり部38と室内添枠16とを同時にビス39によっ
て既設窓枠2の下枠2bに取り付ける。そして、下枠8
bの室外側において、水切り枠9をその上端部を下枠8
bの垂下片部29にビス40によって取り付ける。
【0027】また、新設窓枠8の左右縦枠8c,8d
は、図2に示すように、その取付板部31を既設窓枠2
の左右縦枠2c,2dにビス41,42によって取り付
けると共に、室内側の額縁であるアルミニウム曲げ物か
らなる室内添枠14,15をビス43,44によって既
設の木製膳板36に取り付ける。
【0028】また、図4および図5に示すように、上下
枠8a,8bと左右縦枠8c,8dとの互いのコーナー
部の接続は互いの端縁どうしが密接して重なるようにな
っており、これによって両者間の水密性を保持するよう
になっているが、両者間にコーキング材を充填するよう
にしてもよい。また下枠8bには、適宜水抜き用切欠部
47が形成される。
【0029】以上の取付順序を経ることによって、新設
窓枠8が既設窓枠2に簡単に取り付けられ、改装作業を
終えることになる。
【0030】従って、これに新しい引戸障子45と網戸
46を嵌合すればよい。
【0031】既設窓枠2の引戸障子17は、単板ガラス
が取り付けられた室内外幅の薄い温暖地用のものである
が、新設窓枠8の引戸障子45は、複層ガラス45aの
取り付けられた幅の厚い寒冷地用のものであり、従っ
て、このように改装時に、単に新しい窓枠とするだけで
なく、地域や用途に合わせて新設窓枠8を構成すること
が可能である。
【0032】この実施形態にあっては、新設窓枠8の全
ての枠部がステンレス鋼板の曲げ加工あるいはプレス成
形あるいは工場での溶接作業によって形成されたもので
あるが、このように新設窓枠8の枠部の全てを曲げ加工
あるいはプレス成形あるいは溶接作業によって形成する
ことによって、既設窓枠2の種々異なる断面形状に合わ
せて随時工場生産することができ、多品種少量生産に適
し実用的である。しかもステンレス鋼板によって形成さ
れるから強度も強く、また耐錆性を有し、長期間安定し
て使用することができる。
【0033】しかし、新設窓枠8の全ての枠部をステン
レス鋼板によって形成する必要はなく、重量が多くかか
り、雨水や水滴のなどの滞留し易い下枠8bおよびその
室外側の水切り枠9、室内側の室内添板16はステンレ
ス鋼板によって形成されるが、重量や雨水など影響の少
ないその他の枠部8a,8c,8dは、少品種大量生産
に有利なアルミニウム押出型材によって形成するように
してもよい。
【0034】さらにまた、新設窓枠8の全てをアルミニ
ウム押出型材によって形成するようにしてもよい。これ
によれば、当然に少品種大量生産に適し安価に生産する
ことができる。
【0035】以上のように、本発明の実施形態によれ
ば、既設窓枠2の室内外の露出部の全てが新設窓枠8に
よって覆われるため、当然に体裁がよく、しかも新設窓
枠8は既設窓枠2に可及的に密接して取り付けられるた
め、既設窓枠2と大差のない採光用開口面積を得ること
ができる。
【0036】例えば、従来技術と本発明の実施形態のも
のと一例をあげて比較すれば、既設窓枠2の開口部の横
幅Wを1000mmとし、高さHを1000mmとした
場合に開口部の面積は、1000平方mmである場合
に、従来技術にあっては、W910×H890となり、
開口部の面積は、810平方mmとなり、既設窓枠の開
口部の面積に対して開口比率が81.0%であるが、こ
れに対し本発明の実施形態によれば、W994×H98
2となり、開口部の面積は、976平方mmで、開口比
率は97.6%となり、従来技術に比べて大幅に開口面
積を確保することできる。
【0037】しかも、新設窓枠8は、既設窓枠2の内周
平坦面7と、既設窓枠2の各枠部の室外側片面とに密接
して取り付けられるようになっているため、水密性に優
れ、室外側のコーキング材などの水密充填材を使用する
必要も可及的に少なくて済むという利点もある。
【0038】さらには、新設窓枠8を既設窓枠2に取り
付ける際に、現地での溶接作業を必要としないから、そ
れだけ騒音が少なく、また火災の発生の危険性もないか
ら、それだけ作業環境を良好な状態にして改装作業を行
うことができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、建造物基
台より既設のアルミニウム製窓枠(以下既設窓枠とい
う)を撤去することなく残存せしめ、この既設窓枠のう
ち不要な突出部分を除去して窓枠内周面を平坦面に形成
し、この窓枠内周平坦面に直接に新しい金属製窓枠をビ
ス止めによって取り付けるようにしたため、即ち新設窓
