JPH10290117A - 電圧制御回路及びこれを用いた温度補償型圧電発振器 - Google Patents

電圧制御回路及びこれを用いた温度補償型圧電発振器

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JPH10290117A
JPH10290117A JP9858797A JP9858797A JPH10290117A JP H10290117 A JPH10290117 A JP H10290117A JP 9858797 A JP9858797 A JP 9858797A JP 9858797 A JP9858797 A JP 9858797A JP H10290117 A JPH10290117 A JP H10290117A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度補償型圧電発振器等に適用するための、
急激な電圧変化率を伴わずに第1から第2の電圧に変化
させることができる電圧制御回路を提供する。 【解決手段】 入力電圧Viは、演算増幅器21を介し
てノードN1に与えられる。ノードN1には、複数の異
なる抵抗値R22a〜R22hを有する抵抗器22a〜
22hの一端が共通接続され、これらの抵抗器22a〜
22hの他端が、それぞれスイッチ23a〜23hを介
してノードN2に接続されている。スイッチ制御回路2
5から一定時間間隔で制御信号S1〜S8が順次出力さ
れて、スイッチ回路23a〜23hの順にオン状態にな
り、選択された抵抗器22a〜22hとキャパシタ24
とによって、最初は大きく、その後徐々に小さくなる時
定数を有する積分回路が構成される。この積分回路によ
って入力電圧Viが平滑化されて出力電圧Voとして出
力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル制御に
よる電圧制御回路とこれを用いた温度補償型圧電発振器
(Temperature Compensated Crystal Oscillator、以
下、「TCXO」という)、特に階段状に変化する制御
電圧に対して急激な周波数変化を伴わずに追随すること
ができるTCXOに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のディジタル制御によるT
CXOの一例を示す構成図である。TCXOは、その周
囲の温度検出を行うための、温度センサ1及びアナログ
/ディジタル(以下、「A/D」という)変換器2から
なる温度検出回路を有している。温度センサ1は、周囲
温度に応じて出力電圧がアナログ的に変化する温度信号
TAを出力するものであり、この出力側がA/D変換器
2の入力側に接続されている。A/D変換器2は、与え
られた温度信号TAをディジタル値に変換して離散的な
温度データTDを出力するものである。A/D変換器2
の出力側は、補正回路(例えば、読出し専用メモリ、以
下、「ROM」という)3のアドレス端子に接続されて
いる。ROM3は、周囲温度に基づいた制御電圧を生成
するための制御データCDが格納されたメモリであり、
アドレス端子に与えられた温度データTDに従って、そ
の温度データTDに対応する制御データCDを読出して
データ端子に出力するものである。補正回路はROM3
に限らず、例えばマイクロプロセッサ等を用いて、予め
定められた基準に従って温度データTDに対応する制御
データCDを算出する構成のものもある。
【0003】ROM3のデータ端子は、ディジタル/ア
ナログ(以下、「D/A」という)変換回路4の入力側
に接続されている。D/A変換回路4は、ディジタル値
で与えられた制御データCDに対応する電圧を出力する
ものであり、この出力側が電圧制御回路(例えば、低域
通過フィルタ、以下、「LPF」という)5の入力側に
接続されている。LPF5は、D/A変換回路4から与
えられた階段状に変化する入力電圧Viの変化を緩和し
て、出力電圧Voを出力するためのものであり、急峻な
変化に伴って発生する高周波成分を除去するようになっ
ている。LPF5の出力側には、電圧制御型の圧電発振
