JPH10293390A - 切抜き合成画像及び画像切抜き装置及びマスクデータ記録媒体 - Google Patents
切抜き合成画像及び画像切抜き装置及びマスクデータ記録媒体Info
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- JPH10293390A JPH10293390A JP10343497A JP10343497A JPH10293390A JP H10293390 A JPH10293390 A JP H10293390A JP 10343497 A JP10343497 A JP 10343497A JP 10343497 A JP10343497 A JP 10343497A JP H10293390 A JPH10293390 A JP H10293390A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】画像の品位を低下せずにマスク輪郭線の厳密性
を弱めて、画像切り抜き操作の作業性を高めることにあ
る。 【解決手段】原画像のピクセルデータからコンピユータ
処理により所望のマスク輪郭線21の形状に沿って切り
抜き線及び切り抜き領域を設定してマスクデータを作成
し、該マスクデータに基づいて原画像を切り抜き処理し
て作成された切り抜き画像Aが、マスク輪郭線21の形
状に沿った切り抜き線の両側に所定数のピクセル幅に亘
るグラディエーション領域21、22を備えたマスクデ
ータにより処理されて表示されている。
を弱めて、画像切り抜き操作の作業性を高めることにあ
る。 【解決手段】原画像のピクセルデータからコンピユータ
処理により所望のマスク輪郭線21の形状に沿って切り
抜き線及び切り抜き領域を設定してマスクデータを作成
し、該マスクデータに基づいて原画像を切り抜き処理し
て作成された切り抜き画像Aが、マスク輪郭線21の形
状に沿った切り抜き線の両側に所定数のピクセル幅に亘
るグラディエーション領域21、22を備えたマスクデ
ータにより処理されて表示されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原画像をコンピュ
ータによる電子画像処理にて所望のマスク輪郭形状に沿
って切り抜き処理して合成した切抜き合成画像、及び切
り抜き処理する画像切抜き装置、及び所望のマスク輪郭
形状に沿って切り抜き線及び切り抜き領域を設定して作
成されたマスクデータを記録したマスクデータ記録媒体
に関する。
ータによる電子画像処理にて所望のマスク輪郭形状に沿
って切り抜き処理して合成した切抜き合成画像、及び切
り抜き処理する画像切抜き装置、及び所望のマスク輪郭
形状に沿って切り抜き線及び切り抜き領域を設定して作
成されたマスクデータを記録したマスクデータ記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カタログやチラシ等の如き、商
品や人物のみをカラー印刷する分野では、スキャナから
メモリに取り込まれる画像データ、所謂原画像データに
対し、コンピュータにて特定の絵柄領域のみを切り抜く
ためのマスクデータ作成処理、及びこのマスクデータに
基づいて原画像の切り抜き処理が行われている。
品や人物のみをカラー印刷する分野では、スキャナから
メモリに取り込まれる画像データ、所謂原画像データに
対し、コンピュータにて特定の絵柄領域のみを切り抜く
ためのマスクデータ作成処理、及びこのマスクデータに
基づいて原画像の切り抜き処理が行われている。
【0003】この画像切抜き処理は、マスクデータを原
画像に基づいてマニュアル操作で作成処理する方式と、
原画像領域上の色や濃度などを検知して、その色差や濃
度差に基づいて自動的に作成処理する方式がある。
画像に基づいてマニュアル操作で作成処理する方式と、
原画像領域上の色や濃度などを検知して、その色差や濃
度差に基づいて自動的に作成処理する方式がある。
【0004】マニュアル作成方式としては、まず、原画
像をスキャナにて電子画像データとして読み取りメモリ
した後、その画像データを画像出力手段でCRT画面な
どディスプレイ上に可視表示させ、その表示された原画
像上に所定のマスク輪郭形状の切り抜き線(閉曲線)を
マウスなどでマニュアルにてプロットしながら書き込
む。
像をスキャナにて電子画像データとして読み取りメモリ
した後、その画像データを画像出力手段でCRT画面な
どディスプレイ上に可視表示させ、その表示された原画
像上に所定のマスク輪郭形状の切り抜き線(閉曲線)を
マウスなどでマニュアルにてプロットしながら書き込
む。
【0005】そして、その切り抜き線の内側又は外側領
域をマスク隠蔽領域に設定することによりマスクデータ
を作成し、このマスクデータに基づいて、そのマスク隠
蔽領域に相当する原画像領域を切り抜き処理されるもの
である。
域をマスク隠蔽領域に設定することによりマスクデータ
を作成し、このマスクデータに基づいて、そのマスク隠
蔽領域に相当する原画像領域を切り抜き処理されるもの
である。
【0006】また、自動作成方式としては、スキャナに
て読み取られた画像データ内の背景領域から色又は濃度
の基準点が設定され、この基準点と画像データ内の各点
との色差又は濃度差が所定値以上であるか否かに対応し
て絵柄領域を抽出し、この絵柄領域に対応するマスクデ
ータが生成可能となっている。
て読み取られた画像データ内の背景領域から色又は濃度
の基準点が設定され、この基準点と画像データ内の各点
との色差又は濃度差が所定値以上であるか否かに対応し
て絵柄領域を抽出し、この絵柄領域に対応するマスクデ
ータが生成可能となっている。
【0007】また、この画像切り抜き処理は、このマス
クデータに対応するマスク画像と、画像データによる原
画像とを互いに重ね合わせて表示させることにより、適
切に切り抜き処理されたか否かを視認して、不適切な個
所についてはそのマスクデータ又はそのマスク画像の修
正処理を行っている。
クデータに対応するマスク画像と、画像データによる原
画像とを互いに重ね合わせて表示させることにより、適
切に切り抜き処理されたか否かを視認して、不適切な個
所についてはそのマスクデータ又はそのマスク画像の修
正処理を行っている。
【0008】ここで、マスク画像としては、絵柄領域を
透過させて背景領域を隠蔽する透過型、絵柄領域を隠蔽
して背景領域を透過させる非透過型があり、適宜に選択
可能である。
透過させて背景領域を隠蔽する透過型、絵柄領域を隠蔽
して背景領域を透過させる非透過型があり、適宜に選択
可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記コンピ
