JPH10294341A - 実装方法及びその装置及び異方性導電材及びテープ・キャリア・パッケージ - Google Patents

実装方法及びその装置及び異方性導電材及びテープ・キャリア・パッケージ

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JPH10294341A
JPH10294341A JP9100010A JP10001097A JPH10294341A JP H10294341 A JPH10294341 A JP H10294341A JP 9100010 A JP9100010 A JP 9100010A JP 10001097 A JP10001097 A JP 10001097A JP H10294341 A JPH10294341 A JP H10294341A
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tool
heating
wiring
anisotropic conductive
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JP9100010A
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Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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    • H01L2224/80Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected
    • H01L2224/83Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected using a layer connector
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    • H01L2224/83101Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected using a layer connector the layer connector being supplied to the parts to be connected in the bonding apparatus as prepeg comprising a layer connector, e.g. provided in an insulating plate member
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
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    • H05K3/361Assembling flexible printed circuits with other printed circuits

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、例えばプリンタヘッドなどにおいて
TCPなどの半導体装置を圧電基板に実装する実装方法
に関する。 【解決手段】本発明の実装方法は、圧電基板上に形成さ
れた第1の電極に、薄膜状の異方性導電材を介して、電
子部品を搭載する可撓性基板に形成された第2の電極
を、前記可撓性基板側からツールにより加熱加圧するこ
とにより接続する実装方法において、前記ツールが前記
圧電基板に当接するときの速度は、前記ツールの前記圧
電基板への当接により誘起された起電力が前記電子部品
の破壊電圧以下となる速度に調整するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばプリンタヘ
ッドなどにおいてTCP(ape arrier
ackage:テープ・キャリア・パッケージ)など
の半導体装置を圧電基板に実装する実装方法及びその装
置及び異方性導電材及びテープ・キャリア・パッケージ
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリンタヘッド製造において
は、図13に示すように、圧電基板51にTCP52を
異方性導電膜(ACF:nisotropic
nductive ilm)53を介して、実装ヘッ
ドである加熱加圧ツール54により実装している。すな
わち、圧電基板51の電極51a上に異方性導電膜53
を貼り付け、その上からTCP52の電極52aを位置
決合わせし、TCP52を仮固定するために、圧縮空気
をエアシリンダに注入し、加熱加圧ツール54を下降さ
せてテープ部材52tを介して間接的に加熱加圧しなが
ら、仮圧着を行う。その後、位置ずれが無いことを確認
した後、異方性導電膜53を完全に硬化させるために、
再度、加熱加圧ツール54を下降させて、加熱加圧し本
圧着する。なお、この場合、異方性導電膜53の代わり
に、異方性導電ペースト(ACF:nisotrop
ic onductive aste)又はクリー
ムはんだを塗布してもよい。
【0003】図14(a)は、従来使用している加熱加
圧ツール54を示すもので、電流は、下向きの矢印57
方向から加熱加圧ツール54を通過し、上向きの矢印5
8方向に流れる。その時、断面積が小さく抵抗が大きく
なっている加熱部59付近で発熱して、その熱がTCP
52を介して異方性導電膜53に伝わり、異方性導電膜
53が硬化する。図12(b)は、図14(a)のX−
X線断面図を示すものであるが、加熱加圧ツール54の
長手方向の中央部60と両端部61との形状は同一かつ
材質も同一となっている。
【0004】また、図13において、加熱加圧により圧
電基板51の電極51aとTCP52の電極52aの両
方に導電粒子60が食い込み、異方性導電膜53(又は
異方性導電ペースト)の接着剤61が電極51aと電極
52aとの間に充填して硬化する。これにより、圧電基
板51の電極51aとTCP52の電極52aは、導電
粒子60を介して導通し、他方、導電粒子60が介在し
ない部位は、接着剤53により電気的に絶縁される。
【0005】さらに、図15は、従来使用しているTC
P52を示している(この図においては、電極の本数を
実際のものよりも大幅に減らしてある。)。このような
TCP52は、圧電基板51と圧電基板ではない例えば
ガラスエポキシ樹脂などを素材とする回路基板62を橋
絡するように実装する。ここで、圧電基板51には、O
電位(グランド)にするための電極(グランド線)51
bと、グランド線でない電極51aとが形成されてい
る。一方、回路基板62にも、O電位(グランド)にす
るための電極(グランド線)62bと、グランド線でな
い電極62aとが形成されている。これら、圧電基板5
1の電極51a,51bは、TCP52の電極52a,
52bに対して位置合わせされた後、異方性導電膜53
を介して接続される。また、回路基板62の電極62
a,62bも、TCP52の電極52a,52bに対し
て位置合わせされた後、クリームはんだを介して接続さ
