JPH10299816A - ブラケットの締結構造 - Google Patents

ブラケットの締結構造

Info

Publication number
JPH10299816A
JPH10299816A JP10997397A JP10997397A JPH10299816A JP H10299816 A JPH10299816 A JP H10299816A JP 10997397 A JP10997397 A JP 10997397A JP 10997397 A JP10997397 A JP 10997397A JP H10299816 A JPH10299816 A JP H10299816A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
cut
piston rod
nut
shaft member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10997397A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Yoshida
正 吉田
Michiya Hiramoto
三千也 平本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP10997397A priority Critical patent/JPH10299816A/ja
Publication of JPH10299816A publication Critical patent/JPH10299816A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラケットの肉厚を増加したり補強部材を付
設することなく、ブラケットとピストンロッドを回転方
向に確実に位置決めする。 【解決手段】 ピストンロッド22の先端部に軸方向に
沿うカット平面36を形成する。ブラケット38に、カ
ット平面36に対応した直線カット部47を有する取付
孔46を形成する。ブラケット38の直線カット部47
に切り起こし片48を延設する。ピストンロッド22の
先端部に、ナット31を螺合した後にブラケット38を
嵌合し、切り起こし片48をカット平面36に当接させ
てナット31の螺子孔49内に挿入する。さらに、ピス
トンロッド22の先端部にナット50を螺合してブラケ
ット38を締結する。切り起こし片48の捩れはナット
31の螺子孔49によって阻止され、ナット50の締付
けトルクは切り起こし片48を介してピストンロッド2
2のカット平面36によって支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用サスペン
ションの液圧緩衝器に減衰力可変用アクチュエータを取
り付ける場合等に適用されるブラケットの締結構造に関
し、とりわけ、ブラケットを軸部材に対して回転方向に
位置決めした状態で締結するブラケットの締結構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車用サスペンションに用いられる液
圧緩衝器としてコントローラによる制御によって減衰力
を自由に調整できるようにしたものがある。
【0003】そして、この種の液圧緩衝器としては、ス
テップモータ等のアクチュエータをピストンロッドの先
端部に取り付け、アクチュエータの出力軸を、ピストン
またはピストンロッド内に設けられた減衰力可変機構に
対して、ピストンロッドを貫通するコントロールロッド
で連結するようにしたものがある。
【0004】この液圧緩衝器の場合、アクチュエータの
取り付けに際して、そのアクチュエータの初期位置と減
衰力可変機構の初期位置とを正確に位置合わせする必要
があるが、この位置合わせは通常以下のようにして行わ
れている。
【0005】即ち、アクチュエータ支持用のブラケット
を先に単体でピストンロッドの先端部に位置決めして固
定しておき、その後にアクチュエータの出力軸をコント
ロールロッドの先端部に位置決め嵌合し、最後にアクチ
ュエータの本体部を適宜回転調整して前記ブラケットに
対してビス止めするようにしている。
【0006】また、このときブラケットはピストンロッ
ドに対してナットによる締結によって固定されるが、こ
の固定に際しては、従来、図10,図11に示すような
締結構造が採用されている。
【0007】以下この図10,図11に示す締結構造に
ついて説明する。
【0008】尚、図面において、1は、液圧緩衝器のピ
ストンロッド、2は、アクチュエータ、3は、アクチュ
エータ支持用の板状のブラケットであり、4は、ピスト
ンロッド1の上端部を車体に結合するためストラットマ
ウント、5は、ストラットマウント4の有底円筒状の内
