JP2987283B2 - インスタントフイルムパック及びカメラ - Google Patents

インスタントフイルムパック及びカメラ

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JP2987283B2
JP2987283B2 JP5303106A JP30310693A JP2987283B2 JP 2987283 B2 JP2987283 B2 JP 2987283B2 JP 5303106 A JP5303106 A JP 5303106A JP 30310693 A JP30310693 A JP 30310693A JP 2987283 B2 JP2987283 B2 JP 2987283B2
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政信 木原
田村  剛
龍児 上村
紘 大村
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)
  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄及びリサイクルの
適性に優れたローコストなインスタントフイルムパック
及びカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】撮影したその場で、すぐに写真が見られ
るカメラとしてインスタントカメラが広く知られてい
る。このインスタントカメラは、カメラ本体のフイルム
パック装填室にインスタントフイルムパックを装填して
使用される。インスタントフイルムパックには、自己処
理型のフイルムユニットが積層して収納されている。そ
して、1枚撮影する毎にフイルムユニットがカメラ本体
上面に設けられた取出し口から取り出される。このと
き、カメラ本体内の展開ローラがフイルムユニットの現
像液ポッドを裂開して現像液を露光面に展延して現像処
理を行う。これにより、取り出されたフイルムユニット
にはしばらくすると画像が現れる。
【0003】インスタントフイルムパックは、図18に
示すようなプラスチック製のケース2にフイルムユニッ
ト3を積層して収納したもので、ケース2は、露光開口
4を有する枠体2aと、底板2bとから構成されてい
る。また、枠体2aには、切欠き6が露光開口4に連続
するように形成されており、この切欠き6には撮影済み
のフイルムユニット3を排出するためのクロー部材5が
入り込む。更に、ケース2の一端部側には排出口7が形
成されており、撮影済みのフイルムユニット3を排出す
る。この排出口7を構成する枠体2aの上側部分には、
金属製のクリップ8が嵌め込まれており、排出口7を補
強している。また、ケース2内で金属製の圧板9が底板
2bに取り付けられており、この圧板9は複数の切欠き
と折り曲げ加工とによりバネ性が付与されている。圧板
9は、このバネ性により、フイルムユニット3を露光開
口4側へ押し付けて、フイルムユニット3に平面性を与
えている。
【0004】このようなインスタントフイルムパックは
インスタントカメラに装填されて、収納した全てのフイ
ルムユニットの撮影が終了するとインスタントカメラか
ら取り出され、不燃物として廃棄処分される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、廃棄処
分されるフイルムパックは、プラスチック製のケース2
と金属製の圧板9及び補強用のクリップ8というように
異なる種類の材料が用いられているため、そのまま捨て
ることは環境保護の観点から好ましくない。これに対
し、これを分解して同一材料毎に廃棄したり、これらを
リサイクルしたりすることも考えられるが、この場合に
は、ケースを破壊して金属製の圧板9やクリップ8を取
り出す必要がある。したがって、大量に廃棄やリサイク
ル処理する場合にはコストがかかり過ぎるため、現実的
には各材料毎に分別処理することは困難である。また、
上記金属製の圧板9は加工費用が高く、フイルムパック
自体のコストを高くしたり、フイルムパックの重量を増
加させてしまうという問題がある。
【0006】また、実開昭63−150939号公報あ
るいは実開昭63−150954号公報には、圧板の内
蔵を廃止したフイルムパックが示され、カメラの裏蓋に
設けた圧板によってフイルムユニットが露光開口側に押
しつけられるようになっている。したがって、このよう
なフイルムパックを用いることにより、金属製の圧板を
廃止することができるが、この場合には、フイルムパッ
ク内に圧板が無くなることにより、露光開口側における
遮光不良という新たな問題が発生する。すなわち、フイ
ルムパック内の圧板が無くなりフイルムユニットが支持
されないため、未使用のフイルムパックをインスタント
カメラにセットするときに、誤って露光開口を遮光する
遮光シートを押し下げてしまうと、露光開口枠と押し下
げられた遮光シートとの間に隙間ができ、この隙間から
光が回り込み、フイルムユニットを露光してしまうおそ
れがある。特に、インスタントフイルムユニットの場合
には、フイルム排出口側の端部に現像液ポッドが配置さ
れるとともに、反対側の端部には余剰の現像液を吸収す
るトラップ部が配置されるから、中央部の露光部に比べ
て両端部が膨らんでその厚みに差が生じる。したがっ
て、フイルムユニットを単に集積してケースに収納する
場合には、その厚みの差によって中央に位置する露光部
が押し下げられやすく、前述したような遮光不良が発生
しやすくなるという問題がある。
