JPH10288810A - インスタントフイルムパック - Google Patents

インスタントフイルムパック

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Publication number
JPH10288810A
JPH10288810A JP9901597A JP9901597A JPH10288810A JP H10288810 A JPH10288810 A JP H10288810A JP 9901597 A JP9901597 A JP 9901597A JP 9901597 A JP9901597 A JP 9901597A JP H10288810 A JPH10288810 A JP H10288810A
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JP
Japan
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light
shielding cover
projection
camera
pack
Prior art date
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Pending
Application number
JP9901597A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Takatori
徹也 高取
Tomoyuki Takahashi
知之 高橋
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラに装填する前に衝撃を受けても遮光カ
バーの不用意な排出を防止できるとともに光洩れの発生
するおそれがないフイルムパックを提供する。 【解決手段】 パック本体2の前板部4の排出口7a近
傍の内壁には、傾斜した面32aを有する突起32が形
成してある。遮光カバー6には、遮光カバー6が露光用
開口4aを光密に閉じた状態で突起32と係合される突
起21を形成してある。突起21が突起32を乗り越え
る際には、遮光カバー6がフイルムユニット3を圧縮す
るから、この反作用で遮光カバー6に抵抗力がかかる。
このため、フイルムパック1が使用前に落下等で衝撃を
受けても遮光カバー6が不用意に排出口7aから排出さ
れることが防止される。前記抵抗力は、カメラ側のクロ
ー機構による掻き出し力に比べて小さく設定してあるか
ら、フイルムパック1をカメラに装填した後の遮光カバ
ー6の排出は問題なく行われる。また、遮光カバーの不
用意な排出防止のためにパック本体や遮光カバーに余分
な開口を設けていないから、パック本体に外光が当たっ
ても光洩れのおそれがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インスタントフイ
ルムパックに関し、さらに詳しくは遮光カバーの不用意
な排出を防止したインスタントフイルムパックに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】インスタントカメラに装填して使用され
るインスタントフイルムパック(以下フイルムパックと
いう)が知られている。このフイルムパックは、例えば
特開平7−209814号公報に記載されているよう
に、箱状をしたハードプラスチック製の遮光容器(ハー
ドケース)の中に矩形状をしたモノシートタイプの自己
現像処理型フイルムユニット(以下、フイルムユニット
という)を複数枚重ねて収納したものである。このフイ
ルムユニットは、感光層および受像層を層設した感光シ
ートの相対する一方の縁部に現像処理液を封入した現像
処理液ポッド,他方の縁部に余剰現像処理液を捕捉して
硬化させるトラップ部を設けたもので、最後まで1枚の
シートとして取り扱うことができるものである。
【0003】前記ハードケースには、露光開口と、露光
済みのフイルムユニットを排出するためのスリット状の
排出口とが形成されており、この内部には、前記露光開
口を遮光するハードプラスチック製の薄い板状の遮光カ
バーが最上層のフイルムユニットの露光面に重ねられて