れる。このとき、電極(グランド線)51b及び電極
(グランド線)62bは、他の電極52a,62aと同
様にTCP52の半導体チップ63に電気的に接続され
ている。
【0006】しかしながら、圧電基板51にTCP52
を異方性導電膜53を介して実装する場合において、仮
圧着時及び本圧着時に、加熱加圧ツール54が下降して
TCP52を加圧するとき、同時に圧電基板51も加圧
され、起電力が誘起される。その結果、発生した起電力
は、加熱加圧ツール54の下降速度に比例して上昇す
る。そのため起電力が高すぎると、実装している半導体
チップ63が破壊される問題を生じている。
【0007】さらに、従来のように、加熱加圧ツール5
4の長手方向の中央部60と両端部61との形状が同一
かつ材質も同一となっている加熱加圧ツール54を用い
て、テープ部材52tを介して間接的に加熱加圧しなが
ら圧着する方法では、加熱加圧ツール54の中央部60
が当接している部分の異方性導電膜53の温度に比べて
加熱加圧ツール54の両端部61が当接している部分の
異方性導電膜53の温度が約20゜C以上低くなり、両
端部61では異方性導電膜53に十分熱が伝わらず、未
硬化になることがあり、長期的な信頼性低下の原因とな
っていた。また、両端部61の温度を異方性導電膜53
が硬化する温度になるように電流量を上げると、中央部
60の温度も上がるため、TCP52の伸び量も大きく
なり、両端部61では圧電基板51の電極51aとTC
P52の電極52aのズレを生じる原因となる。
【0008】さらに、回路基板62の電極62aをTC
P52の電極52aに直接クリームはんだを介して直接
加熱加圧(圧着)して実装する場合においては、加熱加
圧ツール54をTCP52の電極52aに直接接触させ
て加熱加圧すると、加熱加圧ツール54の長手方向の中
央部60のはんだ60aの温度に比べて両端部61のは
んだ61aの温度が約20゜C以上低くなり、両端部6
1ではんだ61aに十分熱が伝わらず、未はんだ付けと
なることがあり、長期信頼性の点で問題となっている。
逆に、両端部61のはんだ61aの温度をはんだ61a
が溶融する温度になるように、温度を上げると、中央部
60の温度も上がるため、中央部60付近の温度も上が
るため、回路基板62が焼け付く不具合を生じる。
【0009】さらに、異方性導電膜53により圧電基板
51の電極51aとTCP52の電極52aを接続する
場合、導電粒子60は、機械的に電極51aと電極52
aとに接続しているので、はんだ接続に比べて接続抵抗
が高く電気的に不安定となり、かつ電流容量も低くなる
難点を有している。また、圧電基板51の電極51aと
TCP52の電極52aとの間には、接着剤70が充填
され硬化しているので、高温高湿の雰囲気に晒される
と、接着剤70が膨潤して、電極51aと導電粒子60
との機械的接続、及び、電極52aと導電粒子60との
機械的接続が弱くなり、そのため高温高湿の雰囲気に晒
される以前に比べ、接続抵抗が高くなるとともに、電流
容量も低くなる。
【0010】さらにまた、従来使用しているTCP52
は、電極52a,62a並びに電極(グランド線)51
b及び電極(グランド線)62bが、いずれも半導体チ
ップ63に電気的に接続されているので、半導体チップ
63の接続部の面積が大きくなる結果、半導体チップ6
3自体のサイズが大きくなるので、TCP52の単価が
高くなる。また、電極(グランド線)51b及び電極
(グランド線)62bにノイズや異常電圧が入り、それ
が、半導体チップ63に入って、半導体の特性を害する
虞を生じる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
技術では、リードA先端の曲り量が大きくなると、隣の
電極パッドCに接続され接続不良となる不具合を生じて
いる。とくに、現在のQFPでは、0.3mmピッチを
目標として開発が進められているため、リードAの幅も
当然小さくなり、リードAは、より曲りやすくなる傾向
を呈しているため、上述した問題は、重要性を増しつつ
ある。
【0012】他方、このような不具合を回避するため、
実装方法Dの幅を小さくしてリードA先端に実装方法D
がないようにすると、今度は直接リードAの先端と隣の
電極パッドCが接触してしまう。本発明は、上記事情を
勘案してなされたもので、上記課題を解決することので
きる実装方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の実装方法は、
圧電基板上に形成された第1の電極に、薄膜状の接続部
材を介して、電子部品を搭載する配線基板に形成された
第2の電極を、前記配線基板側からツールにより接続す
る実装方法において、前記ツールが前記配線基板及び前
記接続部材を介して前記圧電基板に当接するときの速度
は、前記ツールの前記圧電基板への当接により誘起され
た起電力が前記電子部品の破壊電圧未満となる速度に設
定する。
【0014】請求項2の実装方法は、請求項1におい
て、前記ツールの前記圧電基板に対する速度は、前記ツ
ールが前記圧電基板に当接する直前に前記起電力が前記
破壊電圧未満となる速度に減速する。
【0015】請求項3の実装方法は、請求項1におい
て、テープ・キャリア・パッケージである。請求項4の
実装方法は、請求項1において、接続部材は、異方性導
電膜又は異方性導電ペーストである。
【0016】請求項1乃至請求項4の実装方法は、電子
部品の破壊を防止することができるので、実装製品の品
質及び歩留りの向上に寄与することができる。請求項5
の実装装置は、圧電基板上に形成された第1の電極に、
薄膜状の接続部材を介して、電子部品を搭載する配線基
板に形成された第2の電極を、前記配線基板側から加熱
加圧することにより接続する実装装置において、前記圧
電基板を載置するテーブル部と、前記テーブル部に載置
されている圧電基板に対して前記配線基板を前記接続部
材を介して加熱加圧するツール部と、前記ツール部の作
動を制御するボンディング制御部とを具備し、前記ボン
ディング制御部は、前記ツールが前記配線基板及び前記
接続部材を介して前記圧電基板に当接するときの速度
を、前記ツールの前記圧電基板への当接により誘起され
た起電力が前記電子部品の破壊電圧未満となる速度に調
整する。
【0017】請求項6の実装装置は、請求項5におい
て、前記ツール部は、前記配線基板及び前記接続部材を
介して前記圧電基板を加熱加圧する加熱加圧ツールと、
前記加熱加圧ツールを着脱自在に保持するチャックと、
前記チャックを保持して昇降駆動する駆動機構と、前記
加熱加圧ツールと前記圧電基板との距離を計測する測距
手段とを具備する。
【0018】請求項7の実装装置は、請求項6におい
て、前記測距手段は、前記チャックの下端部に設けられ
たレーザ変位計である。請求項8の実装装置は、請求項
6において、前記駆動機構はモータを具備し、前記測距
手段は、前記モータの回転数に基づいて前記加熱加圧ツ
ールと前記圧電基板との距離を計測する。
【0019】請求項9の実装装置は、請求項5におい
て、前記ボンディング制御部は、前記測距手段における
前記加熱加圧ツールと前記圧電基板との距離計測結果に
基づいて、前記加熱加圧ツールツールが前記圧電基板に
当接する直前に前記起電力が前記破壊電圧以下となる速
度に減速させる。
