JP2000341089A - フィルタ回路 - Google Patents

フィルタ回路

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JP2000341089A
JP2000341089A JP11149943A JP14994399A JP2000341089A JP 2000341089 A JP2000341089 A JP 2000341089A JP 11149943 A JP11149943 A JP 11149943A JP 14994399 A JP14994399 A JP 14994399A JP 2000341089 A JP2000341089 A JP 2000341089A
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cutoff frequency
filter circuit
transconductance amplifier
input
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Seiji Yamamoto
誠二 山本
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Mitsubishi Electric Corp
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    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
    • H03H11/02Multiple-port networks
    • H03H11/04Frequency selective two-port networks
    • H03H11/0422Frequency selective two-port networks using transconductance amplifiers, e.g. gmC filters
    • H03H11/0472Current or voltage controlled filters
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
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    • HELECTRICITY
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    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
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    • H03H11/04Frequency selective two-port networks
    • H03H11/0422Frequency selective two-port networks using transconductance amplifiers, e.g. gmC filters
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広範囲に周波数を調整できるフィルタ回路を
得ること。 【解決手段】 OTA11の出力端子にn個のアナログ
スイッチAS11〜AS1nとこれらアナログスイッチ
の各々に接続されたキャパシタンスの異なるコンデンサ
31〜3nが接続される。また、OTA12の出力端子
にm個のアナログスイッチAS21〜AS2mとこれら
アナログスイッチの各々に接続されたキャパシタンスの
異なるコンデンサ41〜4mが接続される。そして、ア
ナログスイッチAS11〜AS1nのうちの一つと、ア
ナログスイッチAS21〜AS2mのうちの一つとをと
もにオン状態とすることで、フィルタ部を構成するコン
デンサを所望のキャパシタンスを選択し、カットオフ周
波数自動調整回路200によるカットオフ周波数の調整
範囲を拡大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、演算相互コンダク
タンス増幅器(OTA)により構成されるフィルタ回路
に関し、特に、そのカットオフ周波数の可変範囲を変更
できるフィルタ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、移動体通信のRF帯信号処理
用のLSI等において、時定数をデイスクリート素子の
抵抗とコンデンサとで構成するのではなく、電圧/電流
変換をおこなう演算相互コンダクタンス増幅器(Ope
ration Transconductance A
mplifier:OTA)とコンデンサとによって構
成したフィルタ回路が利用されている。さらに、このフ
ィルタ回路に、そのカットオフ周波数の自動調整を可能
とするカットオフ周波数自動調整回路を設けることでよ
り汎用性を高めた集積化フィルタ回路が利用されること
が多い。
【0003】図5は、アナログ信号処理システムにおい
て用いられている、OTAおよびカットオフ周波数自動
調整回路を備えた従来のフィルタ回路の構成を示す回路
図である。図5において、従来のフィルタ回路は、OT
A101、OTA102、コンデンサ111(キャパシ
タンスC110)、コンデンサ112(キャパシタンス
C120)およびカットオフ周波数自動調整回路200
から構成される。カットオフ周波数自動調整回路200
には、外部調整素子である抵抗201およびコンデンサ
202が結線される。
【0004】OTA101は、フィルタリング対象とな
る信号を正相入力端子N100から入力し、出力端子を
OTA102の正相入力端子に接続している。OTA1
02の出力端子は、OTA101およびOTA102の
逆相入力端子に接続され、また、OTA101およびO
TA102はともに、カットオフ周波数自動調整回路2
00から出力される信号をバイアス電圧として入力す
る。これにより、OTA101およびOTA102は、
高入力インピーダンスおよび低出力インピーダンスの能
動負荷として機能する。
【0005】また、OTA101の出力端子には、一方
の端子を接地した上記コンデンサ111が接続され、O
TA102の出力端子にも同様に、一方の端子を接地し
た上記コンデンサ112が接続されている。よって、能
動負荷となるOTA101およびコンデンサ111と、
能動負荷となるOTA102およびコンデンサ112と
によって、フィルタ部が構成され、OTA102の出力
端子からフィルタリングした信号を出力することができ
る。また、このフィルタ部の周波数特性は、OTA10
1およびOTA102の各相互コンダクタンスと、コン
デンサ111および112の各キャパシタンスによって
決定される。
【0006】図6は、OTA101およびOTA102
において共通する回路図であり、特に差動増幅回路部を
示している。図6に示す差動増幅回路部は、バイアス電
圧VBの入力により以下に説明する差動トランジスタ対
に一定の電流を供給するPチャネル型のMOSトランジ
スタM10と、差動トランジスタ対を構成するPチャネ
ル型のMOSトランジスタM11およびPチャネル型の
MOSトランジスタM12と、増幅器の能動負荷として
機能するカレントミラー回路を構成するNチャネル型の