収納され、さらに最下層のフイルムユニットと内壁面と
の間にフイルムユニットを露光開口側へ押しつける圧板
が収納されている。
【0004】このフイルムパックは、インスタントカメ
ラ(以下カメラ)のフイルム装填室に装填した後、シャ
ッタボタンを押し下げると、撮影準備のためにカメラ本
体内に組み込まれた周知のクロー機構が遮光カバーをケ
ース内から掻き出し、展開ローラがカメラの外に排出す
る。これにより、最上層のフイルムユニットが露光開口
にセットされる。1枚撮影される毎に、クロー機構が露
光済みのフイルムユニットをケース内から掻き出し、展
開ローラがフイルムユニットの露光面に現像液を展開す
る。そして、フイルムユニットは、カメラ本体上面に設
けられた取出し口から取り出される。フイルムパックで
は、次層のフイルムユニットが圧板により最上層に押し
上げられる。
【0005】ところで、このようなフイルムパックを落
下させたり、強く物にぶつけたりすると、衝撃で遮光カ
バーが排出口から飛び出し、内部のフイルムユニットが
曝光する事故が発生することがあった。このため、例え
ば米国特許5,345,289号公報には、遮光カバー
の先端近傍に平行な2本の切り込みを形成して、この切
り込みに挟まれた部位を凸状に変形させ、遮光カバーが
露光開口を光密に閉じる位置にあるときに、この凸状部
を受け入れる開口をケースに形成したフイルムパックが
記載されている。
【0006】このフイルムパックでは、遮光カバーの凸
状部がケースの開口の縁に引っ掛かっているから、多少
の衝撃を受けても遮光カバーが不用意に排出口から飛び
出すことはない。このフイルムパックをカメラに装填す
ると、カメラ側の突起がケースの開口を介して遮光カバ
ーの凸状部を押してこれを引っ込ませ、続いて吐き出し
クローが遮光カバーの後端部を押して遮光カバーを排出
口から排出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記公報記載のフイル
ムパックでは、ケースの開口に直射日光等の強い光が当
たった場合には、遮光カバーの切り込みから光が入射し
て最上層のフイルムユニットを曝光するおそれがあっ
た。
【0008】本発明は、カメラに装填する前に衝撃を受
けても遮光カバーの不用意な排出を防止できるとともに
光洩れの発生するおそれがないフイルムパックを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のフイルムパックは、露光開口が形成された
前板部と露光済みのフイルムユニットを排出するスリッ
ト状の排出口が形成された上板部とがほぼ直角をなすケ
ースと、このケースの内部に積層されて収納される自己
現像処理型のフイルムユニットと、これと前板部との間
に挟まれ、露光開口を光密に閉じる板状の遮光カバーと
からなるインスタントフイルムパックにおいて、前板部
の排出口近傍の内壁に第1突起を形成するとともに、遮
光カバーが露光開口を光密に閉じた状態で第1突起と係
合される第2突起を遮光カバーに形成し、遮光カバーが
排出口から排出される際には、遮光カバーが抵抗力を受
けるようにしたものである。また、前記抵抗力は、カメ
ラ側のクロー機構が遮光カバーをケース内から掻き出す
力より小さく設定したものである。
【0010】また、露光開口が形成された前板部と露光
済みのフイルムユニットを排出するスリット状の排出口
が形成された上板部とがほぼ直角をなすケースと、この
ケースの内部に積層されて収納される自己現像処理型の
フイルムユニットと、これと前板部との間に挟まれ、露
光開口を光密に閉じる板状の遮光カバーとからなるイン
スタントフイルムパックにおいて、前板部の排出口近傍
の内壁に第1突起を形成し、この第1突起近傍の前板部
にカメラ側の押圧部材を受け入れる孔を形成するととも
に、遮光カバーが露光開口を光密に閉じた状態で第1突
起と係合され、かつ前記孔を光密に塞ぐ第2突起を遮光
カバーに形成し、カメラに装填された際には、カメラ側
の押圧部材が前板部の孔から進入して第2突起を押圧
し、第1突起と第2突起との係合を解除するものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のフイルムパックの構造を
