JP3653397B2 - インスタントフイルムパック用遮光カバー - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、厚み方向に変位して抵抗力をうけながら排出されるインスタントフイルムパック用遮光カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インスタントカメラに装填して使用されるインスタントフイルムパック(以下フイルムパックという)が知られている。このフイルムパックは、例えば特開平7−209814号公報に記載されているように、箱状をしたハードプラスチック性の遮光容器(ハードケース)の中に矩形状をしたモノシートタイプの自己現像処理型フイルムユニット(以下、フイルムユニットという)を複数枚重ねて収納したものがある。
【0003】
このフイルムユニットは、露光部、現像処理液ポッド、及びトラップ部とを持っている。露光部は、露光面となる感光層、白色の拡散反射層、及びバック面となる受像層とから構成されている。現像処理液ポッドは、露光部に対して排出方向側に設けられ、現像処理液が封入されている。感光層と受像層との間に現像処理液が展開されると、感光層に記録された潜像が拡散反射層を通してポジ像として受像層に転写される。受像層に転写された像は、露光面とは反対側の面からポジ像として観察される。トラップ部は、露光部に対して排出方向の逆側に設けられ、現像処理液ポッドから感光層と受像層との間に展開して余った現像処理液を捕捉して硬化させる。
【0004】
フイルムパックには、カメラに装填されたときに被写体光をフイルムユニットの露光部に入射させるための露光開口が形成されている。この露光開口は、通常はフイルムユニットの最上層に載せられた遮光カバーによって遮光されている。この遮光カバーは、カメラ側での最初のクロー部材の掻き出し動作によって露光開口を設けた面に直交する面に設けられた排出口から排出される。
【0005】
このフイルムパックから排出された遮光カバーは、上端がカメラ内部に配置された一対の展開ローラの間に送り込まれた後、展開ローラの回動によってカメラの上面に設けられた取出口から外部に排出される。遮光カバーが排出されると、最上層のフイルムユニットが露光開口にセットされる。
【0006】
フイルムユニットは、撮影毎に、クロー部材の掻き出し動作によって掻き出される。掻き出されたフイルムユニットは、同様に展開ローラにニップされて取り出し口に向かって送られる。その際に展開ローラによってフイルムユニットの露光面に現像処理液が展開されて、現像処理が行われる。そして、次層のフイルムユニットが最上層に押し上げられて露光開口にセットされる。
【0007】
ところで、フイルムユニットを、展開時に厚み方向に変位させて現像処理液の通路を厚み方向に圧縮すると現像処理液の展開性が良好となることに着目し、フイルムユニットを厚み方向に変位させながら排出させる構造をもったカメラが望まれている。このカメラの構造としては、フイルムパックの排出口と展開ローラとの間に展延制御部材を設ける点、また、展開ローラと取出口との間の通路を傾斜させる点とが考えられている。
【0008】
展延制御部材としては、フイルムパックの排出口から排出されたフイルムユニットの現像処理液ポッドをバック面側から押圧するように配置するのが望ましい。また、展開ローラと取出口との間の通路は、フイルムユニットの露光面側が露光開口側の展開ローラに多く巻き付くように傾斜させるのが好適である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したカメラでは、いずれの場合も遮光カバーが厚み方向に変位しながら排出される。従って、遮光カバーの厚みが厚いと屈曲しないから、カメラの展開ローラを駆動させる駆動に大きな負荷を与え、駆動用の電池の消耗が大きくなるという問題があった。そこで、遮光カバーの厚みを薄くすると、弾性自在となり厚み方向への変形が容易になり展開ローラを通過時に与える負荷を抑えることができるのに対し、遮光カバーがフイルムパックの排出口を通過するときに排出口との間に大きな隙間が生じ、遮光カバーの排出につられて次層のフイルムユニットが一緒に排出されてしまうフイルムユニットの連れ出しが発生する恐れがある。
【0010】
また、フイルムパックには、クロー部材が出入りするために、底面から露光開口を形成した面にかけて断面L字状の切欠が形成されている。従来、この切欠を遮光するために、遮光カバーの下端に黒色の遮光フイルムをその一部が遮光カバーの下端から下方に向けてはみ出すように貼り付け、そのはみ出した部分で切欠の底面側を遮光していた。しかしながら、遮光カバーを薄くすると、厚み方向に変形し易くなる。厚み方向に変形すると、フイルムパックの側面内壁と遮光カバーの幅方向(排出方向に直交する方向)の端との間に隙間が生じる。切欠は、フイルムパックの幅方向の端寄りに形成されているため、前述した隙間が生じると切欠の端から外光が入射してフイルムユニットの露光面が露光される恐れがある。
【0011】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、遮光カバーの厚みを薄くすることで生じるフイルムユニットの連れ出しを防止したインスタントフイルムパック用遮光カバーを提供することを目的とする。また、第2の目的としては、薄くすることで生じる切欠の遮光不良を防止するようにしたインスタントフイルムパック用遮光カバーを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するにあたり、本発明のインスタントフイルムパック用遮光カバーでは、フイルムパックがカメラに装填された後にカメラ側のクロー部材の掻き出し動作によって排出口から排出されるときに、次層のフイルムユニットを一緒に排出してしまうのを防止するフイルムユニット連れ出し防止手段を備え、そのフイルムユニット連れ出し防止手段は、凹面を露光開口側に向けて設けられたディンプル部と、そのディンプル部の逆面に突出した丸み部に、排出方向に沿って立設されたリブとから構成したものである。
【0013】
請求項2記載の発明では、ディンプル部とリブとの厚み長さを、排出口のスリット幅よりも長くしたものである。請求項3記載の発明では、クロー部材が入り込むための切欠を遮光するための遮光フイルムに、遮光カバーの幅方向の一端から外にはみ出され、且つフイルムパックの内部ではみ出し部分が前記露光開口とは逆側に向けて折り曲げられるスカート部を設けたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明のフイルムパックの構造を示す図2において、フイルムパック10は、ケース本体11と蓋12とからなるケースの中に、遮光カバー13、複数枚のフイルムユニット14、及び遮光シート15を収納した構成となっている。
【0015】
