JPH10302272A - フォーカスサーボ装置及びフォーカスサーボ制御方法 - Google Patents

フォーカスサーボ装置及びフォーカスサーボ制御方法

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JPH10302272A
JPH10302272A JP9104904A JP10490497A JPH10302272A JP H10302272 A JPH10302272 A JP H10302272A JP 9104904 A JP9104904 A JP 9104904A JP 10490497 A JP10490497 A JP 10490497A JP H10302272 A JPH10302272 A JP H10302272A
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクドライバの姿勢差、二軸ドライバの
感度のばらつき、及びディスクの層間距離のばらつきな
どの要因に関わらず、常に安定で確実なフォーカスジャ
ンプ制御が行われるようにする。 【解決手段】 目的の信号層に対する合焦状態が得られ
る0クロス時点とその直前の0クロス時点間のフォーカ
スエラー信号波形から対物レンズの移動速度を求めて、
この移動速度に応じた制御動作モード(適正モード、強
制ループオンモード、ブレーキ信号追加モード)を選択
して実行することで、対物レンズが目的の信号層に対応
するフォーカス引き込み可能範囲から離脱しないような
適正速度となるように制御しながらフォーカス引き込み
制御を実行することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層構造の信号面
を有するディスク状記録媒体に対応するディスクドライ
バにおいて、光学ヘッドの対物レンズから出力される光
ビームのフォーカス制御を行うフォーカスサーボ装置、
及びフォーカスサーボ制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばディスク状記録媒体として、近年
開発されたDVD(Dijital Versataile disc)−ROM
などにおいては、いわゆる2層ディスクといわれる2層
の信号面を有する構造のものが提案されている。このよ
うな2層ディスクの構造例を図16の断面図により示
す。
【0003】図16に示す2層ディスク100において
は、ディスク表面108側からみて、光透過率が高くか
つ耐機械的特性或いは耐化学特性を有する透明ポリカー
ボネイト樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、或いはアクリル樹
脂等の透明な合成樹脂材料によってディスク基板(透明
層)101が成形される。この図において上記ディスク
基板(透明層)101の上面とされる側には第1信号面
102及びこの第1信号面102に対応する第1反射層
103が形成されており、これら第1信号面102及び
第1反射層103により第1層のデータ記録面(信号
層)が形成される。また第2信号面104及びこの第2
信号面104に対応する第2反射層105により第2層
のデータ記録面(信号層)が形成される。第2反射層1
05の上は接着面106とされ、これを介してダミー板
107が接着される。
【0004】第1反射層103は半透明膜とされ、レー
ザ光の一定割合を反射させるように形成されている。こ
れによってレーザ光が第1信号面102に焦点を当てれ
ば第1反射層103による反射光から第1信号面102
に記録された信号を読み取ることができ、またレーザ光
を第2信号面104に焦点をあてさせる際は、そのレー
ザ光は第1反射層103を通過して第2信号面104に
焦光され、第2反射層125による反射光から第2信号
面104に記録された信号を読み取ることができる。
【0005】ところで、上記のような構造による2層デ
ィスクに対応して記録再生を行う場合において、第1層
から第2層、あるいは第2層から第1層の信号層にその
記録再生動作を切り換える場合には、これに伴うフォー
カスサーボ制御として、光学ヘッドの対物レンズのフォ
ーカス位置(合焦状態が得られるとされる位置状態)に
ついて、第1層から第2層、あるいは第2層から第1層
に移行するようにフォーカスジャンプを行う必要があ
る。このようなフォーカスジャンプ制御について、図1
7を参照して概略的に述べる。
【0006】図17には、2層ディスク100に対する
対物レンズ2の位置関係が概念的に示されている。この
図では、2層ディスク100のディスク表面108側に
対して、実線による対物レンズ2と破線による対物レン
ズ2が示されているが、2層ディスク100に対して実
線による対物レンズ2が位置するような状態では、対物
レンズ2から出力される光ビームは、第1層に対応して
フォース引き込みが可能な範囲(第1フォーカス引き込
み範囲FL1)内にあって、フォーカスサーボループが
閉じられた状態では第1信号面102に対して合焦する
ように収束可能な状態とされる。また、破線による対物
レンズ2が位置する状態では、第2層の第2信号面に対
応する第2フォーカス引き込み範囲FL2内にあって、
フォーカスサーボループが閉じられた状態では第2信号
面104に対して合焦するように収束な状態と可能とさ
れる。
【0007】そして、例えばフォーカスジャンプ制御と
して、対物レンズ2のフォーカス位置を第1層から第2
層に移行(ジャンプアップ)させるには、対物レンズ2
が第1フォーカス引き込み範囲FL1にある状態のもと
でフォーカスサーボループを開いて、所定レベルのキッ
ク(加速)信号をフォーカスドライバに印加して、対物
レンズ2が図17の上方向に加速が与えられるようにし
て付勢させた状態で強制的に移動させる。このときのキ
ック信号のレベルは、例えば対物レンズ2の合焦位置が
確実に第1層を越えるようにすると共に、第2層の第2
フォーカス引き込み範囲FL2を越えないようにする事
を考慮して設定される。そしてこの後、例えば適正タイ
ミングにより上記キック信号を停止させた後に、所定レ
ベルのブレーキ(減速)信号をフォーカスドライバに印
加することにより、先に印加されたキック信号により慣
性的に上方向に移動中の対物レンズ2に対して減速をか
けるようにする。
【0008】これまでの段階で、対物レンズ2はほぼ図
17の第2フォーカス引き込み範囲FL2内に位置する
状態が得られていると共に、上記ブレーキ信号の作用に
よって対物レンズ2に与えられた速度も十分小さいもの
となっている。そこで、適切なタイミングでフォーカス
サーボループを閉じる(フォーカス引き込みを行う)こ
とによって、以降は第2層の第2信号面104に対して
光ビームが合焦するように収束するフォーカスサーボ制
御動作に引き継がれる。このようにして、対物レンズ2
のフォーカス位置が第1層から第2層に移行させるよう
にすることが可能になる。
【0009】また、例えばフォーカスジャンプ制御とし
て、対物レンズ2のフォーカス位置を第2層から第1層
に移行(ジャンプダウン)させる場合にも、上記したジ
ャンプアップ時の制御動作に準ずればよい。ただし、ジ
ャンプダウン時には、少なくともジャンプアップ時とは
異なる極性のキック信号及びブレーキ信号等が印加され
ることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばDV
Dに対応するディスクドライバ自体や、このようなディ
スクドライバを搭載したパーソナルコンピュータなどの
コンピュータ装置では、ユーザが実際に使用している時
の設置状態として必ずしも水平置きの状態におかれると
は限らない。
【0011】図18は、ディスクドライバが搭載された
コンピュータ装置の設置形態例を示すものである。図1
8(a)には、コンピュータ装置200が水平置きにさ
れた状態が示されている。このコンピュータ装置200
の本体201内には、図のような状態でディスクドライ
バ0が搭載されている。この設置状態では、ディスクド
ライバ0内のディスクDは、例えばディスク表面108
(図16参照)側が底面部と対向する状態で装填される
ことになり、従って、光学ヘッドの対物レンズ2は、デ
ィスク表面側に位置することになると共に、対物レンズ
2のフォーカス制御方向は矢印Aの方向に沿った本体2
01の高さ方向となる。つまり、図18(a)の設置状
態では垂直方向となる。この際、光学ヘッドのトラッキ
ング制御方向、つまりスレッド移動方向は本体201の
奥行き方向であるものとする。
【0012】図18(b)には本体201の左側面部を
下側にして縦置き(左下縦置)にした状態が示されてい
る。また、図18(c)には本体201の右側面部を下
側にして縦置き(右下縦置)にした状態が示されてい
る。これら図18(b)(c)に示す設置状態では、デ
ィスクドライバ0に装填されるディスクDはディスク表
面が垂直方向に沿った状態となり、矢印Aで示す対物レ
ンズ2のフォーカス方向は水平方向に沿うことになる。
【0013】実際のユーザの使用環境では、コンピュー
タ装置は上記図18(a)(b)(c)に示す設置状態
となることが考えられる。そこで、このようなコンピュ
ータ装置に搭載されるディスクドライバとしては、少な
くとも図18(a)(b)(c)に示すような設置状態
に伴う姿勢差の範囲内であれば、正常に記録再生が行わ
れるようにその動作を保証することが好ましい。
【0014】ところで、上記のようなディスクドライブ
の姿勢差に対する動作の保証について、先に図17にて
説明した2層ディスクに対応するフォーカスジャンプ制
御の観点からみた場合には、次のような問題が生じる。
例えば、図18(a)に示す水平置きの状態では、対物
レンズ2のフォーカス移動方向(矢印A)に対して重力
の影響がかかることになる。この場合、フォーカスジャ
ンプ制御としてジャンプアップを行う場合には重力に逆
らって対物レンズ2を層間移動させることになり、ジャ
ンプダウンを行う場合には重力に従って対物レンズ2を
層間移動させることになる。
【0015】ここで、例えば図18(a)に示す水平置
きの状態を前提として、ジャンプアップ時のフォーカス
ジャンプ制御が安定的に実現されるように、キック信
号、ブレーキ信号の絶対値レベル、印加タイミング及び
フォーカスサーボループを閉じるタイミング等の所要の
制御パラメータが設定されているとする。具体的に、例
えばキック信号であれば、そのレベルは重力に逆らって
対物レンズ2が層間移動できるように比較的強めに設定
される。そして、ジャンプダウン時において、上記ジャ
ンプアップ時に適合して設定された制御パラメータを使
用したとすると、フォーカスジャンプが失敗する可能性
が高くなる。つまり、比較的強めのキック信号によって
重力に従う方向に対物レンズ2がキックされるために、
加速度が過剰となって、その後のブレーキ制御によって
