JP3859193B2 - インスタントフイルムパック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インスタントフイルムパックに関し、更に詳しくは、不用意な操作によってパックが変形することを防止したインスタントフイルムパックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インスタントカメラには、インスタントフイルムパックが用いられる。インスタントフイルムパック(以下、「パック」と称す。)には、箱形状のケースの内部に、インスタントフイルムユニット(以下、「フイルムユニット」と称す)を複数枚収納してなる(特願平10−250591号)。図7及び図8に示すように、ケース13は、ケース本体11と裏蓋12とからなる。ケース13には、複数枚のフイルムユニット15の他に、フイルムカバー14や第1及び第2弾性板16,17が内蔵されている。ケース13を含めてこれらはすべて遮光性を有するプラスチック材料で形成されている。フイルムユニット15は、ケース13から排出される方向(以下、「排出方向」と称す。)に対応する高さが幅よりも長い又は短いサイズのタイプで、排出方向の先端から順に現像液を内蔵した現像液ポッド15b、露光面15a、及び余剰の現像液を回収するトラップ部15cとを備えている。現像液ポッド15bとトラップ部15cとは、露光面15aよりも厚みが大きくなっている。
【0003】
ケース本体11は、その前面壁11aに露光開口18、上面壁11bに排出口19が形成され、また、背面側が開放されている。そして、背面側は、フイルムカバー14、及び複数のフイルムユニット15を順に重ねて収納した後に裏蓋12で塞がれる。市販形態では、フイルムカバー14が露光開口18を内部から塞いでおり、インスタントカメラなどに装填されると、フイルムカバー14が排出され、裏蓋12の内面に取り付けた第1及び第2弾性板16,17の押圧によって積層された最上層のフイルムユニット15が露光開口18にセットされ、その露光面15aが露光開口18から露呈する。
【0004】
排出口19は、フイルムユニット15の幅に対応した幅で、且つフイルムユニット15の厚みに対応した隙間をもつスリット状の開口となっており、柔軟な遮光シート20によって外部から塞がれている。遮光シート20は、その上縁が上面壁11bに固着されており、排出されるフイルムユニット15で押されることによって下縁側から開放される。
【0005】
図9に示すように、排出口19の隙間は、フイルムユニット15の厚みよりも僅かに広い。このため、排出時に複数枚のフイルムユニット15が同時に排出されてしまう不都合が生じる恐れがある。この不都合を解消するために、図10に示すように、排出口19の奥で、且つ前面壁11aの内壁にガイド突起22を設けたパック10が提案されている(特願平10−254723号)。このガイド突起22は、フイルムユニット15に排出方向に長く形成されており、フイルムユニット15の幅方向に所定間隔ごとに複数設けている。ガイド突起22は、頂部が排出口19から僅かに露呈される高さとなっており、また、フイルムユニット15を排出口19に向けてガイドするために、その頂部から前面壁11aの内壁に向かって傾斜した斜面を持っている。
【0006】
このケース本体11には、金型成形する上で必要なヒケ防止用の肉抜き穴11cが多数設けられている。特に前面壁11aは、露光開口18が形成されているため、強度が弱い。このため、前面壁11aのうちの露光開口18の上縁と上面壁11bとの間のスペースの内壁に、肉抜き穴11cやリブ11dを縦横方向に伸ばして形成している。肉抜き穴11cは、図9及び図10にも示したように、ケース本体11の肉厚が均一になるように凹まして設けられている。また、リブ11dは肉抜き穴11cとの間に形成されており、前面壁11aの強度を確保する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リブ11dを設けたことでケース本体11の前面壁11a、特に露光開口18と上面壁11bとの間は、変形し難くなっているものの、露光開口18のサイズが大きく、しかも、上面壁11bに細長な排出口19を形成しているから、外部から前面壁11aに積層方向に向けての強い外力が加わると、図11に示すように、排出口19のフイルムユニット15の幅方向の略中央部で前側開口縁19aがこれに対向する後側開口縁19bに当接するように前面壁11aがケース本体11の内部に向けて凸となる湾曲状に変形する。そして、さらに強い外力が加わると、図12及び図13に示すように、前側開口縁19aで押されて上面壁11bのうちの後側開口縁19bがその中央部が排出方向のうちの上方に向けて凸となる湾曲状に変形する。