ュータによる原画像の切り抜き処理に用いられるマスク
画像を構成するマスクデータの作成処理は、現状におい
てはマニュアル方式による方式が主流である。
ュータによる原画像の切り抜き処理に用いられるマスク
画像を構成するマスクデータの作成処理は、現状におい
てはマニュアル方式による方式が主流である。
【0010】そして、マスク画像のマスク輪郭形状を決
定する切り抜き線の画像は、2値的なラスターデータ
(又は座標データ)により表現されるラインワーク画像
か、ベクトルデータにより表現されるパスラインワーク
画像が用いられるが、この時、切り抜き用マスク画像の
作成作業においては、必要なマスク輪郭に沿って、主に
マニュアルによる処理でディスプレイ画像上にポイント
を指定し、閉曲線としての直線又は曲線を描くことでマ
スクデータ若しくはマスク画像を形成し、このマスク画
像に基づいて原画像の切り抜き操作(マスキング)を実
現していた。
定する切り抜き線の画像は、2値的なラスターデータ
(又は座標データ)により表現されるラインワーク画像
か、ベクトルデータにより表現されるパスラインワーク
画像が用いられるが、この時、切り抜き用マスク画像の
作成作業においては、必要なマスク輪郭に沿って、主に
マニュアルによる処理でディスプレイ画像上にポイント
を指定し、閉曲線としての直線又は曲線を描くことでマ
スクデータ若しくはマスク画像を形成し、このマスク画
像に基づいて原画像の切り抜き操作(マスキング)を実
現していた。
【0011】通常、この手法によって作成されたマスク
データは、マスキングすべき遮光部に相当すべき領域が
示す濃度値と、それ以外の透過部に相当すべき領域が示
す濃度は、それぞれ0又は1で制御され、描かれたマス
ク輪郭線を境界線として、そのマスク輪郭の内側と外側
の領域のうちいずれか一方の領域を透過領域若しくは遮
蔽領域に設定した2値的画像データであって、ハーフト
ーンでない白(光透過領域)と黒(光不透過領域)とに
よる所謂線画的な画像データである。そして、原画像の
うちマスキングすべき領域(上記遮蔽領域、光不透過領
域)の原画像が切り抜かれ、それ以外の領域(マスキン
グしない領域)に原画像が残るものである。
データは、マスキングすべき遮光部に相当すべき領域が
示す濃度値と、それ以外の透過部に相当すべき領域が示
す濃度は、それぞれ0又は1で制御され、描かれたマス
ク輪郭線を境界線として、そのマスク輪郭の内側と外側
の領域のうちいずれか一方の領域を透過領域若しくは遮
蔽領域に設定した2値的画像データであって、ハーフト
ーンでない白(光透過領域)と黒(光不透過領域)とに
よる所謂線画的な画像データである。そして、原画像の
うちマスキングすべき領域(上記遮蔽領域、光不透過領
域)の原画像が切り抜かれ、それ以外の領域(マスキン
グしない領域)に原画像が残るものである。
【0012】しかし、マスク輪郭線の描き方によって
は、切り抜かれた痕跡がはっきりと現れ、切り抜き部分
が不自然に見える場合がある。
は、切り抜かれた痕跡がはっきりと現れ、切り抜き部分
が不自然に見える場合がある。
【0013】このように、画像の切り抜き操作における
マスク輪郭線の描き方には、非常に厳密性が要求され、
画質として高品位を要求される場合などにおいては、き
わめて緻密な作業が要求されていた。
マスク輪郭線の描き方には、非常に厳密性が要求され、
画質として高品位を要求される場合などにおいては、き
わめて緻密な作業が要求されていた。
【0014】本発明は、画像の品位を低下せずにマスク
輪郭線の厳密性を弱めて、画像切り抜き操作の作業性を
高めることにある。
輪郭線の厳密性を弱めて、画像切り抜き操作の作業性を
高めることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
原画像のピクセルデータからコンピユータ処理により所
望のマスク輪郭線に沿って切り抜き線及び切り抜き領域
などを設定してマスクデータを作成し、該マスクデータ
に基づいて、原画像を切り抜き処理して作成された切抜
き合成画像において、マスク輪郭線に沿った両側に所定
数のピクセル幅に亘るグラディエーション領域の形成さ
れたマスクデータに基づいて作成された切抜き画像が合
成表示されていることを特徴とする切抜き合成画像であ
る。
原画像のピクセルデータからコンピユータ処理により所
望のマスク輪郭線に沿って切り抜き線及び切り抜き領域
などを設定してマスクデータを作成し、該マスクデータ
に基づいて、原画像を切り抜き処理して作成された切抜
き合成画像において、マスク輪郭線に沿った両側に所定
数のピクセル幅に亘るグラディエーション領域の形成さ
れたマスクデータに基づいて作成された切抜き画像が合
成表示されていることを特徴とする切抜き合成画像であ
る。
【0016】次に、本発明の第2の発明は、原画像のピ
クセルデータからコンピユータ処理により所望のマスク
輪郭線に沿った切り抜き線及び切り抜き領域などを設定
してマスクデータを作成し、該マスクデータに基づいて
原画像を切り抜き処理して切抜き合成画像を作成する画
像切抜き装置において、マスク輪郭線に沿った両側に所
定数のピクセル幅に亘るグラディエーション領域を設定
するマスク作成手段を備えて原画像を切り抜き処理する
ことを特徴とする画像切抜き装置である。
クセルデータからコンピユータ処理により所望のマスク
輪郭線に沿った切り抜き線及び切り抜き領域などを設定
してマスクデータを作成し、該マスクデータに基づいて
原画像を切り抜き処理して切抜き合成画像を作成する画
像切抜き装置において、マスク輪郭線に沿った両側に所
定数のピクセル幅に亘るグラディエーション領域を設定
するマスク作成手段を備えて原画像を切り抜き処理する
ことを特徴とする画像切抜き装置である。
【0017】次に、本発明の第3の発明は、原画像のピ
クセルデータからコンピユータ処理により所望のマスク
輪郭線に沿って切り抜き線及び切り抜き領域などを設定
して作成されたマスクデータを記録したマスクデータ記
録媒体において、マスク輪郭線に沿った両側に所定数の
ピクセル幅に亘るグラディエーション領域を備えるマス
クデータが記録されていることを特徴とするマスクデー
タ記録媒体である。
クセルデータからコンピユータ処理により所望のマスク
輪郭線に沿って切り抜き線及び切り抜き領域などを設定
して作成されたマスクデータを記録したマスクデータ記
録媒体において、マスク輪郭線に沿った両側に所定数の
ピクセル幅に亘るグラディエーション領域を備えるマス
クデータが記録されていることを特徴とするマスクデー
タ記録媒体である。
【0018】
