JP2005077852A - インスタントフイルムパック - Google Patents

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徹也 高取
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克宜 朝倉
Tomoyuki Takahashi
知之 高橋
Toshiharu Naito
俊晴 内藤
Norifumi Kobayashi
憲史 小林
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Abstract

【課題】 クロー部材の動作とインスタントフイルムの排出とを妨げることなく、クロー開口の遮光とインスタントフイルムの飛出し防止とを行なう。
【解決手段】 複数枚のインスタントフイルム3が積層して収納されるケース本体15には、インスタントフイルム3が1枚ずつ送り出される排出口17と、インスタントフイルム3を排出口17から送り出すクロー部材が挿入されるクロー開口18とが設けられている。排出口17の内側には、排出口17の中央部を塞いで、衝撃や振動等によるインスタントフイルム3の飛び出しを防止する飛出し防止フラップ23が取り付けられている。クロー開口18は、遮光性を備えた易切断性材料からなる遮光シート26によって塞がれている。フイルム送出し時には、遮光シート26はクロー部材によって切断される。飛出し防止フラップ23は、インスタントフイルム3に押圧されて排出口17から一端が突出され、排出口17を開放する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、インスタントフイルムパックに関し、更に詳しくは、ケースから送り出したインスタントフイルムに露光を行なう光学プリンタに使用される、インスタントフイルムパックの改良に関するものである。
箱形状のケース内にモノシートタイプのインスタントフイルムを複数枚収納したインスタントフイルムパックが各種販売されている。インスタントフイルムは、感光層への露光後に、内包されている現像液によって現像を行ない、インスタントフイルム上に画像を形成する自己現像型フイルムユニットである。このインスタントフイルムは、主にインスタントカメラにセットされて使用されている。
インスタントフイルムは、表面側が露光側となるカバーシートと、このカバーシートの裏面側に対面して配置されるベースシートと、ベースシートに設けられた感光層,反射層,受像層と、現像液を内包する現像液ポッドと、余剰現像液を吸収するトラップ部等からなる。また、インスタントフイルムには、プリント画像の形成方法によって透過式と反射式とがある。透過式のインスタントフイルムは、露光が行なわれる露光側と、ポジ画像が現れるポジ像観察面とが異なる面に設けられている。これに対し、反射式のインスタントフイルムは、露光側とポジ像観察面とが同一面となる。
インスタントフイルムは、遮光包装から取り出してカメラに装填するまでの間の感光を防ぐために、遮光性を備えたケースごとカメラにセットされる。そのため、ケースには、フイルムユニットの露光側を露呈させる露光開口と、露光済みのインスタントフイルムを排出するスリット形状の排出口と、ケース内のインスタントフイルムを掻き出して排出口に送り込む周知のクロー部材が挿入されるクロー開口とが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
ケースの各開口は、次のような部材によって遮光されている。まず排出口は、遮光性と可撓性とを有するシート状の遮光フラップが外側から貼付されて塞がれる。また、露光開口の遮光には、最上層のインスタントフイルムと露光開口との間に挟み込まれる遮光カバーが用いられる。クロー開口は、遮光性と可撓性とを有する遮光シートによって塞がれている。この遮光シートは、遮光カバーに一端が取り付けられている。遮光カバーは、カメラへのインスタントフイルムパックの装填完了後に、クロー部材によってケースから排出され、その際に遮光フラップを押圧して排出口を開放し、クロー開口の遮光シートを一緒にケース外に排出する。
また、従来のカメラ用インスタントフイルムパックでは、落下させたり、強い衝撃を与えたときに、排出口からインスタントフイルムが飛び出してしまうことがあった。これを防止するために、排出口の一部を内側から塞ぐ飛出し防止フラップが設けられている。この飛出し防止フラップも遮光カバーに取り付けられており、遮光カバーとともにケース外に排出されるようになっている。
インスタントフイルムが備えている、短時間で露光が完了する、露光後に短時間でプリントを得ることができる、現像時に廃棄物が出ない、比較的簡単な機構で現像を行なうことができる等の特性を利用して、インスタントフイルムを記録メディアとして利用する光学プリンタが各種発明されている(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。
特許文献2及び3記載の光学プリンタは、インスタントフイルムを搬送しながら、ライン状の露光ヘッドで1ラインずつ画像を露光するラインプリント方式を用いている。そのため、この光学プリンタに使用するインスタントフイルムパックのケースには、露光側全体を露呈させる露光開口は必要ない。そこで、特許文献2記載のインスタントフイルムパックでは、ケースにスリット状の露光開口を形成している。また、特許文献3記載の光学プリンタでは、ケースからインスタントフイルムを送り出してから露光を行なうようにしている。
特開2000−089351号公報 特開2001−356423号公報 特開2002−221778号公報