回路(以下、「VCXO」という)10が接続されてい
る。VCXO10は、例えば、帰還回路を構成する圧電
発振子(例えば、水晶発振子)11、反転増幅回路であ
るインバータ12、このインバータ12に対する負荷回
路を構成する負荷容量13,14、及び可変容量ダイオ
ード15で構成されており、この可変容量ダイオード1
5の陰極にLPF5の出力側から、制御電圧として出力
電圧Voが与えられている。VCXO10は、制御電圧
として与えられる出力電圧Voによって、可変容量ダイ
オード15の容量が変化し、インバータ12にかかる負
荷が制御されて出力信号OUTの周波数が制御されるよ
うになっている。なお、圧電発振回路には、このVCX
O10に限らず、各種の回路構成のものがある。
【0004】図3(a),(b)は、図2中のLPF5
の一例を示すものであり、同図(a)はLPF5の回路
図、及び同図(b)はその入出力信号の波形図である。
図3(a)に示すように、LPF5は、入力電圧Viが
一端に印加される抵抗器5a、及びこの抵抗器5aの他
端と接地電位GNDとの間に接続されたキャパシタ5b
による積分回路で構成されており、このキャパシタ5b
に充電された電圧が出力電圧Voとして出力されるよう
になっている。このようなLPF5に、階段状に変化す
る入力電圧Viが印加されると、図3(b)に示すよう
に、出力電圧Voは指数関数的に変化する。即ち、抵抗
器5aの抵抗値をR[Ω]、キャパシタ5bの容量をC
[F]とし、時刻t=0に入力電圧Viが0からA
[V]に変化した場合、時刻tにおける出力電圧Vo
(t)は、次の(1)式で表される。 Vo(t)=A{1−exp(−t/RC)} ・・・(1) このように、出力電圧Voは、抵抗器5aとキャパシタ
5bの値で決定される時定数TC(=RC[s])に従
って、徐々に入力電圧Viに収束するようになってい
る。このようなTCXOにおいて、VCXO10が特定
の周波数の出力信号OUTを出力するときの周囲温度と
制御電圧の関係が予め実験等によって求められて、RO
M3に制御データCDとして格納されている。このた
め、TCXOの動作中に周囲温度が変化すると、温度セ
ンサ1から出力される温度信号TAの電圧が変化し、R
OM3から変化後の周囲温度に対する制御データCDが
出力される。この制御データCDはD/A変換回路4で
アナログの電圧に変換され、更にLPF5によってその
急激な電圧変化が緩和されて、VCXO10に対する制
御電圧として与えらる。これにより、VCXO10の発
振周波数は一定の値に保たれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電圧制御回路であるLPF5とそれを用いたTCXOで
は、次のような課題があった。ROM3から出力される
制御データCDはディジタル値であり、離散的な値とな
っている。従って、D/A変換回路4で変換されてLP
F5に与えられる入力電圧Viも、階段状に変化する電
圧となる。この階段状の電圧変化を緩和するためにLP
F5が設けられているが、このLPF5は、図3に例示
するように抵抗器5aとキャパシタ5bによる積分回路
で構成されているので、入力電圧Viが変化した時点で
の出力電圧Voの電圧変化率が不連続に変化する。TC
XOの発振周波数は、LPF5の出力電圧Voで制御さ
れるので、発振周波数の変動の速度を一定に制御するこ
とが困難である。また、変動速度を緩やかにするために
は、時定数TCを大きくする方法があるが、この時定数
TCを大きくすると温度変化に対する追随性が悪くなる
という問題が生ずる。一方、このようなTCXOは、例
えば携帯電話等の移動体通信機器の基準発振器として使
用され、このTCXOの出力信号OUTは、通話用の搬
送波を作る電圧制御発振器の周波数を位相固定ループ
(以下、「PLL」という)を用いてロックするための
基準信号として用いられる。そのため、TCXOの出力
信号OUTの周波数が急峻な変化をすると、周波数変調
雑音が発生して通話に不快音が混じったり、極端な場合
にはPLLがロック外れとなって、通話が一時途切れた
りすることがある。本発明は、前記従来技術が持ってい
た課題として、急激な電圧変化率を伴わずに第1の電圧