【発明の実施の形態】上記第1の発明の切抜き合成画像
を、図1に基づいて、その実施の形態に沿って詳細に説
明する。
を、図1に基づいて、その実施の形態に沿って詳細に説
明する。
【0019】図1は、コンピュータ画像処理により形成
された本発明の切り抜き処理された切り抜き画像Aであ
り、画像処理装置に付帯するプリンターにより所定のシ
ートに出力表示された画像、あるいはCRT画面上に出
力表示された画像である。
された本発明の切り抜き処理された切り抜き画像Aであ
り、画像処理装置に付帯するプリンターにより所定のシ
ートに出力表示された画像、あるいはCRT画面上に出
力表示された画像である。
【0020】上記切り抜き画像Aは、主体とする主絵柄
部11と、その背景となる背景部12より構成されてい
る。
部11と、その背景となる背景部12より構成されてい
る。
【0021】主絵柄部11は、図2に示すような主絵柄
1とその背景2により構成される所定の原画像AO を、
作図処理装置(デジタイザー)あるいは画像スキャナ装
置により電子画像データ化し、その画像データを画像処
理装置に入力して得られる原画像AO のピクセルデータ
に基づいて、閉曲線(曲線、屈曲線)としての所望の輪
郭線21(主絵柄1の最外側に相当する線)に沿って切
り抜かれた、該輪郭線21より内側相当領域の画像であ
る。
1とその背景2により構成される所定の原画像AO を、
作図処理装置(デジタイザー)あるいは画像スキャナ装
置により電子画像データ化し、その画像データを画像処
理装置に入力して得られる原画像AO のピクセルデータ
に基づいて、閉曲線(曲線、屈曲線)としての所望の輪
郭線21(主絵柄1の最外側に相当する線)に沿って切
り抜かれた、該輪郭線21より内側相当領域の画像であ
る。
【0022】この主絵柄部11は、必ずしも、1つの閉
曲線によって構成されるものではなく、1乃至複数の閉
曲線によって構成されていてもよい。
曲線によって構成されるものではなく、1乃至複数の閉
曲線によって構成されていてもよい。
【0023】背景部12は、上記原画像AO のピクセル
データに基づいて、閉曲線(曲線、屈曲線)としての所
望の輪郭線21(主絵柄部11の最外側に相当する線)
に沿って切り抜かれた、該輪郭線21より外側相当領域
の画像である。
データに基づいて、閉曲線(曲線、屈曲線)としての所
望の輪郭線21(主絵柄部11の最外側に相当する線)
に沿って切り抜かれた、該輪郭線21より外側相当領域
の画像である。
【0024】この背景部12は、該輪郭線21より外側
相当領域の背景2の領域に相当する原画像AO のピクセ
ルデータをマスクデータとして、このマスクデータに基
づいて、原画像AO から背景画像2部分をマスク画像と
して切り抜き、その背景2部分に他の画像(例えば他の
画像の背景)を嵌め込むことによって形成されたもので
ある。
相当領域の背景2の領域に相当する原画像AO のピクセ
ルデータをマスクデータとして、このマスクデータに基
づいて、原画像AO から背景画像2部分をマスク画像と
して切り抜き、その背景2部分に他の画像(例えば他の
画像の背景)を嵌め込むことによって形成されたもので
ある。
【0025】本発明の切抜き合成画像Aは、図1に示す
ように、前記背景部12が、前記輪郭線21に沿ってそ
の両側に、点線22、23で示す所定ピクセル数nに相
当する幅に亘って濃度階調を有するグラディエーション
領域Dを備えており、このグラディエーション領域D
(幅;D)は、輪郭線21の外側の点線22から内側の
点線23の間で、前記背景部12の濃度を内側の主絵柄
部11方向に向かって所定の濃度変化カーブを以て徐々
に低下させることによって形成されている。
ように、前記背景部12が、前記輪郭線21に沿ってそ
の両側に、点線22、23で示す所定ピクセル数nに相
当する幅に亘って濃度階調を有するグラディエーション
領域Dを備えており、このグラディエーション領域D
(幅;D)は、輪郭線21の外側の点線22から内側の
点線23の間で、前記背景部12の濃度を内側の主絵柄
部11方向に向かって所定の濃度変化カーブを以て徐々
に低下させることによって形成されている。
【0026】したがって、本発明の切抜き合成画像Aの
背景部12は、図1に示すように、主絵柄部11の輪郭
線21の内側の点線23までを背景領域とし、主絵柄部
11と背景部12とは、輪郭線11と内側の点線23と
の間で互いにオーバーラップしているものであり、ま
た、輪郭線11と内側の点線23との間の幅はD1 であ
り、また背景部12のグラディエーション領域Dにおい
て濃度の低下が始まる外側の点線22と輪郭線11との
間の幅はD2 である。なお、D=D1 +D2 であり、D
1 、D2 は、D1 =D2 又はD1 ≠D2 である。
背景部12は、図1に示すように、主絵柄部11の輪郭
線21の内側の点線23までを背景領域とし、主絵柄部
11と背景部12とは、輪郭線11と内側の点線23と
の間で互いにオーバーラップしているものであり、ま
た、輪郭線11と内側の点線23との間の幅はD1 であ
り、また背景部12のグラディエーション領域Dにおい
て濃度の低下が始まる外側の点線22と輪郭線11との
間の幅はD2 である。なお、D=D1 +D2 であり、D
1 、D2 は、D1 =D2 又はD1 ≠D2 である。
【0027】図3は、画像処理装置の出力表示手段によ
って出力表示された原画像AO の主絵柄1の輪郭に沿っ
て描画することにより形成した輪郭線21を表示する画
像A ORであり、該画像AORの輪郭線21の内側領域に主
絵柄1が表示される。
って出力表示された原画像AO の主絵柄1の輪郭に沿っ
て描画することにより形成した輪郭線21を表示する画
像A ORであり、該画像AORの輪郭線21の内側領域に主
絵柄1が表示される。
【0028】図4は、上記画像AORの輪郭線21に沿っ
てその両側に所定のピクセル幅に亘って形成される点線
22、23を表示する画像Cであり、上記輪郭線21に
沿って形成される点線22、23は、図5に示すよう
に、例えば、設定したいグラディエーション領域の幅D
の半幅(D/2)を半径とする円を、その円の中心Oを
輪郭線21の線上に沿って移動させることによって移動
させ、輪郭線21の両側に得られる各々円の軌跡をそれ
ぞれ点線22、23とするものである。
てその両側に所定のピクセル幅に亘って形成される点線
22、23を表示する画像Cであり、上記輪郭線21に
沿って形成される点線22、23は、図5に示すよう
に、例えば、設定したいグラディエーション領域の幅D
の半幅(D/2)を半径とする円を、その円の中心Oを
輪郭線21の線上に沿って移動させることによって移動