MOSトランジスタM13およびNチャネル型のMOS
トランジスタM14と、により構成されている。
【0007】この差動増幅回路部において、MOSトラ
ンジスタM10は、ソースが電源電圧Vdd(高レベル
電圧)を供給する電源ラインに接続され、ゲートがバイ
アス電圧VBを供給する端子に接続されている。また、
MOSトランジスタM11とMOSトランジスタM12
は、ソースが互いに接続されて、差動トランジスタ対を
構成する。さらに、MOSトランジスタM11とMOS
トランジスタM12のソースはともに、MOSトランジ
スタM10のドレインに接続され、これにより、MOS
トランジスタM10を介して供給される電流が、上述し
たMOSトランジスタM11およびMOSトランジスタ
M12からなる差動トランジスタ対に供給される。
【0008】MOSトランジスタM11のゲートは、こ
の差動増幅回路部の一方の入力ノードN190、すなわ
ちOTA101またはOTA102の正相入力端子に接
続されており、特にOTA101では、フィルタリング
対象となる信号が入力される端子N100に接続され
る。また、MOSトランジスタM12のゲートは、差動
増幅回路部の他方の入力端子N200、すなわちOTA
101またはOTA102の逆相入力端子に接続され
る。
【0009】MOSトランジスタM13とMOSトラン
ジスタM14は、ゲートを互いに接続し、MOSトラン
ジスタM13のゲートとドレインとを互いに接続するこ
とによりカレントミラー回路を形成している。また、M
OSトランジスタM13とMOSトランジスタM14の
ソースは、ともに接地電圧Vss(低レベル電圧)のラ
インに接続される。
【0010】この差動増幅回路部によって、入力ノード
N190と入力ノードN200に各々入力された信号の
差分が増幅され、その増幅された信号が出力信号として
MOSトランジスタM12のドレインに接続された入力
ノードN210から出力されるが、OTA101および
OTA102では、入力ノードN200に相当する各逆
相入力端子がともにOTA102の出力端子に接続され
ているため、利得1の負帰還ループを構成し、能動負荷
として機能する。
【0011】一方、図7は、カットオフ周波数自動調整
回路の構成を示す回路図である。図7に示すカットオフ
周波数自動調整回路200は、上記したOTA101お
よび102と同様な構成のOTA103と、コンパレー
タ240と、サンプルホールド回路300から構成され
る。OTA103は、その正相入力端子(+)を、アナ
ログスイッチ221および222の各々の一方の接点端
子に接続され、その逆相入力端子(−)を、電源ライン
からの供給電圧を抵抗213および抵抗214の直列接
続によって分圧する出力ノード、すなわち抵抗213と
抵抗214の接続点に接続される。
【0012】アナログスイッチ221の他方の接点端子
は、電源ラインからの供給電圧を抵抗211および抵抗
212の直列接続によって分圧する出力ノード、すなわ
ち抵抗211と抵抗212の接続点に接続され、アナロ
グスイッチ222の他方の接点端子は接地される。
【0013】そして、アナログスイッチ221は、切り
替え用信号としてNチャネル型のMOSトランジスタ側
にクロックCK1を入力し、Pチャネル型のMOSトラ
ンジスタ側にクロックCK1iを入力する。また、アナ
ログスイッチ222は、切り替え用信号としてNチャネ
ル型のMOSトランジスタ側にクロックCK1iを入力
し、Pチャネル型のMOSトランジスタ側にクロックC
K1を入力する。
【0014】なお、クロックCK1は、クロック入力端
子N120から入力されるクロックであり、クロックC
K1iは、図示しているように、クロックCK1の入力
をインバータ251によって反転した信号である。よっ
て、これらクロックCK1およびCK1iにより、アナ
ログスイッチ221および222は相補的にオン/オフ
されることになる。
【0015】以上のことから、OTA103は、抵抗2
13および214によって供給される分圧値を基準電圧
値として逆相入力端子に入力し、クロックCK1によっ
て切り替わる信号、すなわち抵抗213および214に
よって供給される分圧値または接地電圧のいずれか一方
が示す信号を正相入力端子に入力して、これら信号間の
差分に基づく信号を出力する。また、OTA103は、
後述するサンプルホールド回路300と上記した外部調
整素子である抵抗201およびコンデンサ202によっ
て定まる電圧値をバイアス電圧VBとして入力する。
【0016】そして、OTA103の出力端子にはコン
デンサ231(キャパシタンスC100)の一端とアナ
ログスイッチ223の一方の接点端子が接続される。な
お、コンデンサ231の多端は接地されており、アナロ
グスイッチ223は、切り替え用信号としてNチャネル
型のMOSトランジスタ側にクロックCK2を入力し、
Pチャネル型のMOSトランジスタ側にクロックCK2
iを入力する。
【0017】クロックCK2は、上記したクロックCK
1と同様に、クロック入力端子N130から入力される
クロックであり、クロックCK2iは、図示しているよ
うに、クロックCK2の入力をインバータ252によっ
て反転した信号である。よって、アナログスイッチ22
3は、これらクロックCK2およびCK2iにより、オ
ン/オフされる。
【0018】アナログスイッチ223の他方の接点端子
には、コンデンサ232(キャパシタンスC200)の
一端とコンパレータ240の正相入力端子が接続され
る。なお、コンデンサ232の多端は接地されており、
コンパレータ240の逆相入力端子には、OTA103
の逆相入力端子に入力した信号と同じ信号、すなわち抵
抗213および214によって分圧された電圧値が入力
される。
【0019】よって、アナログスイッチ223のオン/
オフによって、コンデンサ231に充電されたOTA1
03からの出力電圧値をコンデンサ232に保持するこ
とができる。そしてこの保持された電圧と、上記した抵
抗213および214によって定まる基準電圧値とがコ
ンパレータ240によって比較され、比較結果が論理レ
ベルとして出力される。
【0020】サンプルホールド回路300は、ディレイ
フリップフロップ301、Pチャネル型のMOSトラン
ジスタM31、Nチャネル型のMOSトランジスタM3
2から構成される。そして、上記したコンパレータ24
0の出力は、ディレイフリップフロップ301のD入力
に入力される。
【0021】ディレイフリップフロップ301の立ち上
がりエッジクロック入力(T入力)には、上記したクロ
ックCK1が利用される。ディレイフリップフロップ3
01のQC出力は、MOSトランジスタM31のゲート
入力とMOSトランジスタM32のゲート入力に入力さ
れる。また、ディレイフリップフロップ301のT入力
には、クロックCK1の反転したレベルの信号が入力さ
れる。なお、MOSトランジスタM31およびゲート入
力とMOSトランジスタM32は、コンプリメンタリ回
路を構成しており、各々のドレインはここではチャージ
ポンプとして機能する。
【0022】MOSトランジスタM31とMOSトラン
ジスタM32のドレインはPDO端子N200に接続さ
れ、また、MOSトランジスタM31のソースは電源ラ
インに接続されて、MOSトランジスタM32のソース
は接地される。ここで、PDO端子N200は、図5に
示すように、外部調整素子である抵抗201に接続され
ており、この抵抗201はコンデンサ202を介して接
