JP2707955B2 - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

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JP2707955B2
JP2707955B2 JP5293984A JP29398493A JP2707955B2 JP 2707955 B2 JP2707955 B2 JP 2707955B2 JP 5293984 A JP5293984 A JP 5293984A JP 29398493 A JP29398493 A JP 29398493A JP 2707955 B2 JP2707955 B2 JP 2707955B2
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はPLL回路に係り、特に
演算増幅器を用いた積分器より出力される傾斜波を入力
信号でサンプリングする構成の位相比較器を有するPL
L回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より広く用いられているPLL(P
hase Locked Loop)回路において、P
LL回路を構成する位相比較器として排他的論理和回路
を使用したものやチャージポンプを用いたものが知られ
ているが、演算増幅器を用いた積分器より出力される傾
斜波を入力信号でサンプリングする構成のものも知られ
ている(例えば、特開平1−246920号公報)。
【0003】図3はこの種の位相比較器を有する従来の
一例の回路図を示す。同図において、PLL回路は位相
比較器10、低域フィルタ15、アンプ16、電圧制御
型水晶発振器(VCXO)17及び分周器18よりなる
一巡の閉ループ回路より構成されている。位相比較器1
0は分周器18の出力信号を増幅する増幅回路11と、
増幅回路11の出力信号を積分する積分器12と、積分
器12に基準電圧を供給する基準電圧発生回路13と、
アナログスイッチ14とよりなる。
【0004】増幅回路11はNPNトランジスタQ1
PNPトランジスタQ2、トランジスタQ1のベースに接
続された抵抗1、トランジスタQ1のコレクタとQ2のベ
ース間に接続された抵抗2、Q1のコレクタ、Q2のエミ
ッタと電源電圧Vccとの間にそれぞれ接続された抵抗3
及び4と、後述の演算増幅器19の出力端子とQ2のベ
ースとの間に接続された抵抗5とより構成されている。
【0005】また、積分器12は演算増幅器19と、ト
ランジスタQ2のエミッタと演算増幅器19の反転入力
端子との間に接続されている抵抗6と、演算増幅器19
の出力端子と反転入力端子との間に接続されているコン
デンサ9とより構成されている。更に、基準電圧発生回
路13は電源電圧Vccを抵抗7及び8により抵抗分圧す
る回路構成とされており、これにより発生した基準電圧
を演算増幅器19の非反転入力端子に印加する構成とさ
れている。
【0006】アナログスイッチ14は外部から入力され
る入力信号でスイッチング制御されるスイッチで、オン
のときには積分器12から入力される傾斜波を低域フィ
ルタ15へ出力し、オフのときにはこの入力傾斜波の伝
送を遮断する。すなわち、図4(A)に示す如きパルス
列が入力信号として入力されると、アナログスイッチ1
4は入力パルス列がハイレベルになったとき導通するよ
うにされており、また積分器12の演算増幅器19より
取り出される傾斜波は図4(B)に示す如く、その傾斜
部分で入力パルス列がハイレベルとなるような位相関係
で出力される台形波であるため、アナログスイッチ14
からは台形波の傾斜部分を入力パルス列がハイレベルに
なったときにサンプリングした電圧が取り出される。
【0007】従って、アナログスイッチ14の出力電圧
は入力信号と演算増幅器19の出力台形波との位相差に
応じたサンプリングレベルとなる。このアナログスイッ
チ14の出力電圧は位相誤差信号として低域フィルタ1
5に入力されて、直流成分のみ取り出され図4(C)に
示す如き直流電圧とされる。
【0008】低域フィルタ15の出力電圧はアンプ16
により所要レベルに増幅された後VCXO17に制御電
圧として印加され、その出力発振周波数を可変制御す
る。VCXO17の出力信号はパルス列で、PLL回路
の出力信号として外部へ出力される一方、分周器18に
よりアナログスイッチ14に外部から入力される前記入