このように変形すると、後側開口縁19bが前側開口縁19aの上に乗り上がってしまい、よって、パック10の内部のうちのフイルムユニット15の積層方向に沿った間隔Lが狭くなり、ここに収納されたフイルムユニット15の現像液ポッド15bが破裂してしまう恐れがある。このようになると、現像液ポッド15bから現像液が流れ出し、フイルムユニット15が使い物にならなくなる欠点があった。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するためのもので、ケースの変形によって生じる現像液ポッドの破裂を防止するように工夫したパックを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明のパックでは、排出口を構成し、隙間を挟んで対向する前側開口縁と後側開口縁とにそれぞれ突条部と尖端部とを形成し、前面壁の上面壁側がフイルムユニットの積層方向に押圧され、排出口の隙間を塞ぐように湾曲変形したときに、突条部と尖端部とが係合して、上面壁がそれ以上の湾曲変形することを阻止するようにしたものである。また、突条部と尖端部とを、インスタントフイルムユニットの排出方向とこれに交差する方向とにそれぞれ延ばして形成し、互いが係合したときに十字状に交わるにしてもよい。また、開口縁を尖らせて尖端部を形成し、尖端部が突条部に食い込むことでこれらが係合する構造にするのが望ましい。
【0010】
請求項3記載のパックでは、前面壁の上面壁側がフイルムユニットの積層方向に押圧され、前記排出口の隙間を越えて湾曲変形したときに、前記排出口を構成し、前記隙間を開けて対峙した一対の開口縁のうち前面壁から離れた側の開口縁が係合し、上面壁がケース本体の内側及び外側に向かって湾曲することを阻止する凹部を前面壁の内面に形成したものである。
【0011】
また、前面壁の内面に、フイルムユニットの排出方向に延び、フイルムユニットの先端を排出口に案内する突条部を一体に形成し、前記凹部をこの突条部を横切るように形成した切欠部としてもよい。さらに、前記凹部に係合する開口縁の一部を尖端縁にしてもよい。
【0012】
さらにまた、尖端縁を、凹部との係合により上面壁をケース本体の内部側に向かって傾けるようにガイドする斜面で構成してもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
フイルムパック30は、インスタントカメラ等のパック室に装填して使用される。図2に示すように、パック室には、露光開口32に対面する位置に、露光開口32よりもサイズの大きい開口33が形成されている。この開口33は、撮影レンズ34から露光開口32に撮影光を通過させるためのものである。装填完了後には、詳しくは後述するフイルム給送機構が自動的に作動して露光開口32にセットされたフイルムカバー31を排出口36から排出する。その後のシャッタレリーズに応答して撮影レンズ34の背後に配置したシャッタ機構35が作動して露光開口32にセットされたフイルムユニットに露光が行われる。
【0014】
カメラのフイルム給送機構は、モータ37の駆動を減速ギヤトレイン38を介して周知のクロー機構39と展開ローラ対40とに伝達し、クロー機構39に設けたクロー部材41をフイルムパック30に設けた切り欠き部42からパック30の内部に入り込ませてフイルムユニットの底を押し上げ、フイルムユニットを先端から排出口36を通して展開ローラ対40に導く。
【0015】
展開ローラ対40は、フイルムユニットを先端からニップしてカメラ外部に搬送するとともに、その搬送中にフイルムユニットの先端にある現像液ポッドを裂開してフイルムユニット43を現像させる。
【0016】
パック30は、図1に示すように、ケース本体44、フイルムカバー31、フイルムユニット43、第1及び第2弾性板45,46、及び裏蓋47とからなる。なお、ケース本体44を除く部材は、従来技術で説明したと同じ部材であるため、詳しい説明を省略する。
【0017】
フイルムユニット43は、未使用時からポジ像形成後まで1枚のシートとして取り扱われるモノシート型フイルムユニットであり、露光面43bとは反対側の面にポジ像が形成される透過型フイルムユニットとなっている。
【0018】
フイルムカバー31には、排出方向の先端に、遮光性を有するプラスチックフイルムで形成された遮光フラップ48が取り付けられている。この遮光フラップ48は、パック30の内部で先端がフイルムユニット43の側にL字状に屈曲されており、その折り曲げられた先端が排出口36の内側の縁に引っ掛かっている。このようにすることで、パック30を例えば地面に落下させたときの衝撃によって、フイルムカバー31が排出口36から外に飛び出してしまう不都合を防止することができる。また、フイルムカバー31には、切り欠き部42をパック30の内部から塞ぐ後端遮光フラップ49が取り付けられている。
