JPH07244334A - インスタントカメラ - Google Patents

インスタントカメラ

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Publication number
JPH07244334A
JPH07244334A JP3600794A JP3600794A JPH07244334A JP H07244334 A JPH07244334 A JP H07244334A JP 3600794 A JP3600794 A JP 3600794A JP 3600794 A JP3600794 A JP 3600794A JP H07244334 A JPH07244334 A JP H07244334A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
film unit
case
film pack
pressure plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3600794A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Omura
紘 大村
Hidefumi Obo
英文 於保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP3600794A priority Critical patent/JPH07244334A/ja
Priority to US08/355,248 priority patent/US5541683A/en
Publication of JPH07244334A publication Critical patent/JPH07244334A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 フイルムパック33をフイルムパック装填室
に装填し、裏蓋31を閉じる。裏蓋31の内側に取り付
けられた圧板装置48は開口44からフイルムパック3
3内部に進入し、内側から開口44の周囲に接着されて
いた腰が強く,弾性がある遮光シート45の接着を剥が
す。フイルムユニット32は、遮光シート45の弾性と
圧板装置48の押圧とにより中央部と周辺部とが押し上
げられる。これによりフイルムユニットは、平面性の向
上とともに現像液が内包された一端側はケースの排出口
に入り込みやすくなり、これに対向する他端側はクロー
部材と係合しやすくなる。 【効果】 撮影済みフイルムユニットのインスタントカ
メラからの送り出しが確実となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インスタントカメラに
関し、詳しくは裏蓋に圧板を備えたインスタントカメラ
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】撮影したその場で、すぐに写真が見られ
るカメラとしてインスタントカメラが周知である。この
インスタントカメラは、カメラ本体の背面に設けられた
裏蓋を開放すると、フイルムパック装填室が露呈され
る。このフイルムパック装填室には、現像液を内包した
フイルムユニットをプラスチック製のケース内に積層し
て収納し、ケース内の背面側内壁にフイルムユニットを
背面側から押し上げる金属製板バネの圧板を組み込んだ
フイルムパックが装填される。そして、1枚撮影される
毎に、カメラ本体内に組み込まれた周知のクロー機構が
露光済みのフイルムユニットをケース内から掻き出し、
展開ローラがフイルムユニットの露光面に現像液を展開
する。そして、フイルムユニットは、カメラ本体上面に
設けられた取出し口から取り出される。フイルムパック
では、次層のフイルムユニットが圧板により最上層に押
し上げられる。
【0003】フイルムパックは、図22に示すようなプ
ラスチック製のケース2にフイルムユニットを積層して
収納したもので、ケース2の前面側には露光開口3が形
成されており、この露光開口3と連なって周知のクロー
部材が入り込む切欠4が形成されている。また、ケース
2の上面には現像済みのフイルムユニットを排出する排
出口5が形成され、この排出口5には補強のために金属
製のクリップ6が嵌め込まれている。そしてケース2内
には、収納されたフイルムユニットを露光開口3側へ押
し上げるとともに平面性を与える金属製の圧板7が設け
られている。この圧板7は、複数の切欠と折り曲げ加工
