JPH10297559A - 車体組立ラインにおけるドア取付装置 - Google Patents

車体組立ラインにおけるドア取付装置

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JPH10297559A
JPH10297559A JP9111068A JP11106897A JPH10297559A JP H10297559 A JPH10297559 A JP H10297559A JP 9111068 A JP9111068 A JP 9111068A JP 11106897 A JP11106897 A JP 11106897A JP H10297559 A JPH10297559 A JP H10297559A
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conveyor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車体本体の搬送と同期してドア本体の取付が容
易に行え作業効率の向上が得られる車体組立ラインにお
けるドア取付装置を提供する。 【解決手段】台車10に設けられたタイヤ受け35とガ
イドローラ14をスラットコンベヤ45上に載置されて
搬送される車体本体Bに当接して車体本体Bと台車10
との相対位置を決定し、コンベヤ押え38をスラットコ
ンベヤ45上面に圧接し、かつ昇降用エアシリンダ37
により可動保持部20を上昇せしめてサイドシルBaの
下面にサイドシル押え38を圧接させ、その圧接による
摩擦力によってドア取付装置1を車体本体Bと同期移動
し、可動保持部20の上昇に伴って可動保持部20に載
置支持されたドア本体Dが上昇してドア本体Dに設けら
れたドアヒンジブラケットDaが車体本体Bのドアヒン
ジ取付部近傍に維持され、車体本体Bにドア本体Dを容
易に取付けることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体組立ラインに
おけるドア取付装置に係わり、特にスラットコンベヤに
よって搬送される車体本体に同期移動して取付部品とな
るドア本体を取付ける車体組立ラインにおけるドア取付
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車体組立ラインにおいてスラット
コンベヤ上に載置された車体本体に組付部品を組付ける
際、作業者は、スラットコンベヤの側近に設けられた部
品載置台から取出して車体本体に組付ける組付作業を行
っている。
【0003】一方、取付作業の効率化を図るため、車体
組立ラインにおいてスラットコンベヤによって搬送され
る車体本体の移動に同期移動して取付部品を取付けるた
めの同期装置が提案され、この同期装置の先行技術とし
て例えば、実公平3ー29073号公報がある。
【0004】この先行技術に開示される組立ラインにお
ける同期装置50は、図7に説明図を示すようにスラッ
トコンベヤ51と、このスラットコンベヤ51の上方に
平行配置されたレール52に沿って前後移動可能に設け
られるスライド部材53と、スラットコンベヤ51の上
に位置すると共に、このスラットコンベヤ51の上面へ
の圧着によってスラットコンベヤ51と共に同期移動す
るゴム等の圧着部材54と、これらスライド部材53と
圧着部材54とを連結すると共に取付部品或いは工具等
の載置台55が設けられる連結部材56と、連結部材5
6を上記圧着の解除により待機位置に復帰させるホース
リール等の復帰手段57とから構成されている。
【0005】そして、スラットコンベヤ51上に載置さ
れる車体本体Bが上記のように構成された同期装置50
を通過する時、作業者0は図8に示すように圧着部材5
4上に乗る。すると、圧着部材54が弾性変形してスラ
ットコンベヤ51の上面に圧着され、復帰手段57の復
帰力に抗してスラットコンベヤ51と同期して作業者0
はスラットコンベヤ51と共に移動する。
【0006】作業者0は、その移動の間に同期装置50
の連結部材56に設けられた載置台55から取付部品ま
