JPH10291605A - ごみ吸引輸送装置 - Google Patents

ごみ吸引輸送装置

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JPH10291605A
JPH10291605A JP9729097A JP9729097A JPH10291605A JP H10291605 A JPH10291605 A JP H10291605A JP 9729097 A JP9729097 A JP 9729097A JP 9729097 A JP9729097 A JP 9729097A JP H10291605 A JPH10291605 A JP H10291605A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ごみ圧縮動作時の伸縮シリンダの油圧値に基づ
き圧縮要求値の減少更新を抑制することで、ごみを効率
良く圧縮して収容するとともに、ごみの収集効率を向上
させる。 【解決手段】制御装置61により、ベッセルB 及びごみ収
容タンク24が所定負圧値に達した際にベッセル内のごみ
G をごみ収容タンク内にごみ輸送管13及び吸引管22を経
て吸引輸送するようベッセルに二次空気を導入すると共
に、その吸引輸送したごみの累積容量が圧縮要求値に達
する毎に、圧縮板によるごみ圧縮動作を挿入してごみ収
容タンク内のごみを圧縮するよう制御する。制御装置
を、油圧センサの油圧値が級数計算開始油圧以上となっ
た時点で第1の吸引圧縮サイクルから第2の吸引圧縮サ
イクルに切り換える。第2の吸引圧縮サイクルでは、ご
み圧縮動作を挿入する毎に圧縮要求値を一定量ずつ減少
させて更新し、その減少更新した圧縮要求値に達する毎
にごみ圧縮動作を挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ貯留容器に貯
留したごみをごみ吸引車のごみ収容タンクに吸引輸送す
るごみ吸引輸送装置に関し、詳しくは、その吸引輸送に
より収容したごみをごみ収容タンク内で圧縮させるごみ
圧縮動作をごみ収容タンク内のごみ量に応じた最適頻度
で行えるようにする対策に係る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平6−286804
号公報に開示されるように、ごみを吸引輸送するごみ吸
引輸送装置では、集合住宅などに設置されたごみ貯留容
器にごみ吸引車がごみ輸送管を介して接続され、ごみ貯
留容器の排出ゲートを開放してごみ吸引車の吸引装置に
よりごみ貯留容器を所定負圧値まで負圧化させた後、こ
の負圧化したごみ貯留容器内に二次空気を導入すること
で、ごみ貯留容器内のごみを上記ごみ輸送管を経てごみ
吸引車のごみ収容タンクに吸引輸送することが行われて
いる。
【0003】また、上記のごみ吸引輸送により、ごみが
ごみ収容タンク内にある程度吸引輸送されると、該ごみ
収容タンク内に設けられた圧縮板によりごみ圧縮動作を
行って、ごみを効率良くごみ収容タンク内に収容するよ
うにしている。
【0004】上述のごみ吸引輸送とごみ圧縮動作とは共
に制御装置により制御され、ごみ吸引輸送は、ごみ圧縮
動作が設定されていないごみ圧縮動作未設定区間におい
て何回かに分けて行われる。一方、ごみ圧縮動作は、ご
み貯留容器の大きさ又はごみ吸引輸送時の吸引パターン
に基づいて該ごみ貯留容器からごみ収容タンクに収容し
たごみ量を演算し、この演算したごみ量がごみ収容タン
クの大きさに応じて予め設定したごみ圧縮動作を必要と
する圧縮要求値に達する毎に自動的に行われ、ごみ収容
タンク内に吸引により導入したごみを順次圧縮すること
で導入口付近でのごみによる閉塞を防止するようにして
いる。このごみ圧縮動作を行うに際し、ごみ収容タンク
を負圧化したのち該ごみ収容タンクに外気を導入して導
入口付近のごみをごみ貯留容器側に一旦戻す逆洗動作が
先行して行われる。
【0005】その場合、吸引輸送したごみによる導入口
付近での閉塞は、ごみ収容タンク内に最初に収容したご
み量に比べて、ごみ圧縮動作を挿入する毎に少ないごみ
量で起こることが実験的に判明している。
【0006】このため、上記従来のごみ吸引輸送装置で
は、図9に示すように、空のごみ収容タンク内に繰り返
し収容したごみ量つまり累積容量がごみ圧縮動作を必要
とする圧縮要求値に達した時点において、それ以降のご
み圧縮動作を必要とする圧縮要求値を、ごみ圧縮動作を
行う毎に順次所定量ずつ減少させて更新し、2回目以降
のごみ圧縮動作を、その都度減少更新する圧縮要求値に
ごみの累積容量が達する毎に挿入して、ごみ圧縮動作の
間隔が徐々に漸減するように設定されることになる。具
体的には、同じ大きさのごみ貯留容器からごみGを吸引
輸送する場合、ごみ圧縮動作の挿入間隔は、5個のごみ
貯留容器の個数毎から4個毎、3個毎、2個毎というよ
うに漸減する。これにより、ごみ収容タンク内に収容し
たごみによる導入口付近での閉塞が確実に防止されるよ
うになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ごみ貯留容
器内に貯留されるごみの貯留率は常に一定ではなく、例
えばゴールデンウイーク中のように各家庭での外出が集
中したり、ごみ吸引車による回収間隔が都合により早め
られたりするなどして、ごみがごみ貯留容器の規定量に
満たずに少量しか貯留されないことがある。その場合、
ごみ貯留容器内のごみが、制御装置により予め計算した