地される。すなわち、MOSトランジスタM31および
MOSトランジスタM32のドレインから出力された電
圧値は、コンデンサ202によって保持(サンプルホー
ルド)される。
【0023】また、図7に示すVCOI端子N210
は、カットオフ周波数自動調整回路200の出力端子2
20に接続されるとともに、図5に示すように、抵抗2
01とコンデンサ202との接続点において接続され
る。すなわち、コンデンサ202においてサンプルホー
ルドされた電圧値は、カットオフ周波数自動調整回路2
00から出力されてフィルタ部を構成するOTA101
および102のバイアス電圧VBとして入力されるとと
もに、自回路内のOTA103のバイアス電圧VBとし
て入力される。
【0024】つぎに以上に説明した従来のフィルタ回路
の動作について説明する。なお、このフィルタ回路にお
いてカットオフ周波数fcおよびクオリティファクタQ
は以下のように示される。
【0025】
【数1】
【0026】ここで、gm1およびgm2は、各々OT
A101およびOTA102の相互コンダクタンスを示
しており、 gm1=1/2×K'×W/L×(Vdd−VB−Vt
hp) gm2=1/2×K'×W/L×(Vdd−VB−Vt
hp) と表される。
【0027】また、上式中、K'は図6に示したMOS
トランジスタM10の移動度を、W/Lは、MOSトラ
ンジスタM10のトランジスタサイズを、VddはMO
SトランジスタM10のソースの電源電圧を、Vthp
はMOSトランジスタM10のしきい値を示す。
【0028】フィルタ回路のカットオフ周波数は、上述
したようにこれらgm1、gm2、C110及びC12
0により決定され、特に相互コンダクタンスgm1、g
m2は、バイアス電圧VBをパラメータの一つとしてい
るので、このバイアス電圧VBを変更することにより、
所望のカットオフ周波数に設定することが可能となる。
カットオフ周波数自動調整回路200は、このバイアス
電圧VBをクロックCK1およびクロックCK2の周波
数に応じてOTA101および102に入力すること
で、カットオフ周波数の変更を可能にしている。
【0029】つぎに、カットオフ周波数自動調整回路2
00の動作について説明する。図8は、カットオフ周波
数自動調整回路200の動作を説明するためのタイミン
グチャートである。なお、図7中、抵抗211および2
12により定まる分圧値と抵抗213および214によ
り定まる分圧値は、クロックCK1が論理レベル「H」
を示す際に出力されるOTA103の電圧値が論理レベ
ル「H」に近傍する値となるように設定され、コンパレ
ータ240は、コンデンサ232に保持された電圧値が
上記した基準電圧値以上である場合に、論理レベル
「H」を出力するものとする。
【0030】図8(a)において、まず、クロックCK
1が時間T0において論理レベル「H」を示すと、アナ
ログスイッチ221がオン状態になり、アナログスイッ
チ222がオフ状態となる。そして、同図(b)に示す
ように、抵抗211および212により定められた分圧
値がOTA103の正相入力端子に入力される(図7中
C点)。これによりOTA103から正の電圧が出力さ
れ、同図(d)に示すように、コンデンサ231に充電
されていく(図7中D点)。
【0031】また、時間T0において同時にクロックC
K2が論理レベル「H」を示すことで、アナログスイッ
チ223がオン状態となり、OTA103から出力され
た電圧が、同図(e)に示すように、コンデンサ232
に充電されていく(図7中E点)。この際、コンパレー
タ240において、正相入力端子に入力されたE点の示
す電圧値は、逆相入力端子に入力される基準電圧値に達
していないため、同図(f)に示すように、論理レベル
「L」が出力される(図7中F点)。
【0032】さらに、この時間T0においては、コンパ
レータ240の正相入力端子に、接地電圧または十分に
充電されていないコンデンサ232の保持電圧が入力さ
れており、ディレイフリップフロップ301のD入力に
論理レベル「L」が入力されるが、クロックCK1が論
理レベル「H」を示しているため、T入力に論理レベル
「L」が入力されることになり、QC出力にはD入力の
保持電圧である論理レベル「H」の反転レベル「L」が
出力される。
【0033】これにより、MOSトランジスタM31が
オン状態に、MOSトランジスタM32がオフ状態とな
って、PDO端子には電源電圧が出力される。これによ
り、図5に示したコンデンサ202が充電されていく。
【0034】つづいて、時間T1においてクロックCK
2のみが論理レベル「L」となり、アナログスイッチ2
23がオフ状態となると、同図(e)に示すように、時
間T1におけるOTA103の出力電圧値はコンデンサ
232に保持される。この出力電圧値は、コンパレータ
240における基準電圧値を超えるものであるため、同
図(f)に示すように、コンパレータ240から論理レ
ベル「H」が出力される。
【0035】コンパレータ240から出力された論理レ
ベル「H」の電圧値は、ディレイフリップフロップ30
1のD入力に入力される。この際、クロックCK1は論
理レベル「H」を示しているため、T入力にはその反転
したレベルである「L」が入力される。そして、QC出
力から論理レベル「H」が出力され、MOSトランジス
タM31がオフ状態に、MOSトランジスタM32がオ
ン状態となって、PDO端子には接地電圧が出力され
る。これにより、図5に示したコンデンサ202に保持
された電圧が放電する。このことは、それまでにコンデ
ンサ202に充電されていた電圧値が、バイアス電圧V
Bに出力される電圧値となることを意味する。
【0036】そして、時間T2においてクロックCK1
が論理レベル「L」を示すと、アナログスイッチ221
はオフ状態に、アナログスイッチ222はオン状態にな
って、OTA101の出力は接地電圧または負の電圧と
なり、図7中のD点の電位は、図8(d)に示すよう
に、コンデンサ231の放電によって徐々に低下する。
【0037】この際、クロックCK2は論理レベル
「L」を示したままであるため、アナログスイッチ22
3はオフ状態を維持し、コンパレータ240の正相入力
端子にはコンデンサ232に保持された電圧が入力され
る。よって、PDO端子から出力される電圧もまた接地
電圧を示したままとなる。
【0038】そして、時間T4において再びクロックC
K1およびクロックCK2が論理レベル「H」となるこ
とにより、上述した動作が繰り返される。以上のことか
ら、カットオフ周波数自動調整回路200は、クロック
CK1およびクロックCK2の周波数によってコンデン
サ202に充放電される最大の電圧値を変更することが
可能となり、この電圧値をバイアス電圧VBとしてOT
A101および102に入力することができる。
【0039】また、カットオフ周波数自動調整回路20
0は、コンデンサC110およびC120の変動や図6
に示したMOSトランジスタM10のしきい値Vthp
の変動を吸収できる回路としても機能とする。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上に
説明した従来のフィルタ回路では、カットオフ周波数自
動調整回路200に入力されるクロックCK1およびC
K2の周波数のみでカットオフ周波数の調整範囲を決定
していたため、比較的その調整範囲は狭く、より広範囲
なカットオフ周波数の調整に要望に応えることはできな