たは工具を取出して車体本体Bに取付部品を組付ける。
そして作業者0が圧着部材54から降りると圧着部材5
4とスラットコンベヤ51との圧着が解除され、同期装
置50は復帰手段57の復帰力により待機位置に戻るも
のである。
【0007】一方、自動車本体の製造方法は、プレス工
程で鋼板をプレス成形して得られた各部品を、次の溶接
工程において溶接等によって相互に組付けて車体を完了
させる。続く塗装工程でこの車体に前処理、電着塗装に
よる下塗り塗装、シーリング、中塗り塗装、上塗り塗装
を施し、塗装完了後の車体本体に艤装工程において各部
品を組付けている。
【0008】しかし、上記艤装工程においては、車体本
体にドア本体等が予め取付けられているため、大物部
品、例えばシート、インストルメントパネル等を車室内
に搬入する際に、これら大物部品とドア本体との接触を
回避しながら搬入しなけらばならず、その作業性が悪
く、かつロボットによる組付作業の自動化が制限される
ことがある。
【0009】この対策として、特開昭53ー8884号
公報に開示されるように自動車の組立ラインにおける艤
装工程において、移送されてくる車体本体からドア本体
を一旦取外し、ドア本体を取外した車体本体をメイン組
立ラインによって搬送してシート、インストルメントパ
ネル等の各種部品を装着すると共に、並行して取外した
ドア本体を別のドア艤装ラインへ移送してドアガラス、
ドアロック装置、ウインドウレギュレータ等のドア艤装
を施し、ドア取付工程において艤装されたドア本体を車
体本体に再び組み付ける方法が提案されている。
【0010】ドア取付工程において、ドア本体を車体本
体に再び組付ける方法について、図9に示す説明図によ
って説明する。
【0011】図9に示すようにドア組付位置でスラット
コンベヤ61上の車体本体Bの移動を停止せしめる一
方、トウコンベヤ62によりドア本体Dが載置された台
車63を車体本体Bが停止しているドア取付位置に搬送
し、台車63のフィクチャー64を車体本体Bのサイド
シルに当接させて車体本体Bと台車63の相対位置決め
を行う。そしてドア本体Dを支持しているコマ65の高
さを調整して台車63上のドア本体Dの高さを車体本体
B側に一致させた後、台車63にドア本体Dを支持させ
た状態で、ドア本体Dを車体本体Bに取付けるものであ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記実公平3ー290
73号公報に開示される先行技術によると、作業者が圧
着部材上に乗ることにより、圧着部材がスラットコンベ
ヤに圧着されて、スラットコンベヤと同期して作業者は
スラットコンベヤと共に移動し、作業者は、移動の間に
連結部材に設けられた載置台から取付部品または工具を
取り出し、車体本体に取付部品を組付けることが可能に
なり、作業者がスラットコンベヤに乗ったままで組付け
作業が行え、作業効率が向上する。
【0013】しかし、予め載置台上に取付部品を準備す
ることから、比較的小型で各車体本体に共通な取付部品
に限定され、各車体本体毎に各々対応するドア本体等の
大物部品を載置台上に準備することは不可能であり、ド
ア本体の組付け作業には適用できないものである。
【0014】一方、後者、特開昭53ー8884号公報
に開示される先行技術によると、車体車体からドア本体
を取外し、車体本体をメイン組立ラインによって搬送し
てシート、インストルメントパネル等の各種部品を装着
すると共に、取外したドア本体をドア艤装ラインによっ
てドアガラス、ドアロック装置、ウインドウレギュレー
タ等のドア艤装を施し、ドア艤装ラインにおいて艤装さ
れたドア本体を車体本体に再び組付けることから作業の
効率化が図れる。
【0015】しかし、ドア取付位置でスラットコンベヤ
上の車体本体の移動を停止せしめ、ドア本体が載置され
た台車をトウコンベヤによってドア取付位置に搬送し、
ドア取付位置で停止している車体本体に台車に設けられ
たフィクチャーをサイドシルに当接させて車体本体と台
車との相対位置決めし、更にコマの高さを調整して台車