とによりバネ性が付与されている。
【0004】このようなフイルムパックはインスタント
カメラに装填されて、収納した全てのフイルムユニット
の撮影が終了するとインスタントカメラから取り出さ
れ、不燃物として廃棄処分される。しかしながら、廃棄
処分されるフイルムパックは、プラスチック製のケース
と金属製の圧板とからなるため、異なる材質のものをそ
のまま捨てるのはエコロジカルな面で好ましくなく、こ
れを分解して廃棄するのはコストがかかり過ぎるため不
可能であった。また、上記金属製の圧板は加工費用が高
く、フイルムパック自体のコストを高くしてしまい、さ
らにはフイルムパックの重量が増加するという問題もあ
る。
【0005】そこで、実開平63−150954号公報
では、圧板をインスタントカメラの裏蓋の内側に設け、
フイルムパックの背面側に圧板が入り込む開口を設け、
この開口からの光の進入を防ぐために内側から弾性力の
ある遮光シートを貼り付けた考案がなされている。ま
た、実開平63−150939号公報では、フイルムユ
ニットが1枚排出される毎に押上量を多くなり、最上層
のフイルムユニットを常に一定の押圧力で押し上げるよ
うにした圧板を裏蓋の内側に設ける考案がなされてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら裏蓋に設
けられた圧板は、フイルムパック内に入り込むために、
従来のフイルムパック内に組み込まれていた圧板よりも
小さくされていたため、フイルムユニットの周辺部を押
し上げることができなかった。そのため、フイルムユニ
ットの端部がケースの排出口に入りにくくなったり、フ
イルムユニットを掻き出すクロー機構に引っ掛かりにく
くなる等の問題があった。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、フイルムユニットの中央部及び周辺部を適正に押
し上げられる圧板装置を備えたインスタントカメラを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、フイルムパックの背面側
の開口からケース内に進入し、遮光シートの弾性力を利
用してフイルムユニットの中央部と周辺部とを押し上げ
る圧板を設けたものである。
【0009】また、請求項2記載の発明は、フイルムパ
ックの背面側の開口からケース内に進入し、バネ付勢に
より遮光板を均一に押し上げ、遮光板に取り付けられた
圧板によりフイルムユニットを押し上げる押上げ部材を
設けたものである。
【0010】
【作用】インスタントカメラの装填室に未使用のフイル
ムパックを装填し、裏蓋を閉じる。裏蓋の内側に取り付
けられた圧板は、フイルムパックを構成するケースの背
面側に形成された開口に対向し、該開口をケースの内側
から遮蔽する弾性を有する遮光シートに当接する。更に
裏蓋が閉じられると、圧板は遮光シートを押してケース
内に進入する。ケース内に積層されたフイルムユニット
は、中央部,周辺部ともに遮光シートが有する弾性と圧
板との押圧によりケースの前面に押し付けられる。これ
により、フイルムユニットの現像液が内包された一端側
はケースの排出口に入り込みやすくなり、これに対向す
る他端側はクロー部材と係合しやすくなる。
【0011】また、ケースの背面側の開口を非金属製の
圧板が取り付けられた遮光板が覆っている場合には、裏
蓋の内側に取り付けられた圧板装置として押上げ部材を
用いる。押上げ部材は、遮光板を均一に押し上げ、フイ
ルムユニットの現像液が内包された一端側をケースの排
出口に入り込みやすくし、これに対向する他端側をクロ
ー部材と係合しやすくする。
【0012】
【実施例】本発明のインスタントカメラの第1実施例に
ついて説明する。インスタントカメラの使用状態を示す
図2において、このインスタントカメラ10は、薄型の
箱状の輪郭を持った本体部11と、この本体部11に一
体に設けられたグリップ12と、本体部11に対し起伏
自在なレンズボード13と、このレンズボード13を下
方から支持する支持ステー15と、前記レンズボード1
3の開閉に連動するリンク14と、このリンク14と本
体部11とに係合された左手指支持体16とが設けられ
ている。さらに、前記本体部11とレンズボード13と
の間には撮影光路を光密に覆う蛇腹17が設けられてい
る。
【0013】前記本体部11には、前面にシャッタレリ
ーズ操作を行うシャッタボタン19,撮影範囲を視認す
るためのファインダ20及びストロボ装置21が設けら
