JP2000155025A - 回転型センサ - Google Patents
回転型センサInfo
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Abstract
の高い回転型センサを提供する。 【解決手段】 検出される側の回転部分と共に回転する
回転体4と、その回転体4を回転可能に保持する第1の
保持部材5と、その第1の保持部材5に固定されて前記
回転体4の回転状態を検出する検出部材6を備え、前記
第1の保持部材5が、前記回転体4の回転軸方向と直交
するX方向と、前記回転体4の回転軸方向と直交しかつ
前記X方向と直交するY方向の両方向に移動可能に保持
されたことを特徴とする。
Description
弁に接続されて、その弁の開度を検出するスロットルポ
ジションセンサなどの回転型センサに係り、特にセンサ
の回転軸に対する弁の回転部分の相対的な偏心に対応で
きる回転型センサに関するものである。
の一例を示す概略構成図である。同図に示すように被検
出側の回転体51に軸52が連結され、軸52は軸受け
53の一個所で回転可能に支持され、軸52の先端部に
は着磁されたコード板54が一体に連結されている。コ
ード板54の外周部近傍に磁気検出素子55が配置さ
れ、これは図示しないケーシングに支持されている。
転型センサは、軸52の支持が所謂一点支持の構造とな
っており、その軸52は自由に回転できるように多少の
ガタをもって軸受け53に保持されている。そのため回
転体51が軸52に対し中心軸がずれた状態で取り付け
られる、あるいは回転体51自体が偏心して回転した場
合、前記回転体51の回転にともない軸52を介してコ
ード板54が回転すると、コード板54が偏心した状態
で回転するので、磁気検出素子55との間隔Gが大きく
変化し、そのため磁気式VRにおいてリニアな出力が得
られないという欠点を有している。
ば軸52と軸受け53のクリアランス程度に、コード板
54と磁気検出素子55の相対的な位置関係を保つこと
ができるが、取り付け等の寸法精度を高めないとセンタ
ーずれで作動力が重くなってしまい、細かな回転状態の
検出ができない。また軸52の偏心により2点支持部が
磨耗し、寿命を劣化させるという欠点を有している。
点を解消し、精確な回転状態の検出ができる、動作信頼
性の高い回転型センサを提供することにある。
め、本発明は、例えばスロットル弁などの検出される側
の回転部分と共に回転する例えば外周面に着磁部を有す
る回転体と、その回転体を回転可能に保持する第1の保
持部材と、その第1の保持部材に固定されて、前記回転
体の回転状態を検出する例えばホールICを有する検出
部材を備え、前記第1の保持部材が、前記回転体の回転
軸方向と直交するX方向と、前記回転体の回転軸方向と
直交しかつ前記X方向と直交するY方向の両方向に移動
可能に保持されたことを特徴とするものである。
それの回転状態を検出する検出部材が共に第1の保持部
材に保持され、回転体と検出部材はX方向ならびにY方
向に一緒に移動可能であるから、前記回転部分が偏心し
ても回転体と検出部材は一緒に回転部分の偏心に追随で
き、回転体と検出部材の間隔は常に一定であり、従って
回転部分の偏心による出力の変動がない。
る必要がないため、作動力が重くなることがなく、精確
な回転状態の検出ができ、動作信頼性の高い回転型セン
サが提供できる。
ンサを図とともに説明する。図1はこの実施の形態に係
る回転型センサの概略形状を示す分解斜視図、図2は回
転型センサの正面断面図、図3は図2の3−3線上の断
面図、図4は図2の4−4線上の断面図である。
プリント配線基板で図2および図3に示すようにハウジ
ング1内に設置され、ハウジング1に取り付けられてい
る複数本の端子3に接続される。4はほぼ円筒状をした
回転体、5はほぼ枠形をした第1の保持部材、6はホー
ルICからなる3個の検出部材で第1の保持部材5に固