上のドア本体の高さを車体本体側に一致させることか
ら、作業が複雑になる。
【0016】これは特にタイヤサイズやショックアブソ
ーバ等の相違に起因して車体地上高の異なる車種におい
てはスラットコンベヤが設置されるフロアから車体本体
のドア取付位置までの高さが各車種において異なり、異
なる複数の車種を同一の組立ラインにおいて組立てる、
いわゆる混流生産において顕著に表れる。
【0017】また、ドア取付位置でスラットコンベヤ上
の車体本体を一旦停止せしめることから作業効率化の妨
げとなり、製造コストの増大を招く等の不具合がある。
【0018】従って、本発明は、かかる点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、ドア取付位置において搬
送される車体本体を停止させることなく、しかも混流生
産にあっても車体本体の搬送と同期してドア本体の取付
が容易に行え作業効率の向上が得られると共に、構成の
簡素化が得られる車体組立ラインにおけるドア取付装置
を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の車体組立ラインにおけるドア取付装置は、スラット
コンベヤ上に載置されて搬送される車体本体と同期移動
してドア本体を上記車体本体に取付ける車体組立ライン
におけるドア取付装置において、上記スラットコンベヤ
が設置されるフロア上を移動可能な台車と、該台車に一
体的に設けられて選択的に上記スラットコンベヤ上面に
圧接及び離間可能なコンベヤ押えと、上記台車に昇降可
能に支持されてドア本体を載置支持する可動保持部と、
上記台車と上記可動保持部との間に架設されて可動保持
部を昇降せしめる可動保持部昇降手段と、可動保持部に
一体的に設けられて可動保持部の上昇によって上記車体
本体のサイドシル下面に圧接すると共に可動保持部の下
降によって上記上記サイドシル下面から離間するサイド
シル押えと、上記台車に一体的に設けられて車体本体へ
の当接によって台車と車体本体との相対位置を決定する
相対位置決め手段を有することを特徴とする。
【0020】従って、台車に設けられた相対位置決め手
段をスラットコンベヤ上に載置されて搬送される車体本
体に当接して車体本体と台車との相対位置を決定し、コ
ンベヤ押えをスラットコンベヤ上面に圧接し、かつ可動
保持部昇降手段により可動保持部を上昇せしめてサイド
シル下面にサイドシル押えを圧接し、その圧接による摩
擦力によってドア取付装置をスラットコンベヤ及び車体
本体と同期移動し、可動保持部の上昇に伴って可動保持
部に載置支持されたドア本体が上昇してドア本体に設け
られたドアヒンジブラケットが、車体本体のドアヒンジ
取付部近傍に維持され、車体本体にドア本体を容易に取
付けることが可能になる。
【0021】更に、上記コンベヤ押えをエアシリンダに
よって、また可動保持部昇降手段を昇降用エアシリンダ
によって構成することにより、エアのみでの作動が可能
になり安価に作動せしめられる。
【0022】また上記相対位置決め手段を、台車に取付
けられてタイヤに当接するタイヤ受けと、車体本体側部
に当接するガイドローラとにより構成することによって
構成の簡素化が得られ、かつ車体に傷等を発生させるお
それが回避される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明による車体組立ライ
ンにおけるドア取付装置の一実施の形態を図のよって説
明する。
【0024】図1は、自動車組立ラインの要部概略を示
す説明図であり、塗装工程Iで、例えばドア本体、フロ
ントフード、リヤフード等が仮組み付けされたまま上塗
塗装を完了した車体本体Bがオーバーヘッドコンベヤ等
により艤装工程IIへ移送される。
【0025】艤装工程IIへ移送された車体本体Bは、
先ずドア取外し位置IIaでドアヒンジ取付ボルトを外
すことにより、ドアアウタパネルとドアインナパネルか
らなるドア本体Dが取外される。取外されたドア本体D
はドア艤装ラインDLへ移行し、ドア艤装ラインDLに
おいてドアガラス、ウインドウレギュレータ、ドアロッ
