JPH10299049A - 水栓器具の取付構造 - Google Patents

水栓器具の取付構造

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JPH10299049A
JPH10299049A JP12798497A JP12798497A JPH10299049A JP H10299049 A JPH10299049 A JP H10299049A JP 12798497 A JP12798497 A JP 12798497A JP 12798497 A JP12798497 A JP 12798497A JP H10299049 A JPH10299049 A JP H10299049A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】略馬蹄形の固定金具にてカウンターの下面を挟
み込むようにして水栓器具を取り付けるに際し、偏心位
置において固定金具を貫通するボルトに対してナットを
ねじ込んだときに固定金具に対してナットの締付力が偏
って作用し、結果的に水栓器具の取付固定力が弱くなる
のを防止する。 【解決手段】水栓器具から下向きに延び出したボルト3
2と、略馬蹄形状をなすとともにボルト32を貫通させ
る貫通孔34とを有し、カウンター26を裏面側から挾
み込む固定金具30と、固定金具30に対し締付力を及
ぼすナット36とを備えた水栓器具の取付構造におい
て、ナット36の上面に凸形テーパ面66を形成すると
ともに、固定金具30の下面且つ貫通孔34の周縁部に
凹形テーパ面51を形成し、且つ凹形テーパ面51につ
いては、貫通孔34の中心に対して貫通孔34の偏心方
向と同方向に偏心した位置に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は水栓器具をカウン
ター等の取付部材の上面に取り付けるための取付構造に
関し、詳しくは取付部材を下面側から挾む略馬蹄形の固
定具を用いた取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】カウンター等の取付部材(以下カウンタ
ーを例として述べる)の上面に水栓器具を取り付けるた
めの取付構造として、従来図15に示すような取付構造
が用いられている。同図において300は水栓本体30
2及びこれから延び出した吐水管304,操作レバー3
06を備えた水栓器具である。この水栓器具300から
は雄ねじ管308が下向きに延び出しており、この雄ね
じ管308が、カウンター310に形成された取付穴3
12を挿通して下側に突き出している。
【0003】そしてそのカウンター310の下面側に突
き出した雄ねじ管308に対して、カウンター310の
下面側から固定ナット314が雄ねじ管308にねじ込
まれ、そのねじ込力に基づいて、水栓器具300と固定
ナット314とがカウンター310を上下両面側から挾
み込む状態に水栓器具300がカウンター310に取り
付けられている。
【0004】尚、316は水栓本体302に対して水,
湯等を供給するための供給管で、この供給管316は雄
ねじ管308の内部を挿通して上端部が水栓本体302
に接続されている。
【0005】しかしながらこの取付構造の場合、水栓器
具300の取付けに際して供給管316等を雄ねじ管3
08の内部に挿通しなければならないとともに、ナット
314を雄ねじ管308にねじ込むに際しても、そのナ
ット314の内側に供給管316等を挿通しなければな
らず、特に供給管316等が長い場合には遠い位置にあ
る供給管316等の端をナット314の内側に通し、そ
してナット314を雄ねじ管308の位置まで持って来
なければならず、作業が面倒であって、このために水栓
器具300の取付施工に手間と時間とがかかる問題があ
った。
【0006】そこでこの問題を解決する一手段として、
図16に示すような取付構造が提案されている。この取
付構造は、水栓器具300をカウンター310等に取り
付けるための固定具として略馬蹄形をなす固定金具31
8を用いたものである。ここで略馬蹄形の固定金具31
