JPH1029582A - 自動二輪車の車体フレーム構造 - Google Patents

自動二輪車の車体フレーム構造

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JPH1029582A
JPH1029582A JP18569496A JP18569496A JPH1029582A JP H1029582 A JPH1029582 A JP H1029582A JP 18569496 A JP18569496 A JP 18569496A JP 18569496 A JP18569496 A JP 18569496A JP H1029582 A JPH1029582 A JP H1029582A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剛性の確保と軽量化を両立し、特に車体中心
部の部品配置スペースを拡大してそれら部品のレイアウ
トや形状等の自由度を向上させる。 【解決手段】 ヘッドパイプ3から後方に延びるダウン
チューブ4の後端部に、この後端部から上下方向に延び
る上部72aおよび下部72bを備えた縦パイプ72を
固定し、縦パイプ72の上部72aとダウンチューブ4
とにわたって上ガセット9を、また、縦パイプ72の下
部72bとダウンチューブ4とにわたって下ガセット8
をそれぞれ固定し、さらに、下ガセット8に、後輪21
を支持するリヤアーム22をピボット軸75を介して取
り付け、リヤアーム22と縦パイプ72の上部とにわた
ってリヤクッションユニット71をかけ渡す。上下のガ
セット9,8で剛性が向上し、かつ車体中心部周辺のス
ペースが拡大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車の車体
フレーム構造に係り、車体フレームの剛性を確保しなが
ら軽量化およびコンパクト化を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車の主体を構成する車体フレー
ムは様々なタイプのものがあるが、概ね、ステアリング
シャフトを支持するヘッドパイプと該ヘッドパイプから
後方へ延びると共にエンジンを支持するメインフレーム
(ダウンチューブ)と、このメインフレームの後部に連
結され、運転者が着座するシートや燃料タンク等を支持
する左右一対のサイドフレームとを備えた構成となって
いる。車体フレームは、剛性の確保がもっとも要求され
るものであり、従来では、メインフレームとサイドフレ
ームとにわたってサブフレームをかけ渡したり、サイド
フレームを前方に延ばしてメインフレームの後端部との
重畳部分を長くするなどの構造を採用して、剛性の向上
を図っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造では、まず、重量の増加を招くという問題が生じ
る。また、通常、メインフレームの後端部周辺には、シ
ート下方で車体の中心部であることから、オイルタンク
やエアクリーナ等の部品を装備させているが、これら部
品の配置スペースが狭くなってレイアウトの自由度が低
下するとともに、部品の形状や大きさに制約を与えてし
まうといった不都合な面もあった。
【0004】本発明は、上記従来技術の課題に鑑みなさ
れたものであって、剛性が確保されながら軽量化が図ら
れ、しかも部品配置スペースの拡大を可能とする自動二
輪車の車体フレーム構造の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、ヘッドパイプから後方に延びる
一本のメインフレームの後端部に、この後端部から上下
方向に延びる上部および下部を備えた縦フレームが固定
され、この縦フレームの前記上部と前記メインフレーム
とにわたって上ガセットが、また、前記縦フレームの前
記下部と前記メインフレームとにわたって下ガセット
が、それぞれ固定され、前記下ガセットに、車体の前後
方向に延びてその後端部に後輪を回転自在に支持するリ
ヤアームが、ピボット軸を介して揺動自在に取り付けら
れ、このリヤアームと前記縦フレームの上部とにわたっ
て、リヤアームの揺動を緩衝するリヤクッションユニッ
トがかけ渡されていることを特徴とする。
【0006】上記構成によると、上下のガセットによ
り、メインフレームと縦フレームとの連結強度が向上す
る。また、リヤアームの揺動に伴ってリヤクッションユ
ニットが伸縮すると、メインフレームには、縦フレーム
を介して例えば前後方向への荷重が加わるが、この荷重
