JP2002148762A - インスタントフイルムパック - Google Patents

インスタントフイルムパック

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JP2002148762A
JP2002148762A JP2000344014A JP2000344014A JP2002148762A JP 2002148762 A JP2002148762 A JP 2002148762A JP 2000344014 A JP2000344014 A JP 2000344014A JP 2000344014 A JP2000344014 A JP 2000344014A JP 2002148762 A JP2002148762 A JP 2002148762A
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JP2000344014A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Takatori
徹也 高取
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケース本体と蓋とを確実に接合できるととも
に、ケースのコンパクト化を図る。 【解決手段】 インスタントフイルムパックは、、ケー
ス本体11と蓋12とからなるケースの中に、遮光カバ
ー13、複数枚のフイルムユニット14、及び遮光シー
ト15を収納した構成となっている。ケース本体11の
上面には、露光開口18が形成されており、蓋12には
露光開口18に対峙する面に、露光開口18に向けて円
弧状に突出した円弧面をもったユニット支持突起12
c、12dが設けられている。ユニット支持突起12
c、12dと蓋12の側端部との間には、係合突起23
及び位置決め用突出部24が形成されている。位置決め
用突出部24を凹部27に嵌め込み、係合突起23を係
合穴28に係合させることにより蓋12をケース本体1
1の底面部に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インスタントカメ
ラ等に装填して用いられ、内部に自己現像処理型のフイ
ルムユニットを複数枚収納したインスタントフイルムパ
ックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】撮影したその場で、すぐに写真が見られ
るカメラとしてインスタントカメラが広く知られてい
る。このインスタントカメラは、カメラ本体のフイルム
パック装填室にインスタントフイルムパックを装填して
使用される。インスタントフイルムパックには、自己現
像処理型のフイルムユニットがプラスチック製のケース
に積層して収納されている。
【0003】自己現像処理型のフイルムユニットは、露
光部を挟んだ一端側に現像処理液ポッドが、他端側にト
ラップ部が備えられている。現像処理液ポッドは露光部
に対して排出方向側に配置されており、撮影の後、フイ
ルムユニットがカメラ本体に設けられた取出し口から取
り出されたとき、カメラ本体内の展開ローラが現像処理
液ポッドを裂開して現像処理液を露光部に展延して現像
処理を行う。これにより、取り出されたフイルムユニッ
トには、しばらくすると画像が現れる。トラップ部は露
光部に対して排出方向の逆側に設けられ、現像処理液ポ
ッドから露光部に展開されて余った現像処理液を捕捉し
て硬化させる。露光部の厚みは現像処理液ポッド、及び
トラップ部よりも薄くなっている。
【0004】インスタントフイルムパックのケースは、
特開平7−159932号公報や、特開平2000−8
9352号公報に記載されているように、上面に露光開
口が形成されたケース本体と、ケース本体の底面を塞ぐ
蓋とからなり、フイルムユニットや遮光カバー、遮光シ
ート等を内蔵した状態で、ケース本体と蓋とが超音波溶
着等により接合される。未使用時のインスタントフイル
ムパックには、フイルムユニットの最上層に遮光カバー
が載せられており、露光開口を遮光している。また、蓋
には、露光開口と対峙する位置に押圧用開口が形成され
ており、インスタントフイルムパックをカメラに装填す
ると、カメラの裏蓋に設けられた押し上げ部材が押圧用
開口からケース内に進入し、フイルムユニットを最下層
から押し上げて、複数枚のフイルムユニットを露光開口
に押し付ける。これにより最上層のフイルムユニットが
露光開口にセットされ、さらに、ケース本体の上面壁内
側に押し付けられて、フイルムユニットに平面性が与え
られる。
【0005】ところで、カメラに装填する前に、露光開
口を通して遮光カバーを押すと、露光部と現像液ポッド