【0007】本発明は上記課題を解決するものであり、
従来のインスタントフイルムパックに必要であった金属
製の圧板を省略して、フイルムパックの製造コストを低
減し、また使用後には簡単に廃棄やリサイクル処理する
ことができるとともに、フイルムパックの遮光性も向上
するようにしたインスタントフイルムパックを提供し、
併せてこのようなフイルムパックが用いられるように改
良したカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、ケース内にフイルムユニ
ットとケースの底板との間で配置され、弾性を有し前記
押圧用開口を塞ぐための底板側遮光シートと、フイルム
ユニットの排出方向に沿った両側の端縁部を押圧するよ
うに、前記遮光シートの両側縁部に沿って底板に円弧状
に突出して形成されたユニット支持突起とを備え、前記
押圧部材の進入により遮光シートが弾性変形して、フイ
ルムユニットがケースの上面に向けて押圧されるように
したものである。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記ユニット支持突起を、ケースに
規定枚数のフイルムユニットを収納したときに、現像液
ポッド等を有する両端部と中央部の露光部との厚みの相
違からくる最下部のフイルムユニットの湾曲に対応した
曲線で底板から突出するように形成したものである。
【0010】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
又は2記載のインスタントフイルムパックにおいて、前
記押圧用開口をインスタントフイルムパックの排出方向
に複数個離して形成し、遮光シートとケースの底板との
間には、前記押圧用開口を塞ぐための副遮光シートを配
置し、この副遮光シートは押圧部材の進入によりその内
側が持ち上がるように、外側部分を底板に固着したもの
である。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項1な
いし3のいずれか記載のインスタントフイルムパックを
用いるカメラにおいて、裏蓋に、裏蓋を閉じた状態でイ
ンスタントフイルムパックの押圧用開口に対面する位置
にフイルムユニットの押圧部材を設け、この押圧部材
は、裏蓋を閉じる操作により、押圧用開口からインスタ
ントフイルムパック内に進入して、前記遮光シートを介
してフイルムユニットを露光開口側に押圧するようにし
たものである。
【0012】
【作用】インスタントカメラの装填室に未使用のインス
タントフイルムパックを装填し、カメラの裏蓋を閉じ
る。この裏蓋の閉じ操作により、裏蓋の内側に取り付け
られた押圧部材は、フイルムパックの底板に形成された
押圧用開口からケース内に進入する。ケース内に積層さ
れたフイルムユニットは、中央部,周辺部ともに遮光シ
ートが有する弾性と押圧部材の押圧とによりケースの前
面に押し付けられる。これにより、フイルムユニットの
現像液が内包された一端側はケースの排出口に対面した
位置にセットされるから、ケースの排出口にフイルムユ
ニットが確実に入り込む。また、フイルムユニットの他
端側もクロー部材が係止する位置にセットされるから、
フイルムユニットがクロー部材で確実に係止させられ、
排出口から排出される。
【0013】また、ユニット支持突起により、規定枚数
分のフイルムユニットをケース内で支持することがで
き、これにより、フイルムパックをインスタントカメラ
にセットする際に、誤って露光開口の遮光シートを押し
下げようとしても、ユニット支持突起がフイルムユニッ
トを支持するため、ケース内に沈み込むことがない。し
たがって、露光開口枠部と遮光シートとの間に隙間が発
生することがなく、誤ってフイルムユニットを露光させ
てしまうことがなくなる。
【0014】
【実施例】図1に示すように、本発明を実施したインス
タントフイルムパック10は、プラスチックで形成され
た矩形体状のケース11に、フイルムユニット12を積
層して収納したものである。ケース11は、矩形枠状の
ケース本体11aと矩形状の底板11bとから構成され
ている。そして、フイルムユニット12や後に説明する
遮光カバー14,遮光シート30を内蔵した状態で、こ
れらケース本体11aと底板11bとが接着剤や超音波
溶着等により接合される。フイルムユニット12には、
露光部12aと、現像液を内包した現像液ポッド12b
と、現像時に余分な現像液を吸収するトラップ部12c
とが設けられている。これら現像液ポッド12bとトラ
ップ部12cとは露光部12aよりも少し膨らんでお
り、したがって、このフイルムユニット12を10枚程
度積層してケース11に収納すると、両端部の厚みが大
きく中央部の厚みが少なくなる。
【0015】ケース本体11aの上面側には、フイルム
ユニット12への露光範囲を決定する露光開口13が形
成されている。この露光開口13は、未使用時には最上
層のフイルムユニット12の上に重ねられている上側遮
光カバー14により覆われている。露光開口13には、
周知のクロー部材5が入り込む切欠き15が連続して形
成されている。また、ケース本体11aの一端部の上側
には、スリット状の排出口16(図5参照)が形成され
ている。この排出口16からは、フイルムパック10の
セット直後に、後に説明するシャッタボタン49が押さ
れることで上側遮光カバー14が排出される他に、撮影
後にはフイルムユニット12が排出される。また、排出
口16側の露光開口13の角部は矩形に切りかかれてお
り、デート写し込み用の切欠き13aとされている。そ
して、この切欠き13aに対応するインスタントカメラ
