JPH1030133A - 溶解炉からの排気ダストの処理方法 - Google Patents

溶解炉からの排気ダストの処理方法

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JPH1030133A
JPH1030133A JP20782396A JP20782396A JPH1030133A JP H1030133 A JPH1030133 A JP H1030133A JP 20782396 A JP20782396 A JP 20782396A JP 20782396 A JP20782396 A JP 20782396A JP H1030133 A JPH1030133 A JP H1030133A
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JP
Japan
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dust
melting furnace
exhaust dust
furnace
melting
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JP20782396A
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Toshikatsu Hara
敏勝 原
Hirohiko Sasamoto
博彦 笹本
Yuji Okada
裕二 岡田
Kazuhiro Suzuki
和弘 鈴木
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Toyokin Co Ltd
Toyota Motor Corp
Aichi Steel Corp
Original Assignee
Toyokin Co Ltd
Toyota Motor Corp
Aichi Steel Corp
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Publication date
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    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22BPRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
    • C22B19/00Obtaining zinc or zinc oxide
    • C22B19/30Obtaining zinc or zinc oxide from metallic residues or scraps
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22BPRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
    • C22B13/00Obtaining lead
    • C22B13/02Obtaining lead by dry processes
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    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
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    • C22B19/00Obtaining zinc or zinc oxide
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C22BPRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
    • C22B7/00Working up raw materials other than ores, e.g. scrap, to produce non-ferrous metals and compounds thereof; Methods of a general interest or applied to the winning of more than two metals
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄系材料の溶解時に発生する排気ダストを,
還元材を加えることなく処理することができる排気ダス
