JPH10299815A - 車両の車高調整装置 - Google Patents

車両の車高調整装置

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JPH10299815A
JPH10299815A JP11259897A JP11259897A JPH10299815A JP H10299815 A JPH10299815 A JP H10299815A JP 11259897 A JP11259897 A JP 11259897A JP 11259897 A JP11259897 A JP 11259897A JP H10299815 A JPH10299815 A JP H10299815A
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直樹 池田
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清 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セルフポンピング式の車高調整を行うと共に、
高圧アキュムレ−タの圧力を利用してすみやかな車高上
昇を得るようにする場合に、高圧アキュムレ−タへの蓄
圧を行う機会を増大させる。 【解決手段】ピストンロッド3内に、シリンダ2と一体
のポンプロッド23を嵌合させることにより、ポンプ室
24が形成される。ポンプ室24の吐出側が第1吐出通
路27、その先端開口部27aを介して、内筒4内面に
開口される。内筒4内面に、シリンダ軸線方向に伸びる
溝部51が形成されて、基準車高以下のときのみ、先端
開口部27aが溝部51つまり内筒4内の高圧液室と連
通される。ポンプ室24が、第2吐出通路としての通路
52、一方弁54aを有する通路53(53A)を介し
て、高圧アキュムレ−タ55に接続される。基準車高よ
りも高い車高のときは、ポンプ室24からの高圧作動液
は、アキュムレ−タ55に対してのみ供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリンダ装置のセル
フポンピング作用によって車高上昇を行うようにした車
両の車高調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】実際の車高が目標車高となるように車高
調整を行う自動車等の車両の車高調整装置においては、
基本的に、ばね上重量とばね下重量とのいずれか一方に
シリンダ装置におけるシリンダが連結されると共に、ば
ね上重量とばね下重量との他方に該シリンダ装置のピス
トンロッドが連結される。そして、作動液をシリンダに
供給することにより車高が上昇され、シリンダから作動
液を排出することにより車高が低下される。
【0003】このような車高調整装置の中には、エンジ
ンにより駆動されるポンプ別途を用いることなく車高調
整を行うために、セルフポンピング式と呼ばれるよう
に、走行中に発生する車高変位によるシリンダ装置の伸
縮を利用して、作動液給排のためのポンプ作用を得るよ
うにしたものが提案されている。すなわち、特開平7−
174181号公報に示すように、ピストンロッド内に
摺動自在に嵌挿されたポンプロッドをシリンダと一体に
設けて、当該ピストンロッド内にポンプ室を画成して、
走行中のシリンダ装置の伸縮に起因してポンプ室が容積
変化されるようにしてある。
【0004】また、ピストンロッドによって容積変化さ
れるシリンダ内の高圧液室の他に、別途低圧貯蔵室つま
りリザ−バを設けて、吸込弁を介して低圧貯蔵室からポ
ンプ室へ作動液を吸引し、吸引したポンプ室内の作動液
を吐出弁を介して高圧液室へと吐出させて車高上昇させ
るようにしてある。そして、所定の基準車高まで上昇し
た位置において、高圧液室と低圧貯蔵室とを連通させる
レベリングポ−トを設けて、前記ポンプ作用による所定
以上の車高上昇を規制するようになっている。つまり、
上述の車高調整装置にあっては、レベリングポ−トによ
って定まる一定車高(目標車高)を得るものとなってい
る。
【0005】前記公報には、実際の車高がレベリングポ
−トによって定まる基準車高(一定の目標車高)よりも
高いときに、すみやかに車高を低下させるべく、高圧液
室と低圧貯蔵室とを開閉弁つきの連通管を介して連通さ
せることが開示されている。また、前記公報には、実際
の車高がレベリングポ−トによって定まる基準車高(一
定の目標車高)よりも低いときに、すみやかに車高を上
昇させるべく、高圧源としての高圧アキュムレ−タから
高圧室へと作動液を供給することも開示されている。
【0006】前記公報記載のものにおいて、高圧アキュ
ムレ−タに対する蓄圧は、セルフポンピング作用を利用
して行う、つまり高圧となったポンプ室の作動液を一方