から第2の電圧に変化させる電圧制御回路と、このよう
な電圧制御回路を用いたTCXOを提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の内の第1の発明は、電圧制御回路におい
て、第1の電圧から第2の電圧へ階段状に変化する入力
電圧が与えられる第1のノードと、複数の抵抗値を有
し、逐次与えられる選択信号に従って、該複数の抵抗値
の中から該選択信号に対応する抵抗値で第2のノードと
前記第1のノードとの間を接続する抵抗手段と、前記抵
抗手段の複数の抵抗値の中から順番に抵抗値を選択する
ための前記選択信号を出力する選択制御手段と、基準電
圧と前記第2のノードとの間に接続され、前記抵抗手段
を通して該第2のノードに与えられる電圧に対応する電
荷を蓄積することにより、該第2のノードの電圧中に含
まれる高周波成分を除去して、緩やかに変化する出力電
圧を生成する静電容量手段とを備えている。第2の発明
は、第1の発明における選択制御手段を、前記抵抗手段
の複数の抵抗値の中から、最大のものから最小のものま
で、その順番に従って順次選択するための前記選択信号
を出力すること構成にしている。第3の発明は、TCX
Oにおいて、周囲温度を検出して温度データを出力する
温度検出回路と、前記温度データが与えられ、予め定め
られた基準に従って該温度データに対応する発振周波数
制御用の制御データを出力する補正回路と、前記制御デ
ータをそれに対応するアナログの入力電圧に変換するD
/A変換回路と、前記入力電圧が与えられ出力電圧を出
力する前記第1または第2の発明の電圧制御回路と、前
記出力電圧によって発振周波数が制御される圧電発振回
路とを備えている。
【0007】第1及び第2の発明によれば、以上のよう
に電圧制御回路を構成したので、次のような作用が行わ
れる。第1のノードに与えられる入力電圧が第1の電圧
から第2の電圧に階段状に変化すると、この入力電圧
は、複数の抵抗値を有する抵抗手段を介して第2のノー
ドに伝達される。この抵抗手段は、選択制御手段によっ
て、その抵抗値が最大のものから最小のものまで、所定
の順番に選択されるようになっている。このように順次
異なる抵抗値を通して第2のノードに印加された電圧
は、静電容量手段によって、その電圧中に含まれる高周
波成分が除去され、緩やかに変化する出力電圧が生成さ
れる。第3の発明によれば、以上のようにTCXOを構
成したので、次のような作用が行われる。温度検出回路
によって周囲温度が検出され、補正回路によってその温
度データに対応する制御データが出力される。制御デー
タはD/A変換回路によってアナログ電圧に変換され、
第1の発明の電圧制御回路の入力電圧として与えられ
る。電圧制御回路によって入力電圧の急激な電圧変化が
緩和され、緩やかな電圧変化率を有する出力電圧に制御
されて、圧電発振回路に対して制御電圧として与えられ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 図1は、本発明の第1の実施形態を示す電圧制御回路の
構成図である。この電圧制御回路20は、例えば、図2
中のLPF5に代えて用いられる回路であり、D/A変
換回路4等から階段状に変化する入力電圧Viが印加さ
れる演算増幅器21を有している。演算増幅器21の非
反転入力端子+に入力電圧Viが印加され、反転入力端
子−にはこの演算増幅器21の出力信号がフィードバッ
クされており、いわゆるボルテージフォロワによる高入
力低出力インピーダンス回路が構成されている。演算増
幅器21の出力側はノードN1に接続され、このノード
N1には抵抗手段22が接続されている。抵抗手段22
は、それぞれ異なる抵抗値R22a,R22b,R22
c,R22d,R22e,R22f,R22g,R22
hを有する抵抗器22a,22b,22c,22d,2
2e,22f,22g,22hを備えている。そして、
抵抗器22a〜22hの一端がノードN1に共通に接続
されている。抵抗器22a〜22hの他端は、それぞれ
スイッチ23a,23b,23c,23d,23e,2
3f,23g,23hの接点を介してノードN2に接続