【0020】請求項10の実装装置は、請求項5におい
て、前記ツール部は、前記加熱加圧ツールによる前記配
線基板及び前記接続部材を介しての前記圧電基板に対す
る加圧力を検出する加圧力検出器を具備している。
【0021】請求項11の実装装置は、請求項5におい
て、前記ボンディング制御部は、前記加圧力検出器にお
ける加圧力検出結果に基づいて、前記加熱加圧ツールの
前記配線基板及び前記接続部材を介しての前記圧電基板
に対する加圧力及び加圧時間を制御する。
【0022】請求項5乃至請求項11の実装装置は、電
子部品の破壊を防止することができるので、実装製品の
品質及び歩留りの向上に寄与することができる。請求項
12の実装装置は、請求項5において、前記加熱加圧ツ
ールは、前記配線基板に直接当接する棒状の当接体と、
前記当接体の長手方向に直交する方向に通電する一対の
通電板とを有し、前記当接体の厚さは、長手方向両端部
から長手方向中央部にいくにつれ漸次小さく設けられて
いる。
【0023】請求項13の実装装置は、請求項5におい
て、前記加熱加圧ツールは、前記配線基板に直接当接す
る棒状の当接体と、前記当接体の長手方向に直交する方
向に通電する一対の通電板とを有し、前記当接体の電気
抵抗は、長手方向両端部よりも長手方向中央部が大きく
設けられている。
【0024】請求項12及び請求項13の実装装置は、
加熱加圧ツールが、当接体の両端部が当接している異方
性導電体の温度と、当接体の中央部が当接している異方
性導電体の温度差が小さくなる構造を有しているので、
実装の信頼性向上に寄与することが可能となる。
【0025】請求項14の異方性導電材は、合成樹脂か
らなる接着剤と、前記接着剤中に分散保持された導電粒
子とを具備し、前記導電粒子の少なくとも一部は、前記
接着剤の硬化温度よりも融点が低い金属からなる。
【0026】請求項15の異方性導電材は、請求項14
において、前記接着剤の硬化温度よりも融点が低い金属
は、前記接着剤の硬化温度よりも融点が高い金属からな
る粒子に被着されている。
【0027】請求項16の異方性導電材は、請求項14
において、前記接着剤の硬化温度よりも融点が低い金属
は、合成樹脂からなる粒子に被着されている。請求項1
7の異方性導電材は、請求項14において、前記接着剤
の硬化温度よりも融点が低い金属は、鉛を含まない。
【0028】請求項18の異方性導電材は、請求項14
において、異方性導電膜又は異方性導電ペーストであ
る。請求項14乃至請求項18の異方性導電材は、加熱
加圧ツールによる加圧加熱にともない導電粒子の少なく
とも一部が溶融する構造となっているので、溶融した導
電粒子が、配線に金属結合してろう接するとともに、接
着剤は、配線間及びベース板と圧電基板との間に隙間な
く充填して熱硬化する結果、実装の信頼性向上に寄与す
ることが可能となる。
【0029】請求項19のテープ・キャリア・パッケー
ジは、可撓性のベース板と、前記ベース板上に形成され
た配線と、前記ベース板の中央部に接着された半導体チ
ップとを具備し、前記配線の一部は、前記半導体チップ
に接続され、且つ、前記配線の他部は、前記半導体チッ
プに接続されていないグランド配線をなす。
【0030】請求項20のテープ・キャリア・パッケー
ジは、請求項19において、前記ベース板の両端部は、
前記配線を介して、各別に回路基板に接続される。請求
項21のテープ・キャリア・パッケージは、請求項19
において、前記ベース板の前記回路基板に対する接続領
域には位置合わせ用のマークが設けられている。
【0031】請求項19乃至請求項21のテープ・キャ
リア・パッケージは、グランド配線が、半導体チップを
経由することなく、直接、回路基板間を電気的に接続し
ているので、その分だけ半導体チップを小さくすること
が可能となり、製造単価を下げることが可能となるとと
もに、グランド配線に入ったノイズや電圧により、半導
体の性能の低下と半導体自体の破壊を防止することがで
きる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して詳述する。図1は、この一実施形態の実装装
置を示している。この実装装置は、圧電基板1を載置し
て位置決めするテーブル部2と、このテーブル部2の上
方に配設され圧電基板1に対してTCP3を異方性導電
膜4を介して加熱加圧する加熱加圧ツール5を有するツ
ール部6と、このツール部6及びテーブル部2の作動を
制御するボンディング制御部7とを有している。
【0033】しかして、ツール部4は、加熱加圧ツール
5と、この加熱加圧ツール5を着脱自在に保持するチャ
ック8と、このチャック8を保持して昇降駆動する駆動
機構9と、チャック8の下端部に設けられ加熱加圧ツー
ル5と圧電基板1との距離を計測する測距手段としての
レーザ変位計8aとを有している。そして、加熱加圧ツ
ール5は、実際にTCP3を加熱加圧する横断面がコの
字状をなす当接部5a(図2参照)と、この当接部5a
を支持するとともに加熱電流を当接部5aを通電させる
支持部5bと、この支持部5bに連結されたチャック8
に把持される把持部3cと、支持部5bを介して当接部
5aに直流電流を通電させる加熱電源5cとを有してい
る。上記加熱加圧ツール5の当接部5aは、図2に示す
ように、互いに平行に対向する一対の通電板10と、こ
れら通電板10をその先端部分にて橋絡しTCP3に直
接当接する棒状の当接体11とを有している。上記通電
板10の形状は例えば縦30mm,横2mm及び厚さ1
mmの矩形状をなし、当接体11の幅(長手方向に直
交)方向に通電するものである。また、当接体11の厚
さは、図2に示すように、両端部から中央部にいくにつ
れ漸次小さくなるように設けられている。すなわち、当
接体11の縦断面形状は、当接面側でない反対側の背面
部側が弧状をなすように形成されている。一方、加熱加
圧ツール5の支持部5bは、通電板10に各別に連設さ
れた矩形状をなす一対の連設板12を有している。これ
ら連設板12は、通電板10に対する連設部にて、テー
パ状に厚みが減少している。
【0034】さらに、チャック8は、その下端部におい
て加熱加圧ツール5の支持部5bを挾圧・保持するとと
もに、上端部において電気的絶縁材を介して駆動機構9
に連結されている。そして、チャック8は、前記加熱電
源5cに電気的に接続され、その下端部を介して連設板
12及び当接部5aに直流電流を通電するようになって
いる。
【0035】しかして、駆動機構9は、空気圧シリンダ
13と、この空気圧シリンダ13により昇降駆動される
作動杆14と、空気圧シリンダ13内に圧縮空気を導入
かつ導出する空気案内管15と、前記空気案内管15を
介して空気圧シリンダ13に圧縮空気を供給する圧縮空
気源16と、圧縮空気源16から供給される圧縮空気の
空気圧シリンダ13への注入速度を制御して作動杆14
の昇降速度を制御するスピード制御器17と、空気案内
管15の中途に設けられ当接部5aによる加圧力を検出
する加圧力検出器18とを有している。
【0036】さらに、ボンディング制御部7には、後述
する実装プロセスを実現するための操作プログラムが格
納されていて、レーザ変位計8aからの出力信号SD及
び加圧力検出器18からの出力信号SPに基づいて、加
熱加圧ツール5の昇降及び加圧時間を制御するものであ
る。