枠は既設窓枠に可及的に密接して取り付けられるため、
既設窓枠と大差のない採光用開口面積を得ることがで
き、且つ体裁もよい。
【0040】またこの発明によれば、上述のように既設
窓枠の内周平坦面に直接に新しい金属製窓枠を取り付け
るようにしたため、既設窓枠と新設窓枠との間に水密性
がよく、所謂シーリング作業を必要としないから作業性
がよい。
【0041】しかのみならず、この発明によれば、新設
窓枠を既設窓枠に取り付ける際に、現地での溶接作業を
必要としないから、それだけ騒音が少なく、また火災の
発生の危険性もないから、それだけ作業環境を良好な状
態にして改装作業を行うことができる。
【0042】また請求項2に記載の発明によれば、前記
新設窓枠は、ステンレス鋼板の曲げ加工あるいはプレス
成形によって形成されてなるため、既設窓枠の種々異な
る断面形状に合わせて随時工場生産することができ、多
品種少量生産に適し実用的である。しかもステンレス鋼
板によって形成されるから強度も強く、また耐錆性を有
し、長期間安定して使用することができる。
【0043】また請求項3に記載の発明によれば、前記
新設窓枠は、その一部がステンレス鋼板の曲げ加工ある
いはプレス成形によって形成され、残部がアルミニウム
押出型材によって形成されてなるため、重量が多くかか
り、雨水や水滴のなどの滞留し易い下枠およびその室外
側の水切り枠、室内側の室内添板はステンレス鋼板によ
って形成されるが、重量や雨水など影響の少ないその他
の枠部は、アルミニウム押出型材によって形成すること
によって、少品種大量生産に有利となり、安価に製作す
ることできる。
【0044】また請求項4に記載の発明によれば、前記
新設窓枠は、アルミニウム押出型材によって形成されて
なるため、当然により一層少品種大量生産に有利とな
り、より安価に製作することできる。
【0045】また請求項5に記載の発明によれは、建造
物基台より撤去することなく残存せしめた既設のアルミ
ニウム製窓枠のうち不要な突出部分を除去して窓枠内周
面を平坦面に形成し、この窓枠内周平坦面に直接に新し
い金属製窓枠をビス止めによって取り付けるようにした
ため、即ち新設窓枠は既設窓枠に可及的に密接して取り
付けられるため、既設窓枠と大差のない採光用開口面積
を得ることができ、且つ体裁もよい。
【0046】またこの発明によれば、上述のように既設
窓枠の内周平坦面に直接に新しい金属製窓枠を取り付け
るようにしたため、既設窓枠と新設窓枠との間に水密性
がよく、所謂シーリング作業を必要としないから作業性
がよい。
【0047】しかのみならず、この発明によれば、新設
窓枠を既設窓枠に取り付ける際に、現地での溶接作業を
必要としないから、それだけ騒音が少なく、また火災の
発生の危険性もないから、それだけ作業環境を良好な状
態にして改装作業を行うことができる。
【0048】またこの発明によれば、既設窓枠の上枠お
よび左右縦枠の夫々の室外側露出部を覆う室外添枠を新
設窓枠に一体形成してなるため、一々室外側添枠をビス
等で取り付ける手間を必要とせず、それだけ施工期間の
短縮につながる。
【0049】また、既設窓枠の下枠の室外側露出部を覆
う水切り枠を新設窓枠に一体的にビス止めし、既設窓枠
の上枠および左右縦枠の夫々の室内側露出部を覆う室内
添枠を既設窓枠に一体的にビス止めし、既設窓枠の下枠
の室内側露出部を覆う室内添枠と新設窓枠とを既設窓枠
に一体的にビス止めしてなるため、既設の建造物基台や
既設窓枠の歪みや凹凸を避けて正確に上記部材を取り付
けることができる。
【0050】また請求項6に記載の発明によれば、前記
新設窓枠は、ステンレス鋼板の曲げ加工あるいはプレス
成形によって形成されてなるため、既設窓枠の種々異な
る断面形状に合わせて随時工場生産することができ、多
品種少量生産に適し実用的である。しかもステンレス鋼
板によって形成されるから強度も強く、また耐錆性を有
し、長期間安定して使用することができる。
【0051】また既設窓枠の下枠の室外側露出部を覆う
水切り枠および室内側露出部を覆う室内添枠もステンレ
ス鋼板の曲げ加工あるいはプレス成形によって形成され
てなるため、雨水や水滴を受けても耐錆性を有し、長期
間安定して使用することができる。
【0052】更に、既設窓枠の上枠及び左右縦枠の室内
側露出部を覆う室内添枠はアルミニウム曲げ板材によっ
て形成されてなるため、アルミニウム特有の美観を室内
側に提供することができる。
【0053】また請求項7に記載の発明によれば、前記
新設窓枠は、その下枠がステンレス鋼板の曲げ加工ある
いはプレス成形によって形成され、残部がアルミニウム