させ、輪郭線21の両側に得られる各々円の軌跡をそれ
ぞれ点線22、23とするものである。
【0029】ここで、上記画像処理装置の出力表示手段
で表示される画像のピクセルサイズ(画素の縦横サイ
ズ)をp×pとし、設定したいグラディエーション領域
の領域幅D内に含まれるピクセル数(画素数)をnとす
れば、D=n×pとなる。
で表示される画像のピクセルサイズ(画素の縦横サイ
ズ)をp×pとし、設定したいグラディエーション領域
の領域幅D内に含まれるピクセル数(画素数)をnとす
れば、D=n×pとなる。
【0030】また、上記グラディエーション領域の領域
幅Dにおける一方の領域幅D1 内に含まれるピクセル数
(画素数)をn1 、他方の領域幅D2 内に含まれるピク
セル数(画素数)をn2 とすれば、n=n1 +n2 とな
る。また、D1 =n1 ×p、D2 =n2 ×pとなる。
幅Dにおける一方の領域幅D1 内に含まれるピクセル数
(画素数)をn1 、他方の領域幅D2 内に含まれるピク
セル数(画素数)をn2 とすれば、n=n1 +n2 とな
る。また、D1 =n1 ×p、D2 =n2 ×pとなる。
【0031】本発明においては、上記画素サイズpは、
上記画像処理装置及び出力表示手段の性能などによっ
て、例えば、p=20〜30μm程度、又はそれ以下若
しくはそれ以上に決定されるが、前記所定ピクセル数
n、n1 、n2 は、グラディエーション領域の領域幅D
を幾つに設定するかによって、適宜に設定することが可
能である。
上記画像処理装置及び出力表示手段の性能などによっ
て、例えば、p=20〜30μm程度、又はそれ以下若
しくはそれ以上に決定されるが、前記所定ピクセル数
n、n1 、n2 は、グラディエーション領域の領域幅D
を幾つに設定するかによって、適宜に設定することが可
能である。
【0032】図6は、上記原画像AO の主絵柄1に沿う
輪郭線21より内側領域をマスキングするマスキングデ
ータに基づいて、他の原画像BO の所定領域を輪郭線2
1の内側の点線23に沿って切り抜くことにより形成し
た、図1に示す切り抜き画像Aの背景部12となる画像
であり、背景部12の画像領域は、原画像BO における
内側の点線23より外側の画像領域である。なお、図6
に示す斜線領域は、図2に示す主絵柄1が図1に示す主
絵柄部11として嵌め込まれる領域である。
輪郭線21より内側領域をマスキングするマスキングデ
ータに基づいて、他の原画像BO の所定領域を輪郭線2
1の内側の点線23に沿って切り抜くことにより形成し
た、図1に示す切り抜き画像Aの背景部12となる画像
であり、背景部12の画像領域は、原画像BO における
内側の点線23より外側の画像領域である。なお、図6
に示す斜線領域は、図2に示す主絵柄1が図1に示す主
絵柄部11として嵌め込まれる領域である。
【0033】図7は、上記背景部12の内側の点線22
と外側の点線23との間に、グラディエーション領域D
を設けるためのネガマスクデータにより表示されるネガ
マスク画像nMである。
と外側の点線23との間に、グラディエーション領域D
を設けるためのネガマスクデータにより表示されるネガ
マスク画像nMである。
【0034】このネガマスク画像nMは、背景部12よ
り内側領域(内側の点線23より内側の領域)に光透過
領域4、背景部12のうち内側の点線22と外側の点線
23との間に、所定の濃度カーブを有するグラディエー
ション領域D、点線22より外側領域に光不透過領域5
を有する。
り内側領域(内側の点線23より内側の領域)に光透過
領域4、背景部12のうち内側の点線22と外側の点線
23との間に、所定の濃度カーブを有するグラディエー
ション領域D、点線22より外側領域に光不透過領域5
を有する。
【0035】所定の濃度カーブを有するグラディエーシ
ョン領域Dを表示する上記ネガマスクデータは、画像処
理装置に備えるピクセル濃度設定部により、ネガマスク
画像nMの画像データに基づいて、その輪郭線21の両
側の幅D1 、D2 に亘って、点線22から点線23の方
向に徐々に濃度が低下するように作成される。
ョン領域Dを表示する上記ネガマスクデータは、画像処
理装置に備えるピクセル濃度設定部により、ネガマスク
画像nMの画像データに基づいて、その輪郭線21の両
側の幅D1 、D2 に亘って、点線22から点線23の方
向に徐々に濃度が低下するように作成される。
【0036】図8は、図7に示すネガマスク画像nMの
E部分の拡大図であり、光透過部4から光不透過部5の
方向に徐々に濃度が上昇している。
E部分の拡大図であり、光透過部4から光不透過部5の
方向に徐々に濃度が上昇している。
【0037】そして、本発明の切抜き合成画像Aの画像
形成に使用するマスクデータには、上記ネガマスク画像
nMを光学的に反転させた、ポジマスク画像に相当する
画像データが使用され、該ポジマスク画像に相当するマ
スクデータ(ポジマスクデータ)は、上記ネガマスクデ
ータに基づいて前記ピクセル濃度設定部による反転処理
により作成される。
形成に使用するマスクデータには、上記ネガマスク画像
nMを光学的に反転させた、ポジマスク画像に相当する
画像データが使用され、該ポジマスク画像に相当するマ
スクデータ(ポジマスクデータ)は、上記ネガマスクデ
ータに基づいて前記ピクセル濃度設定部による反転処理
により作成される。
【0038】本発明の切抜き合成画像Aの形成において
嵌め込まれる(主絵柄部と合成される)背景部12は、
図6に示すように、他の原画像BO から切り抜かれた背
景部12を、前記ポジマスク画像のデータである本発明
におけるマスクデータに基づいて画像処理装置により処
理して、図1に示すように、背景部12における輪郭線
21に沿った内側の点線22と外側の点線23との間
に、所定の濃度カーブを有するグラディエーション領域
Dを有する背景部12を形成する。
嵌め込まれる(主絵柄部と合成される)背景部12は、
図6に示すように、他の原画像BO から切り抜かれた背
景部12を、前記ポジマスク画像のデータである本発明
におけるマスクデータに基づいて画像処理装置により処
理して、図1に示すように、背景部12における輪郭線
21に沿った内側の点線22と外側の点線23との間
に、所定の濃度カーブを有するグラディエーション領域
Dを有する背景部12を形成する。
【0039】そして、図2、図3に示すように、原画像
AO の主絵柄1の外側輪郭部をトレースして得られる輪
郭線21に沿って切り抜いた該輪郭線21の内側領域に
相当する主絵柄1を、上記グラディエーション領域Dの
形成された背景部12の輪郭線21相当部に整合一致さ
