JPH10297264A - ビスカスヒータ - Google Patents

ビスカスヒータ

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JPH10297264A
JPH10297264A JP10754297A JP10754297A JPH10297264A JP H10297264 A JPH10297264 A JP H10297264A JP 10754297 A JP10754297 A JP 10754297A JP 10754297 A JP10754297 A JP 10754297A JP H10297264 A JPH10297264 A JP H10297264A
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JP
Japan
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chamber
viscous fluid
viscous
heat
heat generating
Prior art date
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Pending
Application number
JP10754297A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Moroi
隆宏 諸井
Takashi Ban
孝志 伴
Tsutomu Sato
努 佐藤
Fumihiko Kitani
文彦 木谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱室内における粘性流体の過加熱による劣
化を未然に防止する。 【解決手段】 このビスカスヒータには、ロータ15の
外周部に近い発熱室7の周域と、副オイル室18をつな
ぐ回収連通路16が設けられ、この回収連通路16は、
後部ウォータジャケット9を貫通するように配設されて
いる。副オイル室18には粘性流体が常時確保されてお
り、回収分相当の粘性流体はここから発熱室に追加供給
される。ロータ15回転時において、副オイル室18、
供給連通路20、発熱室7、回収連通路16、副オイル
室18は粘性流体の循環経路を形成する。回収連通路1
6を流れる高温の粘性流体は、後部ウォータジャケット
9を経由することで過加熱が防止され、副オイル室18
には常に冷えた粘性流体が貯留される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ハウジング内に
区画された発熱室及び放熱室を備え、駆動軸に作動連結
されたロータを、粘性流体を収容した発熱室内で回転さ
せて粘性流体の剪断作用に基づく熱を発生させ、その熱
を放熱室を流れる循環流体に熱交換するビスカスヒータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】車載用の補助熱源として、車両のエンジ
ンの駆動力を利用するビスカスヒータが注目されてい
る。例えば、特開平2−246823号公報は、車両用
暖房装置に組み込まれるビスカスヒータを開示する。
【0003】このビスカスヒータでは、前部及び後部ハ
ウジングが対設された状態で相互に連結され、その内部
には発熱室と、この発熱室の外域にウォータジャケット
(放熱室)とが形成されている。前部ハウジングには軸
受装置を介して駆動軸が回動可能に支承されており、こ
の駆動軸の一端には発熱室内で一体回動可能にロータが
固定されている。ロータの前後外壁部及びそれらと対向
する発熱室の内壁部は、相符合するラビリンス溝を構成
すべく凹凸条形成されており、両者の近接配置によって
当該内外壁部間にラビリンス状のクリアランスを確保し
ている。そして、前記発熱室内に所要量の粘性流体(例
えばシリコーンオイル)を封入し、これを前記ラビリン
ス状のクリアランスにもいきわたらせている。
【0004】エンジンの駆動力が駆動軸に伝達される
と、駆動軸と共にロータが発熱室内で回転し、発熱室内
壁部とロータ外壁部との間に介在される粘性流体が前記
ロータによって剪断されて流体摩擦に基づく熱を発生す
る。発熱室で発生した熱は、前記ウォータジャケット内
を流れる循環水に熱交換され、その加熱循環水は外部暖
房回路に供給されて車両の暖房等に供される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のビスカス
ヒータでは、ロータ軸芯付近のロータ中心部よりも、軸
芯から離れたロータの外周部ほど粘性流体の剪断速度が
大きくなる。このため、ロータ中心部が位置する発熱室