も対物レンズ2を減速させることができず、サーボルー
プを閉じるタイミングでは、対物レンズ2が第1フォー
カス引き込み範囲FL1を越えてしまう現象が起こりや
すくなる。逆に、ジャンプダウン時に適正となるように
設定された上記各種制御パラメータを利用してジャンプ
アップを行った場合には、対物レンズ2の最初の加速が
不足となって第2フォーカス引き込み範囲FL2にまで
到達せずに、第1フォーカス引き込み範囲FL1に戻る
ようにしてフォーカスジャンプが失敗する可能性が生じ
てくる。つまり、水平置きの場合には、少なくともジャ
ンプアップ時とジャンプダウン時とでは、それぞれの条
件に適合するレベルのキック信号、ブレーキ信号を設定
する必要があると共に、その印加タイミングやサーボル
ープを閉じるタイミングなども適宜設定してやる必要が
あることになる。
【0016】これに対して、図18(b)(c)に示す
ような縦置きの状態では、対物レンズ2のフォーカス移
動方向(矢印A)に対して重力の影響はかからないこと
になるのであるが、例えば、図18(a)に示す水平置
きの状態に対応してキック信号、ブレーキ信号のレベ
ル、印加タイミングやサーボループを閉じるタイミング
等が設定されているとして、図18(b)(c)に示す
ような縦置きの設置状態のもとでフォーカスジャンプが
行われた場合には、やはり上記フォーカスジャンプ制御
のための各種制御パラメータの設定値が条件に適合せず
に、対物レンズが目標の信号層のフォーカス引き込み範
囲に到達せずに戻る、あるいは越えるような現象が発生
してフォーカスジャンプに失敗する可能性が高くなる。
このように、ディスクドライバの姿勢差の変化に対応し
て、常に安定的で確実なフォーカスジャンプ制御が実現
されるようにして予め各種制御パラメータを固定的に設
定することは難しい。
【0017】また、仮にディスクドライバの姿勢差の変
化に対応して常に安定的なフォーカスジャンプ制御が実
現されるように制御パラメータを固定的に設定できたと
しても、上記重力の条件の変化に加えて、例えば実際に
は、対物レンズ2を駆動する二軸ドライバ(フォーカス
ドライバ及びトラッキングドライバ)の感度のばらつき
や、2層ディスクの層間距離のばらつきなどの要因が存
在するため、これらの要因までも吸収して常に安定的で
確実なにフォーカスジャンプ制御が可能なように各種設
定条件を決定することは非常に困難なものとなる。例え
ば、フォーカスジャンプが失敗した場合には、この動作
をリトライすることになるのであるが、これは比較的時
間を要するためにそれだけ再生待機時間が長くなり、そ
れだけユーザにとってはストレスとなる。
【0018】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
課題を解決するために、所定範囲のディスクドライバの
姿勢差、及び二軸ドライバ(フォーカスドライバ及びト
ラッキングドライバ)の感度のばらつきや、2層ディス
クの層間距離のばらつきなどの要因に関わらず、常に安
定で確実なフォーカスジャンプ制御が行われるようにし
て、ディスクドライバとしての信頼性を向上させること
を目的とする。
【0019】このため、複数の信号層を有するディスク
状記録媒体に対応するフォーカスサーボ制御として、光
ビームを出力する対物レンズの位置について、これまで
の信号層から他の目的の信号層に対して合焦するように
フォーカス引き込み制御を実行可能なフォーカスサーボ
装置として、所定レベルによる移送制御信号を所定タイ
ミングで出力することにより、上記対物レンズを上記目
的の信号層のフォーカス引き込み可能範囲に到達できる
ように移送させる移送制御手段と、目的の信号層に対し
て合焦状態にあることを示す0クロス時点より以前の所
定タイミングにおけるフォーカスエラー信号波形に基づ
いて、上記移送制御手段の駆動制御によって移動状態に
あるとされる対物レンズの移動速度を検出する速度検出
手段と、この度検出手段の検出結果に基づいて、対物レ
ンズの速度が適正範囲内にあると判別した場合には、上
記0クロス時点に対応する所定タイミングでフォーカス
サーボループを閉じると共に上記移送制御信号を停止さ
せる制御を実行し、対物レンズの速度が適正範囲よりも
遅いと判別した場合には、0クロス時点より以前におけ
る所定時点から所定時間経過したとされるタイミングで
フォーカスサーボループを閉じると共に移送制御信号を
停止させる制御を実行し、対物レンズの速度が適正範囲
よりも速いと判別した場合には、0クロス時点に対応す
る所定タイミングでフォーカスサーボループを閉じると
共に、上記移送制御信号として対物レンズを減速させる
ための所定レベルの制御信号を所定期間出力するように
構成されたフォーカス引き込み制御手段とを備えて構成
することとした。
【0020】また、複数の信号層を有するディスク状記
録媒体に対応するフォーカスサーボ制御として、光ビー
ムを出力する対物レンズの位置について、これまでの信
号層から他の目的の信号層に対して合焦するようにフォ
ーカス引き込み制御を実行可能なフォーカスサーボ制御
方法として、所定レベルによる移送制御信号を所定タイ
ミングで出力することにより、上記対物レンズを上記目
的の信号層のフォーカス引き込み可能範囲に到達できる
ように移送させる移送制御処理と、目的の信号層に対し
て合焦状態にあることを示す0クロス時点より以前の所
定タイミングにおけるフォーカスエラー信号波形に基づ
いて、上記移送制御処理の駆動制御によって移動状態に
あるとされる対物レンズの移動速度を検出する速度検出
処理と、この速度検出処理の検出結果に基づいて、対物
レンズの速度が適正範囲内にあると判別した場合には、
上記0クロス時点に対応する所定タイミングでフォーカ
スサーボループを閉じると共に移送制御信号を停止させ
る制御を実行し、対物レンズの速度が適正範囲よりも遅
いと判別した場合には、0クロス時点より以前における
所定時点から所定時間経過したとされるタイミングでフ
ォーカスサーボループを閉じると共に移送制御信号を停
止させる制御を実行し、対物レンズの速度が適正範囲よ
りも速いと判別した場合には、0クロス時点に対応する
所定タイミングでフォーカスサーボループを閉じると共
に、上記移送制御信号として対物レンズを減速させるた
めの所定レベルの制御信号を所定期間出力するフォーカ
ス引き込み制御処理とを実行するように構成することと
した。
【0021】上記構成によれば、例えば多層ディスクの
層間移動のためのフォーカスジャンプ制御時において、
目的の信号層の合焦位置に近づきつつあるようにして移
動しているとされる対物レンズの速度状態に応じて、対
物レンズが目的の信号層に対応するフォーカス引き込み
可能範囲にある状態のもとで、ここから離脱しないよう
な適正速度となるように制御したうえで、フォーカス引
き込み制御を実行することが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本実施の形態のフォーカスサーボ装置は、
例えばDVD−ROMとして、通常の1層ディスクに加
えて図16に示すような構造の2層ディスクにも対応し
て再生が可能に構成されたディスクドライバに搭載され
ているものとされる。また本実施の形態としてのディス
クドライバは、単体で利用されても構わないが、ここで
は、例えば図18に示したようにしてコンピュータ装置
に搭載されているものとして説明する。なお、以降の説
明は次の順序で行うこととする。 <1.本実施の形態のディスクドライバの構成> (1−a.ディスクドライバの構成) (1−b.RFアンプ内部の構成) <2.本実施の形態のフォーカスジャンプ制御動作> (2−a.ジャンプアップ/適正モード) (2−b.ジャンプアップ/強制ループオンモード) (2−c.ジャンプアップ/ブレーキ信号増加モード) (2−d.ジャンプダウン/適正モード) (2−e.ジャンプダウン/強制ループオンモード) (2−f.ジャンプダウン/ブレーキ信号増加モード) <3.本実施の形態のフォーカスジャンプ制御を実現す
るための処理動作> (3−a.第1の処理動作例) (3−b.第2の処理動作例)
【0023】<1.本実施の形態のディスクドライバの
再生系の構成> (1−a.ディスクドライバの構成)図1は、本実施の
形態のディスクドライバの再生回路系及びサーボ系の要
部の構成を示すブロック図である。なお、本実施の形態
としてのディスクドライバは、前述したDVD−ROM
に対する再生動作の他に、所定種類のディスク状記録媒
体に対応する記録動作が可能なように構成することも可
能であるが、ここでは説明の便宜上、DVD−ROMの
他、所定種類のディスクに対する再生が可能な再生装置
として構成されているものとする。この図においてディ
スクDは、ターンテーブル7に載せられて再生動作時に
おいてスピンドルモータ6によって一定線速度(CL
V)もしくは一定角速度(CAV)で回転駆動される。
そして光学ピックアップ1によってディスクDの信号面
に記録されているデータの読み出しが行われる。
【0024】光学ピックアップ1は、レーザ光の光源と
なるレーザダイオード4と、偏向ビームスプリッタや対
物レンズ2からなる光学系、及びディスクに反射したレ
ーザ光を検出するためのフォトディテクタ5等が備えら
れて構成されている。ここで、対物レンズ2は、二軸機
構3によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移
動可能に支持されている。
【0025】当該ディスクドライバの再生動作によっ
て、ディスクDから反射されたレーザ光はフォトディテ
クタ5によって受光電流として検出される。そして、こ
の受光電流をディスクから読み出した情報信号としてR
Fアンプ7に対して出力する。RFアンプ7は、電流−
電圧変換回路、増幅回路、マトリクス演算回路(RFマ
トリクスアンプ)等を備え、フォトディテクタ5からの
信号に基づいて必要な信号を生成する。例えば再生デー
タであるRF信号、サーボ制御のためのプッシュプル信
号PP、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラ
ー信号TE、いわゆる和信号であるプルイン信号PIな
どを生成する。
【0026】フォトディテクタ5としては図2(a)の
ような向きで、検出部A,B,C,Dから成る4分割デ
ィテクタ5aが設けられており、この場合フォーカスエ
ラー信号FEは検出部A,B,C,Dの出力について、
(A+C)−(B+D)の演算により生成される。また
プルイン信号PI=(A+B+C+D)となる。また、
この4分割ディテクタ5aでプッシュプル信号PPを生
成する場合は、図2(b)に示すようにディテクタ5a
の検出部A,B,C,Dの出力について、差動アンプ5
bで(A+D)−(B+C)の演算を行うことにより生
成することができる。また、トラッキングエラー信号T
Eはいわゆる3ビーム方式を考えれば、図2に示した4