れている。また、上面には撮影済みのフイルムユニット
が排出されるスリット状の開口22が設けられている。
【0014】前記レンズボード13は、前面に撮影レン
ズ24,前面内部にシャッタ及び絞り機構等が設けられ
ており、カメラの不使用時には固定部材25を中心とし
て本体部11の前面に倒伏される。また、前記支持ステ
ー15は、レンズボード13の起伏に連動するために、
レンズボード13と本体部11とに係合しており、カメ
ラ10の不使用時には符号26を中心にレンズボード1
3に対して回動し、スリット27から本体部11内に収
納されるようになっている。また、左手指支持体16
は、リンク14のスリット14aに係合するピン16a
により、レンズボード13が倒伏されときにはリンク1
4に対して摺動し、本体部11に対しては符号28を中
心に回動することによってレンズボード13と本体部1
1との間に収納される。カメラ10は、不使用状態にお
いて図3に示すような薄型の箱状となり携帯性が向上す
る。
【0015】前記蛇腹17は、レンズボード13と本体
部11とを光密に連結するように取り付けられている。
蛇腹17は伸縮自在となっており、前記レンズボード1
3の倒伏に連動して本体部11内を遮光したまま折り畳
まれ、本体部11とレンズボード13との間に収納され
るようになっている。
【0016】また、インスタントカメラ10の断面図で
ある図1に示すように、本体部11の背面にはヒンジ3
0を介して裏蓋31が設けられており、この裏蓋31を
開くとフイルムパック装填室が露呈される。フイルムパ
ック装填室には、図4に示す露光面32aと、現像液を
内包した現像液ポッド32bと、現像時に余分な現像液
を吸収するトラップ部32cとが設けられたフイルムユ
ニット32を収納したフイルムパック33が装填され
る。
【0017】図1に示すようにフイルムパック装填室の
上壁には、フイルムパック33から排出されたフイルム
ユニット32を前述した開口22に送るためのフイルム
出口35が形成されており、その上部には展開ローラ対
36が設けられている。この展開ローラ対36は、それ
ぞれ矢印方向に回転することによって露光されたフイル
ムユニット32を挟み込み、フイルムユニット32の現
像液ポッド32bを押圧して裂開し、現像液を露光面3
2aに展延するためのものである。さらに、展開ローラ
対36の上部には排出通路37が形成されており、フイ
ルムユニット32は排出通路37を経て前記開口22か
ら排出される。
【0018】フイルムパック33は、プラスチックで形
成されたケース39にフイルムユニット32を積層して
収納したもので、ケース39はケース本体39aと底板
39bとから構成されている。なお、フイルムパック3
3に装填されるフイルムユニット32の枚数は通常10
枚程度だが、図面の煩雑化を避けるために少なく描いて
いる。ケース本体39aの前面側にはフイルムユニット
32への露光範囲を決定する露光開口40が形成されて
いる。この露光開口40は、未使用時に最上層のフイル
ムユニット32の上に重ねられている遮光カバー41に
より遮光されており、該露光開口40には、周知のクロ
ー部材が入り込む切欠が併設されている。また、ケース
本体39aの上部には撮影後のフイルムユニット32が
排出されるスリット状の排出口42が形成されている。
この排出口42からはフイルムユニット32の他、遮光
カバー41も排出される。
【0019】底板39bには、開口44が形成されてい
る。この開口44は、フイルムユニット32を露光開口
40側に押圧する圧板装置がフイルムパック33内に進
入する際の入口となる。そして、底板39bの内壁に
は、開口44を覆って遮光する遮光シート45が貼着さ
れている。この遮光シート45は腰が強く,弾性があ
り、クリープ変形の生じにくいポリカーボネートやポリ
アリレート等のプラスチックフイルムで作られており、
開口44の外周に設けられた突条44aに接着されてい
る。この接着は、比較的弱い接着力で貼られているた
め、開口44からある程度の力で押圧されると容易に剥
がされるようになっている。また、図4に示すように遮
光シート45の端縁には切欠45aが形成されている。
この切欠45aは底板39bに形成された突片46と嵌
合するようになっており、遮光シート45は突片46に
沿って移動することになる。これにより、接着を剥がさ
れた遮光シート45はケース39内でズレ動かないよう
に規制されている。
【0020】裏蓋31の内側には、圧板装置48が設け
られている。この圧板装置48は、フイルムユニット3