のフイルムパック装填室には、デート写し込み機構(図
示せず)が配置される。デート写し込み機構は、フイル
ムユニット12の排出時に、日付や時刻等を写し込む。
【0016】図2に示すように、底板11bには、1対
の押圧用開口20と、1対のユニット支持板22とが設
けられている。1対の押圧用開口20は、フイルムユニ
ット12の排出方向に離して設けられており、排出方向
に直交する方向に長い矩形状に形成されている。この押
圧用開口20は、フイルムユニット12を露光開口13
側に押圧するカメラ側の押圧部材25がフイルムパック
10内に進入する際の入口となる。なお、押圧用開口2
0は矩形状に形成する他に、楕円や円、その他矩形の角
を丸くしたもの等の適宜形状に形成してもよい。
【0017】1対のユニット支持板22は、ユニット排
出口16と直交する方向で底板11bの両側端部に突出
するように形成されている。この突出した形状は、図1
に示すように、ケース11に規定枚数(本実施例では1
0枚)のフイルムユニット12と上側遮光カバー14と
を収納したときに、現像液ポッド12bやトラップ部1
2cを有する両端部と中央部分の露光部12aとの厚み
の相違からくる最下部のフイルムユニット12の湾曲に
対応した曲線とされている。したがって、最上部のフイ
ルムユニット12は平坦とされて、露光開口13側に押
しつけられる。しかも、フイルムパック10をカメラへ
装填する時に、誤って露光開口13の上側遮光カバー1
4を押し下げるように持ってしまった場合でも、フイル
ムユニット12はユニット支持板22で支持されるた
め、露光開口13から上側遮光カバー14が沈み込むこ
とがなく、フイルムユニット12への光の回り込みが防
止される。
【0018】図1に示すように、底板11bには、フイ
ルムユニット12よりも1まわり小さいサイズで形成さ
れた底板側遮光シート30が設けられている。この底板
側遮光シート30は、カシメ部31を介して1対のユニ
ット支持板22の間で底板11bに取り付けられてい
る。カシメ部31は、図2に示すように、遮光シート3
0の中央部付近に設けた1対の取付孔32から、取付ピ
ン31aを突き出した後に、この突出したピン31aを
溶着によりつぶして形成されている。また、遮光シート
30にはカシメ部31を通る折り曲げ線に沿って、切欠
き33a,33bが形成されており、遮光シート30が
押圧部材25により容易にカシメ部31で曲がるように
されている。
【0019】また、底板11bの押圧用開口20の周縁
部には接着剤が塗布されて接着層34が形成されてお
り、これにより押圧用開口20を遮光シート30により
シールしている。接着層34は、弱い接着力の接着剤が
用いられ、これにより、後に説明するように、カメラの
裏蓋に設けた押圧部材25が入り込む際に、この部分の
接着が簡単に剥がされる。また、接着剤は押圧用開口2
0の周縁部に塗布する代わりに、遮光シート30の接着
部分や、全面に塗布してもよい。
【0020】底板側遮光シート30は腰が強く、弾性が
あるプラスチックフイルムにより、厚みが0.15〜
0.5mm、より好ましくは0.2〜0.4mmで形成され
ている。とくに、耐熱性に優れ高温でも変形が起きにく
く、しかも耐経時性に優れ負荷をかけておいても長時間
形状を保つ性質を有するため、高温で負荷をかけておい
ても性能劣化が少ない、ポリカーボネートやポリアリレ
ート等のプラスチックフイルムが好ましい。
【0021】遮光シート30の表面は滑り性が良いこと
が好ましく、それによりインスタントカメラ側の押圧部
材25が接触して、この遮光シート30を押し上げて
も、押圧部材25に横方向などからの無理な力がかから
ず、押圧部材25の摺動性を損なうことが無く、耐久性
も向上する。
【0022】また、フイルムユニット12と遮光シート
30との間の滑り抵抗μ1と、各フイルムユニット12
間の滑り抵抗μ2との関係を、μ1>μ2に設定するこ
とで、フイルムパック10内の最下層のフイルムユニッ
ト(10枚目のフイルムユニット)12と遮光シート3
0との間に、各フイルムユニット12間の滑り抵抗μ2
よりも大きい滑り抵抗μ1が発生する。これにより、9
枚目排出時に10枚目が引きずられて排出されることが
なく、しかも、滑り抵抗μ1も最後のフイルムユニット
12を円滑に排出することができる程度の小さな滑り抵
抗に設定するため、最後のフイルムユニット12の排出
時には、クロー部材からフイルムユニット12が外れる
ことなく、これを確実に排出することができる。さらに
は、クロー部材にかかる負担を軽減することができる。
前記滑り性の付与方法は、遮光シート30の表面にしぼ
面、艶消しなどを加工しても良いし、プラスチックフイ
ルムを製造する際に滑剤を加えてもよい。
【0023】この底板側遮光シート30は、フイルムユ
ニット12の現像液ポッド12b側とトラップ側12c
との端縁が幅4〜7mm程度で、露光開口13側にくの字
状に折り曲げられており、この折り曲げ部30aの弾性
変形による反発力で、フイルムユニット12の両端部を
露光開口13側に確実に押しつけるようにしている。し
たがって、現像液ポッド12b側のフイルムユニット1
2の端縁がユニット排出口16に臨む位置に確実にセッ
トされ、フイルムユニット12を確実に排出することが
できる。また、トラップ部12c側のフイルムユニット
12の端縁がクロー部材の切欠き15側に押しつけられ
ることにより、クロー部材によるフイルムユニット12
の係止が確実に行えるようになり、フイルムユニット1
2の排出を確実に行うことができる。
