JPH10298576A - 低温特性のよい粘度指数向上剤 - Google Patents
低温特性のよい粘度指数向上剤Info
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- JPH10298576A JPH10298576A JP9127888A JP12788897A JPH10298576A JP H10298576 A JPH10298576 A JP H10298576A JP 9127888 A JP9127888 A JP 9127888A JP 12788897 A JP12788897 A JP 12788897A JP H10298576 A JPH10298576 A JP H10298576A
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Abstract
な粘度指数向上剤を開発する。 【解決手段】 98重量%のポリメタクリレート(構成
単位としてメチルメタクリレート8重量%とドデシルメ
タクリレート92重量%含有)、1重量%のポリメタク
リレート(構成単位としてドバノール23のメタクリレ
ート52重量%とドバノール45のメタクリレート48
重量%含有)および1重量%のポリメタクリレート(ド
バノール45のメタクリレート90重量%、セチルメタ
クリレート7重量%とオクタデシルメタクリレート3重
量%)からなる低温特性のよい粘度指数向上剤。
Description
関する。更に詳しくは、異性化パラフィンを含有する高
粘度指数鉱物油用の粘度指数向上剤に関する。
て、潤滑油や作動油は低温粘度の低いことが強く望まれ
るようになってきた。これを解決する手段の一つとして
異性化パラフィンを含有する高粘度指数油、またはこれ
と通常の溶剤精製鉱物油や合成潤滑油、MLDW油との
併用が行われるようになりつつある。これに対し流動点
降下剤を用いて低温粘度を良くする試みがなされてお
り、その例としては、特開昭54−70305号公報等
に認められるが、本高粘度指数油用に好適な粘度指数向
上剤が要望されている。
油と組成が著しく異なり、またこれに伴い粘度指数が高
い高粘度指数油に用いられた場合、優れた低温粘度を与
える粘度指数向上剤を開発する。特に、粘度指数115
〜150程度の高粘度指数油に好適な粘度指数向上剤を
開発する。
した結果、特定割合で、特定のアルキル炭素数を有する
(メタ)アクリレート系ポリマーを、近年使用されつつ
ある高粘度指数油に用いると極めて低い低温粘度を与え
ることを見いだし本発明に至った。
キル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(a1)
を5〜60モル%、炭素数5〜13のアルキル基を有す
るアルキル(メタ)アクリレート(a2)を0〜95モ
ル%、炭素数14〜24のアルキル基を有するアルキル
(メタ)アクリレート(a3)を0〜80モル%から構
成される重合体(A)と炭素数1〜13のアルキル基を
有するアルキル(メタ)アクリレート(b1)を0〜9
7モル%、炭素数14〜24のアルキル基を有するアル
キル(メタ)アクリレート(b2)を3〜100モル%
から構成される重合体(B)と炭素数1〜13のアルキ
ル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(c1)を
3〜94モル%、炭素数14〜24のアルキル基を有す
アルキル(メタ)アクリレート(c2)を6〜100モ
ル%から構成される重合体(C)との混合物からなり、
(b1)と(c1)のモル比および(b2)と(c2)
のモル比が、それぞれ3モル%以上異なり、(A)が7
0〜99重量%,(B)が0.1〜29.9重量%、
(C)が0.1〜29.9重量%含有されている、異性
化パラフィンを含有する高粘度指数油用の粘度指数向上
剤である。
(メタ)アクリレート(a1)とはアルキル基の炭素数
1〜4の直鎖または/および分枝アルキル基を有する
(メタ)アクリレート類である。これらの例としては、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレ−ト、2−メチル−プロピル(メタ)
アクリレート、s−ブチル(メタ)アクリレ−ト、t−
ブチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。特に好
ましい例としてはアルキル基の炭素数が1および/また
は4の場合であり、メチル(メタ)アクリレート、n−