インスタントフイルムパックから露光側全体を露呈させる大きさの露光開口を省略すると、当然ながら遮光カバーも不必要となる。また、遮光カバーを省略すると、遮光カバーに取り付けられていた遮光シートと、飛出し防止フラップとをケースに取り付けなければならない。従来の遮光シート及び飛出し防止フラップは、遮光カバーとともに排出されていた。しかしながら、遮光シートと飛出し防止フラップとをケースに取り付けた場合、これらはそのままケース内に残るため、クロー部材の動作やインスタントフイルムの排出に影響を及ぼすことが懸念される。
本発明は、上記課題を解決するためのもので、クロー部材の動作とインスタントフイルムの排出とに悪影響を及ぼすことなく、クロー開口の遮光とインスタントフイルムの飛び出し防止とを施すことを目的とする。
本発明のインスタントフイルムパックは、排出口の内側に、排出口の少なくとも一部を塞いでインスタントフイルムが該排出口から飛び出ないようにする、飛出し防止部材を取り付けたものである。また、飛出し防止部材としては、一端がケース内に貼着され、他端が排出口の少なくとも一部を塞ぐように配置された可撓性シートから構成し、排出中のインスタントフイルムに押圧されて屈曲して、排出口を開放するようにしたものである。
また、クロー開口を光密に塞ぐとともに、クロー部材の掻き出し動作によってクロー開口を開放するクロー開口遮光部材を設けたものである。クロー開口遮光部材としては、クロー開口を塞ぐようにして貼付された易切断性材料を用いたものである。易切断性材料としては、アルミ箔や、少なくとも一方向に切断されやすくされたプラスチックフイルム等が用いられる。当然のことながら、プラスチックフイルムの切断方向は、クロー部材の掻き出し動作方向に沿うように配置する。
また、クロー開口が、ケースの背面に形成されてクロー部材のケース内への侵入に用いられるクロー挿入部と、ケースの底面に形成されてクロー部材の掻き出し動作に用いられるクロー移動部とからなる場合には、クロー開口遮光部材として、クロー開口を塞ぐように貼付された可撓性シートを用い、クロー移動部の周囲でのみ接着するようにしたものである。
また、クロー移動部を塞ぐ閉じ位置と、クロー移動部を開放する開き位置との間で移動自在とされた遮光板と、この遮光板に取り付けられ、遮光板が閉じ位置にあるときにクロー挿入部を光密に塞ぐ遮光シートとから、クロー開口遮光部材を構成したものである。遮光板は、クロー部材に沿ってスライド移動させてもよいし、回動させることもできる。
更に、遮光板には、飛出し防止部材を取り付けてもよい。また、遮光板の一部を排出口から送り出して停止させ、インスタントフイルムのガイドとして機能させることもできる。
本発明のインスタントフイルムパックは、排出口の内側に飛出し防止部材を取り付けたので、振動や衝撃等によってインスタントフイルムが排出口から飛び出すのを防止することができる。飛出し防止部材には、排出中のインスタントフイルムに押されて屈曲する可撓性シートを用いたので、インスタントフイルムの送り出しを妨げることはない。
また、クロー開口の遮光に、クロー部材の掻き出し動作によってクロー開口を開放するクロー開口遮光部材を用いたので、クロー開口の開放のために、特別な部品を設ける必要はない。更に、クロー開口遮光部材として、アルミ箔や、少なくとも一方向に切断されやすくされたプラスチックフイルム等の易切断性材料を用いたので、クロー部材に負荷をかけずに簡単に切断して、クロー開口を開放することができる。
更に、クロー開口のクロー移動部とクロー挿入部とを可撓性シートで塞ぎ、クロー移動部の周囲でのみ可撓性シートを接着するようにしたので、クロー部材のクロー開口への侵入には負荷がかからない。また、クロー部材でクロー開口を開放する際に、可撓性シートがクロー部材とインスタントフイルムとに挟み込まれて屈曲され、折り畳まれるので、可撓性シートがインスタントフイルムの送り出しを阻害することはない。
また、遮光板によってクロー開口のクロー移動部を遮光するようにしたので、破れなどが発生して光漏れが発生することはない。更に、クロー挿入部の遮光に遮光シートを用いたので、遮光板の形状や動きを簡素化することができ、クロー部材のクロー開口への侵入には負荷がかからない。また、遮光板の開放位置への動作には、スライドや回動等を用いることができるので、フイルムパックの形状やサイズ、クロー部材の移動ストローク等に応じて適宜選択することができる。
更に、遮光板に飛出し防止部材を取り付けたので、遮光板の移動によって、インスタントフイルムの送り出しの邪魔にならない位置に飛出し防止部材を移動させることができる。また、遮光板の一部をケースから突出させてインスタントフイルムのガイドとして機能させるようにしたので、構成部品を有効に利用することができる。
図1〜図4は、本発明を実施した光学プリンタ用インスタントフイルムパック(以下、フイルムパックと略称する)の外観斜視図,分解斜視図及び要部断面図である。フイルムパック2は、複数枚のインスタントフイルム3と、これらのインスタントフイルムを積み重ねて収納するケース4とからなる。インスタントフイルム3は、露光が行なわれる露光側と、画像が形成されるポジ像観察面とが異なる面に設けられた透過型インスタントフイルムである。図中に示す上面5aはポジ像観察面であり、下方に向けられている面が露光側である。また、ポジ像観察面5aの左方の余白部分6には現像液が内包されている。
インスタントフイルム3の断面図である図5に示すように、インスタントフイルム3は、表面側が露光側となるカバーシート8と、表面側がポジ像観察面5aとなるベースシート5と、現像液9を内包した現像液ポッド10と、余剰現像液を吸収するトラップ部11と、これらを保持するマスクシート12とからなる。カバーシート8とベースシート5とは透光性を有しており、ベースシート5には感光層5b,拡散反射層,受像層等が設けられている。