【0037】つぎに、上記構成の実装装置を用いて、こ
の一実施形態の実装方法について述べる。図3は、この
実施形態の実装方法にて圧電基板1上に異方性導電膜4
を介して実装されるTCP3を示している。このTCP
3は、透光性のポリイミド樹脂を素材とする例えば厚さ
75μmのベース板20と、このベース板20上に被着
形成された例えば銅などからなる配線21と、ベース板
20の中央部に接着され前記配線21の一部が放射状に
延出された半導体チップ22とを有している。前記ベー
ス板20は、例えば縦40mm及び横30mmの矩形状
をなしている。そして、前記配線21は、半導体チップ
22から延出された信号配線23と、半導体チップ22
には電気的に接続されていないグランド配線24とから
なっている。そして、信号配線23は、ベース板20の
一端部に延出され異方性導電膜53を介して圧電基板5
1に圧着接続される第1の信号配線23aと、ベース板
20の他端部に延出されはんだを介して例えばエポキシ
樹脂などからなる回路基板31に接続される第2の信号
配線23bとからなっている。なお、図3においては、
第1の信号配線23a及び第2の信号配線23bの数
は、5本以内であるが、実際には、50本以上である
(リード・ピッチは0.5mm〜0.6mm)。前記第
1の信号配線23aは、ベース板20の一端部の先端か
ら例えば10mm手前まで延出されている。したがっ
て、ベース板20の一端部には、第1の信号配線23a
が存在しないブランク領域25ができている。一方、前
記第2の信号配線23bは、ベース板20の他端部から
例えば10mm突出していて、突出した部分が回路基板
31にはんだ付けされるようになっている。さらに、グ
ランド配線24は、ベース板20の左側部を横切るよう
に配設されている。そして、このグランド配線24の一
端部は、ブランク領域25にてL字状に折曲されてい
る。さらに、折曲したグランド配線24の中途部から
は、第1の分岐配線24aが平行に配設された多数の第
1の信号配線23aの間隙に延出している。また、折曲
したグランド配線24の中途部からは、平行な複数の第
2の分岐配線24bがベース板20の一端部の端縁面ま
で延出されている。しかして、これら分岐配線24bの
両側部には、一対の位置合わせマーク24cが、分岐配
線24bと同一材料により連設されている。そして、ブ
ランク領域25にあるグランド配線24は、他の電極と
の接触(ショート)を防止するために、ソルダレジスト
(図示せず。)が塗布されている。また、このグランド
配線24の他端部は、第2の信号配線23bと同様に、
ベース板20の他端部から例えば15mm突出してい
て、突出した部分が回路基板31にはんだ付けされるよ
うになっている。しかして、グランド配線24及び第2
の信号配線23bの突端部には、これらを横切るように
ベース板20と同材質のキーパー・バー32が取付けら
れ、隣接するリード接触を防止するようにしている。
【0038】なお、グランド配線24は、ベース板20
の右側部を横切るように配設してもよい。さらに、圧電
基板1上にあらかじめ配設される異方性導電膜4は、図
4に示すように、エポキシ樹脂系の接着剤31と、この
接着剤31中に分散保持された導電粒子32とを有して
いる。この導電粒子32は、その融点が、接着剤31の
硬化温度(180゜C付近)以下であるSn−Bi(錫
−ビスマス)系の低融点金属からなっている。
【0039】上記導電粒子32の材質としては、Sn−
Bi系に限定されることはない。たとえば、図5に示す
ように、融点が、接着剤31の硬化温度(180゜C付
近)以上であるNi(ニッケル)に、融点が接着剤31
の硬化温度(180゜C付近)以下であるSn−Bi系
の低融点金属がめっきされているものでもよい。この場
合、Niの代わりに、金(1Au)、又はエポキシ樹脂
系、アクリル樹脂系等のプラスチックを用いてもよい。
【0040】なお、低融点金属としては、Sn−Bi系
に限定されることはなく、例えばSn−In(錫−イン
ジウム)系合金を用いてもよい。さて、まず圧電基板1
をテーブル部2上に位置決めする。この圧電基板1上に
は、図2に示すように、予め例えば銅などからなる配線
1aが所定の回路パターンに形成されている。そして、
配線1aのTCP3の接続領域1bには、異方性導電膜
4が被着されている。つぎに、TCP3を図示せぬ搬送
・位置決め機構により圧電基板1上に位置決めし、第1
の信号配線23aが、異方性導電膜4を介して、対応す
る配線1a上になるようにする。 この位置決めは、分
岐配線24bの両端部に設けられた一対の位置合わせマ
ーク24cを、圧電基板51の配線1aに設けられた位
置合わせマーク1cに重ね合わせることにより行う。
【0041】つぎに、ボンディング制御部7からは、あ
らかじめ設定されているプログラムに従って駆動機構9
のスピード制御器17に制御信号SCが印加される。こ
れに伴って、スピード制御器17にては、下降速度V1
で作動杆14が下降するように、圧縮空気を圧縮空気源
16から空気圧シリンダ13に注入する。これにともな
って、加熱加圧ツール5は、圧電基板1に向かって接近
する(図6,ステップS1)。このとき、レーザ変位計
8aからは加熱加圧ツール5と圧電基板1との距離Dを
示す信号SDがボンディング制御部7に入力する。しか
して、ボンディング制御部7にては、この信号SDが示
す距離Dが予め設定されているD0(例えば10mm)
になったとき、スピード制御器17に制御信号SCを印
加し、下降速度V2で作動杆14が下降するように、注
入している圧縮空気の圧力を減圧する(図6,ステップ
S2)。ここで、下降速度V1は、例えば60mm/
秒、及び、下降速度V2は、例えば10mm/秒であ
る。すなわち、下降速度V2は、下降速度V1のほぼ6
分の1のように微速で下降する。このように減速した状
態で加熱加圧ツール5の当接体11をTCP3に当接さ
せる(図6,ステップS3)。
【0042】すると、当接体11のTCP3の当接に伴
って、圧電基板1は、異方性導電膜4を介して加熱加圧
ツール5により例えば2.5×106 Paの力を受け
る。その結果、圧電基板1には、圧電効果により起電力
が誘起される。しかし、このとき発生した起電力の大き
さが、半導体チップ22の破壊電圧よりも小さくなるよ
うに予め設定されているので、半導体チップ22の破壊
を防止することができる。
【0043】この場合の誘起起電力の調整は、加熱加圧
ツール5の下降速度V2の調節により行う。ちなみに、
図7は、加熱加圧ツール5の下降速度V2と圧電基板1
に発生した起電力Eとの関係を実験的に求めたものであ
るが、この図6において、加熱加圧ツール5の下降速度
V2が、破壊電圧E0に対応する下降速度V20未満と
なるように設定する。すなわち、加熱加圧ツール5の下
降速度V2と圧電基板1に発生した起電力Eとの間に
は、次式<1>の関係があることが知られている。
【0044】V2=aE+b ………<1>
ここで、a,bは、各種加熱加圧条件により決定される
定数である。この式<1>は、加熱加圧ツール5の下降
速度V2と圧電基板1に発生した起電力Eとが正比例関
係を有することを示している。すなわち、加熱加圧ツー
ル5の下降速度V2が増大するにつれ、速度増大量に比
例して起電力Eも増加する。逆に、加熱加圧ツール5の