いという問題があった。
【0041】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、広範囲で周波数を調整できるフィルタ
回路を得ることを目的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明にかかるフィルタ回路に
あっては、演算相互コンダクタンス増幅器(OTA)、
コンデンサおよびカットオフ周波数自動調整手段により
フィルタを構成するフィルタ回路において、前記演算相
互コンダクタンス増幅器のバイアス電圧入力端子に前記
カットオフ周波数自動調整手段のバイアス電圧出力を入
力し、前記演算相互コンダクタンス増幅器の出力端子に
接続する前記コンデンサとして、キャパシタンスの異な
る複数のコンデンサのうちの一つを選択することによ
り、前記カットオフ周波数自動調整手段による周波数調
整範囲を変更することを特徴とする。
【0043】この発明によれば、演算相互コンダクタン
ス増幅器の出力端子に接続するコンデンサとして、キャ
パシタンスの異なる複数のコンデンサのうちの一つを選
択するので、演算相互コンダクタンス増幅器のバイアス
電圧入力端子にカットオフ周波数自動調整手段に有効に
入力されるクロック信号の周波数の範囲を拡大すること
ができ、これによりカットオフ周波数の自動調整範囲を
広範囲にすることができる。
【0044】つぎの発明にかかるフィルタ回路にあって
は、正相入力端子に入力信号を入力する第1の演算相互
コンダクタンス増幅器(OTA)と、前記第1の演算相
互コンダクタンス増幅器の出力端子に並列に接続された
複数の第1のスイッチ手段と、前記第1のスイッチ手段
の各々に直列に接続され、互いにキャパシタンスの異な
る複数の第1のコンデンサと、正相入力端子に前記第1
の演算相互コンダクタンス増幅器の出力端子が接続され
た第2の演算相互コンダクタンス増幅器と、前記第2の
演算相互コンダクタンス増幅器の出力端子に並列に接続
された複数の第2のスイッチ手段と、前記第2のスイッ
チ手段の各々に直列に接続され、互いにキャパシタンス
の異なる複数の第2のコンデンサと、外部から入力され
るクロック信号の周波数に応じて前記第1および第2の
演算相互コンダクタンス増幅器のバイアス電圧を変更す
ることにより前記第1および第2の演算相互コンダクタ
ンス増幅器と前記第1および第2のコンデンサとから構
成されるフィルタ部のカットオフ周波数を自動調整する
カットオフ周波数自動調整手段と、を備え、前記第1の
スイッチ手段により、前記第1の演算相互コンダクタン
ス増幅器の出力端子に各々接続される前記複数の第1の
コンデンサのうちの一つを選択し、前記第2のスイッチ
手段により、前記第2の演算相互コンダクタンス増幅器
の出力端子に各々接続される前記複数の第2のコンデン
サのうちの一つを選択することを特徴とする。
【0045】この発明によれば、第1の演算相互コンダ
クタンス増幅器、この第1の演算相互コンダクタンス増
幅器に接続されるコンデンサ、第2の演算相互コンダク
タンス増幅器およびこの第2の演算相互コンダクタンス
増幅器に接続されるコンデンサによって構成されるフィ
ルタ部において、各演算相互コンダクタンス増幅器に接
続されるコンデンサを複数設け、この複数のコンデンサ
の選択を可能とするスイッチ部を各コンデンサに接続し
ているので、カットオフ周波数自動調整手段から出力さ
れる第1および第2の演算相互コンダクタンス増幅器の
バイアス電圧を外部からのクロック信号の周波数によっ
て変更することができるとともに、カットオフ周波数を
決定するパラメータの一つであるコンデンサのキャパシ
タを変更することができ、カットオフ周波数の調整範囲
をより広範囲にすることができる。
【0046】つぎの発明にかかるフィルタ回路にあって
は、演算相互コンダクタンス増幅器(OTA)、コンデ
ンサおよびカットオフ周波数自動調整手段によりフィル
タを構成するフィルタ回路において、前記演算相互コン
ダクタンス増幅器を構成するトランジスタのうち、該演
算相互コンダクタンス増幅器のバイアス電圧をゲートに
入力するバイアス電圧入力用トランジスタとして、トラ
ンジスタサイズの異なる複数のトランジスタのうちの一
つを選択することにより、前記カットオフ周波数自動調
整手段による周波数調整範囲を変更することを特徴とす
る。
【0047】この発明によれば、演算相互コンダクタン
ス増幅器を構成するトランジスタのうち、その演算相互
コンダクタンス増幅器のバイアス電圧をゲートに入力す
るバイアス電圧入力用トランジスタとして、トランジス
タサイズの異なる複数のトランジスタのうちの一つを選
択することが可能であるので、カットオフ周波数自動調
整手段から出力される演算相互コンダクタンス増幅器の
バイアス電圧を、外部からのクロック信号の周波数によ
って変更することができるとともに、カットオフ周波数
を決定するパラメータの一つであるバイアス電圧入力用
トランジスタのトランジスタサイズを変更することがで
き、カットオフ周波数の調整範囲をより広範囲にするこ
とができる。
【0048】つぎの発明にかかるフィルタ回路にあって
は、演算相互コンダクタンス増幅器(OTA)、コンデ
ンサおよびカットオフ周波数自動調整手段によりフィル
タを構成するフィルタ回路において、前記カットオフ周
波数自動調整手段は、前記演算相互コンダクタンス増幅
器のバイアス電圧入力端子に入力される電圧であってか
つ外部から入力されるクロック信号の周波数に応じて変
化する電圧を保持するサンプルホールド回路と、前記サ
ンプルホールド回路において保持される前記電圧の電圧
値を設定するための基準電圧を決定する抵抗として、抵
抗値の異なる複数の抵抗のうちの一つが選択される基準
電圧設定部と、を備えたことを特徴とする。
【0049】この発明によれば、フィルタ回路を構成す
るカットオフ周波数自動調整手段が、演算相互コンダク
タンス増幅器のバイアス電圧入力端子に入力される電圧
であってかつ外部から入力されるクロック信号の周波数
に応じて変化する電圧を保持するサンプルホールド回路
と、前記サンプルホールド回路において保持される前記
電圧の電圧値を設定するための基準電圧を決定する抵抗
として、抵抗値の異なる複数の抵抗のうちの一つが選択
される基準電圧設定部と、を備えているので、基準電圧
値の変更が可能となり、カットオフ周波数自動調整手段
から出力される演算相互コンダクタンス増幅器のバイア
ス電圧を、外部からのクロック信号の周波数によってよ
り広範囲に変更することができるとともに、カットオフ
周波数の調整範囲を広げることができる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下に、この発明にかかるフィル
タ回路の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるもの
ではない。
【0051】実施の形態1.まず、実施の形態1にかか
るフィルタ回路ついて説明する。図1(a)、(b)
は、実施の形態1にかかるフィルタ回路の構成を示す回
路図である。なお、図5と共通する部分には同一符号を
付して、その説明を省略する。図1において、実施の形
態1にかかるフィルタ回路は、OTA11、OTA12
およびカットオフ周波数自動調整回路200を備えて構
成され、OTA11およびOTA12は各々上記したO
TA101およびOTA102に相当する。