示す図2において、フイルムパック1は、樹脂製のケー
ス2の中に、複数枚のフイルムユニット3を積層して収
納したもので、ケース2はケース本体2aと底板2bと
から構成されている。なお、フイルムパック1に装填さ
れるフイルムユニット3の枚数は通常10枚程度だが、
図面の煩雑化を避けるために少なく描いている。
【0012】ケース本体2aの前板部4には、フイルム
ユニット3への露光範囲を決定する露光開口4aが形成
されている。この露光開口4aは、未使用時に最上層の
フイルムユニット3の上に重ねられている板状の遮光カ
バー6により遮光されており、露光開口4aには、周知
のクロー部材が入り込む切欠4bが併設されている。ま
た、ケース本体2aの上板部7には撮影後のフイルムユ
ニット3が排出されるスリット状の排出口7aが形成さ
れている。この排出口7aからはフイルムユニット3の
他、遮光カバー6も排出される。この排出口7aには、
排出される遮光カバー6によって折り曲げられる遮光シ
ール14(図2では図示を省略,図1参照)が貼り付け
られている。
【0013】底板2bには、中央部に2個のピン8と、
このピン8を挟むように2個の長孔9とが形成されてい
る。この長孔9は、フイルムユニット3を露光開口4a
側に押圧するカメラ側の押し上げ部材15がフイルムパ
ック1内に進入する際の入口となる。底板2bには内側
から、ピン8が貫通する孔10aと、上方に向かって折
り曲げられた折曲部10bとが形成された腰の強い遮光
シート10が取り付けられ、前記長孔9を塞いで遮光し
ている。
【0014】遮光シート10は、ピン8が潰されてカシ
メられることにより、中央部が底板2bに取り付けら
れ、周辺部は接着剤によって底板2bに弱シールされて
いる。この弱シールは、長孔9から押し上げ部材15に
よって押圧されると容易に剥がされるようになってい
る。また、遮光シート10の内側には更に補強用の薄い
プラスチック板11が取り付けられ、カメラに装填する
前に遮光シート10の弱シールが衝撃等で万一剥がれた
際にも遮光シート10の弛みを防ぎ、長孔9からの光洩
れを防止するようになっている。
【0015】ところで、フイルムパック1は、未使用時
にはフイルムユニット3の上部に遮光カバー6が収めら
れて露光開口4aを塞ぎ、フイルムユニット3を遮光し
ている。この状態で遮光カバー6を押すと、遮光カバー
6と露光開口4aとの間には隙間が発生し、この隙間か
ら外光が進入してフイルムユニット3を露光してしまう
ことがある。これを防止するために、底板2bの両側縁
部にフイルムパック1の縦方向に延長された円弧状のリ
ブ12を設けた。このリブ12は、フイルムユニット3
の裏面に当接して露光開口4a側に押し上げる。このよ
うに、フイルムユニット3の厚みとリブ12の高さによ
って遮光カバー6は僅かしか押し下げられないので、露
光開口4aとの間にできる隙間はごく狭く、たとえ隙間
ができてもケース2内に進入した外光はリブ12の外側
に向かうのでフイルムユニット3を誤って露光してしま
うことはない。
【0016】前記押し上げ部材15は、カメラの裏蓋1
6の内側で長孔9に対応した位置に長孔9と同数設けら
れている。フイルムパック1をカメラのフイルム装填室
に装入してから裏蓋16を閉じることにより、押し上げ
部材15は長孔9からケース2内に入り込み、バネ仕掛
けによってフイルムユニット3を露光開口4a側に押し
上げる。
【0017】フイルムユニット3は自己現像処理型であ
り、周知のように、感光層および受像層を層設した感光
シート3a,現像処理液を封入した現像処理液ポッド3
b,余剰現像処理液を捕捉して硬化させるトラップ部3
cがユニット化されており、最後まで1枚のシートとし
て取り扱うことができる長方形状をしたモノシートタイ
プである。
【0018】遮光カバー6は、図3に示すように、フイ
ルムユニット3のほぼ全面を覆うように、フイルムユニ
ット3とほぼ同じ大きさの長方形の板状をしており、上
端6a側には突起21〜26が一体に形成されている。
この突起21〜26のうち、クロー部材によって力が加
えられる側の突起21のみが他より横幅が広くなってお
り、この横方向に延長された部分が遮光カバー6の板面