下降速度V2を減少させると、速度減少量に比例して発
生する起電力Eも増加する。そこで、前述のように、加
熱加圧ツール5の下降速度V2を、図7における下降速
度V20未満となるように設定することにより、加熱加
圧ツール5の当接による圧電基板1に発生した起電力E
を破壊電圧E0とならないようにすることが可能とな
る。
【0045】しかして、加熱加圧ツール5を、TCP3
及び異方性導電膜4を介して、圧電基板1に当接して数
秒保持することにより仮圧着を行う(図6,ステップS
4)。しかして、加熱加圧ツール5を上昇させる(図
6,ステップS5)。そして、図示せぬ自動認識機構に
より、TCP3の圧電基板1に対する位置ずれの有無を
判定し、位置ずれが無い場合は、再び加熱加圧ツール5
を前と同一の条件で下降させ、加熱加圧ツール5の当接
体11をTCP3に当接させる(図6,ステップS
6)。一方、位置ずれを発見した場合は、位置ずれを修
正した後、ステップS6に戻る(図6,ステップS
7)。
【0046】一方、加熱加圧ツール5がTCP3を異方
性導電膜4を介して圧電基板1に対して加熱加圧する
際、加圧力検出器18からは、加熱加圧ツール5の加圧
力Pを示す信号SPがボンディング制御部7に出力され
ている。そこで、ボンディング制御部7にては、信号S
Pが示す加熱加圧ツール5の加圧力Pが予め設定されて
いる設定加圧力P0(例えば3.92×106 Pa)と
なったか否か判定し(図6,ステップS8)、加圧力P
が設定加圧力P0になっていないとき、加熱加圧ツール
5による加圧を継続する(図6,ステップS9)。一
方、加圧力Pが設定加圧力P0になったとき、当接部5
aに、加熱電源5cから連設板1を介して例えば20A
の直流電流が通電し、電気抵抗熱により、例えば180
゜Cに加熱する(図6,ステップS10)。そして、設
定加圧力P0となったときを計時起点として例えば20
秒経過後に、スピード制御器17に制御信号SDを印加
し、上昇速度V3で作動杆14が上昇するように、圧縮
空気の流れの方向及び圧力の大きさを切り換える(図
6,ステップ11)。その結果、作動杆14が速度V3
で上昇し、加熱加圧ツール5はTCP3から離間する。
【0047】さて、前記加熱加圧ツール5によりTCP
3を異方性導電膜4を介して圧電基板1に対して加熱加
圧する場合、前述したように、加熱加圧ツール5の当接
部5aは、互いに平行に対向する一対の通電板10と、
これら通電板10をその先端部分にて橋絡しTCP3に
直接当接する当接体11とを有し、且つ、当接体11の
縦断面形状は、当接面側でない反対側の背面部側が弧状
をなすように形成されている。したがって、通電板10
を介して通電した場合、当接体11の両端部の横断面積
は、中央部の横断面積よりも大きい。したがって、当接
体11の両端部の抵抗は、中央部の抵抗よりも小さくな
る。その結果、電流は、抵抗の高い中央部よりも、抵抗
の小さい両端部を優先的に流れる(図2における電流の
流れ及び大きさを示す矢印IA,IB参照。これらの電
流IA,IBは、当接体11を経由して一方の通電板1
0から他方の通電板10に流れる。つまり、電流は当接
体11の幅方向に流れる。)。そのため、発熱量は、中
央部よりも両端部の方が高くなり、温度もこれに比例し
て上昇する。しかし、両端部の放熱は、中央部の放熱よ
りも大きいので、TCP3を介して異方性導電膜4に伝
達する熱量の差は小さくなり、当接体11の両端部が当
接している異方性導電膜4の温度と、当接体11の中央
部が当接している異方性導電膜4の温度の差は20゜C
以内となる。そのため、TCP3が熱膨張により伸びる
前に、まず当接体11の両端部が当接している異方性導
電膜4が硬化し、その後、当接体11の中央部が当接し
ている異方性導電膜4が硬化する。このためTCP3が
熱膨張による伸びを抑制して、異方性導電膜4を硬化さ
せることが可能となる。
【0048】なお、この場合、互いに平行に対向する一
対の通電板10と、これら通電板10をその先端部分に
て橋絡しTCP3に直接当接する当接体11とからなる
加熱加圧ツール5において、当接体11を、図8及び図
9に示すように、材質が例えばモリブデン(Mo)など
の金属からなる両端部11aと、これら両端部11a間
に挾設され、材質が例えばスーパーインバーなどの両端
部11aよりも高抵抗の中央部11bとからなってい
る。この場合も、前述した加熱加圧ツール5と同様の作
用効果を奏することができる。
【0049】かくして、圧電基板1に対する異方性導電
膜4を介してのTCP3の接着作業が終了するが、この
場合、異方性導電膜4は、エポキシ樹脂系の接着剤31
と、この接着剤31中に分散保持された導電粒子32と
を有しており、導電粒子32は、その融点が、接着剤3
1の硬化温度(180゜C付近)以下であるSn−Bi
(錫−ビスマス)系の低融点金属からなっている。よっ
て、図10に示すように、加熱加圧ツール5により加圧
を開始すると、圧電基板1の配線1aとTCP3の配線
21の両方に導電粒子32が食い込む。さらに、加熱加
圧ツール5の加圧が目標値に達し、180゜C付近で加
熱すると、例えば銅からなる配線1a,21に食い込ん
だSn−Bi(錫−ビスマス)系の低融点金属からなる
導電粒子32が溶融して、溶融した導電粒子32が、配
線1a,21の両者に金属結合して、両者は確実にろう
接される。一方、エポキシ樹脂系の接着剤31は、配線
1a,21間及びベース板20と圧電基板1との間に隙
間なく充填して熱硬化する。これにより、導電粒子32
を介してろう接された圧電基板1の配線1aとTCP3
の配線21とは確実に電気的に導通状態となるととも
に、配線1a,21に隣接する部位は、熱硬化した接着
剤31により完全に絶縁状態となる。
【0050】この場合、導電粒子32として、接着剤3
1の硬化温度(180゜C付近)以上である粒状のNi
(ニッケル)に、融点が接着剤31の硬化温度(180
゜C付近)以下であるSn−Bi系の低融点金属がめっ
きされているものを用いた場合も、Niに被着している
Sn−Bi系の低融点金属が溶融することにより、前述
したと同様の作用効果を奏することができる。
【0051】また、Niの代わりに、金(Au)、又は
エポキシ樹脂系、アクリル樹脂系等のプラスチックを用
い、このプラスチック上に融点が接着剤31の硬化温度
(180゜C付近)以下であるSn−Bi系の低融点金
属がめっきされているものを用いた場合も、前述したと
同様の作用効果を奏することができる。
【0052】しかして、作動杆14が速度V3で上昇
し、加熱加圧ツール5はTCP3から離間した後、TC
P3が異方性導電膜4を介して接続された圧電基板1を
図示せぬ搬送手段により別に設けたテーブル部2a上に
載置されている例えばガラスエポキシ樹脂などからなる
回路基板31の電極31a上に形成されたはんだ61上
に、前記第2の信号配線23b及び前記グランド配線2
4を位置決めされるように移載する。なお、はんだ61
は、クリームはんだを印刷したものでもよいし、めっき
はんだを用いてもよい。ついで、図11に示すように、
前記加熱加圧ツール5により、圧電基板1に対すると同
様にして、第2の信号配線23b及び前記グランド配線
24を電極をなすはんだ61に対して加圧加熱する。こ