製押出型材によって形成されてなるため、重量が多くか
かり、雨水や水滴のなどの滞留し易い下枠およびその室
外側の水切り枠、室内側の室内添板はステンレス鋼板に
よって形成されるが、重量や雨水など影響の少ないその
他の枠部は、アルミニウム押出型材によって形成するこ
とによって、少品種大量生産に有利となり、安価に製作
することできる。
【0054】また請求項8に記載の発明によれば、前記
新設窓枠は、アルミニウム押出型材によって形成されて
なるため、当然により一層少品種大量生産に有利とな
り、より安価に製作することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である窓枠の縦断側面図で
ある。
【図2】同平面図である。
【図3】同要部の分解斜視図である。
【図4】同要部の斜視図である。
【図5】同他の要部の斜視図である。
【図6】改装前の窓枠の縦断側面図である。
【図7】改装前の窓枠の平面図である。
【図8】従来技術の窓枠の縦断側面図である。
【図9】従来技術の窓枠の平面図である。
【符号の説明】
1 建造物基台 2 既設のアルミニウム製窓枠 2a 同上枠 2b 同下枠 2c 同左縦枠 2d 同右縦枠 7 既設窓枠の内周面に形成した平坦面 8 新設のアルミニウム製窓枠 8a 同上枠 8b 同下枠 8c 同左縦枠 8d 同右縦枠 9 水切り枠 10 室外添枠 11 室外添枠 12 室外添枠 13 室内添枠 14 室内添枠 15 室内添枠 16 室内添枠

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物基台より既設のアルミニウム製窓
    枠(以下既設窓枠という)を撤去することなく残存せし
    め、この既設窓枠のうち不要な突出部分を除去して窓枠
    内周面を平坦面に形成し、この窓枠内周平坦面に直接に
    新しい金属製窓枠(以下新設窓枠という)をビス止めに
    よって取り付け、且つ既設窓枠の室内外側部の露出部を
    覆う水切り枠および室内外添枠が前記新設窓枠または前
    記既設窓枠に一体にまたは一体的に取り付けられる窓枠
    の改装方法。
  2. 【請求項2】 前記新設窓枠は、ステンレス鋼板の曲げ
    加工あるいはプレス成形によって形成されてなる請求項
    1記載の窓枠の改装方法。
  3. 【請求項3】 前記新設窓枠は、その一部がステンレス
    鋼板の曲げ加工あるいはプレス成形によって形成され、
    残部がアルミニウム押出型材によって形成されてなる請
    求項1記載の窓枠の改装方法。
  4. 【請求項4】 前記新設窓枠は、アルミニウム押出型材
    によって形成されてなる請求項1記載の窓枠の改装方
    法。
  5. 【請求項5】 建造物基台より撤去することなく残存せ
    しめた既設のアルミニウム製窓枠(以下既設窓枠とい
    う)のうち不要な突出部分を除去して窓枠内周面を平坦
    面に形成し、この窓枠内周平坦面に直接に新しい金属製
    窓枠(以下新設窓枠という)をビス止めによって取り付
    け、且つ既設窓枠の上枠および左右縦枠の夫々の室外側
    露出部を覆う室外添枠を新設窓枠に一体形成し、既設窓
    枠の下枠の室外側露出部を覆う水切り枠を新設窓枠に一
    体的にビス止めし、既設窓枠の上枠および左右縦枠の夫
    々の室内側露出部を覆う室内添枠を既設窓枠に一体的に
    ビス止めし、既設窓枠の下枠の室内側露出部を覆う室内
    添枠と新設窓枠とを既設窓枠に一体的にビス止めしてな
    る改装された窓枠。
  6. 【請求項6】 前記新設窓枠は、ステンレス鋼板の曲げ
    加工あるいはプレス成形によって形成され、且つ既設窓
    枠の下枠の室外側露出部を覆う水切り枠および室内側露
    出部を覆う室内添枠もステンレス鋼板の曲げ加工あるい
    はプレス成形によって形成され、既設窓枠の上枠及び左
    右縦枠の室内側露出部を覆う室内添枠はアルミニウム曲
    げ板材によって形成されてなる請求項5記載の改装され
    た窓枠。
  7. 【請求項7】 前記新設窓枠は、その下枠がステンレス
    鋼板の曲げ加工あるいはプレス成形によって形成され、
    残部がアルミニウム製押出型材によって形成されてなる
    請求項5記載の改装された窓。
  8. 【請求項8】 前記新設窓枠は、アルミニウム押出型材
    によって形成されてなる請求項5記載の改装された窓。
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