【0052】特に、図1に示すフィルタ回路は、従来の
フィルタ回路においてOTA101の出力端子に一つの
コンデンサ111が接続されていたのに対し、OTA1
1の出力端子にn個のアナログスイッチAS11〜AS
1nとこれらアナログスイッチの各々に接続されたキャ
パシタンスの異なるコンデンサ31〜3n(キャパシタ
ンスC11〜C1n)が接続されている。
【0053】より詳細には、図1に示すように、OTA
11の出力端子に、アナログスイッチAS11〜AS1
nの各々一方の接点端子が並列に接続され、これらアナ
ログスイッチAS11〜AS1nの各々他方の接点端子
には、コンデンサ31〜3nが一つずつ接続されてい
る。たとえば、アナログスイッチAS11の一方の接点
端子にOTA11の出力端子が接続され、他方の接点端
子にはコンデンサ31の一端が接続される。なお、コン
デンサ31の他端は接地される。
【0054】このように、一つのアナログスイッチと一
つのコンデンサからなるn個の組が並列にOTA11の
出力端子に接続される。また、各アナログスイッチAS
11〜AS1nは、そのNチャネル型のMOSトランジ
スタ側に各々切り替え信号SW11〜SW1nを入力
し、Pチャネル型のMOSトランジスタ側に各々切り替
え信号SW11i〜SW1niを入力する。
【0055】なお、切り替え信号SW11〜SW1n
は、各々切り替え信号入力端子N11〜N1nから外部
より入力され、切り替え信号SW11i〜SW1ni
は、切り替え信号SW11〜SW1nを、このフィルタ
回路またはフィルタ回路に接続される外部回路に備えら
れたインバータG11〜G1nに入力することで得られ
る反転信号である。よって、アナログスイッチAS11
〜AS1nの各々は、各切り替え信号SW11〜SW1
nおよび切り替え信号SW11i〜SW1niにより、
オン/オフされる。
【0056】すなわち、切り替え信号入力端子N11〜
N1nのいずれか一つに論理レベル「H」を入力するこ
とにより、アナログスイッチAS11〜AS1nのうち
所望のアナログスイッチをオン状態とすることができ、
そのオン状態とされたアナログスイッチに接続されてい
るコンデンサを有効にすることができる。各コンデンサ
31〜3nは互いにキャパシタンスが異なるため、オン
状態にさせるアナログスイッチの選択により、OTA1
1の出力端子と接地ラインとの間に介在させるコンデン
サのキャパシタンスを変更することができる。
【0057】さらに、図1に示すフィルタ回路は、従来
のフィルタ回路においてOTA102の出力端子に一つ
のコンデンサ112が接続されていたのに対し、上記し
たOTA11の場合と同様に、OTA12の出力端子に
m個のアナログスイッチAS21〜AS2mとこれらア
ナログスイッチの各々に接続されたキャパシタの異なる
コンデンサ41〜4m(キャパシタC21〜C2m)が
接続されている。
【0058】より詳細には、図1に示すように、OTA
12の出力端子に、アナログスイッチAS21〜AS2
mの各々一方の接点端子が並列に接続され、これらアナ
ログスイッチAS21〜AS2mの各々他方の接点端子
には、コンデンサ41〜4mが一つずつ接続されてい
る。たとえば、アナログスイッチAS21の一方の接点
端子にOTA12の出力端子が接続され、他方の接点端
子にはコンデンサ41の一端が接続される。なお、コン
デンサ41の他端は接地される。
【0059】このように、一つのアナログスイッチと一
つのコンデンサからなるm個の組が並列にOTA12の
出力端子に接続される。また、各アナログスイッチAS
21〜AS2mは、そのNチャネル型のMOSトランジ
スタ側に各々切り替え信号SW21〜SW2mを入力
し、Pチャネル型のMOSトランジスタ側に各々切り替
え信号SW21i〜SW2miを入力する。
【0060】なお、上記した切り替え信号SW11〜S
W1nおよび切り替え信号SW11i〜SW1niと同
様に、切り替え信号SW21〜SW2mは、外部より各
々切り替え信号入力端子N21〜N2mから入力され、
切り替え信号SW21i〜SW2miは、切り替え信号
SW21〜SW2mを、このフィルタ回路またはフィル
タ回路に接続される外部回路に備えられたインバータG
21〜G2mに入力することで得られる反転信号であ
る。よって、アナログスイッチAS21〜AS2mの各
々は、各切り替え信号SW21〜SW2mおよび切り替
え信号SW21i〜SW2miにより、オン/オフされ
る。
【0061】すなわち、切り替え信号入力端子N21〜
N2mのいずれか一つに論理レベル「H」を入力するこ
とにより、アナログスイッチAS21〜AS2mのうち
所望のアナログスイッチをオン状態とすることができ、
そのオン状態とされたアナログスイッチに接続されてい
るコンデンサを有効にすることができる。各コンデンサ
41〜4mは互いにキャパシタンスが異なるため、オン
状態にさせるアナログスイッチの選択により、OTA1
2の出力端子と接地ラインとの間に介在させるコンデン
サのキャパシタンスを変更することができる。
【0062】よって、以上に説明した構成により、切り
替え信号入力端子N11〜N1nのうちの一つに論理レ
ベル「H」を入力するとともに、切り替え信号入力端子
N21〜N2mのうちの一つに論理レベル「H」を入力
することで、OTA11およびOTA12とフィルタ部
を構成する各コンデンサのキャパシタンスを所望の値に
設定することができる。
【0063】ここで、このフィルタ回路のカットオフ周
波数fcおよびクオリティファクタQは、コンデンサ3
1〜3nのうちの選択されたコンデンサのキャパシタ
(ここではC1kとする)と、コンデンサ41〜4mの
うちの選択されたコンデンサのキャパシタ(ここではC
2kとする)と、OTA11およびOTA12の各々の
相互コンダクタンス(各々gm1およびgm2とする)
とによって、式1と同様に、以下のように示される。
【0064】
【数2】
【0065】上述したようにコンデンサの切り替えによ
って式2中のキャパシタC1kおよびC2kを所望の値
にすることができるため、フィルタ回路のカットオフ周
波数fcを変更することが可能となる。一方、式1にお
いて説明したように、相互コンダクタンスgm1および
gm2は、OTA11およびOTA12に与える各バイ
アス電圧VBによって定められるため、カットオフ周波
数自動調整回路200において、クロックCK1および
CK2の周波数により変更可能なバイアス電圧VBの出
力によっても、カットオフ周波数fcの変更が可能であ
る。
【0066】図2は、クロックCK1およびCK2の周
波数対バイアス電圧VBの特性グラフを示す図である。
図2において、従来のフィルタ回路のようにバイアス電
圧VBの変更のみでカットオフ周波数fcを調整する場
合に、カットオフ周波数自動調整回路200に入力され
るクロックCK1およびCK2の周波数の有効な可変範
囲が周波数調整範囲Bに示される範囲となるのに対し、
さらに、この実施の形態1にかかるフィルタ回路におい
てフィルタ部を構成するコンデンサを変更することによ
り、同図の周波数調整範囲Aに示される範囲までクロッ
クCK1およびCK2の周波数調整範囲を広げることが
可能になる。
【0067】また、上記した式2におけるキャパシタC
1kとC2kの比が常に一定となるように、OTA11
およびOTA12の出力端子に各々接続されるコンデン
サを選択することで、カットオフ周波数fcの変更を可
能とするとともに、クオリティファクタQを固定するこ