トの処理方法を提供すること。 【解決手段】 鉄系材料8を溶解する際に溶解炉1から
排出される排気ダスト7を処理する。溶解炉1を外気と
遮断した状態において鉄系材料8を溶解すると共に,溶
解炉1から排出される排気ガスを集塵機2に導入して排
気ガス中の排気ダストを回収し,次いで,排気ダスト7
を真空状態において加熱することにより,水分,塩素,
フッ素,鉛を回収する鉛回収工程を行い,次いで,真空
状態を維持した状態で加熱して排気ダスト7中の金属亜
鉛を回収する亜鉛回収工程を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,溶解炉から発生する,鉛,亜鉛
等を含有した排気ダストから,金属亜鉛を高い純度で回
収するための処理方法に関する。
【0002】
【従来技術】例えば,スクラップ等の鉄系材料は,溶解
炉を用いて溶解処理することにより,鉄源として再利用
することができる。この場合の溶解炉としては,種々の
タイプの溶解炉を用いることができ,例えば図2に示す
ごとく,電極91,92,93を有する電気炉よりなる
溶解炉9がある。そして,溶解炉9を用いて溶解処理を
行う際には,図2に示すごとく,溶解炉9に設けられた
開口部96,97等より新鮮な空気(フレッシュエア
ー)を炉内に引き込みながら,未燃状態のCOガスを二
次燃焼させて,溶解効率を上げている。また,溶解時に
おいては,鉄系材料8から排気ダスト97が発生するた
め,これを集塵機2により回収している。
【0003】排気ダスト97は,鉄系材料8が亜鉛メッ
キ鋼板等のプレス屑等のスクラップより構成されている
関係から,通常,鉄,亜鉛,鉛等を含有している。具体
的に成分分析結果の一例を示すと,表1に示すごとく,
排気ダスト97は,35%のFeと,18.2%のZn
と,その他の元素とよりなり,Feは大部分が二酸化三
鉄(Fe2 3 )の状態で存在し,Znはほぼ全てがZ
nOの状態で存在していた。
【0004】
【表1】
【0005】このような成分からなる排気ダスト97
は,上記のごとく酸化亜鉛を多量に含有するため,再度
鉄系材料8として利用することは困難である。一方,酸
化亜鉛は,金属に還元できれば,残った排気ダストを再
度鉄系材料8として利用できるだけでなく,金属亜鉛を
有効に再利用することができる。これに対し,排気ダス
ト7から金属亜鉛を回収する方法としては,排気ダスト
97を,還元材と共に真空加熱処理する方法が提案され
ている。
【0006】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の真
空加熱処理方法においては,常に排気ダストに還元材を
加える必要がある。そのため,実際の排気ダスト処理に
おいては,この還元材添加工程が煩雑であり,その合理
化が強く望まれていた。
【0007】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,鉄系材料の溶解時に発生する排気ダスト
を,還元材を加えることなく処理することができる排気
ダストの処理方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,鉄系材料を溶解
する際に溶解炉から排出される排気ダストを処理するに
当たり,上記溶解炉を外気と遮断した状態において上記
鉄系材料を溶解すると共に,上記溶解炉から排出される
排気ガスを集塵機に導入して排気ガス中の排気ダストを
回収し,次いで,上記排気ダストを真空状態において加
熱することにより,水分,塩素,フッ素,鉛を回収する
鉛回収工程を行い,次いで,真空状態で加熱して上記排
気ダスト中の金属亜鉛を回収する亜鉛回収工程を行うこ
とを特徴とする溶解炉からの排気ダストの処理方法にあ
る。
【0009】本発明において最も注目すべきことは,上
記溶解炉を外気と遮断した状態において上記鉄系材料を
溶解することである。ここで,外気と遮断した状態と
は,溶解炉中に新鮮な外気(フレッシュエアー)を積極
的に取り入れないことをいう。具体的には,例えば後述
するごとく,溶解炉のフレッシュエアー導入部を遮蔽し
た状態で,非酸化雰囲気をつくるガスを吹き込みながら
溶解処理する方法がある。
【0010】上記鉄系材料としては,例えば,亜鉛メッ
キ鋼板のプレス屑等よりなるスクラップのように亜鉛を
含有した材料を用いる。このような鉄系材料には,通
常,鉄以外に,亜鉛,鉛,フッ素,塩素等が含有されて
いる。また,上記鉛回収工程及び亜鉛回収工程は,上記
のごとく真空状態において行うことが必要である。
【0011】また,上記鉛回収工程と亜鉛回収工程にお
ける真空度は,必ずしも同じにする必要はなく,後述す