【0024】次に、上記フイルムパック10を用いるイ
ンスタントカメラについて説明する。インスタントカメ
ラの使用状態を示す図3において、このインスタントカ
メラ40は、薄型の箱状の輪郭を持った本体部41と、
この本体部41に一体に設けられたグリップ42と、本
体部41に対し起伏自在なレンズボード43と、このレ
ンズボード43を下方から支持する支持ステー44,4
5と、前記支持ステー44と本体部41とに係合された
左手指支持体46とを備えている。さらに、前記本体部
41とレンズボード43との間には撮影光路を覆う蛇腹
47が設けられている。
【0025】前記グリップ42には、前面上部にシャッ
タレリーズ操作を行うシャッタボタン49が設けられて
いる。また、本体部41には、撮影範囲を視認するため
のファインダ50及びストロボ装置51が設けられてい
る。さらに、上面には撮影済みのフイルムユニットが取
り出されるスリット状の取出し口52が設けられてい
る。
【0026】前記レンズボード43は、前面に撮影レン
ズ54,前面内部にシャッタ及び絞り機構等が設けられ
ており、カメラの不使用時には取付軸部55を中心とし
て本体部41の前面に倒伏される。また、前記支持ステ
ー45は、レンズボード43の起伏に連動するために、
レンズボード43と本体部41とに係合しており、カメ
ラ40の不使用時には取付軸56を中心にレンズボード
43に対して回動し、スリット57から本体部41内に
収納されるようになっている。また、左手指支持体46
は、取付軸58を介して本体部41に回動自在に取り付
けられており、支持ステー44のスリット44aにピン
46aが係合している。したがって、レンズボード43
が倒伏されるときには支持ステー44に連動してレンズ
ボード43と本体部41との間に収納される。これによ
り、カメラ40は不使用状態において図4に示すような
薄型の箱状となり携帯性が向上する。
【0027】図3に示すように、蛇腹47は、レンズボ
ード43と本体部41とを光密に連結するように取り付
けられている。この蛇腹47は伸縮自在となっており、
レンズボード43の倒伏に連動して本体部41内を遮光
したまま折り畳まれ、本体部41とレンズボード43と
の間に収納されるようになっている。
【0028】また、インスタントカメラ40の断面図で
ある図5に示すように、本体部41の背面にはヒンジ6
0を介して裏蓋61が設けられており、この裏蓋61を
開くとフイルムパック装填室が露呈される。フイルムパ
ック装填室には、前記フイルムパック10が装填され
る。なお、図5に示すフイルムパック10には5枚のフ
イルムユニット12が描かれているが、これはフイルム
ユニット12の厚みを誇張したものであり、実際には、
図1に示すように10枚のフイルムユニット12が積層
して収納されている。
【0029】フイルムパック装填室の上壁には、フイル
ムパック10から排出されたフイルムユニット12を前
述した取出し口52に送るための排出口65が形成され
ており、その上部には展開ローラ対66が設けられてい
る。この展開ローラ対66は、それぞれ矢印方向に回転
することによって露光されたフイルムユニット12を挟
み込み、フイルムユニット12の現像液ポッド12bを
押圧して裂開し、現像液を露光部12aに展延する。さ
らに、展開ローラ対66の上部には排出通路67が形成
されており、フイルムユニット12は排出通路67を経
て前記取り出し口52から排出される。
【0030】図5に示すように、裏蓋61の内側には押
圧部材25が設けられている。この押圧部材25は、突
出ブロック71と、板バネ72と、これらを保持する保
持部材73とから構成されている。図2に示すように、
保持部材73は、フイルムパック10の押圧用開口20
に対面する位置で裏蓋61から突出するように形成され
ており、図6に示すように、突出ブロック71及び板バ
ネ72を保持する保持穴73aを備えている。突出ブロ
ック71は先端部71aが断面円弧形状に丸くされてお
り、また、フランジ71bにより保持部材73の保持穴
73aから脱落することのないようにされている。板バ
ネ72は、突出ブロック71を保持部材73から突出さ
せるように付勢する。なお、板バネ72を用いる代わり
に、コイルバネで突出ブロック71を突出方向に付勢す
るようにしてもよい。この突出ブロック71は、板バネ
72により、最大突出位置と最小突出位置との間で変位
する。最大突出位置では、突出ブロック71により、最
後のフイルムユニット12が遮光シート30を介して露
光開口13に押しつけられる。また、最小突出位置で
は、突出ブロック71は、規定枚数分のフイルムユニッ
ト12が装填された状態で上側遮光カバー14を露光開
口13に押しつける。
【0031】図5に示すように、押圧部材25は、前記
押圧用開口20からフイルムパック10内に進入し、底
板側遮光シート30を押圧する。これにより、遮光シー
ト30は底板11bから浮き上がってフイルムユニット
12が露光開口13側に押しつけられる。また、遮光シ
ート30自身が有する弾性と押圧部材25の押圧とによ
りフイルムユニット12の現像液ポッド12b側とトラ
ップ部12c側の端部が押し付けられる。したがって、
フイルムユニット12のトラップ部12c側はクロー部
材に確実に引っ掛かり、ポッド部12b側は排出口65
に確実に入り込む。
【0032】次に上記実施例の作用について説明する。
先ず、図5に2点鎖線で示すように、インスタントカメ
ラ40の裏蓋61を開放して、フイルムパック装填室に
フイルムパック10を装填する。インスタントカメラ4