場合も、前と同様に、当接体11の両端部の抵抗は、中
央部の抵抗よりも小さくなる。その結果、電流は、抵抗
の高い中央部よりも、抵抗の小さい両端部を優先的に流
れる。そのため、発熱量は、中央部よりも両端部の方が
高くなり、温度もこれに比例して上昇する。しかし、両
端部の放熱は、中央部の放熱よりも大きいので、TCP
3の第2の信号配線23b及びグランド配線24を介し
てはんだ61に伝達する熱量の差は、加熱加圧ツール5
の両端部と中央部とではほとんど差異はない。その結
果、当接体11の両端部位置に対応するはんだ61の温
度と、当接体11の中央部位置に対応するはんだ61の
温度は、両者ほぼ等しくなり、TCP3の第2の信号配
線23b及びグランド配線24は、すべて同一のはんだ
付け条件により対応する各電極に接続される。
【0053】かくして、両端に圧電基板1と回路基板3
1とが接続されたTCP3においては、その配線21
は、半導体チップ22から延出された信号配線23と、
半導体チップ22には電気的に接続されていないグラン
ド配線24とからなっている。すなわち、グランド配線
24は、半導体チップ22を経由することなく、直接、
圧電基板1と回路基板31との間を電気的に接続してい
るので、その分だけ半導体チップ22の小さくすること
が可能となり、TCP単価を下げることが可能となる。
また、グランド配線24に入ったノイズや電圧により、
半導体の性能の低下と半導体自体の破壊を防止すること
ができる。
【0054】以上のように、本実施態様の実装方法は、
TCP3を異方性導電膜4を介して圧電基板1に実装す
る際に、少なくとも加熱加圧ツール5がTCP3に当接
する直前において、この加熱加圧ツール5の当接により
圧電基板1において誘起される起電力がTCP3の半導
体チップ22の破壊電圧よりも小さくなるように、加熱
加圧ツール5の下降速度を調整するようにするもので、
半導体チップ22の破壊を防止することができるので、
実装製品の品質及び歩留りの向上に寄与することができ
る。
【0055】また、本実施態様の実装装置は、レーザ変
位計8aからの出力信号SDに基づいて加熱加圧ツール
5と圧電基板1との距離を算出し、この算出結果に基づ
いて、加熱加圧ツール5がTCP3に当接する直前にお
いて、この加熱加圧ツール5の当接により圧電基板1に
おいて誘起される起電力がTCP3の半導体チップ22
の破壊電圧よりも小さくなるように、加熱加圧ツール5
の下降速度を調整するようにするもので、半導体チップ
22の破壊を防止することができるので、実装製品の品
質及び歩留りの向上に寄与することができる。
【0056】さらに、本実施態様の実装装置は、加圧力
検出器18からの出力信号SPに基づいて、加熱加圧ツ
ール5による異方性導電膜4の加圧力及び加圧時間を厳
密に制御しているので、圧電基板1に対するTCP3の
実装の信頼性が飛躍的に高まる。
【0057】さらに、本実施態様の実装装置の一部をな
す加熱加圧ツール5は、当接体11の両端部が当接して
いる異方性導電膜4の温度と、当接体11の中央部が当
接している異方性導電膜4の温度差が小さくなる構造を
有しているので、TCP3が熱膨張により伸びる前に、
まず当接体11の両端部が当接している異方性導電膜4
が硬化し、その後、当接体11の中央部が当接している
異方性導電膜4が硬化する。このためTCP3が熱膨張
による伸びを抑制して、異方性導電膜4を硬化させるこ
とが可能となるので、実装の信頼性向上に寄与すること
が可能となる。
【0058】さらにまた、本実施態様における異方性導
電膜4は、加熱加圧ツール5による加圧加熱にともない
導電粒子32の少なくとも一部が溶融する構造となって
いるので、溶融した導電粒子32が、配線1a,21の
両者に金属結合して、両者は確実にろう接されるととも
に、エポキシ樹脂系の接着剤31は、配線1a,21間
及びベース板20と圧電基板1との間に隙間なく充填し
て熱硬化する。その結果、実装の信頼性向上に寄与する
ことが可能となる。
【0059】さらに、本実施態様における、両端に圧電
基板1と回路基板31とが接続されたTCP3は、グラ
ンド配線24が、半導体チップ22を経由することな
く、直接、圧電基板1と回路基板31との間を電気的に
接続しているので、その分だけ半導体チップ22を小さ
くすることが可能となり、TCP単価を下げることが可
能となるとともに、グランド配線24に入ったノイズや
電圧により、半導体の性能の低下と半導体自体の破壊を
防止することができる。
【0060】なお、上記実施態様においては、駆動機構
9は空気圧方式を採用しているがこれに限定されるもの
ではなく、例えば図12に示すように、電動モータ91
により、加熱加圧ツール5を昇降させるようにしてもよ
い。この場合、加熱加圧ツール5の下降速度の制御は、
電動モータ91の回転速度に基づいて行う。また、この
場合、下降速度を減速する位置の検出も、電動モータ9
1の回転数の計測に基づいて行うようにしてもよい。こ
の場合、加圧力検出器18としては、例えば電動モータ
91の回転軸に連結されたトルクメータなどをもちいる
とよい。
【0061】さらに、上記実施態様において、異方性導
電膜4の代わりに異方性導電ペーストを用いるようにし
てもよい。さらに、上記実施態様において、加熱加圧ツ
ール5と圧電基板1との距離Dを検出するレーザ変位計
8aの代わりに、例えば作動トランスなど他の距離計を
用いるようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】請求項1の実装方法は、圧電基板上に形
成された第1の電極に、薄膜状の接続部材を介して、電
子部品を搭載する配線基板に形成された第2の電極を、
前記配線基板側からツールにより接続する実装方法にお
いて、前記ツールが前記配線基板及び前記接続部材を介
して前記圧電基板に当接するときの速度は、前記ツール
の前記圧電基板への当接により誘起された起電力が前記
電子部品の破壊電圧未満となる速度に調整する。
【0063】請求項2の実装方法は、請求項1におい
て、前記ツールの前記圧電基板に対する速度は、前記ツ
ールが前記圧電基板に当接する直前に前記起電力が前記
破壊電圧未満となる速度に減速する。
【0064】請求項3の実装方法は、請求項1におい
て、テープ・キャリア・パッケージである。請求項4の
実装方法は、請求項1において、接続部材は、異方性導
電膜又は異方性導電ペーストである。
【0065】請求項1乃至請求項4の実装方法は、電子
部品の破壊を防止することができるので、実装製品の品
質及び歩留りの向上に寄与することができる。請求項5
の実装装置は、圧電基板上に形成された第1の電極に、
薄膜状の接続部材を介して、電子部品を搭載する配線基
板に形成された第2の電極を、前記配線基板側から加熱
加圧することにより接続する実装装置において、前記圧
電基板を載置するテーブル部と、前記テーブル部に載置
されている圧電基板に対して前記配線基板を前記接続部
材を介して加熱加圧するツール部と、前記ツール部の作
動を制御するボンディング制御部とを具備し、前記ボン
ディング制御部は、前記ツールが前記配線基板及び前記
接続部材を介して前記圧電基板に当接するときの速度
を、前記ツールの前記圧電基板への当接により誘起され
た起電力が前記電子部品の破壊電圧未満となる速度に調
整する。
