JP3899130B2 - 感光媒体とともに使用されるライナと容器のための噛み合わせ構造 - Google Patents
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Description
本発明は、概して、感光媒体とともに使用されるライナと容器に関する。本発明は、特に、感光シートが、容器との噛み合わせ構造を持つライナの上に置かれる画像ユニット容器に向けられている。
発明の背景
医療診断(放射線)分野に使われており、かなり大きなサイズの感光材料のシートの上に画像を経時的に撮影・記録し、嵩の大きい湿式現像装置を使用する業務用画像システム。最近、画像を現像する装置で使用されている薬品類への暴露に対する防護、およびこれの適正な廃棄を要求している環境法規制が立法化され厳格に強制されるようになったので、画像処理業界は、これらのやっかいで高価な湿式システムを乾式銀プロセスに置き換えることを始めている。例えば、ソノグラムやX線などの医療診断用の典型的な乾式銀画像の分野では、関心のある画像を20.3cm×25.4cm(8インチ×10インチ)の乾式銀感光媒体上に電子光学的にとらえ、これによって、薬品液に浸さなくても、観察して分析できる画像サイズで、物理的に患者のファイルに容易に入り、医療職員が容易に取り扱い、保管ができるようにしている。
乾式銀処理をベースにした画像システムにおける一連の操作においては、ちょうど比較的小さな手持ちカメラを使用するように、個別フレームになった感光媒体を、画像装置が必要とするときにそれらのフレームが直ぐに取り出せるようにしつつ、遮光性筐体の中に保管しておく必要がある。手持ちカメラでは、フィルム容器がかなりコンパクトで、フィルムは、遮光性の円筒形の缶に入った連続・複数フレームの巻物か、1枚1枚の個別シートになっていてこれらのフィルムシートを使ってしまったら使い捨てされる、密封された自動給送カートリッジに入っている個別シートかの構造になっている。生憎、このような構成でありサイズが小さいために、これら手持ちカメラのフィルム保管法も給送法も、大きな感光媒体のシートを保管できないし、より大きな診断用画像装置に使用されているシートあるいはウェブ供給機構とこのような媒体との仲立ちをすることはできない。
医療診断分野用などで使用される、より大きな感光材料用の、遮光性の1回使用限りの容器またはパッケージが一般には知られている。米国特許第4,860,042号に示されているように、これらの遮光性容器は、フィルム袋あるいは蓋の付いたトレーを含んでいてもよい。
画像ユニットに一番上のシートを供給するのにキック給送機構が使用される応用分野では、画像ユニットにライナが給送されないようにすることに関心が持たれている。米国特許第4,993,698号には、記録シートを1枚1枚積み重ねたものから供給する、遮光性マガジンを持つフィルムマガジンが開示されているが、この中では、シートが、その間に挟んだ箔によって互いが分離されている。この間に挟んだ箔は、積み重ねたものの側面から横に突き出し、固定された隣接壁とマガジンの内側とによって係合されている耳部によって外れないようになっている。しかし、このような構造では間に挟む箔のただ1つの方向の運動を妨げてしまう。間に挟む箔の反対方向への運動を制限することはできないのである。
発明の要約
本発明の1つの実施態様は、感光材料のシートを保管し、容器からシートを画像ユニットに給送方向に1枚ずつ搬送することのできる容器とライナの組合せを含んでいる。容器は画像ユニットの入口ポートの中にはまり込んで、感光材料のために遮光性の環境をもたらしている。この組合せは、その上に感光材料のシートが複数置かれるライナを含んでいる。また、容器はその上にライナが置かれる底部を持っている。この底部に噛み合わせ構造がある。そのライナに雌側噛み合わせ構造がある。この雌側噛み合わせ構造は第1端部と第2端部とを持っている。雌側噛み合わせ構造は噛み合わせ構造の上にある。第1端部は、給送方向へのライナの運動に逆らう噛み合わせ構造に近接している。第2端部は、給送方向と反対の方向へのライナの運動に逆らう噛み合わせ構造に近接している。