の中心域にある粘性流体の温度よりも、ロータ外周部あ
たりの発熱室の周域における粘性流体の温度の方が高く
なる傾向にある。しかし、粘性流体がその耐熱限界を超
えるほど過度に高温となると、粘性流体が急速に劣化
し、剪断による発熱作用を発揮することができなくな
る。
【0006】仮に相対的に温度の低い発熱室の中心域と
相対的に温度の高い発熱室の周域との間において粘性流
体の移動や循環が円滑に行われれば、上述のような発熱
室の周域における粘性流体の過加熱による局部劣化を防
止することも可能となる。
【0007】ところが、前記従来のビスカスヒータで
は、前述のように、ロータ外壁部と発熱室内壁部との間
にラビリンス状のクリアランスを設けている。かかるラ
ビリンス構成は、発熱性能向上の観点から粘性流体の剪
断に寄与するロータ作用面の総面積を大きくするという
利点がある反面、発熱室内における粘性流体の円滑な循
環をむしろ阻害するという欠点がある。このため、この
種のビスカスヒータは、ロータの形状により程度の差こ
そあれ、発熱室の周域における粘性流体の局部劣化とい
う問題を常に内包している。
【0008】また、従来技術のビスカスヒータでは、ラ
ビリンス状のクリアランスを含む発熱室内に確保されて
剪断作用を受ける粘性流体の量に余裕がなく、特定の粘
性流体のみが常に剪断されて劣化が進行し易いという状
況にある。粘性流体の劣化は、ビスカスヒータにおける
長期使用後の発熱量を低下させる。
【0009】この発明の目的は、発熱室内における粘性
流体の過加熱による劣化を未然に防止して、優れた発熱
性能を持続的に発揮することができるビスカスヒータを
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに請求項1に記載の発明は、ハウジング内に区画され
た発熱室及び放熱室を備え、駆動軸に作動連結されたロ
ータを、粘性流体を収容した発熱室内で回転させて粘性
流体の剪断作用に基づく熱を発生させ、その熱を放熱室
を流れる循環流体に熱交換するビスカスヒータにおい
て、前記発熱室以外で粘性流体を追加収容する貯留室
と、該貯留室から前記発熱室に粘性流体を供給すべく設
けられた供給連通路と、前記発熱室から前記貯留室に粘
性流体を冷却しながら回収すべく設けられた回収連通路
とを備えたことをその要旨とする。
【0011】このビスカスヒータでは、貯留室、供給連
通路、発熱室、回収連通路を経て貯留室に回帰するとい
う粘性流体の循環経路が構築される。この際、回収連通
路を経て貯留室に粘性流体を回収するときに、高温の粘
性流体が冷やされる。一方、貯留室には冷えた粘性流体
が常時蓄えられており、前記回収分相当の粘性流体はこ
こから発熱室に追加供給される。従って、発熱室には常
に一定量の粘性流体が確保されると共に、当該発熱室に
高温の粘性流体が滞留することによる過加熱が未然に防
止される。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のビスカスヒータにおいて、前記回収連通路は、前記貯
留室と前記ロータの外周部に近い発熱室の周域とをつな
いでいる。ロータの回転時には、発熱室の周域にある粘
性流体が相対的に高温となるが、特に高速回転時には、
発熱過多となることもある。この構成によれば、発熱室
内の粘性流体は、相対的に高温の周域から回収連通路を
通して貯留室へ回収される。故に、粘性流体の局所にお
ける発熱過多が抑制され、シリコーンオイルの耐熱限界
超過を未然に防止できる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のビスカスヒータにおいて、前記回収連通路は、
前記放熱室内を貫通するように設定されている。このた
め、粘性流体が回収連通路を移動することで、放熱室を
流れる循環流体に熱が逃がされ、結果として高温の粘性
流体が低温化される。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のビスカスヒータにおいて、前記回収連通路は、
前記ハウジングの外側を迂回するように設定されてい
る。この構成によれば、回収連通路を流れる粘性流体の
熱は、ハウジングの外域に放出され、高温の粘性流体は
低温化される。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のビスカスヒータにおいて、前記ハウジングの外側を迂
回する回収連通路には、粘性流体の冷却手段が並設され
ている。この場合には、より積極的に粘性流体を冷却す
ることができ、冷却効果が高められる。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれか一項に記載のビスカスヒータにおいて、前記回