弁を会してアキュムレ−タに供給するようにしてある。
そして、高圧アキュムレ−タの高圧を利用した車高上昇
のときは、上記一方弁バイパスしてアキュムレ−タから
高圧液室へと作動液を供給することにより行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記公報のものにおい
ては、高圧アキュムレ−タに対する蓄圧の機会は、車高
が基準車高よりも低い状態から基準車高になるまでの間
に限定される。つまり、車高が基準車高よりも高くなっ
たときは、レベリングポ−トによって高圧液室と低圧貯
蔵室とが連通されてしまうために、高圧アキュムレ−タ
への蓄圧が行えないことになる。このことは、例えば停
車時に、荷物や乗員の乗り込みよって積載荷重が大きく
増大したときに、高圧アキュムレ−タの圧力が不足して
いることに起因して、高圧アキュムレ−タを利用した車
高上昇を十分に得ることができないという事態を発生さ
せてしまうことになりかねない。
【0008】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その目的は、シリンダ装置のピストンロッ
ド内に設けたポンプ室のポンプ作用を利用して車高上昇
を行うと共に、高圧アキュムレ−タを有するものを前提
として、高圧アキュムレ−タに対する蓄圧の機会を増大
させて、高圧アキュムレ−タを利用した車高上昇を十分
に行えるようにした車両の車高調整装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明にあっては次のような解決手法を採択してあ
る。すなわち、ばね上重量とばね下重量との間に架設さ
れたシリンダ装置のピストンロッド内に、該シリンダ装
置の伸縮に応じて容積変化されるポンプ室が形成され、
該ポンプ室のポンプ作用によって該ポンプ室に接続され
たリザ−バからシリンダ装置内の高圧液室へと作動液を
吸引して車高上昇させるようにした車高調整装置におい
て、前記ポンプ室からの吐出通路が、前記高圧液室へ作
動液を供給するための第1吐出通路と、一方弁を介して
高圧アキュムレ−タへ作動液を供給するための第2吐出
通路とが設けられ、前記第1吐出通路が、基準車高より
も高い車高のときに閉じられるように設定されている、
ようにしてある。上記解決手法を前提とした好ましい態
様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のと
おりである。
【0010】上記解決手法によれば、基準車高以下のと
きは、ポンプ室からの高圧の作動液は、第1吐出通路を
介して高圧液室に供給されて車高上昇されると共に、第
2吐出通路から高圧アキュムレ−タへも供給されて、当
該高圧アキュムレ−タへ蓄圧される。基準車高よりも高
い車高になったときは、第1吐出通路が閉じられるの
で、それ以上の車高上昇は規制される一方、ポンプ室か
らの高圧の作動液は第2吐出通路を介して高圧アキュム
レ−タへ供給されて、当該高圧アキュムレ−タへの蓄圧
が行われることになる。
【0011】
【発明の効果】請求項1によれば、基準車高よりも高い
車高となったときも高圧アキュムレ−タへの蓄圧が行わ
れるので、高圧アキュムレ−タの圧力が不足してしまう
という事態が防止あるいは低減されて、高圧アキュムレ
−タを利用した車高上昇を十分に得る上で好ましいもの
となる。
【0012】請求項2によれば、リリ−フ弁によって、
高圧アキュムレ−タへの蓄圧圧力が異常に大きくなって
しまう事態を防止する上で好ましいものとなる。請求項
3によれば、基準車高よりも高い車高となったときに第
1吐出通路を閉とすることを、極めて簡単な構成でもっ
て得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1において、1はシリンダ装置
で、シリンダ2とピストンロッド3とを有する。シリン
ダ2は、内筒4と外筒5とを有する内外2重構造とされ
て、その両端開口は、ヘッドフランジ6、ボトムフラン
ジ7によって閉塞されている。内筒4内には、ピストン
ロッド3のピストン部8が摺動自在に嵌挿され、ピスト
ン部8と一体のロッド部9が、ヘッドフランジ6を液密
に貫通してシリンダ外部へ延在されている。
【0014】シリンダ2は、ばね下重量(車輪側部材)
に連結される一方、ピストンロッド3のロッド部9は、
ばね上重量(車体側部材)に連結されている。これによ
り、車高変化されたとき、ピストンロッド3がシリンダ
2に対して相対的に上下動されて、シリンダ装置1が伸
縮される。なお、シリンダ2をばね上重量に連結する一
方、ロッド部9をばね下重量に連結することもできる。
【0015】シリンダ2の内筒4内は作動液(作動オイ
ル)で充満されている。内筒2内は、ピストン部8によ
って2室に画成されているが、ロッド部9の存在しない
