JPH10294829A - 読み取り装置 - Google Patents

読み取り装置

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JPH10294829A
JPH10294829A JP9100698A JP10069897A JPH10294829A JP H10294829 A JPH10294829 A JP H10294829A JP 9100698 A JP9100698 A JP 9100698A JP 10069897 A JP10069897 A JP 10069897A JP H10294829 A JPH10294829 A JP H10294829A
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Yoshiya Ito
喜也 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、走行体を移動させて原稿を読み取
る読み取り装置において、走行体の移動を制御して、輸
送時等における走行体の移動によって生じる走行体のリ
ードシャフトや筐体の変形や破壊を、安価な装置で防止
することを課題とする。 【解決手段】 読み取り装置と一体となるベース10に
ロック部材8を固定して、該ロック部材8と走行体1の
突起部とを組み付けることによって、走行体1の移動を
制御する。さらに、ロック部材8のベース10への取り
付けをベース10の凹部と、ロック部材8の凸部を勘合
させて固定することにより簡単な機構で固定でき、ま
た、ロック部材8を樹脂等の弾性力のある材質により構
成することによって、さらにベース10との固定がしや
すくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、読み取り装置に係
り、特に走行体を移動させて原稿を読み取る読み取り装
置の走行体の固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブック原稿対応可能の読み取り装
置においては、原稿を固定して走行体を移動するタイプ
が主流である。このタイプの読み取り装置において、読
み取りの精度を決定するものは、走行体の移動動作精度
である。移動動作精度を上げるために求められるもの
は、まずスキャンラインが走行体の移動方向に対して常
に直行することである。この直行性が損なわれると読み
取りの直線性がでない。次に、走行体の移動量および速
度が一定であることである。この速度および移動量が損
なわれると縮率がでない。また、焦点距離がズレを生じ
ると読み取りの解像力を損なうこととなる。
【0003】差動ミラー方式でなく、走行体を1つにし
た読み取り装置においては、駆動をワイヤにて行い、リ
ードシャフトを有し、このシャフトに沿って走行体が移
動するものが一般的である。この方式においては、焦点
距離方向のズレは少ないというメリットはあるものの、
走行体の重量が大きくなるという欠点がある。走行体の
重量が大きいということは慣性力が大きいということ
で、特に走行体を固定しようとする場合において大きな
力が生じる。
【0004】ところが、梱包および非梱包状態における
装置の輸送時には、走行体の固定の必要性が生じる。輸
送時に走行体を固定しない場合、移動によって生じる走
行体の慣性力がワイヤおよび走行体、リードシャフトに
かかる。そのときリードシャフトを曲げることによっ
て、スキャンラインの直行性を損なう恐れがある。また
ワイヤをのばして縮率を狂わせたり、走行体が筐体に衝
突し破壊したりする。したがって、走行体の固定は重要
課題である。
【0005】従来の読み取り装置における走行体の固定
を行うロック部材においては、走行体のロックとしてネ
ジ部材を用いて開梱包時に取り外してしまうもの、もし
くは、ロックレバーとネジが一体化されているもの等が
簡易な例としては良くある。しかし、いずれの動作も走
行体の固定と解除の操作性の簡単さでは優れない。ま
た、直線的に往復移動する直線移動体を所定の停止位置
にロックするものとして、特開平5−60200号公報
に記載されたものがある。
【0006】このロック機構を採用した画像読み取り装
置を図5に示す。図5に示すように、この画像読み取り
装置は、直線移動体40,移動体41,ガイドシャフト
52,ローラーシャフト53,ローラ54,ガイドシャ
フト55,位置決めピン71,72,係止部材73,7
4,カムホイール78,回動レバー80,81を有して
いる。
【0007】直線移動体40は、ガイドシャフト52,
55に沿って往復直線移動自在となっている。また、移
動体41の端部41a2側では、ローラーシャフト53
に軸着したローラ54がガイドシャフト55上を転動す
る。また、直線移動体40の第1,第2の停止位置近傍
には、位置決めピン71,72に沿って上下に摺動する
係止部材73,74が設けてある。さらに、係止部材7
3,74は、カムホイール78のカム溝と連動する回動
レバー80,81と連結している。
【0008】直線移動体40をロックするには、直線移
動体40が、例えば第1の停止位置で停止し、ローラー
シャフト53の先端部53aが位置決めピン71に当接
している際に、カム78を回転させて、回動レバー80
とカム溝の大半径とが接する位置にすることにより、回