分割ディテクタとは別にサイドスポット用のディテクタ
E,Fを用意し、E−Fの演算で生成してもよい。
【0027】RFアンプ7で生成された各種信号は、2
値化回路11、サーボプロセッサ14に供給される。即
ちRFアンプ7からの再生RF信号は2値化回路11
へ、プッシュプル信号PP、フォーカスエラー信号F
E、トラッキングエラー信号TE、プルイン信号PIは
サーボプロセッサ14に供給される。
【0028】なお、本実施の形態のRFアンプ7におい
ては、後述するフォーカスジャンプ制御のために、例え
ば、フォーカスエラー信号FEについて所要のレベルを
検出するための2つのコンパレータが備えられ、その検
出信号FCMP−H,FCMP−Lをシステムコントロ
ーラ10に供給するようにしている。本実施の形態で
は、上記検出信号FCMP−H,FCMP−Lに基づい
てシステムコントローラ10が適切にフォーカスジャン
プ制御を実行するように構成される。
【0029】RFアンプ7で得られた再生RF信号は2
値化回路11で2値化されることでいわゆるEFM+信
号(8−16変調信号)とされ、デコーダ12に供給さ
れる。デコーダ12ではEFM+復調,CIRCデコー
ド等を行いディスクDから読み取られた情報の再生を行
う。そして、デコーダ12によりデコードされたデータ
はインターフェース部13を介してホストコンピュータ
などに供給される。
【0030】サーボプロセッサ14は、RFアンプ7か
らのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信
号TE、プッシュプル信号PP等から、フォーカス、ト
ラッキング、スレッド、スピンドルの各種サーボドライ
ブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。即ちフォーカ
スエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEに応じ
てフォーカスドライブ信号FDR、トラッキングドライ
ブ信号を生成し、二軸ドライバ16に供給する。
【0031】二軸ドライバ16は、例えばフォーカスコ
イルドライバ16a、及びトラッキングコイルドライバ
16bを備えて構成される。フォーカスコイルドライバ
16aは、上記フォーカスドライブ信号FDRに基づい
て生成した駆動電流を二軸機構3のフォーカスコイルに
供給することにより、対物レンズ2をディスク面に対し
て接離する方向に駆動する。トラッキングドライバ16
bは、上記トラッキングドライブ信号に基づいて生成し
た駆動電流を二軸機構3のトラッキングコイルに供給す
ることで、対物レンズ2をディスク半径方向に沿って駆
動する。これによって光学ピックアップ1、RFアンプ
7、サーボプロセッサ14、二軸ドライバ16によるト
ラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが
形成される。ただし、例えば後述するフォーカスジャン
プ制御時においてフォーカスサーボループが開いている
状態では、上記フォーカスドライブ信号FDRとして対
物レンズ2を加速的に移動させるためのキック信号や、
移動中の対物レンズ2を減速させるためのブレーキ信号
等がサーボプロセッサ14にて生成されてフォーカスド
ライバ16aに供給される。
【0032】またサーボプロセッサ14は、後述するス
ピンドルモータドライバ17に対して、プッシュプル信
号PPから生成したスピンドルドライブ信号を供給す
る。スピンドルモータドライバ17はスピンドルドライ
ブ信号に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ
6に印加し、スピンドルモータ6のCAV回転を実行さ
せる。またサーボプロセッサ14はシステムコントロー
ラ11からのスピンドルキック(加速)/ブレーキ(減
速)信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、
スピンドルモータドライバ17によるスピンドルモータ
6の起動または停止などの動作も実行させる。
【0033】サーボプロセッサ14は、例えばトラッキ
ングエラー信号TEの低域成分から得られるスレッドエ
ラー信号や、システムコントローラ10からのアクセス
実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成
し、スレッドドライバ15に供給する。スレッドドライ
バ15はスレッドドライブ信号に応じてスレッド機構8
を駆動する。スレッド機構8は光学ピックアップ1全体
をディスク半径方向に移動させる機構であり、スレッド
ドライバ15がスレッドドライブ信号に応じてスレッド
モータ8を駆動することで、光学ピックアップ1の適正
なスライド移動が行われる。
【0034】サーボプロセッサ14は、光学ピックアッ
プ1におけるレーザダイオード4の発光駆動制御も実行
する。レーザダイオード4はレーザドライバ18によっ
てレーザ発光駆動されるのであるが、サーボプロセッサ
14は、システムコントローラ10からの指示に基づい
て再生時などにおいてレーザ発光を実行すべきレーザド
ライブ信号を発生させ、レーザドライバ18に供給す
る。これに応じてレーザドライバ18がレーザダイオー
ド4を発光駆動することになる。
【0035】以上のようなサーボ及びデコードなどの各
種動作はマイクロコンピュータ等を備えて構成されるシ
ステムコントローラ10により制御される。例えば再生
開始、終了、トラックアクセス、早送り再生、早戻し再
生などの動作は、システムコントローラ10がサーボプ
ロセッサ14を介して光学ピックアップ1の動作を制御
することで実現される。また、本実施の形態において
は、後述するフォーカスジャンプ制御時において、RF
アンプ9内のコンパレータのスレッショルドレベルを可
変するためのスレッショルドレベル可変制御信号THV
を所定タイミングで出力するように構成されている。
【0036】(1−b.RFアンプ内部の構成)次に、
上記図1に示したRFアンプ9の内部構成として、本実
施の形態のフォーカスジャンプ制御に関わる部位の構成
例について図3を参照して説明する。図3において、R
Fマトリクスアンプ20は、フォトディテクタ5から入
力された検出信号に基づいて、前述したようにRF信
号、プッシュプル信号PP、フォーカスエラー信号F
E、トラッキングエラー信号TE、プルイン信号PIな
どを生成して各機能回路部に出力する。ここで、RFマ
トリクスアンプ20において生成されたフォーカスエラ
ー信号FEに関しては、前述のようにサーボプロセッサ
14に供給されると共に、図のように分岐してローパス
フィルタ21,24に対して供給されて所定帯域以下の
高周波成分が除去される。
【0037】システムコントローラ10からは、スレッ
ショルドレベル可変制御信号THVが、スレッショルド
レベル設定回路23,26に対して出力される。スレッ
ショルドレベル設定回路23,26では、予め固定して
設定された基準レベルVrefと、上記スレッショルド
レベル可変制御信号THVを加算して、スレッショルド
レベルTH−H,TH−Lを設定する。
【0038】コンパレータ22の反転入力にはスレッシ
ョルドレベルTH−Hが入力され、非反転入力にはロー
パスフィルタ21により帯域制限されたサーボエラー信
号FEが入力される。これによりコンパレータ22は、
サーボエラー信号FEが0レベルよりも高いとされる範
囲で、サーボエラー信号FEのレベルとスレッショルド
レベルTH−Hとについて比較を行い、サーボエラー信
号FEのレベルのほうが高ければHレベルの検出パルス
を検出信号FCMP−Hとして出力する。また、コンパ
レータ25の反転入力にはローパスフィルタ24により
帯域制限されたサーボエラー信号FEが入力され、非反
転入力には、スレッショルドレベルTH−Lが入力され
る。これにより、コンパレータ22からはサーボエラー
信号FEとして、0レベルよりも低いとされる範囲内
で、サーボエラー信号FEの絶対値レベルとスレッショ
ルドレベルTH−Lとを比較し、サーボエラー信号FE
の絶対値レベルのほうが高ければHレベルの検出パルス
を検出信号FCMP−Lとして出力する。上記検出信号
FCMP−H及びFCMP−Lは、システムコントロー
ラ10に対して出力される。
【0039】<2.本実施の形態のフォーカスジャンプ
制御動作> (2−a.ジャンプアップ/適正モード)次に、上記構
成による本実施の形態のディスクドライバにおいては、
例えば図18に示したようなディスクドライバの姿勢差
や、二軸ドライバの感度のばらつき、及び2層ディスク
の層間距離のばらつきなどの条件の相違に関わらず、2
層ディスクに対して常に安定的で確実なフォーカスジャ
ンプ制御が実現可能なように構成される。そこで以降、
図4〜図9を参照して、本実施の形態のフォーカスジャ
ンプ制御として、フォーカスジャンプ時とフォーカスダ
ウン時の場合における各動作モードについて説明する。
【0040】なお、以降の説明においては、本実施の形
態のディスクドライバの本体内におけるディスクDと対
物レンズ2の配置形態及び両者の位置関係は、先に図1
8に示したものであることを前提とする。つまり、ディ
スクドライバ0(コンピュータ装置200)が平置きの
状態であれば、ディスクDはそのディスク表面が接地面
と対向するように位置すると共に、対物レンズ2は、デ
ィスクDの下側においてそのフォーカス方向が垂直方向
となるように位置することになる。また、ここでいうジ
ャンプアップとは、先に図17により説明したように、
2層ディスクの第1層から第2層の信号面にフォーカス
ジャンプを行うことをいい、ジャンプダウンとは第2層
から第1層の信号面に対してフォーカスジャンプを行う
ことをいうものである。以降においては、ディスクDは
2層ディスクであるものとして説明を行っていく。
【0041】図4(a)(d)には、それぞれジャンプ
アップ時の動作モードとして適正モードによりフォーカ
スジャンプが行われた場合の、フォーカスエラー信号F
E、フォーカスドライブ信号FDR、コンパレータ22
の検出信号FCMP−H、コンパレータ25の検出信号
FCMP−Lの波形が時間軸に沿って示されている。ま
た、図4(e)には、上記コンパレータ22,25のス
レッショルドレベル(TH−H,TH−L)を可変する
ためにシステムコントローラ10から出力されるスレッ
ショルドレベル可変制御信号THVが示されている。図
4において、時点t1以前は、フォーカスサーボループ
によるサーボ制御によってディスクDの第1層に対して
対物レンズ2が合焦している状態が得られている。そし
て、時点t1において、これまで閉じていたサーボルー
プを開いて、フォーカスドライブ信号FDRとして、図
4(b)に示すようにキック信号の出力を開始する。こ
のキック信号は、合焦位置を第1層から第2層に移行さ