室が符合4aで示され、ロッド部9が存在する室が符合
4bで示される。また、内筒4と外筒5との間の空間が
体積補償室10とされて、この体積補償室10内には、
作動液とガス(通常は窒素ガス)が充填されている。シ
リンダ装置1の伸縮のとき、上記室4aの体積変化は、
室4b内に出入りするロッド部9の体積分だけ当該室4
bの体積変化よりも大きくなり、この体積変化の相違分
が、後述するように、室4a内の作動液が体積補償室1
0と出入りすることにより補償される。なお、室4a、
4b、10が高圧液室となるものである。
【0016】外部からシリンダ2内に作動液が供給され
たとき、シリンダ装置1が伸長されて車高が上昇され、
シリンダ2から外部へ作動液が排出されたとき、シリン
ダ装置1が縮長されて車高が低下される(車高調整)。
実施例では、左右前輪および左右後輪共に上述のような
シリンダ装置1が設けられて、各車輪毎に個々独立して
車高調整が可能とされている。なお、積載過重の変動が
大きい例えば左右後輪のみに、シリンダ装置1を設ける
ようにすることもできる。
【0017】シリンダ1内の低部において、室4aと体
積補償室10とを連通する連通路を含む減衰力発生機構
11が設けられている(減衰力発生のための作動液の流
れがシリンダ2内においてのみ行われる)。また、ピス
トンロッド3のピストン部8には、室4aと4bとを連
通する連通路を含む減衰力発生機構12が設けられてい
る。減衰力発生機構11と12とは、一方がシリンダ装
置1の少なくとも伸び側において減衰力を発生し、他方
がシリンダ装置1の少なくとも縮み側において減衰力を
発生するように設定されている。勿論、各減衰力発生機
構11、12は、伸び側および縮み側の両方において減
衰力を発生するように設定することもでき、どの減衰力
発生機構でもって伸び側あるいは縮み側の減衰力を発生
させるようにするかは、既知のシリンダ装置(シートク
ッションアブソ−バ)と同じように設定することができ
る。
【0018】ピストンロッド3には、その軸線方向に伸
ばして、室4aに開口するガイド孔22が形成されてい
る。これに対応して、シリンダ2のボトムフランジ7に
は、上記ガイド孔22と同軸線上において、ポンプロッ
ド23が一体化されている。ポンプロッド23は、ガイ
ド孔22内に摺動自在かつ液密に嵌合されており、これ
によりピストンロッド3内には、ポンプ室24が画成さ
れる。車高変位に起因して、シリンダ2に対してピスト
ンロッド3が相対変位されたとき、ポンプロッド23も
ピストンロッド3に対して相対変位される結果、ポンプ
室24が容積変化されることになる。
【0019】ボトムフランジ7およびポンプロッド23
に渡って、ポンプ室24にまで伸びる吸い込み通路25
が形成され、この吸い込み通路25には、ポンプ室24
付近において、吸い込み弁26が接続されている。この
吸い込み弁26は、一方弁からなって、吸い込み通路2
5からポンプ室24へ向けての流れのみを許容する。吸
い込み通路25のポンプ室24とは反対側端は、シリン
ダ2の外部に開口する外部接続端25aとされている。
【0020】ピストンロッド3内には、ポンプ室24と
高圧液室としての室4aを連通する第1吐出通路27が
形成され、この第1吐出通路27には、ポンプ室24付
近において吐出弁28が接続されている。吐出弁28
は、一方弁からなって、ポンプ室24から室4aに向け
ての流れのみを許容する。
【0021】第1吐出通路通路27の先端部は、ピスト
ン部8の側面において、先端開口部27aとして開口さ
れている。この先端開口部27aに対応させて、内筒4
の内面には、溝部51が形成されている。溝部51は、
内筒4の低部から上方へ伸びるように、つまりシリンダ
軸線方向に伸びていて、その上端位置は、内筒4の略中
間位置とされている。すなわち、車高が基準車高以下の
ときは、先端開口部27aが溝部51に連通されて、ポ
ンプ室24からの高圧の作動液が高圧液室としての内筒
4内の室4aに供給可能とされて、セルフポンピング作
用による車高上昇が得られる状態とされる(第3図参
照)。一方、基準車高よりも高い車高のときは、先端開
口部27aが溝部51よりも高い位置になって、当該溝
部51との連通が遮断された状態、つまり第1吐出通路
27が閉じられた状態とされて、セルフポンピング作用
による車高上昇が規制された状態となる(基準車高での
車高維持で、第4図参照)。
【0022】図1おいて、21は、シリンダ装置1の外
部に配設された低圧源としてのリザ−バである。このリ
ザ−バ21が、通路31を介して、前記吸い込み通路2
5(の外部接続端25a)に接続されている。また、5
5は高圧を蓄圧するための高圧アキュムレ−タである。
この高圧アキュムレ−タ55は、前記吐出弁28の直下
流において第1吐出通路27から分岐されたピストンロ
