JP2684314B2 - 重合体組成物および潤滑油組成物 - Google Patents

重合体組成物および潤滑油組成物

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JP2684314B2 JP16020993A JP16020993A JP2684314B2 JP 2684314 B2 JP2684314 B2 JP 2684314B2 JP 16020993 A JP16020993 A JP 16020993A JP 16020993 A JP16020993 A JP 16020993A JP 2684314 B2 JP2684314 B2 JP 2684314B2
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は重合体組成物および潤滑
油組成物に関する。さらに詳しくは、自動車用の駆動系
に有効な粘度指数向上剤(VII)を与える重合体組成
物、およびそれを用いた潤滑油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の高出力化にともない駆動系のオ
ートマチックトランスミッション用潤滑油(ATF)や
マニュアルトランスミッション用潤滑油(MTF)など
の駆動系潤滑油は、熱的にも、物理的にも厳しい条件に
曝され、潤滑油の粘度低下等が発生し易い条件になって
来ている。また、潤滑油の長寿命化が要望されているこ
とから、近年、自動車用の駆動系に用いられる潤滑油に
は一層優れた酸化安定性および剪断安定性を付与するこ
とが必要となっている。更に、自動車の低燃費化が望ま
れており粘度指数、流動点、並びに−40℃での粘度等
低温での特性(低温特性)が優れた潤滑油が求められて
いる。このため、従来から利用されているポリメタクリ
レート系粘度指数向上剤を改良したり、また、低分子量
のエチレン−α−オレフィンオリゴマーもしくは水素化
ポリイソプレンオリゴマー(OCP)と合成炭化水素系
潤滑油並びに/もしくは合成エステル系潤滑油との併用
(特開昭61−28591号公報、特開昭61−285
92号公報、特開昭61−28593号公報)が提案さ
れている。また、α−オレフィン系の油溶性重合体に不
飽和モノカルボン酸アルキルエステルをグラフトしてな
る油溶性グラフト重合体(特開昭55−66995号公
報)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この特開昭55−66
995号公報に記載の技術では、油溶性グラフト重合体
の幹ポリマーであるα−オレフィン共重合体に対し不飽
和モノカルボン酸アルキルエステルからなる枝部分の重
合度がコントロールされていないため、得られた油溶性
グラフト重合体を含有する潤滑油は剪断安定性に問題が
あり実用に耐えないものもある。また、グラフト反応
時、溶媒としてアルキル芳香族炭化水素系溶剤や鉱物油
を使用しており、該鉱物油に不飽和モノカルボン酸アル
キルエステルがグラフトしたグラフト物は低温特性を悪
化させて、実用上満足できる低温粘度特性ではなく、ア
ルキル芳香族炭化水素系溶剤を使用した場合には不飽和
モノカルボン酸アルキルエステルのα−オレフィン共重
合体に対するグラフト率が低下し、その結果として低温
粘度特性が悪い等の多くの問題点があり、剪断安定性、
粘度指数及び低温特性全てにおいて満足できる潤滑油を
与える粘度指数向上剤とは言い難い。
【0004】特公昭49−19112号公報にはエチレ
ンとプロピレンのコポリマーを酸素存在下で減成したの
ち酸素含有モノマーをグラフト重合させることからなる
油溶性ポリマーの製造法が開示されているが、上記特開
昭55−66996号公報に記載の技術と同様満足でき
る潤滑油用添加剤ではない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、十分なる
剪断安定性、粘度指数及び低温特性を有する駆動系潤滑
油を得るため、OCP系VIIの長所である優れた剪断
安定性を生かし、その低温特性を改良すべく鋭意検討し
た結果、OCPからなる主鎖に極性モノマーをグラフト
重合することにより、主鎖のコンフォメーションの温度
依存性が高まること、且つ、その極性基と相溶する、流
動点を低下させる効果がある極性モノマ−のオリゴマー
を一定範囲で配合することにより主鎖のコンフォメ−シ
ョンの温度依存性が増進され優れた剪断安定性と低温特
性を合わせ持つ重合体組成物が得られることを見いだ
し、発明に到達した。すなわち本発明は、α−オレフィ
ン共重合体(a1)に不飽和モノカルボン酸アルキルエ
ステル(a2)をグラフトしてなる油溶性グラフト重合
体(A)と、平均重合度が3〜10である該(a2)の
オリゴマー(B)からなる重合体組成物(C)、及び該
