JPH0738912Y2 - フイルムパックの装填構造 - Google Patents

フイルムパックの装填構造

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JPH0738912Y2
JPH0738912Y2 JP1989021102U JP2110289U JPH0738912Y2 JP H0738912 Y2 JPH0738912 Y2 JP H0738912Y2 JP 1989021102 U JP1989021102 U JP 1989021102U JP 2110289 U JP2110289 U JP 2110289U JP H0738912 Y2 JPH0738912 Y2 JP H0738912Y2
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英四郎 菊池
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自己現像処理型のフイルムユニットを使用す
るインスタントカメラに関し、特に多数のフイルムユニ
ットが収納されたフイルムパックをカメラ本体に装填す
るための装填構造の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
自己現像処理型のフイルムユニットを使用するインスタ
ントカメラは、多数のフイルムユニットが収納されたフ
イルムパックをカメラ本体内に装填して使用する。そし
て、このようなフイルムパックのカメラへの装填は、例
えばカメラ本体の裏面に設けられた装填蓋にフイルムパ
ックを保持させ、この装填蓋を閉める動作でカメラ本体
内に装着するように構成されている。
ところで、従来のこの種のカメラにおいては、第5図に
示すように、装填蓋1の回動軸1aをカメラ本体2の後面
に設け、これを中心に装填蓋1を回動させることによっ
て、ここに保持されたフイルムパック3をカメラの装填
室4に装着するようになっている。なお、図中符号8は
撮影レンズ、9はミラーである。
また、このようなカメラにおいては、装填蓋1をそのま
ま回動させると、フイルムパック3の上端3aの軌跡がカ
メラ本体2と干渉してしまうため、装填蓋1の回動軸側
端部に予備空間5を形成するとともに、そこにバネ6を
設けている。そして、フイルムパック3をバネ6の力に
抗して装填蓋1の下方に押し付けた状態で装填蓋1を開
閉し、フイルムパック3の装填時においては、バネ6の
力でフイルムパック3を排出口側へ押し付けて基準位置
に固定するようになっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、フイルムパックとカメラ本体の干渉を避
けるために、装填室に上述したような予備空間を形成す
ると、装填室がその分大きくなってしまい、カメラ自体
も大型化するという問題点があった。
また、このような構成においては、フイルムパック3の
出し入れで装填蓋を開閉する時と、フイルムパック3を
基準位置に位置決めする時とで、フイルムパック3を回
動軸側と排出口側に往復移動するための機構を必要とす
るため、構成が複雑化するという問題もあった。
〔考案の目的〕
本考案は、かかる点に鑑みて成されたものであり、カメ
ラのコンパクト化及び構成の簡略化が図れるフイルムパ
ックの装填構造を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記目的を達成するために、フイルムパックを
保持した装填蓋の回動中心をフイルムパックの前面より
も撮影レンズ寄りに配置している。
〔作用〕
本考案は上述した如く構成しているため、フイルムパッ
クの装填時に装填蓋を開閉した場合に、フイルムパック
の回動軌跡はカメラ本体内を通過するため、フイルムパ
ックの先端などがカメラ本体と干渉することがなくな
る。これにより、フイルムパックの装填室をフイルムパ
ックが入るだけの最小限のスペースに抑えることが可能
になる。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を添付図面を参照しつつ詳細に
説明する。
第3図には本考案に係るインスタントカメラの外観、第
2図にはこのカメラの装填蓋を閉めた状態の内部構造、
第1図には装填蓋を開けた状態の内部構造がそれぞれ示
されている。
図において、カメラ本体10の前面には撮影レンズ12を組
み込んだレンズボード14が設けられ、周知の折り畳みレ
バー(図示せず)及びベローズ16によって、カメラ本体
10内を遮光したままの状態で、カメラ本体10に対して起
伏できるようになっている。カメラ本体10の左上部には
レリーズボタン18が設けられている。
前記撮影レンズ12の背後にはシャッタ20が設けられ、さ
らにその背後にはフイルムパック22を収納するパック装
填室24が形成されている。このパック装填室24には前面
に露光用の開口26、また上面にはフイルムユニット28排
出する排出口30が形成されている。そして、この排出口
30の上方には露光された自己現像処理型のフイルムユニ
ット28の現像液ポッド32を裂開し、内蔵された現像液を
感光面に均一に拡布する一対の展開ローラ34a,34bが設
けられている。
展開ローラ34a,34bの上方すなわちカメラ本体10の上面
にはフイルムユニット28をカメラ本体10外に排出するた
めの排出口36が形成されている。
また、カメラ本体10の後部には裏蓋38が取り付けられて
おり、この裏蓋38はパック装填室24の下端に設けられた
回動軸40によって回動自在に支持され、これによってパ
ック装填室24を開閉するようになっている。回動軸40の
位置はフイルムパック22の前面22aよりも若干前方に配
置されている。
裏蓋38にはフイルムパック22を保持するために、第4図
に示す保持部42が一体に形成されており、上方より侵入
するフイルムパック22を保持し、そのままの状態でフイ
ルムパック22をパック装填室24に装着できるようになっ
ている。この保持部42の上下両端には、カメラ本体10に
