JPH0561255U - 給水栓取り付け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】特別な工具等を用いることなく給水栓本体の取
り付けを容易に行う。 【構成】取り付け基部３に穿設された通孔４に挿入孔１
を有する給水栓支持筒体２を挿入する。給水栓支持筒体
２の上端より突設されたフランジ５を通孔４の開口縁に
当接する。取り付け基部３の裏面側において通孔４より
突設された給水栓支持筒体２に固定ナット６を螺着す
る。固定ナット６の下端より下方に突出する給水栓支持
筒体２の下部側面に給水栓固定ネジ７が挿入されるネジ
孔８を設ける。指で回転させるための手回し部９を給水
栓固定ネジ７に設ける。給水栓本体１０の下部に下方に
向けて徐々に大径となったテーパ部１１を設ける。給水
栓本体１０の下部を挿入孔１に挿合する。給水栓本体１
０と給水栓支持筒体２とを回転防止手段１２にて回転し
ないように連結する。ネジ孔８に螺合された給水栓固定
ネジ７の先部を給水栓本体１０に設けられたテーパ部１
１に圧接する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、洗面化粧台や流し台等に給水栓を取り付けるための給水栓取り付け 装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、洗面化粧台や流し台等に混合水栓のような給水栓を取り付ける構造とし ては実開昭６０−１７２０８７号公報にて示されるような構造が一般的に用いら れている。このものは、図５に示されるようにカウンターや天板等の取り付け基 部３に通孔４が穿設されており、この通孔４に給水栓本体１０の下部を挿合し、 給水栓本体１０と給水管１７とを接続しながら取り付け基部３の裏面側において 通孔４より突設された給水栓本体１０の下部に固定ナット３０を螺合し、この固 定ナット３０をスパナ等の工具によって締め込んで給水栓本体１０と固定ナット ３０とで取り付け基部３を挟持することで取り付けが行われるようになっている 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上述のような従来例にあっては、給水管１７と接続されることとなる 給水栓本体１０を設置する作業時に取り付け基部３の裏面側の狭い空間内で給水 栓本体１０の下部に固定ナット３０を嵌め込む作業や、固定ナット３０をスパナ 等の工具によって取り付け基部３の裏面側から締め込む作業を行う必要があり、 作業が複雑化して取り付け作業を行いにくく、作業に手間がかかるという問題が あった。

【０００４】 本考案は上記問題点の解決を目的とするものであり、特別な工具等を用いるこ となく給水栓本体の取り付けを手間取ることなく容易に行うことができる給水栓 取り付け装置を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案では、上記目的を達成するために、給水栓挿入用の挿入孔１を有する給 水栓支持筒体２を取り付け基部３に穿設された通孔４に挿入し、給水栓支持筒体 ２の上端より突設されたフランジ５を通孔４の開口縁に当接し、取り付け基部３ の裏面側において通孔４より突設された給水栓支持筒体２に固定ナット６を螺着 し、固定ナット６の下端より下方に突出する給水栓支持筒体２の下部側面に給水 栓固定ネジ７が挿入されるネジ孔８を設け、この給水栓固定ネジ７に指で回転さ せるための手回し部９を設け、給水栓本体１０の下部に下方に向けて徐々に大径 となったテーパ部１１を設け、給水栓本体１０の下部を上記給水栓支持筒体２の 挿入孔１に挿合し、給水栓本体１０と給水栓支持筒体２とを回転防止手段１２に て回転しないように連結し、ネジ孔８に螺合された給水栓固定ネジ７の先部を給 水栓本体１０に設けられたテーパ部１１に圧接したものである。

【０００６】

【作用】

しかして、手回し部９によって給水栓固定ネジ７を手で回すことで専用の工具 等を用いることなく給水栓本体１０の取り付けを行うことができる。そして、給 水栓固定ネジ７の先部が圧接されることとなるテーパ部１１は下方に向けて徐々 に大径となっており、これによって給水栓固定ネジ７の締め込みによって給水栓 本体１０は下方に引下げられることとなり、手回しによる給水栓固定ネジ７のみ の固定であっても給水栓本体１０の取り付けは確実に行われる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を図示された実施例に基づいて詳述する。 給水栓取り付け装置は図１に示されるように洗面ボウルやシンク等のボウル体 またはカウンター等の取り付け基部３に取り付けられる給水栓支持筒体２及び固 定ナット６と、給水栓支持筒体２に取り付けられる給水栓本体１０と、給水栓本 体１０を固定する給水栓固定ネジ７とで主体が構成されている。