【0066】請求項6の実装装置は、請求項5におい
て、前記ツール部は、前記配線基板及び前記接続部材を
介して前記圧電基板を加熱加圧する加熱加圧ツールと、
前記加熱加圧ツールを着脱自在に保持するチャックと、
前記チャックを保持して昇降駆動する駆動機構と、前記
加熱加圧ツールと前記圧電基板との距離を計測する測距
手段とを具備する。
【0067】請求項7の実装装置は、請求項6におい
て、前記測距手段は、前記チャックの下端部に設けられ
たレーザ変位計である。請求項8の実装装置は、請求項
6において、前記駆動機構はモータを具備し、前記測距
手段は、前記モータの回転数に基づいて前記加熱加圧ツ
ールと前記圧電基板との距離を計測する。
【0068】請求項9の実装装置は、請求項5におい
て、前記ボンディング制御部は、前記測距手段における
前記加熱加圧ツールと前記圧電基板との距離計測結果に
基づいて、前記加熱加圧ツールツールが前記圧電基板に
当接する直前に前記起電力が前記破壊電圧未満となる速
度に減速させる。
【0069】請求項10の実装装置は、請求項5におい
て、前記ツール部は、前記加熱加圧ツールによる前記配
線基板及び前記接続部材を介しての前記圧電基板に対す
る加圧力を検出する加圧力検出器を具備している。
【0070】請求項11の実装装置は、請求項5におい
て、前記ボンディング制御部は、前記加圧力検出器にお
ける加圧力検出結果に基づいて、前記加熱加圧ツールの
前記配線基板及び前記接続部材を介しての前記圧電基板
に対する加圧力及び加圧時間を制御する。
【0071】請求項5乃至請求項11の実装装置は、電
子部品の破壊を防止することができるので、実装製品の
品質及び歩留りの向上に寄与することができる。請求項
12の実装装置は、請求項5において、前記加熱加圧ツ
ールは、前記配線基板に直接当接する棒状の当接体と、
前記当接体の長手方向に直交する方向に通電する一対の
通電板とを有し、前記当接体の厚さは、長手方向両端部
から長手方向中央部にいくにつれ漸次小さく設けられて
いる。
【0072】請求項13の実装装置は、請求項5におい
て、前記加熱加圧ツールは、前記配線基板に直接当接す
る棒状の当接体と、前記当接体の長手方向に直交する方
向に通電する一対の通電板とを有し、前記当接体の電気
抵抗は、長手方向両端部よりも長手方向中央部が大きく
設けられている。
【0073】請求項12及び請求項13の実装装置は、
加熱加圧ツールが、当接体の両端部が当接している異方
性導電体の温度と、当接体の中央部が当接している異方
性導電体の温度差が小さくなる構造を有しているので、
テープ・キャリア・パッケージが熱膨張により伸びる前
に、まず当接体の両端部が当接している異方性導電体が
硬化し、その後、当接体の中央部が当接している異方性
導電体が硬化する。このためテープ・キャリア・パッケ
ージが熱膨張による伸びを抑制して、異方性導電体を硬
化させることが可能となるので、実装の信頼性向上に寄
与することが可能となる。
【0074】請求項14の異方性導電材は、合成樹脂か
らなる接着剤と、前記接着剤中に分散保持された導電粒
子とを具備し、前記導電粒子の少なくとも一部は、前記
接着剤の硬化温度よりも融点が低い金属からなる。
【0075】請求項15の異方性導電材は、請求項14
において、前記接着剤の硬化温度よりも融点が低い金属
は、前記接着剤の硬化温度よりも融点が高い金属からな
る粒子に被着されている。
【0076】請求項16の異方性導電材は、請求項14
において、前記接着剤の硬化温度よりも融点が低い金属
は、合成樹脂からなる粒子に被着されている。請求項1
7の異方性導電材は、請求項14において、前記接着剤
の硬化温度よりも融点が低い金属は、鉛を含まない。
【0077】請求項18の異方性導電材は、請求項14
において、異方性導電膜又は異方性導電ペーストであ
る。請求項14乃至請求項18の異方性導電材は、加熱
加圧ツールによる加圧加熱にともない導電粒子の少なく
とも一部が溶融する構造となっているので、溶融した導
電粒子が、配線に金属結合してろう接するとともに、接
着剤は、配線間及びベース板と圧電基板との間に隙間な
く充填して熱硬化する結果、実装の信頼性向上に寄与す
ることが可能となる。
【0078】請求項19のテープ・キャリア・パッケー
ジは、可撓性のベース板と、前記ベース板上に形成され
た配線と、前記ベース板の中央部に接着された半導体チ
ップとを具備し、前記配線の一部は、前記半導体チップ
に接続され、且つ、前記配線の他部は、前記半導体チッ
プに接続されていないグランド配線をなす。
【0079】請求項20のテープ・キャリア・パッケー
ジは、請求項19において、前記ベース板の両端部は、
前記配線を介して、各別に回路基板に接続される。請求
項21のテープ・キャリア・パッケージは、請求項19
において、前記ベース板の前記回路基板に対する接続領
域には位置合わせ用のマークが設けられている。
【0080】請求項19乃至請求項21のテープ・キャ
リア・パッケージは、グランド配線が、半導体チップを
経由することなく、直接、回路基板間を電気的に接続し
ているので、その分だけ半導体チップを小さくすること
が可能となり、製造単価を下げることが可能となるとと
もに、グランド配線に入ったノイズや電圧により、半導
体の性能の低下と半導体自体の破壊を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の実装装置の全体構成図で
ある。
【図2】本発明の一実施形態の実装装置のツール部の要
部拡大図である。
【図3】本発明の一実施形態の実装装置による実装を示
す説明図である。
【図4】本発明の一実施形態の実装装置にて使用される
異方性導電膜を示す要部拡大断面図である。
【図5】本発明の一実施形態の実装装置にて使用される
異方性導電膜の変形例を示す要部拡大断面図である。
【図6】本発明の一実施形態の実装方法を示すフローチ
ャートである。
【図7】本発明の一実施形態の実装方法における加熱加
圧ツールの下降条件を求めるためのグラフである。
【図8】本発明の一実施形態の実装装置のツール部の変
形例を示す要部拡大図である。
【図9】図8のVIII−VIII線に沿う矢視断面図
である。
【図10】本発明の一実施形態の実装方法による実装状
態を示す要部拡大断面図である。
【図11】本発明の一実施形態の実装方法の説明図であ
る。
【図12】本発明の他の実施形態の実装装置の全体構成
図である。
【図13】従来の実装方法の説明図である。
【図14】従来の加熱加圧ツールを示す図である。
【図15】従来の実装方法により実装されるTCPを示
す平面図である。
【符号の説明】
1:圧電基板,3:TCP,4:異方性導電膜,5:加
熱加圧ツール,6:ツール部,7:ボンディング制御
部。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電基板上に形成された第1の電極に、薄
    膜状の接続部材を介して、電子部品を搭載する配線基板
    に形成された第2の電極を、前記配線基板側からツール
    により接続する実装方法において、前記ツールが前記配
    線基板及び前記接続部材を介して前記圧電基板に当接す
    るときの速度は、前記ツールの前記圧電基板への当接に
    より誘起された起電力が前記電子部品の破壊電圧未満と