【0019】
裏蓋47には、排出方向に沿って長方形の開口47a,47bが2個形成されている。これらの開口47a,47bは、インスタントカメラやプリンタ等の機器に設けた押上げ部材を挿入させるためのものであり、通常は第1及び第2弾性板45,46で内部から塞がれている。押上げ部材は、特開平7−244336号公報に記載されているように、第1及び第2弾性板45,46を背後から押して最前列のフイルムユニット43を露光開口32の内側に押し付け、その露光面43bの平面性を向上させる。第1及び第2弾性板45,46は、下方の一部46a(同図にハッチィングで示した範囲)が互いに固着されており、押し上げ部材で押されたときに第2弾性板46がV字状に撓み、そのV字状の上下端で平状の第1弾性板45でフイルムユニット43を押す。
【0020】
裏蓋47の内面には、フイルムユニット43の幅方向の両側に支持リブ50,51がそれぞれ設けられている。支持リブ50,51は、フイルムユニット43の排出方向に円弧状に突出したリブであり、第1及び第2弾性板45,46の両側から露呈してフイルムユニット43の背面を直接に押して露光面43bの平面性を向上させる。フイルムユニット43は、露光面43bよりも現像液ポッド43aとトラップ部43cの方が厚みが厚い。このため、最前のフイルムユニット43を露光開口32にセットしたときには、露光面43bが露光開口32に向けて凸となるように最後のフイルムユニット43が湾曲する。支持リブ50,51は、その最後のフイルムユニット43の湾曲に合わせた円弧で形成されている。
【0021】
図3に示すように、ケース本体44の排出口36は、遮光シート52で外部から覆われている。このケース本体44は、露光開口32と上面壁44bとの間で現像液ポッド43aを覆っている前面壁44aの一部に、肉厚を均一にするための肉抜き穴44c、及び強度補強用のリブ44dがフイルムユニット43の幅方向及び排出方向に沿ってそれぞれ形成されている。
【0022】
図4に示すように、排出口36には、フイルムユニット43の幅方向の端部に、排出口36内に向けて突出する規制突起53a,53bが形成されている。これらの規制突起53a,53bは、逆側の端部にも形成されており、排出口36の両端を部分的に狭くして、フイルムユニット43が2枚同時に排出口36から送り出されるのを防止する。なお、排出口36の中央部を広くしているのは、フイルムユニット43の露光面43aとポジ像形成面に擦り傷が発生しないようにするためと、フイルムカバー31の先端部に取り付けられた先端遮光フラップ48を通過しやすくするためである。
【0023】
排出口36には、その開口を構成するうちの前面壁44a側の開口縁36aに、一対の突条部54が形成されている。一対の突条部54は、フイルムユニット43の幅方向の略中央に対応する位置に、所定間隔離してそれぞれ設けられている。各突条部54は、前側開口縁36aの一段凹んだ面36cにフイルムユニット43の排出方向に延びて設けられており、排出口36の内部には突出しない高さとなっている。これら突条部54は、図5に示すように、前面壁44aが外力によって押されたときに、前側開口縁36aに対向する後側開口縁36bに交差状に当接し、後側開口縁36bがフイルムユニット43の排出方向に向けて湾曲変形することを防ぐ。
【0024】
後側開口縁36bに繋がる上面壁44bには、図4にも示したように、一段凹んだ段差面55が形成されている。段差面55は、後側開口縁36bの厚みが薄くなるように後側開口縁36bに向けて緩やかな斜面で形成されており、その範囲は排出口36の両端にまで長くして形成されている。そして、段差面55のうちの突条部54に当接する部分を含んだ範囲には、後側開口縁36bと段差面55との間の角部を削った面取り部56が設けられている。後側開口縁36bのうちの面取り部56をもった範囲は、断面でみると後側開口縁36bが薄厚で尖った尖端部60となっている。尖端部60は、薄厚となっているから、突条部54が当接すると塑性変形して凹む。よって、突条部54と尖端部60は互いに食い込む。この食い込み形態は、尖端部60と突条部54とが十字状に食い込むため、排出口36の後側開口縁36bがケース本体44の内側及び外側に湾曲変形することを防止する。なお、尖端部60に食い込む突条部54としては、排出口36の内部に向かって尖った断面三角形状にするのが好適である。
【0025】