せ、主絵柄1の絵柄周囲(輪郭線21)は、内側の点線
22より外側にオーバーラップするようにして、図1に
示すように、背景部12に主絵柄1を嵌め込むことによ
り、主絵柄部11と背景部12とからなる本発明の切抜
き合成画像Aが形成される。
AO の主絵柄1の外側輪郭部をトレースして得られる輪
郭線21に沿って切り抜いた該輪郭線21の内側領域に
相当する主絵柄1を、上記グラディエーション領域Dの
形成された背景部12の輪郭線21相当部に整合一致さ
せ、主絵柄1の絵柄周囲(輪郭線21)は、内側の点線
22より外側にオーバーラップするようにして、図1に
示すように、背景部12に主絵柄1を嵌め込むことによ
り、主絵柄部11と背景部12とからなる本発明の切抜
き合成画像Aが形成される。
【0040】次に本発明の第2の発明の画像切抜き装置
について、図9の装置ブロック図に基づいてその実施の
形態を説明する。
について、図9の装置ブロック図に基づいてその実施の
形態を説明する。
【0041】本発明の画像切抜き装置は、図9に示すよ
うに、絵柄、マスクなどの画像作成における処理制御を
行う画像処理装置30と、原画像を走査するカラースキ
ャナーなど画像データ入力部31と、絵柄を所定のマス
ク輪郭形状に沿ってトレースして切り抜き処理用のマス
ク輪郭線を描画作図するための座標データなど所定の切
り抜き画像作成用のデータを入力指示するためのマウ
ス、キーボードなど指示入力部32と、カラーCRT、
カラープリンタなど出力表示部41を備える。
うに、絵柄、マスクなどの画像作成における処理制御を
行う画像処理装置30と、原画像を走査するカラースキ
ャナーなど画像データ入力部31と、絵柄を所定のマス
ク輪郭形状に沿ってトレースして切り抜き処理用のマス
ク輪郭線を描画作図するための座標データなど所定の切
り抜き画像作成用のデータを入力指示するためのマウ
ス、キーボードなど指示入力部32と、カラーCRT、
カラープリンタなど出力表示部41を備える。
【0042】上記画像処理装置30は、図9に示すよう
に、原画像のピクセルデータ(ピクセル座標データ、濃
度(明るさ)の電圧データ、ブルー、グリーン、レッ
ド、あるいはシアン、マゼンタ、イエローの各色デー
タ)や、マスクデータなど画像データを処理するデータ
処理部33と、マスクデータを作成するマスク作成部3
4と、マスクデータを出力する出力部35と、原画像の
ピクセルデータやマスクデータなど画像データを記憶す
る記憶部36と、データ処理部33及びマスク作成部3
4にマスク作成及び修正の指示をするマスク作成指示部
37と、マスクデータの濃度設定やグラディエーション
処理や濃度反転処理を行うマスク濃度設定部38と、デ
ータ処理部33にて処理された画像データ(画像ピクセ
ルデータ及びマスクデータ)をそのピクセルデータの濃
度に対応する大きさの印刷網点に分解するドットジェネ
レータ39と、データ処理部33にて処理された画像デ
ータを出力表示データとして処理する表示処理部40と
を備え、それぞれ各部は、所定の動作制御プログラムに
基づいて中央制御部(CPU)にて動作制御される。
に、原画像のピクセルデータ(ピクセル座標データ、濃
度(明るさ)の電圧データ、ブルー、グリーン、レッ
ド、あるいはシアン、マゼンタ、イエローの各色デー
タ)や、マスクデータなど画像データを処理するデータ
処理部33と、マスクデータを作成するマスク作成部3
4と、マスクデータを出力する出力部35と、原画像の
ピクセルデータやマスクデータなど画像データを記憶す
る記憶部36と、データ処理部33及びマスク作成部3
4にマスク作成及び修正の指示をするマスク作成指示部
37と、マスクデータの濃度設定やグラディエーション
処理や濃度反転処理を行うマスク濃度設定部38と、デ
ータ処理部33にて処理された画像データ(画像ピクセ
ルデータ及びマスクデータ)をそのピクセルデータの濃
度に対応する大きさの印刷網点に分解するドットジェネ
レータ39と、データ処理部33にて処理された画像デ
ータを出力表示データとして処理する表示処理部40と
を備え、それぞれ各部は、所定の動作制御プログラムに
基づいて中央制御部(CPU)にて動作制御される。
【0043】本発明の画像切り抜き装置を、図9のブロ
ック図、及び図10、図11の動作フローチャート図に
基づいて説明する。
ック図、及び図10、図11の動作フローチャート図に
基づいて説明する。
【0044】<STEP1>画像データ入力部31は、
図2に示すような原画像AO (例えば原稿などの光学的
可視画像;図2参照)の光学画像を読み取り走査して、
電子画像データとしてのピクセルデータに変換するスキ
ャナー装置であり、この画像データ入力部31にて読み
取られた原画像のピクセルデータは記憶部36に記憶さ
れる。まず、図10に示すSTEP1では、上記画像デ
ータ入力部31にて原画像を読み取り走査して原画像の
ピクセルデータを作成する。 <STEP2>そして、STEP2にて、そのピクセル
データを記憶部36に記憶させる。
図2に示すような原画像AO (例えば原稿などの光学的
可視画像;図2参照)の光学画像を読み取り走査して、
電子画像データとしてのピクセルデータに変換するスキ
ャナー装置であり、この画像データ入力部31にて読み
取られた原画像のピクセルデータは記憶部36に記憶さ
れる。まず、図10に示すSTEP1では、上記画像デ
ータ入力部31にて原画像を読み取り走査して原画像の
ピクセルデータを作成する。 <STEP2>そして、STEP2にて、そのピクセル
データを記憶部36に記憶させる。
【0045】<STEP3>指示入力部32は、マスク
作成指示部37を介してデータ処理部33に、記憶部3
6から原画像のピクセルデータを読み出す指示をし、記
憶部36より原画像のピクセルデータを読み出して、必
要に応じてドットジェネレータ39を介し表示処理部4
0に出力され、CRTなど出力表示部41に原画像AO
を出力表示する。
作成指示部37を介してデータ処理部33に、記憶部3
6から原画像のピクセルデータを読み出す指示をし、記
憶部36より原画像のピクセルデータを読み出して、必
要に応じてドットジェネレータ39を介し表示処理部4
0に出力され、CRTなど出力表示部41に原画像AO
を出力表示する。
【0046】<STEP4>次に、指示入力部32のマ
ウスにて、原画像AO の主絵柄の輪郭に沿って画像をプ
ロットし、プロットされた座標値に基づいて、データ処
理部33又はマスク作成部34のデータ処理操作によ
り、図3に示すような輪郭線21を作成する。なお、輪
郭線21の作成はマニュアル作成方式にて原画像AO を
マウスなどにてトレースしながら行うこともできるし、