ッド内の通路52に対して、外部配管からなる通路53
を介して接続されている。通路53は、前記通路31に
接続されている。
【0023】前記通路53のうち、高圧アキュムレ−タ
55よりも通路52側において、電磁式の切換弁からな
る制御弁54が接続されている。この制御弁は、運転者
によりマニュアル操作されるスイッチ(図示略)により
切換操作されるもので、常時は、通路52からアキュム
レ−タ55へ向けての流れのみを許容する一方弁54a
の状態とされ、運転者の車高上昇指令となるマニュアル
スイッチがON操作されたときに切換えられて、高圧ア
キュムレ−タ55が通路52へ連通される。この通路5
2と、通路53のうち高圧アキュムレ−タ55へ至るま
での系路とが、第2吐出通路53Aを構成することにな
る。
【0024】前記通路53には、高圧アキュムレ−タ5
5よりもリザ−バ21側において、圧力応動式のリリ−
フ弁56が接続されている。このリリ−フ弁56は、常
時は閉弁されているが、高圧アキュムレ−タ55の蓄圧
圧力が所定圧力以上となると開弁されて、高圧アキュム
レ−タ55の圧力がリザ−バ21へ開放される。このよ
うに、通路53のうち、高圧アキュムレ−タ55からリ
ザ−バ21側までの通路部分が、リリ−フ通路53Bを
構成する。
【0025】ここで、シリンダ2のボトムフランジ7に
は、高圧液室としての室4aが所定以上高圧となったと
きに、室4aを吸い込み通路25つまり低圧のアキュム
レ−タ21へ開放するためのリリ−フ弁(安全弁)41
が配設されている。このリリ−フ弁41は、図2に示す
ように、ボトムフランジ7に形成されて、室4aと吸い
込み通路25とに連なる弁室42と、弁室42内に摺動
自在に嵌挿されて、室4aと吸い込み通路25とを連
通、遮断するスプ−ル式の弁体43と、弁体43を閉弁
方向に付勢するスプリング44と、スプリング44とは
反対側端において室4aの圧力を弁体に作用させるパイ
ロット通路45とを有する。
【0026】弁体43は、常時は、スプリング44の付
勢力によって閉弁位置、つまり室4aと吸い込み通路2
5とを遮断する位置となる。室4aの圧力が所定以上上
昇すると、つまり異常圧力付近にまで上昇すると、パイ
ロット通路45からの高圧がスプリング44の付勢力に
抗して弁体43を図2左方へと変位させて、弁体43が
開弁位置つまり室4aと吸い込み通路25とを連通させ
る位置となり、これにより室4aが所定以上高圧になる
のが防止される。
【0027】以上のような構成において、車高が基準車
高以下のとき(上下動する車高の中間車高が基準車高以
下のとき)は、シリンダ装置の1の伸縮に応じて(縮長
タイミングのときに)、先端開口部27aが溝部51に
連通される。この状態で、走行中に生じるシリンダ装置
1の伸縮動よりポンプ室24が容積変化する(セルフポ
ンピング作用)。すなわち、伸長時にポンプ室24にリ
ザ−バ21から作動液が吸引され、縮長時にポンプ室2
4からの高圧の作動液が第1吐出通路27、その先端開
口部27a、溝部51を経て内筒4内に供給される。こ
の繰り返しによって、車高が徐々に上昇されていく。こ
のような車高上昇過程において、ポンプ室24からの高
圧の作動液は、通路52、53、制御弁54(の一方弁
54a)を経て、高圧アキュムレ−タ55に供給され、
当該高圧アキュムレ−タ55への蓄圧が行われる。
【0028】車高が基準車高よりも大きくなると、第1
吐出通路27aは、その先端開口部27aが溝部51と
は非連通とされた閉じられた状態となり、セルフポンピ
ング作用による車高上昇が規制される。この車高上昇が
規制された状態においても、シリンダ装置1の伸縮動に
応じてポンプ室24が容積変化されるので、当該ポンプ
室24からの高圧の作動液は、第2吐出通路52、54
を経て高圧アキュムレ−タ5に供給されて、当該高圧ア
キュムレ−タ55に対する蓄圧が行われる。すなわち、
高圧アキュムレ−タ55への蓄圧の機会が増大されて、
高圧アキュムレ−タ55へ十分大きな圧力を蓄圧するこ
とが可能となる。
【0029】車両停車時に、積載荷重が増大されること
により車高が基準車高よりも大きく低下されたとき、運
転者によるマニュアルスイッチのON操作によって制御
弁54が開弁されると、高圧アキュムレ−タ5に蓄圧さ
れていた作動液が、通路53、52、27、先端開口部
27aを経て内筒4内に供給されて、車高がすみやかに
上昇される。
【0030】以上実施形態について説明したが、本発明
はこれに限らず、例えば次のような場合をも含むもので
ある。シリンダ装置1としては、外筒5を有しない形式
のものであってもよい。この場合は、例えば室4a内に
摺動自在に嵌挿されたフリ−ピストンを介して、当該室
4a内に体積補償室10が画成される。
【0031】高圧アキュムレ−タ55から内筒4内つま
り高圧液室への作動液供給を、通路27を利用すること
