JP3083201B2 - レンズ付きフイルムユニット用シャッター装置 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット用シャッター装置

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JP3083201B2
JP3083201B2 JP04124519A JP12451992A JP3083201B2 JP 3083201 B2 JP3083201 B2 JP 3083201B2 JP 04124519 A JP04124519 A JP 04124519A JP 12451992 A JP12451992 A JP 12451992A JP 3083201 B2 JP3083201 B2 JP 3083201B2
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shutter
shutter blade
blade
film
exposure opening
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純一 高城
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1枚のシャッター羽根
を開閉して、写真フイルムを露光するレンズ付きフイル
ムユニット用シャッター装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】簡単な撮影機構を備えたユニット本体
に、フイルムを収納させたレンズ付きフイルムユニット
(以下、フイルムユニットという)が特公平2−326
15号公報に記載されている。このフイルムユニットは
普段カメラを持ち歩かない時でも、気軽に販売店で購入
し撮影できるように考案されたもので、安価に製造する
必要がある。このため、フイルムユニットでは簡単なシ
ャッター装置例えば、1枚のシャッター羽根をシャッタ
ー基板に回動自在に設け、これを駆動して露光開口の開
閉を行っている。
【0003】前記シャッター装置では、シャッター羽根
をスムーズに駆動させるために、シャッター羽根とシャ
ッター基板に隙間を設けているので、シャッター羽根と
シャッター基板との隙間から外光が進入し、露光開口を
経てフイルムに達してしまう光漏れが生じるおそれがあ
った。この問題を解決するために、本出願人より、シャ
ッター基板の露光開口を囲むように形成された突条と、
シャッター羽根の露光開口に対向する面に形成した突条
とを、シャッターを閉じた状態で互いに組み合わせるこ
とで、シャッター羽根とシャッター基板との隙間からの
漏光が露光開口内に進入しないようにしたシャッター機
構が特願平3−280460号の明細書で提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記シャッ
ター機構はシャッター羽根とシャッター基板との狭い隙
間に、互いに対向するように突条が形成されているか
ら、シャッター羽根の突条で囲まれた露光開口に対向す
る面が粗面であると、駆動中のシャッター羽根に振動等
が加わると、これがシャッター基板の突条に接触して、
シャッター羽根の駆動がスムーズに行えないことがあ
る。したがって、このようなシャッター機構では、面精
度の高いシャッター羽根が必要となり、コストが高くな
るという問題が生じる。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、シャッター羽根と露光開口との隙間の遮光
を確実に行うとともに、シャッター羽根の駆動をスムー
ズにした安価なレンズ付きフイルムユニット用シャッタ
ー装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のレンズ付きフイルムユニット用シャ
ッター装置では、シャッター羽根のシャッター基板と対
向する面に、シャッター羽根の回動方向に沿い、シャッ
ター羽根が開き方向に回動するときの後端縁まで達する
凹部を形成し、シャッター羽根が閉じ位置にあるときに
は、前記段部凹部内に入り込み、かつシャッター基板
の前面に突出形成した突条部の壁面でシャッター羽根の
前記後端縁われるようにしたものである。
【0007】
【実施例】図8は本発明を実施したレンズ付きフイルム
ユニット(以下、単にフイルムユニットという)を示す
ものであり、このフイルムユニット1は撮影機構を備え
たユニット本体3と、これを収納する装飾用の印刷を施
した紙箱4とから構成されている。このフイルムユニッ
ト1ではユニット本体2を紙箱3に収納した状態で写真
撮影が行われるため、紙箱3には撮影レンズ4、ファイ
ンダ5、レリーズボタン6、撮影枚数表示板7、及び巻
き上げノブ8を露出させるための穴が設けられている。
【0008】図7は前記ユニット本体の要部を分解して
示すものである。ユニット本体3は本体部13及びこれ
に前後から爪止めされる前カバー14,後カバー15で
構成され、内部にパトローネ16及びパトローネ16か
ら引き出されたフイルム17を収納している。本体部1
3の背面側中央部には露光室18が、この露光室18を
挟むようにパトローネ室19とフイルム室20とが両端
部に形成されている。この本体部13の前面にはシャッ
ターユニット24が爪止めされる。
【0009】前記シャッターユニット24を示す図6に