ケース本体11は、プラスチック材料で形成されており、前面には、被写体光をフイルムユニット14へ露光させるための露光開口18が形成されている。露光開口18には、周知のクロー部材が入り込む切欠19が設けらている。また、ケース本体11の上面には、露光済のフイルムユニット14を排出するためのスリット状の排出口20が形成されている。この排出口20からは、フイルムユニット14の他、遮光カバー13も排出される。この排出口20は、軟質の遮光シール21で外部から塞がれている。遮光シール21は、遮光カバー13、及びフイルムユニット14の排出を邪魔することないように、排出口20の長辺側の一縁だけが貼り付けられている。遮光カバー13は、露光開口18に最初にセットされるフイルムユニット14の上に重ねられており、露光開口18を塞いでいる。
【0016】
フイルムユニット14は、露光部14a、現像処理液ポッド14b、及びトラップ部14cとを持っている。露光部14aは、露光面となる感光層、白色の拡散反射層、及びバック面となる受像層とから構成されている。現像処理液ポッド14bは、露光部14aに対して排出方向側に設けられ、現像処理液が封入されている。感光層と受像層との間に現像処理液が展開されると、感光層に記録された潜像が拡散反射層を通してポジ像として受像層に転写される。受像層に転写された像は、露光部14aとは反対側の面からポジ像として観察される。トラップ部14cは、露光部14aに対して排出方向の逆側に設けられ、現像処理液ポッド14bから感光層と受像層との間に展開して余った現像処理液を捕捉して硬化させる。露光部14aの厚みは、現像液ポッド14b及びトラップ部14cよりも薄くなっている。このフイルムユニット14は、最後まで1枚のシートとして取り扱うことができる縦長矩形をしたモノシートタイプとなっており、本実施形態では長辺(上下)方向に沿って排出される。
【0017】
蓋12もプラスチック材料で形成されている。その蓋12には、2つの孔12a,12bと、2つのユニット支持突起12c,12dとが設けられており、露光開口18に対峙するようにケース本体11に取り付けられる。2つの孔12a,12bは、蓋12の上下に所定間隔離して設けられおり、カメラに装填されたときにカメラ側に設けた押し上げ部材がパック10の内部に向けて入り込むときの入口となる。
【0018】
ユニット支持突起12c,12dは、蓋12の両側端部に縦長にそれぞれ設けられており、露光開口18に向けて円弧状に突出した形状となっている。これらのユニット支持突起12c,12dは、最下層のフイルムユニット14の裏面に当接し、フイルムユニット14をその中央部を露光開口18に向けて凸にした円弧状に押し上げており、不用意な取り扱いにより遮光カバー13が外部から露光開口18を通して蓋12に向けて押された場合、露光開口18と遮光カバー13との間に生じる隙間を狭くしてその隙間から進入する外光によってフイルムユニット14が露光することを未然に防止する。
【0019】
遮光シート15は、弾性を有するプラスチック製の2枚のシート23,24からなる。一方のシート23は、中央部が蓋12に取り付けられ、カメラに装填される前では蓋12の2つの孔12a,12bを遮蔽し、また、その中央両端に切り欠き部23a,23bをもっており、装填後にはカメラ側の押し上げ部材の押し上げにより両端のユニット支持突起12c,12dとの間で、上下端が露光開口18に向けて弾性屈曲して他方のシート24を介してフイルムユニット14を露光開口18に向けて押し上げる。カメラ側の押し上げ部材の押し上げによってこれらのシート23,24は、露光部14aよりも現像処理液ポッド14b、及びトラップ部14c側の背後を押すために、上下端が露光開口18に向けて屈曲した形状となる。
【0020】
他方のシート24は、下端が一方のシート23の下端部23c(ハッチングを示した範囲)に取り付けられており、一方のシート23の弛みを防ぎ、また孔12a,12bからの光洩れを防止するとともに、カメラ側の押し上げ部材により一方のシート23が弾性屈曲したときに、フイルムユニット14を略平面的に押し上げる作用をする。
【0021】
遮光カバー13は、プラスチック材料のうち、薄い厚みで、且つ高い柔軟性を得るためにカーボンブラック含有のポリスチレンの材料で薄板状に形成されている。カーボンブラックの濃度が多くなると強度が不足し、カーボンブラックの濃度が少なくなると遮光性が不足する。また、遮光カバー13の肉厚が増すと柔軟性が不足し、肉厚が少なくなると成形不良が発生しやすくなる。そこで、強度,遮光性,柔軟性,成形性等を考慮して場合、遮光カバー13の厚みを0.3〜0.45mmの範囲とし、カーボンブラックの添加量を0.5〜1.1%の範囲とした。
【0022】
遮光カバー13の前面30(露光開口に露呈される面)には、図3に示すように、ディンプル部31,32、及び遮光リブ33〜36が一体に形成されている。ディンプル部31,32は、上方(排出方向の先端)の両端にそれぞれ凹面形状で2つ形成されている。遮光リブ33〜36は、排出方向に沿って細幅帯状に伸ばして形成した4つのリブで構成されている。そのうち2つのリブ33,34は、遮光カバー13の幅方向の一端に所定間隔離して形成されている。他方の2つのリブ34,35は、遮光カバー13の幅方向の他端に所定間隔離して形成されている。
【0023】
各2つのリブ33〜36は、図4に示すように、一方の一対のリブ33,34のうちリブ33が露光開口18の幅方向の一縁の内壁に形成された溝37に入り込み、リブ34が露光開口18の内部の一縁の近傍に位置して溝37とともにラビリンス構造を構成し、また、露光開口18の逆側ではリブ36が露光開口18の幅方向の他方縁の内壁に形成された溝38に入り込み、リブ35が露光開口18の内部の一縁の近傍に位置して溝38とともにラビリンス構造を構成することから、遮光カバー13が厚み方向に変形したときに露光開口18の両端に隙間が生じて隙間から外光が内部に入射するのを防止する。
【0024】
遮光カバー13の裏面40には、図5に示すように、ディンプル部31,32に対応した位置に、その凹面に沿って突出した丸み部41,42が設けられている。丸み部41,42には、メインリブ43,44と補助リブ45,46とがそれぞれ一体に形成されている。ディンプル部31,32は、図6に示すように、遮光カバー13と略同じか、これよりも薄い厚みで形成されている。補助リブ45,46は、丸み部41,42の頂点上に排出方向に沿って細幅帯状に形成されており、その先端は、遮光カバー13の上端近傍に位置し、下端は丸み部41,42のすそ野を超えた位置までの長さとなっている。メインリブ43,44は、丸み部41,42の頂上から内側にずれたすそ野上に排出方向に沿って細幅帯状に形成されており、その長さは先端が補助リブ45,46よりも低い位置で、また下端が補助リブ45,46よりも長い位置までの長さとなっている。補助リブ45,46及びメインリブ43,44は、リブ自身の高さは略同じになっており、丸み部41,42に設けた位置での高さの違いにより、補助リブ45,46の方が高くなっている。
【0025】
