JP3661072B2 - 車高調整装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レジャービークル,ワゴン車等の車両左右輪に対して配設されるものであって、車両のばね上部分とばね下部分との相対上下動により作動するポンプ機構が内蔵されたショックアブソーバを備えた車高調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の走行中に車両のばね上部分とばね下部分との相対上下動変化により作動するポンプ機構を内蔵するショックアブソーバを備えた車高調整装置として、例えば特開平7−174181号公報に開示されている。
【0003】
この車高調整装置は中空なピストンロッド内にスリーブを挿入させ、このスリーブ内にポンプロッドを挿入し、スリーブ内のポンプ室をスリーブとピストンロッドとの間の隙間と吐出弁を介して高圧作動液室に開閉させ、同じくポンプ室をポンプロッド内の通路と吸込弁を介して低圧作動液室に開閉させ、車両の走行中に低圧作動液室の油をポンピングしながら高圧作動液室に供給して車高を高くさせるものである。この場合、所定位置まで車高が高くなるとレベリングポートが高圧作動液室に開放されて車高上昇を停止させる。
【0004】
更に上記の車高調整装置は高圧作動液室と低圧作動液室との間の連通管の途中に開閉弁を設け、更に上記連通管には逆止弁を介して高圧アキュムレータが接続され、開閉弁を閉じることにより車高を低下させるようになっている。従って、規定車高にある状態で開閉弁を開くことにより高圧作動液室の油を低圧作動液室へ流出させて車高を最低車高まで下げ、人の乗り降りを容易にできる。又、車高が規定高さよりも低いとき、逆止弁を開き、アキュムレータの高圧作動油を高圧作動液室に流出させて車高を高めることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の車高調整装置では機能上特にに問題は無いが、次のような不具合がある。
【0006】
▲1▼ポンプ室と高圧作動液室とがスリーブとピストンロッドとの間の隙間を介して接続されているから、車両が走行しない状態で長時間放置すると上記隙間から油が洩れて車高が下がる場合があり、そのまま走行を開始すると車体が路面の段部,障害物等に接触して車体を損傷させるおそれがある。
【0007】
▲2▼このような場合、アキュムレータからの圧油を高圧側液室に供給すれば車高をアップできるが、車高の高・低レベルを検出する手段が別に必要となり、その分部品点数が多くなり、構造も複雑でコストアップとなる。
【0008】
▲3▼車高を所定位置まで上昇させた時の車高を一定にするレベリング機能はあるが、低車高でのレベリング機構が存在しないため、人の昇降時に低車高にすると、人や荷物が乗った分だけ更に車高が下がり、そのまま車両が走行すると上記と同じく車体が路面の障害物等に接触するおそれがある。
【0009】
そこで、本発明の目的は、走行中にポンピング作動で車高を低くすると共に所定の低車高位置でレベリングでき、又、低い車高を瞬時に高い車高に復元でき、これにより走行開始時に車体が路面の段部や障害物等に接触しないようにすると共に車高レベルを検出させる検出手段等が不要で、構造が簡単且つコストダウンを図れる車高調整装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の1つの手段は、シリンダチューブ内にピストンを介してピストンロッドを移動自在に挿入し、ピストンはシリンダチューブ内のシリンダ室をロッド側油室と反ロッド側油室とを区画し、二つの油室はピストンに設けた減衰バルブを介して連通し、シリンダチューブの外側にシリンダ室と連通する加圧されたリザーバ室と、シリンダ室と隔離された加圧された高圧室とを設け、ピストンロッド内にポンプシリンダを設け、このポンプシリンダ内にポンプロッドを摺動自在に挿入させ、ピストンロッドとポンプシリンダにはポンプシリンダ内のポンプ室とシリンダ室とを接続する吸込み通路を設け、この吸込み通路の途中に反ロッド側油室からポンプ室側へのみ油の流れを許容する吸込みチェック弁を設け、又ポンプロッドには上記ポンプ室を高圧室に接続する吐出通路を設け、この吐出通路の途中にポンプ室から高圧室へのみ油の流れを許容する吐出チェック弁を設け、更に上記ポンプロッドにはピストンロッドが所定位置まで下降した時、吐出チェック弁より下流側の吐出通路をポンプ室に開口させるレベリングポートと、同じくポンプ室をシリンダ室に開口させる戻り通路とを形成し、更に上記高圧室をシリンダ室に接続する分岐通路を設け、この分岐通路の途中に開閉弁を設けたことを特徴とするものである。
【0011】
同じく、他の手段は、シリンダチューブ内にピストンを介して中空なピストンロッドを移動自在に挿入し、ピストンはシリンダチューブ内にロッド側油室と反ロッド側油室とを区画し、二つの油室はピストンに設けた伸・圧共用の減衰バルブを介して連通し、シリンダチューブの外側にアウターチューブを設け、シリンダチューブとアウターチューブとの間に反ロッド側油室に連通するリザーバ室と、反ロッド側油室と隔離された高圧室と、リザーバ室と高圧室とをそれぞれ加圧する第1、第2のガス室とを設け、ピストンロッド内には中空なポンプシリンダを一体に挿入し、当該ポンプシリンダ内にはシリンダチューブの基端側ボトムから起立する中空なポンプロッドを摺動自在に挿入させ、ポンプシリンダ内に区画されたポンプ室をピストンロッドとポンプシリンダに形成した吸込み通路を介して反ロッド側油室に接続すると共に当該吸込み通路内に反ロッド側油室からポンプ室へのみ油の流れを許容する吸込みチェック弁を設け、又ポンプロッドと上記ボトムにはポンプ室を高圧室に接続する吐出通路を設け、この吐出通路の途中にポンプ室から高圧室へのみ油の流れを許容する吐出チェック弁を設け、更に上記ポンプロッドにはピストンロッドが所定位置まで下降した時、吐出チェック弁より下流側の吐出通路をポンプ室に開口させるレベリングポートと、同じくポンプ室を反ロッド側油室に開口させる戻り通路を形成し、又、上記高圧室を反ロッド側油室に接続する分岐通路を上記ボトムに設け、この分岐通路の途中に開閉弁を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