また、尖端部60は、段差面55を形成しているから薄厚となっており、しかも面取り部56を設けているため、断面で見ると下向き形状となっている。このようにすると、突条部54とで食い込んだ後にさらに強い外力によって前面壁44aが押されたときに、排出口36の後側開口縁36bの変形方向を下方、すなわちフイルムユニット43の幅方向の中央部がケース本体44の内部に向けて凸となる湾曲状に変形させる。これら段差面55と面取り部56とが本発明の斜面に相当する。
【0026】
排出口36の下方には、従来技術で説明したガイド突起57、58が設けられている。このうち少なくとも1個のガイド突起57は、前記突条部54の下方の位置に設けられている。個々のガイド突起57,58は、従来技術で説明したのと比較して縦に2分割した形態、すなわち、細幅の2個の突起をフイルムユニット43の幅方向に僅かに所定間隔離して1対設けた構成となっている。そして、突条部54の下方の位置に設けたガイド突起57は、先端が僅かに切り欠かれている。これにより、上面壁44bの内壁のうちの前側開口縁36a付近とガイド突起57との間に隙間59が形成される。この隙間59は、強い外力によって前面壁44aが押されて後側開口縁36bがフイルムユニット43の排出方向の下方に向けて湾曲変形したときに、図6に示すように、尖端部60が入り込んで後側開口縁36bのそれ以上の変形を阻止する。これにより、後側開口縁36bがそれ以上変形しないから、パック30の内部のフイルムユニット43の積層方向の長さを現像液ポッド43aが破裂しない長さに維持することができる。
【0027】
なお、前述したように、前側開口縁36aの係合により、上面壁44bがケース本体44の内側及び外側に向けて湾曲変形することを阻止する手段としては、隙間59に限らず、その代わりに凹部や切欠部を形成してもよい。よって、本実施形態の隙間59が本発明の凹部及び切欠部に相当する。
【0028】
このようにパック30の前面壁44aに不用意な外力が加えられると、尖端部60に突条部54が当接する。そして、それ以上の外力が加わると、後側開口縁36bがパック30の内部に向けて凸となる湾曲状に変形し、尖端部60が隙間59に入り込む。
【0029】
ところで、尖端部60には、突条部54が当接することで凹みが生じる恐れがある。この凹みの周りには凹みと同時にカエリやバリが発生する。これらカエリやバリは、排出口36の内部に向けて突出した形態となるため、フイルムユニット43の排出を阻止する要因の一つである。そこで、排出口36の奥に、尖端部60に生じるバリやカエリに当たらないようにガイドする突起を新たに設けても良いし、すでに設けられているガイド突起57の高さを僅かに高くしてもよい。
【0030】
また、後側開口縁36bに一段凹んだ凹部を形成し、この凹部に尖端部60を設けることで、尖端部60に生じるバリやカエリがフイルムユニット43に当たらないようにすることもできる。
【0031】
上記実施形態では、排出口36の前側開口縁36aに突条部54を、そして、後側開口縁36bに尖端部60をそれぞれ設けているが、本発明ではこれに限らず、前側開口縁36aに尖端部60を、そして、後側開口縁36bに突条部54を設けてもよい。
【0032】
また、上記実施形態では、カメラに装填されるフイルムパックを例に説明したが、本発明はプリンタに装填されるフイルムパックにも適用することができる。更に、露光面とポジ像形成面とが異なる透過型のフイルムユニットを例に説明したが、露光面とポジ像形成面とが同一面とされた反射型フイルムユニットを収納するフイルムパックにも本発明は適用することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のパックでは、排出口を構成する前側開口縁と後側開口縁とにそれぞれ突条部と尖端部とを設け、前面壁がフイルムユニットの積層方向に押されて上面壁が排出口の隙間を塞ぐように湾曲変形したときに、突条部と尖端部とが係合してそれ以上の変形を阻止することができるから、該パックの内部のフイルムユニットの積層方向の長さを現像液ポッドが破裂しない長さに維持することができる。また、請求項2記載のパックでは、前面壁がフイルムユニットの積層方向に押されて上面壁が排出口の隙間を超えて湾曲変形したときに、排出口を構成し、前記隙間を開けて対峙した一対の開口縁のうち前面壁から離れた側の開口縁が係合し、上面壁が湾曲することを阻止する凹部を前面壁の内面に形成したから、該パックの内部のフイルムユニットの積層方向の長さを現像液ポッドが破裂しない長さに維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パックの分解斜視図である。