図1及び図8に示すように、遮光カバー13の表面30から補助リブ45,46の頂点までの厚み長さAは、排出口20の基準スリット幅Bの長さよりも長くなっている。これにより、ディンプル部31,32及び補助リブ45,46は、遮光カバー13の厚みを薄くすることで遮光カバー13を排出するときに次層にあるフイルムユニット14も一緒に連れ出すフイルムユニットの連れ出しを防止する手段を構成している。しかも、フイルムユニットの連れ出し防止手段にディンプル部31,32を構成することで、例えばフイルムユニットの連れ出し防止手段をリブだけで構成したものと比較して、カメラ側の展開ローラーで展開されたときにディンプル部31,32が潰れる分だけ展開ローラー用の駆動機構に与える負荷を軽減することができる。
【0026】
排出口20は、現像処理液ポッド14bの厚みよりも僅かに広いスリット幅で形成されている。このスリット幅が基準スリット幅である。本実施形態では、補助リブ45,46が通過する部分50,51を基準スリット幅Bよりも蓋12の側に僅かに広くして遮光カバー13の排出をスムーズにし、且つ、中央部分52のスリット幅も基準スリット幅Bよりも蓋12の側に広くして、ユニット支持部材12c,12dの両端の押圧等により遮光カバー13やフイルムユニット14が幅方向において中央部が蓋12の側に向けて凸となる円弧状に反ってもこれらの排出がスムーズに行えるようにしている。
【0027】
補助リブ45,46が通過する部分50,51と中央部分52との間の部分53,54が本実施例では基準スリット幅Bとなっている。この部分53,54は、遮光カバー13のメインリブ43,44が通過する範囲に対応している。遮光カバー13の表面30からメインリブ43,44の頂点までの厚み長さは、基準スリット幅Bよりも僅かに短い長さとなっている。これらメインリブ43,44とその両外側にある補助リブ45,46とは排出口20の側から見て高さが段ちになっており、またこれらに対峙する排出口20の間口形状も段ちになっている。さらにこれらがフイルムユニット14の幅方向の両端にそれぞれ配置されていることから、ディンプル部31,32及び補助リブ45,46だけでフイルムユニット連れ出し防止手段を構成するのと比較して、フイルムユニット14の連れ出し防止が強固に行える。
【0028】
遮光カバー13の裏面40には、カメラ側のクロー部材が係合される下端部55(図5参照)に、短冊状の遮光フイルム56が貼り付けられている。遮光フイルム56は、遮光カバー13の下端から一部57をはみ出して貼り付け、はみ出した一部57をL字状に蓋12の側に向けて折り曲げてここで切欠19の底面側を遮光する。この遮光フイルム56は、遮光カバー13が厚み方向に弾性変形したときに、幅方向の両端に隙間が生じ、切欠19から隙間通って外光が内部に入射するのを防止するために、遮光カバー13の幅方向の一端から細幅ではみ出したスカート部58を設け、そのスカート部58を蓋12の側に向けてL字状に折り返している。そして、スカート部58には、L字状に折り返された一部57まで伸ばして設けられており、一部57の折り曲げ境界に切れ目59が設けられ、スカート部58を折り込みし易くしている。このスカート部58が通過する排出口20の部分60は、図9に示したように、基準スリット幅Bよりも広い幅となっている。
【0029】
図10に示すように、一対の展開ローラ65,66は、カメラの内部のフイルムパック収納室の上に配置されている。展開ローラ65は、その接線上にフイルムパック10の排出口20が位置するように配置されており、軸に駆動用のモータの駆動力が伝達されて一定位置で回動される。一対の展開ローラ65,66は、図示していないスペーサーにより所定間隔を保って配置されている。展開ローラ66は、フイルムユニット14の厚み方向に変位可能に設けられており、バネ67でスペーサーに向けて付勢されている。一対の展開ローラ65,66のスペーサー間隔は、現像処理液ポッド14bの厚みや、遮光カバー13の表面30から補助リブ45,46の頂点までの厚み長さAよりも狭い。
【0030】
ところで、フイルムユニット14では、現像処理液ポッド14bからの現像処理液の押し出し及び展開は、展開ローラ65,66の間を通る際に行われるが、その際に現像処理液の流れを制御しておけば、画面全体に均等に現像処理液を分布させることができる。そこで、展開時にフイルムユニット14を厚み方向に変位させて現像処理液の通路を圧縮することで、現像処理液の流れを制御できることに着目し、排出口20と展開ローラ65、66との間に前記接線を妨げるシゴキガイド68を設け、フイルムユニット14を厚み方向に変位させながら排出させる通路を構成している。
【0031】
次に上記構成の作用を説明する。フイルムパック10は、図11に示すように、未使用状態で、露光開口18が遮光カバー13で、また、排出口20が遮光シール21で、さらに孔12a,12bがシート23で、さらにまた、切欠19が遮光フイルム56でそれぞれ塞がれ、内部が遮光されている。また、最下層のフイルムユニット14の裏面両端にはユニット支持突起12c,12dが当接している。フイルムユニット14は、露光部14aの方が現像処理液ポッド14b、及びトラップ部14cより厚みが薄いから、円弧状のユニット支持突起12c,12dの当接により、最下層側の数枚のフイルムユニット14が中央部を露光開口18に向けて凸にした円弧状に反った状態となる。
【0032】
フイルムパック10をカメラのフイルム装填室に装填すると、図12に示すように、孔12a,12bからカメラ側の押し上げ部材70,71が入り込んでシート23を露光開口18に向けて押し上げる。これにより、シート23,24は、最下層のフイルムユニット14の背後に押し付けられ、中央部を露光開口18に向けて凸にした円弧状に反った状態となる。
【0033】
フイルムパック10をカメラのフイルム装填室に装填した後、撮影準備のためにシャッタレリーズを行うと、図10に示すように、クロー部材72が切欠19に入り込み、遮光カバー13の後端隅部に係合し、その後のクロー部材72の掻き出し操作により同図に示す矢印方向に向けて移動して遮光カバー13が排出口20に向けて排出される。このとき、ディンプル部31,32と補助リブ45,46との厚みにより次層のフイルムユニット14の現像処理液ポッド14bが排出口20から見たときに隠れているので、一緒に連れ出されても排出口20の縁に当接して連れ出しが防止される。遮光カバー13の上端が遮光シール21を押し上げて、排出口20から所定の長さ排出されたときには、クロー部材72が次層のフイルムユニット14のトラップ部14cに対応する位置を通過し、そのトラップ部14cが押し上げ部材70,71の押し上げにより露光開口18を形成した面の内壁に当接し、ここで押さえられるから、ディンプル部31,32、及び補助リブ45,46が排出口20を通過した後にはフイルムユニット14の連れ出しが生じる恐れがない。
【0034】
排出された遮光カバー13は、シゴキガイド68の先端に当接して、露光開口18の側とは逆側の面を先端に擦り付けながら、展開ローラ65に向けて緩やかに湾曲しながら送られる。遮光カバー13の先端が展開ローラ65の外周面に当接すると、遮光カバー13は、展開ローラ65の回動に従って展開ローラ66に向けて反対側に緩やかに湾曲されて展開ローラ65,66の間に送られる。