自動作成方式により行うことも可能である。
ウスにて、原画像AO の主絵柄の輪郭に沿って画像をプ
ロットし、プロットされた座標値に基づいて、データ処
理部33又はマスク作成部34のデータ処理操作によ
り、図3に示すような輪郭線21を作成する。なお、輪
郭線21の作成はマニュアル作成方式にて原画像AO を
マウスなどにてトレースしながら行うこともできるし、
自動作成方式により行うことも可能である。
【0047】<STEP5>そして、STEP5にて、
その輪郭線21のピクセルデータを記憶部36に記憶さ
せる。
その輪郭線21のピクセルデータを記憶部36に記憶さ
せる。
【0048】<STEP6>続いて、この輪郭線21を
出力表示部41のCRT画面上に表示して、該輪郭線2
1より外側又は内側領域のいずれかの領域、例えば、図
3に示す輪郭線21の外側領域を指示入力部32のマウ
スにて指定(クリック)して、その指示によりマスク濃
度設定部38にて、その指定領域を高濃度の光不透過領
域(遮光部)に設定してCRT画面上に表示し、マスク
作成部34にて、その輪郭線21に沿った主絵柄切り抜
き用のマスクデータ(ポジマスクデータ)を作成する。
なお、この主絵柄切り抜き用のマスクデータは、適宜に
記憶部36に一旦記憶させる。
出力表示部41のCRT画面上に表示して、該輪郭線2
1より外側又は内側領域のいずれかの領域、例えば、図
3に示す輪郭線21の外側領域を指示入力部32のマウ
スにて指定(クリック)して、その指示によりマスク濃
度設定部38にて、その指定領域を高濃度の光不透過領
域(遮光部)に設定してCRT画面上に表示し、マスク
作成部34にて、その輪郭線21に沿った主絵柄切り抜
き用のマスクデータ(ポジマスクデータ)を作成する。
なお、この主絵柄切り抜き用のマスクデータは、適宜に
記憶部36に一旦記憶させる。
【0049】<STEP7>続いて、図11に示すST
EP7では、上記主絵柄切り抜き用のポジマスクデータ
をマスク出力部35よりデータ処理部33に出力し、そ
のポジマスクデータに基づいて、データ処理部33によ
るデータ処理操作により原画像AO から主絵柄となる画
像(後に主絵柄部11となる画像)を切り抜いて、主絵
柄画像データを作成する。このデータは記憶部36に記
憶される。
EP7では、上記主絵柄切り抜き用のポジマスクデータ
をマスク出力部35よりデータ処理部33に出力し、そ
のポジマスクデータに基づいて、データ処理部33によ
るデータ処理操作により原画像AO から主絵柄となる画
像(後に主絵柄部11となる画像)を切り抜いて、主絵
柄画像データを作成する。このデータは記憶部36に記
憶される。
【0050】<STEP8>次に、図10に示すSTE
P8では、指示入力部32から、前述のSTEP4にて
作図した輪郭線21の両側に沿って形成すべきグラディ
エーション領域D相当部の幅値D1 、D2 を示す所定数
のピクセル幅(ピクセル数)をマスク作成指示部37に
入力指示し、マスク作成部34では、その幅値D1 、D
2 と、STEP5にて作図された輪郭線21のピクセル
データとに基づいて、前記輪郭線21に沿ってその両側
に、図4に点線22、23にて図示するような所定数の
ピクセル幅のグラディエーション領域相当部を作成す
る。
P8では、指示入力部32から、前述のSTEP4にて
作図した輪郭線21の両側に沿って形成すべきグラディ
エーション領域D相当部の幅値D1 、D2 を示す所定数
のピクセル幅(ピクセル数)をマスク作成指示部37に
入力指示し、マスク作成部34では、その幅値D1 、D
2 と、STEP5にて作図された輪郭線21のピクセル
データとに基づいて、前記輪郭線21に沿ってその両側
に、図4に点線22、23にて図示するような所定数の
ピクセル幅のグラディエーション領域相当部を作成す
る。
【0051】<STEP9>続いて、図11に示すST
EP9では、CRT画面上に図4に示すような前記輪郭
線21に沿ってその両側に所定数のピクセル幅のグラデ
ィエーション領域相当部の作成された画像を出力表示
し、上記輪郭線21に沿う前記グラディエーション領域
相当部(輪郭線21の内側又は外側に沿って幅値D1 又
は幅値D2 だけ拡張した領域相当部)を除外した、輪郭
線21より外側又は内側領域(例えば、輪郭線21より
内側領域)を、指示入力部32のマウスにて指定(クリ
ック)して、その指示によりマスク濃度設定部38にて
遮光部に相当する高濃度域に設定してCRT画面上に表
示し、マスク作成部34にて、図6に示すように領域M
1としての背景切り抜き用のマスクデータ(ポジマスク
データ)を作成する。
EP9では、CRT画面上に図4に示すような前記輪郭
線21に沿ってその両側に所定数のピクセル幅のグラデ
ィエーション領域相当部の作成された画像を出力表示
し、上記輪郭線21に沿う前記グラディエーション領域
相当部(輪郭線21の内側又は外側に沿って幅値D1 又
は幅値D2 だけ拡張した領域相当部)を除外した、輪郭
線21より外側又は内側領域(例えば、輪郭線21より
内側領域)を、指示入力部32のマウスにて指定(クリ
ック)して、その指示によりマスク濃度設定部38にて
遮光部に相当する高濃度域に設定してCRT画面上に表
示し、マスク作成部34にて、図6に示すように領域M
1としての背景切り抜き用のマスクデータ(ポジマスク
データ)を作成する。
【0052】<STEP10>続いて、STEP10で
は、上記背景切り抜き用のポジマスクデータをマスク出
力部35よりデータ処理部33に出力し、他方、画像デ
ータ入力部31にて、背景となる他の原画像BO (同一
原画像AO でもよい)を読み取り走査してピクセルデー
タを作成して、記憶部36に記憶させた後、データ処理
部33に出力する。そして、データ処理部33により背
景となる他の原画像BO のピクセルデータと上記背景切
り抜き用のポジマスクデータとに基づいてデータ処理操
作して、図6に示すように、背景となる画像(後に背景
部12となる画像)を他の原画像B O から切り抜いて背
景画像データを作成する。
は、上記背景切り抜き用のポジマスクデータをマスク出
力部35よりデータ処理部33に出力し、他方、画像デ
ータ入力部31にて、背景となる他の原画像BO (同一
原画像AO でもよい)を読み取り走査してピクセルデー
タを作成して、記憶部36に記憶させた後、データ処理
部33に出力する。そして、データ処理部33により背
景となる他の原画像BO のピクセルデータと上記背景切
り抜き用のポジマスクデータとに基づいてデータ処理操
作して、図6に示すように、背景となる画像(後に背景
部12となる画像)を他の原画像B O から切り抜いて背