筒金具、6は、ストラットマウント4の軸方向の過大変
位を規制するためのストッパプレート、7は、締結用の
ナットである。
【0009】ピストンロッド1には段差状の支持面8が
設けられ、この支持面8よりも先端側部分に、雄螺子9
が切られると共に、この雄螺子9の一部を切除するよう
に軸方向に沿うカット平面10が設けられている。一
方、ブラケット3は略有底円筒状に形成され、その底壁
に、ピストンロッド1の先端部の断面と合致する形状、
つまり、ピストンロッド1のカット平面10に対応する
直線カット部11を有する形状の取付孔12が形成され
ている。
【0010】ピストンロッド1には、最初に、ストラッ
トマウント4が嵌装されて、そのストラットマウント4
がピストンロッド1の支持面8上に載置され、その状態
において、ブラケット3が、取付孔12の直線カット部
11をピストンロッド1のカット平面10に合致させる
ようにして、ピストンロッド1の先端部に嵌合されてい
る。そして、こうしてブラケット3とピストンロッド1
が回転方向に位置決めされた状態において、ピストンロ
ッド1の先端部にナット7が螺合され、このナット7の
締付けよってストラットマウント4とブラケット3がピ
ストンロッド1に対して固定されている。
【0011】この技術は、例えば、実開昭63−112
914号公報等に示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のブラケットの締結構造の場合、ブラケット3側の直
線カット部11をピストンロッド1側のカット平面10
に当接させることでブラケット3とピストンロッド1の
回転方向の位置決めを行うようにしているため、ナット
7の締付け固定時に、ブラケット3がその締付けトルク
によって変形しないようにするためには、ブラケット3
の全体的な肉厚を増加させるか、ブラケット3の底壁に
別体の補強部材を付設しなければならず、総じて重量の
増加や製造コストの高騰を招くという不具合がある。
【0013】そこで本発明は、重量の増加や製造コスト
の高騰を招くことなく、ブラケットとピストンロッドを
回転方向に確実に位置決めすることのできるブラケット
の締結構造を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1の発明は、軸部材の段差状
の支持面よりも先端側に軸方向に沿うカット平面を設け
る一方で、ブラケットに、このカット平面に対応した直
線カット部を有する取付孔を形成し、このブラケットの
取付孔を軸部材の先端部に嵌合すると共に、その軸部材
の先端部にナットを螺合して、ブラケットを軸部材に締
結するブラケットの締結構造において、軸部材の先端部
に前記ブラケットと共に嵌装されて軸部材の前記支持面
とブラケットの間に介装される中間部材を設け、前記ブ
ラケットの直線カット部に、この中間部材方向に折曲し
た切り起こし片を延設し、この切り起こし片を、軸部材
のカット平面に当接させて前記中間部材の貫通孔に挿入
するようにした。ナットによる締付けトルクは、ブラケ
ットの切り起こし片を介してピストンロッドのカット平
面に支持され、さらに、切り起こし片の捩れは中間部材
の貫通孔によって阻止される。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の発明の中間
部材を、他部材を軸部材の支持面に固定するためのナッ
トによって構成するようにした。
【0016】請求項3の発明は、軸部材の段差状の支持
面よりも先端側に軸方向に沿うカット平面を設ける一方
で、ブラケットに、このカット平面に対応した直線カッ
ト部を有する取付孔を形成し、このブラケットの取付孔
を軸部材の先端部に嵌合すると共に、その軸部材の先端
部にナットを螺合して、ブラケットを軸部材に締結する
ブラケットの締結構造において、前記ブラケットの直線
カット部に、前記ナット方向に折曲した切り起こし片を
延設し、この切り起こし片を、軸部材のカット平面に当
接させて前記ナットの螺合孔に挿入するようにした。ナ
ットによる締付けトルクは、ブラケットの切り起こし片
を介してピストンロッドのカット平面に支持され、切り
起こし片の捩れはナットの螺子孔によって阻止される。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について説
明する。
【0018】まず、本発明の第1実施例を図1〜図5に
基づいて説明する。
【0019】図2は、本発明にかかるブラケットの取付
構造を採用した自動車のサスペンションを示し、同図に
おいて、15,16は、夫々このサスペンションを構成
する液圧緩衝器とコイルスプリングである。
【0020】液圧緩衝器15は、アウターシリンダ17
とインナーシリンダ18を有する所謂ツインチューブ構
造のものであり、アウターシリンダ17の下端には車輪