又はトラップ部との厚みの差によって露光部となる中央
が凹み、遮光カバーと露光開口との間に隙間が発生し、
この隙間から外光が進入してフイルムユニットを露光し
てしまう恐れがある。これを防止するため、上記特開平
7−159932号公報、及び特開平2000−893
52号公報に記載されているインスタントフイルムパッ
クでは、蓋の露光開口に対峙する位置に、円弧状のユニ
ット支持突起を一対設けている。一対のユニット支持突
起は、現像液ポッド及びトラップ部の両端部と中央部の
露光部との厚みの差の相違からくる最下層のフイルムユ
ニットの湾曲に対応した円弧状で形成されている。これ
により、カメラに装填していない状態でもフイルムユニ
ットをその中央部が露光開口に向けて凸となるように円
弧状に押し上げるため、複数枚のフイルムユニットの厚
みとユニット支持突起の突出量によって遮光カバーの押
し下げが規制されるので、露光開口との間にできる隙間
はごく僅かとなり、たとえ隙間ができてもケースの内部
に進入した外光がフイルムユニットを誤って露光してし
まうことがない。
【0006】一方、ケース本体と蓋との接合は、上述し
た超音波溶着によるものだけではない。例えば米国特許
4685791号等に記載されているインスタントフイ
ルムパックでは、蓋の一端側をケース本体と開閉自在に
連結した状態で形成し、フイルムユニットや遮光カバ
ー、遮光シート等を内蔵した状態で、蓋を閉じ位置に
し、他端側に設けられた被係止部をケース本体側の係止
部に係止させることにより開口部を塞いでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】インスタントフイルム
パックのケースでは、環境保全や、リサイクル性、ある
いはコストダウンや、デザイン性等の問題などから、様
々な材質で形成することが検討されている。ところが、
それらの材質のうち、例えば生分解性樹脂を用いたもの
では、超音波溶着による接合ができない。このため、上
述した特開平7−159932号公報や、特開平200
0−89352号公報に記載されているインスタントフ
イルムパックなどのように、ケース本体と蓋との接合に
超音波溶着を行う場合、生分解性樹脂のように使用でき
ない材質があり、材質選択の自由度が低いという欠点が
ある。
【0008】また、上述した米国特許4685791号
に記載されているインスタントフイルムパックでは、ケ
ース本体と蓋との接合に超音波接合を用いておらず、材
質選択の自由度は高い。ところが、フイルムユニットを
露光開口に押し付けるためのユニット支持突起を設けず
に、その代わりに金属製のバネを露光開口と対峙する面
に設けており、このバネの付勢によりフイルムユニット
を露光開口に押し付けている。このように、金属性のバ
ネを設けることになると、プラスチックで形成されたケ
ース本体などとは異なる種類の材質を用いることにな
り、廃棄処分の際、そのまま捨てることが環境保全の点
から好ましくない。あるいは、これを分解して、同一材
料毎に廃棄したり、これらをリサイクルしたりすること
も考えられるが、分解する際のコストがかかり過ぎるた
め現実的には困難である。また、金属性のバネは加工費
用が高く、インスタントフイルムパックのコストを高く
したり、重量の増加を招くという問題がある。
【0009】本発明は、超音波溶着による接合を行わず
に、ケース本体と蓋とを確実に接合できるとともに、ケ
ースのコンパクト化を考慮したインスタントフイルムパ
ックを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のフイルムパックでは、上面に露光開口が形
成され、底面に形成された開口からフイルムユニットが
収納されるケース本体、及びそのケース本体の底面を塞
ぐように取り付けられて内部を遮光する蓋からなるケー
スと、このケースに積層して収納される複数の矩形シー
ト状のフイルムユニットとからなり、前記蓋に、前記露
光開口に向けて突出し、フイルムユニットを背後から支
持する円弧面を有するユニット支持突起と、前記ユニッ
ト支持突起と蓋両側端部との間に配置され、蓋の側方部
に突出する係合突起、又は係合穴とを設け、この係合突
起、又は係合穴と、前記ケース本体の両側端部に形成さ
れた係合穴、又は両側端部から内側に突出する係合突起
とを係合させることにより、前記蓋を前記ケース本体に
取り付けている。
【0011】また、請求項2記載のインスタントフイル
ムパックでは、前記蓋に、その底面部から上方へ突出す
る突出部を形成し、前記ケース本体の両側端部内面側
に、前記突出部の外形状に合わせて周囲よりも一段凹ま
せた凹部を形成しており、前記突出部を前記凹部に嵌め
込むことにより、蓋の前記係合突起又は前記係合穴と、