とができる。
【0068】さらに、上記した切り替え信号SW11〜
SW1nおよび切り替え信号SW21〜SW2mを入力
する各切り替え信号入力端子の前段にデコーダを設け、
このデコーダにコンデンサ選択データを入力するように
してもよい。たとえば、コンデンサ31〜34とコンデ
ンサ41〜44とを備えたフィルタ回路において、「0
0」、「01」、「10」、「11」の2ビットデータ
を各々(コンデンサ31,41)、(コンデンサ32,
42)、(コンデンサ33,43)、(コンデンサ3
4,44)に対応させて、このデータをコンデンサ選択
データとして上記したデコーダに入力することにより、
コンデンサの選択を簡易化することができる。
【0069】以上に説明したとおり、実施の形態1にか
かるフィルタ回路によれば、OTA11、このOTA1
1に接続されるコンデンサ、OTA12およびこのOT
A12に接続されるコンデンサによって構成されるフィ
ルタ部において、各OTAに接続されるコンデンサを複
数設け、この複数のコンデンサの選択を可能とするアナ
ログスイッチを各コンデンサに接続しているので、カッ
トオフ周波数自動調整回路200から出力されるOTA
11およびOTA12のバイアス電圧VBをクロックC
K1およびCK2の周波数によって変更することができ
るとともに、カットオフ周波数fcを決定するパラメー
タの一つであるコンデンサのキャパシタを変更すること
ができ、カットオフ周波数の調整範囲をより広範囲にす
ることができる。これにより、より柔軟で汎用性の高い
フィルタ回路を提供することが可能となる。
【0070】実施の形態2.つぎに、実施の形態2にか
かるフィルタ回路ついて説明する。実施の形態2にかか
るフィルタ回路は、図5に示した従来のフィルタ回路に
おけるOTA101および102の内部回路または実施
の形態1におけるOTA11およびOTA12の内部回
路、すなわち図6に示した差動増幅部において、バイア
ス電圧VBをゲートに入力するMOSトランジスタのト
ランジスタサイズW/Lを変更することによって、カッ
トオフ周波数自動調整回路200による周波数の自動調
整に加え、さらにカットオフ周波数の調整範囲を拡大さ
せるものである。
【0071】上記数1において説明したように、カット
オフ周波数fcのパラメータの一つであるOTAの相互
コンダクタンスgm1またはgm2において、これら相
互コンダクタンスgm1またはgm2を構成するパラメ
ータに、バイアス電圧VBをゲートに入力するMOSト
ランジスタのトランジスタサイズW/Lを含んでいる。
よって、このトランジスタサイズW/Lを変更すること
によってもカットオフ周波数fcを変更することができ
る。
【0072】トランジスタサイズW/Lの変更は、あら
かじめ複数のトランジスタサイズのバイアス電圧VB入
力用MOSトランジスタを用意し、これらMOSトラン
ジスタのいずれか一つをアナログスイッチによって選択
することによって達成される。
【0073】図3(a)、(b)は、実施の形態2にか
かるフィルタ回路において、OTAの内部回路を示す図
である。なお、図6と共通する部分には同一符号を付し
て、その説明を省略する。図3に示す内部回路、すなわ
ち差動増幅部においては、電源電圧VddとMOSトラ
ンジスタM11およびMOSトランジスタM12のソー
ス同士の接続点との間に、互いにトランジスタサイズが
異なるx個のPチャネル型のMOSトランジスタM1〜
Mxが並列に接続されている。
【0074】また、これらMOSトランジスタM1〜M
xの各ゲートには、アナログスイッチAS31〜AS3
xの一方の接点端子が各々接続されている。そして他方
の接点端子には、カットオフ周波数自動調整回路200
から出力されるバイアス電圧VBが供給されるバイアス
電圧VBラインが接続される。
【0075】また、各アナログスイッチAS31〜AS
3xは、そのNチャネル型のMOSトランジスタ側に各
々切り替え信号SW31〜SW3xを入力し、Pチャネ
ル型のMOSトランジスタ側に各々切り替え信号SW3
1i〜SW3xiを入力する。
【0076】なお、切り替え信号SW31〜SW3x
は、各々切り替え信号入力端子N31〜N3xから外部
より入力され、切り替え信号SW31i〜SW3xi
は、切り替え信号SW31〜SW3xを、このフィルタ
回路またはフィルタ回路に接続される外部回路に備えら
れたインバータG31〜G3xに入力することで得られ
る反転信号である。よって、アナログスイッチAS31
〜AS3xの各々は、各切り替え信号SW31〜SW3
xにより、オン/オフされる。
【0077】すなわち、切り替え信号入力端子N31〜
N3xのいずれか一つに論理レベル「H」を入力するこ
とにより、アナログスイッチAS31〜AS3xのうち
所望のアナログスイッチをオン状態とすることができ、
そのオン状態とされたアナログスイッチに接続されてい
るMOSトランジスタをオン状態にすることができる。
各MOSトランジスタM1〜Mxは互いにトランジスタ
サイズが異なるため、オン状態にさせるアナログスイッ
チの選択により、OTA11またはOTA12の相互コ
ンダクタンスを変更することができる。
【0078】これにより、図2に示したように、従来の
フィルタ回路のようにバイアス電圧VBの変更のみでカ
ットオフ周波数fcを調整する場合に、カットオフ周波
数自動調整回路200に入力されるクロックCK1およ
びCK2の周波数の有効な可変範囲が周波数調整範囲B
に示される範囲となるのに対し、さらに、この実施の形
態2にかかるフィルタ回路においてフィルタ部を構成す
るOTAのバイアス電圧VB入力用MOSトランジスタ
のトランジスタサイズを変更することにより、同図の周
波数調整範囲Aに示すような範囲までクロックCK1お
よびCK2の周波数調整範囲を広げることが可能にな
る。
【0079】なお、以上に説明したフィルタ回路におけ
るOTAの内部回路においては、バイアス電圧VB用M
OSトランジスタとなりうる複数のMOSトランジスタ
M1〜Mxの各々にアナログスイッチを設けたが、各M
OSトランジスタM1〜Mxのゲートにバイアス電圧V
Bラインを接続し、各MOSトランジスタM1〜Mxの
ドレインに各々アナログスイッチの一方の接点端子を接
続し、MOSトランジスタM11およびMOSトランジ
スタM12のソース同士の接続点に各々アナログスイッ
チの他方の接点端子を接続するようにしてもよい。
【0080】以上に説明したとおり、実施の形態2にか
かるフィルタ回路によれば、OTA11、このOTA1
1に接続されるコンデンサ、OTA12およびこのOT
A12に接続されるコンデンサによって構成されるフィ
ルタ部の各OTA内部において、電源電圧VddとMO
SトランジスタM11およびMOSトランジスタM12
のソース同士の接続点との間に、互いにトランジスタサ
イズが異なる複数のPチャネル型のMOSトランジスタ
M1〜Mxを並列に設け、この複数のMOSトランジス
タの選択を可能とするアナログスイッチを各コンデンサ
に接続しているので、カットオフ周波数自動調整回路2
00から出力される図5に示した従来のフィルタ回路に
おけるOTA101および102または実施の形態1に
おけるOTA11およびOTA12のバイアス電圧VB
をクロックCK1およびCK2の周波数によって変更す
ることができるとともに、カットオフ周波数fcを決定
するパラメータの一つであるバイアス電圧VB入力用M