力パルス列の繰り返し周波数と同じ周波数に分周された
後、増幅回路11の抵抗1を介してトランジスタQ1
ベースに入力される。
【0009】増幅回路11で増幅された分周器18の出
力信号は、エミッタホロワを構成しているトランジスタ
2のエミッタより取り出されて、抵抗6を介して演算
増幅器19の反転入力端子に入力される。演算増幅器1
9は前記したように積分器12を構成しており、その反
転入力端子の入力信号と同一繰り返し周波数で、かつ、
立下りが傾斜した、図4(B)、図5及び図6(E)に
示す如き台形波V0を発生出力する。
【0010】ここで、分周器18から増幅回路11に入
力される信号Viは図6(A)に示す如きパルス列で、
このときのトランジスタQ 1のコレクタ(図3のの
点)における信号波形は図6(B)に、またトランジス
タQ2のベース(図3のの点)における信号波形は同
図(C)に、更にQ2のエミッタ(図3のの点)にお
ける信号波形は同図(D)に示す如くになる。
【0011】図3の抵抗1、2、3、4、5、6、7及
び8の各抵抗値をR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7
及びR8とすると、図6(B)〜(E)の各波形におけ
る電圧値V1a、V1b、V2a、V2b、V2c、V2d、V3a
3b、V3c、及びV3dはそれぞれ次式で表される。な
お、次式中、V0d、V0bはそれぞれ図6(E)に示すよ
うに台形波V0のハイレベル電圧とローレベル電圧、V
BEはトランジスタQ2のベース・エミッタ間電圧であ
る。
【0012】
【数1】
【0013】
【数2】 ここで、演算増幅器19の入力インピーダンスが無限大
であるとすると、点における図6(C)に示す信号が
2dの値を示しているとき、演算増幅器19の出力信号
0は図6(E)に示すようにV0dで一定であるから、
抵抗6には電流は流れず、その両端の電位は演算増幅器
19の非反転入力端子の電圧、すなわち基準電圧{R7
/(R7+R8)}VCCに等しくなる。従って、電圧V2d
をトランジスタQ2のベース・エミッタ間電圧VBEを用
いて表わすと(10)式より次式に示す如くになる。
【0014】
【数3】 また、上式と(6)式とから次式が得られる。
【0015】
【数4】 また、図6(E)に示した演算増幅器19の出力台形波
0の時間Tで示される傾斜部分の傾きは、抵抗6の抵
抗値R6とコンデンサ9の容量値C1とによる時定数によ
って決まるため、抵抗値R6と容量値C1が変化しなけれ
ば傾きは一定である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
のPLL回路では、演算増幅器19よりアナログスイッ
チ14に入力される台形波V0のハイレベルV0dが(1
2)式で示すように、トランジスタQ2のベース・エミ
ッタ間電圧VBEに依存しているため、回路周囲の温度が
変化し、それによって例えばVBEが小さくなったときに
は、(12)式からわかるようにV0dの値が温度変化前
よりも大きくなり、その結果台形波V0が図5に実線で
示す波形から破線で示す波形に変化してしまう。
【0017】PLL回路は入力信号の位相及び周波数が
一定ならば、台形波V0の傾斜部分の一定電圧をアナロ
グスイッチ14によりサンプリングさせようと動作する
ため、上記の如く温度変化により台形波V0の波形(ハ
イレベルの電位V0d)が変化してしまうと、演算増幅器
19の出力台形波V0と位相が一致しているVCXO1
7の出力信号の位相が図5にtで示す時間だけずれてし
まう。
【0018】なお、台形波V0のローレベルの電位V0b
が温度変化により変化しても、PLL回路は台形波V0
の傾斜部分の電圧をアナログスイッチ14によりサンプ
リングして位相誤差信号を出力する構成であるから、位
相誤差信号に与える影響はない。
【0019】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
周囲温度変動によらず積分器の出力傾斜波の波形変化を
低減若しくは除去し得るPLL回路を提供することを目
的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、電圧制御発振器の出力信号を増幅する増幅
回路と、増幅回路の最終段のエミッタホロワトランジス
タより取り出された増幅信号を積分する積分器と、積分