収連通路を構成する管の外周部には、フィンが形成され
ていることを特徴とする。この構成によれば、回収連通
路の外周放熱面積が拡大するため、粘性流体の熱を循環
流体や外気に放熱する効果が高められる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明を車両の暖房装置
に組み込まれるビスカスヒータに具体化した一実施形態
を図1にしたがって説明する。
【0018】図1に示すように、前部ハウジング本体1
及び後部ハウジング本体2は、各ハウジング本体1,2
に設けられた凹部が互いに対向する状態で、かつ、両ハ
ウジング本体1,2間にガスケット4を介しつつ、複数
本のボルト3(図1では1本のみ図示)によって締結さ
れている。相互連結された両ハウジング本体1,2内に
は、内部収容空間が形成され、この収容空間内には、前
部区画プレート5と後部区画プレート6とがそれらの外
周縁部を互いに当接させながら収容されている。このよ
うに、ハウジングは前部ハウジング本体1、後部ハウジ
ング本体2、前部区画プレート5及び後部区画プレート
6から構成されている。そして、前部区画プレート5の
後端側及び後部区画プレート6の前端側には、それぞれ
各区画プレートの外周縁部に対して凹んだ形状となって
おり、両区画プレート5,6の相互接合によって両者間
には発熱室7が形成される。
【0019】前部区画プレート5は、その前端側におい
て、その中央部に形成された支持筒部5aと、当該支持
筒部5aの外側に沿って周方向にのびる円弧状に形成さ
れた複数のフィン5bとを有している。
【0020】前部区画プレート5は、支持筒部5aの一
部及びフィン5bの各先端が前部ハウジング本体1の内
壁面に当接するように、前部ハウジング本体1内に嵌め
込まれている。この結果、前部ハウジング本体1の内壁
と前部区画プレート5の本体部との間には、発熱室7の
前側に隣接する放熱室としての円環状の前部ウォータジ
ャケット8が区画される。この前部ウォータジャケット
8内において、前記円弧状のフィン5bは循環流体とし
ての循環水の流れをガイドしており、前側放熱室内にお
ける循環水の流通経路を設定する。
【0021】また、後部区画プレート6は、その後端側
において、その中央部に形成された筒部6aと、当該筒
部6aの外側に沿って周方向にのびる円弧状に形成され
た複数のフィン6bとを有している。
【0022】後部区画プレート6は、筒部6a及びフィ
ン6bの各先端が後部ハウジング本体2の内壁面に当接
するように、後部ハウジング本体2内に嵌め込まれてい
る。この結果、後部ハウジング本体2の内壁と後部区画
プレート6の本体部との間には、発熱室7の後側に隣接
する放熱室としての円環状の後部ウォータジャケット9
が区画される。この後部ウォータジャケット9内におい
て、前記円弧状のフィン6bは循環流体としての循環水
の流れをガイドしており、後側放熱室内における循環水
の流通経路を設定する。
【0023】前部ハウジング本体1の上部には、車両内
に設けられた暖房回路(図示略)から前部ウォータジャ
ケット8に循環水を取り入れる入水ポート10が形成さ
れている。また、前部ウォータジャケット8から循環水
を暖房回路に送り出す出水ポート(図示略)が入水ポー
ト10に並設されている。これと同様に、後部ハウジン
グ本体2の上部にも、前記暖房回路から後部ウォータジ
ャケット9に循環水を取り入れる入水ポート11、及
び、後部ウォータジャケット9から循環水を暖房回路に
送り出す出水ポート(図示略)が並設されている。
【0024】前部ハウジング本体1と前部区画プレート
5とからなる前部ハウジングには、軸受12及びシール
付き軸受13を介して駆動軸14が回動可能に支承され
ている。そのシール付き軸受13は、前部区画プレート
5の支持筒部5aの内周面と、駆動軸14の外周面との
間に介在され、発熱室7の前方を完全に封止している。
また、駆動軸14の後端部には、発熱室7内に収納され
る円盤形のロータ15が一体回転可能に圧入固定されて
いる。
【0025】図1に示すように、後部区画プレート6内
には、回収連通路16が設けられている。この回収連通
路16は、後部区画プレート6において、ロータ15の
外周部が収まる発熱室7の周域に開口する第1開口端1
7と、副オイル室18に開口する第2開口端19とを有
している。第1開口端17から第2開口端19にいたる
回収連通路16は、後部区画プレート6及びそれによっ
て区画される後部ウォータジャケット9内を貫通するよ
うに配設されたパイプ(管)によって構成されている。
【0026】尚、図1では、1本の回収連通路16のみ
が図示されているが、かかる回収連通路16を複数本、
駆動軸14を中心としてハウジングの半径方向に放射状