ク装置等の艤装部品が組付けられる。
【0026】一方ドア本体Dが取外された車体本体B
は、オーバーヘッドコンベヤ、スラットコンベヤ等の移
送手段からなるメイン組立ラインMLによって移送さ
れ、シート、インストルメントパネル等の艤装が施され
てドア取付位置IIbへ移送される。
【0027】メイン組立ラインMLによってドア取付位
置IIbへ搬入される車体本体Bと同期してドア艤装ラ
インDLによってドア取付位置IIbへ搬入されるドア
本体Dがドア取付装置1によって再び車体本体Bに組付
けられる。
【0028】次に、ドア取付位置IIbにおいて、車体
本体Bにドア本体Dを取付けるドア取付装置1について
図2乃至図6によって説明する。
【0029】図2は、ドア取付装置1の全体概要を説明
する平面図、図3は側面図、図4は要部を示す図3のA
−A断面図である。
【0030】ドア取付装置1は、台車10を有し、台車
10は、平行配置される第1、第2の縦枠11a、11
bと、これら第1、第2の縦枠11a、11bを連結す
る一対の横枠11c、11dからなる平面視略矩形の基
枠11を具備し、第1縦枠11aの前端には前方に突出
するコンベヤ押え支持ブラケット12が延設され、第2
縦枠11bの前端には前方に突出するタイヤ受け支持ブ
ラケット13が延設されている。
【0031】そして、コンベヤ押え支持ブラケット12
の先端下面にコンベヤ押え30が設けられ、更にコンベ
ヤ押え支持ブラケット12の先端外方にはガイドローラ
支持ブラケット14aを介して上方に延設する軸14b
によって弾性変形可能材料、例えばゴム製のガイドロー
ラ14が設けられている。
【0032】コンベヤ押え30は、コンベヤ押え支持ブ
ラケット12の先端下面に基端が支持されて下方に出没
するコンベヤ押圧部31aを有するエアーシリンダ31
によって構成されている。
【0033】タイヤ受け支持ブラケット13の側面に沿
って上記ガイドローラ14と共に相対位置決め手段を構
成するタイヤ受け35が設けられている。
【0034】タイヤ受け35は、タイヤ受け支持ブラケ
ット13の側縁に沿って固着されて先端が下方に折曲
し、かつタイヤ受け支持ブラケット13の先端から突出
する基端部35aと、基端部35aの先端から外方に折
曲して延伸し、更に先端が外方に折曲するタイヤ側面当
接部35bと、タイヤ側面当接部35bの基端部近傍か
ら水平でかつタイヤ側面当接部35bに対して直交する
ように延設されるタイヤ外周面当接部35cとによって
平面視略への字状に形成されている。
【0035】また、コンベヤ押え支持ブラケット12の
基端近傍及び、タイヤ受け支持ブラケット13の先端近
傍下面に各々キャスター36が設けられると共に、上記
第1、第2の縦枠11a、11bの各後端にもブラケッ
ト36aを介してキャスター36が設けられている。
【0036】第1縦枠11aには相対向する一対の縦支
持枠15が立設し、縦支持枠15の中間部間が中央横支
持部材16によって連結され、縦支持枠15の頂端間に
上側横支持枠17が架設されている。そして中央横支持
部材16の略中央部に上方に突出して可動保持部昇降手
段となる例えば、昇降用エアシリンダ37の一端を支持
するシリンダ支持部18が設けられ、上側横支持枠17
の両端には各々作業者が先端部19aを握持してドア取
付装置1を移動せしめるためのハンドル19が立設して
いる。
【0037】台車10の縦支持枠15にはガイド部材2
1を介して上下動自在に可動保持部20が支持されてい
る。
【0038】可動保持部20は、ガイド部材21を介し
て縦支持枠15に上下動自在に支持される一対の移動部
材22を有し、移動部材22の上端間は上側横部材23
によって互いに結合され、上側横部材23の前端には下
方に延びて更に前方に折曲した延伸する略L字状のサイ
ドシル押え支持部材24の基端が設けられ、サイドシル
シ押え支持部材24の先端に平板状のサイドシル押え3
8が設けられている。
【0039】互いの移動部材22の下端は結合部材25
を介して前後方向で略水平に延びる下側横部材26が設
けられ、結合部材25に上記昇降用エアシリンダ37の