景画像データを作成する。
【0053】<STEP11>次に、STEP11で
は、前記背景切り抜き用のポジマスクデータ(図6に示
す領域M1 を遮光領域とするマスクデータ)をCRT画
面上に出力表示し、表示されたそのポジマスクデータ
を、マスク作成部34にてマスク濃度設定部38の設定
指示により反転処理して反転マスク(背景部12相当部
を遮光部(高濃度域)とする背景部12と同形状の2値
化したポジマスク)データを作成した後に、同マスク濃
度設定部38の設定指示によりマスク作成部34にて、
図7に示すように、その反転マスクデータの高濃度域5
より透過部4(濃度0)の方向にグラディエーション領
域D相当部のピクセルデータの濃度が徐々に濃度低下す
るような濃度階調を付与し、グラディエーション領域D
の付与されたネガマスクデータを作成する。このデータ
は記憶部36に記憶され、また表示処理部40を介して
CRT画面上に出力表示する。なお、図8は、図7の領
域Eの拡大図である。
は、前記背景切り抜き用のポジマスクデータ(図6に示
す領域M1 を遮光領域とするマスクデータ)をCRT画
面上に出力表示し、表示されたそのポジマスクデータ
を、マスク作成部34にてマスク濃度設定部38の設定
指示により反転処理して反転マスク(背景部12相当部
を遮光部(高濃度域)とする背景部12と同形状の2値
化したポジマスク)データを作成した後に、同マスク濃
度設定部38の設定指示によりマスク作成部34にて、
図7に示すように、その反転マスクデータの高濃度域5
より透過部4(濃度0)の方向にグラディエーション領
域D相当部のピクセルデータの濃度が徐々に濃度低下す
るような濃度階調を付与し、グラディエーション領域D
の付与されたネガマスクデータを作成する。このデータ
は記憶部36に記憶され、また表示処理部40を介して
CRT画面上に出力表示する。なお、図8は、図7の領
域Eの拡大図である。
【0054】<STEP12>続いて、グラディエーシ
ョン領域Dの付与されたネガマスクデータを、マスク濃
度設定部38の設定指示によりマスク作成部34にて反
転処理して、グラディエーション領域Dの付与されたポ
ジマスクデータを作成する。このデータは記憶部36に
記憶され、また所定のハードディスク、光磁気ディス
ク、フロッピーディスクなど所定の記録媒体に記録し
て、グラディエーションの付与されたマスクデータ記録
媒体として保存する。このデータは、また表示処理部4
0を介してCRT画面上に出力表示することができる。
ョン領域Dの付与されたネガマスクデータを、マスク濃
度設定部38の設定指示によりマスク作成部34にて反
転処理して、グラディエーション領域Dの付与されたポ
ジマスクデータを作成する。このデータは記憶部36に
記憶され、また所定のハードディスク、光磁気ディス
ク、フロッピーディスクなど所定の記録媒体に記録し
て、グラディエーションの付与されたマスクデータ記録
媒体として保存する。このデータは、また表示処理部4
0を介してCRT画面上に出力表示することができる。
【0055】<STEP13>続いて、前記グラディエ
ーション領域Dの付与されたポジマスクデータと、前記
切り抜かれた背景画像データ(ピクセルデータ)とを、
データ処理部33に出力し、データ処理部33では、両
データに基づいてグラディエーション領域Dの付与され
た背景画像データを作成する。この背景画像データは記
憶部36に記憶され、また表示処理部40を介してCR
T画面上に出力表示する。
ーション領域Dの付与されたポジマスクデータと、前記
切り抜かれた背景画像データ(ピクセルデータ)とを、
データ処理部33に出力し、データ処理部33では、両
データに基づいてグラディエーション領域Dの付与され
た背景画像データを作成する。この背景画像データは記
憶部36に記憶され、また表示処理部40を介してCR
T画面上に出力表示する。
【0056】<STEP14>続いて、STEP7にお
いて記憶部36に記憶されている前記主絵柄画像データ
とSTEP13において記憶されている前記背景画像デ
ータの両データを、データ処理部に読み出し、表示処理
部40を介して、その両データに共通の輪郭線21のピ
クセルデータの座標値を基準にして設定できる整合用基
準座標値を整合位置決め用の基準値として、両データに
よる画像を整合一致させて合成し、CRT画面、プリン
ターなどの出力表示部41にて出力表示することによ
り、本発明の切抜き合成画像Aが得られる。
いて記憶部36に記憶されている前記主絵柄画像データ
とSTEP13において記憶されている前記背景画像デ
ータの両データを、データ処理部に読み出し、表示処理
部40を介して、その両データに共通の輪郭線21のピ
クセルデータの座標値を基準にして設定できる整合用基
準座標値を整合位置決め用の基準値として、両データに
よる画像を整合一致させて合成し、CRT画面、プリン
ターなどの出力表示部41にて出力表示することによ
り、本発明の切抜き合成画像Aが得られる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、マスク画像及びマスク
データとして、マスキングすべき遮光部に相当する高濃
度領域と、それ以外の透過部に相当する0濃度領域の境
界部分に、中間のグラディエーション領域を形成し、マ
スク輪郭線の両側に所定幅に亘って中間のグラディエー
ション領域を備えるようにしたので、このグラディエー
ション領域の設定によって、マスキングにより処理した
切り抜き処理画像に切り抜かれた痕跡が不自然に現れる
ことがなく、切抜き合成画像における切り抜き部分の痕
跡を目立たなくさせる効果がある。
データとして、マスキングすべき遮光部に相当する高濃
度領域と、それ以外の透過部に相当する0濃度領域の境
界部分に、中間のグラディエーション領域を形成し、マ
スク輪郭線の両側に所定幅に亘って中間のグラディエー
ション領域を備えるようにしたので、このグラディエー
ション領域の設定によって、マスキングにより処理した
切り抜き処理画像に切り抜かれた痕跡が不自然に現れる
ことがなく、切抜き合成画像における切り抜き部分の痕
跡を目立たなくさせる効果がある。
【0058】また、本発明によれば、マスク輪郭線の描
き方の厳密性が解消され、切抜き合成画像の画質として
高品位を要求される場合における画像切り抜き操作の作
業性を高める効果がある。
き方の厳密性が解消され、切抜き合成画像の画質として
高品位を要求される場合における画像切り抜き操作の作
業性を高める効果がある。
【図1】本発明の切抜き合成画像を説明する平面図。
【図2】本発明の切抜き合成画像を作成するための原画