この場合、シリンダチューブとアウターチューブとの間に筒状の隔壁を設け、この隔壁とアウターチューブとの間にそれぞれリザーバ室と第1のガス室及び高圧室と第2のガス室を配置させ、シリンダチューブに形成したポートと、シリンダチューブと隔壁との間の隙間と、隔壁に形成したポートを介してリザーバ室が反ロッド側油室に連通しているのが好ましい。
【0013】
同じく、ピストンロッド内に挿入したボトムシリンダの下端をピストンロッドの下端内周に固定し、吸込み通路がピストンロッドの下端部に形成した第1のポートと、ピストンロッドの内周とポンプシリンダの外周との間の隙間とポンプシリンダのヘッドに形成した第2のポートとで構成され、吸込みチェック弁が第2のポートの途中に配設されているのが好ましい。
【0014】
同じく、吐出通路がポンプロッドの中央に形成した軸方向の第1の油路とボトムに形成した第2の油路とで構成され、第1の油路のポンプ室に近い位置に吐出チェック弁が配設されているのが好ましい。
【0015】
同じく、ポンプ室はポンプロッドが摺動する第1の中空部と、この中空部より上方に連なる大径な第2の中空部とで構成され、レベリングポートが吐出チェック弁より下方に於て吐出通路に連通する横方向のポートで構成され、戻り通路がポンプロッドの外周に軸方向に沿って形成した切欠きで構成され、ピストンロッドとポンプシリンダが下降して上記横方向のポートと上記切欠きが上記大径な第2の中空部に開口した時、それぞれ吐出通路と反ロッド側油室とが第2の中空部に連通するのが好ましい。
【0016】
同じく、分岐通路が高圧室に直接連通する第1の連通路と反ロッド側油室に直接連通する第2の連通路とからなり、第1、第2の連通路の途中に連通ポジションと遮断ポジションを備えた電磁開閉弁を設け、当該電磁開閉弁は車速センサ,車高センサ等の信号でコントローラを介して選択的に開閉制御されるのが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1、図2にもとづいて説明する。
【0018】
本発明の車高調整装置は、車両のばね上部分とばね下部分との相対変化により作動するポンプ機構Pを内蔵したショックアブソーバSを備えている。ショックアブソーバSはシリンダチューブ1内にピストン2を介してピストンロッド3を移動自在に挿入し、ピストン2はシリンダチューブ1内のシリンダ室をロッド側油室Aと反ロッド側油室Bとに区画し、二つの油室A,Bはピストン2に設けた伸・圧共用の減衰バルブVを介して連通し、シリンダチューブ1の外側に反ロッド側油室Bと連通する加圧されたリザーバ室Rを設けたものである。車高調整装置は上記ショックアブソーバSに加えて次のような構造を備えている。
【0019】
即ち、ピストンロッド3内にポンプシリンダ4を設け、このポンプシリンダ4内にポンプロッド5を摺動自在に挿入させ、ピストンロッド3とポンプシリンダ4には、ポンプシリンダ4内のポンプ室Dと反ロッド側油室Bとを接続する吸込み通路6を設け、この吸込み通路6の途中に反ロッド側油室Bからポンプ室D側へのみ油の流れを許容する吸込みチェック弁7を設けている。又、ポンプロッド5には上記ポンプ室Dを反ロッド側油室Bと隔離された加圧された高圧室Cに接続する吐出通路8を設け、この吐出通路8の途中にポンプ室Dから高圧室Cへのみ油の流れを許容する吐出チェック弁9を設けている。吸込み通路6はポンプ室Dをロッド側油室Aに接続してもよい。要するにポンプ室Dはシリンダ室たる二つの油室A,Bのいずれに接続されていてもよい。
【0020】
更に、上記ポンプロッド5にはピストンロッド3が所定位置まで下降した時、吐出チェック弁9より下流側の吐出通路8をポンプ室Dに開口させるレベリングポート10と、同じくポンプ室Dを反ロッド側油室Bに開口させる戻り通路11とを形成している。
【0021】
更に、上記高圧室Cを反ロッド側油室Bに接続する分岐通路12を設け、この分岐通路12の途中に開閉弁13を設けている。更に詳しく述べると、シリンダチューブの外側にヘッド15とボトム16とを介してアウターチューブ14を設け、シリンダーチューブ1とアウターチューブ14との間に筒状の隔壁17を設け、この隔壁17とアウターチューブ16との間にそれぞれリザーバ室Rと、リザバ室Rを加圧する第1のガス室G1と、及び高圧室Cと、この高圧室Cを加圧する第2のガス室G2とを配置させ、シリンダチューブ1の下方に形成したポート18と、シリンダチューブ1と隔壁17との間の隙間19と、隔壁17に形成したポート20,21とを介してリザーバ室Rが反ロッド側油室Bに連通している。
【0022】
第1のガス室G1と第2のガス室G22とはそれぞれベロー22,23を介して区画されている。
【0023】