別の実施態様は、感光材料のシートを画像ユニットとともに使用される容器に装着する方法を含んでいる。容器は噛み合わせ構造を持つ底部を持ち、シートはライナの上に置かれ、ライナは雌側噛み合わせ構造を持ち、そしてシートとライナは遮光性の袋に入れられている。この方法は、遮光性の袋を容器の底部の上に置くステップを含み、容器は画像ユニットの中に挿入できる。遮光性の袋の1端は、底部にあり底部に対して動くことのできるクランプ部材によってクランプされていて、このクランプ部材は、クランプ部材と底部の間の隙間によって袋を容器に挿入できるようにする開放位置と、クランプ部材と底部とが袋が容器に入っている間も、バッグが容器から外されるときも遮光性クランプ・シールになっている閉鎖位置との間で動くことができるようになっている。それから、この容器は画像装置に挿入され、遮光性の袋はクランプ部材の間から取り除かれるが、感光材料のシートは容器の底部の上にあるライナの上に残ったままになる。雌側噛み合わせ構造は噛み合わせ構造の上にある。第1端部は噛み合わせ構造に近接し、給送方向へのライナの運動に逆らう。第2端部は噛み合わせ構造に近接し、給送方向と逆方向へのライナの運動に逆らう。
本発明の別の実施態様は、容器とともに使用されるライナである。容器は、感光材料のシートを保管し、シートを1枚ずつ容器から画像装置へ給送方向に移送できるようにするのであるが、容器は、画像ユニットの入口ポートの中にはまり込み、感光材料のために遮光性の環境を与えるのである。容器は噛み合わせ構造のある底部を持っている。ライナは、感光材料の複数のシートがその上に置かれるライナ部材を含んでいる。ライナは底部の一番上にある。ライナは雌側噛み合わせ構造を持っている。この雌側噛み合わせ構造は噛み合わせ構造の上にある。第1端部は噛み合わせ構造に近接し、給送方向へのライナの運動に逆らい、第2端部は噛み合わせ構造に近接し、給送方向と逆方向へのライナの運動に逆らう。
【図面の簡単な説明】
図1は、画像ユニットの1つ実施態様の斜視図であって、空の容器とライナを分解した位置にして示してあり、
図2は、キック給送機構を含んでいる画像ユニットの中に挿入された容器の側部断面図であり、
図3は、感光材料のシートを保持している、遮光性パッケージの斜視図であり、
図4は、ライナを所定位置に入れた容器の平面図であり、
図5は、空の容器の一部の拡大斜視図であり、
図6は、容器とライナの拡大斜視図であり、
図7は、別の容器とライナの平面図であり、
図8は、図7に示している容器の一部分を概ね線8−8で切った断面図であり、
図9は、クランプ部材のある容器の斜視図であり、
図10は、閉鎖位置になっているクランプ部材のある、図9に示している容器の断面図であり、
図11は、センサを装着しているのを示している容器の一部の拡大斜視図であり、そして
図12は、スイッチに作動可能に接続されている、図11に示すセンサの斜視図である。
好適実施例の詳細説明
本発明は、感光材料の複数のシートを画像ユニットの画像ステーションに給送するライナと容器のための噛み合わせ構造である。感光材料は感光フィルムと紙の両方を有している。容器の1つの実施態様はカートリッジ10であって、これは再利用可能な部品で、図1に示しているように入口ポート14から入れられて画像ユニット12の給送ステーション(図示していない)にはまり込む。カートリッジ10は画像ユニット12の中に入るが、このカートリッジ10は画像ユニット12の中で傾きが違っても水平位置になるようになっている。
カートリッジ10は、その上に感光材料18のシートが置かれる底部16を含んでいる。また、カートリッジ10には、底部16に対して上方、外向きに延びている前部斜路20を含むことができる。このカートリッジ10は、底部16から実質的に上方に延びる側壁22、24を含んでいてもよい。