8は、リング状部材の周方向所定個所に切欠部320を
形成して、内側に挿通穴部322を形成し、供給管31
6等がこの挿通穴部322を挿通可能となしたものであ
る。
【0007】そしてこの取付構造では、水栓器具300
側から締結軸としてのボルト324を下向きに延び出さ
せて、このボルト324を、固定金具318の中心から
偏心した位置に形成した貫通孔325を貫通して固定金
具318の下面側に突き出させ、その突き出したボルト
324の端部側からナット326をねじ込んで、水栓器
具300と固定金具318とがカウンター310を上下
両面から挾み込む状態に、かかる水栓器具300をカウ
ンター310に固定し、取り付けるようになしたもので
ある。
【0008】この取付構造の場合、供給管316等を固
定金具318の切欠部320通じて挿通穴部322に挿
通状態となすことができ、従って水栓器具300の取付
施工が容易となる利点が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの取付
構造の場合、ボルト324とナット326とが、略馬蹄
形の固定金具318の中心より水平方向に偏心した位置
においてねじ結合されるため、即ち固定金具318に対
してナット326のねじ込みによる締付力が偏心位置に
おいて加えられることとなるため、カウンター310に
対する固定金具318の自由端部側(図中左側端部)の
締付力が相対的に弱く、ひいては水栓器具300のカウ
ンター310に対する固定力が弱くなるといった問題が
あった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本発
明の水栓器具の取付構造は、カウンター等の取付部材の
上面に水栓器具を取り付けるための取付構造であって、
(イ)該取付部材における取付穴の中心より偏心した位
置において該水栓器具から該取付穴を通じて下向きに延
び出したボルトと、(ロ)リング状部材の周方向の一部
を内外方向に切り欠いた形態の略馬蹄形状をなすととも
に、該ボルトの位置に対応した偏心位置に該ボルトを貫
通させる貫通孔を有し、該取付部材の下面に配置されて
該取付部材を下面側から挾み込む固定具と、(ハ)該ボ
ルトにねじ込まれて上面を該固定具の下面に当接させ、
該固定具が前記水栓器具とともに前記取付部材を上下両
面から挾み込むように該固定具に対して上向きの締付力
を及ぼすナットとを備えた水栓器具の取付構造におい
て、前記ナットの上面に、上方に向って漸次小径となる
凸形テーパ面を形成するとともに、前記固定具の下面且
つ前記貫通孔の周縁部に、該凸形テーパ面と嵌合する、
上方に向って漸次小径となる凹形テーパ面を形成し、且
つ該凸形テーパ面については前記ナットの中心と同心位
置に、また該凹形テーパ面については該貫通孔の中心に
対して、該貫通孔の前記偏心方向と同方向に偏心した偏
心位置にそれぞれを形成したことを特徴とする。
【0011】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明の水栓器具
の取付構造は、ナットの上面に凸形テーパ面をナットの
中心と同心位置に形成する一方、対応する固定具の下面
且つ貫通孔周縁部に、凹形テーパ面をその貫通孔の偏心
方向と同方向に偏心した位置に形成したもので、この取
付構造にあっては、ナットをボルトに対して下端部から
ねじ込んで行くと、そのナット上面の凸形テーパ面と固
定具下面の凹形テーパ面とのテーパ嵌合作用に基づい
て、固定具の自由端部側に大きな締付力が加わり、結果
として固定具が全体に亘ってほぼ均等な力で取付部材の
下面に押え付けられる。このため、水栓器具がカウンタ
ー等取付部材に対して強固に固定されるようになる。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において、10は自動水栓における吐水
管(水栓器具)で、12は自動水栓における本体部であ
る。この本体部12の内部には電磁弁及び制御部が内蔵
されている。
【0013】14は自動水栓における混合部で、給水管
16及び給湯管17が接続されており、これらを通じて
送られてきた水と湯とがこの混合部14で混合される。