動レバー80によって、係止部材73が引き下げられ、
係止部材73がローラーシャフト53を上方から当接
し、直線移動体40をロックする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ロック機構にあっては、機構が複雑であるため、装置が
大型化するとともに、故障を起こしやすく、さらに、非
常に高価である。また、使用頻度と必要性を考えると適
さない。そこで本発明は、原稿を読み取る走行体の移動
を、簡素な機構で停止させる読み取り装置を提供するこ
とを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的達成のため、走行体を移動させて原稿を読み取
る読み取り装置において、凹部を持った凹型部材と、凸
部を持った凸型部材と、を有し、該凹型部材と該凸型部
材とを組み合わせることにより前記走行体の移動を制御
する固定手段を備え、前記凹型部材と前記凸型部材との
いずれか一方を前記走行体の一端部に取り付け、他方を
読み取り装置のハウジングに固定されているベース部に
組み付ける固定部材とすることを特徴とするものであ
る。
【0011】請求項2記載の発明は、上記目的達成のた
め、請求項1記載の読み取り装置において、前記固定部
材に凹凸を設け、該凹凸に一致するように前記ベース部
に凹凸を設け、前記固定部材の凹凸と前記ベース部の凹
凸とを合わせることにより前記固定部材を前記ベース部
に組み付けることを特徴とするものである。請求項3記
載の発明は、上記目的達成のため、請求項2記載の読み
取り装置において、前記固定部材が弾性力を有する樹脂
からなり、該樹脂の弾性力によって前記ベース部に組み
付けることを特徴とするものである。
【0012】請求項4記載の発明は、上記目的達成のた
め、請求項2記載の読み取り装置において、前記固定部
材が、一部品からなり、操作用の取っ手を有することを
特徴とするものである。請求項5記載の発明は、上記目
的達成のため、請求項4記載の読み取り装置において、
前記取っ手が、読み取り装置の外観面に突出し、読み取
り装置の外部から操作可能であることを特徴とするもの
である。
【0013】請求項6記載の発明は、上記目的達成のた
め、請求項2記載の読み取り装置において、前記ベース
部が前記凹凸とは別に前記固定部材の凹凸と一致する凹
凸を有し、該別の凹凸と前記固定部材の凹凸とを組み付
けたとき、前記固定部材が、前記走行体が移動する軌道
上からはずれることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について添付図面を参照しつつ説明する。本発明に係
る読み取り装置の構造を図1に示す。図1に示すよう
に、読み取り装置は、走行体1,密着イメージセンサー
2,リードシャフト4,駆動プーリー5,駆動ワイヤ
6,従動プーリー7,ロック部材8,外装カバー9,ベ
ース10を備えている。
【0015】走行体1は、密着イメージセンサー2を有
し、リードシャフト4に沿って移動するものである。こ
の走行体の移動は、駆動ワイヤ6を用いて駆動プーリー
5および従動プ−リー7によって行われる。密着イメー
ジセンサー2は、走行体1の移動によりリードシャフト
4に沿って原稿を読み取るものである。走行体1の移動
は、図1に示されるロック部材8によって制御される。
ロック部材8は、ベース10に対して上下に移動可能で
あり、走行体1の一端部に突出した突起部の間に出入り
することで走行体1の左右の動きを規制する。また、ロ
ック部材8は、一部がレバー機能を有しており、外装カ
バー9とは干渉しないでアクセス可能となっている。
【0016】ロック部材8の形状およびロック部材8が
勘合するベース10の形状を図2に示す。ロック部材8
は、走行体1の突起部の間に入り走行体1の動きを規制
する軸部と、軸部の走行体1の突起部に出入りする側と
は反対側に操作部と、軸部に対して直角に伸びた腕と、
を有し、腕の両側にそれぞれ凸部を有し、樹脂材質の弾
性によりベース10に勘合するように構成される。対す
るベース10は、板金構成でロック部材8の凸部が勘合
するように凹形状の絞りが左右を1組として上下に2組
ある。
【0017】ロック部材8とベース10の組み付けは、
図2に示すように、ロック部材8をベース10の切り欠
きにはめ込み、ベース10の上または下の凹部にロック
部材8の凸部を勘合させてロック部材8を安定させる。
したがって、ロック部材8は上下に移動可能であり、上
記ベース10の凹部の上または下のどちらかの位置にセ
ットされたときに、ロック部材8は安定する。また、ロ
ック部材8の操作部は外装カバー9の外側に出て、外側
からの操作が可能となっている。
【0018】図3に図1に示したロック部材8の詳細図
を示す。図3に示すように、走行体1の2本の突起状リ
ブの間にロック部材8が挟まっている。また、ロック部
材8の腕の2つの凸部は、ベース10の凹部にしっかり
と勘合されて、ロック部材8はベース10に固定され
る。これにより、走行体1は、ロック部材8に固定さ
れ、ロック部材8は、ベース10に固定されるので、走
行体1の移動を規制することができる。
【0019】図4に走行体1の突起部とロック部材8の
位置関係を示す。この図において、ロック部材8を上の
位置に固定した場合、ロック部材8が走行体1の突起部
の間に入り、走行体1が動かないようになる。ロック部