ブチル(メタ)アクリレート、2−メチル−1−プロピ
ル(メタ)アクリレート、s−ブチル(メタ)アクリレ
ート、もしくはt−ブチル(メタ)アクリレートなどが
挙げられる。アルキル(メタ)アクリレート(a2)と
は、アルキル基の炭素数5〜13の直鎖および/または
分枝アルキル基を有する(メタ)アクリレート類であ
る。これらの例としては、イソアミル(メタ)アクリレ
ート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル
(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレー
ト、オクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレー
ト、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)
アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデ
シル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリ
レート等が挙げられる。これらの(メタ)アクリレート
は、(メタ)アクリル酸やメチル(メタ)アクリレート
等と天然または合成アルコールとの直接エステル化、ま
たはエステル交換反応によって容易に製造することがで
きる。天然アルコールを用いればアルキル基は直鎖のも
のとなり炭素数は偶数のものとなる。合成アルコールを
用いると、例えばドバノール(三菱油化製)を用いると
アルキル基は直鎖と分枝の混合したものとなり、炭素数
も奇数、偶数の混合したものとなる。ダイアドール(三
菱化学製)を用いるとアルキル基は直鎖と分岐の混合し
たものとなり、炭素数は奇数のもののみとなる。これら
のアルキル(メタ)アクリレートの内、特に好ましいの
はアルキル基の炭素数が8〜13のアルキル(メタ)ア
クリレートであり、オクチル(メタ)アクリレート、2
−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メ
タ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソ
デシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アク
リレート、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル
(メタ)アクリレート等が挙げられる。アルキル(メ
タ)アクリレート(a3)とは、アルキル基の炭素数1
4〜24の直鎖または/および分枝アルキル基を有する
(メタ)アクリレート類である。これらの例としては、
テトラデシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メ
タ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、オク
タデシル(メタ)アクリレート、アイコシル(メタ)ア
クリレート、ドコシル(メタ)アクリレート、テトラコ
シル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらメタ
クリレートは、(メタ)アクリル酸やメチル(メタ)ア
クリレート等と天然または合成アルコールとの直接エス
テル化、またはエステル交換反応によって容易に製造す
ることができる。天然アルコールを用いればアルキル基
は直鎖のものとなり炭素数は偶数のものとなる。合成ア
ルコールを用いると、例えばドバノール(三菱油化製)
を用いるとアルキル基は直鎖と分枝の混合したものとな
り、炭素数も奇数、偶数の混合したものとなる。ダイア
ドール(三菱化学製)を用いるとアルキル基は直鎖と分
岐の混合したものとなり、炭素数は奇数のもののみとな
る。これらのアルキル(メタ)アクリレートの内、特に
好ましいのはアルキル基の炭素数が14〜20のアルキ
ル(メタ)アクリレートであり、テトラデシル(メタ)
アクリレート、ペンタデシル(メタ)アクリレート、セ
チル(メタ)アクリレート、オクタデシル(メタ)アク
リレート、アイコシル(メタ)アクリレート等が挙げら
れる。アルキル(メタ)アクリレート(b1)およびア
ルキル(メタ)アクリレート(c1)とは、アルキル基
の炭素数1〜13の直鎖および/または分枝アルキル基
を有する(メタ)アクリレート類である。これらの例と