吸引輸送によるごみの収容量よりも遅いペースでごみ収
容タンクに収容されることになる。このため、制御装置
は、遅いペースでのごみの収容にも拘らず、吸引輸送に
より収容したごみ収容タンク内のごみの累積容量が圧縮
要求値に達したと誤判断してごみ圧縮動作を挿入する。
このごみ圧縮動作は、それ以後のごみ圧縮動作について
も吸引輸送によるごみの累積容量を誤判断して挿入され
ることになり、上記従来のごみ吸引輸送装置のように、
ごみ圧縮動作が行われる毎に圧縮要求値が所定量ずつ減
少して更新されるものでは、そのごみ圧縮動作を挿入す
る都度減算更新される圧縮要求値にごみの累積容量が達
していないにも拘らず、早々にごみ圧縮動作が挿入され
る。
【0008】これでは、ごみ収容タンク内にごみを効率
良く圧縮して収容できないばかりでなく、ごみの収容量
当たりのごみ圧縮動作を行う頻度が増し、そのごみ圧縮
動作を行う前に逐次挿入される逆洗動作に引き続き吸引
装置が停止することからも、ごみ圧縮動作の頻度が増加
すれば、逆洗動作および吸引装置の停止/再可動の回数
も自ずと増加してごみの吸引輸送可能な領域(ごみ圧縮
動作未設定区間)が短くなり、ごみの収集効率が悪化す
ることになる。
【0009】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ごみ圧縮動作時のごみの
圧縮値を検出し、この圧縮値に基づいてごみ収容タンク
内でのごみの収容量を正確に判断することで、ごみ収容
量が少ない状態での圧縮要求値の減少更新を抑制し、ご
み収容タンク内にごみを効率良く圧縮して収容するとと
もに、ごみの収集効率の向上を図ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が講じた解決手段は、ごみ貯留場に設けられ
たごみ貯留容器からその内部に貯留されたごみをごみ吸
引車のごみ収容タンクに吸引輸送するようにしたごみ吸
引輸送装置を前提とする。さらに、上記ごみ貯留容器お
よびごみ収容タンク内を共に負圧にした状態で、該ごみ
貯留容器に二次空気を導入して内部のごみをごみ収容タ
ンクに吸引輸送し、かつ上記ごみ収容タンク内に収容さ
れたごみ量が、このごみ収容タンクの大きさに応じて予
め設定したごみ圧縮動作を必要とする圧縮要求値に達す
る毎に、該圧縮要求値を所定量ずつ減少更新させながら
ごみ収容タンク内のごみを圧縮するよう制御する制御装
置と、ごみ圧縮動作時のごみの圧縮値を検出する圧縮値
検出手段とを備える。そして、上記制御装置を、上記圧
縮値検出手段の出力を受け、その出力値が所定圧縮値未
満であるときに、上記圧縮要求値を減少更新させないよ
う初期圧縮要求値を保持するような構成としたものであ
る。
【0011】これにより、本発明では、たとえばゴール
デンウイーク中のように各家庭での外出が集中したり、
ごみ吸引車による回収間隔が都合により早められたりす
るなどして、ごみがごみ貯留容器の規定量に満たずに少
量しか貯留されていない場合、ごみ貯留容器内のごみ
は、制御装置により予め計算した設定ごみ量を下回る少
ない量しかごみ収容タンクに収容されないことになる。
このとき、ごみ収容タンク内に吸引輸送により収容した
ごみ量が設定ごみ量を下回る少ない量であるにも拘ら
ず、ごみ圧縮動作を必要とする圧縮要求値に達したと誤
判断してごみ圧縮動作が挿入されても、吸引輸送により
収容したごみ量が少量であるために、ごみ圧縮動作時の
ごみの圧縮値が所定圧縮値には到底満たず、ごみ圧縮動
作が行われても圧縮要求値は減少更新されずに初期圧縮
要求値のままで保持され、少量のごみがごみ圧縮動作に
よって、導入口付近での閉塞を回避しつつ順次後方に押
し込まれることになる。このため、設定ごみ量を下回る
少量のごみを押し込む際のごみの圧縮値に基づいてごみ
収容タンク内でのごみの収容量が正確に判断されること
になり、ごみ圧縮動作の頻度が最小となって、設定ごみ
量を下回る少量のごみを押し込む際のごみ圧縮動作を挿
入するごとに圧縮要求値を減少更新させてごみ圧縮動作
の頻度が増加することが防止され、ごみの吸引輸送可能
な領域(ごみ圧縮動作未設定区間)が長く確保されて、
ごみ収容タンク内にごみが効率良く圧縮して収容され
る。
【0012】しかも、ごみ圧縮動作が行われる前に逆洗
動作に引き続き吸引装置が停止することになるが、ごみ
圧縮動作の頻度が最小となることから、逆洗動作および
吸引装置の停止/再可動の回数も自ずと減少し、ごみの
収集効率が高められる。
【0013】その後、圧縮要求値を初期圧縮要求値に保
ちつつ順次後方に押し込んだごみが堆積して、ごみ圧縮
動作時のごみの圧縮値が所定圧縮値になった際には、そ
れ以降にごみ圧縮動作を挿入する毎に圧縮要求値を初期
圧縮要求値から所定量ずつ減少させて更新する。これに
より、圧縮要求値を初期圧縮要求値のままで保持して行
われるごみ圧縮動作によって効率良く押し込んだごみに
対して、新たにごみが吸引輸送されると、所定量ずつ減
少更新される圧縮要求値に達する毎に挿入されるごみ圧
縮動作によってごみが適格に圧縮され、ごみ圧縮動作の
間隔が徐々に漸減されて、ごみ収容タンク内に収容した
ごみによる導入口付近での閉塞が確実に防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0015】図1は本発明の実施の形態に係るごみ吸引
輸送装置の構成を示し、このごみ吸引輸送装置1は、家
庭の厨芥などを袋詰めしたごみGをごみ貯留容器として