器に基準電圧を供給する基準電圧発生回路と、積分器よ
り取り出された傾斜波の傾斜部分を入力信号でサンプリ
ングするアナログスイッチとからなる位相比較器を有す
るPLL回路において、積分器は、エミッタホロワトラ
ンジスタのエミッタに第1の抵抗を介してその反転入力
端子が接続されると共に、その入出力端子間にコンデン
サが接続された演算増幅器により構成され、基準電圧発
生回路を、演算増幅器の非反転入力端子と高電位側電源
端子との間に接続された第2の抵抗と、非反転入力端子
と低電位側電源端子との間に接続された第3の抵抗及び
エミッタホロワトランジスタのPN接合温度特性と同一
の特性を持つm個(mは1、2、3のいずれか)の温度
補償素子よりなる直列回路とからなる構成としたもので
ある。
【0021】
【作用】積分器より出力される傾斜波のハイレベルの電
圧は従来は(12)式に示したように増幅回路の最終段
のエミッタホロワトランジスタのPN接合温度特性に左
右される。これに対し、本発明では基準電圧発生回路に
上記のエミッタホロワトランジスタのPN接合温度特性
と同一の特性を持つ温度補償素子を1個、2個又は3個
設けることにより、積分器より出力される台形波などの
傾斜波のハイレベルの電圧におけるエミッタホロワトラ
ンジスタのPN接合温度特性の影響を低減若しくは除去
することができる。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。図
1は本発明の第1実施例の構成図を示す。同図中、図3
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図1において、PLL回路は位相比較器20と、位
相比較器20の出力信号の直流成分のみを取り出す低域
フィルタ15と、低域フィルタ15の出力直流信号を増
幅するアンプ16と、アンプ16の出力信号レベルに応
じた発振周波数のパルス列(方形波)を出力するVCX
O17と、VCXO17の出力パルス列を分周して位相
比較器20へ出力する分周器18よりなる閉ループ回路
構成とされている。
【0023】PLL回路の一部を構成する位相比較器2
0は、分周器18の出力パルス列を増幅する増幅回路1
1と、増幅回路11の出力信号を積分して台形波を発生
する積分器12と、積分器12を構成する演算増幅器1
9の反転入力端子に基準電圧を供給する基準電圧発生回
路21と、入力信号によりスイッチングされて上記台形
波の傾斜部分を入力信号によりサンプリングするアナロ
グスイッチ14とより構成されている。
【0024】基準電圧発生回路21は、抵抗7及び8
と、PNPトランジスタQ3 とより構成されている。こ
こで、演算増幅器19の非反転入力端子と高電位側電源
であるVccの端子との間に抵抗8が接続され、また、演
算増幅器19の非反転入力端子と低電位側電源端子であ
るグランド端子との間に、抵抗7とベース・エミッタ間
が接続されたトランジスタQ3 とよりなる直列回路が接
続されている。
【0025】トランジスタQ3 は、増幅回路11の最終
段のエミッタホロワトランジスタQ2 と同じ特性のトラ
ンジスタであり、従ってトランジスタQ2 のベース・エ
ミッタ間のPN接合の温度特性と同一のPN接合温度特
性を有している温度補償素子である。また、トランジス
タQ3 はエミッタが演算増幅器19の非反転入力端子と
抵抗8との接続点に接続され、コレクタ及びベースが抵
抗7の一端に共通接続されており、いわゆるダイオード
接続されている。
【0026】次に、本実施例の動作について説明する。
本実施例も図6と同様の波形の信号出力される。すなわ
ち、トランジスタQ1 のベースに図6(A)に示したよ
うな方形波Vi が入力されると、そのハイレベル期間ト
ランジスタQ1 がオンとなり、トランジスタQ1 のコレ
クタ(点)の電位が図6(B)に示したようにほぼグ
ランド電位となり、これにより、トランジスタQ2 のベ
ース(点)の電位は図6(C)に示したようにV2d
2 のエミッタ(点)の電位は図6(D)に示したよ
うにV3d、演算増幅器19の出力電位は図6(E)に示
したようにハイレベル電位V0dとなる。
【0027】方形波Vi がハイレベルからローレベルに
立ち下がると、トランジスタQ1 がオフとなり、そのコ
レクタ電位がV1aにまで上昇し、これによりQ2 のベー
ス電位もV2aにまで上昇し、その結果Q2 のコレクタ電