像を説明する平面図。
像を説明する平面図。
【図3】本発明の切抜き合成画像を作成するための原画
像の主絵柄の輪郭線を説明する平面図。
像の主絵柄の輪郭線を説明する平面図。
【図4】本発明における輪郭線の両側に沿って所定幅で
形成されるグラディエーション領域相当部を説明する平
面図。
形成されるグラディエーション領域相当部を説明する平
面図。
【図5】本発明における輪郭線の両側に沿ったグラディ
エーション領域相当部を設定する方法を説明する概念
図。
エーション領域相当部を設定する方法を説明する概念
図。
【図6】本発明の切抜き合成画像を作成するための背景
となる他の原画像の切り抜きを説明する平面図。
となる他の原画像の切り抜きを説明する平面図。
【図7】本発明における背景のネガマスク画像及びその
マスク画像に含まれる輪郭線の両側に沿って作成された
グラディエーション領域を説明する平面図。
マスク画像に含まれる輪郭線の両側に沿って作成された
グラディエーション領域を説明する平面図。
【図8】本発明における背景のネガマスク画像に含まれ
る輪郭線の両側に沿って作成されたグラディエーション
領域の部分拡大平面図。
る輪郭線の両側に沿って作成されたグラディエーション
領域の部分拡大平面図。
【図9】本発明の画像切抜き装置のブロック図。
【図10】本発明の画像切抜き装置の動作を説明するフ
ローチャート図。
ローチャート図。
【図11】本発明の画像切抜き装置の動作を説明するフ
ローチャート図。
ローチャート図。
A…切抜き合成画像 AO …主絵柄となる原画像 AOR
…輪郭線画像 BO …背景となる他の原画像 C…グラディエーション
領域画像 D…グラディエーション領域 M1 …背景部作成用の遮光領域 nM…背景部作成用の
ネガマスク画像 1…主絵柄 2…背景 4…透過部 5…遮光部 11…主絵柄部 12…背景部 21…輪郭線 22、23…グラディエーション領域を
示す点線 30…画像処理装置 31…画像データ入力部 32…
指示入力部 33…データ処理部 34…マスク作成部 35…マス
ク出力部 36…記憶部 37…マスク作成指示部 38…マスク
濃度設定部 39…ドットジェネレータ 40…表示処理部 41…
出力表示部
…輪郭線画像 BO …背景となる他の原画像 C…グラディエーション
領域画像 D…グラディエーション領域 M1 …背景部作成用の遮光領域 nM…背景部作成用の
ネガマスク画像 1…主絵柄 2…背景 4…透過部 5…遮光部 11…主絵柄部 12…背景部 21…輪郭線 22、23…グラディエーション領域を
示す点線 30…画像処理装置 31…画像データ入力部 32…
指示入力部 33…データ処理部 34…マスク作成部 35…マス
ク出力部 36…記憶部 37…マスク作成指示部 38…マスク
濃度設定部 39…ドットジェネレータ 40…表示処理部 41…
出力表示部
Claims (3)
- 【請求項1】原画像のピクセルデータからコンピユータ
処理により所望のマスク輪郭線に沿って切り抜き線及び
切り抜き領域などを設定してマスクデータを作成し、該
マスクデータに基づいて、原画像を切り抜き処理して作
成された切抜き合成画像において、マスク輪郭線に沿っ
た両側に所定数のピクセル幅に亘るグラディエーション
領域の形成されたマスクデータに基づいて作成された切
抜き画像が合成表示されていることを特徴とする切抜き
合成画像。 - 【請求項2】原画像のピクセルデータからコンピユータ
処理により所望のマスク輪郭線に沿った切り抜き線及び
切り抜き領域などを設定してマスクデータを作成し、該
マスクデータに基づいて原画像を切り抜き処理して切抜
き合成画像を作成する画像切抜き装置において、マスク
輪郭線に沿った両側に所定数のピクセル幅に亘るグラデ
ィエーション領域を設定するマスク作成手段を備えて原
画像を切り抜き処理することを特徴とする画像切抜き装
置。 - 【請求項3】原画像のピクセルデータからコンピユータ
処理により所望のマスク輪郭線に沿って切り抜き線及び
切り抜き領域などを設定して作成されたマスクデータを
記録したマスクデータ記録媒体において、マスク輪郭線
に沿った両側に所定数のピクセル幅に亘るグラディエー
ション領域を備えるマスクデータが記録されていること
を特徴とするマスクデータ記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10343497A JPH10293390A (ja) | 1997-04-21 | 1997-04-21 | 切抜き合成画像及び画像切抜き装置及びマスクデータ記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10343497A JPH10293390A (ja) | 1997-04-21 | 1997-04-21 | 切抜き合成画像及び画像切抜き装置及びマスクデータ記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10293390A true JPH10293390A (ja) | 1998-11-04 |
Family
ID=14353940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10343497A Pending JPH10293390A (ja) | 1997-04-21 | 1997-04-21 | 切抜き合成画像及び画像切抜き装置及びマスクデータ記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10293390A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007181028A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Canon Inc | シートスキャン方式による画像処理装置および画像処理方法 |
JP2013003990A (ja) * | 2011-06-21 | 2013-01-07 | Casio Comput Co Ltd | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム |
-
1997
- 1997-04-21 JP JP10343497A patent/JPH10293390A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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