せるように対物レンズ2を移動させる方向に対応した極
性と、少なくとも合焦位置が第1層から第2層に到達可
能なだけの十分な加速度を対物レンズ2に与えることの
できる電圧レベルが予め設定される。
【0042】上記キック信号により、対物レンズ2が第
1層から第2層側に強制的に移動されることにより、こ
のときのフォーカスエラー信号FEとしては、図4
(a)の時点t1以降に示すように、0レベルにクロス
(0クロス)した時点から負極性のフォーカスサーチ波
形が現れる。この波形部分は、対物レンズ2が第1層で
合焦している状態から、第2層方向側に接近していくよ
うに移動していく状態に対応して現れる。なお、本明細
書においては、フォーカスエラー信号FEが0レベルを
クロスする状態(時点t5近傍)の他、ほぼ0レベルに
接するされる状態から正極又は負極側にフォーカスサー
チ波形が発生する遷移状態、及びフォーカスサーチ波形
が0レベルに接していく状態も0クロスと見做すことと
する。コンパレータ25では、前述のように上記フォー
カスエラー信号FEの負極側のフォーカスサーチ波形を
検出するのであるが、そのスレッショルドレベルは比較
的0レベル近傍に対して設定されている。これにより、
上記時点t1以降のフォーカスエラー信号FEの負極性
のフォーカスサーチ波形に対応して、コンパレータ25
の検出信号FCMP−Lとしては図4(d)に示すよう
に期間t2〜t3においてHレベルを出力する。ここ
で、上記検出信号FCMP−LのHレベルが立ち下がる
タイミングでは、例えば対物レンズ2の合焦位置が第1
層からほぼ離脱して、第2層側に移行する状態とされ
る。そこで、検出信号FCMP−LのHレベルが立ち下
がる時点t3のタイミングで、キック信号の出力を停止
する。従って時点t3以降においては、対物レンズ2
は、時点t3まで出力されていたキック信号により与え
られた慣性によって第2層方向に移動している状態とな
る。なお、フォーカスエラー信号FEが期間t3〜t4
においてほぼ0レベルとなっているのは、対物レンズ2
の合焦位置がほぼ第1層と第2層の中間に位置している
状態に対応している。
【0043】そして、時点t3以降おいて対物レンズ2
の合焦位置が第2層に近づいてくると、フォーカスエラ
ー信号FEとしては、図4(a)の時点t4にほぼ対応
する0クロス位置から正極性のフォーカスサーチ波形が
最初に得られることになる。そして、コンパレータ22
では、このフォーカスサーチ波形の出現を検出して、例
えば図4(d)に示すように時点t4においてHレベル
のパルスを検出信号FCMP−Hとして出力する。そし
て、時点t4においては、上記検出信号FCMP−Hの
Hレベルの立ち上がりタイミングに応じて、図4(b)
に示すように、予め設定された所定レベルによるブレー
キ信号の出力を開始する。このブレーキ信号は、前記し
たキック信号とは逆極性とされて、先のキック信号とは
逆方向に対物レンズ2を駆動する作用を有する信号であ
る。このブレーキ信号により、時点t4以降において
は、これまである速度を有してディスク面に近づくよう
にして移動していた対物レンズ2に対して減速がかけら
れることになる。上記時点t4以降、対物レンズ2はブ
レーキ信号により減速しされながら、更にディスク面側
に近づくように移動することで、次第に第2層に対する
合焦状態が得られる位置に近づいていく。これにより、
時点t4から現れたフォーカスエラー信号FEの正極性
のフォーカスサーチ波形が0クロス(第2層の信号面に
対して合焦しているとされる状態)した後に、負極性の
フォーカスサーチ波形が現れるいわゆるS字カーブが得
られることになるのであるが、ここでは、ほぼフォーカ
スエラー信号FEが0クロスするとされるタイミングの
時点t5において、これまでHレベルとされていた検出
信号FCMP−Hが立ち下がることになる。
【0044】ここで、上記検出信号FCMP−HがHレ
ベルとされている期間t4〜t5の時間Tが予め設定し
た所定時間LM1よりも短く、所定時間LM2よりも長
い(LM2<T<LM1)とする。この場合には、次に
説明する適正モードとしての動作が実行される。上記時
間TについてLM2<T<LM1となった場合、上記時
点t5では、対物レンズ2は第2層に対応する第2フォ
ーカス引き込み範囲FL2(図17参照)にあると共
に、このとき与えられている速度は、フォーカス引き込
みが可能な程度に十分に小さくなっている状態にあると
される。そこで、適正モードの動作としては、時点t5
において、時点t4から印加していたブレーキ信号を停
止させると共に、これまで開いていたサーボループを閉
じる。これにより、時点t5以降においては、図4
(a)に示すフォーカスエラー信号FEに応答して、第
2層に合焦するようにフォーカスサーボ制御が実行され
ることになる。
【0045】なお、コンパレータ22,25は、それぞ
れ正極側と負極側とで、フォーカスエラー信号FEの0
レベル近傍に対してスレッショルドレベルTH−H,T
H−L(Vref+THV)が設定されているが、例え
ば実際には、図4(e)に示すようなタイミングにより
段階的に可変されるスレッショルドレベル可変制御信号
THVにより、スレッショルドレベル設定回路23,2
6において上記スレッショルドレベルTH−H,TH−
Lが段階的に可変されるようになっている。つまり、期
間t1〜t3ではレベルL1、期間t3〜t4ではレベ
ルL2、期間t4以降はレベルL3によるスレッショル
ドレベル可変制御信号THVによりスレッショルドレベ
ルTH−H,TH−Lが可変設定される。なお、図4
(e)に示すスレッショルドレベル可変制御信号THV
は、基準レベル(電圧)Vrefに対して加算する電圧
値として示されており、前述のようにシステムコントロ
ーラ10から出力される。
【0046】これにより、例えば時点t3に対応する検
出信号FCMP−LのHレベルの立ち下がりは、フォー
カスエラー信号FEの負極性のフォーカスサーチ波形が
0レベルから比較的離れたレベルのときに検出されるた
めに、それだけ時点t3におけるキック信号の停止タイ
ミングを速めに設定して、対物レンズ2に必要以上の加
速が与えられることを防ぐようにしている。また、時点
t4に対応する検出信号FCMP−HのHレベルの立ち
上がりは、フォーカスエラー信号FEの正極性のフォー
カスサーチ波形がほぼ0レベルのときに検出されること
になるので、比較的迅速にブレーキ信号を出力開始する
ことができるようにされている。更に、時点t5に対応
する検出信号FCMP−HのHレベルの立ち下がりは、
フォーカスエラー信号FEの正極性のフォーカスサーチ
波形が0レベルから比較的離れたレベルのときに検出さ
れることになるので、それだけフォーカスサーボループ
を閉じるタイミングが早く得られるようにされている。
このようにして、コンパレータ22,25のスレッショ
ルドレベルTH−H,TH−Lを可変制御することで、
これより説明する動作モードによる制御と併せて、より
確実にフォーカスジャンプ制御が行われるようにしてい
る。
【0047】(2−b.ジャンプアップ/強制ループオ
ンモード)図5(a)〜(d)には、それぞれジャンプ
アップ時の動作モードとして強制ループオンモードによ
りフォーカスジャンプが行われた場合の、フォーカスエ
ラー信号FE、フォーカスドライブ信号FDR、コンパ
レータ22の検出信号FCMP−H、コンパレータ25
の検出信号FCMP−Lの波形が示されている。なお、
スレッショルドレベル可変制御信号THVの可変タイミ
ングは図4と同様となるため、ここでは図示を省略す
る。また、図5において、時点t4までの動作は図4の
場合と同様であることから説明を省略する。図5では、
正極性のフォーカスサーチ波形に対応して得られた検出
信号FCMP−HがHレベルとされている時間T(期間
t4〜t6)が所定時間LM1を越えた状態(T>LM
1)が示されている。これは、時点t5における対物レ
ンズ2の状態として、先の期間t1〜t3において印加
されたキック信号により与えられた加速が小さかったこ
となどにより、第2層で合焦する位置に到達する以前の
段階で、ジャンプアップ方向に向かう移動速度が適正よ
りも遅い状態であることを示している。
【0048】この状態のもとで、仮に適正モードを適用
して、時点t6において検出信号FCMP−Hが立ち下
がるタイミングを待って、フォーカスサーボループを閉
じた場合、この時点t6においては、ブレーキ信号の作
用によって、対物レンズ2が第2層の第2フォーカス引
き込み範囲FL2から離脱して第1層側に戻ってしまっ
ている可能性が高く、従って、フォーカス引き込みに失
敗する可能性も高いことになる。そこで、時間Tについ
てT≧LM1となった場合には、強制ループオンモード
としての制御を実行する。強制ループオンモードでは、
時点t4において検出信号FCMP−HがHレベルに立
ち上がった時点から所定時間LM1が経過した場合に
は、時点t6において検出信号FCMP−Hが立ち下が
るタイミングを待たずに、時点t4から所定時間LM1
が経過した時点5において、図5(b)に示すようにブ
レーキ信号の印加を停止させるとともに、フォーカスサ
ーボループを閉じるようにする。例えば時点t5におい
ては、対物レンズ2はフォーカス引き込み範囲FL2に
位置しているとされることから、時点5においてフォー
カスサーボループを閉じることにより、確実にフォーカ
ス引き込みを行うことが可能になる。
【0049】(2−c.ジャンプアップ/ブレーキ信号
増加モード)図6(a)〜(d)には、それぞれジャン
プアップ時の動作モードとしてブレーキ信号増加モード
によりフォーカスジャンプが行われた場合の、フォーカ
スエラー信号FE、フォーカスドライブ信号FDR、コ
ンパレータ22の検出信号FCMP−H、コンパレータ
25の検出信号FCMP−Lの波形が示されている。な
お、図6においても、スレッショルドレベル可変制御信
号THVの可変タイミングは図4と同様となるため、こ
こでは図示を省略する。更に、図6において、時点t4
までの動作は図4及び図5と同様となることから説明を
省略する。図6においては、期間t4〜t5において検
出信号FCMP−HがHレベルとされている時間Tにつ
いて、T≦LM2となる程度に短い状態が示されてい
る。これは、時点t3においてブレーキ信号を印加した
のにも関わらず、対物レンズ2の移動速度が必要までに
減速されずに、相当に早いタイミングで第2層に合焦す
る位置に到達する状態であることが示されている。ここ
で、仮に適正モード時と同様に、時点t5においてブレ
ーキ信号の印加を停止すると共にフォーカスサーボルー
プを閉じたとすると、対物レンズ2は、第2層の第2フ
ォーカス引き込み範囲FL2を越えて更にジャンプアッ
プ方向に移動を続ける状態が発生して、第2フォーカス
引き込み範囲FL2でのフォーカス引き込みに失敗する
可能性が高くなる。そこで、時間Tについて、T≦LM