のベッセルBに一時貯留し、この貯留したごみGを、ご
み吸引車Vの吸引装置23(後述する)によって吸引す
ることで、後述するごみ収容タンク24内に収容するよ
うに構成されてなる。
【0016】上記ベッセルBは、図示しない建物下方の
ごみ貯留場Xに設けられている。該ベッセルBの上壁に
は開口5が形成され、該開口5には、建物の各階に亘っ
て垂直方向に延びるシュート6の下端が接続されてい
る。このシュート6には、所用階毎に投入口7(図では
1箇所のみ示す)が設けられている。そして、上記開口
5には、該開口5を開閉作動する投入ゲート8が設けら
れ、該投入ゲート8はエアシリンダ9の伸縮動により開
閉作動するようになっている。また、上記投入ゲート8
の近傍には、該投入ゲート8の開閉作動を検出するリミ
ットスイッチなどの検出器(図示せず)が設けられてい
る。
【0017】上記ベッセルBの側壁下部には排出口11
が形成され、該排出口11は漏斗状の連結部材12を介
してごみ輸送管13に接続されている。このごみ輸送管
13の排出口11近傍側には、該ごみ輸送管13を開閉
作動する排出ゲート14が設けられ、該排出ゲート14
はエアシリンダ15の伸縮動により開閉作動するように
なっている。上記排出ゲート14の近傍には、該排出ゲ
ート14の開閉作動を検出するリミットスイッチなどの
検出器(図示せず)が設けられている。
【0018】また、上記ベッセルBの側壁下部には二次
空気導入口16が形成されている。この二次空気導入口
16は導入管17の一端に設けられ、その導入管17の
他端はベッセルB内に外気を供給できるように大気に開
放している。上記導入管17には該導入管17を開閉作
動する二次弁18が介設され、該二次弁18はエアシリ
ンダ19の伸縮動により開閉作動するようになってい
る。上記二次弁18の近傍には、該二次弁18の開閉作
動を検出するリミットスイッチなどの検出器(図示せ
ず)が設けられている。
【0019】上記ごみ輸送管13はドッキングステーシ
ョンDに延設され、カップリング21によってごみ吸引
車Vから延設された吸引管22と脱着自在に接続される
ようになっている。
【0020】また、上記各エアシリンダ9,15,19
は、図示しないエアホースによりごみ吸引車Vに設けら
れたコンプレッサタンクなどからなるエアー源(図示せ
ず)に上記ドッキングステーションDを経て接続されて
いる。尚、エアー源はベッセルB側に設けられていても
良い。
【0021】ここで、ごみ吸引車Vの構成を図2に基づ
いて説明する。
【0022】ごみ吸引車Vは、吸引装置23と、該吸引
装置23により吸引したごみGを収容するごみ収容タン
ク24とを車台Vaの前後にそれぞれ搭載してなる。
【0023】図6に示すように、上記吸引装置23は、
一端が上記ごみ収容タンク24に接続され、かつ他端が
大気に開放する吸引通路31を備えている。該吸引通路
31にはウォータスクラバ32が介設され、該ウォータ
スクラバ32よりも大気開放側(他端側)の吸引通路3
1にはブロワ33が介設されている。該ブロワ33より
も大気開放側の吸引通路31には消音器34が介設され
ている。そして、上記ブロワ33は、ごみ吸引車Vのエ
ンジン駆動時にそのエンジン回転数に対応する回転数で
作動し、ブロワ33の作動によりごみ収容タンク24お
よびベッセルBを負圧化させるようになっている。
【0024】上記ウォータスクラバ32よりもごみ収容
タンク24側(一端側)の吸引通路31には、一端が大
気に開放する開放管35の他端が接続され、この開放管
35には該開放管35を開閉作動する大気開放弁36が
介設されている。また、上記ウォータスクラバ32とブ
ロワ33との間の吸引通路31には、ブロワ33による
負圧値を検出する圧力センサ37が介設されている。さ
らに、上記ブロワ33よりもごみ収容タンク24側(吸
込側)の吸引通路31と、上記ブロワ33よりも大気開
放側(吐出側)の吸引通路31との間には、該ブロワ3
3をバイパスするバイパス管38が設けられている。該
バイパス管38にはブロワアンロード弁39が介設さ
れ、このブロワアンロード弁39の開閉制御により、後
述するごみGの吸引輸送時においてブロワ33の負圧値
を所定レベルに保持するようにしている。
【0025】図2に示すように、上記吸引管22は、上
記ごみ収容タンク24の上壁前端部に開口する導入口4
0に接続されたエルボ状の旋回管41を備え、該旋回管
41は鉛直軸回りに回転可能となっている。この旋回管
41の先端には、車体前後方向へ延びる格納状態から自
在に可撓する第1可撓管42の基端が接続されている。
また、この第1可撓管42の先端には車体前後方向へ延
びる傾動管43の基端が接続され、該傾動管43は傾動
シリンダ47の伸縮動により上下方向に傾動自在となっ
ている。この傾動管43には伸縮管44が内包され、該
伸縮管44は、その先端側が傾動管43に対して水平方
向に伸縮動するようになっている。この伸縮管44の先
端には、上下方向へ延びる格納状態から自在に可撓する
第2可撓管45の基端が接続されている。つまり、吸引
管22は、旋回管41、第1可撓管42、傾動管43、
該伸縮管44および第2可撓管45によって構成されて
いる。
【0026】そして、上記吸引管22は、ごみ吸引輸送
時において、ごみ吸引車Vを上記ドッキングステーショ
ンDに寄せて停車させた状態で、上記旋回管41の旋回
動作、傾動管43の傾動動作および伸縮管44の伸縮動