設けられた位置決め用凸面41,43と干渉しないように、
それぞれ対応する位置に切欠き45,47が形成されてい
る。これにより、位置決め用凸面41,43にフイルムパッ
ク22の前面28aが当接し、後方より圧板44によって押し
付けられて位置決めされる。なお、フイルムパック22の
前面の28aの位置決めを良好に行なえるように、位置決
め用凸面41,43の厚さeは、保持部42の厚さfよりも厚
く形成されている。
また、保持部42の左右両端には突起状のストッパ48が一
体に成形されており、裏蓋38の開放位置を規制するよう
になっている。すなわち、このストッパ48は、保持部42
の一部に2本のスリットを形成するとともに、これらス
リットの間の先端に形成され、裏蓋38を開いた時にこの
突起48がカメラ本体に設けられている切欠き(図示せ
ず)と係合または当接してそれ以上開かないようになっ
ている。
カメラ本体10の回動軸40近傍には押上バネ46が配置さ
れ、カメラ本体10内に装填されたフイルムパック22を上
方に押し上げることによってフイルムパック22を基準位
置に確実に固定するようになっている。
また、裏蓋38の外側上端には係合突起52が設けられ、閉
鎖時にカメラ本体10に形成された切欠き50と係合して、
装填後の裏蓋38の開放を防止するようになっている。な
お、保持部42の前面にはフイルムユニット28の感光面を
露出させるための図示しない開口が形成されていること
は言うまでもない。
次に、以上のように構成れた実施例の動作及び作用につ
いて説明する。
まず、裏蓋38を開けて保持部42に多数のフイルムユニッ
ト28が収納されたフイルムパック22をセットする。この
際、裏蓋38の保持部42に形成されたストッパ48がカメラ
本体の切欠きと係合するため、裏蓋38は必要以上に開か
ない。これにより、ゴミやほこりの侵入が低減するとと
もに、不注意でカメラ本体10内部の光学部材などに触れ
てしまうという事態を回避できる。
次に、裏蓋38を閉めると、係合突起52がカメラ本体10の
切欠き50と係合して裏蓋38がカメラに対して固定され
る。この場合、裏蓋38の回動軸40がフイルムパック22の
前面22aよりも前方に位置しているため、フイルムパッ
ク22の上端の回動軌跡は、パック装填室24内を通過し、
フイルムパック22がカメラ本体10と干渉することなく良
好に装填される。
フイルムパック22がパック装填室24内に装填されると、
フイルムパック22は押上バネ46の力により前方に押し上
げられると同時に、圧板44の力により前方に押し付けら
れて、所定の基準位置に位置決めされる。
その後、レリーズボタン18を一段押圧すると、AF機構が
作動してピント調節が行われる。さらに、レリーズボタ
ン18を押圧すると、シャッタ20が作動して、被写体から
の光は撮影レンズ12により、開口26側のフイルムユニッ
ト28の感光面に結像される。露光が完了すると、露光済
のフイルムユニット28の先端が展開ローラ34a,34bの間
に挿入され、展開ローラ34a,34bの回転により上方に送
られ、フイルムユニット28に形成された現像液ポッド32
が裂開し、現像液が流出して感光面に均一に拡布され
る。
露光済のフイルムユニット28は、カメラ本体10の上面の
排出口36から外部排出され、所定の現像処理時間が経過
した後フイルムユニット28に画像が形成される。
そして、すべての撮影が終了した後に、裏蓋38を開けて
フイルムパック22を外部に取り出す。この場合も、装填
時と同様に、フイルムパック22とカメラ本体10とが干渉
することなく、スムーズに裏蓋38が開けられる。
〔考案の効果〕
本考案は以上説明したように、装填蓋の回動中心をフイ
ルムパックの前面よりも撮影レンズ寄りに配置し、装填
蓋の開閉時にフイルムパックとカメラ本体が干渉しない
ようにしているため、フイルムパックの装填室に余分な
空間を設ける必要がなくなり、カメラのコンパクト化を
図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例に係るカメラのフイルムパ
ック装填時の様子を示す断面図である。 第2図は、実施例に係るカメラのフイルムパック装填時
の内部構造を示す断面図である。 第3図は、実施例に係るカメラの外観を示す斜視図であ
る。 第4図は、実施例の要部の構成を示す斜視図である。 第5図は、従来技術に係るカメラの内部構成を示す断面
図である。 10……カメラ本体 22……フイルムパック 22a……フイルムパック前面 24……パック装填室 28……フイルムユニット 38……裏蓋 40……回動軸 42……保持部。 なお、図面中、同一符号は同一又は相当部分を示すもの
とする。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラ本体に形成された露光用の開口の上
    方に一対の展開ローラ、下方に装填蓋の回動軸が設けら
    れ、この回動軸に軸着された装填蓋に多数のフイルムユ
    ニットを収納したフイルムパックを保持させ、装填蓋を
    閉める動作でフイルムパックをカメラ本体内に装填する
    フイルムパックの装填構造において、 前記回動軸を、装填蓋に保持されたフイルムパックの前
    面よりも撮影レンズ寄りに配置し、前記装填蓋を閉じ位
    置にロックすることにより、装填蓋に保持されたフイル
    ムパックの前面を前記露光用の開口に対して位置決めす
    るとともに、フイルムパックの上端面に形成されたフイ
    ルムユニットの排出口を前記一対の展開ローラに対して
    位置決めするようにしたことを特徴とするインスタント
    カメラのフイルムパックの装填構造。
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JPS60121433A (ja) * 1983-12-06 1985-06-28 Fuji Photo Film Co Ltd フイルムパツク排出装置

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