2の中央部を押し上げる圧板49と、圧板49に取り付
けられフイルムユニット32の周辺部を押し上げる板バ
ネ50と、前記圧板49を裏蓋31の厚み方向に移動自
在とするとともに裏蓋31から離れる方向へ付勢するバ
ネ部材51と、裏蓋31に取り付けられ圧板装置48の
ストローク量を規制する突片52とから構成されてい
る。板バネ50の先端は円弧状に曲げられており、フイ
ルムユニット32に傷を付けるのを防止している。
【0021】この圧板装置48は、前記開口44からフ
イルムパック33内に進入し、遮光シート45を押圧す
る。これにより、遮光シート45は周辺の接着が剥がさ
れて底板39bから浮き上がり、圧板49の押圧により
フイルムユニット32の中央部が押し上げられる。ま
た、遮光シート45自身が有する弾性と板バネ50の押
圧とによりフイルムユニット32の周辺部も押し上げら
れる。これにより、フイルムユニット32のトラップ部
32c側はクロー部材に引っ掛かり易くなり、ポッド部
32b側は排出口42に入り込みやすくなる。
【0022】次に上記第1実施例の作用について説明す
る。不使用時には図3に示すような薄型の箱状に折り畳
まれているインスタントカメラ10は、使用するときに
はレンズボード13を引き起こし、リンク14と支持ス
テー15の作動状態を確認することによって図2に示す
使用状態となる。
【0023】そして、インスタントカメラ10の裏蓋3
1を開放しフイルムパック装填室を露呈させる。裏蓋3
1の内側には、圧板49,板バネ50等からなる圧板装
置48が設けられている。そして、フイルムユニット3
2が積層して収納されたフイルムパック33をフイルム
パック装填室に装填する。
【0024】フイルムパック33の装填後、裏蓋31を
閉じると、圧板装置48はフイルムパック33の底板3
9bに形成された開口44からフイルムパック33内に
進入し、突条44aに接着されることによりフイルムパ
ック33内を遮光していた遮光シート45の接着を剥が
す。進入した圧板装置48は、遮光シート45を介して
フイルムユニット32を露光開口40が形成されたケー
ス39の前面側へ押し上げる。このとき、圧板49はフ
イルムユニット32の中央部を押圧して平面性を付与
し、遮光シート45が有する弾性と板バネ50の押圧と
によりフイルムユニット49の周辺部も押し上げられ、
フイルムユニット32のポッド部32b側は排出口42
に入り込みやすくなり、トラップ部32c側はクロー部
材に引っ掛かり易くなり、露光済みフイルムユニットの
排出が安定する。
【0025】なお、未使用のフイルムパック33には通
常10枚程度のフイルムユニット32が装填されている
ため、圧板49はバネ部材51の付勢に抗して沈み込ん
でしまうが、裏蓋31に設けられた突片52によりスト
ロークが規制されるので、必要以上に沈み込んで押し上
げ力を減少させることはない。
【0026】フイルムパック33の装填後には、シャッ
タボタン19を一度押すことにより周知のクロー部材が
フイルムパック33の露光開口40に併設された切欠に
進入し、フイルムユニット32の最上層の上に重ねられ
た遮光カバー41を引っかけてフイルムパック33の排
出口42から送り出す。送り出された遮光カバー41
は、フイルムパック装填室のフイルム出口35を通り、
展開ローラ対36により排紙通路37を経て本体部11
上部に設けられた開口22から取り出される。
【0027】遮光カバー41が排出されると、フイルム
ユニット32は、圧板装置48と遮光シート45とによ
り押し上げられて、最上層に移動する。撮影者は、ファ
インダ21により被写体を確認し、シャッタボタン19
を押下する。これにより、撮影レンズ24を通過した被
写体光が露光開口40を通過して、フイルムユニット3
2の露光面32aに露光を行う。そしてクロー部材がフ
イルムパック33の露光開口40に併設された切欠に進
入して、露光済みのフイルムユニット32の端部を引っ
かけてフイルムパック33の排出口42から送出す。な
お、フイルムユニット32は、圧板装置48の板バネ5
0と、遮光シート45の弾性とによって端部が押し上げ
られているので、確実にクロー部材に引っ掛かるととも
に、排出口42に入りやすくなる。
【0028】なお、上記第1実施例では、フイルムユニ
ット32の周辺部分を押し上げるために圧板装置48に
板バネ50を設けたが、フイルムユニット32の枚数や
押し上げ力との兼ね合いにより図5に示すようにしても
よい。これは、圧板49の下面に押上げ板55を回動自