重合体組成物を含有する潤滑油組成物である。
【0006】本発明において使用するα−オレフィン共
重合体(a1)の例としては、エチレンと炭素数が3〜
20のαーオレフィンとの共重合体が好ましく、より好
ましくはエチレンとプロピレンの共重合体である。ま
た、上記同様の構造を持つブタジエンおよび/またはイ
ソプレンの重合物の水添物であっても良い。更に、該α
ーオレフィン共重合体には少量のジエンモノマーを共重
合させた三元共重合体であっても良い。エチレン含量
は、油溶性を維持するとともに最大の増粘効果を得るた
め30〜70重量%が好ましい。
【0007】α−オレフィン共重合体(a1)は、ポリ
スチレンを標準物質としたゲルパーミエーションクロマ
トグラフフィー法により測定した数平均分子量が1万〜
5万、好ましくは1.5万〜3.0万であり、重量平均
分子量/数平均分子量で表される分子量分布が2.5以
下、好ましくは2.0以下である。数平均分子量が1万
より小さいと低温粘度特性が悪くなり、5万を超える
と、もしくは、分子量分布が2.5を超えると剪断安定
性が悪くなる。
【0008】グラフト反応に用いられる不飽和モノカル
ボン酸アルキルエステル(a1)は、不飽和モノカルボ
ン酸とアルコールとのエステルであり、カルボン酸とし
ては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸などが挙
げられ、特に、アクリル酸および/またはメタクリル酸
が好ましい。
【0009】また、アルコールとしては、直鎖又は分岐
アルキル基を有する脂肪族アルコール、脂環族アルコー
ル、芳香族アルコール等が挙げられる。この内脂肪族ア
ルコール、特に飽和・直鎖アルコールが好ましい。該ア
ルコールを具体的に示せば、アルキル基の炭素数4以下
のアルコールとして、メチルアルコール、エチルアルコ
ール、プロピルアルコール、ブチルアルコール等が挙げ
られる。炭素数5〜14のアルコールの具体例として
は、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコール、ヘプチ
ルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコー
ル、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、トリデ
シルアルコール、テトラデシルアルコールの脂肪族アル
コール、シクロヘキシルアルコールに例示される脂環族
アルコール、ベンジルアルコールに例示される芳香族ア
ルコール等が挙げられる。炭素数15以上のアルコール
としては、ペンタデシルアルコール、ヘキサデシルアル
コール、ヘプタデシルアルコール、オクタデシルアルコ
ール、ノナデシルアルコール、炭素数21〜24のアル
キル基を有する高級アルコール{ナフオール20+およ
びナフオール22+(いずれもコンデアヘミー社製)}
等が挙げられる。アルコールの平均炭素数は8〜14が
好ましく、特に好ましくは11〜13である。平均炭素
数が8未満または14を越えると低温特性が不十分な場
合がある。
【0010】(a2)としてはアルキル基の炭素数が4
以下のものが35重量%以下、好ましくは20重量%以
下、炭素数15以上のものが25重量%以下、好ましく
は10重量%以下である。この範囲を超えるとグラフト
重合体の油溶性と低温特性が不十分な場合がある。
【0011】(a2)には通常20重量%以下好ましく
は10重量%以下の、(a2)と共重合可能な他の単量
体[スチレン、ビニルトルエン、不飽和ジカルボン酸の
エステル類(例えば、アルキル基の炭素数が20以下の
もので、ジブチルマレエート、ジオクチルマレエート、
ジラウリルマレエート、ジヘキシルフマレート、ジヘキ
サデシルフマレート、ジオクタデシルフマレート等)、
ビニルエステル類(例えば、アルキル基の炭素数が5以
下のもので、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等)、エ
チレン性不飽和窒素含有単量体{ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、モルフォリノエチル(メタ)ア
クリレート、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、
ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド等}]を含有
していても良い。
【0012】重合体組成物(C)中、油溶性グラフト重
合体(A)の構成単位として(a2)からなる部分は、
15〜35重量%であり、該(a2)のオリゴマー
(B)が5〜15重量%である。この範囲外では、低温
粘度、並びに流動点が不十分な場合がある。(B)は
(a2)の3〜10量体が好ましく、2量体以下の場合