中空なピストンロッド3内に挿入した中空なボトムシリンダ4の下端をピストンロッド3の下端内周にナット24を介して固定している。吸込み通路6はピストンロッド3の下端部又はナット24に形成した第1のポートaと、ピストンロッド3の内周とポンプシリンダ4の外周との間の隙間bとポンプシリンダ4のヘッド25に形成した第2のポートcとで構成され、吸込みチェック弁7が第2のポートcの途中に開閉自在に配設されている。ポンプロッド5は、その基端がボトム16の孔26内にシールと止め具27を介して固定されながらシリンダチューブ1内に起立し、このポンプロッド5の上部がポンプシリンダ4内に挿入されている。
【0024】
吐出通路8は、ポンプロッド5の中央に形成した軸方向の第1の油路dとボトム16に形成した孔26と同じくボトム16に形成した第2の油路eと隔壁17aに形成したポートfとで構成され、第1の油路dのポンプ室Dに近い位置に吐出チェック弁9が開閉自在に配設されている。
【0025】
ポンプシリンダ4はポンプロッド5が摺動する第1の中空部D1と段部Pを介して連通する大径な第2の中空部D2とを備えている。これにより、ポンプ室Dはポンプロッド5が摺動する第1の中空部D1と、この中空部D1より上方に連なる大径な第2の中空部D2とで構成されている。又、ポンプロッド5に形成したレベリングポート10は吐出チェック弁9より下方に於て吐出通路8に連通する横方向のポートで構成され、戻り通路11はポンプロッド4の外周に軸方向に沿って形成した切欠き11aで構成され、ピストンロッド3とポンプシリンダ4が下降して上記横方向のポート10と上記切欠き11aがポンプ室Dたる上記大径な第2の中空部D2に段部Pを越えて開口した時、それぞれ吐出通路8と反ロッド側油室Bとがポンプ室Dたる第2の中空部D2に連通する。
【0026】
ポトム16に形成した分岐通路12は高圧室Cに直接連通する第1の連通路12aと反ロッド側油室Bに直接連通する第2の連通路12a,12bの途中に連通ポジション13aと遮断ポジション13bを備えた開閉弁13たる電磁開閉弁を設け、当該電磁開閉弁13は車速センサW1,車高センサW2等の信号でコントローラCRを介して選択的に開閉制御される。開閉弁13はボトム16内に設けてもよく、又は連通路12a,12bに接続した回路12cの途中に設けてもよい。
【0027】
次に作動について述べる。
【0028】
ショックアブソーバSの作動は通常のショックアブソーバと同じように作動する。即ち、ピストンロッド3が伸縮すると、伸長時ロッド側油室Aの油が減衰バルブVを介して反ロッド側油室Bに流出し、減衰バルブVで減衰力を発生する。逆に圧縮作動では減衰バルブVで減衰力を発生させながら反ロッド側油室Bがロッド側油室に流出する。ロッド侵入量体積分の油はリザーバ室Rが保障する。
【0029】
車両が停止している初期状態において、ピストンロッド3は第1のガス室G1で加圧されたリザーバ室Rの圧力を受け、反力を出して車体を持ち上げ、車高が高い位置に設定される。この状態から車両が走行し、ばね上部分とばね下部の相対変位があってピストンロッド3が伸縮作動するとポンプ機構Pが作動して反ロッド側油室Bの油を高圧室Cに吐出し、これにより第1のガス室G1が拡大し、反ロッド側油室Bとリザーバ室Rの内圧が低くなることによりピストンロッド3に働く圧力が低下し、車高がレベリング位置まで下降する。この状態から車高を元の高い位置に復帰させる場合は、開閉弁13を開き、高圧室Cの油を反ロッド側油室Bに戻し、ピストンロッド3に働く圧力を高くすることによって行なう。
【0030】
今、図1の状態から、ピストンロッド3とポンプシリンダ4が上昇すると、ポンプ室Dが拡大し、反ロッド側油室Bの油を吸込み通路6と吸込みチェック弁7を介してポンプ室Dに吸入させる。この状態からピストンロッド3とポンプシリンダ4が下降するとポンプ室Dが圧縮され、ポンプ室Dの油は吐出チェック弁9と吐出通路8を介して高圧室Cに吐出される。この作動をくり返すと、油の流出分第1のガス室G1が拡大し、圧力が下がり、これにより、リザーバ室Rと反ロッド側油室Bの圧力も低下し、ピストンロッド3の反力が低下するためピストンロッド3が下降し、車高が下がる。他方、ピストンロッド3とポンプシリンダ4が所定位置まで下降すると、図2に示すように、レベリングポート10と戻り通路8たる切欠き11aの上部が段部Pを越えてポンプ室D1いいかえれば第2の中空部D2に開口する。この為、この位置から更にピストンロッド3が伸縮しても、ポンプ室Dの油はレベリングポート10を介して再びポンプ室Dに戻されると共にポンプ室Dの油は吐出通路8を介して反ロッド側油室Bに吐出されるため、車高の低下は止まり、それ以上車高は低下しない。即ちレベリングポート10と吐出通路8がポンプ室Dに開口した位置であるレベリング位置に車高が設定される。
【0031】
仮に車高が低下しすぎた場合には、前述したようにレベリングポート10と吐出通路8を介して高圧室Cとポンプ室Dおよびポンプ室Dと反ロッド側油室Bとが連通するので高圧室Cから反ロッド側室Bへ油が流れ、車高をレベリング位置まで持ち上げる。
【0032】
次に、このレベリング位置で再び元の高い車高に復帰させる場合、開閉弁13を連通ポジション13aに切換えて開くと、高圧室Cの油、即ち圧力が分岐通路12と開閉弁13を介して反ロッド側油室Bに供給され、ピストンロッド3の反力を高めて車高を上昇させる。
【0033】
車高を高車高に設定し、それ以上車高を低下させたくない場合には、あらかじめ開閉弁13を開いておけば良い。この場合、高圧室Cと反ロッド側油室Bの内圧が常に等しくなり、又、ポンピング作動が行なわれても高圧室Cの油が反ロッド側油室Bに戻されるため、ピストンロッド3は常に高い反力を有し、車高は高い位置で保持される。
【0034】
開閉弁13として電磁開閉弁を使用し、この電磁開閉弁を車速センサW1,車高センサW2等の信号によりコントローラCRを介して開閉制御できる。例えば車両の高速走行時に、安定性の向上の為に車高を下げる場合には、所定速度以上になると車速センサW1からの信号で開閉弁13が閉じる。