    なる速度に設定することを特徴とする実装方法。
  2. 【請求項2】前記ツールの前記圧電基板に対する速度
    は、前記ツールが前記圧電基板に当接する直前に前記起
    電力が前記破壊電圧未満となる速度に減速することを特
    徴とする請求項1記載の実装方法。
  3. 【請求項3】前記配線基板は、テープ・キャリア・パッ
    ケージであることを特徴とする請求項1記載の実装方
    法。
  4. 【請求項4】接続部材は、異方性導電膜又は異方性導電
    ペーストであることを特徴とする請求項1記載の実装方
    法。
  5. 【請求項5】圧電基板上に形成された第1の電極に、薄
    膜状の接続部材を介して、電子部品を搭載する配線基板
    に形成された第2の電極を、前記配線基板側から加熱加
    圧することにより接続する実装装置において、前記圧電
    基板を載置するテーブル部と、前記テーブル部に載置さ
    れている圧電基板に対して前記配線基板を前記接続部材
    を介して接続するツール部と、前記ツール部の作動を制
    御するボンディング制御部とを具備し、前記ボンディン
    グ制御部は、前記ツールが前記配線基板及び前記接続部
    材を介して前記圧電基板に当接するときの速度を、前記
    ツールの前記圧電基板への当接により誘起された起電力
    が前記電子部品の破壊電圧未満となる速度に調整するこ
    とを特徴とする実装装置。
  6. 【請求項6】前記ツール部は、前記配線基板及び前記接
    続部材を介して前記圧電基板を加熱加圧する加熱加圧ツ
    ールと、前記加熱加圧ツールを着脱自在に保持するチャ
    ックと、前記チャックを保持して昇降駆動する駆動機構
    と、前記加熱加圧ツールと前記圧電基板との距離を計測
    する測距手段とを具備することを特徴とする請求項5記
    載の実装装置。
  7. 【請求項7】前記測距手段は、前記チャックの下端部に
    設けられたレーザ変位計であることを特徴とする請求項
    6記載の実装装置。
  8. 【請求項8】前記駆動機構はモータを具備し、前記測距
    手段は、前記モータの回転数に基づいて前記加熱加圧ツ
    ールと前記圧電基板との距離を計測することを特徴とす
    る請求項6記載の実装装置。
  9. 【請求項9】前記ボンディング制御部は、前記測距手段
    における前記加熱加圧ツールと前記圧電基板との距離計
    測結果に基づいて、前記加熱加圧ツールツールが前記圧
    電基板に当接する直前に前記起電力が前記破壊電圧未満
    となる速度に減速させることを特徴とする請求項5記載
    の実装装置。
  10. 【請求項10】前記ツール部は、前記加熱加圧ツールに
    よる前記配線基板及び前記接続部材を介しての前記圧電
    基板に対する加圧力を検出する加圧力検出器を具備して
    いることを特徴とする請求項5記載の実装装置。
  11. 【請求項11】前記ボンディング制御部は、前記加圧力
    検出器における加圧力検出結果に基づいて、前記加熱加
    圧ツールの前記配線基板及び前記接続部材を介しての前
    記圧電基板に対する加圧力及び加圧時間を制御すること
    を特徴とする請求項5記載の実装装置。
  12. 【請求項12】前記加熱加圧ツールは、前記配線基板に
    直接当接する棒状の当接体と、前記当接体の長手方向に
    直交する方向に通電する一対の通電板とを有し、前記当
    接体の厚さは、長手方向両端部から長手方向中央部にい
    くにつれ漸次小さく設けられていることを特徴とする請
    求項5記載の実装装置。
  13. 【請求項13】前記加熱加圧ツールは、前記配線基板に
    直接当接する棒状の当接体と、前記当接体の長手方向に
    直交する方向に通電する一対の通電板とを有し、前記当
    接体の電気抵抗は、長手方向両端部よりも長手方向中央
    部が大きく設けられていることを特徴とする請求項5記
    載の実装装置。
  14. 【請求項14】合成樹脂からなる接着剤と、前記接着剤
    中に分散保持された導電粒子とを具備し、前記導電粒子
    の少なくとも一部は、前記接着剤の硬化温度よりも融点
    が低い金属からなることを特徴とすることを特徴とする
    異方性導電材。
  15. 【請求項15】前記接着剤の硬化温度よりも融点が低い
    金属は、前記接着剤の硬化温度よりも融点が高い金属か
    らなる粒子に被着されていることを特徴とする請求項1
    4記載の異方性導電材。
  16. 【請求項16】前記接着剤の硬化温度よりも融点が低い
    金属は、合成樹脂からなる粒子に被着されていることを
    特徴とする請求項14記載の異方性導電材。
  17. 【請求項17】前記接着剤の硬化温度よりも融点が低い
    金属は、鉛を含まないことを特徴とする請求項14記載
    の異方性導電材。
  18. 【請求項18】異方性導電膜又は異方性導電ペーストで
    あることを特徴とする請求項14記載の異方性導電材。
  19. 【請求項19】可撓性のベース板と、前記ベース板上に
    形成された配線と、前記ベース板の中央部に接着された
    半導体チップとを具備し、前記配線の一部は、前記半導
    体チップに接続され、且つ、前記配線の他部は、前記半
    導体チップに接続されていないグランド配線をなすこと
    を特徴とするテープ・キャリア・パッケージ。
  20. 【請求項20】前記ベース板の両端部は、前記配線を介
    して、各別に回路基板に接続されることを特徴とする請
    求項19記載のテープ・キャリア・パッケージ。
  21. 【請求項21】前記ベース板の前記回路基板に対する接
    続領域には位置合わせ用のマークが設けられていること
    を特徴とする請求項19記載のテープ・キャリア・パッ
    ケージ。
JP9100010A 1997-04-17 1997-04-17 実装方法及びその装置及び異方性導電材及びテープ・キャリア・パッケージ Pending JPH10294341A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2357897A (en) * 1999-10-06 2001-07-04 Applied Materials Inc Ion source assembly
JP2005091587A (ja) * 2003-09-16 2005-04-07 Ricoh Co Ltd 光学素子
CN100347838C (zh) * 2003-06-03 2007-11-07 松下电器产业株式会社 电子元件安装设备及电子元件安装方法
US8031150B2 (en) 1999-04-16 2011-10-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Liquid crystal display panel with signal transmission patterns

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