【0035】
展開ローラ65,66に送られた遮光カバー13は、先端の一対のディンプル部31,32が展開ローラ65,66の間隔に対応する厚みまで潰されながら送られる。これにより、シゴキガイド68を支点として弓形に厚み方向に変位されながら、傾斜した通路75に排出される。この傾斜した通路75を通った遮光カバー13は、展開ローラ65の外周に多く巻き付くようにに変形されながら、カメラの取り出し口76を通って外部に排出される。このとき、遮光フイルム56のスカート部58は、遮光カバー13から幅方向の一方にL字状に屈曲しているが、排出口20に設けた広いスリット幅60を通るから、引っかかることなく、スムーズに排出することができる。これにより、次のフイルムユニット14が露光開口20にセットされて撮影の準備が完了する。
【0036】
遮光カバー13は、シゴキガイド68、及び傾斜した通路75によって弓形に厚み方向に変位されるため、反発力が発生してこれが排出時の抵抗となるのに対し、本実施形態の遮光カバー13では、従来よりも厚みが薄いため反発力が小さく、抵抗力が小さい。しかも、フイルムユニット連れ出し防止手段を構成するディンプル部31,32が潰れるから、展開ローラ65,66を回動するためのモータの駆動トルクが小さくても遮光カバー13を確実に排出することができる。そのため、展開ローラ65,66を回動させるモータを駆動させる電池の消耗が従来よりも少なくなる。
【0037】
撮影は、シャッタレリーズを行う。露光完了後、展開ローラ65,66は、クロー部材72の掻き出し動作とほぼ同時に回動を開始する。クロー部材72で、露光済のフイルムユニット14の上端が排出口20から所定長送り出されると、シゴキガイド68の先端に当接し、その先端が展開ローラ65に向けて傾斜して排出されるので、フイルムユニット14は反露光面をシゴキガイド68の先端に擦りながら、展開ローラ65に緩やかに湾曲しながら送られる。フイルムユニット14の先端が展開ローラ65の外周面に当接すると、フイルムユニット14は、展開ローラ65の回転に従って展開ローラ66に向けて反対側に緩やかに湾曲されて展開ローラ65,66の間に送られる。フイルムユニット14は、シゴキガイド68を支点として弓形に厚み方向に変位し、しかも、傾斜した通路75により露光面側に対応する展開ローラ65の外周に多く巻き付けられながらカメラの取り出し口76から外部に排出されるため、展開性が良好となる。
【0038】
展開ローラ65,66の間を通る際に、展開ローラ66で現像処理液ポッド14bが加圧され、そこから現像処理液が押し出されるが、フイルムユニット14を弓形に厚み方向に変位させているから、現像処理液の通路が圧縮し、現像処理液の流量を制御しながら展開することができる。余剰現像処理液はトラップ部14cに捕捉されて硬化する。なお、展開ローラ65,66の間でフイルムユニット14が挟まれている間はフイルムユニット14に一定のテンションがかけられるので、フイルムユニット14は安定して送られる。また、シゴキガイド68が当接するのはフイルムユニット14の反露光面なので品質等を劣化させることはない。
【0039】
【実施例】
次に、遮光フイルム56の貼り付け形態、及びスカート部58の有無との条件を変えてフイルムパック10の内部遮光性についての実験を行った結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
判定は、フイルムパック10に収納したフイルムユニット14へのカブリの有無を調査し、カブリ無しを〇、カブリ有りを△で表示した。条件1及び2では、遮光カバー13の表面30に遮光フイルム56を貼るため、遮光フイルム56の一部が遮光リブ33の上に貼り付けられ、これにより隙間が生じて切欠19から外光が入射するものがあった。条件3では、一部のフイルムユニット14が切欠19に相当する部分が余白から1mm程度のカブリが認められた。この結果から、遮光フイルム56の貼り付け面は、リブ等の凹凸さえなければ表面30、又は裏面40のどちでも支障がないことが分かった。また、スカート部58は、無いとカブリが発生することが分かった。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明のインスタントフイルムパック用遮光カバーには、ディンプル部を設けたから、カメラ側の展開ローラで展開されたときにリブとディンプル部とを加算した厚みでもディンプル部が潰れて展開ローラを駆動させる機構に負荷をかけることがなく、従って、展開ローラの駆動機構の駆動トルクを下げることができ、これに伴ってカメラ側の駆動機構のコストダウンを図ることができる。また、請求項2記載の発明では、ディンプル部とリブとの厚み長さを排出口のスリット幅長さよりも長くしたから、排出口側から見たときに次層のフイルムユニットが隠れているので確実にフイルムユニットの連れ出しを防止することができる。請求項3記載の発明では、遮光カバーの幅方向の一端から外部にはみ出したスカート部を遮光フイルムに設けたから、遮光カバーが厚み方向に変形してても確実に切欠を遮光することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遮光カバーとフイルムパックとを示した縦断面図である。
【図2】フイルムパックの分解斜視図である。
【図3】表面から見た遮光カバーの斜視図である。
【図4】遮光カバーの遮光リブが露光開口を遮光する構造を示したフイルムパックの横断面図である。
【図5】裏面から見た遮光カバーの斜視図である。
【図6】ディンプル部を示す遮光カバーの縦断面図である。
【図7】補助リブを示す遮光カバーの縦断面図である。
【図8】遮光カバーと排出口との関係を示すフイルムパックの横断面図である。
【図9】遮光フイルムと排出口との関係を示すフイルムパックの横断面図である。
【図10】遮光カバーを排出するときのフイルムパックを示した縦断面図である。
【図11】未使用状態のフイルムパックを示した縦断面図である。
【図12】カメラに装填された後にフイルムパックを示した縦断面図である。
【符号の説明】
10 フイルムパック
13 遮光カバー
20 排出口
31,32 ディンプル部
33〜36 遮光リブ
43,44 メインリブ
45,46 補助リブ
56 遮光フイルム
58 スカート部
【発明の属する技術分野】
本発明は、厚み方向に変位して抵抗力をうけながら排出されるインスタントフイルムパック用遮光カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インスタントカメラに装填して使用されるインスタントフイルムパック(以下フイルムパックという)が知られている。このフイルムパックは、例えば特開平7−209814号公報に記載されているように、箱状をしたハードプラスチック性の遮光容器(ハードケース)の中に矩形状をしたモノシートタイプの自己現像処理型フイルムユニット(以下、フイルムユニットという)を複数枚重ねて収納したものがある。
【0003】