おいて、シャッター基板25の前面中央には露光用開口
26が形成されている。この露光用開口26の周囲に
は、表面を梨地に加工した段部27が設けられている。
この段部27の右側には、図2に示すように、ストッパ
28及び半月形の突条部29が突出形成されている。
【0010】 バネ30でシャッター羽根31が反時計方
向に付勢されており、シャッター羽根31がバネ30の
付勢力に抗して開き方向(時計方向)に回動するときの
後端縁がストッパ28に当接し、シャッター羽根31
図1に示す遮蔽位置に停止する。
【0011】 前記突条部29の壁面は、前記遮蔽位置に
あるシャッター羽根31の後端縁を覆い、 シャッター基
板25とシャッタ羽根31のとの隙間、特にシャッター
羽根31の先端側から、不要な外光が露光用開口26に
進入するのを阻止する。また、シャッター基板25の前
面で、段部27の左下方にはガイド突条32が形成され
ており、このガイド突条32はシャッター羽根31の裏
面に当接して、回動時のガイドを行う。
【0012】前記シャッタ羽根31は例えば遮光性プラ
スチックで成形され、後述するシャッタ駆動レバーで蹴
飛ばされる爪部35,露光ムラを防止する突出部36,
図中破線で示す切欠き状の凹部37がそれぞれ一体に形
成されている。このシャッター羽根31は図6に示すシ
ャッター基板25にピン38,シャッタカバー39を介
して取り付けられる。シャッターカバー39には、前記
撮影レンズ4を保持するレンズホルー40が設けら
れ、更にレンズホルダー40の中央には絞り開口41が
形成されている。
【0013】前記突出部36は図3及び図4に示すよう
にシャッタ羽根31の表面に突出するように後端縁部に
配置され、その突条部29側にはテーパ36aが形成さ
れている。また、シャッター羽根31の裏面に配置され
た前記凹部37は、シャッター羽根31の後端縁側の半
分にテーパ37aが形成され、シャッター羽根31の肉
厚を順次薄くしている。このように構成されたシャッタ
ー羽根31が図3に示す位置まで回動されても、フイル
ム17は被写体からの光で露光されない。また、シャッ
ター羽根31が図4に示す位置まで回動されたときに
は、被写体からの光は撮影レンズ4,絞り開口41及び
露光用開口26を介してフイルム17に露光されるよう
になる。
【0014】また露光後、シャッター羽根31はバネ3
0で遮蔽位置に復帰されるが、凹部37の後端縁側はシ
ャッター羽根31の肉厚が薄くなっているので、シャッ
ター基板25に突出する段部27が形成されていても、
これらが当接して、復帰が邪魔されることはない。更
に、シャッター羽根31が遮蔽位置に復帰したときに
は、凹部37の縁が、図5に示すように段部27と組み
合わされて露光用開口26が確実に遮光されるので、シ
ャッター基板25とシャッター羽根31との隙間から外
光が露光用開口26内に進入することはない。
【0015】前記シャッターユニット24の上部には、
軸45,46及び軸受け47が形成されている。軸45
には撮影枚数表示板7と、上述したシャッタ駆動レバー
48a及びカムアーム48bを形成したシャッタ駆動カ
ム48とが、また軸46には係止レバー49がそれぞれ
回動自在に取り付けられる。このシャッタ駆動カム48
と係止レバー49はバネ50で反時計,時計方向にそれ
ぞれ付勢された状態で、カムアーム48bを介して係合
している。この係止レバー49がレリーズボタン6で反
時計方向に回動されると、バネ50がシャッタ駆動レバ
ー48aを反時計方向に回動する。シャッタ駆動レバー
48aは回動途中に爪部35を蹴飛ばし、シャッター羽
根31を開放位置に回動して露光用開口26を開放す
る。この後、シャッタ羽根31はバネ30により反時計
方向に回動され、ストッパ28に当接して閉じ位置に停
止され、露光用開口26を閉じる。
【0016】前記軸受け47には係止レバー49に係合
するカム51の軸が挿通される。この軸にはフイルム巻
き上げ時に反時計方向に回動される従動スプロケット5
2が係合される。フイルム巻き上げが行われると、カム
51は反時計方向に回動して、カムアーム48bを介し
て、シャッタ駆動レバー48aをチャージ位置に戻すと
ともに、撮影枚数表示板7を1目盛り分回転させる。
【0017】上記構成のシャッタユニットを内蔵したフ
イルムユニットの作用について説明する。撮影に際して
先ず、巻き上げノブ8を回転させると、フイルム17が
パトローネ16内に巻き込まれる。フイルム17が移送
されると、スプロケット52が反時計方向に回転し、カ
ム51を同方向に回転する。カム51が1回転すると、
シャッター駆動レバー53aがチャージ位置に回動さ
れ、係止レバー49により係止される。このとき、巻き
上げノブ8は係止レバー49により係止され、その回動
を阻止される。
【0018】被写体をファインダー開口5を通してフレ
ーミングし、レリーズボタン6を押圧すると、係止レバ
ー49が回動される。これにより、シャッター駆動レバ
ー48aは反時計方向に回動し、その回動途中で爪部3
5を蹴飛ばし、シャッター羽根31を時計方向に回動す
る。シャッター羽根31が図3に示す位置まで回動さ
れ、露光用開口26は既に一部が開放されても、突出部
36が絞り開口41を塞いでいるため、被写体からの光
はフイルム17に結像されない。
【0019】この後、更にシャッター羽根31が回動さ
れると、被写体からの光が露光用開口26を介してフイ
ルム17に結像される。そして、シャッター羽根31が