に設定してもよい。この場合、複数の回収連通路16
は、等角度間隔にて放射配置されることが好ましい。
【0027】貯留室としての副オイル室18は、後部区
画プレート6の筒部6aと後部ハウジング本体2の後端
壁とによって囲まれる領域に設けられている。また、後
部区画プレート6に形成された孔によって供給連通路2
0が提供されている。この供給連通路20によって、副
オイル室18とロータ15の回転中心となる駆動軸に近
い発熱室7の中心域とが連通している。
【0028】そして、回収連通路16及び供給連通路2
0を介して相互に連通する発熱室7と副オイル室18と
は、ヒータハウジング内において気密な内部空間を構成
している。この内部空間には、粘性流体としてのシリコ
ーンオイルが所要量入れられている。シリコーンオイル
の量は、その常温時充填率が発熱室7と副オイル室18
とによって形成される内部空間内の自由体積に対して、
5〜8割となるように決められている。かかる充填量に
もかかわらず、シリコーンオイルは、その高い粘性ゆえ
に、ロータ15の回転時には、発熱室7の内壁面とロー
タ15の外面との間の微少なクリアランスの全体に満遍
なくいきわたる。
【0029】駆動軸14の前端部にはボルト21によっ
てプーリ22が固着されている。プーリ22はその外周
部に巻き掛けらるベルト(図示略)を介して、外部駆動
源としての車両のエンジンと駆動連結される。従って、
プーリ22を介するエンジンの駆動力によって駆動軸1
4が回転され、駆動軸14と共にロータ15も一体回転
される。これにともない、シリコーンオイルが発熱室7
の内壁面とロータ15の外面との間隙において剪断され
て発熱する。
【0030】発熱室7で生じた熱は、前部ウォータジャ
ケット8及び後部ウォータジャケット9を流れる循環水
に熱交換され、加熱された循環水が暖房回路(図示略)
を介して車室内の暖房等に供される。
【0031】この実施形態のビスカスヒータは、次のよ
うな利点を有する。 ○ 回収連通路16が第1開口端17と第2開口端19
とを結ぶことによって、発熱室7内の周域から副オイル
室18へシリコーンオイルを移動させることができる。
このため、特にロータ15が高速回転した場合、高温に
達した発熱室7周域のシリコーンオイルは、回収連通路
16を通過して副オイル室18へ移動すると共に、一定
時間副オイル室18内で貯留されることになる。従っ
て、シリコーンオイルの発熱量過多が連続しないばかり
でなく、一定時間、剪断作用が加わることなく副オイル
室18に貯留されるため、シリコーンオイルの耐熱限界
超過を未然に防止でき、その結果としてシリコーンオイ
ルの劣化を防止することができる。このことは、ビスカ
スヒータの寿命(耐久性)をのばすことになる。
【0032】○ 回収連通路16が発熱室7の周域と副
オイル室18とを結び、供給連通路20が副オイル室1
8と発熱室7の中心域とを結んでいるため、発熱室7内
の中心域と周域との間でシリコーンオイルを移動循環さ
せることができる。特にロータ15が高速回転した場
合、発熱室7内のシリコーンオイルは、相対的に高温の
周域から回収連通路16を通して副オイル室18へ回収
され、その回収分に応じて副オイル室18内の冷えたシ
リコーンオイルが供給連通路20を通過して相対的に低
温の中心域へ追加供給される。このため、発熱室7及び
副オイル室18の全体として温度の均一化が図られる。
従って、シリコーンオイルの局所における発熱過多が抑
制され、シリコーンオイルの耐熱限界超過を未然に防止
でき、その結果としてシリコーンオイルの劣化を防止す
ることができる。
【0033】○ 回収連通路16が後部ウォータジャケ
ット9内を経由するように設定されているため、回収連
通路16を移動するシリコーンオイルを冷却することが
できる。特にロータ15の高速回転時において、発熱室
7の周域で高温に達したシリコーンオイルを冷却し、副
オイル室18に送り込むため、一部のシリコーンオイル
のみが過加熱となることがない。従って、シリコーンオ
イルの発熱量過多が抑制され、その結果としてシリコー
ンオイルの劣化を防止することができる。
【0034】○ 回収連通路16を流れる高温のシリコ
ーンオイルの熱は、後部ウォータジャケット9内を流れ
る循環水に与えられるので、熱を無駄にすることがな
い。尚、上記実施形態は、次のように変更して具体化す
ることも可能である。
【0035】(変更例) 図2に示すように、回収連通
路16をハウジング外部を迂回するように経路設定して
もよい。このように構成すれば、高温に達したシリコー
ンオイルを外気で冷却することができる。その結果、シ
リコーンオイルの劣化を防止することができる。
【0036】(変更例) 図2に示すように、回収連通
路16の途中に冷却手段としてのクーラー24を並設し