在に設け、この押上げ板55を捩じりバネ56により上
方へ付勢したものである。
【0029】次に本発明の第2実施例について説明す
る。なお、説明以外の詳細については上記第1実施例と
同様であるので省略する。図6及び図7に示すように、
本実施例のインスタントカメラに使用されるフイルムパ
ック60は、これを構成するケース61の底板62に4
個の長穴62aが形成され、この長穴62aをケース6
1の内側から塞ぐために腰の強い遮光シート63で覆
い、その周辺部を弱シールで接着したものである。遮光
シート63は、一辺が底板62の中央部付近で係止され
ており、残りの部分が接着剤により図6中の2点鎖線で
示すように底板62の形状に沿って貼られている。
【0030】インスタントカメラの裏蓋65の内壁に
は、前記長穴62aに対応する位置に同数の押上げ部材
66が設けられている。この押上げ部材66は、その断
面図である図8に示すように、支持部材67に対し押圧
部材68を裏蓋65の厚み方向に移動自在に設け、押圧
部材68の下方に板バネ69を組み込んだものである。
これにより、押上げ部材66は裏蓋65から離れる方向
へ付勢される。
【0031】そして、インスタントカメラにフイルムパ
ック60を装填後、裏蓋65を閉じると裏蓋65の内壁
に設けられた押上げ部材66が、フイルムパックの底板
62に形成された長穴62aからフイルムパック60内
に進入し、遮光のために貼られていた遮光シート63の
接着を剥がす。遮光シート63は、一辺を底板62の中
央部で係止された状態で他方を押上げ部材66に押し上
げられる。フイルムユニット70は、押上げ部材66の
押圧と遮光シート63が有する弾性とにより、排出口4
2に向かう一端側とクロー部材と係合する他端側とがケ
ース61の前面に押しつけられるので、露光済みフイル
ムユニットの排出が安定する。
【0032】次に本発明の第3実施例について説明す
る。なお、説明以外の詳細については上記第1,2実施
例と同様であるので省略する。図9及び図10に示すよ
うに、本実施例のインスタントカメラに使用されるフイ
ルムパック72は、これを構成するケース73の底板7
4に4個の穴74aが形成され、この穴74aをケース
73の内側から塞ぐために遮光板75で覆い、その周辺
部を弱シールで接着したものである。遮光板75は、ケ
ース73と同材質のプラスチック製の板であり、ある程
度の強度が必要である。また、遮光板75の端縁には切
欠75aが形成されている。この切欠75aは底板74
に形成された突片74bに嵌合され、遮光板75は突片
74bに沿って移動することになる。これにより、接着
を剥がされた遮光板75はケース73内でズレ動かない
ように規制されている。
【0033】前記遮光板75の上面には、プラスチック
製あるいは硬質ゴム等の圧板77が取り付けられてい
る。この圧板77は、フイルムユニット78の中央部を
押し上げる円筒部77aと、フイルムユニット78の周
辺部を押し上げる板バネ部77bと、圧板77全体を底
板74から離れる方向へ付勢する脚部77cとからな
る。板バネ部77bの先端部は円弧状に成形されてお
り、フイルムユニット78に傷を付けるのを防いでい
る。
【0034】インスタントカメラの裏蓋80の内壁に
は、前記穴74aに対応する位置に同数の押上げ部材8
1が設けられている。この押上げ部材81の断面図であ
る図11に示すように、支持部材82に対し押圧部材8
3を裏蓋80の厚み方向に移動自在に設け、押圧部材8
3の下方にコイルバネ84を組み込んだものである。こ
れにより押圧部材83は裏蓋80から離れる方向へ付勢
される。
【0035】そして、インスタントカメラにフイルムパ
ック72を装填後、裏蓋80を閉じると裏蓋80の内壁
に設けられた押上げ部材81が、フイルムパックの底板
74に形成された穴74aからフイルムパック72内に
進入し、底板74と遮光板75との接着を剥がして遮光
板75を持ち上げる。遮光板75が押上げ部材81に持
ち上げられることにより、遮光板75の上面に取り付け
られたプラスチック製の圧板77がフイルムユニット7
8を上方へ押し上げる。このとき、圧板77の円筒部7
7aはフイルムユニット78の中央部を押し上げる。ま
た、板バネ部77bはフイルムユニット78の端部を押
し上げるので、排出口42に向かう一端側とクロー部材
と係合する他端側とがケース73の前面に押しつけられ
るので、露光済みフイルムユニットの排出が安定する。
【0036】次に本発明の第4実施例について説明す
る。なお、説明以外の詳細については上記第1,2,3