0は、非使用時には図4に示すような薄型の箱状に折り
畳まれている。使用するときにはレンズボード43を引
き起こして、これを支持ステー44,45で支持し、図
3に示す使用状態にする。
【0033】図5に示すように、フイルムパック10の
装填後に裏蓋61を閉じると、押圧部材25はフイルム
パック10の底板11bに形成された押圧用開口20か
らフイルムパック10内に進入する。進入した押圧部材
25の突出ブロック71により、遮光シート30を介し
てフイルムユニット12及び上側遮光カバー14をケー
ス本体11aの露光開口13側に押し付ける。したがっ
て、遮光シート30の折り曲げ部30aにより、フイル
ムユニット12及び上側遮光カバー14の両端部はケー
ス本体11a側に確実に押しつけられる。
【0034】フイルムパック10の装填後には、図3に
示すように、シャッタボタン49を一度押すことにより
シャッタレリーズが行われ、遮光カバー14の排出が行
われる。この排出は、クロー部材が切欠き15に進入し
て遮光カバー14に係止し、排出口16に送りだすこと
により行われる。送り出された遮光カバー14は、フイ
ルムパック装填室の排出口65を通り、展開ローラ対6
6により排紙通路67を経て、取出し口52から排出さ
れる。以降、露光開口13に未露光のフイルムユニット
12がセットされ、撮影可能状態になる。そして、レリ
ーズ操作により撮影が行われる毎に、撮影済みのフイル
ムユニット12が排出される。
【0035】なお、上記実施例では、フイルムユニット
12を押し付けるために押圧部材25に板バネ72を設
けたが、これの代わりに、フイルムユニット12の枚数
や押圧力の変更に応じてコイルバネやねじりバネを用い
てもよい。また、押圧部材25はフイルムユニット12
の幅方向に長く一体的に形成したが、これは図7に示す
ように、フイルムユニットの幅方向に分断させた4個の
押圧部材75を裏蓋74に形成してもよい。さらには、
押圧部材25,75や押圧用開口20の数量や形状は、
フイルムユニット12の大きさや剛性等により任意に変
更可能である。また、押圧用開口20を確実に遮光する
ために、遮光シート30の周辺部を弱い接着力の接着剤
によりシールしたが、これに代えて、遮光シート30自
体の弾性のみで押圧用開口20を塞ぐようにしてもよ
く、この場合には図2に示す接着層34を省略すること
ができる。
【0036】また、上記実施例では、図1及び図2に示
すように、取付ピン31aの先端をつぶしたカシメ部3
1により底板側遮光シート30を底板11bに取り付け
たが、これに代えて、図8に示す第2実施例のように、
1対のユニット支持板22の間に遮光シート76を単に
配置するだけでもよい。なお、説明以外の構成の詳細に
ついては上記第1実施例と同様であり、同一構成部材に
は同一符号が付してある。この場合にも、遮光シート7
6の折り曲げ部76aにより、フイルムユニット12の
両端部をケース本体11aに確実に押しつけることがで
き、フイルムユニット12の排出を確実に行うことがで
きる。
【0037】次に、図9及び図10に示す第3実施例に
ついて説明する。第3実施例は第1実施例の底板側遮光
シート30と底板11bとの間に副遮光シート80を設
けたものである。なお、説明以外の構成の詳細について
は上記第1実施例と同様であり、同一構成部材には同一
符号が付してある。副遮光シート80は、接着テープ8
1により、その外側端部側が底板11bに接着されてい
る。そして、押圧部材25の突出ブロック71の突出に
より接着テープ81による接着部を中心にして、副遮光
シート80は押し開かれる。このとき、裏蓋61が完全
に閉じられる前に、突出ブロック71はフイルムパック
10内に進入するが、この進入時に、遮光シート30と
副遮光シート80とユニット支持板22とにより、外光
がフイルムユニット側に回り込むことが確実に防止され
る。なお、副遮光シート80は、接着テープ81による
他にカシメ部や接着剤により底板11bに取り付けても
よい。
【0038】次に、図11及び図12に示す第4実施例
について説明する。なお、説明以外の構成の詳細につい
ては上記第1実施例と同様であり、同一構成部材には同
一符号が付してある。本実施例のフイルムパック82に
は、これを構成するケース83の底板83bの中央近辺
に2個の取付ピン84と、このピン84を挟むように、
フイルムユニット12の排出方向に2個の矩形状の押圧
用開口85とが設けられている。この底板83bにはそ
の内側面に、腰の強い遮光シート86が取り付けられお
り、押圧用開口85を塞いで遮光する。遮光シート86
は、取付孔86aに取付ピン84を挿入させた後に先端
をつぶすことによりカシメ部を形成し、このカシメ部に
より底板83bに固定される。また、押圧用開口85の
周縁部には図示しない接着剤が塗布され、この接着剤及
び遮光シート86により底板83bの押圧用開口85は
弱くシールされる。
【0039】図11に示すように、底板83bの中央部
には、フイルムユニット12に向かって突出した支持突
起87が設けられている。また、遮光シート86の中央
部には、3辺の切り込み部88a,88b,88cと1
辺の折り曲げ部88dとにより、遮光シート86の平面
部から緩やかに起立させるための押圧片89が形成され
ている。図12に示すように、この遮光シート86を底
板83bの内側に取り付けると、押圧片89の形成によ
りできた開口88eには支持突起87が入り込む。そし
て、押圧片89の中間部89aは支持突起87によって
支えられ、先端部89bはフイルムユニット12の裏面
の中央部に当接する。したがって、フイルムユニット1