しては、メチル(メタ)クリレート、エチル(メタ)ク
リレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブ
チル(メタ)アクリレート、2−メチル−1−プロピル
(メタ)アクリレート、s−ブチル(メタ)アクリレー
ト、t−ブチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メ
タ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シ
クロヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)
アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)ア
クリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル
(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレー
ト、ドデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。これらメタクリレー
トは、(メタ)アクリル酸やメチル(メタ)アクリレー
ト等と天然または合成アルコールとの直接エステル化、
またはエステル交換反応によって容易に製造することが
できる。天然アルコールを用いればアルキル基は直鎖の
ものとなり炭素数は偶数のものとなる。合成アルコール
を用いると、例えばドバノール(三菱油化製)を用いる
とアルキル基は直鎖と分枝の混合したものとなり、炭素
数も奇数、偶数の混合したものとなる。ダイアドール
(三菱化学製)を用いるとアルキル基は直鎖と分岐の混
合したものとなり、炭素数は奇数のもののみとなる。こ
れらの内、特に好ましいのはアルキル基の炭素数が8〜
13のアルキル(メタ)アクリレートであり、オクチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メ
タ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、
ウンデシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)ア
クリレート、トリデシル(メタ)アクリレート等が挙げ
られる。アルキル(メタ)アクリレート(b2)および
アルキル(メタ)アクリレート(c2)とは、アルキル
基の炭素数14〜24の直鎖および/または分枝アルキ
ル基を有する(メタ)アクリレート類である。これらの
例としては、テトラデシル(メタ)アクリレート、ペン
タデシル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリ
レート、オクタデシル(メタ)アクリレート、アイコシ
ル(メタ)アクリレート、ドコシル(メタ)アクリレー
ト、テトラコシル(メタ)アクリレート等が挙げられ
る。これらメタクリレートは、(メタ)アクリル酸やメ
チル(メタ)アクリレート等と天然または合成アルコー
ルとの直接エステル化、またはエステル交換反応によっ
て容易に製造することができる。天然アルコールを用い
ればアルキル基は直鎖のものとなり炭素数は偶数のもの
となる。合成アルコールを用いると、例えばドバノール
(三菱油化製)を用いるとアルキル基は直鎖と分枝の混
合したものとなり、炭素数も奇数、偶数の混合したもの
となる。ダイアドール(三菱化学製)を用いるとアルキ
ル基は直鎖と分岐の混合したものとなり、炭素数は奇数
のもののみとなる。これらのアルキル(メタ)アクリレ
ートの内、特に好ましいのはアルキル基の炭素数が14
〜22のアルキル(メタ)アクリレートであり、テトラ
デシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)ア
クリレート、セチル(メタ)アクリレート、オクタデシ
ル(メタ)アクリレート、アイコシル(メタ)アクリレ
ート、ドコシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
内、低温粘度の低い潤滑油等を与える上で、重合体Aに
ついては(a1)が5〜60モル%、(a2)が0〜9
5モル%、(a3)が0〜80モル%から構成され、重
合体(B)については(b1)が0〜97モル%、(b
2)が3〜100モル%から構成され、重合体(C)に
ついては(c1)が3〜100モル%、(c2)が6〜