に対してほぼ垂直な面21aを有している。また、クロ
ー部材が係合される後端隅部6bには、短冊状の遮光フ
イルム28が貼り付けられている。この遮光フイルム2
8は、クロー部材が入り込む切欠4bを内側から遮光す
るためのものである。
【0019】遮光カバー6と対面されるパック本体2の
前板部4の内壁には、図4に示すように、突起31〜3
6が形成されている。このうち遮光カバー6の突起21
に対応した突起32のみが他と異なった形状をしてお
り、前板部4の縁側が横方向に延長され、この部分に、
前記突起21の面21aと係合される傾斜角θの面32
aを有している(図1参照)。また、突起31〜36の
露光開口4a側の端部は傾斜面になっており、遮光カバ
ー6が排出される際に、それぞれに対応した遮光カバー
6の突起22〜25を乗り越えるようになっている。
【0020】図1に示すように、フイルムパック1を使
用する前は、遮光カバー6が露光開口4aを光密に閉じ
ており、突起21の面21aと突起32の面32aとが
係合している(A)。遮光カバー6が排出口7aから出
るためには、面32aに沿って遮光カバー6がフイルム
ユニット3側に変位し、突起21が突起32を乗り越え
なければならない。このとき、遮光カバー6はフイルム
ユニット3を厚み方向に圧縮しなければならないため、
この反作用によって遮光カバー6には大きな抵抗力がか
かる。これにより、フイルムパック1が使用前に落下等
の衝撃を受けても遮光カバー6が不用意に排出口7aか
ら排出されることが防止される。
【0021】前記抵抗力は、遮光カバー6が排出口7a
側に移動するにつれて増加し、突起21が突起32の上
に乗り上げる際にピークを迎える(B)。このピーク時
の抵抗力は、カメラ側のクロー部材による掻き出し力に
比べて小さく設定してあるから、フイルムパック1をカ
メラに装填した後の遮光カバー6の排出はなんら問題な
く行われる。なお、面32aの傾斜角θは、45°〜9
0°としてある。
【0022】前記抵抗力は、遮光カバー6が排出口7a
から出る方向に測って、好ましくは0.5kgf 〜3kgf
、更に好ましくは1kgf 〜2.5kgf とする。また、
遮光カバー6の総厚TFCは、フイルムユニット3の現像
処理液ポッド3bの厚みTP の70%〜100%(TP
×0.7≦TFC≦TP )とする。また、突起21,32
の高さは、好ましくは0.1mm〜1.3mm、更に好
ましくは0.3mm〜1mmとするのがよく、遮光カバ
ー6の総厚TFCの75%以内が好ましい。
【0023】このように構成されたフイルムパック1
は、未使用状態で突起21と突起32とが係合してお
り、遮光カバー6が露光開口4aを光密に閉じている。
フイルムパック1が落下等で衝撃を受け、遮光カバー6
が排出口7aから出ようとすると、遮光カバー6がフイ
ルムユニット3を厚み方向に圧縮するから、この反作用
を受けて遮光カバー6に抵抗力がかかり、排出口7aか
らの排出が防止される。また、遮光カバー6の不用意な
排出防止のためにパック本体2や遮光カバー6に余分な
開口を設けておらず、またパック本体2に形成されてい
る露光開口4a,切欠4b,排出口7aはいずれも遮光
されているため、たとえ直射日光が当たっても内部のフ
イルムユニット3を曝光させることはない。
【0024】フイルムパック1をカメラのフイルム装填
室に装填した後、撮影準備のためにシャッタボタンを押
し下げると、クロー部材が切欠4bに入り込み、遮光フ
イルム28を介して遮光カバー6の後端隅部6bに係合
する。クロー部材が遮光カバー6を排出口7aに向かっ
て掻き出し始めると、突起21が突起32を乗り越える
際に遮光カバー6は抵抗力を受けるが、この抵抗力の最
大値よりクロー部材の掻き出し力の方が大きいから、突
起21が突起32を乗り越え、また遮光カバー6の上端
6aが遮光シール14を押し曲げて遮光カバー6が排出
口7aから突出される。遮光カバー6の上端6aが排出
口7aから所定の長さ突出されると、排出口7aの外の
カメラ側に設けられた展開ローラが遮光カバー6の上端
6aをニップしてカメラの外に排出する。これにより、
最上層のフイルムユニット3が露光開口4aにセットさ
れて撮影の準備が完了する。