実施例と同様であるので省略する。図12及び図13に
示すように、本実施例のインスタントカメラに使用され
るフイルムパック90には、これを構成するケース91
の底板92の中央近辺に2個のピン92aと、このピン
92aを挟むように2個の長穴92bとが設けられてい
る。この底板92には内側から、ピン92aが貫通する
穴93aと、上方に向かって折り曲げられた折曲部93
bとが形成された腰の強い遮光シート93が取り付けら
れ、前記長穴92bを塞いで遮光する。遮光シート93
は、ピン92aが潰されてカシメられることにより中央
部が底板92に取り付けられ、周辺部は接着剤によって
底板92に弱シールされる。
【0037】ところで、フイルムパック90は、未使用
時にはフイルムユニット94の上部に遮光カバー(図示
せず)が収められて露光開口95を塞ぎ、フイルムユニ
ット94を遮光している。この状態で遮光カバーを押す
と、遮光カバーと露光開口95との間には隙間が発生
し、この隙間から外光が進入してフイルムユニット94
を露光してしまうことがある。これを防止するために、
底板92の両側縁部にフイルムパック90の縦方向に延
長された円弧状のリブ96を設けた。このリブ96は、
フイルムユニット94の裏面に当接して露光開口95側
に押し上げる。このように、フイルムユニット94の厚
みとリブ96の高さによって遮光カバーは僅かしか押し
下げられないので、露光開口95との間にできる隙間は
ごく狭く、たとえ隙間ができてもケース内91に進入し
た外光はリブ96の外側に向かうのでフイルムユニット
94を誤って露光してしまうことはない。
【0038】インスタントカメラの裏蓋97の内壁に
は、前記長穴92bに対応する位置に同数の押上げ部材
98が設けられている。この押上げ部材98の断面図で
ある図14に示すように、支持部材98aに対し押圧部
材98bを裏蓋97の厚み方向に移動自在に設け、押圧
部材98bの下方に板バネ98cを組み込んだものであ
る。これにより、押圧部材98bは裏蓋97から離れる
方向へ付勢される。
【0039】そして、インスタントカメラにフイルムパ
ック90を装填後、裏蓋97を閉じると裏蓋97の内壁
に設けられた押上げ部材98が、底板92に形成された
長穴92bからフイルムパック90内に進入し、遮光の
ために貼られていた遮光シート93の周辺部の接着を剥
がす。遮光シート93は、中央部が底板92に係止され
た状態で周辺部を押上げ部材98に押し上げられる。こ
れにより遮光シート93は、押上げ部材98の押圧と自
身のもつ弾性とによりフイルムユニット94を全体的に
押し上げる。また遮光シート93の折曲部93bにより
フイルムユニット94の端部も押し上げられるので、排
出口42に向かう一端側とクロー部材と係合する他端側
とがケース91の前面に押しつけられ、露光済みフイル
ムユニットの排出が安定する。
【0040】また、フイルムユニット94はリブ96の
押圧により、リブ96の円弧形状に沿って密接している
ので、フイルムパック90をインスタントカメラに装填
するときに、押上げ部材98と長穴92bとによる隙間
に外光が進入しても、外光はリブ96とフイルムユニッ
ト94の裏面とで囲まれた空間までしか届かないので、
フイルムユニット94が露光することはない。
【0041】また、前記第4実施例のフイルムパック9
0を僅かに改良することによって、フイルムユニットの
中央部も強力に押し上げられるようすることができる。
図15に示すように、底板92の中央部には、フイルム
ユニットに向かって突出したリブ100が設けられ、遮
光シート93の中央部には、3辺の切り込み部101
a,101b,101cと1辺の折り曲げ部101dと
により、遮光シート93の平面部から緩やかに起立した
押圧片102が設けられている。
【0042】図16に示すように、この遮光シート93
を前述したように底板92の内側に取り付けると、押圧
片102の形成によりできた開口101eにはリブ10
0が入り込む。そして、押圧片102の中間部102a
はリブ100によって支えられ、先端部102bはフイ
ルムユニット94の裏面と当接する。フイルムユニット
94は、押圧片102とこれを支持するリブ100とに
より、中央部が押し上げられる。なお、フイルムユニッ
ト94の周辺部については、すでに説明したように押上
げ部材と遮光シートの折曲部によって押し上げられる。
【0043】また、同様の手法によりフイルムユニット
の中央部を押し上げる方法として、図17に示すように
することもできる。底板92の中央部には、フイルムユ