OSトランジスタのトランジスタサイズを変更すること
ができ、カットオフ周波数の調整範囲をより広範囲にす
ることができる。これにより、より柔軟で汎用性の高い
フィルタ回路を提供することが可能となる。
【0081】実施の形態3.つぎに、実施の形態3にか
かるフィルタ回路ついて説明する。実施の形態3にかか
るフィルタ回路は、上述したカットオフ周波数自動調整
回路200(図7参照)において、OTA103の逆相
入力端子とコンパレータ240の逆相入力端子に入力さ
れる分圧値を決定する抵抗213と抵抗214との比を
変更することによって、カットオフ周波数自動調整回路
200から出力されるバイアス電圧VBの可変範囲を広
げ、カットオフ周波数の調整範囲を拡大させるものであ
る。
【0082】上述した図7の説明のように、抵抗213
および抵抗214によって定まる分圧値は基準電圧値と
して、OTA103の出力電圧値の大きさを決定し、コ
ンデンサ231またはコンデンサ232に充電される電
圧が定まる。また、コンパレータ240は、この基準電
圧値によって、サンプルホールド回路300に論理レベ
ル「H」の出力をおこなうどうかを判定している。
【0083】よって、この基準電圧値を変更すること
で、VCOI端子に接続されたコンデンサ202に保持
される電圧の範囲を広げることができ、これにより、カ
ットオフ周波数自動調整回路200から出力されるバイ
アス電圧VBの可変範囲を拡大すること、すなわちカッ
トオフ周波数fcを変更することができる。
【0084】基準電圧値の変更は、あらかじめ互いに異
なる抵抗値を有する複数の抵抗を用意し、抵抗214に
換えて、これら抵抗のいずれか一つをアナログスイッチ
によって選択することによって達成される。
【0085】図4(a)、(b)は、実施の形態3にか
かるフィルタ回路において、カットオフ周波数自動調整
回路を示す図である。なお、図7と共通する部分には同
一符号を付して、その説明を省略する。図4に示すカッ
トオフ周波数自動調整回路においては、抵抗213と接
地ラインの間に、互いに抵抗値が異なるy個の抵抗51
〜5yが並列に設けられている。
【0086】また、これら抵抗51〜5yの一端には、
アナログスイッチAS41〜AS4yの一方の接点端子
が各々接続され、他方の接点端子には、抵抗213が接
続されている。なお、この場合、抵抗51〜5yの他端
は接地ラインに接続される。
【0087】そして、各アナログスイッチAS41〜A
S4yは、そのNチャネル型のMOSトランジスタ側に
各々切り替え信号SW41〜SW4yを入力し、Pチャ
ネル型のMOSトランジスタ側に各々切り替え信号SW
41i〜SW4yiを入力する。
【0088】なお、切り替え信号SW41〜SW4y
は、各々切り替え信号入力端子N41〜N4yから外部
より入力され、切り替え信号SW41i〜SW4yi
は、切り替え信号SW41〜SW4yを、このフィルタ
回路またはフィルタ回路に接続される外部回路に備えら
れたインバータG41〜G4yに入力することで得られ
る反転信号である。よって、アナログスイッチAS41
〜AS4yの各々は、各切り替え信号SW41〜SW4
yにより、オン/オフされる。
【0089】すなわち、切り替え信号入力端子N41〜
N4yのいずれか一つに論理レベル「H」を入力するこ
とにより、アナログスイッチAS41〜AS4yのうち
所望のアナログスイッチをオン状態とすることができ、
そのオン状態とされたアナログスイッチに接続されてい
る抵抗を、基準電圧を生成する抵抗として有効なものと
することができる。各抵抗51〜5yは互いに抵抗値が
異なるため、オン状態にさせるアナログスイッチの選択
により、選択された抵抗と抵抗213とによる分圧比が
変更され、基準電圧値を変更することができる。
【0090】これにより、図2に示したように、従来の
フィルタ回路のようにバイアス電圧VBの変更のみでカ
ットオフ周波数fcを調整する場合に、カットオフ周波
数自動調整回路200に入力されるクロックCK1およ
びCK2の周波数の有効な可変範囲が周波数調整範囲B
に示される範囲となるのに対し、さらに、この実施の形
態3にかかるフィルタ回路のカットオフ周波数自動調整
回路200において基準電圧を生成する抵抗値を変更す
ることにより、同図の周波数調整範囲Aに示すような範
囲までクロックCK1およびCK2の周波数調整範囲を
広げることが可能になる。
【0091】以上に説明したとおり、実施の形態3にか
かるフィルタ回路によれば、カットオフ周波数自動調整
回路200においてバイアス電圧VBの電圧値を決定す
る基準電圧を生成する2つの抵抗のうち一方の抵抗を、
互いに抵抗値が異なる複数の抵抗をアナログスイッチと
ともに並列に設けているので、このアナログスイッチの
オン/オフにより基準電圧値を変更することができ、カ
ットオフ周波数自動調整回路200から出力される図5
に示した従来のフィルタ回路におけるOTA101およ
び102または実施の形態1におけるOTA11および
OTA12のバイアス電圧VBをクロックCK1および
CK2の周波数によってより広範囲に変更することがで
きるとともに、カットオフ周波数の調整範囲を広げるこ
とができる。これにより、より柔軟で汎用性の高いフィ
ルタ回路を提供することが可能となる。
【0092】
【発明の効果】以上、説明したとおり、この発明によれ
ば、演算相互コンダクタンス増幅器(OTA)、コンデ
ンサおよびカットオフ周波数自動調整手段によりフィル
タを構成するフィルタ回路において、演算相互コンダク
タンス増幅器の出力端子に接続するコンデンサとして、
キャパシタンスの異なる複数のコンデンサのうちの一つ
を選択するので、演算相互コンダクタンス増幅器のバイ
アス電圧入力端子にカットオフ周波数自動調整手段に有
効に入力されるクロック信号の周波数の範囲を拡大する
ことができ、これによりカットオフ周波数の自動調整範
囲を広範囲にすることが可能となり、より柔軟で汎用性
の高いフィルタ回路を得ることができる。
【0093】つぎの発明によれば、第1の演算相互コン
ダクタンス増幅器、この第1の演算相互コンダクタンス
増幅器に接続されるコンデンサ、第2の演算相互コンダ
クタンス増幅器およびこの第2の演算相互コンダクタン
ス増幅器に接続されるコンデンサによって構成されるフ
ィルタ部において、各演算相互コンダクタンス増幅器に
接続されるコンデンサを複数設け、この複数のコンデン
サの選択を可能とするスイッチ部を各コンデンサに接続
しているので、カットオフ周波数自動調整手段から出力
される第1および第2の演算相互コンダクタンス増幅器
のバイアス電圧を外部からのクロック信号の周波数によ
って変更することができるとともに、カットオフ周波数
を決定するパラメータの一つであるコンデンサのキャパ
シタを変更することができ、カットオフ周波数の調整範
囲をより広範囲にすることが可能となり、より柔軟で汎
用性の高いフィルタ回路を得ることができる。
【0094】つぎの発明によれば、演算相互コンダクタ
ンス増幅器を構成するトランジスタのうち、その演算相
互コンダクタンス増幅器のバイアス電圧をゲートに入力
するバイアス電圧入力用トランジスタとして、トランジ
スタサイズの異なる複数のトランジスタのうちの一つを
選択することが可能であるので、カットオフ周波数自動
調整手段から出力される演算相互コンダクタンス増幅器
のバイアス電圧を、外部からのクロック信号の周波数に
よって変更することができるとともに、カットオフ周波