このフイルムユニットは、露光部、現像処理液ポッド、及びトラップ部とを持っている。露光部は、露光面となる感光層、白色の拡散反射層、及びバック面となる受像層とから構成されている。現像処理液ポッドは、露光部に対して排出方向側に設けられ、現像処理液が封入されている。感光層と受像層との間に現像処理液が展開されると、感光層に記録された潜像が拡散反射層を通してポジ像として受像層に転写される。受像層に転写された像は、露光面とは反対側の面からポジ像として観察される。トラップ部は、露光部に対して排出方向の逆側に設けられ、現像処理液ポッドから感光層と受像層との間に展開して余った現像処理液を捕捉して硬化させる。
【0004】
フイルムパックには、カメラに装填されたときに被写体光をフイルムユニットの露光部に入射させるための露光開口が形成されている。この露光開口は、通常はフイルムユニットの最上層に載せられた遮光カバーによって遮光されている。この遮光カバーは、カメラ側での最初のクロー部材の掻き出し動作によって露光開口を設けた面に直交する面に設けられた排出口から排出される。
【0005】
このフイルムパックから排出された遮光カバーは、上端がカメラ内部に配置された一対の展開ローラの間に送り込まれた後、展開ローラの回動によってカメラの上面に設けられた取出口から外部に排出される。遮光カバーが排出されると、最上層のフイルムユニットが露光開口にセットされる。
【0006】
フイルムユニットは、撮影毎に、クロー部材の掻き出し動作によって掻き出される。掻き出されたフイルムユニットは、同様に展開ローラにニップされて取り出し口に向かって送られる。その際に展開ローラによってフイルムユニットの露光面に現像処理液が展開されて、現像処理が行われる。そして、次層のフイルムユニットが最上層に押し上げられて露光開口にセットされる。
【0007】
ところで、フイルムユニットを、展開時に厚み方向に変位させて現像処理液の通路を厚み方向に圧縮すると現像処理液の展開性が良好となることに着目し、フイルムユニットを厚み方向に変位させながら排出させる構造をもったカメラが望まれている。このカメラの構造としては、フイルムパックの排出口と展開ローラとの間に展延制御部材を設ける点、また、展開ローラと取出口との間の通路を傾斜させる点とが考えられている。
【0008】
展延制御部材としては、フイルムパックの排出口から排出されたフイルムユニットの現像処理液ポッドをバック面側から押圧するように配置するのが望ましい。また、展開ローラと取出口との間の通路は、フイルムユニットの露光面側が露光開口側の展開ローラに多く巻き付くように傾斜させるのが好適である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したカメラでは、いずれの場合も遮光カバーが厚み方向に変位しながら排出される。従って、遮光カバーの厚みが厚いと屈曲しないから、カメラの展開ローラを駆動させる駆動に大きな負荷を与え、駆動用の電池の消耗が大きくなるという問題があった。そこで、遮光カバーの厚みを薄くすると、弾性自在となり厚み方向への変形が容易になり展開ローラを通過時に与える負荷を抑えることができるのに対し、遮光カバーがフイルムパックの排出口を通過するときに排出口との間に大きな隙間が生じ、遮光カバーの排出につられて次層のフイルムユニットが一緒に排出されてしまうフイルムユニットの連れ出しが発生する恐れがある。
【0010】
また、フイルムパックには、クロー部材が出入りするために、底面から露光開口を形成した面にかけて断面L字状の切欠が形成されている。従来、この切欠を遮光するために、遮光カバーの下端に黒色の遮光フイルムをその一部が遮光カバーの下端から下方に向けてはみ出すように貼り付け、そのはみ出した部分で切欠の底面側を遮光していた。しかしながら、遮光カバーを薄くすると、厚み方向に変形し易くなる。厚み方向に変形すると、フイルムパックの側面内壁と遮光カバーの幅方向(排出方向に直交する方向)の端との間に隙間が生じる。切欠は、フイルムパックの幅方向の端寄りに形成されているため、前述した隙間が生じると切欠の端から外光が入射してフイルムユニットの露光面が露光される恐れがある。
【0011】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、遮光カバーの厚みを薄くすることで生じるフイルムユニットの連れ出しを防止したインスタントフイルムパック用遮光カバーを提供することを目的とする。また、第2の目的としては、薄くすることで生じる切欠の遮光不良を防止するようにしたインスタントフイルムパック用遮光カバーを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するにあたり、本発明のインスタントフイルムパック用遮光カバーでは、フイルムパックがカメラに装填された後にカメラ側のクロー部材の掻き出し動作によって排出口から排出されるときに、次層のフイルムユニットを一緒に排出してしまうのを防止するフイルムユニット連れ出し防止手段を備え、そのフイルムユニット連れ出し防止手段は、凹面を露光開口側に向けて設けられたディンプル部と、そのディンプル部の逆面に突出した丸み部に、排出方向に沿って立設されたリブとから構成したものである。
【0013】
請求項2記載の発明では、ディンプル部とリブとの厚み長さを、排出口のスリット幅よりも長くしたものである。請求項3記載の発明では、クロー部材が入り込むための切欠を遮光するための遮光フイルムに、遮光カバーの幅方向の一端から外にはみ出され、且つフイルムパックの内部ではみ出し部分が前記露光開口とは逆側に向けて折り曲げられるスカート部を設けたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明のフイルムパックの構造を示す図2において、フイルムパック10は、ケース本体11と蓋12とからなるケースの中に、遮光カバー13、複数枚のフイルムユニット14、及び遮光シート15を収納した構成となっている。
【0015】
ケース本体11は、プラスチック材料で形成されており、前面には、被写体光をフイルムユニット14へ露光させるための露光開口18が形成されている。露光開口18には、周知のクロー部材が入り込む切欠19が設けらている。また、ケース本体11の上面には、露光済のフイルムユニット14を排出するためのスリット状の排出口20が形成されている。この排出口20からは、フイルムユニット14の他、遮光カバー13も排出される。この排出口20は、軟質の遮光シール21で外部から塞がれている。遮光シール21は、遮光カバー13、及びフイルムユニット14の排出を邪魔することないように、排出口20の長辺側の一縁だけが貼り付けられている。遮光カバー13は、露光開口18に最初にセットされるフイルムユニット14の上に重ねられており、露光開口18を塞いでいる。
【0016】