他端が結合され、更に、下側横部材26には水平方向に
延設する支軸を介して複数の支持ローラ39が列設され
ると共に、下側横部材26の後端にブラケットを介して
ドア移動規制ローラ40が上記支持ローラ39より高位
置に設けられている。
【0040】上側横支持枠17の両端には上方に延びる
一対のドア押え支持縦枠27が立設し、ドア押え支持縦
枠27の両上端間にはドア押え支持横枠28が架設さ
れ、ドア押え支持横枠28の両端にドア支持用ローラ4
1が、またドア押え支持横枠28の中央部には、先端に
ドア転倒防止用ローラ42が設けられた逆U字形のロー
ラ支持部材43の基端が揺動自在に支持されている。
【0041】次にこのように構成されるドア取付装置1
の作動について説明する。
【0042】ドア艤装ラインDLにおいてドアガラス、
ウインドウレギュレータ、ドアロック装置等の艤装部品
が組付けられたドア本体Dは、昇降用エアシリンダ37
が伸長した可動保持部20が下降位置でかつコンベヤ押
え30のエアシリンダ31が収縮してコンベヤ押圧部3
1aが上昇位置にあり、ドア転倒防止用ローラ42が設
けられるローラ支持部材43が図4に二点鎖線で示すよ
うに上方が開放された状態のドア取付装置1に、ドア本
体Dの内方がドア支持用ローラ41によって支持され、
かつ下端が下側横部材25に列設された支持ローラ39
上に載置されてドア取付装置1に載置される。そしてロ
ーラ支持部材43を図4に実線で示すように揺動せしめ
ることによってドア転倒防止用ローラ42によりドア本
体Dの転倒を防止する。
【0043】このようにしてドア本体Dを載置したドア
取付装置1は、一側のタイヤTがスラットコンベヤ45
上に載置され、他方のタイヤがスラットコンベヤ45が
施設されるフロアF上を転動することによって搬送され
る車体本体Bと同期してドア取付位置IIbに搬入され
る。
【0044】ドア取付位置IIbにおいてスラットコン
ベヤ45の側方のフロアF上に搬入されたドア取付装置
1は、キャスター36によってフロアF上を移動可能で
あって、作業者は、ハンドル19の先端部19aを握持
してドア取付装置1を移動せしめて図5に斜視図で示す
ようにスラットコンベヤ45と車体本体Bのサイドシル
Baとの間にコンベヤ押え30及びサイドシル押え38
を挿入する。
【0045】そして図2及び図5に図2の矢印C方向か
らの要部側面図を示すように基枠11に一体的に設けら
れたタイヤ受け35のタイヤ側面当接部35bをスラッ
トコンベヤ45上のタイヤTの側面に、タイヤ外周面当
接部35cをタイヤ外周面に各々圧接して車体本体Bと
台車10との車体前後方向の相対位置、即ちメイン組立
ラインMLの進行方向の相対位置決めを行うと共に、ガ
イドローラ14をサイドシルBaの側面に当接させて車
体Bに対する台車10の相対位置決めを行う。
【0046】そして台車10に取り付けられたコンベヤ
押え30のエアシリンダ31を伸長してコンベヤ押圧部
31aをスラットコンベヤ45の上面に圧接すると共
に、台車10のシリンダ支持部18と可動保持部20の
結合部材25との間に架設された昇降用エアシリンダ3
7を収縮して可動保持部20を上昇させて下側横部材2
6に設けられた支持ローラ39上のドア本体Dを上側横
部材23にサイドシル押え支持部材24を介して設けら
れたサイドシル押え38がサイドシルBaの下面に圧接
する状態で停止せしめる。
【0047】このコンベヤ押え30がスラットコンベヤ
45を押圧し、かつサイドシル押え38がサイドシルB
aの下面に圧接した状態において支持ローラ39上に支
持されたドア本体Dに設けられたドアヒンジブラケット
Daは、車体本体Bのドアヒンジ取付部(図示せず)と
略同一高でこのドアヒンジ取付部近傍に維持される。
【0048】コンベヤ押圧部31aをスラットコンベヤ
45の上面に圧接すると共に、サイドシル押え38をサ
イドシルBaの下面に圧接することによって、ドア取付
装置1はその摩擦力によってスラットコンベヤ45及び
車体本体Bと同期してスラットコンベヤ45の側方のフ
ロアF上を転動するキャスター36によって車体本体B