ケース本体の前記係合穴又は前記係合突起とを係合させ
るための位置決めを行っている。
【0012】請求項3記載のインスタントフイルムパッ
クでは、前記蓋を側面から見たときに、前記蓋に形成さ
れた前記係合突起、前記係合穴、及び前記突出部を、前
記ユニット支持突起の円弧面よりも低い位置に配置して
いる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のインスタントフイルムパ
ック(以下、単にフイルムパックとする。)の構造を示
す図1において、フイルムパック10は、ケース本体1
1と蓋12とからなるケースの中に、遮光カバー13、
複数枚のフイルムユニット14、及び遮光シート15を
収納した構成となっている。ケース本体11、及び蓋1
2は、その成形材料として、変性デンプンなどの生分解
性樹脂を用いている。
【0014】ケース本体11の前面には、被写体光をフ
イルムユニット14へ露光させるための露光開口18が
形成されている。露光開口18には、周知のクロー部材
が入り込む切欠19が設けらている。また、ケース本体
11の上面には、露光済のフイルムユニット14を排出
するためのスリット状の排出口20が形成されている。
この排出口20からは、フイルムユニット14の他、遮
光カバー13も排出される。この排出口20は、軟質の
遮光シール21で外部から塞がれている。遮光シール2
1は、遮光カバー13、及びフイルムユニット14の排
出を邪魔することがないように、排出口20の長辺側の
一縁だけが貼り付けられている。遮光カバー13は、露
光開口18に最初にセットされるフイルムユニット14
の上に重ねられており、露光開口18を塞いでいる。
【0015】フイルムユニット14は、露光部14a
と、現像処理液ポッド14bと、トラップ部14cとが
設けられている。露光部14aは、カバーシート、露光
面となる感光層、白色の拡散反射層、及びバック面とな
る受像層とから構成されている。現像処理液ポッド14
bは、露光部14aに対して排出方向側に設けられ、現
像処理液が封入されている。感光層とカバーシートとの
間に現像処理液が展開されると、感光層に記録された潜
像が拡散反射層を通してポジ像として受像層に転写され
る。受像層に転写された像は、露光部14aとは反対側
の面からポジ像として観察される。トラップ部14c
は、露光部14aに対して排出方向の逆側に設けられ、
現像処理液ポッド14bから感光層とカバーシートとの
間に展開して余った現像処理液を捕捉して硬化させる。
露光部14aの厚みは、現像液ポッド14b及びトラッ
プ部14cよりも薄くなっている。このフイルムユニッ
ト14は、最後まで1枚のシートとして取り扱うことが
できる縦長矩形をしたモノシートタイプとなっており、
露光面が縦長でその長辺方向に沿って排出される。
【0016】蓋12には、詳しくは図2に示すように、
2つの押圧用開口12a、12bと、2つのユニット支
持突起12c,12dと、4つの係合突起23と、4つ
の位置決め用突出部24と、リブ25と、2つの挟み込
み用突出部26とが設けられており、露光開口18に対
峙するようにケース本体11に取り付けられる。なお、
図2においては、位置決め用突出部24、及びリブ25
の形状を把握しやすいように、ユニット支持突起12c
の一部を切り欠いて図示しているが、実際は、ユニット
支持突起12cは、ユニット支持突起12dと同様の形
状をしている。2つの押圧用開口12a,12bは、蓋
12の前後に所定間隔離して設けられおり、カメラに装
填されたときにカメラ側に設けた押し上げ部材がパック
10の内部に向けて入り込むときの入口となる。
【0017】ユニット支持突起12c,12dは、押圧
用開口12a、12bを避けて、それらの両側方部に所
定間隔離してそれぞれ配置されており、蓋12の底面部
12eから露光開口18に向けて円弧状に突出した形状
となっている。これらのユニット支持突起12c,12
dは、詳しくは図3に示すように、現像液ポッド14b
及びトラップ部14cの両端部と中央部の露光部14a
との厚みの差の相違からくる最下層のフイルムユニット
14の湾曲に対応した円弧面を有する形状となってお
り、露光開口18に最後にセットされるフイルムユニッ
ト14の裏面に当接し、フイルムユニット14をその中
央部を露光開口18に向けて凸にした円弧状に押し上げ
ており、不用意な取り扱いにより遮光カバー13が外部
から露光開口18を通して蓋12に向けて押された場
合、露光開口18と遮光カバー13との間に生じる隙間
を狭くしてその隙間から進入する外光によってフイルム
ユニット14が露光することを未然に防止する。
【0018】押圧用開口12a、12b、及びユニット
支持突起12c、12dの周りを囲むようにして、略矩