【0035】
又、車高センサW2からの信号で高低車高を選択すれば、高車高の時は閉弁し、低車高の時は開弁させる。
【0036】
電磁開閉弁13は通電した時に開弁又は閉弁するようにどちらのタイプでも使用可能である。
【0037】
図3は、本発明の他の実施の形態に係り、これは分岐通路12と回路12cを直接アウターチューブ14に形成したポート20aと隔壁17に形成したポート20を介してリザーバ室Rと反ロッド側油室Bに接続したものである。その他の構造,作用,効果は、図1の実施の形態のものと同じである。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、次の効果がある。
【0039】
▲1▼各請求項の発明によれば、初期状態では反ロッド側油室と高圧室とが同圧であり、ピストンロッドは反ロッド側油室の圧力を受けて反力を出すから車高を高く設定できる。
【0040】
▲2▼同じく、開閉弁を閉じ、ポンプ機構でポンピングすると反ロッド側油室とリザーバ室の圧油が高圧室に流出し、ピストンロッドの圧力が低下するから、車両の走行中に車高を低くできる。しかもレベリングポートと戻り通路がポンプ室に開口した時、ポンプ作動が行なわれず、所定の車高の低い位置でレベリングできる。
【0041】
▲3▼同じく、車高をレベリング位置から元の高い車高位置に復帰させる場合には、開閉弁を開くことにより車高の高い復帰が瞬時に行なわれる。
【0042】
▲4▼同じく、車高が低いレベリング位置にあったり、車高が低下しすぎたような場合から、車両が走行を開始する時でも開閉弁を開いて車高を高くすることができるから、車体が路面の段部や障害物に接触するようなことが防止される。
【0043】
▲5▼同じく、ポンプ作動中、吸込み通路がピストンロッド側に設けられ、吐出通路がポンプロッド側に設けられていて各通路が分離され、しかも反ロッド側油室と高圧室とが隔離されているため、車高を低圧させた状態で長期間放置しておいても油の洩れが無く、設定した高さのまま保持できる。
【0044】
▲6▼同じく、低車高でのレベリングがポンプ機能だけで機械的に行なえ、車高の検出器等の検出手段が不要であるから構造が簡単で、部品点数が少なく、コストダウンを図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る車高調整装置を示す縦断正面図である。
【図2】図1の車高調整装置がレベリング位置まで下降した状態を示す縦断正面図である。
【図3】他の実施の形態に係る車高調整装置を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1 シリンダチューブ
2 ピストン
3 ピストンロッド
4 ポンプシリンダ
5 ポンプロッド
6 吸込み通路
8 吐出通路
9 吐出チェック弁
10 レベリングポート
11 戻り通路
11a 切欠き
12 分岐通路
13 開閉弁
16 ボトム
17 隔壁
18 ポート
19 隙間
20,21 ポート
A ロッド側油室
B 反ロッド側油室
C 高圧室
C1 第1のガス室
C2 第2のガス室
D ポンプ室
D1 第1の中空部
D2 第2の中空部
R リザーバ室
V 減衰ハルブ
【発明の属する技術分野】
本発明は、レジャービークル,ワゴン車等の車両左右輪に対して配設されるものであって、車両のばね上部分とばね下部分との相対上下動により作動するポンプ機構が内蔵されたショックアブソーバを備えた車高調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の走行中に車両のばね上部分とばね下部分との相対上下動変化により作動するポンプ機構を内蔵するショックアブソーバを備えた車高調整装置として、例えば特開平7−174181号公報に開示されている。
【0003】
この車高調整装置は中空なピストンロッド内にスリーブを挿入させ、このスリーブ内にポンプロッドを挿入し、スリーブ内のポンプ室をスリーブとピストンロッドとの間の隙間と吐出弁を介して高圧作動液室に開閉させ、同じくポンプ室をポンプロッド内の通路と吸込弁を介して低圧作動液室に開閉させ、車両の走行中に低圧作動液室の油をポンピングしながら高圧作動液室に供給して車高を高くさせるものである。この場合、所定位置まで車高が高くなるとレベリングポートが高圧作動液室に開放されて車高上昇を停止させる。
【0004】
更に上記の車高調整装置は高圧作動液室と低圧作動液室との間の連通管の途中に開閉弁を設け、更に上記連通管には逆止弁を介して高圧アキュムレータが接続され、開閉弁を閉じることにより車高を低下させるようになっている。従って、規定車高にある状態で開閉弁を開くことにより高圧作動液室の油を低圧作動液室へ流出させて車高を最低車高まで下げ、人の乗り降りを容易にできる。又、車高が規定高さよりも低いとき、逆止弁を開き、アキュムレータの高圧作動油を高圧作動液室に流出させて車高を高めることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の車高調整装置では機能上特にに問題は無いが、次のような不具合がある。
【0006】
▲1▼ポンプ室と高圧作動液室とがスリーブとピストンロッドとの間の隙間を介して接続されているから、車両が走行しない状態で長時間放置すると上記隙間から油が洩れて車高が下がる場合があり、そのまま走行を開始すると車体が路面の段部,障害物等に接触して車体を損傷させるおそれがある。
【0007】