プリント時には、感光層5bに対してプリント光が照射され、感光層が感光される。現像時には、後述する現像機構によって現像液ポッド10が裂開され、カバーシート8とベースシート5との間に現像液9が流し込まれる。すると、感光層5bには光化学的に潜像が形成され、この潜像が拡散反射層によって反転されて受像層に転写される。これにより、ポジ像観察面5aには露光時の画像に対して反転されたポジ像が形成される。
ケース4は、箱形状で上面が開放されたケース本体15と、このケース本体15の上面に取り付けられてケース本体15を塞ぐケース蓋16とからなる。ケース本体15とケース蓋16とは、遮光性を有するプラスチックで形成されている。ケース本体15の前面15aには、収納したインスタントフイルム3が現像液ポッド10側から1枚ずつ送り出される、スリット状の排出口17が形成されている。また、ケース本体15の底面15b及び背面15cには、ケース4内のインスタントフイルム3を排出口17に向けて送り出す周知のクロー部材が挿入されるクロー開口18が形成されている。
排出口17には、外側から遮光フラップ20が貼り付けられる。この遮光フラップ20は、遮光性を付与されたポリエステルやPET等で形成されており、可撓性を有している。遮光フラップ20は、接着剤21によってケース本体15に貼り付けられる。この接着剤21は、排出口17の周囲を除いて遮光不タップ20を貼り付けているため、ケース4から送り出されるインスタントフイルム3によって遮光フラップ20が押圧されることにより、排出口17を開放する。
また、排出口17の内側には、排出口17の中央近傍を部分的に塞ぐ飛出し防止フラップ23が取り付けられている。飛出し防止フラップ23は、ポリエステルやPET等によって形成されて可撓性を有しており、断面が略L字形状となるように屈曲されている。飛出し防止フラップ23の屈曲されてなる一方の水平面は、ケース本体15の底面15bに接着剤24で接着される。また屈曲されてなる他方の垂直面は、その先端縁が排出口17の上のケース本体前面15aに当接する。
落下等によって強い衝撃や振動がフイルムパック2に与えられると、ケース4内のインスタントフイルム3が排出口17から外に飛び出そうとする場合がある。飛出し防止フラップ23は、自らの弾性力によって排出口17の中央部を塞ぎ、インスタントフイルム3の排出口17からの飛び出しを防止する。なお、飛出し防止フラップ23の弾性力は、ケース4から送り出される際のインスタントフイルム3の押圧によって屈曲され、その先端縁が排出口17内に押し込まれる程度である。
クロー開口18のケース本体15の背面15cに設けられている部分は、クロー部材がケース4内に侵入するためのクロー挿入部18aである。また、クロー開口18のケース本体底面15bに設けられている部分は、クロー部材がケース4内で移動するためのクロー移動部18bである。
上記クロー開口18は、遮光性と可撓性とを有し、かつ簡単に破れやすい易切断性を有する遮光シート26によって塞がれる。遮光シート26は、接着剤27によってケース本体15内のクロー開口18の周囲に接着される。遮光シート26の材質としては、アルミ箔や、分子の方向を揃えて一方向に切断しやすくしたポリエステル,ナイロンなどのプラスチックフイルムが用いられる。この遮光シート26は、最初のインスタントフイルム3の送り出し時に、クロー部材によって裂開される。そのため、プラスチックフイルムを用いる場合には、その切断方向がクロー部材の移動方向に沿うように貼着される。
ケース蓋16は板状であり、その内面には、ケース本体15に収納された複数枚のインスタントフイルム3の、フイルム送り出し方向に沿う両側辺を押圧する円弧状のリブ30が対で形成されている。このリブ30の間には、長穴状の二つの押圧開口31と、二つの溶着ピン32と、板状の押圧片33とが設けられている。二つの押圧開口31は、フイルムパック2が光学プリンタにセットされたときに、プリンタ内に設けられた押圧部材が挿入される開口である。溶着ピン32は、ケース蓋16の内側に弾性シート35を取り付ける際に使用される。押圧片33は、弾性シート35に形成されたスリット35aに挿通されて、インスタントフイルム3の上面中央部を下方に向けて押し下げる。
弾性シート35は、遮光性を有するプラスチックで形成された薄板であり、フイルムパック2が未使用状態であるときには、ケース蓋16の押圧開口31を塞いでケース4内を遮光する。また、フイルムパック2が光学プリンタにセットされて押圧部材が押圧開口31から挿入された際には押圧部材の押圧によって屈曲し、押圧部材の押圧力と弾性シート35自体の弾性力とによって、インスタントフイルム3全体を下方に押し下げる。
図6は、上記フイルムパック2を使用する光学プリンタの構成を示す概略図である。光学プリンタは、例えば横置きされて使用されるように構成されており、上面に開閉自在なフイルム装填蓋38が設けられている。このフイルム装填蓋38を開放すると、フイルムパック2が装填されるパック室39が露呈される。フイルム装填蓋38の内面には、フイルムパック2の押圧開口31に挿入される押圧突起40が設けられている。詳しくは図示しないが、この押圧突起40は押圧方向に沿って伸縮自在とされており、ケース4内のインスタントフイルム3の残り枚数が少なくなるのに応じて突出量が増加する。
以下、フイルムパック2の前面15aがセットされる方向をパック室前方として、その反対側をパック室後方と呼ぶ。パック室39の後方下部には、インスタントフイルム3を排出口17に向けて送り出すクロー部材42が配置されている。クロー部材42は、ケース4内のインスタントフイルム3の間に差し込まれる挿入突起42aと、この挿入突起42aとともにインスタントフイルム3を挟み込む挟持突起42bとを有するカギ爪形状をしている。挿入突起42aと挟持突起42bとの間には、インスタントフイルム3の厚みよりも僅かに大きい程度の隙間しか設けられていない。