は、上下のガセットの相互作用で受けられる。上下のガ
セットによりフレームの剛性が確保されながら軽量化が
図られ、しかも、上下のガセットの周辺を、部品配置ス
ペースとして広くとることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】好ましい実施の形態においては、
前記リヤアームは、左右一対のアーム部材の前端部同士
が連結部材で連結されて構成され、この連結部材に一体
に固定された板状ブラケットに、前記リヤクッションユ
ニットの一端部が連結されていることを特徴とする。ま
た、好ましい実施の形態においては、前記上ガセットに
は、運転者が着座するシートを支持するシート支持部材
が取り付けられていることを特徴とする。
【0008】また、好ましい実施の形態においては、前
記下ガセットには、エンジンが取り付けられていること
を特徴とする。また、好ましい実施の形態においては、
前記上ガセットはコ字型断面の部材からなり、前記メイ
ンフレームと前記縦フレームとともに中空の箱体を構成
し、その一方の側面に前記エアクリーナの吸気ダクトに
連通する連通口を有し、他方の側面に外気を導入するた
めの吸気口が形成されていることを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0010】図1は、本発明に係る車体フレーム構造が
適用された自動二輪車1の側面図である。同図において
符号Fが車体フレーム、5はエンジン、18、21はそ
れぞれ前輪、後輪、10は運転者と、その後ろに乗員
(タンデムライダー)が着座できる前後部一体型のタン
デムシート、14は車体カバーである。
【0011】車体フレームFは、図2および図3に示す
ように、車体前部を構成するダウンチューブ(メインフ
レーム)4と、このダウンチューブ4の前端部に固定さ
れたヘッドパイプ3と、これらダウンチューブ4とヘッ
ドパイプ3とにわたって固定された上下の前部ガセット
30a,30bと、ダウンチューブ4の後端部に固定さ
れ、この後端部から上下方向に延びる上部72aおよび
下部72bを備えた縦パイプ(縦フレーム)72と、こ
の縦パイプ72の上部72aとダウンチューブ4とにわ
たって固定された上ガセット9と、縦パイプ72の下部
72bとダウンチューブ4とにわたって固定された下ガ
セット8と、上ガセット9に固定されて上方に延びるシ
ート支持パイプ(シート支持部材)11と、上ガセット
9に固定されて車体後方に延びる左右一対の上側パイプ
フレーム12と、各上側パイプフレーム12と下ガセッ
ト8とを連結する左右一対の下側パイプフレーム13等
から構成されている。この車体フレームFは、鋼材やア
ルミ等の金属材料からなり、接合される上記各要素同士
は、溶接によって接合されている。
【0012】図1に示すように、前記ヘッドパイプ3に
は、ステアリングシャフト2が貫通されている。このス
テアリングシャフト2の上端および下端には、左右一対
のフロントフォーク17を支持するハンドルクラウン1
5が固定され、上側のハンドルクラウン15に、ハンド
ル16が固定されている。フロントフォーク17の下端
部には、前輪18が回転自在に支持されている。また、
フロントフォーク17には、前輪18の上部を覆うフロ
ントフェンダ24が固定されている。さらに、フロント
フォーク17には、ハンドル16の前方を覆うカウリン
グ19が固定され、さらにこのカウリング19には、ヘ
ッドライト20が装着されている。
【0013】さて、前記ダウンチューブ4は、1本の丸
パイプで構成されており、ヘッドパイプから後方に向け
て斜め下方に延びている。このダウンチューブ4は、そ
の軸心が、図3(車体フレームの平面図)に示すよう
に、前端部は車体の中心線Lに沿っているものの、中央
部が右に若干曲がり、後端部が再び中心線Lと平行にな
るよう屈曲形成されている。このダウンチューブ4の後
端部に固定された前記縦パイプ72は、図4に示すよう
に断面長方形状のアングル材であり、断面の長辺方向が
左右方向に沿い、かつやや後傾した状態で、中央部がダ
ウンチューブ4に接合されている。縦パイプ72は、ダ
ウンチューブ4とでT字状をなし、前述のように、ダウ
ンチューブ4への接合部より上側が上部72a、下側が
下部72bとなっている。
【0014】図2および図3に示すように、下ガセット
8は左右一対の板材8a,8bで構成され、これら板材
は、縦パイプ72の下部72bとダウンチューブ4とに
わたって、互いに対向する状態で固定されている。下ガ
セット8は、略L字形状断面の板材であり、長手方向が