この混合部14と本体部12とは接続管18にて互いに
接続されており、混合部14からの混合水がこの接続管
18を通じて本体部12へと送られる。本体部12へと
送られた混合水は、更に供給管20を通じて上記吐水管
10へと送られる。
【0014】吐水管10には、その先端部に吐水口22
とその近傍において感知センサ24が備えられており、
使用者の手が差し出されたとき感知センサ24による感
知に基づいて吐水口22から自動的に吐水が行われる。
【0015】26はカウンター,洗面器等の取付部材
(この例ではカウンターとする)で取付穴28が設けら
れており、この取付穴28において、水栓器具としての
吐水管10がカウンター26の上面から起立する状態に
取り付けられている。
【0016】図2,3は吐水管10の取付構造を示した
もので、この取付構造では吐水管10と固定金具30と
でカウンター26を上下両面から挾み込む状態で吐水管
10がカウンター26に取付固定されている。詳しく
は、この取付構造では吐水管10から締結軸としてのボ
ルト32が取付穴28を通じて下向きに延び出してい
る。このボルト32は、固定金具30の貫通孔34を貫
通して固定金具30の下面側に突き出しており、その突
き出した部分に、締付具としてのナット36がねじ込ま
れている。そしてそのねじ込力によって、吐水管10と
固定金具30とがカウンター26を上下両面から強く挾
み込んでいる。
【0017】図4及び図5は上記固定金具30の構成を
具体的に示したものである。図4に示しているようにこ
の固定金具30は、リング状部材の周方向を一部切り欠
いた形態の略馬蹄形状をなしている。即ちこの固定金具
30は、切欠部42とその内側の挿通穴部44とを有し
ており、その挿通穴部44に、上記供給管20或いは感
知センサ24と本体部12の制御部とを連絡するリード
線等が挿通可能とされている。
【0018】またこの固定金具30には、図5(A)に
示しているようにその中心より偏心した位置、具体的に
は切欠部42から離れる側に所定寸法dだけ偏心した位
置において、上記ボルト32を貫通させる貫通孔34が
形成されている。
【0019】本例においてこの固定金具30は、下側の
金属部材46と上側のゴム等の弾性部材48とが固着一
体化された積層構造をなしており、全体として断面台形
状をなしている。即ちこの固定金具30は、図2,3に
示しているようにカウンター26の下面且つ取付穴28
の外周縁に当接する外周部の形状が、上方に向って固定
金具30の中心側に接近するようなテーパ面形状、つま
り上方に向って漸次小径となるような凸形のテーパ面形
状とされている。
【0020】尚この固定金具30は、下側の金属部材4
6の外周部形状もテーパ形状とされており、上側の弾性
部材48は下側の金属部材46の表面を所定厚みで全体
的に覆う形態とされている。
【0021】本例において、図5(C)に示しているよ
うに上記貫通孔34の内面には、互いに平行且つ平坦面
形状の一対の係合面47が形成されている。この係合面
47は、後に詳しく述べるようにボルト32に形成され
た被係合面52(図6参照)に係合して回止め作用をな
すものである。
【0022】この貫通孔34は、同図(B)に示してい
るように弾性部材48側の貫通孔34Aと金属部材46
側の貫通孔34Bとから成っており、而して金属部材4
6側の貫通孔34Bの幅寸法は上記ボルト32に対して
丁度嵌まり合う寸法とされている。一方弾性部材48側
の貫通孔34Aは、ボルト32の太さよりも若干その幅
寸法が小さくされており、貫通孔34Aの内面とボルト
32との間で、弾性部材48の弾性接触に基づく摩擦力
が生ぜしめられるようになっている。そしてその弾性摩
擦力に基づいて、後に詳述するように固定金具30がボ
ルト32に対し仮固定、つまり仮支持されるようになっ
ている。
【0023】固定金具30の下面には、貫通孔34の周
縁に沿って凹形テーパ形状の深さの浅いテーパ穴部49
が形成されている(図5(C))。このテーパ穴部49
のテーパ面51は、上方に向って漸次小径となるような
テーパ面とされており、且つその中心位置が貫通孔34
の中心位置に対して図5中右方、つまり貫通孔34が固