のスピンドルに結合されるブラケット19が取り付けら
れ、インナーシリンダ18には減衰力可変機構20を備
えたピストン21が摺動自在に収容されている。ピスト
ン21には、アウターシリンダ17の端面から上方に延
出する軸部材としてのピストンロッド22が結合されて
おり、このピストンロッド22の先端部がストラットマ
ウント23を介して車体パネル24に結合されている。
そして、ストラットマウント23を貫通したピストンロ
ッド22の先端部には、前記減衰力可変機構20を回動
操作するためのアクチュエータ25が取り付けられてい
る。
【0021】前記ストラットマウント23は、有底円筒
状の内筒金具26と、上縁フランジ27を有する外筒金
具28と、内,外筒金具26,28を連結するインシュ
レータラバー29と、このインシュレータラバー29の
軸方向の過大変形を規制するストッパプレート30とを
備え、内筒金具26の底壁とストッパプレート30が重
合状態でピストンロッド22の先端部にナット31で締
結されると共に、外筒金具28の上縁フランジ27が車
体パネル24にボルト32で結合されている。尚、ピス
トンロッド22の先端側には段差状の支持面33が形成
され、内筒金具26とストッパプレート30がナット3
1による締付けによってこの支持面33上に固定されて
いる。
【0022】また、ピストンロッド22の支持面33よ
りも先端側の縮径部分(以下、先端部34と呼ぶ)に
は、図1に示すように、雄螺子35が切られると共に、
その雄螺子35の一部を切除するように軸方向に沿う一
つのカット平面36が設けられている。したがって、ピ
ストンロッド22の先端部34は所謂Dカット断面とな
っている。尚、ストラットマウント23をピストンロッ
ド22に結合する前記ナット31は雄螺子35部分に螺
合されている。
【0023】一方、アクチュエータ25は、その本体部
37が別体のブラケット38を介してピストンロッド2
2に結合されている。このブラケット38は本発明にか
かる締結構造によってピストンロッド22に固定されて
いるが、その詳細については後に説明する。
【0024】図2に示すように、アクチュエータ25の
出力軸39は、減衰力可変機構20に対し、ピストンロ
ッド22を貫通するコントロールロッド40によって結
合されている。コントロールロッド40は、その基部が
予め減衰力可変機構20に結合されていて、ピストンロ
ッド22を貫通したその先端部に、アクチュエータ25
の出力軸39が2面幅による嵌合等によって回転方向に
位置決めした状態で係合されている。
【0025】このアクチュエータ25の出力軸39とコ
ントロールロッド40の係合は、ブラケット38をピス
トンロッド22に締結した後に行われ、ブラケット38
とアクチュエータ25は、さらにこの後に回転方向の相
対位置を微調整してビス(図示せず)によって固定され
る。
【0026】尚、図2中、41は、アウターシリンダ1
7の外周に固定されてコイルスプリング16の下端を支
持するロアスプリングシートであり、42は、ストラッ
トマウント23の下面にスラスト軸受43を介して係合
されてコイルスプリング16の上端を支持するアッパス
プリングシート、44は、アッパスプリングシート42
の下面に取り付けられて液圧緩衝器15の過大変位を弾
性的に規制するバンパラバーである。
【0027】ところで、前記ブラケット38は、図3,
図4に示すように、板状部材によって有底円筒状に形成
されており、その開口縁に、アクチュエータ25の本体
部37にビス止めするためのフランジ45が一体に形成
されている。そして、ブラケット38の底壁の略中央部
には、ピストンロッド22の先端部34が嵌合される取
付孔46が形成されている。この取付孔46は、ピスト
ンロッド22の先端部34に合致する形状、つまり、カ
ット平面36に対応した直線カット部47を有する所謂
Dカット形状に形成されている。そして、直線カット部
47には、ナット31方向に直角に曲げられた方形状の
切り起こし片48が延設されている。
【0028】このような部材構成において、ピストンロ
ッド22に対するブラケット38の締結構造は以下のよ
うになっている。
【0029】即ち、ブラケット38は、ストラットマウ
ント23をピストンロッド22の先端部にナット31に
よって締結した状態においてピストンロッド22の先端
部34に嵌合されている。このとき、ブラケット38側
の切り起こし片48はピストンロッド22のカット平面
36に当接した状態でナット31の螺子孔49(中間部
材の貫通孔)内に挿入される。そして、この状態におい
て別のナット50がピストンロッド22の先端部に螺合
され、ブラケット38はこのナット50によってピスト
ンロッド22の先端部に締付け固定されている。
【0030】尚、この実施例においては、ナット31が