形枠状のリブ25が形成されている。リブ25は、ケー
ス本体11の底面部開口11a(図4参照)に、その外
周形状を合わせるように形成されており、図5に示すよ
うに、ケース本体11に蓋12が取り付けられたとき、
底面部開口11aにリブ25が嵌め込まれる。なお、図
5は、図3のX1 −X 1 線上の断面図であり、さらに後
述する図6、及び図7は、図3のそれぞれX2−X2
上の断面図、X3 −X3 線上の断面図である。また、図
面の煩雑化を防ぐため、図5、図6、及び図7について
は、遮光カバー13、フイルムユニット14、及び遮光
シート15などを省略している。
【0019】係合突起23、及び位置決め用突出部24
はユニット支持突起12c、12dと、底面部12eの
両側端面12f、12gとの間の位置にそれぞれ2箇所
ずつ配置されている。位置決め用突出部24は、詳しく
は、図6、及び図8に示すように、略矩形の板状に形成
されており、底面部12eからリブ25の外周部に接し
て上方へ突出するようにそれぞれ配置されている。そし
て図4、及び図9に示すように、ケース本体11には、
両側端部内周面にそれぞれ2箇所ずつ凹部27が形成さ
れている。この凹部27は、蓋12の位置決め用突出部
24の位置に合わせてそれぞれ配置され、さらに位置決
め用突出部24の外形状に合わせて底面部開口11aの
内周面から一段凹ませて形成されている。なお、図4は
形状を把握しやすいように、ケース本体3の底面部から
見た外観斜視図である。
【0020】係合突起23は、位置決め用突出部24の
ほぼ中央部から、蓋12の側方部に向かってそれぞれ突
出するように形成されている。そして、ケース本体11
には、この係合突起23に対応する位置で、さらに周囲
が凹部27で囲まれている位置に、係合穴28がそれぞ
れ形成されている。これによって、図6に示すように、
蓋12がケース本体11に取り付けられるとき、凹部2
7に位置決め用突出部24を嵌合させることにより、係
合突起23が係合穴28に係合するように位置決めされ
ている。
【0021】係合突起23、及び位置決め用突出部24
は、図8に示すように、蓋12を側面から見たときユニ
ット支持突起12c、12dの円弧面12hよりも突出
しないように形成されている。これにより、係合突起2
3、及び位置決め用突出部24は、フイルムユニット1
4に干渉することがなく、ユニット支持突起12c、1
2dがフイルムユニット14を円弧形状に押し上げる際
の支障となることはない。さらに、係合突起23、及び
位置決め用突出部24は、図6に示すように、ケース本
体11の側面11aとユニット支持突起12cとに挟ま
れる隙間の空間に形成されている。
【0022】挟み込み用突出部26は、図2に示すよう
に蓋12の両側端部のほぼ中央から上方へ突出するよう
に形成されており、この挟み込み用突出部26とリブ2
5との間隔は、図7に示すように、ケース本体11の両
側面壁中央部11bの幅に合わせて形成されており、蓋
12をケース本体11に取り付けたとき、挟み込み用突
出部26とリブ25とで、ケース本体11の側面壁中央
部11bを挟みこんで、側面壁の変形による係合穴28
と係合突起23との離脱を防止し、接合をさらに強固に
する。
【0023】遮光シート15は、弾性を有するプラスチ
ック製の2枚のシート29,30からなる。一方のシー
ト29は、中央部が蓋12に取り付けられ、カメラに装
填される前では蓋12の2つの孔12a,12bを遮蔽
し、また、その中央両端に切り欠き部29a,29bを
もっており、装填後にはカメラ側の押し上げ部材の押し
上げによりユニット支持突起12c,12dとの間で上
下端が露光開口18に向けて弾性屈曲して他方のシート
30を介してフイルムユニット14を露光開口18に向
けて押し上げる。カメラ側の押し上げ部材の押し上げに
よってこれらのシート29,30は、露光部14aより
も現像処理液ポッド14b、及びトラップ部14c側の
背後を押すために、中央部が露光開口18に向けて屈曲
した形状となる。
【0024】他方のシート30は、下端が一方のシート
29の下端部29c(ハッチングを示した範囲)に取り
付けられており、一方のシート29の弛みを防ぎ、また
孔12a,12bからの光洩れを防止するとともに、カ
メラ側の押し上げ部材により一方のシート29が弾性屈
曲したときに、フイルムユニット14を略平面的に押し
上げる作用をする。
【0025】上記構成の作用について以下に説明する。
インスタントフイルムパック10の組立工程において
は、まず、ケース本体11の底面部11aから、遮光カ
バー13、複数枚のフイルムユニット14の順番となる
ように積層して、内部へ収納する。このとき、排出口2
0には遮光シール21が貼付されており、蓋12には遮