とドア取付装置1との相対位置が維持されたままスラッ
トコンベヤ45に沿っフロアF上を移動する。
【0049】ドア取付装置1が車体本体1と同期して移
動する間に作業者は、車体本体Bのドアヒンジ取付部
(図示せず)の近傍に維持されドア本体Dに設けられる
ドアヒンジブラケットDaを車体本体Bのドアヒンジ取
付部に取付けることにより容易に車体本体Bにドア本体
Dが取付けられる。
【0050】しかる後、先端にドア転倒防止用ローラ4
2が設けられたローラ支持部材43を図4に二点鎖線で
示すように揺動せしめてドア転倒防止用ローラ42及び
ローラ支持部材43をドア本体Dの上方から退避させ、
コンベヤ押え30のエアシリンダ31を収縮させてコン
ベヤ押圧部31aをスラットコンベヤ45の上面から離
間せしめると共に、昇降用エアシリンダ37を伸長させ
て可動保持部20を下降させてサイドシル押え38をサ
イドシルBaの下面にから離間させてスラットコンベヤ
45及び車体本体Bとドア取付装置1との同期移動を解
除する。
【0051】そして作業者は、上記ハンドル19の先端
部19aを握持してドア取付装置1をドア取付位置II
bより退避させてドア本体の取付作業を終了する。
【0052】なお、上記スラットコンベヤ45及び車体
本体Bとドア取付装置1との同期移動或いは、その解除
をするためのエアシリンダ31及び昇降用エアシリンダ
37の伸縮作動は、ドア取付装置1に設けられた操作ス
イッチ(図示せず)の操作によって行われる。
【0053】以上の作動及び作業を繰り返すことによ
り、連続的にメイン組立ラインMLによってドア取付位
置IIbへ搬入される車体本体Bに各々同期してドア艤
装ラインDLによって搬入されるドア本体Dを順次組付
ける。
【0054】従って、以上のように構成されるドア取付
装置1によると、台車10を車体本体Bの移動に同期せ
しめる際、台車10と可動保持部20との間に架設され
た昇降用エアシリンダ37によってサイドシル押え38
がサイドシルBaの下面に当接するまで可動保持部20
を上昇させることから、その上昇に従って支持ローラ3
9上に載置されたドア本体Dも上昇することから車体本
体Bに装着されるタイヤTのサイズやショックアブソー
バ等の相違に起因してスラットコンベヤ45が設置され
るフロアFから、車体本体Bのドア取付位置までの高さ
が異なる車種に相応してドア本体Dが上昇して車種の相
違に係わらず、常ドア本体Dに設けられたドアヒンジブ
ラケットDaが、車体本体Bのドアヒンジ取付部の近傍
に維持されて混流生産においても容易にドア取付作業が
容易に行え得る。
【0055】また、台車10に取り付けられたコンベヤ
押え30のエアシリンダ31の伸縮及び昇降用エアシリ
ンダ37のみによってドア取付装置1とスラットコンベ
ヤ45によって搬送される車体本体Bとの同期移動及び
同期移動の解除が行え、車体本体Bとドア取付装置1と
の同期移動のためのドア取付装置を車体本体に係止する
ための突起物等や複雑な制御手段が不要であり構成の簡
単が得られ、ドア取付装置の製造が安価でかつ、エアの
みによって作動することから作動コストの低減が得ら
れ、車体本体に傷等を生じさせれおそれのない等の効果
を有する。
【0056】上記実施の形態では可動保持部20を昇降
せしめる昇降用エアシリンダ37を台車10のシリンダ
支持部18と可動保持部20の結合部材25との間に架
設したが、台車10及び可動保持部20の他の構成部材
間に架設することも可能であり、上記実施に形態に限定
されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変更可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明した本発明によるドア取付装置
によると、台車に設けられた相対位置決め手段をスラッ
トコンベヤによって搬送される車体本体に当接せしめて
車体本体と台車との相対位置を決めし、そしてコンベヤ
押えをスラットコンベヤの上面に圧接すると共に可動保
持部昇降手段により可動保持部を上昇せしめてサイドシ