図7に示すように、クロー部材42は、フイルムパック2の側方でインスタントフイルム3の送り出し方向に沿って配置された回転ステー44に取り付けられている。この回転ステー44は、回転中心Cを中心に回動自在とされ、かつフイルム送り出し方向に沿う往復方向で移動自在とされている。また、回転ステー44は、バネ45によって図中時計方向に付勢されて、図6に示す初期位置に保持されている。この回転ステー44は、クロー用モータ46と、このクロー用モータ46の回転を水平方向の往復移動に変換して伝達するクロー駆動機構47とによって、フイルム送り出し方向に沿って往復移動される。
クロー部材42は、回転ステー44によって、図6中に示す初期位置から、二点鎖線で示す右方の掻き出し位置まで移動される。その移動途中で、挟持突起42bが最下層のインスタントフイルム3に当接し、クロー部材42が回転中心Cを中心に反時計方向に回動される。これにより、挿入突起42aの高さ位置が調整され、最下層にあるインスタントフイルム3だけがクロー部材42に引っ掛けられて排出口17から送り出される。
パック室の前方には、クロー部材42によってケース4から送り出されたインスタントフイルム3を一定速度で搬送する搬送ローラ対49が配置されている。図8に示すように、この搬送ローラ対49は、現像液ポッド10に強い押圧力が加わって裂開するのを防ぐために、上部ローラ49aが丸棒形状で、下部ローラ49bはインスタントフイルム3の両側端縁にのみ当接する形状とされている。また、下部ローラ49bが搬送用モータ50によって回転される駆動ローラであり、上部ローラ49aがインスタントフイルム3の搬送に従って回転する従動ローラである。上部ローラ49aは、インスタントフイルム3の厚み変動に追従するために、上下方向で移動自在とされている。
搬送ローラ対49の前方には、インスタントフイルム3の現像を行なう展開ローラ対52が配置されている。周知のように、展開ローラ対52は、強い押圧力でインスタントフイルム3を挟み込んで現像液ポッド10を裂開し、カバーシート8とベースシート5との間に現像液9を流し込み、かつ後端まで均一に展開する。そのため、強い押圧力によって撓まない剛性を得るために、硬質の鉄鋼材で形成されている。なお、展開ローラ対52のうち、上部に配置されている上部ローラ52aが搬送用モータ50によって回転される駆動ローラであり、下部ローラ52bが上部ローラ52aに従動して回転する従動ローラである。また、下部ローラ52bは、インスタントフイルム3の厚み変動に追従するために、上下方向で移動自在とされており、更に強い押圧力で上方に付勢されている。
パック室39の前方下部の搬送ローラ対49との間には、搬送ローラ対49によって搬送されるインスタントフイルム3の感光層5bに、プリント光を照射して1ラインずつ露光を行なう露光ヘッド54が配置されている。露光ヘッド51は、赤,緑,青の光源、例えばLEDと、このLEDから放射された光をインスタントフイルム3の感光層5bに結像する光学系と、LEDから放射された光を適宜遮断するLCDシャッタとからなり、上面に設けられたプリント光照射部54aからプリント光が放射される。この露光ヘッド54は、ヘッドドライバ55によって駆動される。
上記光学プリンタは、CPUや動作プログラムが記憶されたROMを含むシステムコントローラ57によって全体が制御される。また、光学プリンタは、赤外線通信機能を備えたデジタルカメラ内蔵型携帯電話(以下、携帯電話と略称する)から画像データを受け取るために、赤外線受信装置58を備えている。この赤外線受信装置58には、赤外線を受信する受信部62が接続されている。赤外線受信装置58で受信した画像データは、画像メモリ59に記録される。そして、プリントデータ生成部60によって露光ヘッド用のプリントデータに変換され、ヘッドドライバ55に読み出されてインスタントフイルム3に露光される。
次に、上記実施形態の作用について説明する。図6に示すように、光学プリンタの使用に先立ち、パック室39にフイルムパック2を装填する。販売時のフイルムパック2は、遮光袋等に包装されて光や湿気から保護されているため、この包装袋からフイルムパック2を取り出す。フイルムパック2は、排出口17とクロー開口18とが遮光フラップ20と遮光シート26とによって遮光されているため、インスタントフイルム3が露光されることはない。
フイルムパック2を光学プリンタにセットする際に、誤ってフイルムパック2を落下させてしまうことがある。しかしながら、排出口17の内側に取り付けられた飛出し防止フラップ23が、衝撃によってケース4から飛び出そうとするインスタントフイルム3の排出口17への移動を阻止するので、インスタントフイルム3が露光されることはない。
次いで、光学プリンタのフイルム装填蓋38を開放し、装填方向を確認してパック室39にフイルムパックを装填する。そして、フイルム装填蓋38を閉じると、フイルム装填蓋38の内面に設けられた押圧突起40がフイルムパック2の押圧開口31内に入り込み、弾性シート35を介してインスタントフイルム3を下方に押し下げる。これにより、最下層のインスタントフイルム3がケース4の底面に密着するため、クロー部材42に引っ掛かりやすく、かつ排出口17から排出しやすくなる。
光学プリンタの電源スイッチを操作して電源をオンする。次いで、携帯電話の赤外線送受信部を光学プリンタの赤外線受信部62に向け、送信操作を行なう。光学プリンタのシステムコントローラ57は、赤外線受信部62から入力された受信信号に応じて、赤外線受信装置58を動作させ、赤外線による画像データの受信を開始する。受信した画像データは、画像メモリ59に記録される。プリントデータ生成部60は、画像メモリ59から画像データを読み出してプリントデータに変換し、このプリントデータを画像メモリ59に記録する。ヘッドドライバ55は、画像メモリ59からプリントデータを読み出して待機する。