支持面33とブラケット38の間に介装される本発明に
おける中間部材を構成している。
【0031】この締結構造の場合、ブラケット38は切
り起こし片48をピストンロッド22のカット平面36
に当接させることにより、ピストンロッド22に対する
回転方向の位置決めが為されている。このため、ナット
50の締付け固定時には、その締付けトルクがブラケッ
ト38の切り起こし片48を介してピストンロッド22
のカット平面36に支持される。そして、このとき切り
起こし片48に捩れが生じようとすると、切り起こし片
48がナット31の螺子孔49の内面に当接するため、
切り起こし片48の捩れはこの螺子孔49の内周面によ
って阻止される。したがって、切り起こし片48の捩れ
剛性が高められ、ナット50の締付けトルクが、この剛
性の高められた切り起こし片48を介してピストンロッ
ド22のカット平面36に確実に支持されることとな
る。
【0032】よって、ブラケット38は、肉厚を比較的
薄く設定した場合であっても、ナット50の締付けトル
クによって変形を生じるようなことがなく、ピストンロ
ッド22に対して回転方向に正確かつ確実に位置決めさ
れることとなる。
【0033】つづいて、本発明の第2実施例を図6,図
7に基づいて説明する。尚、第3,第4実施例の説明も
含め、以下の実施例の説明においては、図1〜図5に示
した第1実施例のものと同一部分に同一符号を付し、重
複する部分の説明は省略するものとする。
【0034】この実施例の場合、ピストンロッド22の
先端部34aに軸方向に沿う平行な2つのカット平面3
6a,36aが設けられて、その先端部34aが2面幅
形状とされており、これに対して、ブラケット38側の
取付孔には、各カット平面36a,36aに対応した2
つの直線カット部47aが形成されると共に、この各直
線カット部47aに方形状の切り起こし片48aが延設
されている。そして、ブラケット38の各切り起こし片
48aは対応するカット平面36aに当接させた状態で
ナット31の螺子孔49内に挿入されている。
【0035】この締結構造の場合にも、各切り起こし片
48aは、ナット31の螺子孔49によって捩れを阻止
され、その状態においてナット50の締付けトルクをピ
ストンロッド22の各カット平面36に支持させる。し
たがって、この締結構造においては、基本的に第1実施
例のものと同様の効果を得ることができるが、ピストン
ロッド22の平行な2つのカット平面36aに対してブ
ラケット38側の対応する切り起こし片48aを夫々当
接させるようにしていることから、第1実施例のものに
比較して回転方向の位置決め精度が高まるという、さら
なる効果を得られる。
【0036】次に、本発明の第3実施例を図8に基づい
て説明する。
【0037】この実施例の締結構造は、図1〜図5に示
した第1実施例のものとは、ストラットマウント23を
ピストンロッド22に結合するための専用のナット31
を廃止した点と、ブラケット38の切り起こし片48を
ブラケット締結用のナット50方向に折曲した点のみが
異なり、他の部分はまったく同様の構成となっている。
【0038】即ち、この締結構造の場合、ピストンロッ
ド22の先端部にストラットマウント23が嵌合された
状態において、ブラケット38がピストンロッド22の
先端部に嵌合され、ストラットマウント23の内筒金具
26上に、このブラケット38が直接重合載置されてい
る。このとき、切り起こし片48はピストンロッド22
のカット平面36に当接している。そして、この状態に
おいてピストンロッド22の先端部にナット50が螺合
され、そのときにナット50の螺子孔51内にブラケッ
ト38の切り起こし片48が挿入されている。
【0039】この実施例の場合にも、切り起こし片48
がピストンロッド22のカット平面36に当接した状態
でナット50の螺子孔51に挿入されるため、切り起こ
し片48の捩れがナット50の螺子孔51によって阻止
され、その状態においてナット50の締付けトルクが切
り起こし片48を介してピストンロッド22のカット平
面36に確実に支持される。
【0040】また、この実施例の場合には、ストラット
マウント23をピストンロッド22に取り付けるための
専用のナットを廃止したことから、部品点数がより削減
されてサスペンションの軽量化及び低コスト化が可能に
なる。
【0041】さらに、本発明の第4実施例を図9に基づ
いて説明する。
【0042】この実施例の締結構造は、ピストンロッド
22の先端部34bにカット平面36bを2つ設け、ブ
ラケット38側にそれに対応する2つの切り起こし片4
8b,48bを設けた点のみが図8に示した第3実施例
のものと異なっている。
【0043】この締結構造においては、基本的に第3実
施例のものと同様の作用効果を得ることができるが、カ