▲2▼このような場合、アキュムレータからの圧油を高圧側液室に供給すれば車高をアップできるが、車高の高・低レベルを検出する手段が別に必要となり、その分部品点数が多くなり、構造も複雑でコストアップとなる。
【0008】
▲3▼車高を所定位置まで上昇させた時の車高を一定にするレベリング機能はあるが、低車高でのレベリング機構が存在しないため、人の昇降時に低車高にすると、人や荷物が乗った分だけ更に車高が下がり、そのまま車両が走行すると上記と同じく車体が路面の障害物等に接触するおそれがある。
【0009】
そこで、本発明の目的は、走行中にポンピング作動で車高を低くすると共に所定の低車高位置でレベリングでき、又、低い車高を瞬時に高い車高に復元でき、これにより走行開始時に車体が路面の段部や障害物等に接触しないようにすると共に車高レベルを検出させる検出手段等が不要で、構造が簡単且つコストダウンを図れる車高調整装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の1つの手段は、シリンダチューブ内にピストンを介してピストンロッドを移動自在に挿入し、ピストンはシリンダチューブ内のシリンダ室をロッド側油室と反ロッド側油室とを区画し、二つの油室はピストンに設けた減衰バルブを介して連通し、シリンダチューブの外側にシリンダ室と連通する加圧されたリザーバ室と、シリンダ室と隔離された加圧された高圧室とを設け、ピストンロッド内にポンプシリンダを設け、このポンプシリンダ内にポンプロッドを摺動自在に挿入させ、ピストンロッドとポンプシリンダにはポンプシリンダ内のポンプ室とシリンダ室とを接続する吸込み通路を設け、この吸込み通路の途中に反ロッド側油室からポンプ室側へのみ油の流れを許容する吸込みチェック弁を設け、又ポンプロッドには上記ポンプ室を高圧室に接続する吐出通路を設け、この吐出通路の途中にポンプ室から高圧室へのみ油の流れを許容する吐出チェック弁を設け、更に上記ポンプロッドにはピストンロッドが所定位置まで下降した時、吐出チェック弁より下流側の吐出通路をポンプ室に開口させるレベリングポートと、同じくポンプ室をシリンダ室に開口させる戻り通路とを形成し、更に上記高圧室をシリンダ室に接続する分岐通路を設け、この分岐通路の途中に開閉弁を設けたことを特徴とするものである。
【0011】
同じく、他の手段は、シリンダチューブ内にピストンを介して中空なピストンロッドを移動自在に挿入し、ピストンはシリンダチューブ内にロッド側油室と反ロッド側油室とを区画し、二つの油室はピストンに設けた伸・圧共用の減衰バルブを介して連通し、シリンダチューブの外側にアウターチューブを設け、シリンダチューブとアウターチューブとの間に反ロッド側油室に連通するリザーバ室と、反ロッド側油室と隔離された高圧室と、リザーバ室と高圧室とをそれぞれ加圧する第1、第2のガス室とを設け、ピストンロッド内には中空なポンプシリンダを一体に挿入し、当該ポンプシリンダ内にはシリンダチューブの基端側ボトムから起立する中空なポンプロッドを摺動自在に挿入させ、ポンプシリンダ内に区画されたポンプ室をピストンロッドとポンプシリンダに形成した吸込み通路を介して反ロッド側油室に接続すると共に当該吸込み通路内に反ロッド側油室からポンプ室へのみ油の流れを許容する吸込みチェック弁を設け、又ポンプロッドと上記ボトムにはポンプ室を高圧室に接続する吐出通路を設け、この吐出通路の途中にポンプ室から高圧室へのみ油の流れを許容する吐出チェック弁を設け、更に上記ポンプロッドにはピストンロッドが所定位置まで下降した時、吐出チェック弁より下流側の吐出通路をポンプ室に開口させるレベリングポートと、同じくポンプ室を反ロッド側油室に開口させる戻り通路を形成し、又、上記高圧室を反ロッド側油室に接続する分岐通路を上記ボトムに設け、この分岐通路の途中に開閉弁を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
この場合、シリンダチューブとアウターチューブとの間に筒状の隔壁を設け、この隔壁とアウターチューブとの間にそれぞれリザーバ室と第1のガス室及び高圧室と第2のガス室を配置させ、シリンダチューブに形成したポートと、シリンダチューブと隔壁との間の隙間と、隔壁に形成したポートを介してリザーバ室が反ロッド側油室に連通しているのが好ましい。
【0013】
同じく、ピストンロッド内に挿入したボトムシリンダの下端をピストンロッドの下端内周に固定し、吸込み通路がピストンロッドの下端部に形成した第1のポートと、ピストンロッドの内周とポンプシリンダの外周との間の隙間とポンプシリンダのヘッドに形成した第2のポートとで構成され、吸込みチェック弁が第2のポートの途中に配設されているのが好ましい。
【0014】
同じく、吐出通路がポンプロッドの中央に形成した軸方向の第1の油路とボトムに形成した第2の油路とで構成され、第1の油路のポンプ室に近い位置に吐出チェック弁が配設されているのが好ましい。
【0015】
同じく、ポンプ室はポンプロッドが摺動する第1の中空部と、この中空部より上方に連なる大径な第2の中空部とで構成され、レベリングポートが吐出チェック弁より下方に於て吐出通路に連通する横方向のポートで構成され、戻り通路がポンプロッドの外周に軸方向に沿って形成した切欠きで構成され、ピストンロッドとポンプシリンダが下降して上記横方向のポートと上記切欠きが上記大径な第2の中空部に開口した時、それぞれ吐出通路と反ロッド側油室とが第2の中空部に連通するのが好ましい。
【0016】
同じく、分岐通路が高圧室に直接連通する第1の連通路と反ロッド側油室に直接連通する第2の連通路とからなり、第1、第2の連通路の途中に連通ポジションと遮断ポジションを備えた電磁開閉弁を設け、当該電磁開閉弁は車速センサ,車高センサ等の信号でコントローラを介して選択的に開閉制御されるのが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1、図2にもとづいて説明する。