図3には、感光フィルムのシート18とライナ19とを供給する遮光性のケースを示している。カートリッジ10は、遮光性の袋30に入っているシート18とともに使用すれば昼光下でも装着できる。本出願で引用しているように、感光材料のシートは番号18を割り当てているが、これには積み重ねた一番上のシート18aと一番下のシート18bとがある。袋30でフィルムがその上に置かれるライナ19を包むことができる。この袋30は、2つの側部31、32と、後端33と、そして前端34とを持っている。この袋30が熱可塑性であれば、熱的にシール35を施してもよい。後端33で袋30の内側をシールすると、袋の耳36ができる。袋の耳36は山形にすることができる。
袋30の前端34はシールせず、巻いて袋30の中間部37に装着し、シート18にとって遮光性のケースとなるようにする。前端34には1片のミシン目の入ったテープ38を接着し、使用者がカートリッジ10を画像ユニット12の中に挿入する前に破るようにすることができる。テープ38は最早この袋を閉めておくことはしないが、フィルム袋30が折り曲げられている巻によってこの袋30は曲がって光を通さない。
画像ユニット12の内部のキック給送機構25の1つの例では、図2に示しているように、一番上のシート18aをカートリッジ10から摩擦で滑送しこれを画像ステーションの方へ給送することができる。前部斜路20は、容器から一番上のシートをスライドさせるが、一方で切り立っているので残りのシートは容器に止まるのである。前部斜路20の角度Aは、一番上のシートをカートリッジ10から画像ユニット12に案内できるだけの角度であればよい。角度Aは、例えば、30度と85度の間で十分であるが、他の角度でもよい。角度Aは約60度が更に好ましい。
このキック給送機構25には、駆動ローラ25cが回転可能に取り付けられている部材25aと25bとを持つリンク機構を含んでいる。リンク25bはスロット25dの中をスライドし、以て、駆動ローラ25cが一番上の感光材料のシート18aまたはライナ19と接触するようにしているが、以下に更に詳細に説明する。駆動ローラ25cは円筒形の外側駆動面25eを持っている。キック給送機構25を動作させる制御は公知である。駆動ローラ25cはどちらの方向にも回転できるようになっている。それは、図2では、感光材料18を画像ユニット12に給送する方向に回転している。
ライナ19はライナ部材19aを持っていて、その頂面19bは、この頂面19bと感光材料の一番下のシート18bとの間の摩擦が大きくなるように粗面加工されている。端部材19cは、機能するようにライナ部材19aに接続されて概ね上方に延び、これに頂部部材19dが接続されている。このライナには、容器10の底部16の上にある底面19eがある。このライナは、ABSなどの写真的に不活性な材料である。
詳細を以下に述べるが、ライナ19は、概ね容器10の底部16に置けるサイズになっている。容器10は、その後端部に取っ手70を持っている。側部24に近接して概ね四角い形をしたブロック71がある。ブロック71に隣接して発泡ブロック72がある。発泡ブロック72は、この発泡ブロックを位置決めするために底部16にある小さな凹み内にはまり込んでいる。更に、発泡ブロックとブロック71との間には接着剤を使用することができる。別の側部22に近接して、概ね四角いブロック73があり側部22に締結されている。ブロック73は、5つの位置決め突起74を持っている。位置決め突起74と発泡ブロック72との間の間隔は、感光シート18の幅よりやや小さくなっている。発泡ブロック72は、位置決め突起74にシート18を押し付ける付勢部材として機能し、シート18を所定位置に位置決めするのである。
ライナ部材19aは、感光シート材料18とほぼ同じサイズになっている。このライナ部材19aは概ね直角で、その側面に2つの切り欠き76を持っている。切り欠き76には前端76aと、後端76bと、そして側部76cとがある。
ライナ部材19aの下の底部16は概ね平面である。しかし、底部16は凹み80を持っている。この凹み80は、深さがおよそ0.21インチである。この凹み80は、側面80c、前端80a、および後端80bとを持っている。前端80aに近接して隆起部材81がある。この隆起領域は、概ね平らな面の上に延在している。後端80bに近接して別の隆起部材82がある。この隆起領域81と82は凹み80の幅とほぼ同じ幅になっている。隆起領域81には先端(leading edge)81aがある。隆起領域82には終端(trailing edge)82aがある。終端82aから先端81aまでの間隔はほぼ切り欠き76の長さになっているが、76aと76bとの間隔よりやや小さくなっている。これらの間隔の差は約3/8インチである。