【図2】パックが装填されるインスタントカメラのフイルム給送機構の概略を示す斜視図である。
【図3】パックの要部を示す拡大断面図である。
【図4】ケース本体を背面側から見た斜視図であり、フイルムユニットの幅方向の中央で切断して示している。
【図5】パックの前面壁が押圧されたときに突条部と尖端部とが当接した状態を示す要部拡大断面図である。
【図6】突条部と尖端部とが当接した後に更に押圧され、尖端部がガイド突起と上面壁内壁との間に挟み込まれた状態を示す要部拡大断面図である。
【図7】従来技術で説明したパックの分解斜視図である。
【図8】従来技術で説明したパックの断面図である。
【図9】従来技術で説明したパックの要部拡大断面図である。
【図10】従来技術で説明したケース本体を背面側から見た斜視図であり、フイルムユニットの幅方向の中央で切断して示している。
【図11】従来技術で説明したパックの要部拡大断面図であり、前面壁が押圧されたときに排出口の開口縁と開口縁とが当接した状態を示している。
【図12】従来技術で説明したケース本体を背面側から見た斜視図であり、排出口の前側開口縁と後側開口縁とが当接した後に更に前面壁が押圧され、前側開口縁が変形してその上に後側開口縁が乗り上がっている状態を中央で切断して示している。
【図13】従来技術で説明したパックの要部拡大断面図であり、排出口の前側開口縁と後側開口縁とが当接した後に更に前面壁が押圧され、前側開口縁の上に後側開口縁が乗り上がっている状態を示している。
【符号の説明】
10,30 インスタントフイルムパック
11,44 ケース本体
15,43 インスタントフイルムユニット
19,36 排出口
19a,36a 前側開口縁
19b,36b 後側開口縁
22,57,58 ガイド突起
54 突条部
56 面取り部
60 尖端部
Claims (6)
- 現像液ポッドを備えた複数枚のインスタントフイルムユニットと、これらインスタントフイルムユニットを積層して収納するケース本体とからなり、ケース本体の前面壁には最上層のインスタントフイルムユニットの露光面を露呈させる露光開口が形成され、前面壁に直交して連なる上面壁には露光済みのインスタントフイルムユニットを現像液ポッド側から排出するスリット状の排出口が形成されたインスタントフイルムパックにおいて、
前記排出口を構成し、前記排出口の隙間を開けて対峙した一対の開口縁のうち前面側開口縁とこれに対向する後側開口縁とにそれぞれ突条部と尖端部とを形成し、前面壁の上面壁側がインスタントフイルムユニットの積層方向に押圧され、前記排出口の隙間を塞ぐように湾曲変形したときに、前記突条部と尖端部とが係合して、前記上面壁の湾曲変形を阻止するようにしたことを特徴とするインスタントフイルムパック。 - 前記突条部と尖端部とは、インスタントフイルムユニットの排出方向とこれに交差する方向とにそれぞれ延びて形成されており、係合したときに十字状に交わることを特徴とする請求項1記載のインスタントフイルムパック。
- 現像液ポッドを備えた複数枚のインスタントフイルムユニットと、これらインスタントフイルムユニットを積層して収納するケース本体とからなり、ケース本体の前面壁には最上層のインスタントフイルムユニットの露光面を露呈させる露光開口が形成され、前面壁に直交して連なる上面壁には露光済みのインスタントフイルムユニットを現像液ポッド側から排出するスリット状の排出口が形成されたインスタントフイルムパックにおいて、
前面壁の上面壁側がインスタントフイルムユニットの積層方向に押圧され、前記排出口の隙間を越えて湾曲変形したときに、前記排出口を構成し、前記隙間を開けて対峙した一対の開口縁のうち前面壁から離れた側の開口縁が係合し、上面壁がケース本体の内側及び外側に向かって湾曲することを阻止する凹部を前面壁の内面に形成したことを特徴とするインスタントフイルムパック。 - 前面壁の内面には、インスタントフイルムユニットの排出方向に延び、インスタントフイルムユニットの先端を排出口に案内する突条部が一体に形成され、前記凹部はこの突条部を横切るように形成された切欠部であることを特徴とする請求項3記載のインスタントフイルムパック。
- 前記凹部に係合する開口縁の一部を尖らせた尖端部にしたことを特徴とする請求項3又は4記載のインスタントフイルムパック。
- 前記尖端部には、凹部との係合により上面壁をケース本体の内部側に向かって傾けるようにガイドする斜面で構成されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか記載のインスタントフイルムパック。
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