は低温粘度が不十分な場合があり、11量体以上の場合
は剪断安定性が不十分な場合がある。より好ましくは3
〜8量体である。
【0013】本発明の重合体組成物は、実質的に溶媒を
使用せず、(a1)に(a2)をラジカル重合連鎖移動
剤(a4)存在下、有機過酸化物系ラジカル重合開始剤
(a5)を用いてグラフト重合させることにより製造で
きる。
【0014】(a4)の例としては、連鎖移動定数の大
きな硫黄含有連鎖移動剤である炭素数4〜18のアルキ
ルメルカプタン類が好ましい。(a4)の具体例として
は、ブチルメルカプタン、ヘキシルメルカプタン、オク
チルメルカプタン、ノニルメルカプタン、デシルメルカ
プタン、ウンデシルメルカプタン、ドデシルメルカプタ
ン、テトラデシルメルカプタン、ペンタデシルメルカプ
タン、ヘキサデシルメルカプタン、ヘプタデシルメルカ
プタン、オクタデシルメルカプタン等およびそれらのカ
ルボン酸とのエステルが挙げられる。
【0015】(a5)の例としては、αーオレフィン共
重合体溶融液の攪拌可能な粘度(通常20万センチポイ
ズ以下)になる温度以上で重合触媒として有効な半減期
を示す触媒であれば特に規定されるものではないが、半
減期が1時間である温度が80℃以上のものが好まし
く、特に、好ましくは100℃以上である。(a5)の
具体例としては、ターシャリーブチルパーオキシラウレ
ート、ターシャリーブチルパーオキシアセテート、ター
シャリーブチルパーオキシベンゾエイト、ジクミルパー
オキサイド、ターシャリーブチルクミルパーオキサイド
等の1官能型、1,1−ビス(ターシャリーパーオキ
シ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−
ビス(ターシャリーブチルパーオキシ)オクタン、2,
2−ビス(ターシャリーブチルパーオキシ)オクタン等
の2官能型が挙げられるが、1官能型が好ましい。
【0016】(a4)および(a5)の使用量は、(a
1)に(a2)をグラフト重合するとき同時に生成する
オリゴマーの重合度が3〜10量体になる使用量が好ま
しい。具体的には、(a5)は(a2)の2.0〜5.
0モル%であり、(a5)/(a4)のモル比が1.0
〜0.7が好ましい。(A)の(a2)成分からなる枝
ポリマー部分の重合度は低くなり、剪断安定性に優れた
駆動系潤滑油の製造に適した(A)が得られる。この枝
ポリマー部分の重合度は副成する該オリゴマーと同程度
と推定される。
【0017】グラフト反応時の反応温度は、使用する
(a1)が流動性を示し攪拌可能な粘度(通常20万セ
ンチポイズ以下)になる100℃以上であり、入手が容
易なラジカル重合開始剤の1時間半減温度から180℃
以下が好ましい。より好ましくは、120℃〜150℃
である。
【0018】本発明の潤滑油組成物作成に使用される鉱
物油は、原油を精製して得られる一般的な鉱物油で良く
特に限定されるものではない。また、合成炭化水素系潤
滑油および/または合成エステル系潤滑油と併用しても
良い。粘度グレ−ドは特に限定されないが100℃での
動粘度が3.0〜6.0が好ましい。潤滑油組成物中の
(C)の濃度は使用する鉱物油の粘度並びに、作成する
潤滑油の粘度により異なるが、通常1〜60重量%、好
ましくは5〜30重量%である。また、(C)を40〜
60重量%の鉱物油に一次希釈した溶液を更に希釈し、
潤滑油組成物とするのが好ましい。この場合の100℃
の粘度がMTFの場合は通常13.5〜41.0cS
t、ATFの場合は、5.0〜10.0cSt、エンジ
ン油の場合は5.6〜21.9cStである。
【0019】本発明の潤滑油組成物には、他の任意成
分、例えば粘度指数向上剤{ポリ(メタ)アクリレート
系、エチレンープロピレン共重合体、スチレンーイソプ
レン共重合体の水添物に代表されるOCP系など}、流
動点降下剤{ポリ(メタ)アクリレート系、スチレン−
フマレート系、ナフタリンと塩素化パラフィンの縮合物
系など}、清浄剤(スルフォネート系、サリチレート
系、フェネート系、ナフテネート系等)、分散剤(イソ
ブテニルコハク酸イミド系、マンニッヒ縮合物系等)、
抗酸化剤(ジンクジチオフォスフェート、アミン系、ヒ
ンダードフェノール系等)、油性剤(脂肪酸系、脂肪酸
エステル系等)、摩擦摩耗調整剤(モリブデンジチオフ
ォスフェート、モリブデンカーバメイト等)、極圧剤
(硫黄リン系、クロル系等)を含んでいても良い。
【0020】
【実施例】以下に実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。なお、剪
断安定性は超音波法により測定した粘度低下率であり、
−40℃での粘度は−40℃の空気浴に15時間放置後
の試料の粘度をブルックフィールド回転粘度計により測
定した数値である。また、ゲルパーミエーションクロマ