定される。7はほぼT字型をしたフレキシブルプリント
配線基板で、前述の3個の検出部材6が半田付けされて
プリント配線基板2に接続している。8は第2の保持部
材、9はほぼ板状をしたカバーである。
正面図、縦断面図ならびに横断面図である。これらの図
に示すようにハウジング1はほぼ箱型をした合成樹脂の
成形体からなり、内側に収納凹部10が形成され、その
収納凹部10の底部に相当する位置に貫通穴11が開設
されている。収納凹部10の上部と下部にX方向に平行
に延びたガイド段部12が設けられ、このガイド段部1
2により第2の保持部材8をX方向に移動可能に保持し
て第3の保持部材を構成している。
面図、縦断面図ならびに側面図である。また図11、図
12ならびに図13はその回転体4に用いるコア保持体
13の正面図、縦断面図ならびに側面図である。
持されるコアリング14と磁気シールドリング15と、
コアリング14をコア保持体13に保持するコアリング
保持部材16とから構成されている。コア保持体13は
ほぼ筒型をした合成樹脂の成形体からなり、検出される
側の回転体である回転軸17(例えばスロットル弁に接
続された金属製の回転軸 図1、図9参照)が嵌入され
る非円形の係合穴18が内側に形成されている。
ルドリング15とコアリング14とコアリング保持部材
16が順次外嵌される。なおこの際、コア保持体13の
鍔部に設けた凹部13aとコアリング14に設けた凸部
14aが凹凸係合して回転方向の位置が定まる。また筒
状部19の外周面には円環状の係止溝20が形成され、
コアリング保持部材16の内周面にその係止溝20に挿
入される突出部16aが設けられ、この係止溝20と突
出部16aの係合でコアリング14はコア保持体13と
コアリング保持部材16に挟持されて一体に回転する。
コアリング14は例えばプラスチックマグネットから構
成され、図示していないがコアリング14の外周面に係
合孔と所定の位置関係となる様にN,Sの着磁がなされ
ている。なお前記磁気シールドリング15は、鉄等の磁
性材料からなる回転軸がコアリング14の磁束分布に影
響を与えて、回転軸の有無(回転軸無しの状態で基準値
を決めるため)、形状により出力が変わってしまい基準
の値が得られないことを防止するために設けられる。
15は図14の15−15線上の断面図、図16は図1
4の16−16線上の断面図、図17ならびに図18は
第1の保持体5の側面図ならびに底面図である。
りほぼ四角形の枠部21を有し、図14に示すように正
面の中央部に回転体4の大部分を収納する収納部22が
設けられている。枠部21の三辺には素子固定部23が
凹設され、連続して溝部23aが設けられ、検出部材6
の端子がガイドされ、素子固定部23の収納部22と対
向する位置に小孔24が形成されている。図2に示すよ
うに各検出部材6は収納部22内に完全に埋設される。
またその下面には突起21aが設けられ、フレキシブル
プリント基板7が嵌合され、両者が一体化されており、
保持体5の移動に伴って検出部材6の半田付け部にスト
レスが加わらないようにしている。
する際は、若干圧入ぎみに挿入されるようにしてある
が、3個所の素子固定部23と凹所5aの当接する4個
所が均等に撓み、X方向およびY方向にセンターずれす
ることなく、又ガタなく支持され、軸線方向について
は、回転体4のコアリング保持部材16にリング状に突
設された係止爪25(図9ないし図10参照)が、図3
ならびに図4に示すように第2の保持体8に当接し、コ
ア保持体13にリング状に突設された突起13bがカバ
ー9に当接しガタなく、スムーズの回転可能に支持され
る。図2に示すようにこの支持状態で、各検出部材6は
コアリング14の着磁部に小孔24を介して対向し近接
して配置されている。
は図19の20−20線上の断面図、図21は図19の
21−21線上の断面図、図22は第2の保持体8の側
面図である。
り、正面形状が四角形をしており中央部に貫通穴26が