なく、当該通路27とは別途独立して設けた専用の通路
を介して行うようにすることもできる。切換手段として
の制御弁54の代わりに、弁一方弁54aを固定式とし
て、当該一方弁54aをバイパスするバイパス通路に開
閉弁を接続して、この開閉弁の開閉に応じて、高圧アキ
ュムレ−タ55と高圧液室との連通(一方弁54aをバ
イパスする連通)、遮断(一方弁54aのみを介した連
通)を行うようにしてもよい。上記一方弁54aのみを
介した連通と、一方弁54aをバイパスした高圧アキュ
ムレ−タ55と高圧液室との連通との切換は、マニュア
ルスイッチの操作によって行う他、制御弁あるいは上記
バイパス通路に設けた開閉弁を手動操作によって行うこ
ともできる。また、マニュアルスイッチのON、OFF
信号および実際の車高を検出する車高検出手段からの信
号が入力されるコントロ−ラを別途設けて、例えば車両
停車中に、車高検出手段で検出される車高が基準車高よ
りも低いとき、特に所定以上基準車高よりも低いとき
に、高圧アキュムレ−タ55の高圧を利用した車高上昇
を自動的に得るようにすることもできる(コントロ−ラ
による制御弁54の自動制御)。
【0032】制御弁54等の各部材は、その機能の上位
概念表現に手段の名称を付して表現することができる。
さらに本発明は、制御方法として表現することも可能で
ある。本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質
的に好ましいあるいは利点として記載されたものに対応
するものを提供することをも暗黙的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたシリンダ装置の一例を示す
断面図。
【図2】図1に示される圧力応動型のリリ−フ弁の一例
を示す断面図。
【図3】第1吐出通路の先端開口部が、高圧液室に連通
された状態を示す要部拡大断面図。
【図4】第1吐出通路の先端開口部が、高圧液室と遮断
された状態を示す要部拡大断面図。
【符合の説明】
1:シリンダ装置 2:シリンダ 3:ピストンロッド 4a:室(高圧液室) 4b:室(高圧液室) 10:体積補償室(高圧液室) 21:リザ−バ 22:ガイド孔(ポンプ室構成用) 23:ポンプロッド(ポンプ室構成用) 24:ポンプ室 25:吸い込み通路 26:吸い込み弁 27:吐出通路(第1吐出通路) 28:吐出弁 51:溝部 52:通路(第2吐出通路) 53(53A):通路(第2吐出通路) 53(53B):通路(リリ−フ通路) 54:制御弁 54a:一方弁 55:高圧アキュムレ−タ 56:リリ−フ弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ばね上重量とばね下重量との間に架設され
    たシリンダ装置のピストンロッド内に、該シリンダ装置
    の伸縮に応じて容積変化されるポンプ室が形成され、該
    ポンプ室のポンプ作用によって該ポンプ室に接続された
    リザ−バからシリンダ装置内の高圧液室へと作動液を吸
    引して車高上昇させるようにした車高調整装置におい
    て、 前記ポンプ室からの吐出通路が、前記高圧液室へ作動液
    を供給するための第1吐出通路と、一方弁を介して高圧
    アキュムレ−タへ作動液を供給するための第2吐出通路
    とが設けられ、 前記第1吐出通路が、基準車高よりも高い車高のときに
    閉じられるように設定されている、を備えていることを
    特徴とする車両の車高調整装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記高圧アキュムレ−
    タが所定圧以上の高圧となったときに、該高圧アキュム
    レ−タを前記リザ−バ側に連通させるリリ−フ弁が設け
    られている、ことを特徴とする車両の車高調整装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、 前記ポンプ室が、前記ピストンロッドに形成されたガイ
    ド孔に対して、前記シリンダ装置のシリンダに一体のポ
    ンプロッドを摺動自在に嵌合することにより構成され、 前記第1吐出通路が、前記ピストンロッドのピストン部
    側面に開口された先端開口部を有し、 前記高圧液室を画成するシリンダの内面に、シリンダ軸
    線方向に伸びると共に基準車高以下のときにのみ前記先
    端開口部と連通される溝部が形成されて、基準車高より
    も高い車高になったときに該先端開口部が該溝部と非連
    通状態とされることにより前記第1吐出通路が閉とされ
    る、ことを特徴とする車両の車高調整装置。
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