2となる状態となった場合には、ブレーキ信号追加モー
ドによる制御を行う。
【0050】上記時点t5においては、対物レンズ2は
第2層の第2フォーカス引き込み範囲FL2内に位置し
ているものの、その移動速度は適正より高速で、そのま
まサーボループを閉じて収束させるには減速が不十分な
状態である。そこで、ブレーキ信号追加モードでは、図
6(b)に示すように、時点t5から所定時間dを経た
時点t6の期間にわたって、所定レベルによるブレーキ
信号を更に継続して印加すると共に、同じく時点t5に
おいてフォーカスサーボループを閉じるように動作す
る。この場合、期間t5〜t6において追加して印加さ
れるブレーキ信号は、先の期間t4〜t5において印加
されていたブレーキ信号よりも所定量増加されたレベル
を有するようにされている。これにより、時点t5にお
いては、そのレベルが増加されたブレーキ信号により強
制的に対物レンズ2が減速させられる状態で、閉じられ
たフォーカスサーボループによって、第2層に対して合
焦状態が得られるように収束していくように制御される
ことになる。なお、追加されたブレーキ信号が停止され
る時点t6以降においては、閉じられたフォーカスサー
ボループによって、フォーカスエラー信号FEに応答し
た通常のフォーカスサーボ制御が実行される。
【0051】例えば、本実施の形態のディスクドライバ
のフォーカスジャンプ制御のための初期設定パラメータ
として、このディスクドライバが搭載されたコンピュー
タ装置200が例えば図18(a)に示す水平置きとさ
れた場合に、ほぼ適正モード(図4)でジャンプアップ
制御が行われるように設定してあるとすると、このコン
ピュータ装置200を図18(a)(b)に示すような
縦置きの状態にしたような場合、ジャンプアップ制御時
の対物レンズ2には、必要以上の加速が与えられる可能
性が高いのであるが、本実施の形態では、このような状
態では自動的に図6に示したようなブレーキ信号追加モ
ードにより動作することが可能とされ、安定的にフォー
カスジャンプ制御を実行することが可能となる。あるい
は、コンピュータ装置200を図18(a)(b)に示
すような縦置きの状態にしたような場合に、ほぼ適正モ
ードでジャンプアップ制御が行われているような制御パ
ラメータの設定状態であるとすると、図18(a)に示
す水平置き状態にした場合には、ジャンプアップ制御時
の対物レンズ2に与えられる加速が不十分となる可能性
が高いが、本実施の形態では図5に示したような強制ル
ープオンモードで自動的に動作することが可能となっ
て、この場合にも安定的にフォーカスジャンプ制御を実
行することが可能となる。
【0052】(2−d.ジャンプダウン/適正モード)
図7(a)〜(d)には、それぞれジャンプダウン時の
動作モードとして適正モードによりフォーカスジャンプ
が行われた場合の、フォーカスエラー信号FE、フォー
カスドライブ信号FDR、コンパレータ22の検出信号
FCMP−H、コンパレータ25の検出信号FCMP−
Lの波形が時間軸に沿って示されている。
【0053】また、図7(e)には、上記コンパレータ
22,25のスレッショルドレベル(TH−H,TH−
L)を可変するためにシステムコントローラ10から出
力されるスレッショルドレベル可変制御信号THVが示
されている。ジャンプダウン時においては、対物レンズ
2の合焦位置が第2層から第1層に移行するために、ジ
ャンプダウン時のフォーカスエラー信号FEとしては、
ジャンプアップ時とは逆極性のフォーカスサーチ波形が
得られることになるため、第2層を通過するのに対応し
て得られるフォーカスエラー信号FE(正極性)は、コ
ンパレータ22の検出信号FCMP−Hとして検出さ
れ、第1層に対応して得られるフォーカスエラー信号F
E(負極性)は、コンパレータ25の検出信号FCMP
−Lとして検出される点で、ジャンプアップ時とは異な
る。そこで、ジャンプダウン時のスレッショルドレベル
可変制御信号THVとしては、図7(e)に示すよう
に、ジャンプアップ時とは逆極性となるような信号を出
力することになる。ただし、このときのスレッショルド
レベル可変制御信号THVとしてのレベルL1,L2,
L3は、実際のジャンプダウン制御に適合するようにジ
ャンプアップ時とはなる絶対値レベルが設定されればよ
い。なお、このようにスレッショルドレベル可変制御信
号THVを段階的に可変するのは、先に説明したジャン
プアップ時と同様の動作が得られるようにするためのも
のであることから、ここでは詳しい説明は省略する。
【0054】図7において時点t1以前は、フォーカス
サーボループによるサーボ制御によってディスクDの第
2層に対して対物レンズ2が合焦している状態が得られ
ている。そして、時点t1において、これまで閉じてい
たサーボループを開いて、フォーカスドライブ信号FD
Rとして、図7(b)に示すようにキック信号の出力を
開始する。このキック信号は、合焦位置を第2層から第
1層に移行させるように対物レンズ2を移動させる方向
(ダウン方向)に対応した極性(ジャンプアップ時とは
逆極性となる)と、少なくとも合焦位置が第2層から第
1層に到達可能なだけの十分な加速度を対物レンズ2に
与えることのできる電圧レベルが予め設定される。
【0055】上記キック信号により、対物レンズ2が第
2層で合焦状態にあった位置から強制的にダウン方向に
移動されることにより、このときのフォーカスエラー信
号FEとしては、図7(a)の時点t1以降に示すよう
に、対物レンズ2の合焦位置がダウン方向に向けて第2
層から離れていくことを示す負極性のフォーカスサーチ
波形が現れる。このフォーカスエラー信号FEに応答し
て、コンパレータ22からは、図7(d)に示す期間t
2〜t3においてHレベルとなる検出信号FCMP−H
が得られる。ここで、上記時点t3において上記検出信
号FCMP−HのHレベルが立ち下がるタイミングで
は、例えば、対物レンズ2の合焦位置が第2層からほぼ
離脱して第1層側に移行する状態とされることから、こ
の時点t3のタイミングでキック信号の出力を停止す
る。従って時点t3以降においては、対物レンズ2は、
時点t3まで出力されていたキック信号により与えられ
た慣性によって第2層方向に移動している状態となる。
【0056】この後、対物レンズ2のダウン方向への移
動に伴って、合焦位置が第2層に近づいてくると、図7
(a)のフォーカスエラー信号FEとしては、ほぼ時点
t4において0クロスした状態から負極性のフォーカス
サーチ波形が現れる。そして、コンパレータ25では、
このフォーカスサーチ波形に応答して、図7(d)に示
すように期間t4〜t5においてHレベルのパルスを検
出信号FCMP−Lとして出力する。
【0057】そして、時点t4においては、上記検出信
号FCMP−LのHレベルの立ち上がりタイミングに応
じて、図7(b)に示すように、予め設定された所定レ
ベルによるブレーキ信号の出力を開始する。このブレー
キ信号により、時点t4以降においては、これまである
速度を有してダウン方向に移動していた対物レンズ2に
対して減速がかけられることになる。上記時点t4以
降、対物レンズ2はブレーキ信号により減速しながら、
更にダウン方向に移動することで、次第に第2層に対す
る合焦状態が得られる位置に近づいていく。そして、時
点t4から現れたフォーカスエラー信号FEの正極性の
フォーカスサーチ波形がほぼ0クロス(第1層の信号面
に対して合焦しているとされる状態)するタイミングと
なる時点t5において、これまでHレベルとされていた
検出信号FCMP−Lが立ち下がることになる。
【0058】ここで、上記検出信号FCMP−LがHレ
ベルとされている期間t4〜t5の時間Tが予め設定し
た所定時間LM1よりも短く、所定時間LM2よりも長
い(LM2<T<LM1)とする。この場合には、次に
説明する適正モードとしての動作が実行される。なお、
上記時間T、LM1、LM2については、ジャンプダウ
ン時に関わる条件に適合して安定したフォーカスジャン
プ制御が実現されるように、ジャンプアップ時とは異な
る値が設定されても構わない。上記時間TについてLM
2<T<LM1となった場合には、上記時点t5では、
対物レンズ2は第1層に対応する第2フォーカス引き込
み範囲FL2(図17参照)にあると共に、このとき与
えられている速度も十分に小さくなっているものとされ
る。そこで、適正モードの動作としては、時点t5にお
いて、ブレーキ信号を停止させると共に、これまで開い
ていたサーボループを閉じる。これにより、時点t5以
降においては、図7(a)に示すフォーカスエラー信号
FEに応答して、第2層に合焦するようにフォーカスサ
ーボ制御が実行されることになる。
【0059】(2−e.ジャンプダウン/強制ループオ
ンモード)図8(a)〜(d)には、それぞれジャンプ
ダウン時の動作モードとして強制ループオンモードによ
りフォーカスジャンプが行われた場合の、フォーカスエ
ラー信号FE、フォーカスドライブ信号FDR、コンパ
レータ22の検出信号FCMP−H、コンパレータ25
の検出信号FCMP−Lの波形が示されている。なお、
スレッショルドレベル可変制御信号THVの可変タイミ
ングは図7と同様となるため、ここでは図示を省略す
る。また、図8において、時点t4までの動作は図7の
場合と同様であることから説明を省略する。
【0060】図8では、時点t4以降においてフォーカ
スエラー信号FEに対応して得られた検出信号FCMP
−lがHレベルとされている時間T(期間t3〜t4)
が所定時間LM1を越えた状態(T>LM1)が示され
ている。これは、期間t1〜t3において印加されたキ
ック信号により与えられた加速が小さく、第2層で合焦
する位置に到達する以前の段階で、ジャンプダウン方向
に向かう対物レンズ2の速度が適正よりも遅い状態であ
ることを示している。
【0061】この状態のもとで、仮に適正モードを適用
して、時点t6において検出信号FCMP−Lが立ち下
がるタイミングを待って、フォーカスサーボループを閉
じた場合、この時点t6においては、ブレーキ信号の作
用によって、例えば対物レンズ2が第1層の第1フォー
カス引き込み範囲FL2から離脱して第2層側に戻って
しまっている可能性が高く、従って、フォーカスジャン
プ制御が失敗する可能性も高いことになる。そこで、時
間TについてT>LM1となった場合には、強制ループ
オンモードとしての制御を実行する。強制ループオンモ
ードでは、時点t4において検出信号FCMP−LがH
レベルに立ち上がった時点から所定時間LM1が経過し
た場合には、時点t6において検出信号FCMP−Hが
立ち下がるタイミングを待たずに、時点t4から所定時
間LM1が経過した時点5において、図8(b)に示す
ようにブレーキ信号の印加を停止させるとともに、フォ
ーカスサーボループを閉じるようにする。例えば時点t
5においては、対物レンズ2はフォーカス引き込み範囲