【0018】
本発明の車高調整装置は、車両のばね上部分とばね下部分との相対変化により作動するポンプ機構Pを内蔵したショックアブソーバSを備えている。ショックアブソーバSはシリンダチューブ1内にピストン2を介してピストンロッド3を移動自在に挿入し、ピストン2はシリンダチューブ1内のシリンダ室をロッド側油室Aと反ロッド側油室Bとに区画し、二つの油室A,Bはピストン2に設けた伸・圧共用の減衰バルブVを介して連通し、シリンダチューブ1の外側に反ロッド側油室Bと連通する加圧されたリザーバ室Rを設けたものである。車高調整装置は上記ショックアブソーバSに加えて次のような構造を備えている。
【0019】
即ち、ピストンロッド3内にポンプシリンダ4を設け、このポンプシリンダ4内にポンプロッド5を摺動自在に挿入させ、ピストンロッド3とポンプシリンダ4には、ポンプシリンダ4内のポンプ室Dと反ロッド側油室Bとを接続する吸込み通路6を設け、この吸込み通路6の途中に反ロッド側油室Bからポンプ室D側へのみ油の流れを許容する吸込みチェック弁7を設けている。又、ポンプロッド5には上記ポンプ室Dを反ロッド側油室Bと隔離された加圧された高圧室Cに接続する吐出通路8を設け、この吐出通路8の途中にポンプ室Dから高圧室Cへのみ油の流れを許容する吐出チェック弁9を設けている。吸込み通路6はポンプ室Dをロッド側油室Aに接続してもよい。要するにポンプ室Dはシリンダ室たる二つの油室A,Bのいずれに接続されていてもよい。
【0020】
更に、上記ポンプロッド5にはピストンロッド3が所定位置まで下降した時、吐出チェック弁9より下流側の吐出通路8をポンプ室Dに開口させるレベリングポート10と、同じくポンプ室Dを反ロッド側油室Bに開口させる戻り通路11とを形成している。
【0021】
更に、上記高圧室Cを反ロッド側油室Bに接続する分岐通路12を設け、この分岐通路12の途中に開閉弁13を設けている。更に詳しく述べると、シリンダチューブの外側にヘッド15とボトム16とを介してアウターチューブ14を設け、シリンダーチューブ1とアウターチューブ14との間に筒状の隔壁17を設け、この隔壁17とアウターチューブ16との間にそれぞれリザーバ室Rと、リザバ室Rを加圧する第1のガス室G1と、及び高圧室Cと、この高圧室Cを加圧する第2のガス室G2とを配置させ、シリンダチューブ1の下方に形成したポート18と、シリンダチューブ1と隔壁17との間の隙間19と、隔壁17に形成したポート20,21とを介してリザーバ室Rが反ロッド側油室Bに連通している。
【0022】
第1のガス室G1と第2のガス室G22とはそれぞれベロー22,23を介して区画されている。
【0023】
中空なピストンロッド3内に挿入した中空なボトムシリンダ4の下端をピストンロッド3の下端内周にナット24を介して固定している。吸込み通路6はピストンロッド3の下端部又はナット24に形成した第1のポートaと、ピストンロッド3の内周とポンプシリンダ4の外周との間の隙間bとポンプシリンダ4のヘッド25に形成した第2のポートcとで構成され、吸込みチェック弁7が第2のポートcの途中に開閉自在に配設されている。ポンプロッド5は、その基端がボトム16の孔26内にシールと止め具27を介して固定されながらシリンダチューブ1内に起立し、このポンプロッド5の上部がポンプシリンダ4内に挿入されている。
【0024】
吐出通路8は、ポンプロッド5の中央に形成した軸方向の第1の油路dとボトム16に形成した孔26と同じくボトム16に形成した第2の油路eと隔壁17aに形成したポートfとで構成され、第1の油路dのポンプ室Dに近い位置に吐出チェック弁9が開閉自在に配設されている。
【0025】
ポンプシリンダ4はポンプロッド5が摺動する第1の中空部D1と段部Pを介して連通する大径な第2の中空部D2とを備えている。これにより、ポンプ室Dはポンプロッド5が摺動する第1の中空部D1と、この中空部D1より上方に連なる大径な第2の中空部D2とで構成されている。又、ポンプロッド5に形成したレベリングポート10は吐出チェック弁9より下方に於て吐出通路8に連通する横方向のポートで構成され、戻り通路11はポンプロッド4の外周に軸方向に沿って形成した切欠き11aで構成され、ピストンロッド3とポンプシリンダ4が下降して上記横方向のポート10と上記切欠き11aがポンプ室Dたる上記大径な第2の中空部D2に段部Pを越えて開口した時、それぞれ吐出通路8と反ロッド側油室Bとがポンプ室Dたる第2の中空部D2に連通する。
【0026】
ポトム16に形成した分岐通路12は高圧室Cに直接連通する第1の連通路12aと反ロッド側油室Bに直接連通する第2の連通路12a,12bの途中に連通ポジション13aと遮断ポジション13bを備えた開閉弁13たる電磁開閉弁を設け、当該電磁開閉弁13は車速センサW1,車高センサW2等の信号でコントローラCRを介して選択的に開閉制御される。開閉弁13はボトム16内に設けてもよく、又は連通路12a,12bに接続した回路12cの途中に設けてもよい。
【0027】
次に作動について述べる。
【0028】
ショックアブソーバSの作動は通常のショックアブソーバと同じように作動する。即ち、ピストンロッド3が伸縮すると、伸長時ロッド側油室Aの油が減衰バルブVを介して反ロッド側油室Bに流出し、減衰バルブVで減衰力を発生する。逆に圧縮作動では減衰バルブVで減衰力を発生させながら反ロッド側油室Bがロッド側油室に流出する。ロッド侵入量体積分の油はリザーバ室Rが保障する。