フイルムユニット14は、露光部14a、現像処理液ポッド14b、及びトラップ部14cとを持っている。露光部14aは、露光面となる感光層、白色の拡散反射層、及びバック面となる受像層とから構成されている。現像処理液ポッド14bは、露光部14aに対して排出方向側に設けられ、現像処理液が封入されている。感光層と受像層との間に現像処理液が展開されると、感光層に記録された潜像が拡散反射層を通してポジ像として受像層に転写される。受像層に転写された像は、露光部14aとは反対側の面からポジ像として観察される。トラップ部14cは、露光部14aに対して排出方向の逆側に設けられ、現像処理液ポッド14bから感光層と受像層との間に展開して余った現像処理液を捕捉して硬化させる。露光部14aの厚みは、現像液ポッド14b及びトラップ部14cよりも薄くなっている。このフイルムユニット14は、最後まで1枚のシートとして取り扱うことができる縦長矩形をしたモノシートタイプとなっており、本実施形態では長辺(上下)方向に沿って排出される。
【0017】
蓋12もプラスチック材料で形成されている。その蓋12には、2つの孔12a,12bと、2つのユニット支持突起12c,12dとが設けられており、露光開口18に対峙するようにケース本体11に取り付けられる。2つの孔12a,12bは、蓋12の上下に所定間隔離して設けられおり、カメラに装填されたときにカメラ側に設けた押し上げ部材がパック10の内部に向けて入り込むときの入口となる。
【0018】
ユニット支持突起12c,12dは、蓋12の両側端部に縦長にそれぞれ設けられており、露光開口18に向けて円弧状に突出した形状となっている。これらのユニット支持突起12c,12dは、最下層のフイルムユニット14の裏面に当接し、フイルムユニット14をその中央部を露光開口18に向けて凸にした円弧状に押し上げており、不用意な取り扱いにより遮光カバー13が外部から露光開口18を通して蓋12に向けて押された場合、露光開口18と遮光カバー13との間に生じる隙間を狭くしてその隙間から進入する外光によってフイルムユニット14が露光することを未然に防止する。
【0019】
遮光シート15は、弾性を有するプラスチック製の2枚のシート23,24からなる。一方のシート23は、中央部が蓋12に取り付けられ、カメラに装填される前では蓋12の2つの孔12a,12bを遮蔽し、また、その中央両端に切り欠き部23a,23bをもっており、装填後にはカメラ側の押し上げ部材の押し上げにより両端のユニット支持突起12c,12dとの間で、上下端が露光開口18に向けて弾性屈曲して他方のシート24を介してフイルムユニット14を露光開口18に向けて押し上げる。カメラ側の押し上げ部材の押し上げによってこれらのシート23,24は、露光部14aよりも現像処理液ポッド14b、及びトラップ部14c側の背後を押すために、上下端が露光開口18に向けて屈曲した形状となる。
【0020】
他方のシート24は、下端が一方のシート23の下端部23c(ハッチングを示した範囲)に取り付けられており、一方のシート23の弛みを防ぎ、また孔12a,12bからの光洩れを防止するとともに、カメラ側の押し上げ部材により一方のシート23が弾性屈曲したときに、フイルムユニット14を略平面的に押し上げる作用をする。
【0021】
遮光カバー13は、プラスチック材料のうち、薄い厚みで、且つ高い柔軟性を得るためにカーボンブラック含有のポリスチレンの材料で薄板状に形成されている。カーボンブラックの濃度が多くなると強度が不足し、カーボンブラックの濃度が少なくなると遮光性が不足する。また、遮光カバー13の肉厚が増すと柔軟性が不足し、肉厚が少なくなると成形不良が発生しやすくなる。そこで、強度,遮光性,柔軟性,成形性等を考慮して場合、遮光カバー13の厚みを0.3〜0.45mmの範囲とし、カーボンブラックの添加量を0.5〜1.1%の範囲とした。
【0022】
遮光カバー13の前面30(露光開口に露呈される面)には、図3に示すように、ディンプル部31,32、及び遮光リブ33〜36が一体に形成されている。ディンプル部31,32は、上方(排出方向の先端)の両端にそれぞれ凹面形状で2つ形成されている。遮光リブ33〜36は、排出方向に沿って細幅帯状に伸ばして形成した4つのリブで構成されている。そのうち2つのリブ33,34は、遮光カバー13の幅方向の一端に所定間隔離して形成されている。他方の2つのリブ34,35は、遮光カバー13の幅方向の他端に所定間隔離して形成されている。
【0023】
各2つのリブ33〜36は、図4に示すように、一方の一対のリブ33,34のうちリブ33が露光開口18の幅方向の一縁の内壁に形成された溝37に入り込み、リブ34が露光開口18の内部の一縁の近傍に位置して溝37とともにラビリンス構造を構成し、また、露光開口18の逆側ではリブ36が露光開口18の幅方向の他方縁の内壁に形成された溝38に入り込み、リブ35が露光開口18の内部の一縁の近傍に位置して溝38とともにラビリンス構造を構成することから、遮光カバー13が厚み方向に変形したときに露光開口18の両端に隙間が生じて隙間から外光が内部に入射するのを防止する。
【0024】
遮光カバー13の裏面40には、図5に示すように、ディンプル部31,32に対応した位置に、その凹面に沿って突出した丸み部41,42が設けられている。丸み部41,42には、メインリブ43,44と補助リブ45,46とがそれぞれ一体に形成されている。ディンプル部31,32は、図6に示すように、遮光カバー13と略同じか、これよりも薄い厚みで形成されている。補助リブ45,46は、丸み部41,42の頂点上に排出方向に沿って細幅帯状に形成されており、その先端は、遮光カバー13の上端近傍に位置し、下端は丸み部41,42のすそ野を超えた位置までの長さとなっている。メインリブ43,44は、丸み部41,42の頂上から内側にずれたすそ野上に排出方向に沿って細幅帯状に形成されており、その長さは先端が補助リブ45,46よりも低い位置で、また下端が補助リブ45,46よりも長い位置までの長さとなっている。補助リブ45,46及びメインリブ43,44は、リブ自身の高さは略同じになっており、丸み部41,42に設けた位置での高さの違いにより、補助リブ45,46の方が高くなっている。
【0025】
図1及び図8に示すように、遮光カバー13の表面30から補助リブ45,46の頂点までの厚み長さAは、排出口20の基準スリット幅Bの長さよりも長くなっている。これにより、ディンプル部31,32及び補助リブ45,46は、遮光カバー13の厚みを薄くすることで遮光カバー13を排出するときに次層にあるフイルムユニット14も一緒に連れ出すフイルムユニットの連れ出しを防止する手段を構成している。しかも、フイルムユニットの連れ出し防止手段にディンプル部31,32を構成することで、例えばフイルムユニットの連れ出し防止手段をリブだけで構成したものと比較して、カメラ側の展開ローラーで展開されたときにディンプル部31,32が潰れる分だけ展開ローラー用の駆動機構に与える負荷を軽減することができる。
【0026】
排出口20は、現像処理液ポッド14bの厚みよりも僅かに広いスリット幅で形成されている。このスリット幅が基準スリット幅である。本実施形態では、補助リブ45,46が通過する部分50,51を基準スリット幅Bよりも蓋12の側に僅かに広くして遮光カバー13の排出をスムーズにし、且つ、中央部分52のスリット幅も基準スリット幅Bよりも蓋12の側に広くして、ユニット支持部材12c,12dの両端の押圧等により遮光カバー13やフイルムユニット14が幅方向において中央部が蓋12の側に向けて凸となる円弧状に反ってもこれらの排出がスムーズに行えるようにしている。