システムコントローラ57は、画像データの受信完了後、モータドライバ64,65を制御してクロー用モータ46と搬送用モータ50とを駆動させる。クロー部材42は、図9(A)に示す初期位置から、同図(B)に示す右方の掻き出し位置に向けて移動を開始し、クロー開口18のクロー挿入部18aからケース4内に侵入する。クロー部材42は、クロー開口18を塞いでいる遮光シート26を切断してケース4内に入り、更に遮光シート26を切断しながら掻き出し位置に向けて移動する。
このように、クロー開口18を塞ぐ遮光シート26に易切断性材料を使用することによって、クロー部材42で簡単にクロー開口18を開放することができる。また、易切断性材料は、クロー部材42によって加えられた力が、他の部分に及ぶ前に切断されてしまうため、遮光シート26のケース4への接着部分が剥がれてしまうことはない。そのため、遮光シート26が垂れ下がってクロー部材42の動作やインスタントフイルム3の搬送を邪魔することはない。
クロー部材42の挟持突起42bは、掻き出し位置に到達する途中で最下層のインスタントフイルム3に当接する。これにより、クロー部材42は回転中心cを中心に反時計方向に回動し、挿入突起42aの高さ位置が最下層のインスタントフイルム3に合わせて調整される。これにより、最下層のインスタントフイルム3だけがクロー部材42に引っ掛けられて、排出口17に向けて押圧される。
図10(A)に示す最下層のインスタントフイルム3は、クロー部材42の押圧によってケース4内を前方に向けて移動し、同図(B)に示すように、その先端で飛出し防止フラップ23を押圧する。飛出し防止フラップ23は、インスタントフイルム3の押圧によって屈曲し、先端縁が排出口17に挿入される。次いで、インスタントフイルム3の先端は、遮光フラップ20を押圧して屈曲させ、排出口17を開放してケース4外に送り出される。
このように、ケース4に取り付けた飛出し防止フラップ23は、排出口17に押し込まれてインスタントフイルム3の送り出し方向に沿うため、飛出し防止フラップ23がインスタントフイルム3の送り出しを邪魔することはない。
クロー部材42によってケース4外に送り出されたインスタントフイルム3は、搬送ローラ対49によって挟み込まれ一定速度で搬送される。感光層5bが露光ヘッド54に到達すると、システムコントローラ57はヘッドドライバ55を制御して露光ヘッド54を駆動させ、プリント光照射部54aから感光層5bに向けて1ラインずつプリント光を照射させる。カバーシート8を透過したプリント光は、感光層5bを感光する。
インスタントフイルム3の先端が展開ローラ対52まで達すると、インスタントフイルム3は展開ローラ対52によって挟み込まれる。展開ローラ対52は、現像液ポッド10を裂開し、現像液9をカバーシート8とベースシート5の間に流し込み、かつ均一に展開する。現像液9に接触した感光層5bは、潜像を形成する。この潜像は、拡散反射層によって反転され、受像層に転写される。なお、露光ヘッド54と展開ローラ対52との位置を離して配置しているため、現像液9が露光前の感光層の部分まで流れることはない。
カバーシート8とベースシート5の間に流し込まれて余った現像液9は、トラップ部11に吸収される。その後、インスタントフイルム3は、展開ローラ対52によって光学プリンタの外に排出され、所定時間の経過後、ポジ像観察面5aにポジ画像が現れる。
なお、排出口17から突出した飛出し防止フラップ23の突出量が大きすぎると、露光ヘッド54の感光層5bへの露光を阻害してしまうことがある。これを確実に防止するには、図11(A)に示すフイルムパック70のように、ケース本体15の前面15aに飛出し防止フラップ71の一端を接着し、他端をケース本体15の底面に沿って屈曲させるとよい。この飛出し防止フラップ71は、同図(B)に示すように、インスタントフイルム3の排出時に排出口17から突出されてインスタントフイルム3の上に配置されるので、露光ヘッド54の感光層5bへの露光を阻害することはない。
また、クロー開口18の遮光シートとインスタントフイルム3との干渉を防止するために、図12(A)に示すフイルムパック73のように、ケース4の外側に遮光シート74を貼り付けてもよい。この場合、クロー部材42で遮光シート74を切断してもよいし、同図(B)に示すように、クロー部材42とは別の切断部材75をクロー開口18内で移動させて遮光シート74を切断することもできる。
更に、上記実施形態では、易切断性材料で形成された遮光シートでクロー開口18を遮光したが、光学プリンタへのセット時等に、誤って遮光シートを破損させてしまうことがある。これを防止するために、図13(A)に示すフイルムパック77のように、易切断性を有しない通常のプラスチックフイルムで形成された遮光シート78を使用してクロー開口18を塞いでもよい。
図13(B)に示すように、1枚目のフイルム送り出し時には、遮光シート78がクロー部材42によって切断されないため、クロー部材42は遮光シート78の間にインスタントフイルム3を挟み込むようにして、最下層のインスタントフイルム3を排出口17に向けて送り出す。遮光シート78はケース4内に残るが、同図(C)に示すように、クロー部材42とインスタントフイルム3とによって屈曲されて折り畳まれるため、以降のインスタントフイルム3の送り出しの邪魔にはならない。
遮光シート78を図13(C)に示すように折り畳むためには、クロー部材42がクロー開口18に侵入した時点で、遮光シート78がクロー部材42とインスタントフイルム3とに沿って屈曲し、インスタントフイルム3を挟み込むようにしなくてはならない。これは、遮光シート78のクロー開口18の周囲への接着状態を工夫することによって可能となる。
例えば、図14(A)に示すように、クロー開口18のクロー移動部18bの周囲の接着部(ハッチング部分)80でのみ遮光シート78をケース本体15に接着し、クロー挿入部18aの周囲には接着を行なわない。これによれば、クロー部材42がクロー挿入部18aに侵入した時点での遮光シート78の自由度が高くなるため、クロー部材42とインスタントフイルム3とに沿って屈曲させることができるようになる。