位もV3aにまで上昇する。すると、コンデンサ9の充電
電荷が抵抗値R6 とコンデンサ9の容量値C1 とで決ま
る時定数で放電し始めて演算増幅器19の出力電位V0
が図6(E)に示すようにV0bまで低下する。この時Q
1 のコレクタ電位はV1b、Q2 のベース電位とコレクタ
電位はそれぞれV2b、V3bとなる。方形波Vi がローレ
ベルからハイレベルに立ち上がると、トランジスタQ1
がオンとなり、積分器12の積分によりQ2 のベース電
位とコレクタ電位はそれぞれV2c、V3cとなり、その後
2d、V3dとなる。
【0028】上記の動作を行う本実施例において、基準
電圧発生回路21から演算増幅器19の非反転入力端子
に入力される基準電圧V+ は、次式で表される。
【0029】
【数5】 ただし、上式中、VBEはトランジスタQのベース・
エミッタ間電圧で、これは回路周囲温度変動に関係な
く、トランジスタQのベース・エミッタ間電圧に常に
等しい。前記したように、トランジスタQはトランジ
スタQと同じ特性のトランジスタであるからである。
【0030】演算増幅器19はその反転入力端子の電圧
も上記(13)式で表された非反転入力端子の入力基準
電圧Vになるように動作する。演算増幅器19の入力
インピーダンスを無限大と仮定しているので、演算増幅
器19の出力電圧VがV0dの値を示している期間は
抵抗6に電流が流れず、そのため演算増幅器19の反転
入力端子と点の電位はそれぞれ等しくVになる。
【0031】また、点の電位は点の電位よりトラン
ジスタQのベース・エミッタ間電圧VBEだけ低く、
かつ、VがV0dの値を示している期間は点の電位
(GND)と演算増幅器19の出力電圧V(V0d
との電位差を抵抗2と5で分圧した電位に等しくなるか
ら、次式が成立する。
【0032】
【数6】 従って、本実施例の演算増幅器19の出力台形波のハイ
レベルの電位V0dは(14)式からわかるように、(1
2)式に示した従来の電位V0dに比しトランジスタQ3
の介挿接続によりVBEによる温度変動はR7 /(R7
8 )だけ小さくすることができる。
【0033】次に、本発明の第2実施例について図2の
第2実施例の構成図と共に説明する。同図中、図1と同
一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
図2に示す第2実施例は第1実施例に比し位相比較器3
0、より具体的には基準電圧発生回路31の構成が異な
る。すなわち、図2に示す位相比較器30は分周器18
の出力パルス列を増幅する増幅回路11と、増幅回路1
1の出力信号を積分して台形波を発生する積分器12
と、積分器12を構成する演算増幅器19の反転入力端
子に基準電圧を供給する基準電圧発生回路31と、入力
信号によりスイッチングされて上記台形波の傾斜部分を
入力信号によりサンプリングするアナログスイッチ14
とより構成されている。
【0034】基準電圧発生回路31は、抵抗7及び8
と、PNPトランジスタQ3 及びQ4とより構成されて
いる。ここで、演算増幅器19の非反転入力端子と高電
位側電源であるVccの端子との間に抵抗8が接続され、
また、演算増幅器19の非反転入力端子と低電位側電源
端子であるグランド端子に一端が接続された抵抗7の非
接地側端子との間に、いわゆるダイオード接続された2
個のトランジスタQ3 及びQ4 が温度補償素子として直
列に介挿接続されている。
【0035】トランジスタQ4 も、トランジスタQ3
同様に増幅回路11の最終段のエミッタホロワトランジ
スタQ2 と同じ特性のトランジスタであり、従ってトラ
ンジスタQ2 、Q3 のベース・エミッタ間のPN接合の
温度特性と同一のPN接合温度特性を有している。ま
た、抵抗R7 及びR8 の抵抗値は等しくされている。従
って、本実施例の演算増幅器19の非反転入力端子に印
加される基準電圧V+ は(13)式より次式で表され
る。
【0036】
【数7】 更に、本実施例の演算増幅器19の出力台形波のハイレ
ベルの電位V0dは次式で表される。
【0037】
【数8】 上式からわかるように、演算増幅器19の出力台形波の
ハイレベルの電位V0dは、温度変動により変化するVBE
により全く依存しないので、温度変動による影響を完全
に無くすことができる。これにより、演算増幅器19の
出力台形波V0 は回路の周囲温度によらず常に一定とな
り、入力信号との位相差が温度により変化しない位相比