ル下面にサイドシル押えを圧接することによりドア取付
装置を車体本体と同期して移動させ、この可動保持部の
上昇に伴ってドア本体も上昇してドア本体に設けられた
ドアヒンジブラケットが、車体本体のドアヒンジ取付部
近傍に維持され、ドア本体の取付作業が容易になる。
【0058】またスラットコンベヤによって搬送される
車体本体を停止させることなく、混流生産にあっても車
体本体の搬送と同期してドア本体の取付が容易に行え作
業効率の向上が得られ、構成の簡素化が得られることと
相俟って自動車製造分野に貢献すること大なるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における車体組立ラインにおけるドア取
付装置の一実施の形態の概要を説明する自動車組立ライ
ンを説明する図である。
【図2】本実施の形態におけるドア取付装置の平面図で
ある。
【図3】同じく、ドア取付装置の側面図である。
【図4】同じく、図3のA−A断面図である。
【図5】同じく、図2の矢印C方向からの要部側面図で
ある。
【図6】同じく、ドア取付装置の作動を説明する要部斜
視図である。
【図7】従来の組立ラインにおける同期装置の概要を示
す説明図である。
【図8】図7に示す同期装置の作動を説明する説明図で
ある。
【図9】従来の組立ラインにおけるドア取付装置の概要
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ドア取付装置 10 台車 14 ガイドローラ 20 可動保持部 30 コンベヤ押え 31 エアシリンダ 31a コンベヤ押圧部 35 タイヤ受け 37 昇降用エアシリンダ 38 サイドシル押え 45 スラットコンベヤ B 車体本体 Ba サイドシル D ドア本体 F フロア T タイヤ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スラットコンベヤ上に載置されて搬送され
    る車体本体と同期移動してドア本体を上記車体本体に取
    付ける車体組立ラインにおけるドア取付装置において、 上記スラットコンベヤが設置されるフロア上を移動可能
    な台車と、 該台車に一体的に設けられて選択的に上記スラットコン
    ベヤ上面に圧接及び離間可能なコンベヤ押えと、 上記台車に昇降可能に支持されてドア本体を載置支持す
    る可動保持部と、 上記台車と上記可動保持部との間に架設されて可動保持
    部を昇降せしめる可動保持部昇降手段と、 可動保持部に一体的に設けられて可動保持部の上昇によ
    って上記車体本体のサイドシル下面に圧接すると共に可
    動保持部の下降によって上記サイドシル下面から離間す
    るサイドシル押えと、 上記台車に一体的に設けられて車体本体への当接によっ
    て台車と車体本体との相対位置を決定する相対位置決め
    手段と、 を有することを特徴とする車体組立ラインにおけるドア
    取付装置。
  2. 【請求項2】上記コンベヤ押えが、下方に出没するコン
    ベヤ押圧部を有する台車に設けられたエアシリンダであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の車体組立ラインに
    おけるドア取付装置。
  3. 【請求項3】上記可動保持部昇降手段が、上記台車と可
    動保持部との間に架設される昇降用エアシリンダである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車体組立ラ
    インにおけるドア取付装置。
  4. 【請求項4】上記相対位置決め手段が、基端が台車に取
    付けられて上記車体本体に設けられるタイヤに当接する
    タイヤ受けと、台車に取り付けられて上記車体本体側部
    に当接するガイドローラとを有することを特徴とする請
    求項1乃至3に記載の車体組立ラインにおけるドア取付
    装置。
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