形成され、左右両側から後方へ延びたガイド壁27,2
7が設けられている。図4ならびに図19,図21に示
すように、左右両側のガイド壁27,27の間に第1の
保持体5が若干圧入ぎみに保持されるが、基部に対向す
る面は開放されており、撓むことが可能であり、X方向
にガタなく上下動可能、すなわち図2でY方向に移動可
能に保持されている。
ガイド壁27にかかるようL字状の穴8aが設けられ、
Y方向に若干撓むことが可能であり、ガイド段部12間
にガタなく挟持され、基部の裏面にはX方向に沿った凸
部8bが形成されて、Y方向にガタなく、X方向にスム
ーズに移動可能である。
通穴29が形成されている。そして図1で点線の矢印で
示すように回転体4は第1の保持体5に回転可能に保持
され、その第1の保持体5は第2の保持体8に回転体4
の回転軸方向と直交するY方向へのみ移動可能に保持さ
れ、その第2の保持体8はハウジング1(第3の保持
体)に回転体4の回転軸方向と直交するX方向へのみ移
動可能に保持されて、ハウジング1の側面の突起1aに
カバー9のスナップ足9aが係合して保持され、ハウジ
ング1の開口部がカバー9で覆われる。
うにコア保持体13(筒状部19)の前後両端部は、ハ
ウジング1の貫通穴11、第2の保持体8の貫通穴2
6、カバー9の貫通穴29に遊嵌されて、ハウジング1
ならびにカバー9から外側に臨んでいる。
回転軸17が挿入・係合され、回転軸17と共に回転体
4も一緒に回転するが、第1の保持体5は第2の保持体
8とハウジング1(第3の保持体)により回転止めされ
ている。回転軸17の回転状態は、回転体4(コアリン
グ14)を介して複数個の検出部材(ホールIC)によ
り磁気式VRで検出・出力される。
ことも可能であるが、前記実施の形態のように第1の保
持体の外形を四角形状にすれば、第2の保持体と接する
部分が4個所なので寸法精度が出易くガタなく安定に保
持できる。
持体を兼ねたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えばカバーなど他の固定状態にあるセンサの外装
部材を第3の保持体とすることもできる。
け、検出部材にホールICを使用して回転状態を磁気的
に検出したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば回転体に反射率の高い部分と低い部分を設
け、検出部材に発光素子と受光素子を設けて、回転状態
を光学的に検出することもできる。
フレキシブルプリント配線基板を使用したが、本発明は
これに限定されるものではなく、例えば被覆信号線など
の他のフレキシブルな接続線を用いることもできる。
ジションセンサのみならず、エンコーダなど他の用途の
回転型センサにも適用可能であり、また本発明の構成は
例えば可変抵抗器や接触式センサなどにも適用可能であ
る。
は前述のように、回転体とそれの回転状態を検出する検
出部材が共に第1の保持部材に保持され、回転体と検出
部材はX方向ならびにY方向に一緒に移動可能であるか
ら、前記回転部分が偏心しても回転体と検出部材は一緒
に回転部分の偏心に追随でき、回転体と検出部材の間隔
は常に一定であり、従って回転部分の偏心による出力の
変動がない。
る必要がないため、作動力が重くなることがなく、精確
な回転状態の検出ができ、動作信頼性の高い回転型セン
サが提供できる。
第3の保持部材が共に合成樹脂の成形体で構成し、第2
の保持部材を金属で構成すれば、摩擦抵抗が低く、X方
向ならびにY方向の移動がスムーズで、さらに精確な回
転状態の検出ができる。
Y方向への移動を許容してX方向への移動を阻止するY
方向ガイド手段を第2の保持部材に設け、第2の保持部
材のX方向への移動を許容してY方向への移動を阻止す
るX方向ガイド手段を第3の保持部材に設けたことによ
り、X方向とY方向の移動が明確に分かれ、回転部分の
偏心に的確に対応することができる。