2は、押圧片89とこれを支持する支持突起87とによ
り、中央部が押し付けられる。なお、フイルムユニット
12の両端部については、第1実施例と同じように押圧
部材25の進入によってフイルムユニット12側に押し
付けられた遮光シート86の折り曲げ部86bで押圧さ
れる。
【0040】次に図13及び図14に示す第5実施例に
ついて説明する。なお、説明以外の構成の詳細について
は上記第1実施例と同様であり、同一構成部材には同一
符号が付してある。図13に示すように、第5実施例
は、遮光シート90の押圧片91を支持片92で支持す
ることにより、フイルムユニット12の中央部の押し上
げに対し、後半の枚数目にいくにしたがい押し上げ力が
増すようにしたものである。このため、底板93の中央
部には、2個の突起93a,93bが突出して形成され
ている。この2個の突起93a,93bの内、一方の支
持突起93bは他方の係止突起93aよりも高く形成さ
れており、この支持突起93bによって押圧片91の中
間部91aを押圧している。また、係止突起93aは支
持片92と同じ幅で形成されており、この係止突起93
aによって支持片92の先端を係止する。
【0041】遮光シート90の中央部には、3辺の切り
込み部94a,94b,94cと2辺の折り曲げ部94
dとにより、遮光シート90の平面部から緩やかに起立
した支持片92が設けられている。また、この支持片9
2にも3辺の切り込み部95a,95b,95cと折り
曲げ部95dとが形成され、支持片92に連なる押圧片
91が形成されている。
【0042】図14に示すように、この遮光シート90
を前述したように底板93の内側に取り付けると、支持
片92の形成によりできた開口94fには係止突起93
aが入り込み、押圧片91の形成によりできた開口95
eには支持突起93bが入り込む。そして、支持片92
の先端部92aを係止突起93aに突きあて、押圧片9
1の中間部91aは支持突起93bによって支えられ、
先端部91bはフイルムユニット12の裏面と当接す
る。フイルムユニット12は、支持片92と、押圧片9
1及びこれらを支持する突起93a,93bとにより、
中央部が押し付けられる。なお、フイルムユニット12
の現像液ポッド12b側の端部と、トラップ部12c側
の端部とは、第1実施例と同じように、押圧部材25と
遮光シート90の折り曲げ部90aによって押し付けら
れる。
【0043】なお、上記各実施例では、底板側遮光シー
トの両端部を露光開口側に折り曲げて、この折り曲げ部
により、フイルムユニットの両端部をケース本体の露光
開口側に確実に押しつけるようにしたが、この折り曲げ
部を形成することなく、平板状の遮光シートを用いるよ
うにしてもよい。
【0044】図18を参照して説明したように、従来の
フイルムパックの排出口7には補強の目的で金属製のク
リップ8が嵌め込まれている。しかし、このクリップ8
は本発明の目的であるフイルムパックの廃棄適性やリサ
イクル処理適性の向上にとって不適応なものであるため
廃止する必要があるが、これを単に廃止すると、排出口
7の強度が低下し、フイルムパック内からのフイルムユ
ニットの押圧で、図15に示すように排出口100が変
形してしまうことがある。排出口100が変形するとフ
イルムユニットの平面性の維持が難しくなり、質のよい
インスタント写真が得られなくなることがある。また、
現像済みのフイルムユニットの排出が不安定になった
り、排出口と展開ローラとの位置関係が定まらず現像液
の展延が不安定になることもある。
【0045】上記問題を解決するために、図16に示す
ように、インスタントカメラのフイルムパック装填室内
で突起101を突出させて排出口100の変形を抑える
ように矯正してもよい。また、図17に示すように、突
起102をさらに突出させて積極的に排出口100を変
形させることもできる。通常フイルムユニットの現像液
を展開するときには、現像液が中央部付近に集まり易い
ため、排出口100でこの中央部を押すことにより現像
液の分布を均一に補正することができる。突起101,
102は、図のような平面状の押圧部材を有するものの
他に、緩く湾曲した円弧状の押圧部材としてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフイルム
パックは、ケースに押圧用開口を形成し、この押圧用開
口を弾性を有する遮光シートで遮蔽し、該開口からケー
ス内に進入する押圧部材をインスタントカメラの裏蓋に
設けたので、フイルムパック内に金属製の圧板を設ける
必要がなくなる。したがって、フイルムパックのコスト
の削減や軽量化が可能となる。また、金属製の圧板を廃
止することができるため、未使用状態において、フイル
ムユニットの露光開口側への押圧力が発生しない。した
がって、従来のように、フイルムユニットの排出口に金
属製のクリップを嵌めて、これを補強する必要がなくな
る。これにより、金属製の圧板の他に、金属製のクリッ
プも廃止することができ、使用済みのフイルムパックは
プラスチック材のみとなるから、そのままプラスチック
材として廃棄することができるほか、リサイクル処理も
容易になる。
【0047】また、底板には、遮光シートの両側縁部に
沿って底板から突出するように円弧状のユニット支持突
起を形成したから、インスタントカメラにフイルムパッ
クを装填した後に裏蓋を閉じる際に、裏蓋に設けた押圧
部材が押圧用開口に入り始めるときの遮光を確実に行う
ことができる。すなわち、裏蓋の閉じ開始直後は、裏蓋
が完全に閉まっておらず、また、押圧部材が押圧用開口