作等によって吸引管22(第2可撓管45)の先端部が
ドッキングステーションDに容易に接続され、上記ごみ
輸送管13を経てごみ収容タンク24とベッセルBとが
連通するようになっている。
【0027】上記ごみ収容タンク24の後端には開口2
4aが形成され、該開口24aは、その上端縁に支持さ
れて後方に下開きする開閉扉46により開閉自在に構成
されている。該開閉扉46は、開閉シリンダ48の伸縮
動により開閉作動するようになっている。また、上記開
閉扉46には、吸引管22の先端部(第2可撓管45の
先端部)を格納状態に保持する保持具46aが設けられ
ている。
【0028】また、上記ごみ収容タンク24の内部に
は、圧縮板51が車体前後方向に摺動自在に配設されて
いる。この圧縮板51の前面とごみ収容タンク24の前
壁との間には、油圧駆動手段としての伸縮シリンダ52
が連結されている。そして、上記圧縮板51は、伸縮シ
リンダ52の伸縮動により、前方のごみ吸引位置(図2
に実線で示す位置)と、後方の排出位置(図2に二点鎖
線で示す位置)との間で摺動移動するようになってい
る。この伸縮シリンダ52には、該圧縮シリンダ52の
油圧を検出する圧縮値検出手段としての油圧センサ50
(図2に表れる)が設けられ、この油圧センサ50によ
り、圧縮板51が後方へ摺動移動してごみGの圧縮動作
を行う際の圧縮板51の圧縮値が検出されるようになっ
ている。
【0029】そして、上記圧縮板51は、その後面上部
にシュート部51aを、後面下部に圧縮部51bをそれ
ぞれ備えている。このシュート部51aは、ごみ吸引開
始時に圧縮板51をごみ吸引位置に位置付けた際に、吸
引管22の基端部(旋回管41の基端部)に導入口40
を経て連通することで、吸引管22を経て吸引されてく
るごみGをその吸引による慣性力と相俟ってシュート部
51aによりごみ収容タンク24内の後方側に飛ばすよ
うにしている。
【0030】また、図7に示すように、上記ごみ収容タ
ンク24の導入口40近傍の上壁には第1吸引口53が
形成されているとともに、その上壁と前壁との角部にも
それぞれ第2および第3吸引口54,55が形成されて
いる。上記第1吸引口53は、ごみ収容タンク24角部
の第2,第3吸引口54,55を経て上記吸引通路31
のごみ収容タンク24側に連通しており、上記ブロワ3
3の作動によって、これら吸引口53〜55、導入口4
0、吸引管22およびごみ輸送管13を経てベッセルB
内の空気を吸引し、これによりベッセルBおよびごみ収
容タンク24を負圧化するようにしている。
【0031】上記ごみ収容タンク24上壁の第1吸引口
53には、パンチングメタルなどのフィルタ56が設け
られており、吸引輸送時においてごみ収容タンク24内
に吸引されたごみGが第1吸引口53から吸引通路31
側に侵入しないようにしている。また、上記ごみ収容タ
ンク24上壁の上面側にはカバー体57が取り付けら
れ、このカバー体57によって第1吸引口53と第2吸
引口54との間に吸引通路を形成するようにしている。
【0032】そして、図1および図2に示すように、上
記ごみ吸引車Vには制御装置61が設けられている。該
制御装置61には、ベッセルBに設けられた各検出器、
並びに圧力センサ37および油圧センサ50などの検出
信号(圧縮値)が入力されるようになっている。上記制
御装置61は、これらの検出信号などに基づいて、ベッ
セルBの投入ゲート8,排出ゲート14および二次弁1
8を開閉制御し、ベッセルB内のごみGを順次ごみ収容
タンク24に吸引輸送するように構成されている。この
ベッセルBからのごみGは、ベッセルBの大きさに応じ
て繰り返し行われる吸引パターンによって吸引輸送され
るようになっている。
【0033】この制御装置61では、ごみGの吸引輸送
時にベッセルBからのごみ吸引輸送動作(吸引パター
ン)によりごみ収容タンク24に吸引輸送されるであろ
う仮想ごみ量Q(図4参照)がそのベッセルの大きさか
ら求められるようになっている。従って、制御装置61
では、ごみ吸引輸送動作を行っているベッセルBの大き
さを認識することで、そのベッセルBからごみ収容タン
ク24に収容される仮想ごみ量Qが把握されるようにな
っている。そして、上記制御装置61では、上記伸縮シ
リンダ52による圧縮板51のごみ圧縮動作を予め設定
した所定のタイミングで行うよう制御されている。この
ごみ圧縮動作は、圧縮板51をごみ吸引位置からごみ排
出位置側に後退移動させて、この圧縮板51の前面によ
りごみ収容タンク24内のごみGを後方に移動させつつ
圧縮させるようにしており、各ごみ圧縮動作未設定区間
ごとの上記の仮想ごみ量Qの総和が後述する余裕値Mに
達するごとに行われる。そして、上記圧縮板51による
ごみ圧縮動作を行うに当たり、まず逆洗動作が行われ
る。この逆洗動作は、ごみ収容タンク24を負圧化させ
た後、大気開放弁36を開放することで、開放管35か
ら外気を各吸引口53〜55を経てごみ収容タンク24
に導入し、これにより第1吸引口53のフィルタ56に
貼り付いた紙、テープなどの付着物を剥がすとともに第
1吸引口53付近にあるごみGを除去し、かつ吸引管2
2内にごみGが留っていればそのごみGをドッキングス
テーションD側に一旦戻す動作のことである。この場
合、単一のベッセルBからの吸引パターンにより吸引輸
送した仮想ごみ量Qでは余裕値Mに達しない場合には、
複数のベッセルにまたがってごみGを順次吸引輸送する
ことで、その総和によってごみ圧縮動作を必要とする余