数を決定するパラメータの一つであるバイアス電圧入力
用トランジスタのトランジスタサイズを変更することが
でき、カットオフ周波数の調整範囲をより広範囲にする
ことが可能となり、より柔軟で汎用性の高いフィルタ回
路を得ることができる。
【0095】つぎの発明によれば、フィルタ回路を構成
するカットオフ周波数自動調整手段が、演算相互コンダ
クタンス増幅器のバイアス電圧入力端子に入力される電
圧であってかつ外部から入力されるクロック信号の周波
数に応じて変化する電圧を保持するサンプルホールド回
路と、前記サンプルホールド回路において保持される前
記電圧の電圧値を設定するための基準電圧を決定する抵
抗として、抵抗値の異なる複数の抵抗のうちの一つが選
択される基準電圧設定部と、を備えているので、基準電
圧値の変更が可能となり、カットオフ周波数自動調整手
段から出力される演算相互コンダクタンス増幅器のバイ
アス電圧を、外部からのクロック信号の周波数によって
より広範囲に変更することができるとともに、カットオ
フ周波数の調整範囲を広げることが可能となり、より柔
軟で汎用性の高いフィルタ回路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1にかかるフィルタ回路の構成を
示す回路図である。
【図2】 実施の形態1にかかるフィルタ回路におい
て、クロックCK1およびCK2の周波数対バイアス電
圧VBの特性グラフを示す図である。
【図3】 実施の形態2にかかるフィルタ回路において
OTAの内部回路を示す図である。
【図4】 実施の形態3にかかるフィルタ回路におい
て、カットオフ周波数自動調整回路を示す図である。
【図5】 OTAおよびカットオフ周波数自動調整回路
を備えた従来のフィルタ回路の構成を示す回路図であ
る。
【図6】 従来のフィルタ回路においてOTAの構成を
示す回路図である。
【図7】 従来のフィルタ回路においてカットオフ周波
数自動調整回路の構成を示す回路図である。
【図8】 従来のフィルタ回路においてカットオフ周波
数自動調整回路の動作を説明するためのタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
11,12,101,102,103 OTA、31〜
3n,41〜4m コンデンサ、51 抵抗、111,
112,202,231,232 コンデンサ、200
カットオフ周波数自動調整回路、201,211〜2
14 抵抗、221〜223 アナログスイッチ、24
0 コンパレータ、251,252,G11,G21,
G31,G41 インバータ、300 サンプルホール
ド回路、301 ディレイフリップフロップ、AS11
〜AS1n,AS21〜AS2m,AS31〜AS3
x,AS41〜AS4y アナログスイッチ、CK1,
CK1i,CK2,CKi クロック、M10〜M1
4,M31,M32,M1〜Mx MOSトランジス
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J066 AA01 AA47 CA61 CA98 FA18 HA10 HA17 HA25 HA29 HA39 KA00 KA02 KA04 KA06 KA11 KA12 KA17 KA19 KA36 MA08 ND01 ND14 ND22 ND23 PD01 TA01 TA02 TA06 5J098 AA11 AA14 AB02 AB03 AB16 AB27 AC02 AC20 AD17 AD18 CA02 CB03 CB10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演算相互コンダクタンス増幅器(OT
    A)、コンデンサおよびカットオフ周波数自動調整手段
    によりフィルタを構成するフィルタ回路において、 前記演算相互コンダクタンス増幅器のバイアス電圧入力
    端子に前記カットオフ周波数自動調整手段のバイアス電
    圧出力を入力し、前記演算相互コンダクタンス増幅器の
    出力端子に接続する前記コンデンサとして、キャパシタ
    ンスの異なる複数のコンデンサのうちの一つを選択する
    ことにより、前記カットオフ周波数自動調整手段による
    周波数調整範囲を変更することを特徴とするフィルタ回
    路。
  2. 【請求項2】 正相入力端子に入力信号を入力する第1
    の演算相互コンダクタンス増幅器(OTA)と、 前記第1の演算相互コンダクタンス増幅器の出力端子に
    並列に接続された複数の第1のスイッチ手段と、 前記第1のスイッチ手段の各々に直列に接続され、互い
    にキャパシタンスの異なる複数の第1のコンデンサと、 正相入力端子に前記第1の演算相互コンダクタンス増幅
    器の出力端子が接続された第2の演算相互コンダクタン
    ス増幅器と、 前記第2の演算相互コンダクタンス増幅器の出力端子に
    並列に接続された複数の第2のスイッチ手段と、 前記第2のスイッチ手段の各々に直列に接続され、互い
    にキャパシタンスの異なる複数の第2のコンデンサと、 外部から入力されるクロック信号の周波数に応じて前記
    第1および第2の演算相互コンダクタンス増幅器のバイ
    アス電圧を変更することにより前記第1および第2の演
    算相互コンダクタンス増幅器と前記第1および第2のコ
    ンデンサとから構成されるフィルタ部のカットオフ周波
    数を自動調整するカットオフ周波数自動調整手段と、 を備え、 前記第1のスイッチ手段により、前記第1の演算相互コ
    ンダクタンス増幅器の出力端子に各々接続される前記複
    数の第1のコンデンサのうちの一つを選択し、前記第2
    のスイッチ手段により、前記第2の演算相互コンダクタ
    ンス増幅器の出力端子に各々接続される前記複数の第2
    のコンデンサのうちの一つを選択することを特徴とする
    フィルタ回路。
  3. 【請求項3】 演算相互コンダクタンス増幅器(OT
    A)、コンデンサおよびカットオフ周波数自動調整手段
    によりフィルタを構成するフィルタ回路において、 前記演算相互コンダクタンス増幅器を構成するトランジ
    スタのうち、該演算相互コンダクタンス増幅器のバイア
    ス電圧をゲートに入力するバイアス電圧入力用トランジ
    スタとして、トランジスタサイズの異なる複数のトラン
    ジスタのうちの一つを選択することにより、前記カット
    オフ周波数自動調整手段による周波数調整範囲を変更す
    ることを特徴とするフィルタ回路。
  4. 【請求項4】 演算相互コンダクタンス増幅器(OT
    A)、コンデンサおよびカットオフ周波数自動調整手段
    によりフィルタを構成するフィルタ回路において、 前記カットオフ周波数自動調整手段は、 前記演算相互コンダクタンス増幅器のバイアス電圧入力
    端子に入力される電圧であってかつ外部から入力される
    クロック信号の周波数に応じて変化する電圧を保持する
    サンプルホールド回路と、 前記サンプルホールド回路において保持される前記電圧
    の電圧値を設定するための基準電圧を決定する抵抗とし
    て、抵抗値の異なる複数の抵抗のうちの一つが選択され
    る基準電圧設定部と、 を備えたことを特徴とするフィルタ回路。
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