FL2に位置しているとされることから、時点5におい
てフォーカスサーボループを閉じることにより、確実に
フォーカスジャンプ制御を行うことが可能になる。
【0062】(2−f.ジャンプダウン/ブレーキ信号
増加モード)図9(a)〜(d)には、それぞれジャン
プダウン時の動作モードとしてブレーキ信号増加モード
によりフォーカスジャンプが行われた場合の、フォーカ
スエラー信号FE、フォーカスドライブ信号FDR、コ
ンパレータ22の検出信号FCMP−H、コンパレータ
25の検出信号FCMP−Lの波形が示されている。な
お、図9においても、スレッショルドレベル可変制御信
号THVの可変タイミングは図7と同様となるため、こ
こでは図示を省略する。更に、図9において、時点t4
までの動作は図7及び図8と同様となることから説明を
省略する。図9においては、期間t4〜t5において検
出信号FCMP−LがHレベルとされている時間Tが所
定時間LM2以内とされている状態(T≦LM2)が示
されている。これは、時点t3においてブレーキ信号を
印加したのにも関わらず、時点t5に至っても、対物レ
ンズ2の移動速度が必要なまでに減速されずに適正以上
の速度を保っており、相当に早いタイミングで第1層に
合焦する位置に到達する状態であることが示されてい
る。ここで、仮に適正モード時と同様に、時点t5にお
いてブレーキ信号の印加を停止すると共にフォーカスサ
ーボループを閉じたとすると、対物レンズ2は、第1層
の第1フォーカス引き込み範囲FL2を越えて更にジャ
ンプダウン方向に移動を続ける状態が発生して、第2層
へのフォーカス引き込み制御に失敗する可能性が高くな
る。そこで、時間Tについて、T≦LM2となる状態と
なった場合には、ブレーキ信号追加モードによる制御を
行う。
【0063】上記時点t5においては、対物レンズ2は
第1層の第1フォーカス引き込み範囲FL2内に位置し
ているものの、そのままサーボループを閉じて収束させ
るには減速が不十分な状態である。そこで、ブレーキ信
号追加モードでは、図9(b)に示すように、時点t5
から所定時間dが経過する時点t6の期間にわたって、
所定レベルによるブレーキ信号を更に継続して印加する
と共に、時点t5においてフォーカスサーボループを閉
じるように動作する。この場合も、期間t5〜t6にお
いて追加して印加されるブレーキ信号の絶対値レベル
は、先の期間t4〜t5において印加されていたブレー
キ信号よりも所定量増加された絶対値レベルを有するよ
うにされている。なお、追加のブレーキ信号の印加期間
である所定時間dについては、ジャンプダウン時に関わ
る条件に適合するように、ジャンプアップ時とは異なる
値が設定されても構わない。
【0064】これにより、時点t5においては、追加の
ブレーキ信号により強制的に対物レンズ2が減速させら
れる状態で、閉じられたフォーカスサーボループによっ
て、第1層に対して合焦状態が得られるように収束して
いくように制御されることになる。なお、この場合も追
加されたブレーキ信号が停止される時点t6以降におい
ては、閉じられたフォーカスサーボループによって、フ
ォーカスエラー信号FEに応答した通常のフォーカスサ
ーボ制御が実行されることになる。
【0065】このようにして、ジャンプダウン時におい
ても対物レンズ2の速度状態に応じて適宜、適正モー
ド、強制ループオンモード、ブレーキ信号追加モードの
何れかが実行されるように構成されることで、ジャンプ
アップ時の場合として説明したのと同様に、図18に示
すようなディスクドライブの姿勢差に関わらず、常に確
実なフォーカスジャンプ制御が実現されることになる。
【0066】<3.本実施の形態のフォーカスジャンプ
制御を実現するための処理動作> (3−a.第1の処理動作例)つぎに、第1の処理動作
例として、これまで説明してきた構成による本実施の形
態のフォーカスジャンプ制御を実現するための処理動作
について図10及び図11のフローチャートを参照して
説明する。この処理動作はシステムコントローラ10に
より実行される。
【0067】例えば、システムコントローラ10がフォ
ーカスジャンプ制御を実行する場合には、先ず、図10
のステップS101に進んでトラッキングサーボをオフ
(サーボループを開く)とした後にステップS102に
おいて、フォーカスサーボをオフ(サーボループを開
く)とする。続いて、ステップS103においてジャン
プ方向(ジャンプアップ又はジャンプダウン)に応じた
コンパレータ22,25のスレッショルドレベルTH−
H,TH−Lを設定するために、レベルL1(図4又は
図7参照)のスレッショルドレベル可変制御信号THV
を設定して出力し、ステップS104に進む。
【0068】ステップS104においては、フォーカス
ドライブ信号としてジャンプ方向に応じたキック信号を
フォーカスコイルドライバ16aに印加した後、ステッ
プS105において予め設定された所定の待機時間aだ
け待機して、ステップS106に進む。ステップS10
6では、ジャンプアップ時であれば検出信号FCMP−
LについてHレベルの立ち上がり→立ち下がりの状態遷
移が検出されるまで待機し、ジャンプダウン時であれば
検出信号FCMP−HについてHレベルの立ち上がり→
立ち下がり遷移が検出されるまで待機する。つまり、図
4〜図9に示した期間t2〜t3の検出信号FCMP−
L(H)の状態が得られるか否かについて判別を行って
いる。なお、上記のように、キック信号印加直後に所定
時間待機(ステップS105)してからステップS10
6の判別処理に移行するのは、キック信号印加直後にお
いて発生し得るHレベルの検出信号FCMP−L(H)
に対して、ステップS106の処理が反応するような誤
動作を防止して、フォーカスジャンプ制御の安定性を更
に高めるためである。
【0069】ステップS106において肯定結果が得ら
れる、即ち、時点t3のタイミングで検出信号FCMP
−L(H)の立ち下がりが得られたことが検出される
と、システムコントローラ10は、ステップS107に
進んでキック信号の印加を停止する。そして、ステップ
S108において、ジャンプ方向に応じたコンパレータ
22,25のスレッショルドレベルTH−H,TH−L
を変更設定するために、レベルL2のスレッショルドレ
ベル可変制御信号THVを設定して出力し、ステップS
109に進む。
【0070】ステップS109では、予め設定された所
定の待機時間bだけ待機した後、ステップS110に進
む。ステップS110では、ジャンプアップ時であれば
時点t4のタイミングに対応する検出信号FCMP−H
のHレベルの立ち上がりが検出されるのを待機し、ジャ
ンプダウン時であれば同じ時点t4のタイミングに対応
する検出信号FCMP−LのHレベルの立ち上がりが検
出されるのを待機する。なお、ここで上記ステップS1
10の処理の前に、ステップS109の処理を実行する
ようにしているのは、ステップS105の場合と同様
に、キック信号印加停止直後において、時点t4とされ
るタイミングよりも早く検出信号FCMP−H(L)が
Hレベルに立ち上がってしまったような状態に対して、
ステップS110の処理が反応しないようにして、より
安定的なフォーカスジャンプ制御を実現するためにであ
る。
【0071】上記ステップS110において、時点t4
に対応する検出信号FCMP−H(L)の立ち上がりが
検出されると、システムコントローラ10は、ステップ
S111に進んで、先ず、ジャンプ方向に応じたレベル
3のスレッショルドレベル可変制御信号を出力して、コ
ンパレータ22,25のスレッショルドレベルを更新設
定し、続いてステップS112に進んでジャンプ方向に
応じた所定レベルのブレーキ信号がフォーカスコイルド
ライバ16aに印加されるように、サーボプロセッサ1
4に対して制御を行う。そして、続くステップS113
において、例えばシステムコントローラ10内に設けら
れたタイマーをスタートさせる。つまり、このタイマー
は、上記ブレーキ信号を印加開始した時点t4からその
計時動作が開始されるものであり、従って、タイマーに
より計時されるタイマー時間Tは、図4〜図9に示した
ように、時点t4以降において検出信号FCMP−H
(L)がHレベルとされている時間Tに相当することに
なる。
【0072】上記ステップS113の処理が終了した後
は、図11に示すステップS114の処理に移行する。
ステップS114においては、所定の待機時間cだけ待
機した後に、ステップS115に進む。そして、ステッ
プS115及びステップS116の処理によって、タイ
マー時間Tが所定時間LM1を越えない期間内において
は、時点t4〜t5に対応する検出信号FCMP−H
(L)のHレベルの立ち上がり→立ち下がり遷移が得ら
れるのを待機することになる。
【0073】ここで、上記ステップS115→S116
の処理の結果、タイマー時間Tが所定時間LM1以上を
越えても期間t4〜t5に対応する検出信号FCMP−
H(L)のHレベルの立ち上がり→立ち下がり遷移が得
られなかった場合には、ステップS115からステップ
S118に進む。ステップS118以降の処理は後述す
るが、ステップS115から直接ステップS118以降
の処理に進む場合は、図5あるいは図8に示した強制ル
ープオンモードとしての処理となる。
【0074】これに対して、ステップS116におい
て、期間t4〜t5に対応する検出信号FCMP−H
(L)のHレベルの立ち上がり→立ち下がり遷移が検出
された場合には、ステップS117に進むことになる。
ステップS117では、現在時点(時点t5:検出信号
FCMP−H(L)のHレベルの立ち下がり時点)にお
けるタイマー時間Tと所定時間LM2について、T>L
M2とされているか否かについて判別を行っており、こ
こで、T>LM2であると判別された場合には、ステッ
プS118に進む。ステップS117からステップS1
18以降の処理に進む場合は、タイマー時間T(期間t
4〜t5)についてLM2<T<LM1の結果が得られ
たということであり、従って、図4あるいは図7に示し
た適正モードによる処理動作になる。これに対して、ス
テップS117において、T>LM2ではないと判別さ
れた場合には、ステップS121以降の処理に移行する
ことで、ブレーキ信号追加モードとしての処理動作を実
行することになる。
【0075】ステップS118ではブレーキ信号をオフ
とする。そして、ステップS119においてフォーカス
サーボゲインの周波数帯域を所定範囲拡大して設定した
後に、ステップS120においてフォーカスサーボルー
プを閉じる。なお、上記ステップS119において、フ
ォーカスサーボゲインの周波数帯域を拡大するのは、続
くステップS120においてフォーカスサーボループを
閉じたときに、確実に対物レンズ2を目的の信号層のフ
ォーカス引き込み範囲に引き込んで、迅速に合焦状態が
得られるようにするためである。例えば、図15にはフ
ォーカスサーボゲインの帯域特性が示されているが、通