ニットに向かって突出したリブ104,105が設けら
れている。この2個のリブ104,105は、高さはリ
ブ105の方が高く、幅はリブ104の方が広くなって
いる。
【0044】遮光シート93の中央部には、3辺の切り
込み部106a,106b,106cと2辺の折り曲げ
部106d,106eとにより、遮光シート93の平面
部から緩やかに起立した支持片107が設けられてい
る。また、この支持片107にも3辺の切り込み部10
7a,107b,107cが形成され、支持片107の
面107dと連なる押圧片108が形成されている。
【0045】図18に示すように、この遮光シート93
を前述したように底板92内側に取り付けると、支持片
107の形成によりできた開口106fにはリブ104
が入り込み、押圧片108の形成によりできた開口10
7eにはリブ105が入り込む。そして、支持片107
の先端部107fをリブ104に突きあて、押圧片10
8の中間部108aはリブ105によって支えられ、先
端部108bはフイルムユニット94の裏面と当接す
る。フイルムユニット94は、支持片107と、押圧片
108及びこれを支持するリブ105とにより、中央部
が押し上げられる。なお、フイルムユニット94の周辺
部については、すでに説明したように押上げ部材と遮光
シートの折曲部によって押し上げられる。
【0046】なお、上記第2,3実施例ではフイルムパ
ック底板に設けた穴とインスタントカメラの裏蓋に設け
た押上げ部材とを共に4個とし、第4実施例では2個と
したが、この数はフイルムユニットの大きさや剛性等に
より任意に変更可能である。
【0047】図22を参照して説明したように、従来の
フイルムパックの排出口には補強の目的で金属製のクリ
ップが嵌め込まれている。しかし、このクリップは廃棄
適性の向上にとって不適応なものであるため廃止する必
要がある。しかし、このクリップを廃止することにより
排出口の強度が低下し、フイルムパック内からのフイル
ムユニットの押圧で、図19に示すように排出口110
が変形してしまうことがある。排出口110が変形する
とフイルムユニットの平面性の維持が難しくなり、質の
よい写真が得られなくなることがある。また、現像済み
のフイルムユニットの排出が不安定になったり、排出口
と展開ローラとの位置関係が定まらず現像液の展延が不
安定になることもある。
【0048】上記問題を解決するために、図20に示す
ように、インスタントカメラのフイルムパック装填室内
に突起112を形成し、この突起112を排出口110
に当接させて変形を防止するようにしてもよい。また、
図21に示すように、突起112をさらに突出させて積
極的に排出口110を変形させることもできる。通常フ
イルムユニットの現像液ポッド内では、中央部付近の現
像液の分布が最も多いため、排出口110でこの中央部
を押すことにより現像液の分布を均一に補正することが
できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフイルム
パックは、インスタントカメラの裏蓋に設けられた圧板
による押圧と、フイルムパック内の遮光シートによる弾
性力とでフイルムユニットの周辺部をケースの前面側に
押しつけられるので、フイルムユニットの一端側は排出
口に入り込みやすくなり、他端側はクロー部材と係合し
やすくなり、安定した露光済みフイルムユニットの排出
が可能となる。また、裏蓋の内側に設けられた押上げ部
材と、フイルムパック内に設けられた遮光板及び非金属
製の圧板とによりフイルムユニットの周辺部をケースの
前面側に押しつけることができるので、同様に、安定し
た露光済みフイルムユニットの排出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のインスタントカメラ及びフイルム
パックの構造を示す要部断面図である。
【図2】インスタントカメラの使用状態の外観を示す斜
視図である。
【図3】インスタントカメラの非使用状態の外観を示す
斜視図である。
【図4】第1実施例のフイルムパックの分解斜視図であ
る。
【図5】第1実施例の圧板の別の例を示す説明図であ
る。
【図6】第2実施例のフイルムパックの構造を示す要部
断面図である。
【図7】第2実施例のフイルムパックの分解斜視図であ
る。
【図8】第2実施例の押上げ部材の構造を示す要部断面
図である。
【図9】第3実施例のフイルムパックの構造を示す要部
断面図である。
【図10】第3実施例のフイルムパックの分解斜視図で