裕値M(図4参照)とするようにしている。
【0034】さらに、図8に示すように、上記吸引装置
23のケーシング23aの右側面には、上記制御装置6
1に指令信号を出力する操作盤60が設けられている。
この操作盤60の上部にはモニタ62が配置され、該モ
ニタ62には、吸引装置23によるごみGの吸引状態お
よびその吸引輸送を行うベッセルBの番号(例えば10
号など)が表示されるようになっている。このモニタ6
2に表示されるベッセルBの番号、正確には後述するベ
ッセル番号Bm の番号は、当該ベッセルBの大きさに応
じた所定の吸引パターンを繰り返し行って輸送完了する
毎に減算更新され、当該ベッセルBよりも1つ小さいベ
ッセル番号Bm の番号が表示されるようになっている。
【0035】次に、複数のベッセルBからごみ収容タン
ク24にごみGを吸引輸送して圧縮する場合の制御装置
61による制御を図3のタイムチャート並びに図4およ
び図5のフローチャートに基づいて説明する。
【0036】この場合、ごみ収容タンク24は空状態で
あり、ごみ吸引車Vはごみ貯留場Xのドッキングステー
ションDに寄せて停止し、旋回管41の旋回動作、傾動
管43の傾動動作および伸縮管44の伸縮動作等によっ
て吸引管22(第2可撓管45)の先端部をドッキング
ステーションDに接続させて、ごみ収容タンク24とベ
ッセルBとをごみ輸送管13を経て連通させた状態とな
っている。また、吸引管22とドッキングステーション
Dとの接続により、このごみ貯留場XのベッセルBの数
および大きさ、前回ごみGを吸引輸送したベッセルの番
号、並びに各ベッセルBまでのごみ輸送管13の長さな
どのごみ貯留場X側の情報がごみ吸引車Vの制御装置6
1に入力されるようになっている。さらに、操作装置の
各操作スイッチからの操作信号、ベッセルBの各検出
器、圧力センサ37および油圧センサ50などの検出信
号が制御装置61に入力可能な状態となっている。
【0037】先ず、図4のフローチャートのステップS
1において、当該ごみ貯留場XのベッセルBの総数、例
えば「70」を、吸引完了するごとに減算更新するカウ
ンタCNTに入力し、操作盤60のモニタ62にはカウ
ンタCNTと同様にベッセルBを吸引完了するごとに減
算更新するベッセル番号Bm の最大値を表示する。この
場合、モニタ62にはベッセル番号Bmの最大値「第7
0号」が表示されるが、前回のごみGの吸引輸送の続き
を行うときには、ごみ貯留場X側において前回吸引輸送
時の続き番号が記憶されており、たとえば前回のごみG
の吸引輸送がベッセル番号B32で終了しているときに
は、今回のごみGの吸引輸送を開始するベッセル番号B
31 (今回のベッセル番号の最大値) がモニタ62に表示
される。よって、カウンタCNTは、未吸引のベッセル
個数をカウントする変数であり、ベッセル番号Bm は吸
引対象となるベッセルBを特定する変数であるため、両
変数の値が一致するとは限らない。
【0038】次いで、ステップS2で、ごみGの吸引輸
送を開始する当該ベッセルBのみの投入ゲート8を閉じ
るとともに、排出ゲート14を開放し、ステップS3に
おいて、該ベッセルBの大きさからその内部に貯留され
ているごみ容量を仮想ごみ量Qとして書き込む。その
後、ステップS4において、操作盤60の吸引開始操作
スイッチ63をON操作し、吸引装置23のブロワ33
を作動させる。しかる後、ステップS5で、ブロワ33
の負圧が所定の最大負圧値であるか否かを圧力センサ3
7により判定し、ブロワ33の負圧が所定の最大負圧値
となるまでベッセルB内を減圧する。そして、ベッセル
B内減圧完了後にステップS6に進む。
【0039】このステップS6では、後述する圧縮作動
ルーチンを起動するための圧縮フラグFLGのチェック
を行い、圧縮フラグFLGが「0」であれば、ステップ
S7に進み、このステップS7において、ベッセルBの
二次弁18を開放し、二次空気導入口16より二次空気
をベッセルB内に導入する。これによって、ベッセルB
内のごみGはタンブリングされながら排出ゲート14よ
りごみ輸送管13および吸引管22を経てごみ収容タン
ク24内に吸引輸送され、1サイクルの吸引パターンが
行われることになる。
【0040】その後、ステップS8において、ベッセル
Bの大きさに応じて再吸引が必要であるか否かを判定
し、再吸引が必要であるYESの場合には上記ステップ
S4に戻って吸引パターンを繰り返す一方(この場合、
吸引開始操作スイッチ63のON操作は不要)、不要で
あればステップS9に進む。このステップS9では、ご
みGの吸引輸送が複数のベッセルBにまたがって行われ
る場合の仮想ごみ量Qの累積容量ΣQと、ごみ収容タン
ク24内に収容可能な満杯容量(ごみ圧縮動作を行わな
ければタンク容積に等しいが、ごみ圧縮動作するためそ
れ以上の容量)とを比較する。この場合、ごみGの吸引
輸送が複数のベッセルBにまたがって行われると、ごみ
Gを吸引輸送するごとに仮想ごみ量Qの累積容量ΣQは
増加することになる。そして、ステップS9において、
累積容量ΣQがごみ収容タンク24の満杯容量を上回っ
た際に、ステップS18に進んで、操作盤60のモニタ
62に「満杯」と表示して制御を終了する。この場合、
累積容量ΣQは、ごみ収容タンク24内のごみGが排出
された際に「0」にクリアされる変数である。
【0041】一方、上記ステップS9の判定が、ごみ収
容タンク24の満杯容量よりも仮想ごみ量Qの累積容量
ΣQが下回っているNOである場合には、ステップS1