【0027】
補助リブ45,46が通過する部分50,51と中央部分52との間の部分53,54が本実施例では基準スリット幅Bとなっている。この部分53,54は、遮光カバー13のメインリブ43,44が通過する範囲に対応している。遮光カバー13の表面30からメインリブ43,44の頂点までの厚み長さは、基準スリット幅Bよりも僅かに短い長さとなっている。これらメインリブ43,44とその両外側にある補助リブ45,46とは排出口20の側から見て高さが段ちになっており、またこれらに対峙する排出口20の間口形状も段ちになっている。さらにこれらがフイルムユニット14の幅方向の両端にそれぞれ配置されていることから、ディンプル部31,32及び補助リブ45,46だけでフイルムユニット連れ出し防止手段を構成するのと比較して、フイルムユニット14の連れ出し防止が強固に行える。
【0028】
遮光カバー13の裏面40には、カメラ側のクロー部材が係合される下端部55(図5参照)に、短冊状の遮光フイルム56が貼り付けられている。遮光フイルム56は、遮光カバー13の下端から一部57をはみ出して貼り付け、はみ出した一部57をL字状に蓋12の側に向けて折り曲げてここで切欠19の底面側を遮光する。この遮光フイルム56は、遮光カバー13が厚み方向に弾性変形したときに、幅方向の両端に隙間が生じ、切欠19から隙間通って外光が内部に入射するのを防止するために、遮光カバー13の幅方向の一端から細幅ではみ出したスカート部58を設け、そのスカート部58を蓋12の側に向けてL字状に折り返している。そして、スカート部58には、L字状に折り返された一部57まで伸ばして設けられており、一部57の折り曲げ境界に切れ目59が設けられ、スカート部58を折り込みし易くしている。このスカート部58が通過する排出口20の部分60は、図9に示したように、基準スリット幅Bよりも広い幅となっている。
【0029】
図10に示すように、一対の展開ローラ65,66は、カメラの内部のフイルムパック収納室の上に配置されている。展開ローラ65は、その接線上にフイルムパック10の排出口20が位置するように配置されており、軸に駆動用のモータの駆動力が伝達されて一定位置で回動される。一対の展開ローラ65,66は、図示していないスペーサーにより所定間隔を保って配置されている。展開ローラ66は、フイルムユニット14の厚み方向に変位可能に設けられており、バネ67でスペーサーに向けて付勢されている。一対の展開ローラ65,66のスペーサー間隔は、現像処理液ポッド14bの厚みや、遮光カバー13の表面30から補助リブ45,46の頂点までの厚み長さAよりも狭い。
【0030】
ところで、フイルムユニット14では、現像処理液ポッド14bからの現像処理液の押し出し及び展開は、展開ローラ65,66の間を通る際に行われるが、その際に現像処理液の流れを制御しておけば、画面全体に均等に現像処理液を分布させることができる。そこで、展開時にフイルムユニット14を厚み方向に変位させて現像処理液の通路を圧縮することで、現像処理液の流れを制御できることに着目し、排出口20と展開ローラ65、66との間に前記接線を妨げるシゴキガイド68を設け、フイルムユニット14を厚み方向に変位させながら排出させる通路を構成している。
【0031】
次に上記構成の作用を説明する。フイルムパック10は、図11に示すように、未使用状態で、露光開口18が遮光カバー13で、また、排出口20が遮光シール21で、さらに孔12a,12bがシート23で、さらにまた、切欠19が遮光フイルム56でそれぞれ塞がれ、内部が遮光されている。また、最下層のフイルムユニット14の裏面両端にはユニット支持突起12c,12dが当接している。フイルムユニット14は、露光部14aの方が現像処理液ポッド14b、及びトラップ部14cより厚みが薄いから、円弧状のユニット支持突起12c,12dの当接により、最下層側の数枚のフイルムユニット14が中央部を露光開口18に向けて凸にした円弧状に反った状態となる。
【0032】
フイルムパック10をカメラのフイルム装填室に装填すると、図12に示すように、孔12a,12bからカメラ側の押し上げ部材70,71が入り込んでシート23を露光開口18に向けて押し上げる。これにより、シート23,24は、最下層のフイルムユニット14の背後に押し付けられ、中央部を露光開口18に向けて凸にした円弧状に反った状態となる。
【0033】
フイルムパック10をカメラのフイルム装填室に装填した後、撮影準備のためにシャッタレリーズを行うと、図10に示すように、クロー部材72が切欠19に入り込み、遮光カバー13の後端隅部に係合し、その後のクロー部材72の掻き出し操作により同図に示す矢印方向に向けて移動して遮光カバー13が排出口20に向けて排出される。このとき、ディンプル部31,32と補助リブ45,46との厚みにより次層のフイルムユニット14の現像処理液ポッド14bが排出口20から見たときに隠れているので、一緒に連れ出されても排出口20の縁に当接して連れ出しが防止される。遮光カバー13の上端が遮光シール21を押し上げて、排出口20から所定の長さ排出されたときには、クロー部材72が次層のフイルムユニット14のトラップ部14cに対応する位置を通過し、そのトラップ部14cが押し上げ部材70,71の押し上げにより露光開口18を形成した面の内壁に当接し、ここで押さえられるから、ディンプル部31,32、及び補助リブ45,46が排出口20を通過した後にはフイルムユニット14の連れ出しが生じる恐れがない。
【0034】
排出された遮光カバー13は、シゴキガイド68の先端に当接して、露光開口18の側とは逆側の面を先端に擦り付けながら、展開ローラ65に向けて緩やかに湾曲しながら送られる。遮光カバー13の先端が展開ローラ65の外周面に当接すると、遮光カバー13は、展開ローラ65の回動に従って展開ローラ66に向けて反対側に緩やかに湾曲されて展開ローラ65,66の間に送られる。
【0035】
展開ローラ65,66に送られた遮光カバー13は、先端の一対のディンプル部31,32が展開ローラ65,66の間隔に対応する厚みまで潰されながら送られる。これにより、シゴキガイド68を支点として弓形に厚み方向に変位されながら、傾斜した通路75に排出される。この傾斜した通路75を通った遮光カバー13は、展開ローラ65の外周に多く巻き付くようにに変形されながら、カメラの取り出し口76を通って外部に排出される。このとき、遮光フイルム56のスカート部58は、遮光カバー13から幅方向の一方にL字状に屈曲しているが、排出口20に設けた広いスリット幅60を通るから、引っかかることなく、スムーズに排出することができる。これにより、次のフイルムユニット14が露光開口20にセットされて撮影の準備が完了する。
【0036】