車体の上下方向に沿い、その上縁部がダウンチューブ4
の後端部の側面に合わせられ、後縁上部が縦パイプの下
部72bの側面に合わせられて溶接によりそれぞれ固定
されるとともに、縦パイプの後側で左右板材のL字端部
同士が重なっている。
【0015】一方、図2ないし図4に示すように、縦パ
イプ72の上部72aとダウンチューブ4とにわたって
固着された前記上ガセット9は、上板部9aと、互いに
対向する一対の側板部9bとからなる断面コ字状で、全
体が三角形状をした部材である。この上ガセット9は、
側板部9bの2辺が縦パイプ72の上部72aとダウン
チューブ4の後端部にそれぞれ溶接により固定されてい
る。この固着状態で、上板部9aは車体の前後方向に沿
っており、内部は、上板部9aと両側板部9b、ダウン
チューブ4および縦パイプ72の上部72aに囲まれて
中空の箱体を形成している。また、縦パイプ72の上端
部には、車体後方に突出する断面コ字状の上側クッショ
ンブラケット31が固定されている。
【0016】図1および図5に示すように、上記左右の
板材からなる下ガセット8には、左右方向に延びるピボ
ット軸75を介して、リヤアーム22の前端が揺動自在
に取り付けられている。これらリヤアーム22は、左右
一対のアーム部材22a,22bからなり、ピボット軸
75から車体後方に延び、その後端部には、後輪21が
回転自在に支持されている。ちなみに、図5では後輪2
1を構成するハブ21aを示しており、このハブ21a
の左側(図5で下側)の端面には、チェーンスプロケッ
ト32が固定されている。このチェーンスプロケット3
2には、エンジン5の図示せぬ駆動スプロケットに巻か
れた駆動チェーン33が巻かれている。なお、駆動チェ
ーン33の上巻き側は、左側のリヤアーム22に固定さ
れたチェーンケース23で覆われている。
【0017】図5および図6に示すように、リヤアーム
22におけるピボット軸75に近接した前端部は、箱状
に形成された連結部材34と、この連結部材34の後側
にやや離間して配された略U字状のクロスパイプ35と
を介して互いに連結されている。さらに、これら連結部
材34とクロスパイプ35は、板金をコ字状に折り曲げ
て形成された下側クッションブラケット(板状ブラケッ
ト)74を介して互いに連結されている。この下側クッ
ションブラケット74は、車体の幅方向中央に配され、
連結部材34の下面とクロスパイプ35の中央部の上面
に固定されている。下側クッションブラケット74に
は、孔74aが形成されている。上記上側および下側の
クッションブラケット31,74には、リヤアーム22
の揺動を緩衝するリヤクッションユニット71の上端部
および下端部がそれぞれ固定されている。
【0018】このリヤクッションユニット71自体は、
図7に示すように、コイルスプリング80と、このコイ
ルスプリング80の弾発力を抑えるダンパ81とを備え
た一般周知の構造のもので、ダンパ81の上下の端部に
は、それぞれ装着リング81a,81bが設けられてい
る。このリヤクッションユニット71は、上端側の装着
リング81aが前記上側クッションブラケット31に、
また、下端側の装着リング81bが前記下側クッション
ブラケット74に、それぞれボルト82・ナット83に
よって固定されている。なお、上側クッションブラケッ
ト31とボルト82の間、および下側クッションブラケ
ット74とボルト82の間には、シム84が介装されて
いる。
【0019】このように、リヤクッションユニット71
は、下端部が、下側クッションブラケット74、連結部
材34およびクロスパイプ35を介してリヤアーム22
に固定され、上端部が、上側クッションブラケット31
を介して縦パイプ72の上部72aに固定されており、
換言すると、リヤアーム22と縦パイプ72の上部72
aとにわたって、リヤクッションユニット71がかけ渡
されている。
【0020】また、図2に示すように、下ガセット8の
前部における上下の部分は、エンジンブラケット36,
37となっている。エンジン5は、これらエンジンブラ
ケット36,37と、前記ダウンチューブ4の中央部に
固定された別のエンジンブラケット6とに、ボルト止め
されている。なお、エンジン5には、図1に示すよう
に、車体後方に引き回される排気マフラ38が接続され
ている。
【0021】さらに、図1および図6に示すように、下
ガセット8には、駐車時に車体を安定して支えるための
メインスタンド7と、運転者の足を載せるフートレスト
39が取り付けられている。メインスタンド7は、図6
および図8に示すように、補強パイプ45で互いに連結