るごとく,各工程に適した真空度に設定することができ
る。ただし,少なくとも,上記鉛回収工程においては,
亜鉛の還元,蒸発が進みにくい条件にすることが必要で
ある。
【0012】次に,本発明における作用につき説明す
る。本例の溶解炉からの排気ダストの処理方法において
は,上記溶解炉を外気と遮断した状態において上記鉄系
材料を溶解する。即ち,溶解炉内には,フレッシュエア
ーが導入されることなく,いわば非酸化雰囲気状態にお
いて溶解処理が進められる。尚,このとき,溶解処理を
容易にするために二次燃焼用の酸素等を上記非酸化雰囲
気をくずさない範囲で吹き込むことは差し支えない。
【0013】これにより,発生する排気ダストは,あま
り酸化されることなく上記集塵機により回収される。具
体的には,排気ダストの大部分を閉める鉄類は,金属鉄
(Fe),酸化鉄(FeO)の状態で回収され,十分に
酸化された三酸化二鉄(Fe2 3 )の含有量は従来よ
りも非常に少なくなる。尚,亜鉛,鉛については,通常
は,酸化亜鉛,酸化鉛になった状態で回収される。
【0014】次いで,上記の酸化の進んでいない鉄類を
含有する排気ダストを真空状態において加熱する。これ
により,排気ダスト中における,フッ素,水分,塩素,
鉛が蒸発して回収される。このとき,酸化物状態にある
鉛は,酸化物状態のまま揮発,又は,排気ダスト中の鉄
類によって還元され,蒸発して回収される。
【0015】次に,上記鉛回収工程完了後の排気ダスト
を,真空状態において加熱する。このときの真空度,加
熱温度又は処理時間等は,亜鉛の還元,蒸発が起こりや
すい条件に変更する。これにより,酸化物状態にある亜
鉛は,排気ダスト中に含有されている鉄類によって次の
反応式に従って還元され,蒸発して回収される。 Fe+ZnO → Zn+FeO 3FeO+ZnO → Zn+Fe3 4
【0016】このように,本発明においては,排気ダス
トに何ら還元材を加えることなく,鉛,亜鉛等の有害物
質を順次回収することができる。即ち,排気ダスト中に
含有されている鉄類が自ら還元材の役割を果たす。その
ため,排気ダストの処理作業を従来よりも大幅に合理化
することができる。また,回収した金属亜鉛等は,それ
ぞれ再利用することができ,資源の有効利用を図ること
ができる。さらに,亜鉛等の回収後の排気ダストは,上
記鉄系材料として再び使用することもできる。
【0017】次に,請求項2の発明のように,上記溶解
炉は電気炉であり,該電気炉内にはCOガスを注入しつ
つ鉄系材料の溶解を行い,また上記集塵機においてはC
Oガスを回収することが好ましい。これにより,従来の
設備を用いて容易に本発明の実施化を図ることができ
る。
【0018】即ち,従来より溶解炉として用いられてい
る電気炉に対して,フレッシュエアー導入部の封鎖を図
る若干の改造を行うと共に,COガスを積極的に溶解炉
内に吹き込むことにより,上記外気との遮断を容易に実
現することができる。また,上記のごとく,COガスを
回収することにより,これを再利用することができ,処
理コストの低減を図ることができる。
【0019】また,請求項3の発明のように,上記鉛回
収工程は,0.1〜10Torrの真空度において行
い,かつ上記亜鉛回収工程は,0.1〜1.0Torr
の真空度において行うことが好ましい。上記鉛回収工程
における真空度が10Torrを超える場合には,鉛の
回収が十分に行えないという問題がある。一方,その下
限値は,設備コストが高くなるという理由から0.1T
orrである。
【0020】また,上記亜鉛回収工程においける真空度
が1.0Torrを超える場合には,亜鉛が十分に還
元,蒸発しないという問題があり,一方,0.1Tor
r未満の場合には,設備コストが高くなるという問題が
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる溶解炉からの排気ダストの
処理方法につき,図1を用いて説明する。本例において
は,溶解炉として電気炉を用いた場合について説明す
る。
【0022】鉄系材料8を溶解する際に溶解炉1から排
出される排気ダスト7を処理するに当たっては,図1に
示すごとく,溶解炉1を外気と遮断した状態において鉄
系材料8を溶解すると共に,溶解炉1から排出される排
気ガスを集塵機2に導入して排気ガス中の排気ダスト7
を回収する。次いで,排気ダスト7を真空状態において
加熱することにより,水分,塩素,フッ素,鉛を回収す
る鉛回収工程を行い,次いで,真空状態を維持した状態
で加熱して排気ダスト7中の金属亜鉛を回収する亜鉛回
収工程を行う。以下,これを詳説する。
【0023】まず,上記処理方法を実施する設備は,図
1に示すごとく,溶解炉1としての電気炉と,これに連