されている。ノードN2と基準電圧(例えば、接地電
位)GNDとの間には、静電容量手段(例えば、キャパ
シタ)24が接続されている。キャパシタ24は容量値
C24を有し、例えば、抵抗器22a及びスイッチ23
aを介してノードN2に与えられる電圧に対応する電荷
を蓄積し、このノードN2の電圧中に含まれる高周波成
分を除去して、緩やかに変化する出力電圧Voを生成す
るために用いられるものである。この電圧制御回路20
は、更に、選択制御手段(例えば、スイッチ制御回路)
25を有している。スイッチ制御回路25は、クロック
信号CKに同期して、順次1つだけが活性化される選択
信号S1〜S8を出力する機能を有している。これらの
選択信号S1〜S8は、それぞれスイッチ23a〜23
hに対するオン/オフ制御用の制御信号となっている。
【0009】図4は、図1の電圧制御回路20の動作を
示す信号電圧波形図である。ここでは、入力電圧Viが
第1の電圧Va[V]から第2の電圧Vb[V]に変化
したときに、出力電圧Voがほぼ正弦曲線(SIN)状
に変化し、かつ、5秒で入力電圧Viの変化分(Va−
Vb)[V]の99%の電圧変化が得られるように、抵
抗器22a〜22hの抵抗値R22a〜R22h、及び
キャパシタ24の容量値C24が、次のように設定され
ている。 R22a= 19MΩ R22b= 8MΩ R22c= 3MΩ R22d= 2MΩ R22e= 1MΩ R22f=0.8MΩ R22g=0.4MΩ R22h=0.2MΩ C24 = 1μF 以下、図4を参照しつつ、図1の電圧制御回路20の動
作を説明する。
【0010】時刻0sにおいて、D/A変換回路4から
与えられる入力電圧Viが0Vから1Vに階段状に変化
したとする。入力電圧Viは、ボルテージフォロワ回路
を構成する演算増幅器21により、そのままノードN1
の電圧として伝達される。また、この時点ではキャパシ
タ24には、電荷は充電されておらず、出力電圧Voは
0Vとなっている。一方、この変化に同期して、クロッ
ク信号CKが与えられ、スイッチ制御回路25の制御信
号S1が活性化されて、レベル“L”からレベル“H”
に変化する。この時、他の制御信号S2〜S8はすべて
“L”である。制御信号S1が“H”となることによ
り、スイッチ23aがオン状態になる。これにより、抵
抗器22aとキャパシタ24による積分回路が構成さ
れ、ノードN2の出力電圧Voは、時定数TC(=R2
2a×C24=19s)を有する(1)式の曲線に従っ
て、徐々に上昇する。時刻0.625sにおいて、スイ
ッチ制御回路25から出力される制御信号S1が“L”
になり、代わりに制御信号S2が“H”となる。これに
より、スイッチ23aはオフ状態になり、これに代わっ
てスイッチ23bがオン状態になる。このため、積分回
路の時定数TCはR22b×C24(=8s)に変化
し、出力電圧Voはこの時定数TC(=8s)に従って
上昇を続ける。
【0011】以下同様に、0.625s毎に制御信号S
3〜S8が順次“H”になり、これに従って、スイッチ
23c〜23hが順次オン状態になる。これらのスイッ
チ23c〜23hによって、抵抗手段22の抵抗器22
c〜22hが順番にノードN2に接続される。各抵抗器
22c〜22hは、それぞれ異なる抵抗値R22c〜R
22hを有しているので、接続された抵抗器22c〜2
2hに応じた時定数TCに従って、図4に示すように、
ほぼ正弦曲線で近似される緩やかな曲線に従って出力電
圧Voが上昇する。そして、時刻5sにおいて、出力電
圧Voは入力電圧Vi(=1V)にほぼ等しい値にな
る。図4中の曲線Veは、5秒後にほぼ1Vとなるよう
な時定数TCを有する図3(a)のLPF5による出力
電圧波形であるが、時刻0sにおいて急激な電圧変化が
生じていることが分かる。このように、この第1の実施
形態の電圧制御回路20は、抵抗手段22とキャパシタ
24による積分回路の時定数TCを、この抵抗手段22
の抵抗値R22を切替えることによって順次変化させて
いる。これにより、所望の出力電圧Voの変化曲線に対
応する時定数TCに基づいて、各抵抗器22a〜22h
の抵抗値R22a〜R22hを求めて設定することによ