された左右一対のスタンドパイプ46を備え、各スタン
ドパイプ46の基端部が、下ガセット8の下端部にピボ
ット47を介して回動自在に取り付けられている。この
メインスタンド7は、左側のスタンドパイプ46と下ガ
セット8とにかけ渡されたスプリング48により、図6
に示すはね上げ位置(収納位置)と、このはね上げ位置
から前方に回動して図1に示す車体を支える位置との2
位置に保持されるようになっている。フートレスト39
は、図6に示すように、下ガセット8の下端部前方に、
ステー40を介して取り付けられている。
【0022】次に、前記上ガセット9に関して説明す
る。図2および図3に示すように、上ガセット9の上板
部9aの後端部には、前記左右一対の上側パイプフレー
ム12の先端部が固定されている。これら上側パイプフ
レーム12は、上ガセット9への接合部から車体外側に
斜めに延びた後、車体の中心線L(図3参照)を対称線
として車体の後方に延びている。上側パイプフレーム1
2の後端部12aは上方に曲げられており、この後端部
12aの間にわたってリヤブラケット50が固定されて
いる。
【0023】図1に示すように、リヤブラケット50に
は、タンデムライダーが握るグラブバー41が取付けら
れている。また、上側パイプフレーム12の後端部12
aには、後輪21の上方を覆うリヤフェンダ25が固定
され、このリヤフェンダ25とグラブバーと41の間に
は、テールランプ43が設けられている。各上側パイプ
フレーム12の中央部と下ガセット8の上部との間に、
前記下側パイプフレーム13がそれぞれかけ渡され固定
されている。左側の上側パイプフレーム12における下
側パイプフレーム13との接合部の後方には、車体を持
ち上げて前記メインスタンド7で車体を支持させる際に
手をかけるハンドル部12bが形成されている。また、
左右の下側パイプフレーム13の中央部には、タンデム
ライダーの足を載せるタンデムフートレスト49が、ス
テー73を介して取り付けられている。
【0024】また、図1および図2に示すように、上ガ
セット9の上板部9aの中央には、上方に延びる前記シ
ート支持パイプ11が固定されている。このシートパイ
プ11の上端部には、回動軸11aを介してシート10
の前端下部が回動可能にヒンジ結合されている。このシ
ート10は、左右の上側パイプフレーム12上に支持さ
れた燃料タンク63に支持され、その後端部が、前記リ
ヤブラケット50に支持されるとともに、シートロック
を介して着脱可能に係合する。
【0025】また、上ガセット9の左側方には、図9お
よび図10に示すようにエアクリーナ51が配設され、
また上方から右側方にかけては、図1に示すように、オ
イルタンク60がそれぞれ配設されている。
【0026】エアクリーナ51は、図9に示すように、
エアクリーナケース52と、このエアクリーナケース5
2内を上流室53aと下流室53bとに分けるエレメン
ト54と、下流室53bとエレメント54を貫通して外
気と上流室53aとを連通する吸気ダクト55と、下流
室53bとエンジン5のキャブレータ28とをつなぐ吸
気マニホールドとを備えている。このエアクリーナ51
は、図10に示すように、エアクリーナケース52の前
端部および後端部に形成されたフランジ52a,52b
が、上ガセット9の左側の側板部9bおよび下側パイプ
フレーム13にそれぞれねじ止めされている。上ガセッ
ト9の両側板部9bには、それぞれ丸孔57,58があ
けられている。この場合、右側の側板部9bの丸孔57
はやや上方に、また、左側の側板部9bの丸孔58は右
側の丸孔57よりも後方かつ下方に位置している。そし
て、左側の側板部9bの丸孔58には、エアクリーナ5
1の吸気ダクト55の端部が挿入されている。すなわ
ち、上ガセット9の内部は、吸気ダクト55に連通する
エアクリーナチャンバ9A(図9)とされ、右側の丸孔
57が、エアクリーナチャンバ9Aへ外気を導入するた
めの吸気口とされ、左側の丸孔58は、エアクリーナ5
1の吸気ダクト55への連通口とされている。このエア
クリーナ51においては、外気は、上ガセット9の右側
の側板部9bの吸気口(丸孔57)から上ガセット9の
内部であるエアクリーナチャンバ9A内に導入され、そ
こから左側の丸孔58を介して吸気ダクト55を通って
上流室53aに入り込む。次に、エレメント54を通過
することにより外気がろ過されて下流室53bに入り、
吸気マニホールド56からキャブレータ28に導入され
ていく。
【0027】前記オイルタンク60は、上ガセット9の
上に載せられて取り付けられ、図1に示すように、その