100モル%から構成されており、(b1)と(c1)
のモル%および(b2)と(c2)のモル%が、それぞ
れ3モル%以上異なり、(A)が70〜99重量%、
(B)が0.1〜29.9重量%、(C)が0.1〜2
9.9重量%含有することが必要である。特に、重合体
Aについては(a1)が5〜50モル%、(a2)が0
〜93モル%、(a3)が0〜70モル%から構成さ
れ、重合体(B)については(b1)が0〜96モル
%、(b2)が4〜100モル%から構成され、重合体
(C)については(c1)が5〜100モル%、(c
2)が7〜100モル%から構成されており、(b1)
と(c1)のモル比および(b2)と(c2)のモル比
が、それぞれ5モル%以上異なり、(A)が70〜99
重量%、(B)が1〜29重量%、(C)が1〜29重
量%含有することが必要である。
キル(メタ)アクリレートからなる重合体(A)、重合
体(B)および重合体(C)の混合物であるが、これら
の重合体のうち重合体(A)は構成単位として、30重
量%未満、好ましくは20重量%未満の範囲で,(a
1)〜(a3)以外に、重合可能な二重結合を有する他
の化合物を含有することができる。これらの例として
は、例えばアルキル基の炭素数1〜30の不飽和ポリカ
ルボン酸エステル類(ジメチルマレエート、ジエチルマ
レエート、ジブチルマレエート、ジオクチルマレエー
ト、ジ(2−エチル−ヘキシル)マレエート、ジデシル
マレエート、ジドデシルマレエート、ジトリデシルマレ
エート、ジテトラデシルマレエート、ジペンタデシルマ
レエート、ジセチルマレエート、ジステアリルマレエー
ト等やこれらのアルキル基に相当するアルキル基を有す
るジアルキルフマレート、ジアルキルイタコネート、ジ
アルキルクロトネート等や、ビニル芳香族化合物(スチ
レン、ビニルトルエン等)、ビニルエーテル類(メチル
ビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等)、ビニルエ
ステル類(酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等)、アル
ファオレフィン類(デセン、ドデセン等)等、N−ビニ
ルピロリドン、N−ビニルチオピロリドン、ビニルピリ
ジン、N,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アク
リレート(アルキル基の炭素数は通常1〜4)、N,N
−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド
(アルキル基の炭素数は、通常、1〜4)、モルホリノ
アルキル(メタ)アクリレート、ビニルイミダゾール等
が挙げられる。これらの化合物の中、窒素原子や硫黄原
子を含有する化合物は清浄分散性や抗酸化性を付与する
ことができ、好ましい含有量は10重量%以下、特に好
ましくは5重量%以下である。
(C)は、通常の方法によって容易にうることができ
る。例えば前記したモノマー類を鉱物油や溶剤中でラジ
カル重合することにより得られる。この場合、重合開始
剤としてアゾ系(例えば、アゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾビスジメチルバレロニトリル等)や過酸化物系
(例えば、ベンゾイルパーオキシド、クミルパーオキシ
ド、ラウリルパーオキシド等)を用いる。このようにし
て得られた重合体の重量平均分子量は、(A)は1〜1
00万、(B)および(C)は1〜20万である。
化パラフィン含有高粘度指数油とは、通常の溶剤精製な
どによって製造されるものとは、性能的にも組成的にも
大きく異なるものである。この高粘度指数油は、オラン
ダ国特許出願第7613854号、特開平3−2233
93号公報、特開平5−214349号公報、特開平6
−116572号公報等に記載の方法で製造されるもの
である。すなわち、オランダ国特許出願第761385
4号、特開平5−214349号公報、特開平6−11
6572号公報等に記載の方法で製造されるものでは、
n−パラフィンを触媒を用いて水素化分解しイソパラフ
ィンに異性化した成分を含有するものである。この時の
水素化分解触媒としては、貴金属触媒などが通常用いら
れる。また、特開平3−223393等に記載の方法で
製造されるものでは、減圧蒸留留出油、脱歴油等を触媒
を用いて水素化分解しイソパラフィンに異性化した成分
を含有するものである。この時の水素化触媒としては、