常の帯域設定が曲線G2(実線)であるとすると、ステ
ップS119においては、例えば曲線G1(破線)に示
すような特性が得られるように設定を可変する処理を実
行することになる。上記ステップS118以降の処理
は、適正モード時であれば図4又は図7の時点t5以降
の動作に相当し、強制ループオンモード時であれば図5
又は図8の時点t5以降の動作に相当する。
【0076】ステップS120の処理が実行された後
は、ステップS126に進んでトラッキングサーボルー
プを閉じる。そして、続くステップS127において、
通常の閉じられたフォーカスサーボループによるフォー
カスサーボ制御に適合するように、先のステップS11
9において拡大設定されたフォーカスサーボゲインを通
常帯域(例えば図15の曲線G2)に戻す処理を実行す
る。
【0077】ブレーキ信号追加モードに移行することと
なるステップS121においては、これまで出力してい
たブレーキ信号について所定レベル増加させて、更に継
続して出力させるための処理を実行する。続いて、ステ
ップS122においてフォーカスサーボゲインの周波数
帯域を所定分拡大して設定した後に、ステップS123
においてフォーカスサーボループを閉じる。上記ステッ
プS121からS123までの処理が、図6又は図9の
時点t5における動作に相当する。
【0078】続くステップS124においては、予め設
定された所定時間dが経過するのを待機する。ここで、
所定時間dはステップS121の処理により追加して印
加されるブレーキ信号を出力すべき時間長であり、図6
又は図9に示す期間t5〜t6の時間dに相当する。そ
して、例えば図6又は図9に示す時点t6に至って、ス
テップS124において所定時間dが経過経過したこと
が判別されると、ステップS125に進んでこれまで出
力していたブレーキ信号をオフとする制御を実行した
後、前述したステップS126及びS127の処理を実
行することになる。以上の処理動作が実行されることに
より、図4〜図9により説明した本実施の形態のフォー
カスジャンプ制御動作が実現されることになる。
【0079】(3−b.第2の処理動作例)上記第1の
処理動作例として示したフォーカスジャンプ制御では、
目的の信号層に対応して得られるフォーカスエラー信号
FEとして0クロスするとされる時点とその直前に0ク
ロスするとされる時点間の期間(図4〜図9では期間t
4〜t5が相当する)のフォーカスサーチ波形をコンパ
レートして得られる検出信号FCMP−H、FCMP−
L(ただし、前述のようにコンパレータ22,25のス
レッショルドレベルは所定タイミング可変設定される)
のパルス幅を時間情報として捉え、この時間情報に基づ
いて対物レンズ2の移動速度を判別して、フォーカスジ
ャンプ制御の動作モード(適正モード、強制ループオン
モード、ブレーキ信号追加モード)を設定していた。
【0080】これに対して、以降説明する第2の処理動
作例では、上記目的の信号層に対応してフォーカスエラ
ー信号FEとして0クロスするとされる時点とその直前
に0クロスするとされる時点間の期間(t4〜t5)内
における所定期間のフォーカスサーチ波形についての微
分値の情報を得て、この微分値の情報に基づいて、対物
レンズ2の速度情報を得るように構成される。この場
合、フォーカスエラー信号FEのフォーカスサーチ波形
から微分値を得るための構成が必要となるが、この構成
例について、図14により概略的に説明する。図14
(a)においては、オペアンプ30と抵抗Rにより形成
される微分回路が示されている。この場合には、フォー
カスエラー信号FEがコンデンサCを通過してオペアン
プ30の非反転入力に入力されることで、オペアンプ3
0からはフォーカスエラー信号FEを微分したフォーカ
スサーチ波形が出力される。オペアンプ30の出力はバ
ッファアンプ31によりインピーダンス変換される。シ
ステムコントローラ10は、例えばバッファアンプ31
の出力をA/D変換してデジタル信号として取り込むよ
うにすることが考えられる。図14(b)においては、
フォーカスエラー信号FEがA/D変換器32に入力さ
れてデジタル信号に変換されてデジタルフィルタ33に
入力される。そして、この場合にはデジタルフィルタ3
3により所要の信号処理を施すことにより、デジタル信
号としてのフォーカスエラー信号FEについての微分値
を得るようにされる。システムコントローラ10は、デ
ジタルフィルタ33にて得られた微分出力を取り込むよ
うにすればよい。図14(b)に示すような構成は、例
えば図1には示さないが、本実施の形態としてのディス
クドライバが、例えばデジタルシグナルプロセッサを備
えた構成を採る場合に好適とされる。即ち、デジタルシ
グナルプロセッサ内に備えられているデジタルフィルタ
を、上記デジタルフィルタ33として利用すればよい。
【0081】システムコントローラ10では、上記のよ
うにして得られるフォーカスエラー信号FEの微分値に
基づいて所要の演算処理等を実行することで、対物レン
ズ2の速度情報を得ることができる。このときの速度情
報の算出処理としては各種考えられるため、ここでは詳
しい説明を省略するが、例えばシステムコントローラ1
0は、後述する所定期間内に得られたフォーカスエラー
信号FEの微分値を積算して得られた値に基づいて対物
レンズ2の速度情報を得るようにしてもよいし、所定期
間内に得られたフォーカスエラー信号FEの微分値の平
均値に基づいて対物レンズ2の速度情報を得るようにし
てもよい。あるいは、上記所定時点で取り込んだフォー
カスエラー信号FEの微分値に基づいて対物レンズ2の
速度情報を得るようにすることも考えられる。また、こ
のシステムコントローラ10は、例えばフォーカスジャ
ンプすべき目的の信号層に対応して得られるフォーカス
エラー信号FEのフォーカスサーチ波形の0クロス時点
とその直前の0クロス時点間の期間内(期間t4〜t
5)において、時点t4に対応する0クロスの位置か
ら、フォーカスエラー信号FEのフォーカスサーチ波形
がピークとなるまでの期間(例えば、図4に期間Pとし
て示す)内の微分値の情報を取り込むことによって、こ
のときの対物レンズ2の速度情報を得るように構成され
ているものとする。これにより、たとえば第1の処理動
作例の場合よりも、対物レンズ2の速度情報に基づく動
作モードの選択を早いタイミングで決定することが可能
になり、それだけ、選択された動作モードに応じた制御
を早期のタイミングで実行できることになるため、より
安定的で確実なフォーカスジャンプ制御を期待すること
ができる。
【0082】図12及び図13は、第2の処理動作例と
してのフォーカスジャンプ制御を実現するための一例と
してのフローチャートである。なお、図12におけるス
テップS201〜S210までの処理動作は、図10に
おけるステップS101〜S110の処理動作と同様で
あることから説明を省略する。
【0083】この場合、ステップS211〜S213
は、時点t3に対応するタイミングの処理となる。ステ
ップS211では、前述した期間Pにおけるフォーカス
エラー信号FEのフォーカスサーチ波形の微分値情報を
得るために、例えば図14により説明したようにして、
デジタル情報としてのフォーカスエラー信号FE、又は
フォーカスエラー信号FEの波形の微分値情報の取り込
みを開始する処理を実行する。そして、続くステップS
212においてジャンプ方向に応じて設定された極性と
レベルによるブレーキ信号が出力されるように制御を実
行した後に、ステップS213においてタイマー(タイ
マー時間T)の計時動作を開始させる。
【0084】上記ステップS213の処理の後は、図1
3に示すステップS214の処理が実行される。ステッ
プS214では、先のステップS211で取り込んだ情
報に基づき、フォーカスエラー信号FEの波形の微分値
から対物レンズ2の速度情報値vを算出する。この速度
情報値vは、例えば図4に示した期間Pにおける対物レ
ンズ2のフォーカス方向の移動速度を示すものである。
例えば、上記ステップS214における算出処理とし
て、期間Pにおいて所定タイミングで取り込んだフォー
カスエラー信号FEの微分値についての平均値を算出し
ているとすれば、これに基づいて、期間Pにおける対物
レンズ2の平均的な移動速度が速度情報値vとして得ら
れることになる。
【0085】そして、例えば時点t4から期間Pが経過
して上記ステップS214において速度情報値vの算出
処理が終了したとされると、システムコントローラ10
はステップS215に進んで、速度情報値vと予め設定
された速度値v1とについて、v≧v1であるか否かに
ついて判別する。ここで、v≧v1である、つまり、期
間Pにおける対物レンズ2の移動速度が速度値v1より
も速いと判別された場合には、ステップS216以降の
処理に進むことによって、強制ループオンモードの動作
に移行することになる。ステップS216においては、
時点t5に対応するフォーカスエラー信号FEの0クロ
スのタイミングが検出するまで待機してステップS21
7に進む。上記ステップS216の処理としては、例え
ば速度情報値vを利用して演算処理等を行うことによっ
て上記0クロスタイミングに至るタイミングを推定する
ように構成することができる。また、先の第1の処理動
作例の場合のように、時点t5に対応する検出信号FC
MP−H(L)のHレベルの立ち下がりを監視してフォ
ーカスエラー信号FEの0クロスタイミングを検出する
ようにしてもよい。ただしこの場合には、例えばステッ
プS210の後で、図10に示したステップS111と
同様の処理を実行しておき、コンパレータ22,25の
スレッショルドレベルTH−H(L)を可変しておくこ
とが好ましい。
【0086】ステップS217以降の処理動作は、図1
1にて説明したステップS121以降の処理動作と同様
となるため、ここでは説明を省略する。また、処理ステ
ップの図示は省略するが、他のブレーキ信号追加モード
の動作として、例えば、ステップS214においてはフ
ォーカスエラー信号FEの微分値を積算する等の処理を
実行することで、現在時点における速度情報値vが得ら
れるようにして、v≧v1の条件のもとでは、この速度
情報値に追従して可変したレベルのブレーキ信号を印加
する制御を実行するように構成することも可能である。
【0087】一方、ステップS215においてv≧v1
ではないと判別された場合には、ステップS222に進
んで、速度情報値vと予め設定された所定の速度値v2
(v1<v2)についてv≦v2とされているか否かに
ついて判別し、v≦v2であると判別された場合、つま
りv1≦v≦v2とされて対物レンズ2が適正とされる
範囲内の移動速度であると判別された場合には、ステッ
プS223に進むことにより適正モードの動作に移行す
ることになる。ステップS223においては、時点t5
に対応するフォーカスエラー信号FEの0クロスタイミ