上ガセット9に載せられる主体部60aと、この主体部
60aから上ガセット9の右側方に垂下する側方部60
bとを有している。主体部60aは、エアクリーナ51
の上方に被さっている。このオイルタンク60は、主体
部60aの前端上部に形成された図示せぬフランジが前
記シート支持パイプ11に固定され、底部が車体フレー
ムF側のブラケット(図示略)に保持されて、上ガセッ
ト9上での位置が保持されている。
【0028】さらに、図1に示すように、上記オイルタ
ンク60の後方であって、シート10と上側パイプフレ
ーム12との間には、バッテリ62と燃料タンク63が
配設されている。燃料タンク63は、その側面に突出す
るフランジの四隅が、前記左右の上側パイプフレーム1
2の前端部および後端部に設けられた各受けブラケット
12c(図3)で受けられ、これら受けブラケット12
cに固定されている。上記車体フレームF、エンジン
5、車体フレームFに取り付けられたエアクリーナ5
1、オイルタンク60、バッテリ62、燃料タンク63
等は、図1に示す前記車体カバー14で覆われている。
この車体カバー14は、ダウンチューブ4やエンジン5
の上部の側方を覆い、かつアンダーカウル部27を有す
る左右フロントサイドカバー26と、このフロントサイ
ドカバー26の上端同士をつないでダウンチューブ4の
上方を覆うフロントトップカバー64と、上ガセット9
に取り付けられたエアクリーナ51やオイルタンク6
0、およびバッテリ62、燃料タンク63、上側パイプ
フレーム12等のシートの下方に配設された部品の側方
を覆うリヤサイドカバー70と、エンジン5の駆動スプ
ロケットの側方を覆うスプロケットカバー65と、テー
ルランプ43の上方を覆うテールカバー66との組み合
わせで構成されている。これらカバー26,64,7
0,65,66は、車体フレームFの適宜箇所に設けら
れた取付け部に、ねじ止め等の手段で固定されている。
例えば、フロントトップカバー64は、シート前下カバ
ー64aとともに上ガセット9の上板部9aの前端に設
けられた取付け部67に共締めにより固定されている。
【0029】次に、上述した車体フレーム構造の作用な
らびにそれに伴う効果を説明する。シート10の前部下
方の車体中心部に着目すると、1本のダウンチューブ4
の後端部に縦パイプ72が固定され、この縦パイプ72
の上部72aおよび下部72bとダウンチューブ4とに
わたって上ガセット9および下ガセット8が固定されて
いる。このフレーム構成により、車体中心部がきわめて
スリムになり、軽量化が図られる。また、エアクリーナ
51やオイルタンク60等の部品の配置スペースが広く
なり、その結果、これら部品のレイアウトならびに部品
の形状や大きさ等の自由度が格段に向上する。本実施例
においては、エアクリーナ51が上ガセット9の左側に
配置され、オイルタンク60が上ガセットの上方(主体
部60a)から右側(側方部60b)にまたがる形状に
なっている。すなわち、上ガセット9の周辺スペースが
有効に利用されており、これらの容量が大きくなる。
【0030】また、この車体フレームFによると、上下
のガセット9,8により、ダウンチューブ4と縦パイプ
72との連結強度が向上する。また、後輪21が路面の
凹凸等により上下動するとリヤアーム22が揺動し、こ
れに伴ってリヤクッションユニット71が伸縮する。こ
れによりダウンチューブ4には、上側クッションブラケ
ット31および縦パイプ72を介して例えば前後方向へ
の荷重が加わるが、この荷重は上下のガセットで受けら
れ耐久性が大きくなる。この結果、構造が簡単ながら車
体フレームFの剛性が大幅に向上し、過剰な補強フレー
ム等の装備を不要とする。また、下側クッションブラケ
ット74は、板金を折り曲げてなる板状部材なので、リ
ヤクッションユニット71との連結構造が簡単になると
ともに、製造が容易となり、なおかつ軽量化およびコン
パクト化が図られる。
【0031】また、上ガセット9は、シート10、エア
クリーナ51、オイルタンク60、フロントトップカバ
ー64およびシート前下カバー64a等の車体上部に装
備される部品を取り付けるための取付けブラケットとし
て有効に活用されている。これは下ガセット8にも言え
ることであり、下ガセット8には、メインスタンド7
や、フートレスト39等の車体下部に装備される部品が
取り付けられており、またエンジンが取付孔36、37
を介して支持されるエンジンブラケットとしても用いら
れ、これら部品を取り付けるための専用のブラケット等
が不要となっている。さらに、上ガセット9は中空箱体