ット平面36bと切り起こし片48bを2つ設けたこと
から、ブラケット38とピストンロッド22の回転方向
の位置決め精度をより高めることができる。
【0044】尚、以上で説明した実施例は、本発明にか
かるブラケットの締結構造を、液圧緩衝器のピストンロ
ッドとアクチュエータ取付用のブラケットの締結部に適
用したものであるが、本発明にかかる締結構造は、これ
に限らずその他の種々の軸部材とブラケットの締結部に
適用することが可能である。また、前述した第1,第2
実施例においては、切り起こし片48をストラットマウ
ント23をピストンロッド22に固定するためのナット
31の螺子孔49に挿入するようにしたが、貫通孔を有
するナット31以外の部材をブラケットよりも先にピス
トンロッドに嵌装しておき、この部材の貫通孔に切り起
こし片を挿入するようにしても良い。
【0045】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、軸部材
の先端部にブラケットと共に嵌装されて軸部材の支持面
とブラケットの間に介装される中間部材を設け、ブラケ
ットの直線カット部にこの中間部材方向に折曲した切り
起こし片を延設し、この切り起こし片を、軸部材のカッ
ト平面に当接させて前記中間部材の貫通孔に挿入するよ
うにしたので、切り起こし片の捩れを中間部材の貫通孔
で阻止した状態において、ナットの締付けトルクをこの
切り起こし片を介してピストンロッドのカット平面に支
持させることができる。したがって、ブラケット自体の
肉厚を増加したり補強部材を付設することなく、ブラケ
ットとピストンロッドを回転方向に確実に位置決めする
ことができる。
【0046】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
の中間部材を、他部材を軸部材の支持面に固定するため
のナットによって構成するようにしたので、専用の部品
を特別に付設することなく切り起こし片の捩れを確実に
阻止することができ、したがって、部品点数の削減によ
る軽量化及び低コスト化を図ることが可能である。
【0047】また、請求項3の発明は、ブラケットの直
線カット部に、ブラケットを締結するためのナット方向
に折曲した切り起こし片を延設し、この切り起こし片
を、軸部材のカット平面に当接させてナットの螺合孔に
挿入するようにしたので、切り起こし片の捩れを螺子孔
で阻止した状態において、ナットの締付けトルクをこの
切り起こし片を介してピストンロッドのカット平面に支
持させることができ、その結果、ブラケット自体の肉厚
を増加したり補強部材を付設することなく、ブラケット
とピストンロッドを回転方向に確実に位置決めすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部の断面図。
【図2】同実施例を示す断面図。
【図3】同実施例を示す平面図。
【図4】同実施例を示す図3のB−B線に沿う断面図。
【図5】同実施例を示す図1のA−A線に沿う断面図。
【図6】本発明の第2実施例を示す要部の断面図。
【図7】同実施例を示す図6のC−C線に沿う断面図。
【図8】本発明の第3実施例を示す要部の断面図。
【図9】本発明の第4実施例を示す要部の断面図。
【図10】従来の技術を示す断面図る
【図11】同技術を示す平面図。
【符号の説明】
22…ピストンロッド(軸部材)、 23…ストラットマウント(他部材)、 31…ナット(中間部材)、 33…支持面、 34,34a,34b…先端部、 36,36a,36b…カット平面、 38…ブラケット、 46…取付孔、 47,47a…直線カット部、 48,48a,48b…切り起こし片、 49…螺子孔(貫通孔)、 50…ナット、 51…螺子孔。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部材の段差状の支持面よりも先端側に
    軸方向に沿うカット平面を設ける一方で、ブラケット
    に、このカット平面に対応した直線カット部を有する取
    付孔を形成し、このブラケットの取付孔を軸部材の先端
    部に嵌合すると共に、その軸部材の先端部にナットを螺
    合して、ブラケットを軸部材に締結するブラケットの締
    結構造において、 軸部材の先端部に前記ブラケットと共に嵌装されて軸部
    材の前記支持面とブラケットの間に介装される中間部材
    を設け、前記ブラケットの直線カット部に、この中間部
    材方向に折曲した切り起こし片を延設し、この切り起こ
    し片を、軸部材のカット平面に当接させて前記中間部材
    の貫通孔に挿入したことを特徴とするブラケットの締結
    構造。
  2. 【請求項2】 前記中間部材が、他部材を軸部材の支持
    面に固定するためのナットであることを特徴とする請求