0において、ごみ収容タンク24内にごみGを繰り返し
行われる吸引パターンにより順次吸引輸送した際に、ご
み圧縮動作なしでもごみ収容タンク24の導入口40付
近において閉塞トラブルもなくごみGを吸引できるごみ
容量の限界値よりある程度余裕を持たせた余裕値Mか
ら、仮想ごみ量Qを減算する。この場合、余裕値Mは、
仮想ごみ量Qの累積容量ΣQと同様にごみ収容タンク2
4内からごみGが排出された際に所定値に初期化される
変数であり、実験により得られた経験値である。
【0042】それから、ステップS11で、上記ステッ
プS10の減算値(M−Q)の正負判定を行い、仮想ご
み量Qが余裕値Mよりも小さく減算値(M−Q)が正と
なるNOの場合には、ごみ圧縮動作をしなくても引き続
きごみGの吸引輸送が可能であると判断して、ステップ
S13に進む。
【0043】一方、仮想ごみ量Qが余裕値Mを上回って
減算値(M−Q)が負となるYESの場合には、引き続
きごみGの吸引輸送を続けるとごみ収容タンク24の導
入口40付近で閉塞原因となると判断して、ステップS
12に進む。そして、このステップS12において、上
記ステップS6の圧縮フラグFLGを「1」にセットす
る。この圧縮フラグFLGは、最初に吸引管22をドッ
キングステーションDに接続した際に「0」に初期化さ
れるものである。
【0044】しかる後、ステップS13において、カウ
ンタCNTをチェックしてごみ貯留場Xの全てのベッセ
ルB内のごみGを一通り吸引輸送したか否かを判定す
る。つまり、前回行ったごみGの吸引輸送に引き続いて
どのベッセルBから吸引輸送を開始したとしても、カウ
ンタCNTが「1」であればごみ貯留場Xの全てのベッ
セルBについて一巡したことになる。よって、ステップ
S13の判定がカウンタCNT=1であるYESの場合
には、ステップS19で、操作盤60のモニタ62に
「ベッセル吸引終了」と表示し、この表示を視た作業者
により操作盤60の停止操作スイッチ65をON操作し
て、吸引装置23のブロワ33を停止させる。一方、ス
テップS13の判定がカウンタCNT=1でないNOの
場合には、ステップS14でベッセル番号Bm を1つ減
算し、ステップS15に進む。
【0045】このステップS15において、ベッセル番
号Bm が「0」以下か否かを判定し、ベッセル番号Bm
が「0」以下であるYESの場合には、ステップS16
で、ベッセル番号Bm をごみ貯留基地Xのベッセル番号
最大値に戻してから、ステップS17に進む。このステ
ップS17では、上記ステップS15の判定がベッセル
番号Bm が「0」よりも大きいNOの場合と同様に、カ
ウンタCNTを1つ減算してから上記ステップS3に戻
る。
【0046】一方、上記ステップS6の判定が、圧縮フ
ラグFLG=1であるYESの場合には、ステップS2
0において逆洗動作を行った後、ステップS21でごみ
圧縮動作を行う。この逆洗動作により、ごみ収容タンク
24を負圧化させた後、大気開放弁36を開放して、開
放管35からの外気を各吸引口53〜55を経てごみ収
容タンク24に導入し、第1吸引口53付近の付着物お
よびごみGを除去し、かつ吸引管22内のごみGをドッ
キングステーションD側に一旦戻すことが行われる。
【0047】上記ステップS21でのごみ圧縮動作につ
いては後述するが、このごみ圧縮動作終了後、ステップ
S22において、圧縮フラグFLGを「0」にクリア
し、ステップS23に進む。このステップS23では、
上記ステップS21でのごみ圧縮動作の間隔を漸減する
級数計算を行うか否かを、級数計算フラグKFにより判
定する。この級数計算フラグKFは、後述するごみ圧縮
動作のルーチンにおいて、ごみ収容タンク24内にある
程度ごみGが留った状態を検出したときに「1」となる
フラグである。また、級数計算フラグKFは、ごみ収容
タンク24内のごみGが排出されたときに「0」にクリ
アされる。つまり、ステップS23において、級数計算
フラグKFが「0」のとき、ごみ収容タンク24内にあ
まりごみGが留っていないと判断して、ステップS27
に進む。
【0048】そして、ステップS27では、上記ステッ
プS10の余裕値Mの初期値を決定する。具体的には、
ごみ収容タンク24の大きさに応じて該ごみ収容タンク
24内のごみGが排出されたときに所定値(初期圧縮要
求値)にリセットされる圧縮要求値Ct により余裕値M
の初期値を決定する。つまり、圧縮要求値Ct の所定値
は、余裕値Mの初期値と同値であり、ごみ圧縮動作を行
うべく負の値となった余裕値Mを圧縮要求値Ct の値に
戻している。
【0049】以上のステップS10〜S12およびステ
ップS6並びにステップS23,27により、図3に示
すように、第1の吸引・圧縮サイクルにおいて、ごみ圧
縮動作を行う間隔が設定されることになる。具体的に
は、同じ大きさのベッセルBからごみGを吸引輸送する
場合、圧縮フラグFLGは5個のベッセルBの個数毎に
「1」にセットされ、ごみ圧縮動作が定量間隔、つまり
ベッセル番号B65、B60、B55、B50およびB45でのブ
ロワ33による最大負圧前に行われる。
【0050】一方、ステップS23の判定が、級数計算
フラグKFが「1」であるとき、つまりごみ収容タンク
24内にごみGがある程度留っているときには、ステッ
プS24に進む。このステップS24では、圧縮要求値
Ct を一定量Kだけ減算する。その後、ステップS25
において、圧縮要求値Ct が下限値(下限値≧一定量