を構成し、その内部が、エアクリーナ51へ導入する外
気を一旦蓄えるエアクリーナチャンバ9Aとして兼用さ
れている。このため、エアクリーナチャンバの専用部品
を必要としない。これらにより、部品点数の削減ならび
にコストダウンが図られるとともに、前述の車体のスリ
ム化および軽量化が促進される。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動二輪
車の車体フレーム構造によれば、剛性が確保されながら
軽量化が図られるとともに、車体中心部の部品配置スペ
ースが拡大することにより、それら部品のレイアウトな
らびに部品の形状や大きさの自由度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の車体フレーム構造が適用
された自動二輪車の側面図である。
【図2】 車体フレームの側面図である。
【図3】 車体フレームの平面図である。
【図4】 図2のC−C線矢視断面図である。
【図5】 主にリヤアームを示す平面図である。
【図6】 主に車体後部の下部を示す側面図である。
【図7】 リヤクッションユニットの側面図である。
【図8】 メインスタンドの主要部を示す平面図であ
る。
【図9】 上ガセットに取り付けられたエアクリーナを
示す平面図である。
【図10】 同側面図である。
【符号の説明】
4…ダウンチューブ(メインフレーム)、7…メインス
タンド、8…下ガセット、9…上ガセット、9A…エア
クリーナチャンバ、10…シート、11…シート支持パ
イプ(シート支持部材)、14…車体カバー、21…後
輪、22…リヤアーム、34…連結部材、36,37…
エンジンブラケット、39…フートレスト、51…エア
クリーナ、55…吸気ダクト、57…丸孔(吸気口)、
58…丸孔(連通口)、60…オイルタンク、71…リ
ヤクッションユニット、72…縦パイプ(縦フレー
ム)、72a…縦パイプの上部、72b…縦パイプの下
部、74…下側クッションブラケット(板状ブラケッ
ト)、75…ピボット、F…車体フレーム。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドパイプから後方に延びる一本のメ
    インフレームの後端部に、この後端部から上下方向に延
    びる上部および下部を備えた縦フレームが固定され、こ
    の縦フレームの前記上部と前記メインフレームとにわた
    って上ガセットが、また、前記縦フレームの前記下部と
    前記メインフレームとにわたって下ガセットが、それぞ
    れ固定され、 前記下ガセットに、車体の前後方向に延びてその後端部
    に後輪を回転自在に支持するリヤアームが、ピボット軸
    を介して揺動自在に取り付けられ、 このリヤアームと前記縦フレームの上部とにわたって、
    リヤアームの揺動を緩衝するリヤクッションユニットが
    かけ渡されていることを特徴とする自動二輪車の車体フ
    レーム構造。
  2. 【請求項2】 前記リヤアームは、左右一対のアーム部
    材の前端部同士が連結部材で連結されて構成され、この
    連結部材に一体に固定された板状ブラケットに、前記リ
    ヤクッションユニットの一端部が連結されていることを
    特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の車体フレーム
    構造。
  3. 【請求項3】 前記上ガセットには、運転者が着座する
    シートを支持するシート支持部材が取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の自動二輪車
    の車体フレーム構造。
  4. 【請求項4】 前記下ガセットには、エンジンが取り付
    けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれ
    かに記載の自動二輪車の車体フレーム構造。
  5. 【請求項5】 前記上ガセットはコ字型断面の部材から
    なり、前記メインフレームと前記縦フレームとともに中
    空の箱体を構成し、その一方の側面に前記エアクリーナ
    の吸気ダクトに連通する連通口を有し、他方の側面に外
    気を導入するための吸気口が形成されていることを特徴
    とする請求項3に記載の自動二輪車の車体フレーム構
    造。
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