図4に示す位置まで回動され、露光用開口26が全開さ
れていなくても、テーパ36aに沿って進入する被写体
からの光は、フイルム17に結像される。このため、フ
イルムユニット1はシャッター羽根31の回動速度を速
くすることなく、露光用開口26を全開させるまでの時
間を短縮したときの効果を得ることができるから、1枚
のシャッター羽根を用いたシャッタユニットに生じる露
光ムラを減少させることができる。なお、段部27の表
面は梨地に加工されているので、絞り開口41から進入
し、段部27の表面で反射された光は露光用開口26内
に入ることはない。
【0020】この後、シャッター羽根31は図2に示す
位置まで回動すると、バネ30の付勢により反時計方向
に回動される。シャッター羽根31は段部27に接触す
ることなく、スムーズにストッパ28に当接して、遮蔽
位置に停止される。この遮蔽位置では、段部27は凹部
37の縁及び突条部29の壁面の組み合わせにより、シ
ャッター羽根31とシャッタ基板25の隙間から光が露
光用開口26に進入するのが阻止される。このようにし
て、1回の露光が行われ、被写体像がフイルム17に写
し込まれる。再び巻き上げノブ8を操作し、前記のよう
にフイルム17を巻き上げシャッターチャージを行えば
シャッター駆動レバー48aのチャージ位置に移動し、
次回の撮影準備が整う。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載のレン
ズ付きフイルムユニット用シャッター装置では、シャッ
ター羽根のシャッター基板と対向する面に、シャッター
羽根の回動方向に沿い、シャッター羽根が開き方向に回
動するときの後端縁まで達する凹部を形成し、シャッタ
ー羽根が閉じ位置にあるときには、前記段部凹部内に
入り込み、かつシャッター基板の前面に突出形成した
条部の壁面でシャッター羽根の前記後端縁われる
うにしたから、シャッター羽根が遮蔽位置に移動すると
きに、前記段部に接触しないようにして、その駆動をス
ムーズにするとともに、シャッター基板の段部及び突条
部の壁面と、シャッター羽根の凹部との組み合わせによ
り、シャッタ基板と遮蔽位置にあるシャッター羽根との
隙間からの漏光が露光用開口に進入するのを阻止するこ
とができる。したがって、シャッター羽根の加工を高い
精度で行う必要がないので、その製造コストを安価にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャッター羽根が遮蔽位置にあるシャッターユ
ニットの動作説明図である。
【図2】シャッター羽根が開放位置にあるシャッターユ
ニットの動作説明図である。
【図3】露光用開口に被写体からの光が進入する直前の
シャッター羽根の位置を示す断面図である。
【図4】被写体からの光が露光用開口の全面に進入する
状態におけるシャッター羽根の位置を示す断面図であ
る。
【図5】図1に示すA−A断面図である。
【図6】シャッターユニットの分解斜視図である。
【図7】フイルムユニットの分解斜視図である。
【図8】フイルムユニットの外観斜視図である。
【符号の説明】
1 フイルムユニット 2 ユニット本体 4 レンズ 6 レリーズボタン 8 巻き上げノブ 17 フイルム 24 シャッターユニット 21 シャッター駆動レバー 25 シャッター基板 26 露光用開口 27 段部29 突条部 31 シャッター羽根 36 突出部 36a テーパ 37 凹部 37a テーパ面 41 絞り開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 9/08 - 9/54 G03B 17/04 G03C 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッター基板の前面に突出させた段部
    内に露光用開口を形成し、シャッター基板に軸着した1
    枚のシャッター羽根で前記露光用開口を開閉するように
    したレンズ付きフイルムユニット用シャッター装置にお
    いて、 シャッター羽根の前記シャッター基板と対向する面に、
    シャッター羽根の回動方向に沿い、シャッター羽根が開
    き方向に回動するときの後端縁まで達する凹部を形
    、シャッター羽根が閉じ位置にあるときには、前記段
    凹部内に入り込み、かつシャッター基板の前面に突
    出形成した突条部の壁面でシャッター羽根の前記後端縁
    われるようにしたことを特徴とするレンズ付きフイ
    ルムユニット用シャッター装置。
JP04124519A 1992-05-18 1992-05-18 レンズ付きフイルムユニット用シャッター装置 Expired - Lifetime JP3083201B2 (ja)

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US08/062,185 US5381200A (en) 1992-05-18 1993-05-17 Lens-fitted photographic film unit

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JPH05323415A JPH05323415A (ja) 1993-12-07
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