【０００８】 給水栓支持筒体２は給水栓本体１０の下部が挿通される挿入孔１を有する筒状 に形成されており、上端からは側方に向けてフランジ５が突設されており、フラ ンジ５の下方の筒体外面にはネジ部１３が設けられている。この給水栓支持筒体 ２は取り付け基部３に穿設された通孔４に挿入されるようになっており、フラン ジ５を通孔４の開口縁に当接することで脱落したりするようなことなく通孔４に 取り付けられるようになっている。取り付け基部３の裏面側において通孔４より 突出する給水栓支持筒体２には環状のパッキン１４を介して固定ナット６が螺合 されるようになっており、この固定ナット６を締め込むことで固定ナット６とフ ランジ５とで取り付け基部３を挟持して給水栓支持筒体２が強固に取り付け基部 ３に取り付けられている。固定ナット６の下端より下方に突出する給水栓支持筒 体２の下部側面には給水栓固定ネジ７が挿入されるネジ孔８が設けられており、 このネジ孔８には給水栓固定ネジ７が着脱自在に取り付けられるようになってい る。給水栓固定ネジ７は指で回転させるための手回し部９よりボルト１５を突設 して構成されており、ネジ孔８への螺合は手回し部９を指で回転させることで行 うことができるようになっている。給水栓本体１０の下部には給水栓支持筒体２ の挿入孔１に挿合されることとなる連結部１０ａが設けられており、連結部１０ ａを挿入孔１に挿合するようにして給水栓本体１０と給水栓支持筒体２とが連結 されるようになっている。ここで、給水栓本体１０と給水栓支持筒体２とは回転 防止手段１２にて回転しないように連結されている。回転防止手段１２は給水栓 本体１０の連結部１０ａの外面または挿入孔１の内面に係合凸部１２ａと係合凹 部１２ｂとを設けて形成されており、係合凸部１２ａと係合凹部１２ｂとを係合 させることで給水栓本体１０が回転したりするようなことなく給水栓支持筒体２ に取り付けられるようになっている。また、係合凸部１２ａと係合凹部１２ｂと を連結することで給水栓本体１０の位置決めが行われることとなり、給水栓本体 １０を所定位置（所定方向）に取り付けすることができるようになっている。図 ４には回転防止手段１２の各実施例が示されており、図４（ａ）に示されるもの にあっては、連結部１０ａの外面に係合凸部１２ａを設け、給水栓支持筒体２の 内面に係合凹部１２ｂを設けるようにしたものが示されており、また、図４（ｂ ）、図４（ｃ）には連結部１０ａの外面に係合凹部１２ｂを設け、給水栓支持筒 体２の内面に係合凹部１２ｂを設けるようにしたものが示されている。

【０００９】 連結部１０ａの上部にはＯリングのようなシール材１６が設けられており、こ れによって給水栓本体１０と給水栓支持筒体２とが水密的に連結されるようにな っている。連結部１０ａの下部には下方に向けて徐々に大径となったテーパ部１ １が設けられている。 給水栓本体１０には図３に示されるようにフレキシブルホースにて形成される 給水管１７が接続されており、給水管１７の先部には連結プラグ１８が設けられ ており、この連結プラグ１８は給水本管１９に設けられた連結カプラ２０にワン タッチで連結することができるようになっている。