    項1に記載のブラケットの締結構造。
  3. 【請求項3】 軸部材の段差状の支持面よりも先端側に
    軸方向に沿うカット平面を設ける一方で、ブラケット
    に、このカット平面に対応した直線カット部を有する取
    付孔を形成し、このブラケットの取付孔を軸部材の先端
    部に嵌合すると共に、その軸部材の先端部にナットを螺
    合して、ブラケットを軸部材に締結するブラケットの締
    結構造において、 前記ブラケットの直線カット部に、前記ナット方向に折
    曲した切り起こし片を延設し、この切り起こし片を、軸
    部材のカット平面に当接させて前記ナットの螺合孔に挿
    入したことを特徴とするブラケットの締結構造。
JP10997397A 1997-04-28 1997-04-28 ブラケットの締結構造 Pending JPH10299816A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10997397A JPH10299816A (ja) 1997-04-28 1997-04-28 ブラケットの締結構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10997397A JPH10299816A (ja) 1997-04-28 1997-04-28 ブラケットの締結構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10299816A true JPH10299816A (ja) 1998-11-13

Family

ID=14523854

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10997397A Pending JPH10299816A (ja) 1997-04-28 1997-04-28 ブラケットの締結構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10299816A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102506119A (zh) * 2011-10-20 2012-06-20 江苏科技大学 一种用于内螺纹管筒的快速连接装置
CN114132524A (zh) * 2021-11-01 2022-03-04 庆安集团有限公司 一种作动器外置线位移传感器的防扭转结构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102506119A (zh) * 2011-10-20 2012-06-20 江苏科技大学 一种用于内螺纹管筒的快速连接装置
CN114132524A (zh) * 2021-11-01 2022-03-04 庆安集团有限公司 一种作动器外置线位移传感器的防扭转结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8123239B2 (en) Knuckle and method of manufacturing knuckle
JPH10299816A (ja) ブラケットの締結構造
US6932410B2 (en) Instrument-panel mounting system
JPH10100632A (ja) サスペンション構造
CN113357245A (zh) 一种制动卡钳装饰罩安装结构
JP4062187B2 (ja) 衝撃吸収ステアリング装置の取付構造
JPH09240290A (ja) パワーユニット用防振装置
JPS6316891Y2 (ja)
CN209739157U (zh) 一种副车架总成结构
JPH09254623A (ja) リアサスペンション構造
JPH0443618Y2 (ja)
JPH0229033Y2 (ja)
JPS6036688Y2 (ja) 自動車用ドアヒンジの位置決め装置
JP3606538B2 (ja) 減衰力可変型液圧緩衝器
JPH07233856A (ja) 防振マウント組立体及びその組付方法
JP2842080B2 (ja) 自動車用強度部材取付け構造
JPH0511058Y2 (ja)
JPH0323530Y2 (ja)
KR100527505B1 (ko) 차량용 리어 액슬 조립 구조
JPS6218123Y2 (ja)
JPH0425379Y2 (ja)
JP2504934Y2 (ja) パワ―ユニットのマウント構造
JP3058424B2 (ja) プロペラシャフト支持装置
JP2001055030A (ja) トレーリングアームの支持構造
JPH0747205Y2 (ja) リーフスプリング取付用uボルト