トグラフは、東洋ソーダ製装置(HLC−802R)お
よび東洋ソーダ製カラム(TSKgel)を用い、テト
ラハイドロフランを展開溶剤として試料濃度0.25重
量%、室温にて測定した値である。
【0021】実施例1 エチレン−プロピレン重合体(エチレン含量43重量
%、数平均分子量2.5万、分子量分布=1.7)16
0gを反応容器に仕込み、窒素ガス通気下、120℃に
加熱、溶融後、1時間攪拌した後、メタアクリレートモ
ノマー混合物(ドデシルメタアクリレート50重量%、
テトラデシルメタアクリレート50重量%)80gにt
−ブチルパーオキシベンゾエート1.4g(該モノマー
混合物に対し2.5モル%)、ドデシルメルカプタン
1.8g(該モノマー混合物に対し3.0モル%)を溶
解した溶液を2時間で滴下した。滴下終了後130℃で
2時間保持し、重合体組成物240gを得た。重合体組
成物中、熱アセトンで抽出されたメタアクリレートオリ
ゴマーは7重量%であり、平均重合度は6であった。こ
の結果から、油溶性グラフト重合物のメタクリレート部
分の比率は、重合体組成物中26.1重量%であった。
なお、オリゴマー重合度は、ゲルマーミエーションクロ
マトグラフィー法により求めたオリゴマーの重量平均分
子量を平均炭素数のメタクリレートモノマーの分子量で
割った値とした。得られた重合体組成物を鉱物油(パラ
フィン系100ニュートラル油)に60重量%の濃度で
溶解し均一透明な粘稠な液体を得た。
【0022】実施例2〜6 表1に示す反応組成以外は実例施1と同じエチレン―プ
ロピレン重合体(EPR)、メタアクリレートモノマー
混合物(モノマー)、重合開始剤(CAT)、連鎖移動
剤(CT)を使い、同じの方法により重合体組成物を得
た。得られた重合体組成物のオリゴマー含量、オリゴマ
ー平均重合度およびメタクリレート比率を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】実施例7〜11 メタアクリレートモノマーのアルコール成分の炭素数の
組成を表2に変更する以外は実施例1と同じ方法により
重合体組成物を作成した。得られた重合体組成物のオリ
ゴマー含量、オリゴマー平均重合度およびメタクリレー
ト比率を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】実施例12、13 αーオレフィン共重合体を、エチレン含量35重量%、
数平均分子量1.5万、分子量分布1.5のエチレンー
プロピレン共重合体(実施例12)、エチレン含量57
重量%、数平均分子量4.5万、分子量分布2.3のエ
チレンープロピレン共重合体(実施例13)に変更する
以外は実施例1と同じ方法により重合体組成物を作成し
た。得られた重合体組成物のオリゴマ含量、オリゴマの
平均重合度、グラフト重合体中のメタクリレートの比率
は、それぞれ、7.5重量%、4.5、25.6重量
%、および、6.5重量%、3.3、26.6重量%で
あった。
【0027】比較例1 実施例1で連鎖移動剤であるドデシルメルカプタンを使
用せず重合体組成物を作成した。得られた重合体組成物
のオリゴマー含量、オリゴマーの重合度、グラフト重合
体中のメタクリレートの比率は、4.0重量%、20、
29.1重量%であった。
【0028】比較例2〜6 表3に示す反応組成および使用したαーオレフィン共重
合体、モノマー組成以外は実施例1と同じ方法により重
合体組成物を作成した。なお、比較例4に記載
【0029】
【表3】
【0030】比較例7〜9 メタアクリレートモノマーのアルコール成分の炭素数の
組成を表4に変更する以外は実施例1と同じ方法により
重合体組成物を作成した。得られた重合体組成物のオリ
ゴマー含量、オリゴマーの重合度およびグラフト重合体
中のメタクリレートの比率を表4に示す。
【0031】
【表4】
【0032】比較例10、11 αーオレフィン共重合体を、エチレン含量50重量%、
数平均分子量5千、分子量分布1.5のエチレンープロ
ピレン共重合体(比較例10)、エチレン含量52重量
%、数平均分子量6.5万、分子量分布2.5のエチレ
ンープロピレン共重合体(比較例11)に変更する以外
は実施例1と同じ方法により重合体組成物を作成した。
得られた重合体組成物のオリゴマ含量、オリゴマの重合
度、グラフト重合体中のメタクリレートの比率は、それ
ぞれ、6.0重量%、4.5、27.1重量%、およ
び、8.0重量%、4.5、25.3重量%であった。
【0033】比較例12 エチレン−プロピレンゴム(エチレン含量43モル%、
数平均分子量2.5万、分子量分布=1.7)160g
を市販の100ニュートラル油(100゜Cに於ける動粘
度4.21cSt)160gに溶解させた後は実施例1
と同じ条件でメタクリレートモノマー混合物をグラフト