容器の反対側には、第2の隆起領域81’と82’が底部の上にある。しかし、前述したように、底部のこの点には凹みはない。以下に詳細に論ずるが、凹み80だけを利用するセンサが1個あり、それ故、隆起領域81’と82’の間には同じような凹みは必要ないのである。従って、容器のこの側では、隆起領域81’と82’は直方体の隆起部材の1部になっている。直方体部材81’と82’は、個々に隆起した突起81と82と同様の働きをする。センサを容器のこの側の隆起部分に設ける必要はないので、隆起部分81’と82’は単一の部材として形成することもできる。
隆起領域81と82は、切り欠き76とともに底部16とライナ19との間で噛み合わせ構造を形成している。図6に示しているように、切り欠き76は隆起領域81と82の上にある。この切り欠き76の前端76aは先端81aに近接し、切り欠き76の端縁76bは終端82aに近接している。隆起領域81と82の高さは、ライナ19の厚さとほぼ同じか薄くなっており、約0.03インチである。
図に示しているように、容器10の両側に噛み合わせ構造を図示している。しかし、噛み合わせ構造を1つだけにして利用することも理解できようが、2つの方が好ましい。
この容器とライナの第2の実施態様を図7と図8に示している。図7と図8に示している容器10’は前記の容器10と同様である。しかし、噛み合わせ構造をその側部から取り去って、容器の中央に置いている。容器10’には凹み80があり、以下に述べるセンサがその上にある。隆起領域81と82は隆起領域181に取って代わられている。隆起領域181は概ね四角く、隆起領域81と82のように、ライナ19’の厚さと同じかそれより薄くなっている。隆起領域181は、概ね容器10’の中央を通る垂直軸にその中心があり、キック給送ローラの直ぐ下に位置している。隆起領域181は先端181aと後端181bとを持っている。ライナ19’は、凹み80に入ることができるようにするためのノッチ76を持っている。更に、ライナ19’には開口176がある。この開口は、隆起部材181に被さってはまるサイズになっている。開口176には先端176aと後端176bとがある。176aと176bとの間隔は、隆起領域181の幅よりやや大きくなっている。この間隔の差はおよそ3/8インチで、第1実施態様で論じた間隔の差と同じである。トレーの後部壁は、ライナ19’を隆起面181の上の所定位置に位置決めする。他の寸法や位置とすることもできる。
示された噛み合わせ機構に加えて、ライナと底部との間の他の噛み合わせ構造も使用できる。これらの例としては、円錐、溝、鋸歯状の先端などの小さなパターンを微小に型押しした表面を、ライナか底部のいずれかと、雌側の構造の底部かライナのいずれかとに付けるというのもある。
カートリッジ10に袋30を挿入するには、カートリッジ10を、先ず、画像ユニット12から外す。使用済みのライナを外して捨てる。本発明によってカートリッジ10は画像ユニット12から完全に取り外すことができるので、使用者には容易に袋30をカートリッジ10内に置くことができる。カートリッジ10は、画像ユニット12の中に戻される前に、クランプ部材52によって袋30の後端33をクランプすることができる。カートリッジ10は、一旦挿入されると画像ユニット12の給送ステーションと結合し、袋30のために遮光性の環境を作り出す。カートリッジ10が画像ユニット12の内部に入っているときに、袋30が外されると、ライナ19が底部16の上にある。
図9および図10に示しているように、第1静止面120と第2静止面121とによって袋30のためのクランプ装置52を与えている。第1および第2静止面120、121は、一緒に備わって、蛇行した経路あるいはそのほかの形をした経路によって光を通さないようにするのである。これら静止面120、121は、それらが袋30に対して一緒に当たると袋30を最小の抵抗で外せるようにする隙間を含むことができる。