貴金属触媒が通常用いられる。尚、このようにして製造
されたイソパラフィン含有異性化鉱物油を、更に溶剤精
製したものも本発明の対象鉱物油に含まれる。このよう
な異性化パラフィン含有鉱物油は、通常の溶剤精製鉱物
油とは組成が大きく異なることから、粘度指数は大き
く、製造法やイソパラフィン含量などにより異なるが通
常115〜150程度のものとなる(通常の鉱物油は、
粘度指数が90〜105程度)。
ィン含有高粘度指数油単独に使用されることは当然であ
るが、これに通常の鉱物油や合成潤滑油、更にはMLD
W油等と混合された場合も本発明に含まれる。ここで、
通常の鉱物油とは、減圧蒸留油や脱れき油等をフルフラ
ール等により芳香族成分を溶剤で除去した後、トルエン
/メチルエチルケトン混合溶剤やプロパン溶剤により脱
ろうしたものをいう。又、合成潤滑油とは、エステル系
のもの(トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、ヘキサメチレンジオール等のアルコール類と脂肪酸
とのエステル類や、アジピン酸と脂肪族アルコールとの
エステルなど)やポリオレフィン系のもの(例えばデセ
ンオリゴマーなどのPAO系のものなど)である。ま
た、MLDW油とは、モービル・ルーブ・ディワキシン
グと呼ばれるプロセスで製造されるもので、具体的には
合成ゼオライト触媒などによりワックスを分解・除去し
たものである。高粘度指数油と他のものが配合されて使
用される場合も本発明に含まれるが、この場合、高粘度
指数油の含量は100〜30容量%程度である。
共に用いられ、低温粘度が低いとの特性を活かして、S
AE5W−30グレード等のような低粘度タイプのマル
チグレードエンジン油、SAE75W−90グレード等
のようなマルチグレードギアギア油、オートマチックト
ランスミッション油等の駆動系潤滑油、建設機械等に使
用される高粘度指数作動油や数値制御工作機械(NCマ
シン)作動油等の製造に最適のものとなる。
分、例えば清浄剤(スルフォネート系、サリチレート
系、フェネート系、ナフテネート系のもの等)、分散剤
(イソブテニルコハク酸イミド系、マンニッヒ縮合物系
等)、抗酸化剤(ジンクジチオフォスフェート、アミン
系、ヒンダードフェノール系等)、流動点降下剤、油性
剤(脂肪酸系、脂肪酸エステル系等)、摩擦摩耗調整剤
(モリブデンジチオフォスフェート、モリブデンカーバ
メイト等)、極圧剤(硫黄リン系、クロル系等)を含ん
でいても良い。
が、本発明はこれに限定されるものではない。尚、特に
断わらない限り%は重量%を表すものとする。
た1リットル四ツ口フラスコに、100ニュートラルの
鉱物油を214g仕込み、窒素置換を行った後、85℃
に昇温した。その後、窒素雰囲気下、この温度に保って
単量体としてメチルメタクリレート16g,ドデシルメ
タクリレート484g,重合開始剤としてアゾビスジメ
チルバレロニトリル2.0g,連鎖移動剤としてラウリ
ルメルカプタン5.0gの混合物を3時間にわたって滴
下し、さらに3時間、同温度に保ち反応を完結させ、重
量平均分子量4.0万、ポリマー濃度69%の重合体溶
液を得た。本重合体の組成はモル%において(a1):
(a2):(a3)=8:92:0である。
(モル%)で混合したものを500g使用する以外、合
成例A1と同様な方法で重合を行い、表1に示す重量平
均分子量、ポリマー濃度の重合体溶液を得た。
た1リットル四ツ口フラスコに、100ニュートラルの
鉱物油を300g仕込み、窒素置換を行った後、75℃
に昇温した。その後、窒素雰囲気下、この温度に保って
単量体としてメチルメタクリレート20g,2−エチル
ヘキシルアクリレート130g,テトラデシルメタクリ
レート50g、重合開始剤としてアゾビスジメチルバレ
ロニトリル00.5gの混合物を3時間にわたって滴下
し、さらに3時間、同温度に保ち反応を完結させ、重量
平均分子量18.0万、ポリマー濃度39%の重合体溶
液を得た。本重合体の組成はモル%において(a1):
(a2):(a3)=10:65:25である。
(モル%)で混合したものを200g使用する以外、合
成例A13と同様な方法で重合を行い、表1に示す重量
平均分子量、ポリマー濃度の重合体溶液を得た。
た1リットル四ツ口フラスコに、100ニュートラルの
鉱物油を267g仕込み、窒素置換を行った後、80℃
に昇温した。その後、窒素雰囲気下、この温度に保って
単量体としてドデシルメタクリレート384g,アイコ
シルメタクリレート16g,重合開始剤としてアゾビス