較器出力電圧を出力することができる。
【0038】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば温度補償素子として上記の実施例
ではエミッタホロワトランジスタQ2 と同一導電型のト
ランジスタQ3 更にはQ4 を設けるように説明したが、
温度補償素子としてはトランジスタQ2 のPN接合の温
度特性と同一の温度特性を有するダイオードなどを用い
ることもできる。
【0039】また、上記の抵抗7及び8の間に直列に介
挿接続される温度補償素子の数をnとすると、基準電圧
+ は次式で表される。
【0040】
【数9】 (17)式からわかるようにnが4以上となると、nが
0のときよりVBEの影響が大きくなるため、本発明はn
が3以下の場合に適用することができる。ただし、nが
3のときはnが1のときと同じ効果となるため、回路素
子数の低減によるコスト低減の観点からすると、温度補
償素子の数は3個よりも1個の方が望ましい。
【0041】また、本発明では積分器12より出力され
る信号は台形波として説明したが、三角波などの他の傾
斜波でもよく、また分周器18を設けない構成のPLL
回路にも本発明を適用することができることは勿論であ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
積分器より出力される台形波などの傾斜波のハイレベル
の電圧におけるエミッタホロワトランジスタのPN接合
温度特性の影響を低減若しくは除去することができるた
め、上記の傾斜波の傾斜部分を入力信号でサンプリング
して位相誤差信号を得る構成のPLL回路において、入
力信号との位相差が温度変化により殆ど若しくは全く変
化しない位相誤差信号を得ることができ、PLL回路の
性能向上に寄与するところ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図である。
【図2】本発明の第2実施例の構成図である。
【図3】従来の一例の構成図である。
【図4】図3の要部の動作説明用タイムチャートであ
る。
【図5】温度変化による積分器の出力台形波の波形変化
を示す図である。
【図6】PLL回路の各部の動作説明用タイムチャート
である。
【符号の説明】
7、8 基準電圧生成用抵抗 11 増幅回路 12 積分器 14 アナログスイッチ 15 低域フィルタ 17 電圧制御型水晶発振器(VCXO) 18 分周器 19 演算増幅器 20、30 位相比較器 21、31 基準電圧発生回路 Q1 NPNトランジスタ Q2 増幅回路の最終段のエミッタホロワ用PNPトラ
ンジスタ Q3、Q4 温度補償用PNPトランジスタ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧制御発振器の出力信号を増幅する増
    幅回路と、該増幅回路の最終段のエミッタホロワトラン
    ジスタより取り出された増幅信号を積分する積分器と、
    該積分器に基準電圧を供給する基準電圧発生回路と、該
    積分器より取り出された傾斜波の傾斜部分を入力信号で
    サンプリングするアナログスイッチとからなる位相比較
    器を有するPLL回路において、前記積分器は、前記エミッタホロワトランジスタのエミ
    ッタに第1の抵抗を介してその反転入力端子が接続され
    ると共に、その入出力端子間にコンデンサが接続された
    演算増幅器により構成され、 前記基準電圧発生回路を、前記演算増幅器の非反転入力
    端子と高電位側電源端子との間に接続された第2の抵抗
    と、該非反転入力端子と低電位側電源端子との間に接続
    された第3の抵抗及び前記エミッタホロワトランジスタ
    のPN接合温度特性と同一の特性を持つm個(mは1、
    2、3のいずれか)の温度補償素子よりなる直列回路と
    から 構成したことを特徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】 前記第2及び第3の抵抗はそれぞれ同一
    抵抗値であり、前記温度補償素子は前記エミッタホロワ
    トランジスタと同一特性の2個のダイオード接続された
    トランジスタであることを特徴とする請求項1記載 のP
    LL回路。
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