また、遮光シート78をきれいに折り畳むことのできるその他の接着方法としては、図14(B)に示すように、遮光シート78の水平部分の端部をクロー開口18の端に設けられた接着部82に接着する方法がある。また、同図(C)に示すように、遮光シート78の水平部分の端部をクロー開口18の端の接着部83に接着するとともに、クロー開口18の両側方では、複数の点状の接着部84で接着する方法も有効である。
上記各実施形態では、クロー開口に遮光シートを貼付して塞いでいたが、移動式の遮光板を利用してクロー開口を開閉することもできる。図15及び図16にに示すフイルムパック87では、クロー開口18のクロー移動部18bの周囲に凹部88を形成し、この凹部88内に遮光性を有するプラスチックで形成された遮光板89を収納して、クロー移動部18bを塞いでいる。遮光板89の上には、遮光性と可撓性とを有するプラスチックフイルムで形成された遮光スカート90が貼付されている。図17(A)に示すように、この遮光スカート90は、クロー開口18のクロー挿入部18aの周囲に貼付されて遮光するとともに、遮光板89の周囲の遮光も行なう。
遮光板89の下面には、クロー開口18のクロー移動部18b内に嵌合される一対のスライド爪92が一体に形成されている。ケース本体15と遮光板89との要部断面図である図18に示すように、スライド爪92は外側に屈曲されてクロー移動部18bに係合するようになっており、遮光板89がクロー開口18から抜け出るのを防止している。遮光板89のケース本体15への取り付けは、スライド爪92をクロー移動部18bに合わせて強く押し込めばよい。スライド爪92は、弾性変形してクロー移動部18b内に係合する。
図17(B)に示すように、上記フイルムパック87は、クロー部材42の最初の移動によって遮光板89と遮光スカート90だけが引っ掛けられ、フイルム送り出し方向に移動される。これにより、図19に示すように、クロー開口18が開放される。遮光スカート90は、上述の実施形態で説明した遮光シート78と同様に、クロー部材42とインスタントフイルム3とによって折り畳まれる。遮光板89は、遮光シートのように破れることがないため、フイルムパックの遮光をより確実なものにすることができる。
なお、遮光板89はインスタントフイルム3に比べてかなり薄いが、遮光板89とインスタントフイルム3とがクロー部材42によって同時に移動されることはない。それは、クロー部材42の挿入突起42aと挟持突起42bとの間に、インスタントフイルム3と遮光板89とを同時に引っ掛ける隙間は設けられておらず、また挟持突起42bが遮光板89に当接してクロー部材42が回動し、挿入突起42aの高さ位置が遮光板89に合わせて調整されるためである。
また、上記実施形態では、スライド爪92によって遮光板89をケース本体15に取り付けていたが、図20,〜図21(A),(B)に示すフイルムパック95のように、遮光板96の上に被せるようにして、ケース本体15の底面に押さえシート97を貼り付けてもよい。これによれば、押さえシート97によって遮光板96が押さえられるため、遮光板96が浮き上がってインスタントフイルム3が感光されるようなことはない。なお、遮光板96には、クロー開口18のクロー挿入部18aを塞ぐ遮光スカート98が取り付けられている。
更に、上記実施形態では、クロー部材の移動方向に沿ってスライド移動する遮光板を用いたが、図22に示すフイルムパック100のように、クロー部材42の移動によって回動される遮光板101を用いてもよい。ケース本体15の底面のクロー開口18の周囲には、遮光板101が収納される凹部105が形成されている。遮光板101の角部には、穴102が形成されている。この穴102に挿通されたネジ103が、ケース本体15の底面に形成されたネジ穴104に螺合することによって、遮光板101はケース本体15に回動自在に取り付けられる。遮光板101の上面には、クロー開口18のクロー挿入部18aと遮光板101の周囲とを遮光する遮光スカート107が取り付けられている。
フイルムパック100が未使用のときの遮光板101は、図23(A)に示すように、フイルム搬送方向に沿って配置され、クロー開口18を塞いでいる。フイルムパック2が光学プリンタにセットされると、クロー部材42が最初のフイルム掻き出し動作を行なうが、その際に遮光板101の後端縁がクロー部材42に引っ掛けられ、同図(B)に示すように、遮光板101は反時計方向に回動する。これにより、クロー開口18が露呈されるので、次のクロー部材42の移動によって最下層のインスタントフイルム3が送り出されるようになる。
また、上記実施形態では、小さなサイズの遮光板を用いたが、図24に示すフイルムパック110のように、ケース本体15の幅いっぱいの大きさを有する遮光板111を使用してもよい。遮光板111には、クロー開口18のクロー挿入部18aを遮光する遮光スカート112が取り付けられている。
図25(A)に示すように、フイルムパック110が未使用のときの遮光板111は、ケース本体15の後方部に配置されてクロー開口18を塞いでいる。フイルムパック2が光学プリンタにセットされると、クロー部材42が最初のフイルム掻き出し動作で遮光板111を引っ掛け、同図(B)に示すように、遮光板111をケース本体15の前方に向けてスライドさせる。これにより、クロー開口18が露呈されるので、次のクロー部材42の移動によって最下層のインスタントフイルム3が送り出されるようになる。
なお、遮光板111は、重量も重くなるため、光学プリンタを動かしたときにケース本体15の後方に移動して、クロー開口18を塞いでしまうことがある。そのため、遮光板111の両側端縁に切欠111aを形成しておき、遮光板111が開放位置に移動したときに、ケース本体15の両側面内壁に形成されたリブ114に係合させるとよい。