【0029】
車両が停止している初期状態において、ピストンロッド3は第1のガス室G1で加圧されたリザーバ室Rの圧力を受け、反力を出して車体を持ち上げ、車高が高い位置に設定される。この状態から車両が走行し、ばね上部分とばね下部の相対変位があってピストンロッド3が伸縮作動するとポンプ機構Pが作動して反ロッド側油室Bの油を高圧室Cに吐出し、これにより第1のガス室G1が拡大し、反ロッド側油室Bとリザーバ室Rの内圧が低くなることによりピストンロッド3に働く圧力が低下し、車高がレベリング位置まで下降する。この状態から車高を元の高い位置に復帰させる場合は、開閉弁13を開き、高圧室Cの油を反ロッド側油室Bに戻し、ピストンロッド3に働く圧力を高くすることによって行なう。
【0030】
今、図1の状態から、ピストンロッド3とポンプシリンダ4が上昇すると、ポンプ室Dが拡大し、反ロッド側油室Bの油を吸込み通路6と吸込みチェック弁7を介してポンプ室Dに吸入させる。この状態からピストンロッド3とポンプシリンダ4が下降するとポンプ室Dが圧縮され、ポンプ室Dの油は吐出チェック弁9と吐出通路8を介して高圧室Cに吐出される。この作動をくり返すと、油の流出分第1のガス室G1が拡大し、圧力が下がり、これにより、リザーバ室Rと反ロッド側油室Bの圧力も低下し、ピストンロッド3の反力が低下するためピストンロッド3が下降し、車高が下がる。他方、ピストンロッド3とポンプシリンダ4が所定位置まで下降すると、図2に示すように、レベリングポート10と戻り通路8たる切欠き11aの上部が段部Pを越えてポンプ室D1いいかえれば第2の中空部D2に開口する。この為、この位置から更にピストンロッド3が伸縮しても、ポンプ室Dの油はレベリングポート10を介して再びポンプ室Dに戻されると共にポンプ室Dの油は吐出通路8を介して反ロッド側油室Bに吐出されるため、車高の低下は止まり、それ以上車高は低下しない。即ちレベリングポート10と吐出通路8がポンプ室Dに開口した位置であるレベリング位置に車高が設定される。
【0031】
仮に車高が低下しすぎた場合には、前述したようにレベリングポート10と吐出通路8を介して高圧室Cとポンプ室Dおよびポンプ室Dと反ロッド側油室Bとが連通するので高圧室Cから反ロッド側室Bへ油が流れ、車高をレベリング位置まで持ち上げる。
【0032】
次に、このレベリング位置で再び元の高い車高に復帰させる場合、開閉弁13を連通ポジション13aに切換えて開くと、高圧室Cの油、即ち圧力が分岐通路12と開閉弁13を介して反ロッド側油室Bに供給され、ピストンロッド3の反力を高めて車高を上昇させる。
【0033】
車高を高車高に設定し、それ以上車高を低下させたくない場合には、あらかじめ開閉弁13を開いておけば良い。この場合、高圧室Cと反ロッド側油室Bの内圧が常に等しくなり、又、ポンピング作動が行なわれても高圧室Cの油が反ロッド側油室Bに戻されるため、ピストンロッド3は常に高い反力を有し、車高は高い位置で保持される。
【0034】
開閉弁13として電磁開閉弁を使用し、この電磁開閉弁を車速センサW1,車高センサW2等の信号によりコントローラCRを介して開閉制御できる。例えば車両の高速走行時に、安定性の向上の為に車高を下げる場合には、所定速度以上になると車速センサW1からの信号で開閉弁13が閉じる。
【0035】
又、車高センサW2からの信号で高低車高を選択すれば、高車高の時は閉弁し、低車高の時は開弁させる。
【0036】
電磁開閉弁13は通電した時に開弁又は閉弁するようにどちらのタイプでも使用可能である。
【0037】
図3は、本発明の他の実施の形態に係り、これは分岐通路12と回路12cを直接アウターチューブ14に形成したポート20aと隔壁17に形成したポート20を介してリザーバ室Rと反ロッド側油室Bに接続したものである。その他の構造,作用,効果は、図1の実施の形態のものと同じである。
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、次の効果がある。
【0039】
▲1▼各請求項の発明によれば、初期状態では反ロッド側油室と高圧室とが同圧であり、ピストンロッドは反ロッド側油室の圧力を受けて反力を出すから車高を高く設定できる。
【0040】
▲2▼同じく、開閉弁を閉じ、ポンプ機構でポンピングすると反ロッド側油室とリザーバ室の圧油が高圧室に流出し、ピストンロッドの圧力が低下するから、車両の走行中に車高を低くできる。しかもレベリングポートと戻り通路がポンプ室に開口した時、ポンプ作動が行なわれず、所定の車高の低い位置でレベリングできる。
【0041】
▲3▼同じく、車高をレベリング位置から元の高い車高位置に復帰させる場合には、開閉弁を開くことにより車高の高い復帰が瞬時に行なわれる。
【0042】
▲4▼同じく、車高が低いレベリング位置にあったり、車高が低下しすぎたような場合から、車両が走行を開始する時でも開閉弁を開いて車高を高くすることができるから、車体が路面の段部や障害物に接触するようなことが防止される。
【0043】
▲5▼同じく、ポンプ作動中、吸込み通路がピストンロッド側に設けられ、吐出通路がポンプロッド側に設けられていて各通路が分離され、しかも反ロッド側油室と高圧室とが隔離されているため、車高を低圧させた状態で長期間放置しておいても油の洩れが無く、設定した高さのまま保持できる。
【0044】
▲6▼同じく、低車高でのレベリングがポンプ機能だけで機械的に行なえ、車高の検出器等の検出手段が不要であるから構造が簡単で、部品点数が少なく、コストダウンを図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る車高調整装置を示す縦断正面図である。