り、滑らかな電圧変化を呈する出力電圧Voを容易に得
ることができる。
【0012】第2の実施形態 図5は、本発明の第2の実施形態を示す電圧制御回路の
構成図である。この電圧制御回路30は、図1の電圧制
御回路20と同様に、例えば、図2中のLPF5に代え
て用いられる回路であり、D/A変換回路4等から階段
状に変化する入力電圧Viが印加されるボルテージフォ
ロワ回路の演算増幅器31を有している。演算増幅器3
1の出力側はノードN11に接続され、このノードN1
1とノードN12との間には、直列接続された8個の抵
抗器32a〜32hで構成された抵抗手段32が接続さ
れ、各接続箇所及びノードN12から、出力線が出てい
る。抵抗手段32の8本の出力線は、選択回路33の8
本の入力線にそれぞれ接続されている。選択回路33
は、複数のPチャネルMOSトランジスタ(以下、「P
MOS」という)33a,33c,33e,33g,3
3i,33k,33m、及びNチャネルMOSトランジ
スタ(以下、「NMOS」という)33b,33d,3
3f,33h,33j,33l,33nによるスイッチ
回路で構成され、与えられる制御信号S11,S12,
S13の組み合わせにより、1本の入力線を選択して出
力側に接続するものである。選択回路33の出力側は、
ノードN13に接続されている。ノードN13と接地電
位GNDの間には、静電容量手段(例えば、キャパシ
タ)34が接続されている。この抵抗手段32とキャパ
シタ34は、積分回路を構成しており、ノードN13か
ら出力電圧Voが出力されるようになっている。
【0013】また、この電圧制御回路30は、選択回路
33を制御するための選択制御手段(例えば、カウン
タ)35を有しており、D/A変換回路4等からの入力
電圧Viに同期して与えられるクロック信号CK、及び
リセット信号RSTに基づいて、順次カウントアップさ
れる制御信号S11,S12,S13が出力されるよう
になっている。このような電圧制御回路30において、
抵抗器32a〜32hの抵抗値R32a〜R32h、及
びキャパシタ34の容量値C34は、入力電圧Viが第
1の電圧Va[V]から第2の電圧Vb[V]に変化し
たときに、出力電圧Voがほぼ正弦曲線(SIN)状に
変化し、かつ、5秒で入力電圧Viの変化分(Va−V
b)[V]の99%の電圧変化が得られるように、次の
ような値に設定されている。 R32a= 11MΩ R32b= 5MΩ R32c= 1MΩ R32d= 1MΩ R32e=0.2MΩ R32f=0.4MΩ R32g=0.2MΩ R32h=0.2MΩ C34 = 1μF この電圧制御回路30の動作は、基本的には図1の電圧
制御回路20の動作と同様であるが、以下のような点が
異なっている。
【0014】例えば、時刻0sにおいて、D/A変換回
路4から与えられる入力電圧Viが0Vから1Vに階段
状に変化するとともに、リセット信号RSTが与えられ
ると、カウンタ35から出力される制御信号S11〜S
13は、すべて“L”になる。これにより、選択回路3
3において、PMOS33a,33i,33mによる選
択経路がオン状態になり、ノードN11,N13間は、
抵抗器32a〜32hを介して接続される。従って、こ
の時のノードN11,N13間の抵抗値は、R32a〜
32hの合計、即ち19MΩとなる。また、時刻0.6
25sにおいて、クロック信号CKによってカウンタ3
5がカウントアップして1となると、制御信号S11,
S12,S13がそれぞれ“H”,“L”,“L”にな
る。これにより、選択回路33のNMOS33b及びP
MOS33i,33mによる選択経路がオン状態とな
り、ノードN11,N13間は、抵抗器32b〜32h
を介して接続される。従って、この時のノードN11,
N13間の抵抗値は、R32b〜32hの合計、即ち8
MΩとなる。
【0015】以下同様に、0.625s毎にカウンタ3
5のカウント値が1ずつカウントアップされ、これに対
応する制御信号S11〜S13によって選択経路が切替
えられて、抵抗器32h等による合成抵抗がノードN1
1,N13間に接続される。この時、ノードN11,N
13間に接続される合成抵抗の値は、図1の各抵抗器2