また、上記実施形態は、クロー部材の最初の掻き出し動作で遮光板を移動させ、次の掻き出し動作からインスタントフイルムの送り出しを行なうようにしたが、遮光板の移動とフイルムの送り出しとを同時に行なうこともできる。図26に示すフイルムパック120は、クロー開口18のクロー移動部18bを遮光板121で塞ぎ、クロー挿入部18aを遮光板121の上面端部に取り付けられた遮光スカート122で塞いでいる。遮光板121の下面には、クロー移動部18b内にスライド自在に嵌合される係合突起123が一体に形成されている。
フイルムパック120が未使用の際の遮光板121は、図27(A)に示すように、ケース本体15の後方部に配置され、クロー開口18を塞いでいる。フイルムパック2が光学プリンタにセットされると、クロー部材124が最初のフイルム掻き出し動作を行なうが、その際に端部に形成された押圧部125を遮光板121の係合突起123に係合させ、フイルム送り出し方向に押圧する。これにより、クロー開口18が開放される。
また、図27(B)に示すように、クロー部材124のフイルム係止部126は、開放されたクロー開口18内に侵入してインスタントフイルム3の端部を引っ掛け、排出口17に向けて押圧する。このように、クロー部材の最初の掻き出し動作で、遮光板の移動とインスタントフイルムの送り出しとを同時に行なうようにしたので、フイルムパック装填後すぐにプリントを行なうことができる。
また、上記各実施形態では、先に露光が行なわれるインスタントフイルムのポジ像観察面の上に、次に露光が行なわれるインスタントフイルムの露光側が対面するようにインスタントフイルムを積層している。これに対し、本実施形態のフイルムパック130では、図28に示すように、感光層5bが上方を向くようにケース本体15内にインスタントフイルム3を積層し、最下層のインスタントフイルム3から順に露光を行なうようにした。
また、遮光板として、インスタントフイルム3と同程度の大きさの遮光板132を使用した。これにより、遮光板132に飛出し防止フラップ133と、遮光シート134とを取り付けることができる。図29(A)に示すように、未使用時のフイルムパック130は、遮光板132がケース本体15内の後方に配置され、遮光シート134とともにクロー開口18を塞いでいる。また、図30(A)に示すように、排出口17は、遮光フラップ20によって塞がれて遮光されている。排出口17の奥には飛出し防止フラップ133が配置されて、遮光板132及びインスタントフイルム3の飛び出しが防止されている。
なお、本実施形態のフイルムパック130を使用する光学プリンタは、インスタントフイルム3の感光層5bが上方に向けられているため、フイルム搬送経路の上方に露光ヘッド136が配置されている。
図29(B)に示すように、フイルムパック130が光学プリンタにセットされると、クロー部材42は、遮光板132を引っ掛けてケース本体15内の前方に移動させる。図31に示すように、遮光板132は、飛出し防止フラップ133とともに排出口17からケース4の外に排出される。しかし、遮光板132は、先端部分132aに比べて後端部分132bの幅寸法が大きくされており、この後端部分132bは排出口17を通過できないようにされている。そのため、遮光板132は、先端部分132aを排出口17から突出させた状態で停止される。
ケース4から突出された遮光板132は、その先端縁が搬送ローラ対49の近傍まで達するが、搬送ローラ対49の下部ローラ49bは両端部にしか設けられておらず、遮光板132の先端両角部も切り欠かれているため、遮光板132が搬送ローラ対49にニップされることはない。
図30(B)に示すように、次のクロー部材42の掻き出し動作によって、最下層のインスタントフイルム3が排出口17から送り出される。感光層5bが露光ヘッド136に到達すると、感光層5bにプリント光が照射される。先端が突出されている遮光板132は、排出口17から送り出されたインスタントフイルム3を搬送ローラ対49まで送り込むガイドとなる。そのため、インスタントフイルム3が下方に屈曲して搬送ローラ対49にニップされなくなるようなジャミングは発生しない。また、従来のカメラ用フイルムパックのように、遮光板132が全て排出されることはないので、廃棄物が増えることもない。
なお、上記各実施形態において説明した飛出し防止フラップの取付け位置や取付け方法、クロー開口の遮光方法、インスタントフイルムの積層方法等は、それぞれ他の実施形態と適宜組み合わせて実施することもできる。また、上記各実施形態は、ポジタイプのインスタントフイルムを収納するフイルムパックを例に説明したが、本発明は、ネガタイプのインスタントフイルムを収納するフイルムパックにも適用することができる。
本発明は、カメラ用のフイルムパックにも適用することができる。また、感光性を有する記録メディアをケースに収納した、その他の記録メディアパックにも適用することができる。
本発明を実施したフイルムパックの外観を示す斜視図である。 フイルムパックの構成を示す分解斜視図である。 ケース本体の前面内壁を示す斜視図である。 フイルムパックの要部断面図である。 インスタントフイルムの要部断面図である。 光学プリンタの構成を示す概略図である。 クロー部材の構成を示す外観斜視図である。 搬送ローラ対の構成を示す外観斜視図である。 遮光シートの未使用時とフイルム送出し時の状態を示す要部断面図である。 飛出し防止フラップの未使用時とフイルム送出し時の状態を示す説明図である。 取付け位置の異なる飛出し防止フラップの未使用時とフイルム送出し時の状態を示す要部断面図である。 クロー開口の外側に貼付された遮光シートの未使用時とフイルム送出し時の状態を示す要部断面図である。 クロー開口の開放時に折り畳まれる遮光シートの折畳み状態を示す要部断面図である。 