内に進入しはじめるため、押圧用開口から光が入り込む
おそれがあるが、遮光シートの両側縁部に沿ってユニッ
ト支持突起を設けたから、たとえ押圧用開口から光が進
入してもこの突起で遮光されるため、フイルムユニット
が誤って露光されることがない。
【0048】また、円弧状のユニット支持突起を底板に
形成したから、ケース本体と底板とを合わせる際に、突
起がガイドとして機能して、これらを容易に組み合わせ
ることができる。しかも、円弧状の突起によって底板が
ケース本体からずれることがなくなるため、ケースにフ
イルムパックを詰める装置において、1セット分の空の
ケース本体と底板とを一緒にして搬送する際にこれらが
ずれることがなく、製造適性が向上する。さらに、フイ
ルムパックの生産時に、ケース本体と底板との接合前で
あって、ケース本体と底板とを組み合わせて1セット分
揃えた状態で、コンテナの仕切り内に入れても、ユニッ
ト支持突起のガイド機能によってこれらがばらばらにな
ることがなく、運搬性が向上する。
【0049】更に、遮光シートとケースの底板との間
に、押圧用開口を塞ぐための副遮光シートを配置し、こ
の副遮光シートを、押圧部材の進入によりその内側が持
ち上がるように、外側部分を底板に固着したから、裏蓋
を閉める際に、押圧用開口からの遮光をより一層確実に
行うことができる。
【0050】前記ユニット支持突起は、ケースに規定枚
数のフイルムユニットを収納したときに、現像液ポッド
やトラップ部を有する両端部と中央部の露光部との厚み
の相違からくる最下部のフイルムユニットの湾曲に対応
した曲線で形成したから、露光開口に位置する最上部の
フイルムユニットの上に配置された遮光カバーが押され
ても、フイルムパック内に沈み込むことがなく、ケース
と遮光カバーとの間に隙間が発生することがない。した
がって、露光開口側からの遮光性が完全に保持される。
また、未使用状態では、積層して収納されたフイルムユ
ニットを円弧状の突起で受け止めるため、経時変化によ
って遮光シートのバネ性が低下することがない。
【0051】また、最下部のフイルムユニットの湾曲に
対応した曲線で突出するようにユニット支持突起を底板
に形成したから、フイルムユニットの収納状態におい
て、最下層に向かうにしたがいフイルムユニットの湾曲
度合いが進み、経時変化によってフイルムユニットに湾
曲に応じた曲がり癖を積極的に発生させることもでき
る。この場合には、曲がり癖が発生したフイルムユニッ
トの両端部が、遮光シートの両端折り曲げ部によって、
ケースの露光開口を形成した面側に押しつけられるた
め、曲がり癖によってフイルムユニットの中央部もケー
スの露光開口を形成した面側に押しつけられることにな
り、撮影の際にフイルムユニットの露光部の平面性がよ
り一層保持されるようになる。
【0052】また、カメラの裏蓋に、裏蓋を閉じた状態
でインスタントフイルムパックの押圧用開口に対面する
位置でフイルムユニットの押圧部材を設け、この押圧部
材は、裏蓋を閉じる操作により、押圧用開口からインス
タントフイルムパック内に進入して、前記遮光シートを
介してフイルムユニットを露光開口側に押圧するように
したから、廃棄及びリサイクルの適性に優れたローコス
トなインスタントフイルムパックを用いることができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のフイルムパックを分解し
て示す斜視図である。
【図2】同フイルムパックのフイルムユニットと、底板
側遮光シートと、底板と、カメラ側の蓋板とを示す斜視
図である。
【図3】同フイルムパックを用いるインスタントカメラ
の使用状態の外観を示す斜視図である。
【図4】同インスタントカメラの非使用状態の外観を示
す斜視図である。
【図5】同インスタントカメラ及びフイルムパックを示
す要部断面図である。
【図6】押圧部材を切り欠いて示す斜視図である。
【図7】他の押圧部材を示す斜視図である。
【図8】第2実施例のフイルムパック及び裏蓋を示す断
面図である。
【図9】第3実施例のフイルムパックの遮光シートと副
遮光シートと底板とを示す分解斜視図である。
【図10】同フイルムパックと裏蓋とを示す断面図であ
る。
【図11】第4実施例のフイルムパックの遮光シートと
底板とを示す分解斜視図である。
【図12】同フイルムパックと裏蓋とを示す断面図であ
る。
【図13】第5実施例のフイルムパックの遮光シートと
底板とを示す分解斜視図である。
【図14】同フイルムパックと裏蓋とを示す断面図であ
る。
【図15】フイルムパックの排出口の変形状態を示す説
明図である。
【図16】排出口の変形を防止する突起を示す正面図で
ある。
【図17】排出口を積極的に変形させる実施例を示す正
面図である。
【図18】従来のフイルムパックの外観を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 フイルムパック 11 ケース 11a ケース本体 11b,83b,93 底板 12 フイルムユニット 13 露光開口 16,100 排出口 20,85 押圧用開口 22 ユニット支持板 30,86,90 遮光シート 30a 折り曲げ部 40 インスタントカメラ 61 裏蓋 70,75 押圧部材 80 副遮光シート 89,91 押圧片 92 支持片 87,93a,93b 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大村 紘 埼玉県朝霞市泉水3ー13ー45 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 於保 英文 埼玉県朝霞市泉水3ー13ー45 富士写真 フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭52−415(JP,A) 実開 平2−3533(JP,U) 実開 昭63−150939(JP,U) 特公 昭40−9948(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 3/00 G03B 17/26 G03B 17/52