第1および第2静止面120、121は動かない。第1静止面120はクランプ部材52と一体となっていて、第2静止面は底部16と一体になっているのが好ましい。これは、例えば、第1静止面120を持つクランプ部材52と、第2静止面121を持つ底部16とを射出成形で作ることによって達成できる。
第1静止面120は1回だけ隆起し第2静止面121にはまり込む曲面を持つ部品のように、第2静止面は1本の溝または樋のように示されている。逆に、第1静止面120を溝または樋、第2静止面121を隆起面のようにしてもよい。更に、静止面120、121という単なる1対の代わりに、静止面を複数(図示していない)にしても使用できる。
静止面120、121を形成する材料の選択は、外すときの袋と第1および第2静止面120、121との間の摩擦を最小にするのに重要である。アセタール樹脂(例えば、デルリン(登録商標))およびABSは、ポリフルオロエチレンを含浸させたアセチル樹脂(例えば、テフロン(登録商標)を染み込ませたデルリン(登録商標))を有しているので、うまく機能することが示された。
図1に示している上ローラ84によって、カートリッジ10が入る入口ポート14の上面83において光を通さないようにすることができる。上ローラ84はカートリッジ10に取り付けることもできようが、この上ローラ84は、画像ユニット12に入口ポート14の上面83よりも引っ込んで、そしてこの面にわたって延在しているように示されている。カートリッジ10が入口ポート14に挿入されると、上ローラ84は、カートリッジ10のクランプ部材52の頂面に転がって被さり、遮光性のシールを形成するのである。
カートリッジ10が入口ポート14の上面83に出会うところで光を更に通さないようにするには、クランプ部材52に上ローラ84が入る上ローラ溝を含ませてもよい。上ローラ溝の中での上ローラ84の位置によって遮光性のシールができる。
光は、また、画像ユニット12にカートリッジ10の側壁22、24に沿って入るのを妨げられる。カートリッジ10の側壁22、24は、画像ユニット12の上ローラ84の高さまで延在して、これにぴったり合うのである。
このローラ84がクランプ部材52の頂面を転がり被さった後、上ローラ84を下向きに上ローラ溝88の方へ付勢させるために、図1に示しているように、ばね94を画像ユニット12に取り付けてもよい。
更に、上ローラ84が上ローラ溝の中に保持されていると、カートリッジ10に対する上ローラ84の水平方向の運動は限定される。上ローラ84は画像ユニット12に対して水平に動けないので、上ローラ84は、上ローラ溝に入っている限りは、カートリッジ10が画像ユニット12に対して水平に動くのを防止する。カートリッジ10が水平に動かないようにすることは、シート18を画像ユニット12の画像ステーションに有効に給送するのに重要なのである。
この場所における遮光性を得るための上ローラ84の代わりに、別の遮光部材を使用してもよい。1片のフェルトや複数の刷毛などの弾性部材(図示していない)を使っても、クランプ部材52と入口ポート14の上面83との間をぴったり接触させ遮光することができる。同様に、一番蝶番(living hinge)を持つ別の遮光部材(図示していない)を使っても、遮光部材の1部分をクランプ部材52の頂面にある雌側溝(図示していない)に押し込んで遮光することもできる。更に、別の上遮光部材(図示していない)を下に付勢させて、カートリッジ10の雌側溝(図示していない)に入れてもよい。この付勢は、一体蝶番を遮光部材に接続するか、その一部とすれば実現できる。
センサを使って感光材料18が総て供給されたのを判断する。センサ170は、これまでの図には複雑化を避けるために示さなかった。しかし、このセンサは概ね公知のものである。図11のセンサはセンサ・フラッグ171を含んでいる。センサ・フラッグ171は底部材172を持っている。底部材172は、概ね一番上のシート18aの上に載っている。図12を参照すると、センサ・フラッグ170は、圧入ピン174によって腕173に接続されている。腕173は、フラッグ・センサ170にほぼ平行になっている。腕173は、機構的なスイッチ175の上に位置しスイッチ176を持っていて、これが押されるのである。