折り畳まれる遮光シートの接着方法を示す説明図である。 スライドしてクロー開口を開放する遮光板を示す分解斜視図である。 遮光板によるクロー開口の閉じ状態を示す斜視図である。 遮光板によるクロー開口の開放状態を示す要部断面図である。 遮光板のスライド方向に直交する方向の要部断面図である。 遮光板によるクロー開口の開放状態を示す斜視図である。 押さえシートによって保持された遮光板を示す分解斜視図である。 押さえシートによって保持された遮光板の開閉状態を示す斜視図である。 回動してクロー開口を開放する遮光板を示す分解斜視図である。 回動式遮光板の開閉状態を示す斜視図である。 幅広サイズの遮光板を示す分解斜視図である。 幅広サイズの遮光板の開閉状態を示す斜視図である。 フイルム送出しと同時にスライドされる遮光板を示す分解斜視図である。 フイルム送出しと同時にスライドされる遮光板の開閉状態を示す断面図である。 フイルム積層方法を変更したフイルムパックの構成を示す分解斜視図である。 インスタントフイルムと同サイズの遮光板の開閉状態を示す要部断面図である。 インスタントフイルムと同サイズの遮光板のフイルム送り出し時状態を示す要部断面図である。 インスタントフイルムのガイドして機能する遮光板を備えたフイルムパックの外観斜視図である。
符号の説明
2,73,77,87,95,100,110,120,133 フイルムパック
3 インスタントフイルム
4 ケース
5a ポジ像観察面
5b 感光層
17 排出口
18 クロー開口
23,133 飛出し防止フラップ
26,74,78,134 遮光シート
42,124 クロー部材
54,136 露光ヘッド
75 切断部材
89,96,101,111,121,132 遮光板
90,98,107,112,122 遮光スカート
97 押さえシート

Claims (12)

  1. 複数枚のインスタントフイルムと、これらのインスタントフイルムを積層して収納するケースと、このケースに設けられ、ケース内に収納されたインスタントフイルムを1枚ずつケース外に排出する排出口と、インスタントフイルムを一枚ずつ掻き出して排出口に送り込むクロー部材が挿入されるクロー開口とを備えたインスタントフイルムパックにおいて、
    前記排出口の内側に、排出口の少なくとも一部を塞いでインスタントフイルムが該排出口から飛び出ないようにする飛出し防止部材を取り付けたことを特徴とするインスタントフイルムパック。
  2. 前記飛出し防止部材は、一端がケース内に貼着され、他端が排出口の少なくとも一部を塞ぐように配置された可撓性シートからなり、排出中のインスタントフイルムに押圧されて屈曲し、排出口を開放することを特徴とする請求項1記載のインスタントフイルムパック。
  3. 複数枚のインスタントフイルムと、これらのインスタントフイルムを積層して収納するケースと、このケースに設けられ、ケース内に収納されたインスタントフイルムを1枚ずつケース外に排出する排出口と、インスタントフイルムを一枚ずつ掻き出して排出口に送り込むクロー部材が挿入されるクロー開口とを備えたインスタントフイルムパックにおいて、
    前記クロー開口を光密に塞ぐとともに、クロー部材の掻き出し動作によってクロー開口を開放するクロー開口遮光部材を設けたことを特徴とするインスタントフイルムパック。
  4. 前記クロー開口遮光部材は、クロー開口を塞ぐようにして貼付された易切断性材料であることを特徴とする請求項3記載のインスタントフイルムパック。
  5. 前記易切断性材料は、アルミ箔であることを特徴とする請求項4記載のインスタントフイルムパック。
  6. 前記易切断性材料は、少なくとも一方向に切断されやすくされたプラスチックフイルムからなり、この切断方向がクロー部材の掻き出し動作方向に沿うように配置したことを特徴とする請求項4記載のインスタントフイルムパック。
  7. 前記クロー開口は、ケースの背面に形成され、クロー部材のケース内への侵入に用いられるクロー挿入部と、ケースの底面に形成され、クロー部材の掻き出し動作に用いられるクロー移動部とからなり、
    前記クロー開口遮光部材は、クロー開口を塞ぐように貼付された可撓性シートであって、クロー移動部の周囲でのみ貼着されていることを特徴とする請求項3記載のインスタントフイルムパック。
  8. 前記クロー開口は、ケースの背面に形成されてクロー部材のケース内への侵入に用いられるクロー挿入部と、ケースの底面に形成されてクロー部材の掻き出し動作に用いられるクロー移動部とからなり、
    前記クロー開口遮光部材は、クロー移動部を塞ぐ閉じ位置から、クロー移動部を開放する開き位置へと移動自在とされた遮光板と、この遮光板に取り付けられ、遮光板が閉じ位置にあるときにクロー挿入部を光密に塞ぎ、遮光板が開き位置にあるときにクロー挿入部を開放する遮光シートとからなり、該遮光板は、クロー部材の掻き出し動作によって閉じ位置から開き位置へと移動されることを特徴とする請求項3記載のインスタントフイルムパック。
  9. 前記遮光板は、クロー部材の移動方向に沿ってスライド移動することを特徴とする請求項8記載のインスタントフイルムパック。
  10. 前記遮光板は、クロー部材に押圧されて回動し、クロー開口を開放することを特徴とする請求項8記載のインスタントフイルムパック。
  11. 前記遮光板には、ケースの内側から排出口の少なくとも一部を塞いでインスタントフイルムが排出口から飛び出ないようにする飛出し防止部材が取り付けられていることを特徴とする請求項8記載のインスタントフイルムパック。
  12. 前記遮光板は、排出口からその一部が送り出されて停止し、インスタントフイルムのガイドとして機能することを特徴とする請求項8乃至11いずれか記載のインスタントフイルムパック。
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