結された集塵機2と,該集塵機2により回収された排気
ダスト7を処理するための真空還元炉3とよりなる。
【0024】上記溶解炉1は,図1に示すごとく,カー
ボン電極11から発せられるアーク19により鉄系材料
8を溶解するアーク炉であって,二次燃焼用の酸素を導
入するための酸素ランス12と還元雰囲気用のCOガス
を導入するためのCOガス注入部13を有する。また,
COガス注入部13は,図1に示すごとく,後述する集
塵機2において回収されたCOガスをCOガス注入部1
3に戻すための戻り管14に接続されている。
【0025】また,溶解炉1を取り囲むフード15の排
気口155には,集塵機2に連結された排気管16が接
続されている。そして,フード15と炉体10,酸素ラ
ンス12,COガス注入部13,排気管16等との境界
部は,全てシール性を向上させ,外部からのフレッシュ
エアーの進入経路を塞いである。
【0026】上記集塵機2は,上記のごとく,溶解炉1
のフード15から延設された排気管16に連結されてお
り,吸引用ブロワー(図示略)によって溶解炉1内の雰
囲気と共に排気ダスト7を吸引し,これを回収するよう
構成されている。そして,排気ガス中のCOガスは,上
記戻り管14によって再び炉内に戻し,一方,排気ダス
ト7は,下方に落下させる。
【0027】また,上記真空還元炉3は,図1に示すご
とく,排気ダスト7を第1加熱炉31に送入するための
送入部30と,上記鉛回収工程を行う第1加熱炉31
と,上記亜鉛回収工程を行う第2加熱炉32と,残渣を
圧着体75に成形するためのプレス器331を有する圧
着室33とよりなる。
【0028】第1加熱炉31及び第2加熱炉32には,
それぞれ加熱用のヒータ41,42を配設してあると共
に,炉内を真空状態にするための真空ポンプ43,44
を連結してある。そして,第1加熱炉31の真空ポンプ
43の前には,塩素,水分,鉛回収用の第1回収器45
を,第2加熱炉32の真空ポンプ44の前には,亜鉛回
収用の第2回収器46を配設してある。また,上記第1
加熱炉31,第2加熱炉32,及びプレス器33との間
は,鉄系材料8を移す場合を除いて,遮断されるよう構
成してある。
【0029】次に,上記設備を用いて実際に排気ダスト
を処理するに当たっては,まず上記溶解炉1内にCOガ
ス注入部13よりCOガスを注入しつつ鉄系材料8の溶
解を行う。尚,本例における鉄系材料8は,実験的に評
価するため,100kgのスクラップに10kgのカー
ボンを加えたものである。
【0030】上記溶解の初期段階においては,注入する
COガスによって炉内を還元雰囲気に保ち,溶解の中期
においては,さらに酸素ランス12より酸素を適当量吹
き込んで鉄系材料中の炭素を燃焼させて炉内温度を16
50℃まで上昇させ,溶解をさらに進行させる。
【0031】一方,溶解過程において排気ガスと共に集
塵機2側に吸引される排気ダスト7には,鉄,亜鉛,鉛
の他,塩素,水分が含有されている。これらの排気ダス
ト7は,上記のごとく,炉内に吹き込まれているCOガ
スと共に非酸化雰囲気状態のまま吸引されるので,あま
り酸化が進行することなく集塵機2により回収される。
【0032】また,極めて高い温度の状態で排出された
排気ダスト7は,上記排気管16通過中に冷却され,ほ
ぼ100℃以下に冷却された状態で回収される。したが
って回収された排気ダスト7(a)中における鉄類は,
大気中に放出された後も短時間では酸化があまり進むこ
となく,Fe又はFeOの状態となる。また,排気ダス
ト7(a)中の亜鉛は,常温付近においては鉄よりも酸
化しやすく酸化亜鉛(ZnO)の状態となる。また鉛
も,金属又は酸化物の状態で,その他のフッ素,塩素,
水分等と共に含有されている。具体的に排気ダスト7
(a)を成分分析した結果を表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】次に,上記含有物よりなる排気ダスト7を
真空還元炉3により処理する。まず,排気ダスト7
(a)を送入部30から第1加熱炉31に送入する。次
いで,第1加熱炉31内を真空ポンプ43によって真空
度10Torrまで減圧すると共に排気ダスト7(b)
を900℃に1時間加熱する。これにより,排気ダスト
7(b)から塩素,フッ素,水分,鉛が蒸発し,第1回
収器45により回収され,鉛回収工程が完了する。この
とき排気ダスト7(b)には,未だ亜鉛が酸化物状態の
まま残留している。
【0035】次に,鉛回収工程を終えた排気ダスト7
(b)を第2加熱炉32に移す。次いで,第2加熱炉3
2内を真空ポンプ44によって真空度0.2Torrま
で減圧し,排気ダスト7(c)を950℃に3時間加熱