材8を下の位置で固定した場合には、ロック部材8は走
行体1の突起部の軌道から外れるため、走行体1は自由
に移動できるようになる。このことにより、ロック部材
8を上下に移動させるという簡単な操作で、しかも本体
の外側からの操作で、走行体1の移動と固定を切り替え
ることができる。
【0020】また、ロック部材8の凸部のベース10の
凹部への勘合は、樹脂そのものの弾性を利用しているた
め、工具を必要とせず、さらに、複雑な操作もなく凸凹
を勘合させるので誤動作もない。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、固定され
ているベース部に組み付けられた固定部と走行体の一端
部とが組み合わせられ、走行体の移動を制御するので、
読み取り装置の輸送時等における走行体の筐体への衝突
やリードシャフトへ過度の力が掛かることを防止でき、
装置を破壊や損傷から守り安定した性能を維持すること
ができる。
【0022】請求項2記載の発明によれば、固定部材の
凹凸とベース部の凹凸により固定部材をベース部に組み
付けることができるので、簡単な構成で確実に固定部材
を読み取り装置に固定することができ、また、凹凸によ
り組み付けの確認がしやすいので誤操作を防止できる。
請求項3記載の発明によれば、樹脂の弾性力を利用して
固定部材をベース部に組み付けることができるので、特
別な器具を必要とせずに走行体の移動を停止させること
ができる。
【0023】請求項4記載の発明によれば、固定部材に
操作用の取っ手がついているので、取っ手を利用して固
定部材の操作ができ、簡単に走行体の移動を停止させる
ことができる。請求項5記載の発明によれば、固定部材
の操作用の取っ手が読み取り装置の外部に出ているの
で、操作性に優れ、操作者の負担が軽減でき、誤操作を
防止できる。
【0024】請求項6記載の発明によれば、固定部材の
ベース部材への組み付け位置によって走行体の移動と停
止を選択できるので、必要に応じて簡単に走行体の移動
と停止を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る読み取り装置の一実施例を示す構
造図である。
【図2】一実施例のロック部材8の形状およびベース1
0の形状を示す図である。
【図3】一実施例のロック部材の詳細図である。
【図4】一実施例における走行体の突起部とロック部材
の位置関係を示す図である。
【図5】従来のロック機構を採用した画像読み取り装置
の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 走行体 2 密着イメージセンサー 4 リードシャフト 5 駆動プーリー 6 駆動ワイヤ 7 従動プーリー 8 ロック部材 9 外装カバー 10 ベース 40 直線移動体 41 移動体 52 ガイドシャフト 53 ローラーシャフト 54 ローラ 55 ガイドシャフト 71,72 位置決めピン 73,74 係止部材 78 カムホイール 80,81 回動レバー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行体を移動させて原稿を読み取る読み取
    り装置において、 凹部を持った凹型部材と、凸部を持った凸型部材と、を
    有し、該凹型部材と該凸型部材とを組み合わせることに
    より前記走行体の移動を制御する固定手段を備え、 前記凹型部材と前記凸型部材とのいずれか一方を前記走
    行体の一端部に取り付け、他方を読み取り装置のハウジ
    ングに固定されているベース部に組み付ける固定部材と
    することを特徴とする読み取り装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の読み取り装置において、 前記固定部材に凹凸を設け、該凹凸に一致するように前
    記ベース部に凹凸を設け、前記固定部材の凹凸と前記ベ
    ース部の凹凸とを合わせることにより前記固定部材を前
    記ベース部に組み付けることを特徴とする読み取り装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の読み取り装置において、 前記固定部材が弾性力を有する樹脂からなり、該樹脂の
    弾性力によって前記ベース部に組み付けることを特徴と
    する読み取り装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の読み取り装置において、 前記固定部材が、一部品からなり、操作用の取っ手を有
    することを特徴とする読み取り装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の読み取り装置において、 前記取っ手が、読み取り装置の外観面に突出し、読み取
    り装置の外部から操作可能であることを特徴とする読み
    取り装置。
  6. 【請求項6】請求項2記載の読み取り装置において、 前記ベース部が前記凹凸とは別に前記固定部材の凹凸と
    一致する凹凸を有し、 該別の凹凸と前記固定部材の凹凸とを組み付けたとき、
    前記固定部材が、前記走行体が移動する軌道上からはず
    れることを特徴とする読み取り装置。
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