【0025】次に、別の実施形態を示す図5において、
この実施形態は、遮光カバー6を閉じた状態で、遮光カ
バー6の突起21と対面する前板部4の部位にカメラ側
の凸状の押圧部材41が挿入される孔42を設けたもの
である。フイルムパック1が未使用状態のときは、前記
実施形態と同様に、遮光カバー6の突起21がパック本
体2の突起32と係合しているとともに、フイルムユニ
ット3がリブ12に当接しているため、落下等の衝撃を
受けても不用意に遮光カバー6が排出口7aから飛び出
ることはない(A)。また、孔42は突起21によって
光密に塞がれているので、この孔42に外光が当たって
もパック本体2の内部に進入してフイルムユニット3を
露光することはない。
【0026】フイルムパック1をカメラのフイルム装填
室に装填すると、フイルム装填室に設けられた押圧部材
41が孔42に入り込み、遮光カバー6の突起21を突
起32の高さまで押し上げる。これにより、突起21と
突起32との係合が解除された後(B)、カメラ側のク
ロー機構が作動して遮光カバー6の先端6aが排出口7
aから掻き出される(C)。
【0027】この実施形態では、突起21と突起32と
の係合はカメラ側の押圧部材41によって解除されるか
ら、未使用状態で突起21が突起32を乗り越えるため
に必要な力,すなわち遮光カバー6にかかる抵抗力は、
クロー部材による掻き出し力より大きくすることがで
き、好ましくは1kgf 〜5kgf 、更に好ましくは2kgf
〜4kgf とする。このため、突起32の傾斜角は60°
〜90°とする。また、突起21と突起32との係合が
解除された後の抵抗力は、クロー部材による掻き出し力
より小さくなるようにし、好ましくは0.2kgf 〜1kg
f 、更に好ましくは0.3kgf 〜0.8kgf とする。ま
た、突起21,32はフイルムユニットの送り出し方向
の中心線を挟んで両側に設けるのがよい。
【0028】最初に説明した実施形態では、未使用時の
遮光カバーにかかる抵抗力は、遮光カバーが排出口側に
移動するにつれて増加し、遮光カバーの突起がパック本
体の突起に乗り上げる際、すなわち遮光カバーの先端が
排出口から出る前にピークを迎えるようにしたが、遮光
カバーの先端が排出口から出始めてからピークを迎える
ように設定してもよい。この場合には、未使用時の遮光
カバーにかかる抵抗力を十分に大きくしておき、ピーク
を迎える以前の抵抗力でも、十分に遮光カバーの飛び出
しを阻止できるようにしておく。
【0029】また、以上説明した実施形態は、ケースの
背面側に開口を形成し、この開口を塞ぐように内側から
遮光シートで覆ったフイルムパックであったが、本発明
はこれに限定されず、従来から市販されているような圧
板を内蔵したタイプのフイルムパックにも適用できる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明のフイルムパック
によれば、パック本体の前板部の排出口近傍の内壁に第
1突起を形成し、遮光カバーが露光開口を光密に閉じた
状態で第1突起と係合される第2突起を遮光カバーに形
成し、遮光カバーが排出口から排出される際には、遮光
カバーが抵抗力を受けるようにしたので、カメラに装填
する前に遮光カバーが不用意に排出されることを防止で
きる。また、遮光カバーの不用意な排出防止のためにパ
ック本体や遮光カバーに余分な開口を設ける必要がない
から、パック本体に外光が当たっても光洩れのおそれが
ない。
【0031】また、前記抵抗力をカメラ側のクロー機構
の掻き出し力より小さくしたので、カメラに装填した後
は、なんら問題なく遮光カバーを排出口から排出するこ
とができる。なお、このような構成によれば、カメラ側
に特別の押圧手段等を設ける必要がないので、専用のカ
メラを新たに設計することも不要となり、所期の目的を
ローコストに達成することができる。
【0032】また、前板部の排出口近傍の内壁に第1突
起を形成し、この第1突起近傍の前板部にカメラ側の押
圧部材を受け入れる孔を形成するとともに、遮光カバー
が露光開口を光密に閉じた状態で第1突起と係合され、
かつ前記孔を光密に塞ぐ第2突起を遮光カバーに形成
し、カメラに装填された際には、カメラ側の押圧部材が