する。これにより,排気ダスト7(c)における酸化亜
鉛は,還元されて蒸発し,第2回収器46によって金属
亜鉛として回収され,亜鉛回収工程が完了する。
【0036】上記排気ダスト7(c)の残渣及び回収し
た亜鉛の成分分析結果を,それぞれ表3,表4に示す。
表3より知られるごとく,亜鉛回収工程完了後の排気ダ
スト7(残渣)は,亜鉛,鉛等が十分に取り除かれてお
り,再度鉄系材料8として使用することができることが
わかる。また,表4より知られるごとく,回収された金
属亜鉛は,92%を超える高純度であるため,有効に再
利用することができる。
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】次に,残渣として残った排気ダスト7を圧
着室33内の左右一対のプレス器331の間に,一定量
ずつ順次移動させる。そして,プレス器331を順次作
動させることにより,排気ダスト7(d)を圧着体75
にプレスする。得られた圧着体75は,順次下方の回収
ボックス35に収められる。そして,全ての排気ダスト
7の残渣を圧着体75に成形することにより,一連の排
気ダスト処理が完了する。
【0040】このように,本例の排気ダストの処理方法
においては,還元材を何ら加えることなく,排気ダスト
7を処理することができ,含有物をそれぞれ再利用可能
な状態で回収することができる。即ち,亜鉛は金属状態
で第2回収器46により回収することができ,また排気
ダスト7の大部分を占める鉄類は,最終的に残渣として
残り,圧着体75に成形された状態で回収することがで
きる。
【0041】それ故,本例においては,排気ダストの処
理を非常に合理的に行うことができると共に,資源の有
効利用に貢献することができる。尚,本例においては,
上記溶解炉1として電気炉を用いた場合を示したが,キ
ュポラ,転炉,その他のタイプの溶解炉の場合において
も,同様の処理を行うことができる。
【0042】
【発明の効果】したがって,本発明によれば,鉄系材料
の溶解時に発生する排気ダストを,還元材を加えること
なく処理することができる排気ダストの処理方法を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,排気ダスト処理設備の
構成を示す説明図。
【図2】従来例における,熔解炉の構成を示す説明図。
【符号の説明】
1...溶解炉, 2...集塵機, 3...真空還元炉, 31...第1加熱炉, 32...第2加熱炉, 7...排気ダスト, 8...鉄系材料,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹本 博彦 愛知県東海市荒尾町ワノ割1番地 愛知製 鋼株式会社内 (72)発明者 岡田 裕二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 鈴木 和弘 愛知県豊田市鴻ノ巣町3丁目33番地 トヨ キン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄系材料を溶解する際に溶解炉から排出
    される排気ダストを処理するに当たり,上記溶解炉を外
    気と遮断した状態において上記鉄系材料を溶解すると共
    に,上記溶解炉から排出される排気ガスを集塵機に導入
    して排気ガス中の排気ダストを回収し,次いで,上記排
    気ダストを真空状態において加熱することにより,水
    分,塩素,フッ素,鉛を回収する鉛回収工程を行い,次
    いで,真空状態で加熱して上記排気ダスト中の金属亜鉛
    を回収する亜鉛回収工程を行うことを特徴とする溶解炉
    からの排気ダストの処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記溶解炉は電気炉
    であり,該電気炉内にはCOガスを注入しつつ鉄系材料
    の溶解を行い,また上記集塵機においてはCOガスを回
    収することを特徴とする溶解炉からの排気ダストの処理
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記鉛回収工
    程は,0.1〜10Torrの真空度において行い,か
    つ上記亜鉛回収工程は,0.1〜1.0Torrの真空
    度において行うことを特徴とする溶解炉からの排気ダス
    トの処理方法。
JP20782396A 1996-07-17 1996-07-17 溶解炉からの排気ダストの処理方法 Pending JPH1030133A (ja)

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