2a〜22hの抵抗値R22a〜R22hと等しくなる
ように、抵抗器32a〜32hの抵抗値R32a〜R3
2hが設定されている。従って、ノードN13に出力さ
れる出力電圧Voは、図4に示すように、ほぼ正弦曲線
に近似される緩やかな曲線に従って上昇する。このよう
に、この第2の実施形態の電圧制御回路30は、抵抗手
段32とキャパシタ34とによる積分回路の時定数TC
を、抵抗器32a等の合成抵抗を切替えることによって
順次変化させている。これにより、第1の実施形態と同
様の利点を有する。更に、個々の抵抗器32a〜32h
の抵抗値R32a〜R32hは、第1の実施形態に比べ
て小さくて良いので、比較的簡単に精度良く積分回路の
時定数TCを設定することが可能になる。また、第1の
実施形態と同程度の抵抗値を使用するのであれば、キャ
パシタ34の容量値C34を小さくすることができる。
【0016】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次の(a)〜(j)のようなものがある。 (a) 図1及び図5の電圧制御回路20,30は、デ
ィジタル制御によるTCXOにおいて、VCXOの制御
電圧を生成するための電圧制御回路として用いられてい
るが、TCXOに限定されず、例えば、パルスモータの
駆動用電圧等を制御する電圧制御回路としても用いるこ
とができる。これにより、パルスモータ等の円滑な駆動
を行うことが可能である。 (b) 抵抗手段22,32において選択可能な抵抗値
R22,R32の数は、8個に限定されず、目的とする
出力信号Voの波形によって自由に決めることができ
る。数を多くすれば目的の波形に近付けることができる
が、回路規模が大きくなる。 (c) 電圧制御回路20,30では、出力電圧Voが
正弦曲線状に変化するように抵抗値R22,R32を設
定しているが、正弦曲線に限定されず、例えば、S字曲
線等の滑らかな曲線に従って、出力電圧Voが変化する
ものであれば、同様の効果を得ることができる。 (d) 抵抗手段22,32に直列に高周波成分を抑制
するためのインダクタンスを挿入しても良い。これによ
り、出力電圧Vo中に含まれる高周波成分が少なくな
り、より滑らかな変化を有する出力電圧Voを得ること
ができる。 (e) キャパシタ24,34に代えて、演算増幅器等
を用いたアクティブフィルタによるキャパシタンスを用
いても良い。
【0017】(f) ノードN1,N11へ入力電圧V
iを供給するために、ボルテージフォロワ回路を構成す
る演算増幅器21,31を使用しているが、入力電圧供
給側の出力インピーダンスが抵抗手段22,32のイン
ピーダンスに比べて十分小さければ、これらの演算増幅
器21,31を省略することができる。 (g) 図1のスイッチ23a〜23hに対する制御信
号S1〜S8は、一定の時間間隔で出力されているが、
抵抗手段22の抵抗値R22a等に応じて、最適な時間
間隔で制御すれば良い。抵抗値R22a等とこれに対応
する時間間隔の設定により、更に滑らかに変化する出力
電圧Voを得ることができる。また、図5の制御信号S
11〜S13についても同様である。 (h) 図5では、抵抗器32a,32b,…の接続箇
所を切替えてノードN13に接続して、その抵抗値R3
2を切替えるようにしているが、抵抗器32a,32
b,…を順次短絡するようにしても良い。これにより、
抵抗値R32の切替え時に、ノードN11,N13間が
無接続状態になる恐れがなくなる。 (i) 抵抗手段22,32の抵抗値R22,R32を
切替えて積分回路の時定数TCを変化させるようにして
いるが、複数のキャパシタを用いて、これらのキャパシ
タを最初に全部並列に接続し、その後順次切り離すよう
にしても、同様の効果が得られる。 (j) 図2中のVCXO10は、水晶発振子11を用
いているが、セラミック発振子等の圧電発振子を用いて
も良い。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、階段状に変化する入力電圧が与えられる第1
のノードと出力側の第2のノードとの間の抵抗値を順番
に切替えるための抵抗手段と選択制御手段とを有してい
る。このため、抵抗値と静電容量手段による時定数が順