前板部の孔から進入して第2突起を押圧し、第1突起と
第2突起との係合を解除するようにしたので、第1突起
と第2突起とが係合した状態で遮光カバーが受ける抵抗
力をより大きく設定でき、カメラに装填する前に衝撃を
受けても遮光カバーの不用意な排出をより確実に防止で
きる。また、フイルムパックの使用前は、前記孔は第2
突起によって光密に塞がれているので、光洩れの発生を
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遮光カバーの突起とパック本体の
突起との関係を示す説明図である。
【図2】フイルムパックの構造を示す分解斜視図であ
る。
【図3】遮光カバーの表面を示す平面図である。
【図4】パック本体の前板部を内側から観た平面図であ
る。
【図5】別の実施形態における遮光カバーの突起とパッ
ク本体の突起とカメラ側の押圧部材との関係を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 フイルムパック 2 パック本体 3 フイルムユニット 4 前板部 4a 露光開口 6 遮光カバー 7a 排出口 12 リブ 21〜26,31〜36 突起 21a,32a 面 41 押圧部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光開口が形成された前板部と露光済み
    のフイルムユニットを排出するスリット状の排出口が形
    成された上板部とがほぼ直角をなすケースと、このケー
    スの内部に積層されて収納される自己現像処理型のフイ
    ルムユニットと、これと前板部との間に挟まれ、露光開
    口を光密に閉じる板状の遮光カバーとからなるインスタ
    ントフイルムパックにおいて、 前板部の排出口近傍の内壁に第1突起を形成するととも
    に、遮光カバーが露光開口を光密に閉じた状態で第1突
    起と係合される第2突起を遮光カバーに形成し、遮光カ
    バーが排出口から排出される際には、遮光カバーが抵抗
    力を受けるようにしたことを特徴とするインスタントフ
    イルムパック。
  2. 【請求項2】 前記抵抗力は、カメラ側のクロー機構が
    遮光カバーをケース内から掻き出す力より小さく設定し
    たことを特徴とする請求項1記載のインスタントフイル
    ムパック。
  3. 【請求項3】 露光開口が形成された前板部と露光済み
    のフイルムユニットを排出するスリット状の排出口が形
    成された上板部とがほぼ直角をなすケースと、このケー
    スの内部に積層されて収納される自己現像処理型のフイ
    ルムユニットと、これと前板部との間に挟まれ、露光開
    口を光密に閉じる板状の遮光カバーとからなるインスタ
    ントフイルムパックにおいて、 前板部の排出口近傍の内壁に第1突起を形成し、この第
    1突起近傍の前板部にカメラ側の押圧部材を受け入れる
    孔を形成するとともに、遮光カバーが露光開口を光密に
    閉じた状態で第1突起と係合され、かつ前記孔を光密に
    塞ぐ第2突起を遮光カバーに形成し、カメラに装填され
    た際には、カメラ側の押圧部材が前板部の孔から進入し
    て第2突起を押圧し、第1突起と第2突起との係合を解
    除することを特徴とするインスタントフイルムパック。
JP9901597A 1997-04-16 1997-04-16 インスタントフイルムパック Pending JPH10288810A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6756422B1 (en) 1999-05-10 2004-06-29 Fuji Photo Film Co., Ltd. Member used for photographic sensitive material
CN108407471A (zh) * 2017-02-10 2018-08-17 富士胶片株式会社 瞬时成像胶片盒及使用该瞬时成像胶片盒的装置类

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