【００１０】 しかして、給水栓本体１０の取り付けは、まず、給水栓支持筒体２を取り付け 基部３に穿設された通孔４に挿通し、取り付け基部３の裏面側において通孔４よ り突設する給水栓支持筒体２のネジ部１３に固定ナット６を螺合し、この固定ナ ット６を締め込んで固定ナット６と給水栓支持筒体２のフランジ５とで取り付け 基部３を挟持することで給水栓支持筒体２を取り付け基部３に固定する。次いで 、回転防止手段１２を構成する係合凹部１２ｂと係合凸部１２ａとを係合するよ うにして給水栓本体１０の連結部１０ａを給水栓支持筒体２の挿入孔１に挿合し 、固定ナット６より下方に突出する給水栓支持筒体２の通孔４に給水栓固定ネジ ７を螺合し、給水栓固定ネジ７の先部を給水栓本体１０のテーパ部１１に当接し 、この状態で手回し部９にて給水栓固定ネジ７を締め込んでテーパ部１１に給水 栓固定ネジ７を構成するボルト１５の先部を圧接させることで給水栓本体１０の 取り付けが行われる。ここで、給水栓固定ネジ７のボルト１５をテーパ部１１に 圧接させるとテーパ部１１は下方に向けて徐々に大径となっており、これによっ て給水栓固定ネジ７の締め込みによって給水栓本体１０は下方に引下げられるこ ととなり、手回しによる給水栓固定ネジ７のみの固定であっても給水栓本体１０ の取り付けは確実に行われるものである。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は上述のように、給水栓挿入用の挿入孔を有する給水栓支持筒体を取り 付け基部に穿設された通孔に挿入し、給水栓支持筒体の上端より突設されたフラ ンジを通孔の開口縁に当接し、取り付け基部の裏面側において通孔より突設され た給水栓支持筒体に固定ナットを螺着し、固定ナットの下端より下方に突出する 給水栓支持筒体の下部側面に給水栓固定ネジが挿入されるネジ孔を設け、この給 水栓固定ネジに指で回転させるための手回し部を設け、給水栓本体の下部に下方 に向けて徐々に大径となったテーパ部を設け、給水栓本体の下部を上記給水栓支 持筒体の挿入孔に挿合し、給水栓本体と給水栓支持筒体とを回転防止手段にて回 転しないように連結し、ネジ孔に螺合された給水栓固定ネジの先部を給水栓本体 に設けられたテーパ部に圧接するようになっているので、給水栓本体の取り付け は手回し部にて給水栓固定ネジを手で回すことで行われるものであり、専用の工 具を用いることなく手回しによる給水栓固定ネジの締め込みだけで給水栓本体を 手間取ることなく容易に取り付けることができるものである。また、給水栓固定 ネジの先部が圧接されることとなるテーパ部は下方に向けて徐々に大径となって おり、これによって給水栓固定ネジの締め込みによって給水栓本体は下方に引下 げられることとなり、手回しによる給水栓固定ネジのみの固定であっても給水栓 本体の取り付けを確実に行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す分解斜視図である。

【図２】（ａ）は取り付け状態を示す断面図、（ｂ）は
取り付け前の状態の断面図である。

【図３】同上の給水管の配置状態を示す分解斜視図であ
る。

【図４】（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は回転防止手段の各実
施例を示す断面図である。

【図５】従来例の取り付け状態を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 挿入孔 ２ 給水栓支持筒体 ３ 取り付け基部 ４ 通孔 ５ フランジ ６ 固定ナット ７ 給水栓固定ネジ ８ ネジ孔 ９ 手回し部 １０ 給水栓本体 １１ テーパ部 １２ 回転防止手段

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 給水栓挿入用の挿入孔を有する給水栓支
   持筒体を取り付け基部に穿設された通孔に挿入し、給水
   栓支持筒体の上端より突設されたフランジを通孔の開口
   縁に当接し、取り付け基部の裏面側において通孔より突
   設された給水栓支持筒体に固定ナットを螺着し、固定ナ
   ットの下端より下方に突出する給水栓支持筒体の下部側
   面に給水栓固定ネジが挿入されるネジ孔を設け、この給
   水栓固定ネジに指で回転させるための手回し部を設け、
   給水栓本体の下部に下方に向けて徐々に大径となったテ
   ーパ部を設け、給水栓本体の下部を上記給水栓支持筒体
   の挿入孔に挿合し、給水栓本体と給水栓支持筒体とを回
   転防止手段にて回転しないように連結し、ネジ孔に螺合
   された給水栓固定ネジの先部を給水栓本体に設けられた
   テーパ部に圧接して成る給水栓取り付け装置。