定金具30の中心に対して偏心している方向と同方向に
偏心させられている。
【0024】図6に上記ボルト32の構成が具体的に示
してある。同図に示しているようにこのボルト32に
は、上端近傍に軸直角方向に突出する一対の挾持部50
が設けられている。そしてその挾持部50の直下からボ
ルト下端に到るまで、外周雄ねじ部を切り落した形態の
平坦な一対の被係合面52が互いに平行に形成されてい
る。
【0025】この被係合面52は、上記固定金具30の
貫通孔34における係合面47に係合して、ボルト32
周りの固定金具30の回転方向位置を規定する作用をな
す。
【0026】上記吐水管10には、図7及び図8に示し
ているように底部54に貫通孔56が形成されている。
そしてこの貫通孔56を貫通してボルト32が底部54
の上側に突き出しており、そこにナット58がねじ込ま
れている。そしてこのナット58とボルト32の突出形
状の挾持部50とが底部54を上下両側から挾み込む状
態に、ボルト32と吐水管10の底部54とが固定され
ている(図2参照)。
【0027】而してボルト32における挾持部50の上
面は、図6に示しているように上方に向ってボルト32
の中心側に接近する平坦面形状の傾斜面とされており、
この傾斜面が回止め用の被係合面60とされている。こ
の平坦面形状且つ傾斜形状の被係合面60は、吐水管底
部54に対する挾持面としても機能する。
【0028】他方、図7(C)に示しているように吐水
管底部54の貫通孔56の内面には、上記被係合面60
に対応した傾斜形状の係合面62が形成されている。こ
の係合面62は、上方に向って貫通孔56の開口幅を漸
次狭くするような平坦面形状の傾斜面とされている。
【0029】そしてこの平坦面形状且つ傾斜形状の係合
面62と、ボルト32側の被係合面60との係合作用に
基づいて、ボルト32周りの吐水管10の回転方向位置
が規定され、またナット58のボルト32に対する締込
み時に吐水管底部54側の係合面62とボルト32側の
被係合面60とが強く圧着した状態となって、底部54
が挾持部50とナット58とにより上下両側から強固に
締付固定される。またそれら係合面62と被係合面60
との圧着に基づいて、吐水管10が強固に回止めされ
る。
【0030】図9は上記ナット36の構成を具体的に示
している。図に示しているようにこのナット36は軸方
向に細長い筒状をなしており、上下両面に対称形状のテ
ーパ凸部64を有している。これらテーパ凸部64のテ
ーパ面66は、それぞれ上方及び下方に進むにつれてナ
ット36の中心に接近するような、つまり漸次小径とな
るようなテーパ面とされている。またこれらテーパ凸部
64のテーパ面66は、ナット36の中心と同心状に形
成されている。
【0031】このテーパ凸部64は、上記固定金具30
の下面側のテーパ穴部49に嵌合して固定金具30の切
欠部42側の端部、つまり自由端部側に大きな締付力を
及ぼすためのもので、その際ナット36上面のテーパ凸
部64のみが有効に働く。
【0032】即ちこのナット36において、上面と下面
とに対称形状のテーパ凸部64がそれぞれ設けられてい
るのは、ナット36をボルト32にねじ込む際に上下の
向きを選択しないで使えるようになしたものである。
【0033】図10〜14は本例の取付構造における吐
水管10の取付手順を示したもので、以下にその取付手
順を同図に基づいて詳しく説明する。本例の取付構造で
は、先ず図10(I)に示しているようにボルト32の
上部を吐水管底部54にねじ結合して固定する。具体的
には、吐水管底部54の貫通孔56を貫通してボルト3
2上部を上方に突き出させ、その突出し部分に対してナ
ット58をねじ込んでボルト32と吐水管底部54とを
固定する。
【0034】このとき、先に説明したようにボルト32
の挟持部50上面の平坦面且つ傾斜面形状の被係合面6
0が底部54の貫通孔56側の係合面62に係合して、
吐水管10のボルト32周りの回転方向位置が規定され
る。また同時に、ナット58の締付けに基づいて挟持部
50の被係合面60と貫通孔56の係合面62とが強く
圧着した状態となって、ボルト32と吐水管底部54と