ジメチルルバレロニトリル2.0g,連鎖移動剤として
ラウリルメルカプタン3.0gの混合物を3時間にわた
って滴下し、さらに3時間、同温度に保ち反応を完結さ
せ、重量平均分子量4.0万、ポリマー濃度59%の重
合体溶液を得た。本重合体の組成はモル%において(b
1):(b2)=96:4である。
に示す割合(モル%)で混合したものを400g使用す
る以外、合成例B1と同様な方法で重合を行い、表2お
よび表3に示す重量平均分子量、ポリマー濃度の重合体
溶液を得た。
例11〜12および比較例20〜21温度80℃で、表
1、表2および表3に示す合成例の重合体溶液A、重合
体溶液Bおよび重合体溶液Cを表4に示す割合(重量
%)で配合し、表4に示す実施例1〜10および比較例
11〜12、および表5に示す実施例13〜19および
比較例20〜21の本発明の粘度指数向上剤を得た。
2 高粘度指数基油A(粘度指数135の100ニュートラ
ル油)、または、溶剤精製基油B(粘度指数102の1
00ニュートラル油)に実施例1〜10、並びに比較例
11〜12の粘度指数向上剤を各々16〜17%加え均
一に混合し、オートマチックトランスミッション油に必
要な100℃での動粘度を7.4〜7.6cStに調製
した。この調製油を用いて、日本石油学会で定められて
いる低温粘度試験方法(JPI−5S−26−85)に
従い、−40℃での粘度を測定し表6の結果を得た。表
6から明らかなように本発明の粘度指数向上剤は溶剤精
製基油に対しても低い低温時粘度を与えているが、特に
高粘度指数油に用いられた場合には効果が顕著で非常に
低い低温粘度を与える。
21 高粘度指数基油A(粘度指数135の100ニュートラ
ル油)、または、溶剤精製基油B(粘度指数102の1
00ニュートラル油)に実施例13〜19、並びに比較
例20〜21の粘度指数向上剤を各々6〜7%加え均一
に混合し、SAE5W−30グレードのマルチグレード
エンジン油に必要な100℃での動粘度を10.0〜1
0.5cStに調製した。この調製油を用いて、日本石
油学会で定められている低温粘度試験方法(JPI−5
S−26−85)に従い、−40℃での粘度を測定し表
7の結果を得た。表7から明らかなように本発明の粘度
指数向上剤は溶剤精製基油に対しても低い低温時粘度を
与えているが、特に高粘度指数油に用いられた場合には
効果が顕著で非常に低い低温粘度を与える。
に、本発明の粘度指数向上剤は溶剤精製基油に対しても
低い低温時粘度を与えているが、特に高粘度指数油に用
いられた場合には効果が顕著で非常に低い低温粘度を与
えていることが判る。
Claims (2)
- 【請求項1】 炭素数が1〜4のアルキル基を有するア
ルキル(メタ)アクリレート(a1)を5〜60モル
%、炭素数5〜13のアルキル基を有するアルキル(メ
タ)アクリレート(a2)を0〜95モル%、炭素数1
4〜24のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリ
レート(a3)を0〜80モル%から構成される重合体
(A)と炭素数1〜13のアルキル基を有するアルキル
(メタ)アクリレート(b1)を0〜97モル%、炭素
数14〜24のアルキル基を有するアルキル(メタ)ア
クリレート(b2)を3〜100モル%から構成される
重合体(B)と炭素数1〜13のアルキル基を有するア
ルキル(メタ)アクリレート(c1)を3〜94モル
%、炭素数14〜24のアルキル基を有すアルキル(メ
タ)アクリレート(c2)を6〜100モル%から構成
される重合体(C)との混合物からなり、(b1)と
(c1)のモル%および(b2)と(c2)のモル%
が、それぞれ3モル%以上異なり、(A)が70〜99
重量%,(B)が0.1〜29.9重量%、(C)が
0.1〜29.9重量%含有されている、異性化パラフ
ィンを含有する高粘度指数油用の粘度指数向上剤 - 【請求項2】 エンジン油用、駆動系潤滑油用または作
動油用である請求項1記載の向上剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12788897A JP3999306B2 (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 低温特性のよい粘度指数向上剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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