固定状態にあるセンサの外装部材で構成することによ
り、特別に第3の保持部材を設ける必要がなく、部品点
数の削減と小型化、軽量化が図れる。
端子が設けられ、その端子と検出部材の間がフレキシブ
ルな接続線で接続されていることにより、第1の保持部
材の移動が支障なく行なわれ、精確な回転状態の検出が
できる。
凹状の収納部が形成され、その収納部内に検出部材を挿
入固定することにより、検出部材が前記回転体に近接配
置されるから、精確な回転状態の検出ができるととも
に、検出部材が第1の保持部材から実質的に出張らず第
1の保持部材の移動に支障を及ぼすことがない。
ほぼ四角形の枠形形状をして、その第1の保持部材が第
2の保持部材上を摺動するように構成すれば、第1の保
持部材の移動が安定する。
着磁部を有し、検出部材が磁気検出素子であると、検出
の信頼性が高く、検出部の構成が簡単で安価である。
回転部分がスロットル弁であることにより、精確な回転
状態の検出ができる、動作信頼性の高いスロットルポジ
ションセンサが提供できる。
形状を示す分解斜視図である。
である。
る。
図である。
面断面図である。
面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 検出される側の回転部分と共に回転する
回転体と、 その回転体を回転可能に保持する第1の保持部材と、 その第1の保持部材に固定されて、前記回転体の回転状
態を検出する検出部材を備え、 前記第1の保持部材が、前記回転体の回転軸方向と直交
するX方向と、前記回転体の回転軸方向と直交しかつ前
記X方向と直交するY方向の両方向に移動可能に保持さ
れたことを特徴とする回転型センサ。 - 【請求項2】 請求項1記載において、前記第1の保持
部材を保持する第2の保持部材と、その第2の保持部材
を保持する第3の保持部材を有し、 前記第1の保持部材が、前記第2の保持部材にY方向へ
移動可能に保持され、 前記第2の保持部材が、前記第3の保持部材にX方向へ
移動可能に保持されたことを特徴とする回転型センサ。 - 【請求項3】 請求項2記載において、前記第1の保持
部材と第3の保持部材を共に合成樹脂の成形体で構成
し、前記第2の保持部材を金属で形成したことを特徴と
する回転型センサ。 - 【請求項4】 請求項2または3記載において、前記第
1の保持部材のY方向への移動を許容してX方向への移
動を阻止するY方向ガイド手段を前記第2の保持部材に
設け、 前記第2の保持部材のX方向への移動を許容してY方向
への移動を阻止するX方向ガイド手段を前記第3の保持
部材に設けたことを特徴とする回転型センサ。 - 【請求項5】 請求項2記載において、前記第3の保持
部材が固定状態にあるセンサの外装部材で構成されてい
ることを特徴とする回転型センサ。 - 【請求項6】 請求項1または5記載において、前記第
3の保持部材に端子が設けられ、その端子と前記検出部
材の間がフレキシブルな接続線で接続されていることを
特徴とする回転型センサ。 - 【請求項7】 請求項1記載において、前記第1の保持
部材に凹状の収納部が形成され、その収納部内に検出部
材を挿入固定することにより、検出部材が前記回転体に
近接配置されることを特徴とする回転型センサ。 - 【請求項8】 請求項2記載において、前記第1の保持
部材がほぼ四角形の枠形形状をしており、その第1の保
持部材が前記第2の保持部材上を摺動するように構成さ
れていることを特徴とする回転型センサ。 - 【請求項9】 請求項1ないし8記載のいずれかにおい
て、前記回転体が外周面に着磁部を有し、前記検出部材
が磁気検出素子であることを特徴とする回転型センサ。 - 【請求項10】 請求項1ないし8記載のいずれかにお
いて、前記検出される側の回転部分がスロットル弁であ
ることを特徴とする回転型センサ。
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