が軸方向、つまり上下方向と回転方向に強固に固定状態
となる(図10(II))。
【0035】さてこの状態で図11に示しているように
吐水管10をカウンター26の上面にセットし、ボルト
32をカウンター26の取付穴28を通じて下向きに突
き出させる。また併せてこのとき吐水管10に上端部を
接続してある供給管20を、取付穴28を通じて下向き
に延び出させる。
【0036】そして次に略馬蹄形の固定金具30を図1
1(III),図12(IV),(V)の手順でボルト32に
嵌め合わせる。このとき、固定金具30は切欠部42を
有しているため、その切欠部42を通じて供給管20を
固定金具30の挿通穴部44に挿通状態とすることがで
きる。
【0037】また固定金具30をその貫通孔34におい
てボルト32に嵌め合わせたとき、弾性部材48側の貫
通孔34Aの内面とボルト32の外周面との弾性摩擦力
に基づいて、固定金具30がボルト32からずり落ち防
止される。従ってその後においてナット36を固定金具
30の下側からボルト32に対しねじ込むときに、固定
金具30を手に持って支持していなくても良く、ナット
36のねじ込作業を簡単に行うことができる。或いはま
た、固定金具30がナット36からずり落ちてしまい、
場合によってこれを紛失してしまうといったことを確実
に防止できる。
【0038】さてボルト32にねじ込んだナット36を
更に一杯まで締め込んで行くと、固定金具30がカウン
ター26の下面に当接してこれを下側から挟み込み、こ
こにおいて吐水管10がカウンター26に固定状態とな
る。そのとき、図14に示しているように固定金具30
はカウンター26における取付穴28の周縁部に当接す
る外周部の形状がテーパ形状とされているため、そのテ
ーパ面による求心作用が働いて、固定金具30が正しく
取付穴28に対して自動的に心合せされる。即ち固定金
具30の中心と取付穴28の中心とが一致する状態に固
定金具30が心合せされる。
【0039】またこのとき、固定金具30とボルト32
とは、固定金具30の貫通孔34内面の係合面47とボ
ルト32の平坦面形状の被係合面52とが係合した状態
にあり、固定金具30のボルト32周りの回転方向位置
が予め定めた位置に規定された状態となる。即ち、吐水
管10と固定金具30とがボルト32周りの回転方向に
おいてそれぞれ位置規制された状態となり、ボルト32
を介して固定金具30と吐水管10とが正確に予め定め
た相対関係位置に位置させられる。
【0040】従って本例によれば、ただ単にナット36
を固定金具30の下側からボルト32にねじ込んで行く
だけで、吐水管10及び固定金具30が取付穴28に対
して設定した適正位置でカウンター26に固定される。
【0041】本例の取付構造では、図13に示している
ようにナット36をボルト32にねじ込んで行くと、ナ
ット36の上面のテーパ凸部64が固定金具30の下面
側のテーパ穴部49内部に嵌入する。このとき、ナット
36側のテーパ凸部64はナット36の軸心と同心状に
形成されている一方、固定金具30側のテーパ穴部49
は貫通孔34の中心に対して偏心位置に形成されている
ため、ナット36の締込力が固定金具30の自由端部
側、つまりボルト32から遠い側に位置する、切欠部4
2側の端部に対して強く作用せしめられる。
【0042】具体的に説明すると、ナット36をボルト
32に対してねじ込んで行ったとき、ナット36のテー
パ凸部64は図13(VI)の状態から同図(VII)の状
態となって、先ずテーパ凸部64の図中左側の片側のテ
ーパ面、つまり切欠部42側の自由端部側のテーパ面6
6が先ずテーパ穴部49のテーパ面51に当接する。従
ってこの状態でナット36を上方にねじ込むと、図13
(VIII)に示すように固定金具30の自由端部側、つま
り図中左側の端部側が若干持ち上げられた状態となる。
これはナット36の締付力が同端部側に強く作用せしめ
られるからである。
【0043】この状態からナット36を更に締め上げて
行くと、最終的に固定金具30は図14に示す状態とな
るが、このとき固定金具30の自由端部側に対して引き
続きナット36による大きな締付力が作用せしめられて
