JPS6020701Y2 - 排水金具取付用ナット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は浴槽、流し台或いは洗面器等の底面に設けられ
た排水口に排水金具を取付けるためのナツトに関するも
のである。

従来、この種の排水口に排水金具を取付けるには一般に
排水金具の外周面に設けたねじ溝に底面よりナツトを螺
締することにより行なわれている。

そしてこの排水金具に対し排水管を連結するには該排水
管の上端に設けられた袋ナツトを前記ねじ溝に螺合させ
ることにより行なわれるのが普通であるが、この場合そ
のねじ溝とめねじとが合致しないと螺締できない。

しかるに、排水管及びその袋ナツトは直径が必ずしも同
一ではないため浴槽等の据付場所でこれが一致しないと
極めて不都合を招くものであった。

本考案は上記欠点を解消せんとするもので、直径の異な
った二種類の排水管が選択的に連結できるナツトを提供
することを目的としてなされたものである。

以下に本考案の実施例を図面と共に説明する。

このナツト１は内周面にめねじ２が形成され、外周面に
は上端にフランジ部３を設け、該フランジ部３の下方に
は上半部にねじ溝４が形成され、下半部は多角面部５が
これに並設されている。

なお、多角面部５は面取りした六角形に形成されている
。

第２図はこのように形成された本考案のナツト１を用い
て排水金具を取付けた状態を示すもので、排水金具６に
は上端外周に鍔部７を設け、さらに該鍔部７下方の外周
面にねじ溝８が形成されている。

該排水金具６は鍔部７を浴槽等の底面板９に係止させた
状態で下方からねじ溝８にめねじ２を螺合させてナツト
１を取付け、さらに、多角面部５の対向する二面にスパ
ナの開口部を当てがってフランジ部３が底面板９に当接
するように締付ける。

このようにして取付けられた排水金具６のねじ溝８を使
って該ねじ溝８に合致するねじ溝を持った排水管を連結
することができ、また、ナツト１の外周面に設けたねじ
溝４を使って該ねじ溝４に合致するねじ溝を持った排水
管を連結することができる。

以上に述べたように本考案の排水金具取付用ナツトを用
いて取付けられた排水金具では、該排水金具に設けられ
た前記ナツトを螺合するねじ溝の外径と排水管に設けら
れた袋ナツトのめねじとが合致しない場合は前記ナツト
の外周面に設けたねじ溝に螺締させて連結することがで
き、このようにして直径の異なる二種類の排水管を何れ
かのねじ溝を選択することで具合よく連結することがで
きる利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の排水金具取付用ナツトの−実施例を示し
たもので、第１図は斜視図、第２図は一部を断面で示し
た使用状態の側面図である。 １・・・・・・ナツト、２・・・・・・めねじ、３・・
・・・・フランジ部、４・・・・・・ねじ溝、５・・・
・・・多角面部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内周面にめねじを形成し、外周面には上端にフランジ部
   を設け、該フランジ部の下方にねじ溝と多角面部とを並
   設して形成したことを特徴とする排水金具取付用ナツト
   。