図12に示しているように、ライナ19の上に材料18のシートがあれば、センサ・フラッグは上がっている。そして、図11に示しているように、媒体18が供給されてしまうと、センサ・フラッグ172が凹み80の中に落ちてしまう。そうなると、腕173が下がってスイッチ176と接触する。それから、スイッチ175がトレーには感光材料18が無くなったという信号を画像ユニットに送る。この少し後に、キック給送ローラ25が逆転してトレーを排出するのである。
袋30が容器10に挿入されそれからユニット12に入って最後に取り除かれると、本発明の噛み合わせ構造が機能する。ノッチ76は、突起81と82の上に、および/または81’と82’の上に被さっている。先端81aは前端縁76aに近接し、後端82bはノッチ76の端縁76bに近接している。前に論じたように、ノッチの端縁と隆起領域との間には小さな隙間がある。キック給送機構が起動すると、一番上のシート18aが供給される。容器10の中のシートの枚数が減少するにつれて、ライナに加わる力が強くなる。この力が強まることによって、ライナは残っているシート18と一緒に追い出されそうになる。しかし、噛み合わせ構造によってライナ19は供給されないのである。即ち、端縁76bが端縁82aと接触しライナの動きに逆らうのである。同様に、センサ170が最後のシートが給送されたということを示したときは、キック給送機構25が逆転して容器10を画像ユニット12から排出する。キック給送機構25のこの逆回転によって、ライナは容器10の後ろから供給されそうになる。しかし、この噛み合わせ構造が、ライナ19がこの逆方向へ動くのを防げるのである。即ち、端縁81aが端縁76aと接触しライナ19の動きを妨げるのである。
同様に、端縁181aと176aが供給方向へのライナ19’の動き防ぎ、面181bと176bとの間の相互作用によって、逆方向へのライナ19bの動きが防がれるのである。
上記の明細書、例およびデータによって、本発明の構成の製造および利用について完全な説明を行った。本発明の主旨および範囲から逸脱しないで多数の実施態様が本発明にはあるが、本発明は以下に添付している特許請求項に帰される。
Claims (8)
- 感光材料(18)のシートを保管し、個々のシートを容器(10)から画像ユニット(12)に給送方向に搬送することのできる容器(10)とライナ(19)の組合せにおいて、
この容器(10)が画像ユニット(12)の入口ポート(14)の中にはまり込んで、感光材料(18)のために遮光性の環境をもたらし、そして
感光材料(18)のシートを複数置くことができるライナ(19)と、
ライナ(19)が置かれる底部(16)であって、噛み合わせ構造(81、82および/または81’、82’)を持つ底部(16)とを有し、そして
そのライナ(19)が雌側噛み合わせ構造を持ち、この雌側噛み合わせ構造が第1端部(76a)と第2端部(76b)とを持つ開口(76)を持ち、この雌側噛み合わせ構造が噛み合わせ構造(81、82および/または81’、82’)の上に位置し、第1端部(76a)が給送方向へのライナ(19)の運動に逆らう噛み合わせ構造(81、81’)に近接し、第2端部(76b)が給送方向と反対の方向へのライナ(19)の運動に逆らう噛み合わせ構造(82、82’)に近接している容器とライナの組合せ。 - 感光材料(18)のシートを画像ユニット(12)とともに使用する容器(10)に装着する方法であって、この容器(10)が噛み合わせ構造(81、82および/または81’、82’)を有する底部(16)を持ち、これらのシートがライナ(19)の上に置かれ、このライナ(19)が雌側噛み合わせ構造を持ち、該雌側噛み合わせ構造は第1端部(76a)と第2端部(76b)とを有する開口(76)を備え、これらのシートとライナ(19)が遮光性の袋(30)に入れられている方法にして、