次切替えられ、出力電圧の変化を抑えることが可能にな
り、入力電圧の変化に対して電圧変化率の変化が緩和さ
れた出力電圧を出力することができる。第2の発明によ
れば、階段状に変化する入力電圧が与えられる第1のノ
ードと出力側の第2のノードとの間の抵抗値を大きい値
から小さい値に順次切替えるための抵抗手段と選択制御
手段とを有している。このため、初めに大きな抵抗値と
静電容量手段による大きな時定数で出力電圧の変化を抑
え、徐々に抵抗値を減少させて小さな時定数で最終的な
出力電圧に近付けることが可能になり、入力電圧の変化
に対して電圧変化率の変化が緩和された出力電圧を出力
することができる。第3の発明によれば、TCXOにお
けるVCXOの制御電圧として、第1または第2の発明
による電圧制御回路によって電圧変化率が緩和された電
圧が与えられるので、周囲温度の変化による急激な周波
数変動を伴わずに、ほぼ一定の発振周波数を維持するT
CXOを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す電圧制御回路の
構成図である。
【図2】従来のTCXOの構成図である。
【図3】図2中のLPFの回路図、及びその入出力波形
図である。
【図4】図1の動作を示す信号電圧波形図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す電圧制御回路の
構成図である。
【符号の説明】
1 温度センサ 2 A/D変換器 3 ROM 4 D/A変換回路 10 VCXO 20,30 電圧制御回路 21,31 演算増幅器 22,32 抵抗手段 22a〜22h,32a〜32h 抵抗器 23a〜23h スイッチ 24,34 キャパシタ 25 スイッチ制御回路 33 選択回路 35 カウンタ N1,N2,N11〜N13 ノード S1〜S8,S11〜S13 制御信号 Vi 入力電圧 Vo 出力電圧

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電圧から第2の電圧へ階段状に変
    化する入力電圧が与えられる第1のノードと、 複数の抵抗値を有し、逐次与えられる選択信号に従っ
    て、該複数の抵抗値の中から該選択信号に対応する抵抗
    値で第2のノードと前記第1のノードとの間を接続する
    抵抗手段と、 前記抵抗手段の複数の抵抗値の中から順番に抵抗値を選
    択するための前記選択信号を出力する選択制御手段と、 基準電圧と前記第2のノードとの間に接続され、前記抵
    抗手段を通して該第2のノードに与えられる電圧に対応
    する電荷を蓄積することにより、該第2のノードの電圧
    中に含まれる高周波成分を除去して、緩やかに変化する
    出力電圧を生成する静電容量手段とを、 備えたことを特徴とする電圧制御回路。
  2. 【請求項2】 前記選択制御手段は、前記抵抗手段の複
    数の抵抗値の中から、最大のものから最小のものまで、
    その順番に従って順次選択するための前記選択信号を出
    力することを特徴とする請求項1記載の電圧制御回路。
  3. 【請求項3】 周囲温度を検出して温度データを出力す
    る温度検出回路と、 前記温度データが与えられ予め定められた基準に従って
    該温度データに対応する発振周波数制御用の制御データ
    を出力する補正回路と、 前記制御データをそれに対応するアナログの入力電圧に
    変換するディジタル/アナログ変換回路と、 前記入力電圧が与えられ出力電圧を出力する請求項1ま
    たは2の電圧制御回路と、 前記出力電圧によって発振周波数が制御される圧電発振
    回路とを、 備えたことを特徴とする温度補償型圧電発振器。
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JP2013061918A (ja) * 2011-09-15 2013-04-04 Renesas Electronics Corp 半導体装置

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