K)であるか否かを判定し、圧縮要求値Ct が下限値で
ないNOの場合には、ステップS27に進む一方、圧縮
要求値Ct が下限値であるYESの場合には、ステップ
S26において、圧縮要求値Ct を下限値に設定する。
これにより、級数計算フラグKFが「1」になった後
で、例えば同じ大きさのベッセルBからごみGを吸引輸
送した場合、圧縮フラグFLGが「1」にセットされる
間隔は、ごみ圧縮動作を行う回数に応じて次第に漸減す
る。よって、上記ステップS10〜S12およびステッ
プS6並びにステップS23〜S27により、図3に示
すように、第2の吸引・圧縮サイクルにおいて、ごみ圧
縮動作を行う毎に圧縮要求値Ct を一定量Kずつ減算し
てごみ圧縮動作の間隔が漸減設定されることになる。具
体的には、第2の吸引・圧縮サイクルにおいて同じ大き
さのベッセルBからごみGを吸引輸送する場合、圧縮フ
ラグFLGは、ベッセル番号B40,B35,B31,B27,
B23,B20,B17,…にて「1」にセットされ、ごみ圧
縮動作がベッセル番号B40,B35,B31,B27,B23,
B20,B17,…でのブロワ33による最大負圧前に行わ
れる。
【0051】次に、上記ステップS21の圧縮動作を図
5のフローに沿って説明する。
【0052】先ず、ステップS31においてブロワ33
による吸引を一時停止する。次いで、ステップS32に
おいて、伸縮シリンダ52を伸長させて圧縮板51を排
出位置(図2に示す二点鎖線位置)側へ後退移動させ始
めるとともに、ステップS33でタイム計測を開始す
る。
【0053】その後、ステップS34において、油圧セ
ンサ50により伸縮シリンダ52の油圧(圧縮板51の
圧縮値)が限界油圧P1 (例えば油圧最大値の約80
%)以上であるか否かを判定し、伸縮シリンダ52の油
圧が限界油圧P1 以上であるYESの場合には、圧縮板
51によるごみ圧縮動作が完了したと判断して、ステッ
プS36に進む。一方、上記ステップS34の判定が、
伸縮シリンダ52の油圧が限界油圧P1 未満であるNO
の場合には、ステップS35において、上記ステップS
33のタイム計測が満了しているか否かを判定する。こ
のステップS35の判定では、圧縮板51が圧縮最大位
置に到達するまでの後退移動量を時間で計測しており、
圧縮板51を圧縮最大位置に到達するまで後退移動させ
ることで、ごみ圧縮動作を行うようにしている。
【0054】そして、上記ステップS35の判定が、タ
イムオーバしていないNOの場合にはタイムオーバする
まで待機し、タイムオーバした時点で、ステップS36
に進む。このステップS36では、油圧センサ50によ
って伸縮シリンダ52の油圧が所定圧縮値としての級数
計算開始油圧P2 (P2 <P1 )以上であるか否かを判
定する。そして、上記ステップS36の判定が、伸縮シ
リンダ52の油圧が級数計算開始油圧P2 以上であるY
ESの場合には、ごみ収容タンク24内にある程度ごみ
Gが留っていると判断し、ステップS37において、上
記ステップS23の級数計算フラグKFを「1」にセッ
トする。
【0055】しかる後、上記ステップS36の判定が、
伸縮シリンダ52の油圧が級数計算開始油圧P2 未満で
あるNOの場合と同様に、ステップS38に進み、この
ステップS38において、伸縮シリンダ52を収縮させ
て圧縮板51を前進移動させる。その後、ステップS3
9において、圧縮板51がごみ吸引位置(図2に示す実
線位置)に位置付けられるまで待機した後、ごみ圧縮動
作を終了し、上記ステップS22に進む。
【0056】これにより、ステップS10〜S12およ
びステップS6並びにステップS23,27により、第
1の吸引・圧縮サイクルにおいてごみ圧縮動作を行う間
隔が設定されることになる。具体的には、第1の吸引・
圧縮サイクルにおいて同じ大きさのベッセルBからごみ
Gを吸引輸送する場合、圧縮フラグFLGは、5個のベ
ッセルBの個数毎に「1」にセットされる。
【0057】これにより、たとえばゴールデンウイーク
中のように各家庭での外出が集中したり、ごみ吸引車V
による回収間隔が都合により早められたりするなどし
て、ごみGがベッセルBの規定量に満たずに少量しか貯
留されていない場合、ベッセルB内のごみGは、制御装
置61により予め計算した設定ごみ量を下回る少ない量
のみしかごみ収容タンク24に収容されないことにな
る。このとき、ごみ収容タンク24内に吸引輸送により
収容したごみ量が設定ごみ量を下回る少ない量であるに
も拘らず、ごみ圧縮動作未設定区間ごとの仮想ごみ量Q
の総和が余裕値Mを上回って減算値(M−Q)が負であ
ると誤判断しても、吸引輸送により収容したごみ量が少
量であるために、ごみ圧縮動作時の伸縮シリンダ52の
油圧値(油圧センサ50の検出値)が級数計算開始油圧
P2 には到底満たないので、制御装置61は第1の吸引
圧縮サイクルに切換えられており、ごみ圧縮動作が行わ
れても圧縮要求値Ct は減少更新されずに初期値(所定
値)のままで継続され、少量のごみGが圧縮板51によ
るごみ圧縮動作によって、導入口40付近での閉塞を回
避しつつ順次後方に押し込まれることになる。従って、
設定ごみ量を下回る少量のごみGを圧縮板51で押し込
む際の伸縮シリンダ52の油圧に基づいて実際に吸引さ
れたごみ容量が正確に判断されることで、ごみ圧縮動作
の頻度が最小となり、設定ごみ量を下回る少量のごみG
を押し込む際のごみ圧縮動作を挿入するごとに圧縮要求
値Ct を一定量Kずつ減少させてごみ圧縮動作の頻度が