遮光カバー13は、シゴキガイド68、及び傾斜した通路75によって弓形に厚み方向に変位されるため、反発力が発生してこれが排出時の抵抗となるのに対し、本実施形態の遮光カバー13では、従来よりも厚みが薄いため反発力が小さく、抵抗力が小さい。しかも、フイルムユニット連れ出し防止手段を構成するディンプル部31,32が潰れるから、展開ローラ65,66を回動するためのモータの駆動トルクが小さくても遮光カバー13を確実に排出することができる。そのため、展開ローラ65,66を回動させるモータを駆動させる電池の消耗が従来よりも少なくなる。
【0037】
撮影は、シャッタレリーズを行う。露光完了後、展開ローラ65,66は、クロー部材72の掻き出し動作とほぼ同時に回動を開始する。クロー部材72で、露光済のフイルムユニット14の上端が排出口20から所定長送り出されると、シゴキガイド68の先端に当接し、その先端が展開ローラ65に向けて傾斜して排出されるので、フイルムユニット14は反露光面をシゴキガイド68の先端に擦りながら、展開ローラ65に緩やかに湾曲しながら送られる。フイルムユニット14の先端が展開ローラ65の外周面に当接すると、フイルムユニット14は、展開ローラ65の回転に従って展開ローラ66に向けて反対側に緩やかに湾曲されて展開ローラ65,66の間に送られる。フイルムユニット14は、シゴキガイド68を支点として弓形に厚み方向に変位し、しかも、傾斜した通路75により露光面側に対応する展開ローラ65の外周に多く巻き付けられながらカメラの取り出し口76から外部に排出されるため、展開性が良好となる。
【0038】
展開ローラ65,66の間を通る際に、展開ローラ66で現像処理液ポッド14bが加圧され、そこから現像処理液が押し出されるが、フイルムユニット14を弓形に厚み方向に変位させているから、現像処理液の通路が圧縮し、現像処理液の流量を制御しながら展開することができる。余剰現像処理液はトラップ部14cに捕捉されて硬化する。なお、展開ローラ65,66の間でフイルムユニット14が挟まれている間はフイルムユニット14に一定のテンションがかけられるので、フイルムユニット14は安定して送られる。また、シゴキガイド68が当接するのはフイルムユニット14の反露光面なので品質等を劣化させることはない。
【0039】
【実施例】
次に、遮光フイルム56の貼り付け形態、及びスカート部58の有無との条件を変えてフイルムパック10の内部遮光性についての実験を行った結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
判定は、フイルムパック10に収納したフイルムユニット14へのカブリの有無を調査し、カブリ無しを〇、カブリ有りを△で表示した。条件1及び2では、遮光カバー13の表面30に遮光フイルム56を貼るため、遮光フイルム56の一部が遮光リブ33の上に貼り付けられ、これにより隙間が生じて切欠19から外光が入射するものがあった。条件3では、一部のフイルムユニット14が切欠19に相当する部分が余白から1mm程度のカブリが認められた。この結果から、遮光フイルム56の貼り付け面は、リブ等の凹凸さえなければ表面30、又は裏面40のどちでも支障がないことが分かった。また、スカート部58は、無いとカブリが発生することが分かった。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明のインスタントフイルムパック用遮光カバーには、ディンプル部を設けたから、カメラ側の展開ローラで展開されたときにリブとディンプル部とを加算した厚みでもディンプル部が潰れて展開ローラを駆動させる機構に負荷をかけることがなく、従って、展開ローラの駆動機構の駆動トルクを下げることができ、これに伴ってカメラ側の駆動機構のコストダウンを図ることができる。また、請求項2記載の発明では、ディンプル部とリブとの厚み長さを排出口のスリット幅長さよりも長くしたから、排出口側から見たときに次層のフイルムユニットが隠れているので確実にフイルムユニットの連れ出しを防止することができる。請求項3記載の発明では、遮光カバーの幅方向の一端から外部にはみ出したスカート部を遮光フイルムに設けたから、遮光カバーが厚み方向に変形してても確実に切欠を遮光することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遮光カバーとフイルムパックとを示した縦断面図である。
【図2】フイルムパックの分解斜視図である。
【図3】表面から見た遮光カバーの斜視図である。
【図4】遮光カバーの遮光リブが露光開口を遮光する構造を示したフイルムパックの横断面図である。
【図5】裏面から見た遮光カバーの斜視図である。
【図6】ディンプル部を示す遮光カバーの縦断面図である。
【図7】補助リブを示す遮光カバーの縦断面図である。
【図8】遮光カバーと排出口との関係を示すフイルムパックの横断面図である。
【図9】遮光フイルムと排出口との関係を示すフイルムパックの横断面図である。
【図10】遮光カバーを排出するときのフイルムパックを示した縦断面図である。
【図11】未使用状態のフイルムパックを示した縦断面図である。
【図12】カメラに装填された後にフイルムパックを示した縦断面図である。
【符号の説明】
10 フイルムパック
13 遮光カバー
20 排出口
31,32 ディンプル部
33〜36 遮光リブ
43,44 メインリブ
45,46 補助リブ
56 遮光フイルム
58 スカート部
Claims (3)
- 内部に積層して収納されるフイルムユニットに露光を与えるための露光開口と、その露光開口に対して直交する面に形成されたスリット状の排出口とをもったインスタントフイルムパックに用いられ、通常は前記露光開口を光密に閉じており、フイルムパックがカメラに装填された後にカメラ側のクロー部材の掻き出し動作によって前記排出口から排出されるとともに、排出口から排出されるときに次層のフイルムユニットが一緒に排出されるのを防止するためのフイルムユニット連れ出し防止手段が設けられたインスタントフイルムパック用遮光カバーにおいて、
前記フイルムユニット連れ出し防止手段は、凹面を露光開口側に向けて形成されたディンプル部と、そのディンプル部の逆面に突出した丸み部に排出方向に沿って立設されたリブとから構成されていることを特徴とするインスタントフイルムパック用遮光カバー。 - 前記ディンプル部とリブとは、排出口のスリット幅よりも長い厚みとなっていることを特徴とする請求項1記載のインスタントフイルムパック用遮光カバー。
- 前記クロー部材が前駆フイルムパックの内部に入り込むために前記フイルムパックの底面で、且つ幅方向の一端に形成した切欠を遮光するための遮光フイルムが貼着された請求項1記載のインスタントフイルムパック用遮光カバーにおいて、
前記遮光フイルムには、遮光カバーの幅方向の一端から外にはみ出され、且つ前記フイルムパックの内部ではみ出し部分が前記露光開口とは逆側に向けて折り曲げられるスカート部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のインスタントフイルムパック用遮光カバー。
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