ある。
【図11】第3実施例の押上げ部材の構造を示す要部断
面図である。
【図12】第4実施例のフイルムパックの構造を示す要
部断面図である。
【図13】第4実施例のフイルムパックの分解斜視図で
ある。
【図14】第4実施例の押上げ部材の構造を示す要部断
面図である。
【図15】第4実施例の別の例を用いたフイルムパック
の分解斜視図である。
【図16】第4実施例の別の例を用いたフイルムパック
の要部断面図である。
【図17】第4実施例の更に別の例を用いたフイルムパ
ックの分解斜視図である。
【図18】第4実施例の更に別の例を用いたフイルムパ
ックの要部断面図である。
【図19】フイルムパックの排出口の変形状態を示す説
明図である。
【図20】排出口変形防止方法の説明図である。
【図21】排出口を積極的に変形させる例の説明図であ
る。
【図22】従来のフイルムパックの外観を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 インスタントカメラ 11 本体部 31,65,80,97 裏蓋 32,70,78,94 フイルムユニット 33,60,72,90 フイルムパック 39,61,73,91 ケース 39b,62,74,92 底板 45,63,93 遮光シート 48,77 圧板 66,81,98 押上げ部材 75 遮光板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面側に露光開口,背面側に開口が形成
    され、この開口を塞ぐように内側から弾性力の強い遮光
    シートで覆ったケースと、このケースに積層して収納さ
    れる自己処理型フイルムユニットとからなるフイルムパ
    ックが装填されるフイルムパック装填室を有し、このフ
    イルムパック装填室を開閉する裏蓋の内側に、フイルム
    ユニットを押し上げる圧板装置が設けられたインスタン
    トカメラにおいて、 前記圧板装置は、裏蓋を閉じる操作により前記開口から
    ケース内に進入し、前記遮光シートの弾性力を利用して
    フイルムユニットの中央部と周辺部とを押し上げる圧板
    であることを特徴とするインスタントカメラ。
  2. 【請求項2】 前面側に露光開口,背面側に開口が形成
    され、この開口を塞ぐように非金属製の圧板が取り付け
    られた遮光板が内側に配置されたケースと、このケース
    に積層して収納される自己処理型フイルムユニットとか
    らなるフイルムパックが装填されるフイルムパック装填
    室を有し、このフイルムパック装填室を開閉する裏蓋の
    内側に、フイルムユニットを押し上げる圧板装置が設け
    られたインスタントカメラにおいて、 前記圧板装置は、裏蓋を閉じる操作により前記開口から
    ケース内に進入し、バネ付勢により前記遮光板を均一に
    押し上げる押上げ部材であることを特徴とするインスタ
    ントカメラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3361310A1 (en) * 2017-02-10 2018-08-15 FUJIFILM Corporation Developer spreading device, printer and digital camera with printer
EP3361309A1 (en) * 2017-02-10 2018-08-15 FUJIFILM Corporation Developer spreading device, printer and digital camera with printer

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EP3361309A1 (en) * 2017-02-10 2018-08-15 FUJIFILM Corporation Developer spreading device, printer and digital camera with printer
US10114273B2 (en) 2017-02-10 2018-10-30 Fujifilm Corporation Developer spreading device, printer, and digital camera with printer

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