増加することが防止され、ごみGの吸引輸送可能な領域
(ごみ圧縮動作未設定区間)が長く確保されて、ごみ収
容タンク24内にごみGを効率良く圧縮して収容するこ
とができる。
【0058】しかも、ごみ圧縮動作が行われる前に逆洗
動作に引き続き吸引装置23が停止することになるが、
ごみ圧縮動作の頻度が最小となることから、逆洗動作お
よび吸引装置の停止/再可動の回数も自ずと減少し、ご
みGの収集効率の向上を図ることができる。
【0059】その後、余裕値Mを初期値に保ちつつ順次
後方に押し込んだごみGが堆積して、ごみ圧縮動作時の
伸縮シリンダ52の油圧値が級数計算開始油圧P2 を超
えた際には、制御装置61が第2の吸引圧縮サイクルに
切換わり、それ以降にごみ圧縮動作を挿入する毎に圧縮
要求値Ct を一定量Kずつ減少させて更新する。これに
より、第1の吸引圧縮サイクルにおいて効率良く押し込
んだごみGに対して、第2の吸引圧縮サイクルにより新
たにごみGが吸引輸送されると、一定量Kずつ減少更新
される圧縮要求値Ct に達する毎に挿入されるごみ圧縮
動作によってごみGが適格に圧縮され、ごみ圧縮動作の
間隔が徐々に漸減されて、ごみ収容タンク24内に収容
したごみGによる導入口40付近での閉塞を確実に防止
することができる。
【0060】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、その他種々の変形例を包含するものであ
る。例えば、上記実施の形態では、ベッセルB内の仮想
ごみ量QをそのベッセルBの大きさにより算出したが、
ベッセルからのごみの吸引輸送時における吸引パターン
に基づいてベッセル内の仮想ごみ量が求められたり、二
次空気導入後のブロワの負荷の変化率に基づいてベッセ
ル内の仮想ごみ量が求められたりしてもよいのは勿論で
ある。
【0061】
【発明の効果】以上の如く、本発明におけるごみ吸引輸
送装置によれば、ごみ吸引車のごみ収容タンク内におい
て設定ごみ量を下回る少量のごみを、ごみ圧縮動作毎に
圧縮要求値を減少更新させずに初期圧縮要求値のままで
押し込むことで、その少量のごみ量をごみの圧縮値に基
づいて正確に判断してごみ圧縮動作の頻度を最小にし、
ごみの吸引輸送可能な領域を長く確保してごみ収容タン
ク内にごみを効率良く圧縮して収容できるとともに、ご
み圧縮動作を行う前の逆洗動作および吸引装置の停止/
再可動の回数も自ずと減少してごみの収集効率の向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るごみ吸引輸送装置の
全体構成を示す側面図である。
【図2】ごみ吸引車の側面図である。
【図3】ごみ圧縮動作を行うタイミングを示すタイムチ
ャート図である。
【図4】制御装置による全体の制御を示すフローチャー
ト図である。
【図5】制御装置によるごみ圧縮動作での制御を示すフ
ローチャート図である。
【図6】吸引装置の構成を示すブロック図である。
【図7】各吸引口付近で切断したカバー体の断面図であ
る。
【図8】操作盤の正面図である。
【図9】従来例に係る図3相当図である。
【符号の説明】
1 ごみ吸引輸送装置 24 ごみ収容タンク 61 制御装置 50 油圧センサ(圧縮値検出手段) B ベッセル(ごみ貯留容器) G ごみ V ごみ吸引車 X ごみ貯留場 Ct 圧縮要求値 P2 級数計算開始油圧(所定圧縮値)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ごみ貯留場に設けられたごみ貯留容器か
    らその内部に貯留されたごみをごみ吸引車のごみ収容タ
    ンクに吸引輸送するようにしたごみ吸引輸送装置であっ
    て、 上記ごみ貯留容器およびごみ収容タンク内を共に負圧に
    した状態で、該ごみ貯留容器に二次空気を導入して内部
    のごみをごみ収容タンクに吸引輸送し、かつ上記ごみ収
    容タンク内に収容されたごみ量が、このごみ収容タンク
    の大きさに応じて予め設定したごみ圧縮動作を必要とす
    る圧縮要求値に達する毎に、該圧縮要求値を所定量ずつ
    減少更新させながらごみ収容タンク内のごみを圧縮する
    よう制御する制御装置と、 ごみ圧縮動作時のごみの圧縮値を検出する圧縮値検出手
    段とを備え、 上記制御装置は、上記圧縮値検出手段の出力を受け、そ
    の出力値が所定圧縮値未満であるときには、上記圧縮要
    求値が減少更新されないよう初期圧縮要求値を保持する
    ように構成されていることを特徴とするごみ吸引輸送装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103213794A (zh) * 2013-04-25 2013-07-24 中联重科股份有限公司渭南分公司 后装压缩式垃圾车及其装载、推铲位置控制方法和系统
CN112373994A (zh) * 2020-11-20 2021-02-19 浙江环龙机器有限公司 移动式垃圾压缩设备装载量显示系统及控制方法

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CN112373994A (zh) * 2020-11-20 2021-02-19 浙江环龙机器有限公司 移动式垃圾压缩设备装载量显示系统及控制方法

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