【図2】図1の車高調整装置がレベリング位置まで下降した状態を示す縦断正面図である。
【図3】他の実施の形態に係る車高調整装置を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1 シリンダチューブ
2 ピストン
3 ピストンロッド
4 ポンプシリンダ
5 ポンプロッド
6 吸込み通路
8 吐出通路
9 吐出チェック弁
10 レベリングポート
11 戻り通路
11a 切欠き
12 分岐通路
13 開閉弁
16 ボトム
17 隔壁
18 ポート
19 隙間
20,21 ポート
A ロッド側油室
B 反ロッド側油室
C 高圧室
C1 第1のガス室
C2 第2のガス室
D ポンプ室
D1 第1の中空部
D2 第2の中空部
R リザーバ室
V 減衰ハルブ
Claims (7)
- シリンダチューブ内にピストンを介してピストンロッドを移動自在に挿入し、ピストンはシリンダチューブ内のシリンダ室をロッド側油室と反ロッド側油室とに区画し、二つの油室はピストンに設けた減衰バルブを介して連通し、シリンダチューブの外側にシリンダ室と連通する加圧されたリザーバ室と、シリンダ室と隔離された加圧された高圧室とを設け、ピストンロッド内にポンプシリンダを設け、このポンプシリンダ内にポンプロッドを摺動自在に挿入させ、ピストンロッドとポンプシリンダにはポンプシリンダ内のポンプ室と上記シリンダ室とを接続する吸込み通路を設け、この吸込み通路の途中にシリンダ室からポンプ室側へのみ油の流れを許容する吸込みチェック弁を設け、ポンプロッドには上記ポンプ室を高圧室に接続する吐出通路を設け、この吐出通路の途中にポンプ室から高圧室へのみ油の流れを許容する吐出チェック弁を設け、更に上記ポンプロッドにはピストンロッドが所定位置まで下降した時、吐出チェック弁より下流側の吐出通路をポンプ室に開口させるレベリングポートと、同じくポンプ室をシリンダ室に開口させる戻り通路とを形成し、更に上記高圧室をシリンダ室に接続する分岐通路を設け、この分岐通路の途中に開閉弁を設けたことを特徴とする車高調整装置。
- シリンダチューブ内にピストンを介して中空なピストンロッドを移動自在に挿入し、ピストンはシリンダチューブ内のシリンダ室をロッド側油室と反ロッド側油室とを区画し、二つの油室はピストンに設けた伸・圧共用の減衰バルブを介して連通し、シリンダチューブの外側にアウターチューブを設け、シリンダチューブとアウターチューブとの間に反ロッド側油室に連通するリザーバ室と、反ロッド側油室と隔離された高圧室と、リザーバ室と高圧室とをそれぞれ加圧する第1、第2のガス室とを設け、ピストンロッド内には中空なポンプシリンダを一体に挿入し、当該ポンプシリンダ内にはシリンダチューブの基端側ボトムから起立する中空なポンプロッドを摺動自在に挿入させ、ポンプシリンダ内に区画されたポンプ室をピストンロッドとポンプシリンダに形成した吸込み通路を介して反ロッド側油室に接続すると共に当該吸込み通路内に反ロッド側油室からポンプ室へのみ油の流れを許容する吸込みチェック弁を設け、又ポンプロッドと上記ボトムにはポンプ室を高圧室に接続する吐出通路を設け、この吐出通路の途中にポンプ室から高圧室へのみ油の流れを許容する吐出チェック弁を設け、更に上記ポンプロッドにはピストンロッドが所定位置まで下降した時、吐出チェック弁より下流側の吐出通路をポンプ室に開口させるレベリングポートと、同じくポンプ室を反ロッド側油室に開口させる戻り通路を形成し、又、上記高圧室を反ロッド側油室に接続する分岐通路を上記ボトムに設け、この分岐通路の途中に開閉弁を設けたことを特徴とする車高調整装置。
- シリンダチューブとアウターチューブとの間に筒状の隔壁を設け、この隔壁とアウターチューブとの間にそれぞれリザーバ室と第1のガス室及び高圧室と第2のガス室を配置させ、シリンダチューブに形成したポートと、シリンダチューブと隔壁との間の隙間と、隔壁に形成したポートを介してリザーバ室が反ロッド側油室に連通している請求項2の車高調整装置。
- ピストンロッド内に挿入したボトムシリンダの下端をピストンロッドの下端内周に固定し、吸込み通路がピストンロッドの下端部に形成した第1のポートと、ピストンロッドの内周とポンプシリンダの外周との間の隙間とポンプシリンダのヘッドに形成した第2のポートとで構成され、吸込みチェック弁が第2のポートの途中に配設されている請求項2又は3の車高調整装置。
- 吐出通路がポンプロッドの中央に形成した軸方向の第1の油路とボトムに形成した第2の油路とで構成され、第1の油路のポンプ室に近い位置に吐出チェック弁が配設されている請求項2,3又は4の車高調整装置。
- ポンプ室はポンプロッドが摺動する第1の中空部と、この中空部より上方に連なる大径な第2の中空部とで構成され、レベリングポートが吐出チェック弁より下方に於て吐出通路に連通する横方向のポートで構成され、戻り通路がポンプロッドの外周に軸方向に沿って形成した切欠きで構成され、ピストンロッドとポンプシリンダが下降して上記横方向のポートと上記切欠きが上記大径な第2の中空部に開口した時それぞれ吐出通路と反ロッド側油室とが第2の中空部に連通する請求項2,3,4又は5の車高調整装置。
- 分岐通路が高圧室に直接連通する第1の連通路と反ロッド側油室に直接連通する第2の連通路とからなり、第1、第2の連通路の途中に連通ポジションと遮断ポジションを備えた電磁開閉弁を設け、当該電磁開閉弁は車速センサ,車高センサ等の信号でコントローラを介して選択的に開閉制御される請求項2,3,4,5又は6の車高調整装置。
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