てもよい。かかるクーラー24は、空冷式又は水冷式の
いずれでもよい。
【0037】このように構成すれば、高温に達したシリ
コーンオイルをより積極的に冷却することができ、冷却
効果が高まる。 (変更例) 図3に示すように、回収連通路16を、後
部区画プレート6及びそれによって区画される後部ウォ
ータジャケット9内を貫通するように配設されたパイプ
によって構成すると共に、そのパイプの外周部に複数の
フィン23を設けてもよい。
【0038】このように構成すれば、前記実施形態の効
果に加えて、回収連通路16の外周面積が拡大され、回
収連通路16を移動するシリコーンオイルの熱が後部ウ
ォータジャケット9を流れる循環水へより効率的に放熱
される。従って、高温に達したシリコーンオイルを効果
的に冷却することができると共に、その劣化を防止する
ことができる。
【0039】(変更例) 図2の変更例のように構成さ
れた回収連通路16の外周部に図3と同様の複数のフィ
ン23を形成すること。このように構成すれば、回収連
通路16の外周放熱面積が拡大するため、シリコーンオ
イルの熱を外気冷却する効果が向上する。
【0040】尚、この明細書でいう「粘性流体」とは、
ロータの剪断作用を受けて流体摩擦に基づく熱を発生す
るあらゆる媒体を意味するものであり、高粘度の液体や
半流動体に限定されず、ましてやシリコーンオイルに限
定されるものではない。
【0041】
【発明の効果】各請求項に記載のビスカスヒータによれ
ば、前述のように回収連通路が貯留室と発熱室の周域と
の間で粘性流体の移動経路を構築することから、粘性流
体は回収連通路を介して冷却されつつ移動することがで
きる。一方、貯留室には冷えた粘性流体が常時確保され
ており、前記回収分相当の粘性流体はここから追加供給
することができる。このため、発熱室には常に一定量の
粘性流体を確保することができると共に、発熱室内にお
ける粘性流体の温度の均一化が図られて、粘性流体の劣
化を未然に防止することができる。それ故、ビスカスヒ
ータは優れた発熱性能を持続的に発揮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態のビスカスヒータの縦断面図。
【図2】 変更例に従うビスカスヒータの一部拡大断面
図。
【図3】 変更例に従うビスカスヒータの一部拡大断面
図。
【符号の説明】
1…前部ハウジング本体、2…後部ハウジング本体、5
…前部区画プレート、6…後部区画プレート(1,2,
5,6は、ハウジングを構成する)、7…発熱室、8…
放熱室としての前部ウォータジャケット、9…放熱室と
しての後部ウォータジャケット、14…駆動軸、15…
ロータ、16…回収連通路、18…貯留室としての副オ
イル室、20…供給連通路、23…フィン、24…冷却
手段としてのクーラー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木谷 文彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に区画された発熱室及び放
    熱室を備え、駆動軸に作動連結されたロータを、粘性流
    体を収容した発熱室内で回転させて粘性流体の剪断作用
    に基づく熱を発生させ、その熱を放熱室を流れる循環流
    体に熱交換するビスカスヒータにおいて、 前記発熱室以外で粘性流体を追加収容する貯留室と、 該貯留室から前記発熱室に粘性流体を供給すべく設けら
    れた供給連通路と、 前記発熱室から前記貯留室に粘性流体を冷却しながら回
    収すべく設けられた回収連通路とを備えたビスカスヒー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記回収連通路は、前記貯留室と前記ロ
    ータの外周部に近い発熱室の周域とをつないでいる請求
    項1に記載のビスカスヒータ。
  3. 【請求項3】 前記回収連通路は、前記放熱室内を貫通
    するように設定されている請求項1又は請求項2に記載
    のビスカスヒータ。
  4. 【請求項4】 前記回収連通路は、前記ハウジングの外
    側を迂回するように設定されている請求項1又は請求項
    2に記載のビスカスヒータ。
  5. 【請求項5】 前記ハウジングの外側を迂回する回収連
    通路には、粘性流体の冷却手段が並設されている請求項
    4に記載のビスカスヒータ。
  6. 【請求項6】 前記回収連通路を構成する管の外周部に
    は、フィンが形成されている請求項1〜5のいずれか一
    項に記載のビスカスヒータ。
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