重合させ粘稠な液体を得た。得られた液体は、霞んだよ
うに不透明であり、1週間、80゜Cに放置後2層に分離
しているのが確認できた。
【0034】実施例14 実施例、および比較例で得られた重合体組成物の60重
量%鉱物油溶液を、市販の100ニュートラル油にパッ
ケージ型添加剤であるアングラモル99(リュブリゾー
ル社製)を6.5重量%添加した基油に、100゜Cの粘
度が14.1〜14.5センチストークスになるよう添
加しMTFを調製した。得られたMTFの100゜C、4
0゜Cでの動粘度、−40゜Cでの粘度、流動点、及び、超
音波法による剪断安定性を評価した。
【0035】得られた潤滑油組成物の評価結果を表5お
よび表6に示す。
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
【0038】表5および表6から判るように、本発明の
α−オレフィン共重合体(a1)に不飽和モノカルボン
酸アルキルエステル(a2)をグラフトしてなる油溶性
グラフト重合体(A)と平均重合度が3〜10である、
該不飽和モノカルボン酸アルキルエステル(a2)のオ
リゴマー(B)からなる重合体組成物から得られる潤滑
油は剪断安定性、低温粘度特性および粘度指数において
バランスが取れ、優れた潤滑油であることが判る。特
に、30〜70重量%のエチレン含量、1万〜5万の数
平均分子量、2.5以下の分子量分布を持つ(a1)を
利用した場合、また、(A)を構成する(a2)の量並
びに平均炭素数および炭素数4以下並びに炭素数15以
上の量がそれぞれ特定の範囲にあり、更に(a2)のオ
リゴマー(B)の量が特定範囲にある時、特に優れた剪
断安定性、低温特性並びに、粘度指数を示す潤滑油であ
ることが判る。
【0039】
【発明の効果】本発明により、自動車の高出力化に対応
したガソリンエンジン油およびオートマチックトランス
ミッション油やギヤ油などの長寿命で、且つ、低燃費化
可能な駆動系潤滑油が得られる。また、高負荷がかかる
大型トラックのトランスミッションギヤ油としても利用
可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08F 255/00 220:12) (C10M 111/04 105:34 107:28) C10N 20:04 30:02 40:04 70:00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α−オレフィン共重合体(a1)に不飽
    和モノカルボン酸アルキルエステル(a2)をグラフト
    してなる油溶性グラフト重合体(A)と、平均重合度が
    3〜10である該(a2)のオリゴマー(B)からなる
    重合体組成物(C)。
  2. 【請求項2】 (a1)が、エチレン含量が30〜70
    重量%のエチレン−プロピレン共重合体(a3)である
    請求項1記載の組成物(C)。
  3. 【請求項3】 (a1)の数平均分子量が1万〜5万で
    あり、分子量分布が2.5以下である請求項1または2
    記載の組成物(C)。
  4. 【請求項4】 (a2)が、アルキル基の平均炭素数が
    8〜14のアルキル(メタ)アクリレートであり、かつ
    (a2)中アルキル基の炭素数が4以下のアルキル(メ
    タ)アクリレートが35重量%以下、アルキル基の炭素
    数が15以上のアルキル(メタ)アクリレートが25重
    量%以下である請求項1〜3のいずれか記載の組成物
    (C)。
  5. 【請求項5】 (C)の量に基づいて、(A)の構成単
    位である(a2)の量が15〜35重量%であり、かつ
    (B)の量が5〜15重量%である請求項1〜4のいず
    れか記載の組成物(C)。
  6. 【請求項6】 実質的に溶媒を使用せず、(a1)に
    (a2)をラジカル重合連鎖移動剤(a4)存在下、有
    機過酸化物系ラジカル重合開始剤(a5)を用いてグラ
    フト重合させてなる請求項1〜5のいずれか記載の組成
    物(C)。
  7. 【請求項7】 (a4)が、炭素数4〜18のアルキル
    メルカプタン類である請求項1〜6のいずれか記載の組
    成物(C)。
  8. 【請求項8】 (a5)を(a2)の2.0〜5.0モ
    ル%使用し、(a4)と(a5)のモル比が1.0〜
    0.7であり、かつ温度100〜180℃でグラフト重
    合させてなる請求項1〜7のいずれか記載の組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか記載の重合体組
    成物(C)を1〜60重量%含有する潤滑油組成物。
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