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に露光開口が形成されたケースと、
    このケースに積層して収納される複数の矩形シート状の
    フイルムユニットとからなり、ケースには露光済みのフ
    イルムユニットが一端側から排出される排出口と、この
    排出口に向かってフイルムユニットを送り出すクロー部
    材が入り込む切欠きと、フイルムユニットを露光開口側
    に押圧するためにカメラ側の押圧部材が入り込む押圧用
    開口とが形成されたインスタントフイルムパックにおい
    て、 前記ケース内にフイルムユニットとケースの底板との間
    で配置され、弾性を有し前記押圧用開口を塞ぐための底
    板側遮光シートと、 フイルムユニットの排出方向に沿った両側の端縁部を押
    圧するように、前記遮光シートの両側縁部に沿って底板
    に円弧状に突出して形成されたユニット支持突起とを備
    え、 前記押圧部材の進入により遮光シートが弾性変形して、
    フイルムユニットがケースの上面に向けて押圧されるこ
    とを特徴とするインスタントフイルムパック。
  2. 【請求項2】 上面に露光開口が形成されたケースと、
    このケースに積層して収納され、一端側に現像液を内包
    したポッドを有する自己現像処理型の矩形シート状のフ
    イルムユニットとからなり、ケースには露光済みのフイ
    ルムユニットが一端側から排出される排出口と、この排
    出口に向かってフイルムユニットを送り出すクロー部材
    が入り込む切欠きと、フイルムユニットを露光開口側に
    押圧するためにカメラ側の押圧部材が入り込む押圧用開
    口とが形成されたインスタントフイルムパックにおい
    て、 前記ケース内にフイルムユニットとケースの底板との間
    で配置され、弾性を有し押圧用開口を塞ぐための遮光シ
    ートと、 フイルムユニットの前記一端側の端縁に隣接する両側の
    端縁部を押圧するように、前記遮光シートの両側縁部に
    沿って底板に突出して形成された円弧状のユニット支持
    突起とを備え、 前記ユニット支持突起は、ケースに規定枚数のフイルム
    ユニットを収納したときに、前記ポッド等を有する両端
    部と中央部の露光部との厚みの相違からくる最下部のフ
    イルムユニットの湾曲に対応した曲線で底板から突出し
    て形成されており、 前記押圧部材の進入により遮光シートが弾性変形して、
    フイルムユニットがケースの前面に向けて押圧されるこ
    とを特徴とするインスタントフイルムパック。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のインスタントフイ
    ルムパックにおいて、前記押圧用開口をインスタントフ
    イルムパックの排出方向に複数個離して形成し、遮光シ
    ートとケースの底板との間には、前記押圧用開口を塞ぐ
    ための副遮光シートを配置し、この副遮光シートは押圧
    部材の進入によりその内側が持ち上がるように、外側部
    分が底板に固定されていることを特徴とするインスタン
    トフイルムパック。
  4. 【請求項4】 上面に露光開口が形成されたケースと、
    このケースに積層して収納される複数の矩形シート状の
    フイルムユニットとからなり、ケースは、露光済みのフ
    イルムユニットが一端側から排出される排出口と、この
    排出口に向かってフイルムユニットを送り出すクロー部
    材が入り込む切欠きと、底板にフイルムユニットの排出
    方向で離して形成された複数個の押圧用開口と、前記フ
    イルムユニットとケースの底板との間で配置され、弾性
    を有し押圧用開口を塞ぐための遮光シートと、この遮光
    シートを前記複数個の押圧用開口の中間位置で底板に固
    定する固定部と、フイルムユニットの排出方向に沿った
    両側の端縁部を押圧するように、前記遮光シートの両側
    縁部に沿って底板に円弧状に突出して形成されたユニッ
    ト支持突起とを備えたインスタントフイルムパックを用
    い、このインスタントフイルムパックをフイルムパック
    装填室に挿入した後に裏蓋を閉じて、インスタントフイ
    ルムパックが光密に装填されるようにしたカメラにおい
    て、 前記裏蓋に、裏蓋を閉じた状態でインスタントフイルム
    パックの押圧用開口に対面する位置にフイルムユニット
    の押圧部材を設け、この押圧部材は、裏蓋を閉じる操作
    により、押圧用開口からインスタントフイルムパック内
    に進入して、前記遮光シートを介してフイルムユニット
    を露光開口側に押圧するようにしたことを特徴とするカ
    メラ。
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