遮光性の袋(30)を容器(10)の底部(16)の上に置くステップであって、この容器(10)が画像ユニット(12)の中に挿入できるステップと、
その遮光性の袋(30)の1端(33)を、底部(16)に対して位置決めされ動くことのできるクランプ部材(52)によってクランプするステップであって、このクランプ部材(52)が、該クランプ部材(52)と底部(16)との間の隙間によって袋を容器(10)に挿入できるようにする開放位置と、クランプ部材(52)と底部(16)とが袋が容器(10)に入っている間も袋(30)が容器(10)から外されるときも遮光性クランプ・シールになっている閉鎖位置との間で動くことができるようになっているステップと、
この容器(10)を画像装置(12)に挿入し、容器(10)の底部(16)の上のライナ(19)の上に感光材料(18)のシートを残したままにする、クランプ部材(52)の間から遮光性の袋(30)を取り外すステップと、そして
噛み合わせ構造(81、82および/または81’、82’)の上に雌側噛み合わせ構造を位置決めするステップであって、上記第1端部(76a)が噛み合わせ構造(81)に近接して給送方向へのライナ(19)の運動に逆らい、上記第2端部(76b)が噛み合わせ構造(82)に近接して給送方向と逆方向へのライナ(19)の運動に逆らうステップと
を有する方法。 - 容器(10)と共に使用され、この容器(10)が感光材料(18)のシートを保管し、個々のシートを容器(10)から画像ユニット(12)へ給送方向に移送できるライナであって、容器(10)が画像ユニット(12)の入口ポート(14)の中にはまり込み、感光材料(18)のために遮光性の環境を与え、この容器(10)が底部(16)を持ち、この底部(16)が噛み合わせ構造(81、82および/または81’、82’)を持っているライナ(19)にして、
感光材料(18)の複数のシートを置くことができるライナ部材(19a)であって、上記底部(16)の上に位置するライナ部材(19a)を有し、そして
このライナ部材(19a)は雌側噛み合わせ構造を持っており、この雌側噛み合わせ構造が第1端部(76a)と第2端部(76b)とを有する開口(76)を持っており、この雌側噛み合わせ構造が上記噛み合わせ構造(81、82および/または81’、82’)の上に位置し、第1端部(76a)が噛み合わせ構造(81)に近接して給送方向へのライナ(19)の運動に逆らい、第2端部(76b)が噛み合わせ構造(82)に近接して給送方向と逆方向へのライナ(19)の運動に逆らうライナ。 - 上記噛み合わせ構造(81、82および/または81’、82’)が第1隆起突起(81および/または81’)であり、
上記開口が第1開口(76)である請求項3記載のライナ。 - 上記第1隆起突起(81および/または81’)が上記ライナ部材(19a)の高さとほぼ同じ高さか低くなっている請求項4記載のライナ。
- 上記容器(10)の上記底部(16)が第2隆起突起(82および/または82’)を持ち、更に、上記第1開口(76)がライナ(19)の第1の側に延在しており、上記第1隆起突起(81および/または81’)が上記第1端部(76a)に近接し、第2隆起突起(82および/または82’)が上記第2端部(76b)に近接している請求項4記載のライナ。
- 上記底部(16)が第3隆起突起(81’)および第4隆起突起(82’)を持ち、更に、
ライナ(19)の第2の側に位置する第2開口であって、第1端部(76a)と第2端部(76b)とを持っている第2開口を有し、そして
この第2開口の第1端部(76a)が第3隆起突起(81’)に近接し、第2開口の第2端部(76b)が第4隆起突起(82’)に近接している請求項6記載のライナ。 - 更に、総ての上記感光材料(18)のシートが使用されてしまったときに信号を出すセンサ(170)を有し、このセンサ(170)が上記第1開口(76)の上に位置している請求項4記載のライナ。
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