おり、この結果、固定金具30は全体としてカウンター
26の下面に対し、全体に亘って均等な力で押さえ付け
られるのである。
【0044】従って本例の取付構造によれば、固定金具
30に対して、その中心よりも偏心した位置においてナ
ット36による締付力が作用しているにも拘らず、固定
金具30は全体に亘って均等な力でカウンター26に押
し付けられ、固定されるのである。このため本例の取付
構造によれば、吐水管10をがたつき無く強固にカウン
ター26に対して固定状態となすことができる。
【0045】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明は湯水の混合部、吐
水管、操作ハンドル等を備えた水栓器具をカウンターそ
の他の取付部材上面に取り付けるに際して適用可能なも
のであるなど、その主旨を逸脱しない範囲において種々
変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用対象である水栓器具としての吐水
管を含む自動水栓の全体構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例である図1の吐水管の取付構造
を吐水管取付状態で示す図である。
【図3】図2の取付構造を各部に分解して示す図であ
る。
【図4】図2及び図3における固定金具の構成を示す図
である。
【図5】図4の固定金具の要部を示す図である。
【図6】図2及び図3における締結用のボルトの構成を
示す図である。
【図7】図1ないし図3の吐水管の底部の構造を示す図
である。
【図8】図7の吐水管底部とボルトとの固定構造を各部
に分解して示す図である。
【図9】図2及び図3におけるナットの構成を示す図で
ある。
【図10】同実施例の取付手順の一部工程を示す説明図
である。
【図11】図10に続く一部工程の説明図である。
【図12】図11に続く一部工程の説明図である。
【図13】図9のナットにおけるテーパ突部と図5の固
定金具のテーパ穴部との作用を説明する説明図である。
【図14】図12に続く最終取付状態の要部拡大断面図
である。
【図15】従来の水栓器具の取付構造の例を示す図であ
る。
【図16】従来の水栓取付構造の図15とは異なる例を
示す図である。
【符号の説明】
10 吐水管(水栓器具) 26 カウンター(取付部材) 28 取付穴 30 固定金具 32 ボルト 34 貫通孔 36 ナット 49 テーパ穴部 51 テーパ面 64 テーパ凸部 66 テーパ面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カウンター等の取付部材の上面に水栓器
    具を取り付けるための取付構造であって、(イ)該取付
    部材における取付穴の中心より偏心した位置において該
    水栓器具から該取付穴を通じて下向きに延び出したボル
    トと、(ロ)リング状部材の周方向の一部を内外方向に
    切り欠いた形態の略馬蹄形状をなすとともに、該ボルト
    の位置に対応した偏心位置に該ボルトを貫通させる貫通
    孔を有し、該取付部材の下面に配置されて該取付部材を
    下面側から挾み込む固定具と、(ハ)該ボルトにねじ込
    まれて上面を該固定具の下面に当接させ、該固定具が前
    記水栓器具とともに前記取付部材を上下両面から挾み込
    むように該固定具に対して上向きの締付力を及ぼすナッ
    トとを備えた水栓器具の取付構造において前記ナットの
    上面に、上方に向って漸次小径となる凸形テーパ面を形
    成するとともに、前記固定具の下面且つ前記貫通孔の周
    縁部に、該凸形テーパ面と嵌合する、上方に向って漸次
    小径となる凹形テーパ面を形成し、且つ該凸形テーパ面
    については前記ナットの中心と同心位置に、また該凹形
    テーパ面については該貫通孔の中心に対して、該貫通孔
    の前記偏心方向と同方向に偏心した偏心位置にそれぞれ
    を形成したことを特徴とする水栓器具の取付構造。
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