ングが検出されるのを待機して、ステップS225に進
む。これに対して、ステップS222においてv≦v2
ではないと判別された場合には、ステップS224に進
むことにより強制ループオンモードの動作に移行するこ
とになる。ステップS224においては、先のステップ
S213において計時動作が開始されたタイマーのタイ
マー時間Tが所定時間LM1(図5又は図8参照)に至
るのを待機してステップS225に進む。なお、ステッ
プS225以降の処理は、先の第1の処理動作例におけ
るステップS118(図11)以降の処理と同様となる
ため、ここでは説明を省略する。
【0088】なお、これまで説明してきた実施の形態と
してのフォーカスジャンプ制御を実現するための一連の
処理動作における、各処理ステップとしての動作や実行
タイミング等は、実際の使用条件等に応じて適宜設定さ
れるべきものであって、これまでの説明や図示してきた
内容のみに限定されるものではない。例えば、本実施の
形態では、対物レンズ2を目的の信号層にジャンプさせ
るための初期段階において、フォーカスドライブ信号F
DRとしてキック信号→停止→ブレーキ信号となるよう
に処理を行っているが、例えば、キック信号レベルの設
定によっては、ブレーキ信号を出力する期間を設けず
に、対物レンズ2の移動速度に応じた動作モードに移行
させることなども考えられる。また、本実施の形態とし
てのフォーカスサーボ装置は、2層ディスクのDVD−
ROMに対応して再生が可能なディスクドライバに対し
て適用されるものとして説明したが、他の種類で2層構
造を有するディスク状記録媒体に対応して記録再生が可
能なディスクドライバに適用することが可能である。さ
らには、例えば将来的に2層以上の多層構造を有するデ
ィスク状記録媒体が存在するようになっても、本発明と
してのフォーカスジャンプ制御を実行するフォーカス装
置を適用することが可能とされる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、多層構
造のディスク状記録媒体に対応してフォーカスジャンプ
を行う際に、目的の信号層に対応してフォーカスエラー
信号が0クロスする以前の所定タイミングにおいて検出
した対物レンズの移動速度に基づいて、フォーカス引き
込みのための制御動作モードを適宜切り換えるように構
成したことで、例えばディスクドライバの姿勢差による
対物レンズのフォーカス方向と重力方向の相違、対物レ
ンズをフォーカス方向及びトラッキング方向に駆動する
二軸機構の感度差、及び多層ディスクの層間距離のばら
つき等の要因を全て吸収して、常に安定的で確実なフォ
ーカスジャンプ制御を実行することが可能になり、それ
だけディスクドライバの信頼性が向上されることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としてのディスクドライバ
の構成例を示すブロック図である。
【図2】光学ピックアップのフォトディテクタによる検
出動作を示す説明図である。
【図3】本実施の形態としてのRFアンプ内の構造例を
示すブロック図である。
【図4】フォーカスジャンプ制御として、ジャンプアッ
プ時における適正モードの動作を例を示すタイミングチ
ャートである。
【図5】フォーカスジャンプ制御として、ジャンプアッ
プ時における強制ループオンモードの動作例を示すタイ
ミングチャートである。
【図6】フォーカスジャンプ制御として、ジャンプアッ
プ時におけるブレーキ信号追加モードの動作を例を示す
タイミングチャートである。
【図7】フォーカスジャンプ制御として、ジャンプダウ
ン時における適正モードの動作を例を示すタイミングチ
ャートである。
【図8】フォーカスジャンプ制御として、ジャンプダウ
ン時における適正モードの動作を例を示すタイミングチ
ャートである。
【図9】フォーカスジャンプ制御として、ジャンプダウ
ン時におけるブレーキ信号追加モードの動作を例を示す
タイミングチャートである。
【図10】本実施の形態のフォーカスジャンプ制御を実
現するための第1の処理動作例を示すフローチャートで
ある。
【図11】本実施の形態のフォーカスジャンプ制御を実
現するための第1の処理動作例を、図10に続いて示す
フローチャートである。
【図12】本実施の形態のフォーカスジャンプ制御を実
現するための第2の処理動作例を示すフローチャートで
ある。
【図13】本実施の形態のフォーカスジャンプ制御を実
現するための第2の処理動作例を、図12に続いて示す
フローチャートである。
【図14】フォーカスエラー信号の波形の微分出力を得
るための微分回路の構成例を示すブロック図である。
【図15】本実施の形態において利用されるフォーカス
サーボゲインの帯域を示す図である。
【図16】2層ディスクの構造例を示す断面図である。
【図17】2層ディスクと対物レンズの合焦位置との関
係を概念的に示す説明図である。
【図18】ディスクドライバが搭載されたコンピュータ
装置の姿勢差ごとの、フォーカス方向におけるディスク
と対物レンズの位置関係を示す斜視図及び正面図であ
る。
【符号の説明】
1 光学ピックアップ、2 対物レンズ、3 二軸機
構、4 レーザダイオード、5 フォトディテクタ、5
a 4分割ディテクタ、5b 差動アンプ、6スピンド
ルモータ、7 ターンテーブル、8 スレッドモータ、
9 RFアンプ、10 システムコントローラ、11
2値化回路、12 デコーダ、13 インターフェイス
部、14 サーボプロセッサ、15 スレッドドライ
バ、16二軸ドライバ、16a フォーカスコイルドラ
イバ、16b トラッキングコイルドライバ、17 ス
ピンドルモータドライバ、18 レーザドライバ、20
RFマトリクスアンプ、21,24 ローパスフィル
タ、22,25 コンパレータ、23,26 スレッシ
ョルドレベル設定回路、FCMP−H(L) 検出信
号、30 オペアンプ、31 バッファアンプ、32
A/D変換器、33デジタルフィルタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の信号層を有するディスク状記録媒
    体に対応するフォーカスサーボ制御として、光ビームを
    出力する対物レンズの位置について、これまでの信号層
    から他の目的の信号層に対して合焦するようにフォーカ
    ス引き込み制御を実行可能なフォーカスサーボ装置とし
    て、 所定レベルによる移送制御信号を所定タイミングで出力
    することにより、上記対物レンズを上記目的の信号層の
    フォーカス引き込み可能範囲に到達できるように移送さ
    せる移送制御手段と、 上記目的の信号層に対して合焦状態にあることを示す0
    クロス時点より以前の所定タイミングにおけるフォーカ
    スエラー信号波形に基づいて、上記移送制御手段の駆動
    制御によって移動状態にあるとされる対物レンズの移動
    速度を検出する速度検出手段と、 上記速度検出手段の検出結果に基づいて、上記対物レン
    ズの速度が適正範囲内にあると判別した場合には、上記
    0クロス時点に対応する所定タイミングでフォーカスサ
    ーボループを閉じると共に上記移送制御信号を停止させ
    る制御を実行し、上記対物レンズの速度が適正範囲より
    も遅いと判別した場合には、上記0クロス時点より以前
    における所定時点から所定時間経過したとされるタイミ
    ングでフォーカスサーボループを閉じると共に上記移送
    制御信号を停止させる制御を実行し、上記対物レンズの
    速度が適正範囲よりも速いと判別した場合には、上記0
    クロス時点に対応する所定タイミングでフォーカスサー
    ボループを閉じると共に、上記移送制御信号として対物
    レンズを減速させるための所定レベルの制御信号を所定
    期間出力するように構成されたフォーカス引き込み制御
    手段と、 を備えていることを特徴とするフォーカスサーボ装置。
  2. 【請求項2】 上記速度検出手段は、上記フォーカスエ
    ラー信号の0クロス時点とその直前に得られるとされる
    0クロス時点間に対応する期間長に基づいて、上記対物
    レンズの移動速度を検出するように構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のフォーカスサーボ装置。
  3. 【請求項3】 上記速度検出手段は、上記フォーカスエ
    ラー信号の0クロス時点とその直前に得られるとされる
    0クロス時点間における所定期間あるいは所定時点のフ
    ォーカスエラー信号波形を微分して得られる微分値情報
    に基づいて、上記対物レンズの移動速度を検出するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のフ
    ォーカスサーボ装置。
  4. 【請求項4】 複数の信号層を有するディスク状記録媒
    体に対応するフォーカスサーボ制御として、光ビームを
    出力する対物レンズの位置について、これまでの信号層
    から他の目的の信号層に対して合焦するようにフォーカ
    ス引き込み制御を実行可能なフォーカスサーボ制御方法
    として、 所定レベルによる移送制御信号を所定タイミングで出力
    することにより、上記対物レンズを上記目的の信号層の
    フォーカス引き込み可能範囲に到達できるように移送さ
    せる移送制御処理と、 上記目的の信号層に対して合焦状態にあることを示す0
    クロス時点より以前の所定タイミングにおけるフォーカ
    スエラー信号波形に基づいて、上記移送制御処理の駆動
    制御によって移動状態にあるとされる対物レンズの移動
    速度を検出する速度検出処理と、 上記速度検出処理の検出結果に基づいて、上記対物レン
    ズの速度が適正範囲内にあると判別した場合には、上記
    0クロス時点に対応する所定タイミングでフォーカスサ
    ーボループを閉じると共に上記移送制御信号を停止させ
    る制御を実行し、上記対物レンズの速度が適正範囲より
    も遅いと判別した場合には、上記0クロス時点より以前
    における所定時点から所定時間経過したとされるタイミ
    ングでフォーカスサーボループを閉じると共に上記移送
    制御信号を停止させる制御を実行し、上記対物レンズの
    速度が適正範囲よりも速いと判別した場合には、上記0
    クロス時点に対応する所定タイミングでフォーカスサー
    ボループを閉じると共に、上記移送制御信号として対物
    レンズを減速させるための所定レベルの制御信号を所定
    期間出力するフォーカス引き込み制御処理と、 を実行することを特徴とするフォーカスサーボ制御方
    法。
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