光シート15が取り付けられている。
【0026】そして、遮光カバー13、及びフイルムユ
ニット14を収納した後、蓋12をケース本体11に取
り付ける。蓋12を取り付ける際には先ず、蓋12のい
ずれか一方の側端部側に形成された位置決め用突出部2
4を、ケース本体11の凹部27に沿って進入させてい
く。そして位置決め用突出部24の先端部が、凹部27
の奥側まで届いたとき、蓋12を側方部に向かって相対
移動させ、凹部27に位置決め用突出部24を嵌め込
み、同時に係合突起23を係合穴28に係合させる。上
述したように、凹部27に位置決め用突出部24を嵌め
込むことで、係合突起23と係合穴28との位置決めが
行われるように形成されているので、係合突起23と係
合穴28とを容易に係合させることができる。そして、
蓋12を撓ませながら、他方の側端部側に形成された係
合突起23についても、同様の方法で係合穴28に係合
させる。これにより、蓋12がケース本体11の底面部
に確実に取り付けられる。また、上述したようにリブ2
5の一部と挟み込み用突出部26とで、側面壁中央部1
1bを挟み込むことにより、ケース本体11と蓋12と
の接合がさらに強固になっている。
【0027】なお、蓋12のケース本体11への取り付
けは、上述した方法に限るものではない。別の取り付け
方法について以下に説明する。まず、ケース本体11の
側面壁中央部11bの位置を外側から規制して、側面壁
中央部11bがケース本体11の外側へ向かってずれる
ように変形することを防ぐ。次に、蓋12の位置決め用
突出部24をケース本体11の凹部27に沿って進入さ
せていくと、蓋12の係合突起23が凹部27の内壁面
側に当接して、ケース本体11の側面壁を外側に向かっ
て変形させるように押圧するが、上述したように、側面
壁中央部11bは外側から位置が規制されているので、
位置決め用突出部24をケース本体11の奥側に向かっ
てさらに進入させるように蓋12を移動させていくと、
蓋12の挟み込み用突出部26とリブ25とで、側面壁
中央部11bが挟み込まれる。そして、位置決め用突出
部24を、ケース本体11の奥側へさらに進入させてい
くと、係合突起23が係合穴28に係合する。
【0028】このように、係合突起23と係合穴28と
の係合で、蓋12をケース本体11に取り付けているの
で、超音波溶着などの接合手段を用いなくてもよい。こ
れにより、本実施形態で例に上げたような、変性デンプ
ンなどの生分解性樹脂を成形材料として用いることがで
きる。そして、上述したように、係合突起23、及び位
置決め用突出部24は、蓋12を側面から見たときユニ
ット支持突起12c、12dの円弧面12hよりも突出
しないように形成されており、さらに、ケース本体11
の側面11aとユニット支持突起12cとに挟まれる隙
間の空間に配置されているので、ケース本体11の横幅
を増加させることがなく、インスタントフイルムパック
10のコンパクト化を図ることができる。
【0029】もし、係合突起23、及び位置決め用突出
部24が、蓋12を側面から見たときユニット支持突起
12c、12dの円弧面12hよりも突出している場
合、係合突起23、及び位置決め用突出部24が、フイ
ルムユニット14に干渉してしまう。このため、係合突
起23、及び位置決め用突出部24をフイルムユニット
14の寸法よりも広い間隔が取れるように、より側方部
へずらした位置に形成しなければならないので、ケース
本体11及び蓋12の横幅を増加させてしまうことにな
る。また、従来空きスペースになっていた、ケース本体
11の側面11aとユニット支持突起12cとに挟まれ
る隙間の空間に、係合突起23、及び位置決め用突出部
24を形成しているので、ケース内の空間を有効に活用
してコンパクト化を図ることができる。
【0030】なお、上記実施形態では蓋12に形成され
た係合突起と、ケース本体11に形成された係合穴とを
係合させることにより、ケース本体11に蓋12を取り
付けているが、本発明はこれに限るものではなく、蓋1
2側に係合穴を形成し、ケース本体側に係合突起を形成
して、これらを係合させるようにしてもよい。
【0031】また、上記実施形態では、ケース本体及び
蓋の成形材料として、変性デンプンを用いているが、本
発明はこれに限るものではない。例えば、変性デンプン
以外の生分解性樹脂であるポリ乳酸や、酢酸セルロー
ス、ポリブチレンサクシネート、ポリヒドロキシ酪酸、
ポリカプロラクトン等でもよく、あるいは、紙とプラス
チックとの混合物にも効果的であり、例えば紙とポリエ
チレン、または、紙とポリプロピレンなどの組み合わせ
のものがよい。これら以外にも、デンプンと金属触媒と
ポリエチレンとの混合物、あるいはデンプンと金属触媒
とポリプロピレンとの混合物などさまざまな成形材料を
用いることができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明のインスタントフ
イルムパックによれば、ケース本体の底面を塞ぐように
取り付けられる蓋に、露光開口に向けて突出し、フイル
ムユニットを背後から押し付ける円弧面を有するユニッ
ト支持突起と、そのユニット支持突起と蓋両側端部との
間に配置され、蓋の側方部に突出する係合突起、又は係
合穴とを設け、この係合突起、又は係合穴と、ケース本
体の両側端部に形成された係合穴、又は両側端部から内
側に突出する係合突起とを係合させることにより、蓋を
ケース本体に取り付けているので、超音波溶着による接
合を行う必要がなく、ケースを成形する材料選択の自由
度が高い。
【0033】また、請求項2記載のインスタントフイル
ムパックでは、蓋に、その底面部から上方へ突出する突
出部を形成し、前記ケース本体の両側端部内面側に、前
記突出部の外形状に合わせて周囲よりも一段凹ませた凹
部を形成しており、前記突出部を前記凹部に嵌め込むこ
とにより、蓋の前記係合突起又は前記係合穴と、ケース
本体の前記係合穴又は前記係合突起とを係合させるため
の位置決めを行うことができるので、蓋をケース本体に
容易に取り付けることができる。
【0034】さらに、請求項3記載のインスタントフイ
ルムパックでは、蓋を側面から見たときに、蓋に形成さ
れた係合突起、係合穴、及び突出部が、ユニット支持突
起の円弧面よりも低い位置に配置されているので、ケー
スの横幅を増加させることがなく、インスタントフイル
ムパックのコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インスタントフイルムパックの構造を示す分解
斜視図である。
【図2】ケースの蓋を示す外観斜視図である。
【図3】本発明に係るケース本体と蓋とを組み合わせた
状態の縦断面図である。
【図4】ケース本体を背面側から見たときの外観斜視図
である。
【図5】図3のX1 −X1 線上で切断した断面図であ
る。
【図6】図3のX2 −X2 線上で切断した断面図であ
る。
【図7】図3のX3 −X3 線上で切断した断面図であ
る。
【図8】ケースの蓋の側面図である。
【図9】ケース本体の縦断面図である。
【符号の説明】
10 フイルムパック 11 ケース本体 12 蓋 12c、12d ユニット支持突起 12e 底面部 12f、12g 側端部 14 フイルムユニット 14a 露光部 14b 現像液ポッド部 14c トラップ部 18 露光開口 23 係合突起 24 位置決め用突出部 27 凹部 28 係合穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に露光開口が形成され、底面に形成
    された開口からフイルムユニットが収納されるケース本
    体、及びそのケース本体の底面を塞ぐように取り付けら
    れて内部を遮光する蓋からなるケースと、このケースに
    積層して収納される複数の矩形シート状のフイルムユニ
    ットとからなり、前記蓋に、前記露光開口に向けて突出
    し、フイルムユニットを背後から支持する円弧面を有す
    るユニット支持突起が設けられたインスタントフイルム
    パックにおいて、 前記蓋には、前記ユニット支持突起と蓋両側端部との間
    に配置され、蓋の側方部に突出する係合突起、又は係合
    穴が形成されており、この係合突起、又は係合穴と、前
    記ケース本体の両側端部に形成された係合穴、又は両側
    端部から内側に突出する係合突起とを係合させることに
    より、前記蓋が前記ケース本体に取り付けられることを
    特徴とするインスタントフイルムパック。
  2. 【請求項2】 前記蓋には、その底面部から上方へ突出
    する突出部が形成され、前記ケース本体の両側端部内面
    側には、前記突出部の外形状に合わせて周囲よりも一段
    凹ませた凹部が形成されており、前記突出部を前記凹部
    に嵌め込むことにより、蓋の前記係合突起又は前記係合
    穴と、ケース本体の前記係合穴又は前記係合突起とを係
    合させるための位置決めを行うことを特徴とする請求項
    1記載のインスタントフイルムパック。
  3. 【請求項3】 前記蓋に形成された前記係合突起、前記
    係合穴、及び前記突出部は、前記蓋を側面から見たとき
    に、前記ユニット支持突起の円弧面よりも低い位置に配
    置されていることを特徴とする請求項1又は2記載のイ
    ンスタントフイルムパック。
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